JP3855237B2 - Dds(ダイレクトデジタル合成)発生器及び該dds発生器を動作させる方法 - Google Patents

Dds(ダイレクトデジタル合成)発生器及び該dds発生器を動作させる方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、NMR(核磁気共鳴)分光計に含まれるDDS(ダイレクトデジタル合成)発生器及び該DDS発生器を動作させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
そのようなDDSを備えて成るNMR分光計は、会社小冊子「AVANCE/Digital NMR」[スイス国、フェルアンデン、ブルーカー・アーゲー社、1999年3月発行]に開示されており、その小冊子中、特に第11頁において、CPUにおける“周波数及び位相制御”を行なう機能素子“DDS”が示されている。
【0003】
ダイレクトデジタル周波数合成とともに動作する周波数発生器、いわゆるDDS発生器(DDS=Direct Digital Synthesis(ダイレクトデジタル合成))は、例えば、”Frequency Synthesizers Design Handbook”, J.A. Crawford, Artech House, Boston, London, 1994の第346頁又は”Digal PLL Frequency Synthesizers. Theroy and Design” U.L. Rohde, Prentice-Hall Inc., Englewood Cliffs, N.J. 1983 の第110頁に記載されている。
【0004】
DDS発生器は、次のような特徴を有する。
【0005】
外部から供給される一定クロック周波数fにより与えられるクロック速度で数値を発生させ、その数値が、所望の周波数の信号を表わす。この信号は、次に、DAC(ディジタル−アナログ変換器)においてアナログ信号に変換されるが、このアナログ信号は、実際には、前記クロック周波数と同じ周波数安定度を有し、したがって非常に安定である。周波数は連続的には変化させられず、不連続な周波数段差でのみ変化させられ、この段差は、現在の方法を用いて非常に小さい、即ち、10〜30MHzの出力周波数に対してミリヘルツの範囲であり、かくしてほとんど連続的な周波数調整を可能にする。
【0006】
DDS発生器には、基本的に、製造コストを低く押さえるデジタルIC部品のみが必要とされる。最も有利な解決法は、全DDS発生器を単一のASIC部品(ASIC=Application Specific Integrated Circuit (特定用途向けIC))に組み込むことであり、これにより大量に製造するときにかなりコストを低減させることができ、機能性デジタル素子の特に稠密な実装が可能になる。後者は、今日ますます必要とされつつある高速電子処理において特に有利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
DDS発生器は、これらのプラスの面を有する一方で、しかし、出力信号のスペクトル純度がもはや今日の標準を満足させないという重大な欠陥を有している。DDS発生器は10年以上の間NMR(核磁気共鳴)分光計において問題なく用いられてきた。LO信号のスペクトル純度に対する要求が大きくなったため、これらの発生器はNMR信号の受信フェーズ中に必要とされる高性能をもはや提供できなくなっている。
【0008】
DDS発生器の不十分なスペクトル純度はいわゆる量子化雑音のせいであり、これは、DDS発生器において生成される信号が、量子化され、即ち、所望の信号に対する階段状の近似を表し、その場合これらの各段の数値は使用可能なビットの最大数により与えられる有限の正確さを持ってのみ規定可能であるためである。
【0009】
量子化雑音は、1周期内の段数が多いほどそして各段の数値の精度が高いほど低減する。段の数は任意には増加させることができない。デジタル部品の最大クロック速度によって決まる限界がある。
【0010】
高分解能NMRにおけるNMR信号は、しばしば非常に強くまた非常に弱い周波数成分からなり、弱い成分がしばしば重要な成分である。このことは、NMR信号は大きなダイナミックレンジを有していることを意味する。NMR受信器において最も感受性の高い混合の1つは、DDS発生器から導出され、したがって量子化雑音を含んでいるLO信号(fLO1)を使用する第1の混合である。もしこのLO信号がNMR信号と混合されれば、量子化雑音がNMR信号の特に最も強い周波数成分に伝達され、かくしてNMR信号スペクトル中に不要な周波数成分の外乱を受けたベースラインを発生させることになる。この外乱を受けたベースラインは、NMR信号の目的とする弱い周波数成分も含んでおり、それらをこの外乱成分から識別することは困難である。その結果適正な分光分析が不可能となる。
【0011】
NMR分光分析の比較的重要でない送信フェーズ中においては、DDS発生器は今日でもまだ問題なく使用されている。
【0012】
しかし、重要な受信フェーズにおいては、今日ではスペクトル純度に対する要求が非常に高く、可変LO周波数を提供するDDS発生器は上記の量子化雑音のためにもはやこれらの要求を満たしていない。現在までのところ、上記量子化雑音を低減する実用性のある方法は得られていない。したがって、高いスペクトル純度を要するすべての重要な実験においては、この明快で強力な発生器なしで行なうかその不利を甘受するかの選択肢しかなかった。
【0013】
したがって、本発明の目的は、複数の周波数の波を位相のずれなく発生させることが可能なDDS(ダイレクトデジタル合成)発生器及び該DDS発生器を動作させる方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、NMR分光計、特に高分解能NMR分光計用のDDS(ダイレクトデジタル合成)発生器であって、受信フェーズ中にのみLO(局部発振器)周波数f LO1 のLO信号を生成するNCO L ( 数値制御発振器)と、送信周波数の出力信号生成す複数のNCOを含み、NCO L が条件式f S =2 k ・f 0 を満たすクロック周波数f S で動作し、条件式におけるkは正の整数であり、f 0 は基本周波数であり、基本周波数f 0 は、混合器(10)用のLO周波数f LO1 とDQD( Digital Quadrature Detector (デジタルクアドラチュア検出器))(14)用のLO周波数を除くすべてのLO周波数が、当該基本周波数f 0 の整数倍であるように導出されるベースとなることを特徴とするDDS発生器も含む。もし、少なくとも2つのNCOが存在すれば、1つはFID信号を検出するのに用いられる位相情報を供給するのに利用でき、他方は、送信フェーズ中の送信周波数を変化させるのに利用することができる。また、その後の混合器において発生する外乱成分がNCO L の格子成分と同一に成る。
【0016】
本発明のさらにもう1つの発展した形態においては、複数のNCOのうち一のNCOを他のNCO(21b、21c、 ...)の各々に接続する複数のスイッチを備え、該一のNCOが、連続的に発振することにより生成した出力信号が有する所定の基準位相をスイッチの各々を介して他のNCOの各々に伝達する。これによりFID信号の初期位相を正確に規定し、それに続く幾つかのFID信号の位相の同期を可能とする。
【0017】
本発明のDDS発生器のさらに特に好適な態様は、NCOの鋸波状の出力信号を正弦波信号に変換する鋸波−正弦波信号変換器のNCOの鋸波状の出力信号を余弦波信号に変換する鋸波−余弦波信号変換器信号変換器が生成した正弦波信号が通る正弦波用チャンネルと、信号変換器が生成した余弦波信号が通る余弦波用チャンネルとを備え、正弦波用チャンネルを通る正弦波信号を使用するクアドラチュア混合器及び余弦波用チャンネルを通る余弦波信号を使用するクアドラチュア混合器を含む周波数合成器に接続され、正弦波信号及び余弦波信号が互いに直角位相で周波数合成器に入力されるという特徴がある。クアドラチュア混合は、通常の混合と較べて生成する不要な混合成分がかなり少ない。
【0018】
また、別の好ましい態様においては、好ましくは、送信フェーズ中に、信号変換器から入力された正弦波信号及び余弦波信号に対して振幅変調を数学的に行うデジタル乗算器を備える。これにより、所望の振幅変調が、送信フェーズ中の数値演算処理において達成される。かくして、アナログ変調器よりもずっと高精度のデジタル振幅変調器が簡単な手段を用いて製造可能となる。
【0019】
本発明のDDS発生器のもう1つの態様においては、NCO L 及び複数のNCOからの出力信号の値を、複数の減衰量の中から選択された所望の減衰量を用いて目標値に調整する減衰器に接続されており、該減衰器における位相誤差を補正するために位相補正を行う加算器と、該減衰器における位相誤差を保存する変流器(CT: Current Transformer )としての第1のメモリ該減衰器における減衰誤差を保存する変流器(CT)としての第2のメモリ該減衰器用の複数の減衰量の中から選択された所望の減衰量をを表す信号を第1および第2のメモリに供給するスイッチと、NCO L 及び複数のNCOの中から所望のNCOを選択し、当該選択した所望のNCOからの出力信号を該加算器に入力するスイッチとを備え、位相誤差が所望のNCOからの出力信号の位相に対する第1のメモリに供給された所望の減衰量を表す信号の位相の偏差を示し、減衰誤差が第2のメモリに供給された信号が表す所望の減衰量に対する所望のNCOの出力信号の値と目標値間の差分の偏差を示し、加算器が所望の減衰の設定中に、スイッチを介して入力された信号の電圧値に、第1のメモリから読み出した位相誤差の電圧値を逆符号にしたものを加算することにより位相補正を行い、該位相補正後の信号を減衰器に出力し、該減衰器は、加算器から入力された位相補正後の信号の電圧値に対して第2のメモリから読み出した減衰誤差の電圧値を逆符号にしたものを加算することにより減衰誤差補償を行うことが好ましい。減衰誤差の第2のメモリへの登録により、かくして信号の位相及び減衰量の数学的予備補償が可能になり、それによりほとんど位相誤差及び減衰誤差のない所望の減衰を得ることができる。
【0020】
DQDを有する本発明のDDS発生器を動作させる方法も有利であり、その方法は、受信フェーズ低周波数範囲におけるNMRスペクトルの微調整が、NCOL が生成するLO周波数f LO1 のLO信号用いては行れず、低周波数範囲におけるNMRスペクトルの微調整がDQD用のLO周波数の信号を用いて、当該DQDのLO周波数は数値Z Q で定義されるということを特徴とする。これによりNMRスペクトルをさらに外乱成分を発生させることなく所望の周波数範囲に微調整することが可能になる。
【0021】
本発明の他の有利な態様は、本発明の説明及び図面から抽出することができる。上述の及びこれから述べる特徴は、本発明にしたがい、個別に又はまとめて、いかなる任意の組み合わせにおいても用いることが可能である。図示し、説明された態様は、網羅的な列挙としててではなく、本発明を説明するための例示としての性格を有すると理解されるべきである。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明を添付の図面を参照してその実施形態により、より詳細に説明する。
図2は、現代のNMR分光計のブロック図を示す。各構成部分を下記に説明する。
【0023】
1 送信部
2 プローブヘッド
3 受信部
4 必要なLO周波数fLO1及びfLO2 の出力信号を同時に供給する主送信ユニットT1
5 核の第2の範囲を励起する第2送信ユニットT2
6 核の第3の範囲を励起する第3送信ユニットT3
7 3つの送信ユニットの出力信号を加算し、それを出力送信器8に導く加算部
8 高出力励起信号を生成する大電力送信器
9 高SN比を有する前置増幅器
10 可変周波数 LO1 LO信号1を用いる第1混合
11 IF増幅器(例えば、20MHz)
12 固定周波数f LO2 LO信号2(例えば20MHz)を用いるクアドラチュア検出器
13a、13b クアドラチュア検出器の2つの出力信号用のアナログ−デジタル変換器
14 ジタルクアドラチュア検出器(DQD=Digital Quadrature Detector)。当該DQD14のLO周波数は数値Z Q で定義される。クロック周波数fS2で動作する
15 演算用、中でもDQD14からの2つのクアドラチュア信号のフーリエ変換用のコンピュータ
図3は、主送信ユニットT1の公知の回路を示す。関連するDDS発生器は、従来の方法で入力Zを介して制御され、したがって、外乱成分を発生させる。数値ZGを用いて合成周波数を変更し、ついでDDS周波数の調整を行うことにより、スペクトル範囲における外乱成分が可能な限り小さくなり、したがって最小の外乱効果を有する組み合わせを見出すように務めねばならない。
【0024】
主送信ユニットT1の個別の構成部分を以下に説明する。
【0025】
4x 従来技術のNMR分光計の主送信部
16x 出力周波数が、例えば、5〜10MHzの範囲内にあるDDS発生器
16a 数値ZをNCOに保存するレジスタ
16b クロック周波数fSで与えられる繰返し数を用いて、数値Zをアキュムレータ16cの値に加算する加算
16c アキュムレータとして機能し、同時にNCOの出力を生成するレジスタ。それにより発生する信号を図6(b)に示す。数値Z(例えば、ZA、ZB)が大きいほど、アキュムレータ中の数値はより早く増大し、鋸波の周波数もより高くなる
16d NCOの出力信号における位相飛躍(phase jump)(N/2π)・φ1を発生させる加算。この処理は、図5(a)、(b)に示される
16e NCOからの鋸波信号を正弦波信号に変換する信号変換器
16f デジタル−アナログ変換器
16g クロック周波数fS及びその高調波並びにクロック周波数によって発生するミラー信号を抑制するためにサンプリング処理毎に必要とされるローパスフィルタ
17x 数値ZGを用いてDDS発生器の周波数を上方に混合して、送信フェーズ中の所望の周波数fX1及び受信フェーズ中のfLO1=fX1−fLO2にまで高める周波数合成器。f0は、基本周波数(例えば5MHz)であり、fLO2は、第2LO信号の固定LO周波数(例えば20MHz)である
18 送信パルスの所望の振幅波形を発生させる振幅変調器
19 数値NPを用いて送信出力を目標値に調整する減衰器
20 送信信号を送信フェーズ中に送信チャンネルfX1に切り換え、受信フェーズ中にLOチャンネルfLO1に切り換えるスイッチ
本発明に係るNCOの入力部における数値Zの決定を説明する。
【0026】
NMRスペクトルが非常に限られた周波数範囲のみを必要とし、例えば、陽子については、平均NMR周波数の約50〜100ppmであることを考えれば、DDS発生器を、そのスペクトルが所望の周波数範囲において高純度であり、この範囲以外で外乱成分を発生させてもよいように動作させることが可能である。この条件下で、高分解能NMR分光分析における安定性及び純度に対する高度の要求を満たすDDSを用いることが実際に可能となる。
【0027】
本発明のアイデアは、2つの知見を結びつけたものである。第1に、DDS発生器は、限られた周波数範囲においてのみ純度のあるスペクトルを有する必要があり、第2に、DDS発生器をそのスペクトルがこの限られた範囲内で高純度であるように動作させる可能性があるということである。
【0028】
このように動作させられるDDSは、所望の周波数に加えて、同一間隔で現れる、付加的であるがずっと小さい周波数成分の格子を与える。その間隔が、NMRスペクトルの半分(クアドラチュア検出が想定されているので半分化)を入れられるように選択される。所望の周波数は、その時、前記格子の成分の1つと同一であり、格子の1つの成分から次の成分への非連続的な段差で移動可能である。
【0029】
そのような挙動を示すためにはどのようにDDS発生器を動作させねばならないのだろうか?この問いに答えるためには、格子成分がどのようにして発生するかを説明するために、DDS発生器中のNCO(Numeric Controlled Oscillator(数値制御発振器))をもっと詳しく調べねばならない。図1(a)は、所望の目的を達成するための出力信号の必要な時間関数を示す。関連する周波数スペクトルを図1(b)に示す。
【0030】
図1(a)中において、階段関数F(t)の段差の高さZは、正確にm段差が範囲n・Nに入るように選択される。これは、決定的な条件である。なぜならば、その時、出力信号は、クロック周波数fのm周期の後に繰り返され、したがって、繰返し数ΔfRaster=f/mより小さい周波数間隔では、いかなる外乱成分も有することがありえないからである。
【0031】
外乱成分は、ΔfRaster(図1b参照)の格子間隔を有する周波数格子を表わす。これらの格子成分間のスペクトル純度は高く、したがってNMR分光分析法にとって非常に好適である。
【0032】
出力周波数fout及びNCOのクロック周波数fは、そのような格子周波数に正確に位置決めされる。現在の例では、n=3であり、したがって、出力周波数foutは第3の格子成分上に位置決めされ、そして、m=16なので、クロック周波数fは、16番目の格子成分上に位置決めされる。
【0033】
図1(a)及び(b)で説明した各用語を下記に個別に説明する。
【0034】
out NCOの出力周波数
NCOのクロック周波数
ΔfRaster 周波数格子の隣接する成分間の周波数間隔であり、時間関数の正確な繰返し数
ΔB 図1(b)参照。所望の高スペクトル純度を示し、クアドラチュア検出器を用いて受信可能な出力周波数foutの左右の側の周波数範囲(帯域幅)
n NCOの出力信号の正確な繰返しが達成されるfoutの周期の数
m NCOの出力信号の正確な繰返しが達成されるfの周期の数
Z NCOの入力レジスタ中に保存され、その中にNCOによって積分されて、その出力部に鋸波信号を生成する正の整数
N NCOに用いられる最大のビット数により決定される数値。それが例えば34ビットであった場合、N=234である。この値は、演算処理の精度を決定する。NCOが積分時にこの数値をとるかそれを超えるや否や、ゼロに設定され、剰余の値が加算される。NCOからの最も大きい可能な数値は、(234−1)である。なぜならば、これが34ビットで表現可能な最大の値だからである。
【0035】
さらに2つの用語N1及びm1が導入され、下記のように定義される。
N1 NCO演算において使用される最大ビット数 この値が数値N=2N1を決定する。
【0036】
M1 数値m=2m1の定義のための2の正の整数の指数
所望の時間依存性を有し、したがって、所望のスペクトル純度を有する信号をNCOから得るために満たされるべき4つの条件を、図1(a)から導き出すことができる。
【0037】
条件1 m・Z=n・N
条件2 (1/ΔfRaster)=m(1/f
条件3 (1/ΔfRaster)=m(1/fout
条件4 m、n、N及びZは、整数の値でなければならない。
【0038】
第1の条件は、図1(a)の時間関数F(t)を用いて導出することができ、本発明のアイディアの中心条件である。それは、所望の周波数foutと所望の帯域幅ΔBを得るために、積分用にNCOに適用されねばならない数値Zを定義する。
【0039】
Z=n・N/m [1a]
Zは、整数でなければならない(条件4参照)ので、mは、n・Nの公約数でなければならない。かくして次の条件が有効でなければならない。
【0040】
Z=n・N/m
(式中
n、N及びmは、正の整数値
N>m>n
N=2の冪
m=n・Nの公約数) [1b]
もし、mが正の整数の指数値m1を有する2の冪として選択されれば、Zについても整数が得られる。これは、式[1b]のすべての可能性からなるものではなく、実用のための十分な可能性を与えしかもより扱いやすい特別な場合である。
【0041】
N=2N1
M=2m1
Z=n・N/m=n・2N1/2m1=n・N1-m1
N>mであり、またかくしてN1>m1であるので、Zの上記の数値は、常に整数である。その結果、下記の条件が有効でなければならない。
【0042】
Z=n・N/m
(式中
n、N及びmは、正の整数値
N>m>n
N及びmは、2の冪である) [1c]
周波数fout及び帯域幅ΔBの所望の値を得るために、図1(a)中の時間軸から導出された前記2つの条件2及び3を用いて算出可能な特別な値をm及びnに選択しなければならない。
【0043】
ΔfRaster=ΔB/2
条件1に入れると、
2/ΔB=m/f
m=2f/ΔB=2m1
m1=log(2f/ΔB)/log2
m1は、整数であるべきなので、上記の項は丸められねばならず、もし得られる帯域幅が与えられた帯域幅ΔBよりも小さくてはいけないときは、次のより小さい値に丸めることが必要となる(=RndDwn)。
【0044】
m1=RndDwn{log(2f/ΔB)/log2}
m=2RndDwn{log[(2fs/ Δ B)/log2]} [2]
条件2及び3から、
m/f=n/fout
2/ΔB=n/fout
n=m・fout/f
nも整数でなければならないので(条件4)、上記の項は、最も近い整数に丸められねばならない(=Rnd)
n=Rnd(m・fout/f) [3]
Zの計算は、かくして3段階で可能である。
【0045】
段階1 m=2RndDwn{log[(2fs/ Δ B)/log2]}
段階2 n=Rnd(m・fout/f
段階3 Z=n・N/m
(式中
RndDwn=より小さい次の整数まで丸める
Rnd=最も近い整数まで丸める) [4]

N=234(34ビット演算精度)
=80MHz
が与えられており、
ΔB=9kHZ
out=16.3410MHz
が目標であるとすると、
演算結果は、
m=214=16,384
n=3,347
Z=3,347・220=3,347・(1,048,576)
丸めることが必要だったので,fout及びΔBの所定数は正確には満たされない:
out=n・f/m=3,347・80/16,384MHz=16.34277
ΔB=2・f/m=2・80,000/16,384=9.765625kHz
出力周波数は、1.77kHzだけ、帯域幅ΔBは、0.765625kHzだけ必要とされているより大きい。所望の値はかくして正確には満たされないが、クリアなNMR分光分析を可能にするΔBの周波数帯域幅が与えられる。それでも、出力周波数の正確な調整が必要であり、下記において述べられるように別の手段により達成されなければならない。
【0046】
送信フェーズと受信フェーズの相違は次のとおりである。
【0047】
NMR信号の励起は、励起信号の高いスペクトル純度を要求しないので、要求される送信周波数を発生させるすべてのDDS発生器を現在の従来技術に応じて設計することが可能である。そのようなDDS発生器は、周波数の容易な微調整を可能にし、かくして送信周波数をNMRスペクトルの中心に位置決めすることが可能になる。
【0048】
受信フェーズの場合は、全く別である。DDS発生器は、LO周波数fLO1を発生させるために使用される。そのスペクトルは非常に純度が高くなければならないので、関連するNCO用のZ値は所望の周波数範囲における外乱成分の発生を防止するために本発明に係る値しかとることができない。その結果、DDS発生器の周波数はΔfRasterの段差でのみ調整が可能であり、そのため周波数の微調整は不可能である。
【0049】
受信フェーズ中での周波数の微調整は、にもかかわらず、下記のごとく可能であり、特に、NMRスペクトルを所望の低周波数範囲にどのように正確に位置決めするかという点で可能である。
【0050】
基本的に、NMRスペクトルを所望の低周波数範囲に正確に位置決めするためにLO周波数の各々を用いることができる。LO周波数fLO1を使用することは絶対必要というわけではない。しかし、正確な周波数調整は、ほとんどの場合スペクトル純度の低下をもたらすので、他のLO周波数のすべてが適しているというわけでもない。この場合、1つのLO周波数、即ち、受信連鎖のまさに最後におけるDQD14(デジタルクアドラチュア検出器;図2参照)に属し、値ZQで定義されるものが特に適している。実際、それがすべてのLO周波数中で最も低い周波数を有し、純粋にデジタル的に発生させられ、その信号は、高精度にほとんど外乱性の側波帯なしに発生させることができる。このLOがスペクトル純度を劣化させることなく低周波数範囲に必要とされる精度でNMRスペクトルを位置決めすることを可能にする。
【0051】
DQDは従来技術に属し、基本的に、NMRスペクトルの中心が周波数ゼロになるようにNMRスペクトルを数学的に混合して低下させるデジタルクアドラチュア混合である。
【0052】
最後に、DQDの前のクアドラチュア混合12は、NMRスペクトルを正確にゼロに混合するのではないということに注意するのは次の2つの理由から重要である:第1に、第1のLO信号の格子ΔfRasterの粗さのために、そして第2に、これは望ましいことではないが、通常、電源線、実験室設備、フリッカ雑音等の影響により周波数ゼロの周囲の領域が強く外乱を受けるからである。しかし、次のDQDはNMRスペクトルを混合してゼロに低下させるが、この処理は、数学的に行れ、それにより更なる外乱成分が回避されている。
【0053】
NMRスペクトルを周波数ゼロの周りに位置決めするのは、下記のように粗い、細かい、最も細い3つの段差を用いて3つの異なる位置において行なわれる。
【0054】
1.f0(例えば5MHz)の最大周波数段差は、合成器17yにおける数値ZGにより発生させられる。
【0055】
2.DDS発生器16におけるNCOL22は、数値Zを用いてより細かい段差を与える。
【0056】
3.DQD14は、数値ZQを用いて最も細かい段差を発生させる。
【0057】
外乱成分をそれ以上発生させないためのLO周波数の条件を、次に説明する。
【0058】
例え、第1LO周波数fLO1が選択されたZ値のため所望の周波数範囲において全く外乱成分を有しないとしても、依然として、関連する混合処理における他のすべてのLO周波数がさらに外乱成分を発生させることがあり得る。これを防止するために、下記のように定義される一定の条件を満たさなければならない。
【0059】
2つのLO周波数、即ち第1の混合10の場合のLO周波数LO1及びDQD14におけるLO周波数を除く周波数合成器17y(f1、f2及びn3・f0)及び受信器3(fLO2)におけるLO周波数は、基本周波数f0から導出され、f0の整数倍である。格子ΔfRasterにより与えられるLO周波数を除く、これらのLO周波数の信号を用いて実行される混合処理によりさらに外乱成分が発生するのを防止するためには、基本周波数f0もグリッド間隔周波数ΔfRasterの整数の倍数p倍であれば十分である:
0=p・ΔfRaster
上記の条件は、もしNCOのクロック周波数fSが、kが正の整数値である場合のf0の整数の倍数2kであれば、自動的に満たされるということを示すことができる:
S=2k・f0 [5a]
これは簡単に示される:
0=fS/2k=m・ΔfRaster/2k=2m1・ΔfRaster/2k
0==2(m1-k)・ΔfRaster
ΔfRasterがf0より以下である限り、m1は、k以上でなければならず、かくして2(m1-k)は、常に整数でなければならない。
【0060】
要するに、f0がΔfRasterの整数の倍数であり、それ故、混合処理が前記格子により与えられたΔfRasterの間隔周波数を有するもの以外のさらなる外乱成分を全く発生させないことを確実にするためには、下記の条件が満たされねばならない:
=2k・f0
(式中、
k=正の整数
ΔfRaster=f/m≦f0 [5b]
DDS発生器の出力部での量子化格子の発生を次に説明する。
【0061】
NCOLの出力信号は、基本的にただ1つの特定の周波数成分foutが確実に発生するようにするために、2つの構成部品2aと2bにおいて正弦及び余弦関数に変換されねばならない鋸波形状を有する。この処理を説明すると、出力信号が2π/Nを用いて乗算され、それにより図1(a)の数値の軸が位相軸になる。NCOLの鋸波位相の曲線は、今や2πの周期性のため階段関数F(t)により置き換えてよい。F(t)には、期間1/ΔfRasterに亘る単調量の挙動を示すという有利な点がある。次に、位相曲線(2π/N)・F(t)の正弦及び余弦関数を計算することにより前記2つの正弦波出力信号が得られる:
out1=sin[(2π/N)・F(t)] [6a]
out2=cos[(2π/N)・F(t)] [6b]
これらの2つの正弦波信号Zout1、Zout2は既に図1(b)に示されるものよりもずっと純度が高い周波数スペクトルを有する。もし式[6a]及び[6b]の計算を可能な限り高い精度で行ことができれば、完全な純度をさえ有するであろう。既に、34ビットの精度は、前記2つの発生信号のスペクトルを、格子成分ΔfRasterが無視できるほど小さく且つクロック周波数fS及びその高調波並びにクロック周波数により発生する前記2つの信号のミラー周波数の周波数成分のみが外乱周波数成分として存在するであろう程度にクリアにするのには十分であろうが、サンプリング処理においては常にそうである。これらの外乱周波数は、しかし、問題を生じない。なぜならば、それらは2つのローパスフィルタ32a、32bで完全に除去されるからである。
【0062】
完全な純度の信号の発生は、階段状位相曲線(2π/N)・F(t)の数値が正確な直線上にあるであろうことを考慮に入れると容易に理解できる。この直線の勾配dφ/dtは、まさに所望の角周波数2π・foutを与えるであろう。
【0063】
算出処理は、有限の精度を有しているので、段差の値は、上に又は下に丸めた値であり、正確に、厳密にまっすぐな位相曲線上にあるわけではない。厳密な位相曲線からの偏移は、通常の意味の雑音とは全く無関係な量子化雑音と呼ばれる。なぜならば、位相誤差は、各1/ΔfRaster毎に繰り返され、間隔ΔfRasterを有する周波数格子として周波数スペクトルに現れる周期的な量子化信号を発生させるからである。この場合、量子化雑音というよりはむしろ量子化格子と呼びたいであろう。
【0064】
かくして正弦波信号も、ずっと小さい振幅値でのみ、鋸波信号と丁度同じように周波数格子を発生させる。したがって、のこぎり歯関数に基づいてなされたそれまでのすべての計算は、正弦波信号に対しても定性的に有効である。
【0065】
前述のように、34ビットの精度は、格子成分を無視できるほど小さく保つのに十分であろう。これは、さらに微調整が可能な純度の高いスペクトルを有する周波数を提供するであろうほとんど理想的なDDS発生器に導くであろう。VCO用の非連続のZ値を計算する上述の理論はしたがって、もはや必要とされないであろう。
【0066】
しかし、34ビットの精度はダイナミックの理由から実現できない。上記2つの正弦関数は、今日のデジタル部品が遅すぎるので実行時に直接計算することはできない。したがって正弦関数はテーブルに保存された非連続の数値を通じて得られねばならず、すべての中間値は、実行時に線形補間により算出されねばならない。線形補間は、正弦関数の計算とは対照的にずっと簡単な計算処理であるのでダイナミックの観点から後者が可能である。
【0067】
あいにく、計算精度の増大に伴って、正弦関数の必要とされる値の数は非常に大きくなるので、34ビットの精度の場合、これらの数値の数は今日の標準にとっては許容できないほど大きなメモリを必要とするようなものになるであろう。正弦演算の精度はこの理由で、VCOからの34ビットの値のうちの上位16ビットのみを用いることにより16ビットに低減されなければならない。この低減された精度は、その場合、量子化効果を防止するのにはもはや十分ではない。
【0068】
NCOを用いた送信周波数の出力信号及び第1LO周波数のLO信号の生成を次に説明する。
【0069】
本発明のDDS発生器16yは、送信周波数の出力信号生成する1以上のNCO、例えば2つのNCO、即ちNCO1(21a)及びNCO2(21b)並びに第1LO周波数fLO1LO信号を生成する単一のNCOL22を備える。NCO1は、恒久的にONにされ、必要ならば他のNCOが生成すべき出力信号(又はLO信号)の位相を同期化するための基準位相を提供する。これはNCO1が生成した出力信号の現在の位相を他のNCOに伝達することを可能にする2つのスイッチ23a及び23bを用いて行れる。
【0070】
送信フェーズ中に、入力される信号の周波数が1つの値f1から新しい値f2にスイッチされ、そしてまたもとの値f1にスイッチされねばならない特別なNMR実験がある。これは、もし、単一のNCOが図6(a)及び(b)に示すようにスイッチされるならば、それによって実現できる。周波数1入力信号の初期位相は、それにより失われ、受信フェーズ中において位相問題を引き起こすであろう。
【0071】
2つのNCOを上述の実験に用いるならば、即ち、周波数f1用のNCO1と周波数f2用のNCO2を用いるならば、出力がその間外乱なしにその送信を継続したもとのNCO1にスイッチされるのでf1のもとの信号の位相は失われない。f1からf2にスイッチするときは、f1信号の位相は、スイッチ23aによりf2に伝達することができそれによりスイッチング中の位相飛躍を防止する。これには、実験が純度の高い結果を与えるという利点がある。図7(a)及び(b)は、よりよい視覚的理解のために上述の処理を示す。
【0072】
LO周波数fLO1 のLO信号は、より高いスペクトル純度を有さねばならないNCOL22が生成し、かくして本発明のZ値を用いて制御される。各採取処理の始まりにおいて、即ち、FID(Free Induction Decay(自由誘導減衰))の検出の始まりにおいては、基準発振器NCO1(21a)が生成する出力信号基準位相は、コンピュータ15中で合計可能な位相同期FIDを発生させるために、スイッチ23bを介してNCOLに伝達されねばならない。
【0073】
分光計全体は、やはり、図2のブロック図で表わすことができる。このことは従来技術についても、本発明の回路についても正しい。個別の構成部品は既に従来技術に関連して説明した。
【0074】
主送信ユニットT1を図4に示し、下記に説明する。
【0075】
4y 主送信ユニットT1
16y DDS発生器
17y 周波数0(例えば5MHz)の段差での周波数変更を可能とする周波数合成器。これらの段差はPLL発振器38(PLL=Phase Lock Loop(位相同期ループ))を用いて発生させられ、数値ZGで規定される
19 発生した信号の出力を調整する減衰器
20 送信フェーズ中に送信周波数fX1 の信号を選択し、受信フェーズ中にLO周波数fLO1 のLO信号を選択するスイッチ
21a 恒久的に発振して発生させた出力信号が有する基準位相を、2つの他のNCO21b及び22に提供するNCO。このNCO及びNCO21bは、励起パルス用の所望の送信周波数の出力信号生成す
21b NCO21aとともに、励起パルス用の所望の送信周波数の出力信号生成するNCO
22 第1LO周波数fLO1 のLO信号生成するNCO
23a、23b NCO21aが生成した出力信号の基準位相をNCO21b及び22に伝達るためのスイッチ
24 所望のNCOを選択するスイッチ
25 減衰器19の位相誤差を補正するために位相補正を行う加算
26a、26b 入力され鋸波信号を正弦波信号又は余弦波信号に変換する2つの信号変換器
27a、27b 2つの正弦波信号及び余弦波信号の振幅変調を規定する2つの乗算器
28a、28b デジタル信号をアナログ信号に変換する2つのデジタル−アナログ変換器
29 スイッチ24と組み合わされ、減衰器19用の所望の減衰を規定するスイッチ。NCO1、NCO2又はNCOLがスイッチ24で選択されているかに応じて、前記スイッチ29により対応する減衰1、P2又はPLが選択される
30a 所望の減衰量に基づいて減衰器19の位相誤差を保存する変流器(CT: Current Transformer )としてのRAMメモリ
30b 所望の減衰量に基づいて減衰器19の減衰誤差を保存する変流器(CT)としてのRAMメモリ
31 振幅変調a(t)をオン・オフするスイッチ。オフ状態では、値0が乗算器27a、27bに提供されてそれらが値0を次に送るようにし、それにより信号の完全な抑制を行
32a、32b クロック周波数fS及びその高調波並びにクロック周波数により発生するミラー周波数を抑制するためにサンプリング処理毎に必要とされる2つのローパスフィルタ
33a、33b LO周波数f 1 (例えば160MHz)により信号の上方への混合を行クアドラチュア混合
35 クアドラチュア混合33a、33bに属する加算
36 LO周波数f 2 (例えば720MHz)により信号の上方への混合を行混合
37 f0の倍数を供給するPLL発振器38により供給されるLO周波数の信号を用い、信号を下方に混合し、もし必要ならば上方に混合する混合
38 混合37用にLO周波数の信号生成するPLL発振器。LO周波数は、例えば865MHzと1500MHzとの間で5MHzの段差で調整可能であり、その場合、所望の設定は数値NGにより行れる。
【0076】
本発明によれば、NMR(核磁気共鳴)分光計、特に、LO(局部発振器)周波数、例えば、第1LO周波数fLO1 のLO信号生成するNCOL(数値制御発振器)を含むDDS(ダイレクトデジタル合成)発生器を備える高分解能NMR分光計を動作させる方法であって、DDS発生器が生成するLO信号のNCOLの周波数が数値Zの入力により規定される方法において、数値Nが式 N=n・N/m(式中Z、n、N及びmは、正の整数であり、Nは、正の整数の指数を有する2の冪であり、当該指数は、算出処理時のビットの最大数を表し、mは、約2fS/ΔBであり、nは、約m・fout/fSであって、mは、n・Nの公約数であり、fSはNCOL(22)のクロック周波数であり、ΔBは、高スペクトル純度を有する所望の帯域幅であり、f o utは、NCOL(22)が生成する出力信号の出力周波数である)を満足する値のみをとるように選択されるので、DDS発生器を用いたNMR実験において、特にNMRスペクトルの周波数範囲において可能な限り量子化雑音が除去される。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、少なくとも2つのNCOが存在すれば、1つはFID信号を検出するのに用いられる位相情報を供給するのに利用でき、他方は、送信フェーズ中の送信周波数を変化させるのに利用することができる。これにより、複数の周波数の波を位相のずれなく発生させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明により動作するDDS発生器の出力信号の時間関数を示す図であり、(b)は、(a)と関連する周波数成分を示す図である。
【図2】従来技術に係る現代のNMR分光計の構成を示す略図である。
【図3】従来技術のNMR分光計の主送信ユニットの動作図をしめす。
【図4】本発明の主送信ユニットの略図である。
【図5】(a)は、NCOの位相入力での信号を示す図であり、(b)は、NCOの出力信号に対する(a)の位相信号の影響を示す図である。
【図6】(a)は、NCOの周波数入力部での信号を示す図であり、(b)は、NCOの出力信号に対する(a)の周波数信号の影響を示す図である。
【図7】(a)は、周波数f1を有するNCO1の出力信号を示す図であり、(b)は、周波数f2を有するNCO2の出力信号を示す図であり、(c)は、(a)及び(b)の総和信号を示す図である。
【符号の説明】
1 送信部
2 プローブヘッド
3 受信部
4 主送信ユニットT1
7 加算部
10 第1混合
11 IF増幅器
12 クアドラチュア検出器
13a、13b アナログ−デジタル変換器
14 デジタルクアドラチュア検出器
15 コンピュータ
4y 主送信ユニットT1
16y DDS発生器
17y 周波数合成器
19 減衰器
20 スイッチ
21a NCO1
21b NCO2
22 NCOL
23a、23b スイッチ
24 スイッチ
25 加算
26a、26b 信号変換器
27a、27b 乗算器
30a RAMメモリ(変流器)
30b RAMメモリ(変流器)

Claims (6)

  1. MR分光計用のDDS(ダイレクトデジタル合成)発生器において、
    受信フェーズ中にのみLO(局部発振器)周波数f LO1 のLO信号を生成するNCO L ( 数値制御発振器)(22)と、送信周波数の出力信号生成するための複数のNCO(21a、21b、...)を備え
    前記NCO L (22)は、条件式f S =2 k ・f 0 を満たすクロック周波数f S で動作し、前記条件式におけるkは正の整数であり、f 0 は基本周波数であり、
    前記基本周波数f 0 は、混合器(10)用のLO周波数f LO1 とDQD( Digital Quadrature Detector (デジタルクアドラチュア検出器))(14)用のLO周波数を除くすべてのLO周波数が、当該基本周波数f 0 の整数倍であるように導出されるベースとなることを特徴とするDDS発生器。
  2. 前記複数のNCO(21a、21b、...)のうち一のNCO(21a)をのNCO(21b、21c、 ...)の各々接続する複数のスイッチ(23a、23b、...)を備え、前記一のNCO(21a)は、連続的に発振することにより生成した前記出力信号が有する所定の基準位相を前記スイッチ(23a、23b、...)の各々を介して前記他のNCO(21b、21c、 ...)の各々に伝達することを特徴とする請求項記載のDDS発生器。
  3. 前記NCO(21a)の鋸波状の出力信号を正弦波信号に変換する鋸波−正弦波信号変換器(26a)前記NCO(21a)の鋸波状の出力信号を余弦波信号に変換する鋸波−余弦波信号変換器(26b)前記信号変換器(26a)が生成した正弦波信号が通る正弦波用チャンネルと、前記信号変換器(26b)が生成した余弦波信号が通る余弦波用チャンネルとを備え、
    前記正弦波用チャンネルを通る正弦波信号を使用するクアドラチュア混合(33a)及び前記余弦波用チャンネルを通る余弦波信号を使用するクアドラチュア混合(33b)を含む周波数合成器(17y)に接続され、
    前記正弦波信号及び余弦波信号は、互いに直角位相で前記周波数合成器(17y)に入力されることを特徴とする請求項1又は2記載のDDS発生器。
  4. 送信フェーズ中に、前記信号変換器(26a、26b)から入力された正弦波信号及び余弦波信号に対して振幅変調を数学的に行う乗算器(27a、27b)を備えることを特徴とする請求項記載のDDS発生器。
  5. 前記NCO L (22)及び前記複数のNCO(21a、21b、...)からの出力信号の値を、複数の減衰量(P 1 、P 2 、P L )の中から選択された所望の減衰量を用いて目標値に調整する減衰器(19)に接続されており、
    前記減衰器(19)における位相誤差を補正するために位相補正を行う加算器(25)と、前記減衰器(19)における位相誤差を保存する変流器(CT: Current Transformer )としての第1のメモリ(30a)前記減衰器(19)における減衰誤差を保存する変流器(CT)としての第2のメモリ(30b)前記減衰器(19)用の複数の減衰量(P 1 、P 2 、P L )の中から選択された所望の減衰量を表す信号を前記第1および第2のメモリ(30a、30b)に供給するスイッチ(29)と、前記NCO L (22)及び前記複数のNCO(21a、21b、...)の中から所望のNCOを選択し、当該選択した所望のNCOからの出力信号を前記加算器(25)に入力するスイッチ(24)とを備え、
    前記位相誤差は、前記所望のNCOからの出力信号の位相に対する前記第1のメモリ(30a)に供給された前記所望の減衰量を表す信号の位相の偏差を示し、
    前記減衰誤差は、前記第2のメモリ(30b)に供給された信号が表す所望の減衰量に対する前記所望のNCOの出力信号の値と前記目標値間の差分の偏差を示し、
    前記加算器(25)は、前記所望の減衰の設定中に、前記スイッチ(24)を介して入力された信号の電圧値に、前記第1のメモリ(30a)から読み出した位相誤差の電圧値を逆符号にしたものを加算することにより前記位相補正を行い、該位相補正後の信号を 前記減衰器(19)に出力し、
    前記減衰器(19)は、前記加算器(25)から入力された前記位相補正後の信号の電圧値に対して前記第2のメモリ(30b)から読み出した減衰誤差の電圧値を逆符号にしたものを加算することにより前記減衰誤差補償を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のDDS発生器。
  6. 前記受信フェーズ低周波数範囲におけるNMRスペクトルの微調整がNCOL(22)が生成するLO周波数f LO1 のLO信号用いては行れず、前記低周波数範囲におけるNMRスペクトルの微調整は、前記DQD(14)用のLO周波数の信号を用いてれ、当該DQD(14)のLO周波数は数値Z Q で定義されることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項記載のDDS発生器を動作させる方法。
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