JP3854852B2 - 管理情報送信装置、機器管理装置および機器管理システム - Google Patents

管理情報送信装置、機器管理装置および機器管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP3854852B2
JP3854852B2 JP2001344655A JP2001344655A JP3854852B2 JP 3854852 B2 JP3854852 B2 JP 3854852B2 JP 2001344655 A JP2001344655 A JP 2001344655A JP 2001344655 A JP2001344655 A JP 2001344655A JP 3854852 B2 JP3854852 B2 JP 3854852B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
management information
information
management
template
job
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001344655A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003150466A (ja
Inventor
明人 梅林
Original Assignee
パナソニック コミュニケーションズ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by パナソニック コミュニケーションズ株式会社 filed Critical パナソニック コミュニケーションズ株式会社
Priority to JP2001344655A priority Critical patent/JP3854852B2/ja
Priority to US10/280,000 priority patent/US20030090716A1/en
Publication of JP2003150466A publication Critical patent/JP2003150466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3854852B2 publication Critical patent/JP3854852B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • H04L41/02Standardisation; Integration
    • H04L41/0213Standardised network management protocols, e.g. simple network management protocol [SNMP]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • H04L41/04Network management architectures or arrangements
    • H04L41/046Network management architectures or arrangements comprising network management agents or mobile agents therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続された他の機器に対して管理情報を送る管理情報送信装置、管理情報を管理する機器管理装置および機器管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ機器、およびその通信技術の発達により、コンピュータネットワークは広く普及し、それに伴ってネットワークに接続して用いるデバイスの種類および数も増加してきている。時を同じくしてネットワーク及びそれに接続されている種々のデバイス情報を効率的に管理することのできるネットワーク管理ソフトウェアが大企業を中心に普及し始めている。
【0003】
ネットワーク接続されたデバイスを管理する手法については、従来いくつかの提言がなされてきた。例えば国際標準化機構(ISO)は、開放型システム間相互接続(Open System Interconnection,OSI)モデルと呼ばれる汎用基準フレームワークを提案している。しかし、現在、広く普及しているのはインターネットプロトコルの一種である簡易ネットワーク管理プロトコル(Simple Network Management Protocol,SNMP)をベースとしたものである。
【0004】
SNMPによるネットワーク管理システムは、少なくとも1台のネットワーク管理ステーションと、エージェントと呼ばれるソフトウェアが動作する管理対象ノード、およびネットワーク管理ステーションとエージェントが管理情報を交換するために使用するネットワーク管理プロトコルを基本構成要件とする。ユーザは、ネットワーク管理ステーション上のマネージャと呼ばれるネットワーク管理ソフトウェアを用いて管理対象ノード上のエージェントと通信して管理対象ノードのデータを取得、または変更することが可能である。
【0005】
一方、エージェントは、管理対象ノード自分自身の状態に関するデータをデータベースの形式で保持している。このデータベースはMIB(Management Information Base)と呼ばれ、木構造のデータ構造をしており、全てのノードが一意に番号付けられている。各ノードは数字列よりなる固有の識別子を有し、これはオブジェクトID(Object Identifier)と呼ばれている。ユーザが管理対象ノードに対してデータ取得要求(GET REQUESTあるいはGETNEXT REQUEST)またはデータ変更要求(SET REQUEST)を行う場合、管理ソフトウェアは要求種別およびオブジェクトID情報を管理対象ノード上のエージェントへ送出する。エージェントは、要求種別及びオブジェクトID情報を解釈して対応するデータを生成し、応答をマネージャに送り返す(GET RESPONSE)。またTRAPと呼ばれる、あらかじめ通知先として設定されたマネージャにエージェントの状態変化を一方的に通知する仕組みも用意されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
昨今、SNMPで管理される機器が標準的に備えている標準MIB以外の、企業や団体などが独自のMIB定義を行う企業拡張MIBなどのプライベートMIBを用いて、ジョブ管理や課金管理、アドレス帳設定等に利用する例が増えている。これらに共通するのは、2次元テーブルへのアクセスが頻発することである。もちろん、既存MIBを用いた場合にも、2次元テーブルへのアクセスが発生するケースがあるが、従来このプロトコルは機器またはシステムの管理用プロトコルとして用いられておりリアルタイム性を要求する分野にはあまり用いられていない。
【0007】
また、ひとつのテーブル内に複数のオブジェクトを含むテーブル形式のMIBへのアクセスにおいては、データをセットする場合に他人との競合が発生する危険がある。例えばジョブ管理のようなアプリケーションにおいては、あるターミナルが機器のテーブル情報を取得している途中に、別のターミナルから情報の更新が行なわれることによって、情報に矛盾が生じる可能性がある。
【0008】
機器の管理情報の設定ならば管理者がセッションを占有するような方式を採用すれば良いが、ジョブの実施状況のモニターやジョブの削除などは不特定多数のターミナルからアクセスされる可能性があるため、操作の競合によって情報が不定になる危険が高い。
【0009】
また、一つのテーブルは多くのオブジェクトから構成され、個々のオブジェクトにアクセスするごとに一往復の通信が発生するため、テーブル全体の取得・更新に時間がかかる、即ちネットワークの通信負荷が高くなるという問題点がある。
【0010】
また、テーブル内のオブジェクトを、例えばC言語における構造体のようにまとめてエンコードし、結果として一往復の通信で複数のオブジェクトを取得・設定する方式もある。しかし、このように複数のオブジェクトを特定の環境に依存するような方式でエンコードした場合、このエンコード形式は当然機器固有のものになってしまう。このため、エージェントおよびマネージャの双方がこのエンコード形式をあらかじめ知っておく必要がある。
【0011】
しかしながらあらかじめエンコード方式をエージェントおよびマネージャの双方が知っていたとしても、エージェント側でオブジェクトの追加・削除・変更などを行ないたい場合には、エンコード方法を変更する場合がある。この場合は、その都度、マネージャが使用するエンコード方法を、エージェントが用いたエンコード方法に変更しなければならず、ひいてはソフトウェアの変更が必要になる。
【0012】
本発明は、上術の課題に鑑みてなされたもので、複数の管理情報を一括して扱うことで、複数の管理情報を一回の通信で処理できるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エージェント側で管理情報の項目リストでありエンコード方法を記述したテンプレートと管理情報の実体データとを別に保持し、エージェント側からマネージャ側に、項目リストと項目リストに記されたエンコード方法でエンコードした実体データとをSNMPプロトコルを用いて送るようにした。
【0014】
これにより、エージェントはマネージャが必要とするすべての管理情報をひとかたまりとして一回のSNMP応答で送信できるだけでなく、マネージャにおいては受信した管理情報を確実にデコードすることができる。この結果、応答性の良い管理システムを提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様にかかる管理情報送信装置は、複数の管理情報を一括し一つのオブジェクトIDを付与した一括管理情報をMIBデータベースの一部として保持する管理情報保持手段と、前記一括管理情報のエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをMIBデータベースの一部として保持するテンプレート保持手段と、前記一括管理情報を前記テンプレートに記述されたデータ構造でエンコードするエンコード手段と、前記エンコードした一括管理情報および前記テンプレートを他の機器にSNMPプロトコルを用いて一回で送信する送信手段と、を具備した構成を採る。
【0016】
この構成により、管理情報送信装置は他の機器の要求するすべての管理情報をひとかたまりとして一回のSNMP応答で送れるだけでなく、送信先の機器においては、受信したエンコードされた管理情報をデコードすることができる。この結果、応答性の良い管理システムを提供することができる。
【0017】
本発明の第2の態様は、第1の態様にかかる管理情報送信装置において、前記管理情報保持手段と、前記テンプレート保持手段とは、異なるオブジェクトIDを持つ。
【0018】
この構成により、テンプレートと管理情報とを別に保持できるので、テンプレートにあわせた管理情報生成を行うことができるので、管理のメンテナンス性を高めることができる。
【0019】
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様にかかる管理情報送信装置において、前記テンプレートは前記一括管理情報に含まれる管理情報の種別、前記管理情報の記述方法、前記管理情報の長さ、および前記管理情報を配置する位置情報から構成される。
【0020】
この構成により、管理情報に関する必要な情報と共に、これらの必要な情報の配置をテンプレートに含ませることができる。
【0021】
本発明の第4の態様は、第3の態様にかかる管理情報送信装置において、前記管理情報は、スプールされたジョブの大きさ、前記ジョブの名前、前記ジョブの種類、前記ジョブの開始時刻、前記ジョブの終了時刻、および前記ジョブの状態情報の少なくともひとつを含むジョブ情報であり、前記ジョブ情報を前記他の機器に送信する。
【0022】
この構成により、ジョブ情報を他の機器に一度の通信で送ることができる。
【0023】
本発明の第5の態様は、第3の態様にかかる管理情報送信装置において、前記管理情報は、使用したユーザ名、ジョブの大きさ、ジョブ開始時刻、ジョブ終了時刻、使用枚数、および印刷面数の少なくともひとつを含むログ情報であり、前記ログ情報を前記他の機器に送信する。
【0024】
この構成により、ログ情報を他の機器に一度の通信で送ることができる。
【0025】
本発明の第6の態様は、第3の態様にかかる管理情報送信装置において、前記管理情報は、設定されているユーザの名前、前記ユーザのメールアドレス、前記ユーザの使用枚数、前記ユーザの使用料金の少なくともひとつを含むユーザ情報であり、前記ユーザ情報を前記他の機器に送信する。
【0026】
この構成により、ユーザ情報、ユーザのアドレス情報を他の機器に一度の通信で送ることができる。
【0027】
本発明の第7の態様は、第3の態様にかかる管理情報送信装置において、前記管理情報は、設定されているユーザのメールアドレス、および前記ユーザのFAX番号の少なくともいずれかを含むアドレス管理情報であり、前記アドレス管理情報を前記他の機器に送信する。
【0028】
この構成により、ユーザのアドレス管理情報を他の機器に一度の通信で送ることができる。
【0029】
本発明の第8の態様にかかる機器管理装置は、ネットワーク上の機器に対して前記機器のMIBデータベース内の複数の管理情報が一括されて一つのオブジェクトIDが付与された一括管理情報を要求する要求手段と、前記要求の応答として前記MIBデータベース内のエンコードされた一括管理情報および前記一括管理情報のエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをSNMPプロトコルを用いて前記機器から受信する受信手段と、前記エンコードされた一括管理情報を前記テンプレートに基づいてデコードする解析手段と、を具備した構成を採る。
【0030】
この構成により、機器管理装置は、複数の項目からなる管理情報をエンコードすることでひとかたまりとして受信することができるだけでなく、受信したエンコードされた管理情報をデコードすることができる。この結果、応答性の良い管理システムを提供することができる。
【0031】
本発明の第9の態様は、第8の態様にかかる機器管理装置において、前記一括管理情報に含まれる管理情報は、スプールされたジョブの大きさ、前記ジョブの名前、前記ジョブの種類、前記ジョブの開始時刻、前記ジョブの終了時刻、および前記ジョブの状態情報の少なくともひとつを含むジョブ情報であり、前記ジョブ情報を前記機器から受信する。
【0032】
この構成により、ジョブ情報を、他の機器から一度の通信で受信することができる。
【0033】
本発明の第10の態様は、第8の態様にかかる機器管理装置において、前記一括管理情報に含まれる管理情報は、使用したユーザ名、ジョブの大きさ、ジョブ開始時刻、ジョブ終了時刻、使用枚数、および印刷面数の少なくともひとつを含むログ情報であり、前記ログ情報を前記機器から受信する。
【0034】
この構成により、ログ情報を、他の機器から一度の通信で受信することができる。
【0035】
本発明の第11の態様は、第10の態様にかかる機器管理装置において、前記機器のログの保有可能数および前記機器の印刷速度を前記機器から取得し、前記ログの保有可能数および前記印刷速度から記憶済みのログが上書きされる間隔を計算し、前記間隔内に前記機器に対してログ情報の送信を要求する。
【0036】
この構成により、機器管理装置は適切な間隔でログ情報の受信ができるので、ログ取得の取りこぼしがなくなる。
【0037】
本発明の第12の態様は、第8の態様にかかる機器管理装置において、前記一括管理情報に含まれる管理情報は、設定されているユーザの名前、前記ユーザのメールアドレス、前記ユーザの使用枚数、前記ユーザの使用料金の少なくともひとつを含むユーザ情報であり、前記ユーザ情報を前記機器から受信する。
【0038】
この構成により、ユーザ情報を、他の機器から一度の通信で受信することができる。
【0039】
本発明の第13の態様は、第8の態様にかかる機器管理装置において、前記一括管理情報に含まれる管理情報は、設定されているユーザのメールアドレス、および前記ユーザのFAX番号の少なくともいずれかを含むアドレス管理情報であり、前記アドレス管理情報を前記機器から受信する。
【0040】
この構成により、ユーザのアドレス管理情報を、他の機器から一度の通信で受信することができる。
【0041】
本発明の第14の態様にかかる機器管理装置は、ネットワーク上の機器のMIBデータベース内からエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをSNMPプロトコルを用いて取得する取得手段と、前記機器が保有する管理情報のうち内容を操作する管理情報の種別および操作内容を前記テンプレートに記述されたデータ構造でエンコードするエンコード手段と、前記エンコード手段によりエンコードした前記管理情報の種別および前記操作内容を一つのオブジェクトIDを付与された一括管理情報として前記機器のMIBデータベースにSNMPプロトコルを用いて一回で送信する送信手段と、を具備した構成を採る。
【0042】
この構成により、機器管理装置が他の機器に格納された管理情報に対して所定の操作を行うことができる。また、機器管理装置が管理情報の種別および操作内容を、テンプレートにあわせてエンコードして他の機器に送信するので、他の機器がエンコードされた情報をテンプレートに基づいて解析することができる。この結果、機器管理装置は、他の機器に対して一度の通信で管理情報の種別および操作内容という複数の項目を送ることができる。よって、通信を軽減することができる。
【0043】
本発明の第15の態様は、第14の態様にかかる機器管理装置において、前記機器が前記操作内容の処理を正常に行ったか否かを示す情報を返送するための返送先の情報を前記機器に対して送信する。
【0044】
この構成により、機器管理装置が他の機器が正確に所定操作を行ったか否かの応答を受信することができる。これにより、機器管理装置は、他の機器が正確にオブジェクトの書きこみができたか判断できる。
【0045】
本発明の第16の態様は、第14の態様または第15の態様にかかる機器管理装置において、前記一括管理情報に含まれる管理情報は、スプールされたジョブの大きさ、前記ジョブの名前、前記ジョブの種類、前記ジョブの開始時刻、前記ジョブの終了時刻、および前記ジョブの状態情報の少なくともひとつを含むジョブ情報であり、前記操作内容は、前記ジョブ情報の中止、前記ジョブ情報の保留、前記ジョブ情報の再開、前記ジョブ情報の削除、前記ジョブ情報の優先度の変更の少なくともひとつである。
【0046】
この構成により、他の機器に格納されたジョブ情報に対して操作することができる。
【0047】
本発明の第17の態様は、第14の態様または第15の態様にかかる機器管理装置において、前記一括管理情報に含まれる管理情報は、使用したユーザ名、ジョブの大きさ、ジョブ開始時刻、ジョブ終了時刻、使用枚数、および印刷面数の少なくともひとつを含むユーザ情報であり、前記操作内容は、前記ユーザ情報の削除もしくは前記ユーザ情報の変更の少なくともひとつを含む。
【0048】
この構成により、他の機器に格納されたユーザ情報に対して操作することができる。
【0049】
本発明の第18の態様は、第14の態様または第15の態様にかかる機器管理装置において、前記一括管理情報に含まれる管理情報は、設定されているユーザのメールアドレス、および前記ユーザのFAX番号の少なくともいずれかを含むアドレス管理情報であり、前記操作内容は、前記アドレス管理情報の新規登録、変更、または削除の少なくともひとつを含む。
【0050】
この構成により、他の機器に格納されたユーザのアドレス管理情報に対して操作することができる。
【0051】
本発明の第19の態様にかかる機器管理システムは、ネットワークに接続された機器および前記機器を管理する機器管理装置から構成される機器管理システムにおいて、前記機器管理装置は前記機器に対して前記機器のMIBデータベース内の複数の管理情報が一括されて一つのオブジェクトIDが付与された一括管理情報をSNMPプロトコルを用いて要求し、前記機器は前記要求を受信するとMIBデータベース内のエンコードされた一括管理情報および前記一括管理情報のエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートを前記機器管理装置に対してSNMPプロトコルを用いて一回で送信し、前記機器管理装置は前記エンコードされた一括管理情報および前記テンプレートを受信すると前記エンコードされた一括管理情報を前記テンプレートのデータ構造に基づいてデコードすることを特徴とする。
【0052】
この構成により、管理情報送信装置は他の機器が要求したすべての管理情報をひとかたまりとして一回のSNMP応答で送れるだけでなく、機器においては、受信したエンコードされた管理情報をデコードすることができる。この結果、応答性の良い管理システムを提供することができる。
【0053】
本発明の第20の態様は、第19の態様にかかる機器管理システムにおいて、前記テンプレートは前記一括管理情報に含まれる管理情報の種別、前記管理情報の記述方法、前記管理情報の長さ、および前記管理情報を配置する位置情報から構成され、前記種別は前記種別と識別子とを対応させた定義テーブルに記述された前記識別子を用いて記述される。
【0054】
この構成により、機器管理情報に関する必要な情報および、その情報の配置をタグテンプレートに含ませることができる。よって、テンプレートを用いることで必要なジョブ情報を全て含ませてエンコードすることができる。また、種別を定義テーブルに記述された識別子を用いることでテンプレートをコンパクトにできる。
【0055】
本発明の第21の態様は、第19の態様または第20の態様にかかる機器管理システムにおいて、前記機器管理装置は受信した前記テンプレートを保持し、次に前記機器から前記エンコードされた一括管理情報を受信した場合に、前記機器から前記テンプレートのバージョン情報を取得し、すでに保存してある前記テンプレートのバージョン情報と比較し、取得した前記テンプレートのバージョン情報が保存してある前記テンプレートのバージョン情報と同じ場合は保存してある前記テンプレートを用いて前記エンコードされた一括管理情報をデコードし、取得した前記テンプレートのバージョン情報が保存してある前記テンプレートのバージョン情報と異なる場合は前記機器に対して新しいバージョンの前記テンプレートを要求し、前記新しいバージョンのテンプレートを用いて前記エンコードされた一括管理情報をデコードすると共に、新しいバージョンの前記テンプレートを保存する。
【0056】
この構成により、テンプレートが更新されバージョン情報が変更されない限り、テンプレートのデコード処理をスキップできるため、全体の処理を効率化することができる。また、同一ネットワーク上に同種のプリンタがあって同じテンプレートを持っている場合には、プリンタ毎にテンプレートのデコードをする必要がなくなる。
【0057】
本発明の第22の態様にかかる機器管理システムは、ネットワークに接続された機器および前記機器を管理する機器管理装置から構成される機器管理システムにおいて、前記機器管理装置は前記機器のMIBデータベース内からエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをSNMPプロトコルを用いて取得し、前記機器が保有する管理情報のうち内容を操作する管理情報の種別および操作内容を前記テンプレートに記述されたデータ構造でエンコードし、前記エンコードした管理情報の種別および前記操作内容を一つのオブジェクトIDを付与された一括管理情報として前記機器のMIBデータベースにSNMPプロトコルを用いて一回で送信し、前記機器は前記エンコードされた管理情報の種別および前記操作内容を含む一括管理情報を受信すると前記テンプレートを用いて前記エンコードされた管理情報の種別および操作内容をデコードし、デコードした前記種別の管理情報に対して前記操作内容の示す処理を行う。
【0058】
この構成により、機器管理装置が他の機器に格納された管理情報に対して所定の操作を行うことができる。また、機器管理装置が管理情報の種別および操作内容を、テンプレートにあわせてエンコードして他の機器に送信するので、他の機器がエンコードされた情報をテンプレートに基づいて解析することができる。この結果、機器管理装置は、他の機器に対して一度の通信で管理情報の種別および操作内容という複数の項目を送ることができる。よって、通信を軽減することができる。
【0059】
本発明の第23の態様は、第22の態様にかかる機器管理システムにおいて、前記管理情報の種別は、前記種別と識別子とを対応させた定義テーブルに記述された前記識別子を用いて記述される。
【0060】
この構成により、管理情報の種別を識別子で記述できるので、テンプレートをコンパクトにできる。
【0061】
本発明の第24の態様は、第20の態様または第23の態様にかかる機器管理システムにおいて、前記定義テーブルは前記機器と前記機器管理装置間で予め取り決めされている。
【0062】
この構成により、機器管理装置と機器間で同一の識別子を共有できるので、正確にデコードできる。
【0063】
本発明の第25の態様は、第20または第23の態様にかかる機器管理システムにおいて、前記定義テーブルにはバージョン番号が付与され、前記機器が保持する前記定義テーブルのバージョン番号と前記機器管理装置が保持する前記定義テーブルのバージョン番号とが異なる場合には、前記機器管理装置は前記ネットワーク上に設けられた複数のバージョンの前記定義テーブルが管理された管理装置にアクセスして、前記機器と同じバージョンの定義テーブルを取得する。
【0064】
この構成により、機器管理装置と機器とが使用する定義テーブルが異なる場合でも、機器管理装置は管理装置から機器が使用する新しいバージョンの定義テーブルを得ることができる。
【0065】
本発明の第26の態様は、管理情報をネットワーク上の機器に送信する管理情報送信装置の管理情報送信方法において、複数の管理情報を一括し一つのオブジェクトIDを付与した一括管理情報をMIBデータベース内に保持し、前記一括管理情報のエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造を記述したテンプレートをMIBデータベース内に保持し、前記一括管理情報を前記テンプレートに記述された前記エンコード方法でエンコードし、前記エンコードした一括管理情報と、前記テンプレートとを前記ネットワーク上の機器にSNMPプロトコルを用いて送信することを特徴とする管理情報送信方法である。
【0066】
本発明の第27の態様は、ネットワーク上の機器から前記機器の管理情報を取得する機器管理装置の管理情報取得方法において、ネットワーク上の機器に対して前記機器のMIBデータベース内の複数の管理情報が一括されて一つのオブジェクトIDが付与された一括管理情報をSNMPプロトコルを用いて要求し、前記要求の応答として前記機器から送られてきたMIBデータベース内のエンコードされた前記一括管理情報および前記一括管理情報のエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをSNMPプロトコルを用いて受信し、前記エンコードされた一括管理情報を前記受信した前記テンプレートに基づいてデコードすることを特徴とする管理情報取得方法である。
【0067】
本発明の第28の態様は、ネットワーク上の機器を管理する機器管理装置の機器管理方法において、ネットワーク上の機器のMIBデータベース内からエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをSNMPプロトコルを用いて取得し、前記機器が保有する管理情報のうち内容を操作する管理情報の種別および操作内容を前記テンプレートに記述されたデータ構造でエンコードし、前記エンコードした前記管理情報の種別および前記操作内容を一つのオブジェクトIDを付与された一括管理情報として前記機器のMIBデータベースにSNMPプロトコルを用いて一回で送信することを特徴とする機器管理方法である。
【0068】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1にかかる機器管理システムについて添付図面を参照しながら説明する。まず、実施の形態1にかかる機器管理システムの構成について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1にかかる機器管理システムの構成図である。
【0069】
図1において、10は機器管理ソフトウェアが稼動するマネージャであるPCであり、20a、20bは各々管理対象となるエージェントであるプリンタである。PC10およびプリンタ20a、20bはネットワークケーブルなどの通信媒体30によって接続されているものとする。
【0070】
次に、本機器管理システムに用いられるPCの構成について、図2を用いて説明する。図2は、本機器管理システムに用いられるPCの構成を示すブロック図である。
【0071】
図2において、PC10は、機器管理ソフトウェアが稼働するPC本体200と、ディスプレイ220と、入力デバイス230とを備えている。PC本体200は、ROM201b若しくはハードディスク202に記憶された、あるいはCD−ROMドライブ215がCD−ROM270から読み取った機器管理プログラムを実行するCPU201aを備え、システムバス218に接続されたデバイスを統合的に制御する。
【0072】
201cで示されるものはRAMであり、CPU201aの主メモリおよびワークエリアとして機能する。214はインタフェースコントローラであり、マウスやキーボードなどの入力デバイス230からの指示入力を制御する。213はビデオコントローラであり、ディスプレイ220への表示を制御する。207はディスクコントローラであり、機器管理プログラムを記憶するハードディスク202やCD−ROMドライブ215とのアクセスを制御する。216はネットワークインタフェースカードであり、通信媒体30を介して他の機器と双方向にデータを授受する。
【0073】
次に、本機器管理システムに用いられるプリンタ装置の構成について図3を用いて説明する。図3は、本機器管理システムに用いられるプリンタ装置の構成を示すブロック図である。
【0074】
図3において、プリンタ20は、制御部310とコントロールパネル320と印刷機構330とを備えている。印刷機構330は、給紙装置、用紙搬送機構、印刷エンジン等から構成される。コントロールパネル320は、操作者がプリンタ20を制御するためのインタフェースであって、プリンタ20に対して動作を指示するための複数のボタンおよびプリンタ20の動作状態等を表示するための液晶パネルおよび幾つかのLEDから構成される。
【0075】
制御部310は、ネットワークインタフェースカード316、CPU311、RAM314、HDD315、メモリ制御部313、ROM317、および、インタフェース回路部312から構成される。
【0076】
また、コントロールパネル320は、インタフェース回路部312に接続されている。印刷機構330は、インタフェース回路部312およびメモリ制御部313と接続されている。ROM317は、プログラムコード等のデータが記憶されたメモリである。
【0077】
CPU311は、ROM317に記憶されたプログラムコードに従って、制御部310内の各部を制御する。ネットワークインタフェースカード316は、通信媒体30を介して他の装置との間で通信を行う。RAM314は、ネットワークインタフェースカード316によって受信された印刷データや、印刷データに基づいて生成された中間コード等を一時記憶しておくために使用される記憶装置である。
【0078】
HDD315は、MIBデータベースや印刷データなどが記憶される補助記憶装置である。
【0079】
メモリ制御部313は、CPU311の指示に従って、ネットワークインタフェースカード316からRAM314(必要に応じてHDD315)にデータを転送する処理や、RAM314から印刷機構330内の印刷エンジンへデータを転送する処理等を行う回路である。インタフェース回路部312は、CPU311が、コントロールパネル320との間、および、印刷機構330内の搬送機構との間で情報交換を行うための、幾つかのインタフェース回路からなる。
【0080】
次に、実施の形態1にかかるプリンタ装置の機能について、図4を用いて説明する。図4は、プリンタ装置の機能ブロック図である。
【0081】
図4において、プリンタ20は、ネットワークインタフェース部410と、印刷実行部470と、状態検出部480、MIB制御部460、MIBデータベース450と、からなる装置として動作している。なお、図3におけるネットワークインタフェースカード316が、ネットワークインタフェース部410として機能しており、図3におけるネットワークインタフェースカード316を除く部分が、印刷実行部470、状態検出部480として機能している。また、CPU311、RAM314、HDD315が、MIB制御部460として機能している。また、図3におけるHDD315がMIBデータベース450に対応している。
【0082】
ネットワークインタフェース部410は、通信媒体30を介して他装置との間でパケットの送受信を行うパケット送受信部411と、パケット送受信部411によって受信されたパケットからデータを再構築するデータ生成部413とを備える。また、ネットワークインタフェース部410は、データ生成部413が生成したデータが印刷データである場合には、当該データを印刷実行部470に供給し、データ生成部413が生成したデータがSNMPメッセージである場合にはそのデータをMIB制御部460に供給するデータ判別部414を備える。さらに、ネットワークインタフェース部410は、MIB制御部460から与えられたデータに応じたパケットを生成し、パケット送受信部411に供給するパケット生成部412を備える。
【0083】
このような構成により、ネットワークインタフェース部410は、他装置がプリンタ20宛てに送信した印刷データを印刷実行部470に供給し、他装置がプリンタ装置20宛てに送信したSNMPメッセージをMIB制御部460に供給する。そして、印刷実行部470は、ネットワークインタフェース部410から供給された印刷データに基づき、用紙上への印刷を行う。また、ネットワークインタフェース部410は、MIB制御部460から与えられたデータに応じたパケット群を生成し、通信媒体30上に送信する。
【0084】
また、状態検出部480は、印刷実行部470をはじめとしてプリンタ装置20の各部の状態を検出する機能を有する。
【0085】
また、MIBデータベース450は、RFC1514(Host resource MIB)、RFC1759(Printer MIB)等で定義されたMIBオブジェクト(hrDeviceStatus、prtMakerTech等)を含むデータベースである。MIBデータベース450の内容は、状態検出部480によって検出された各部の状態に応じてMIB制御部460が書き換える。
【0086】
また、MIB制御部460は、ネットワークインタフェース部410から供給されたデータが、アクセスが許可されているSNMPマネージャ(実施の形態1では、図1のPC10)からのSNMPメッセージであった場合には、ネットワークインタフェース部410を制御し、送られてきたSNMPメッセージの要求に応じた情報(MIBオブジェクト)をMIBデータベース450内から抽出し、SNMPメッセージを送信してきたSNMPマネージャに返送する。アクセス許可の可否は、例えばSNMPマネージャが発行したデータに含まれるCommunityストリングをチェックすることによってなされる。
【0087】
さらに、MIB制御部460は、プリンタ20の状態が変化した場合、その旨を示すTRAPメッセージを、PC10(トラップの宛先として設定されている装置)に対して送出する。すなわち、MIB制御部460は、各部の状態を検出しており、状態に変化があった場合には、MIBデータベース450の内容を更新する。次いで、MIB制御部460は、ネットワークインタフェース部410を制御することにより、PC10に対して、状態が変化したことを示すTRAPメッセージを送出する。
【0088】
なお、PC10のIPアドレス等(Community名やTRAPメッセージ宛先等)のプリンタ20への設定は、一般的なSNMPベースのシステムと同様に、SNMPマネージャであるPC10からプリンタ20への通知、またはプリンタ20のコントロールパネル320からユーザが設定することによって行なわれる。
【0089】
次に、実施の形態1にかかるMIBデータベースについて説明する。実施の形態1にかかるMIBデータベースは、複数の要素をエンコードするエンコード方法を記述したテンプレートを設けたものである。これにより、マネージャはエージェントからテンプレートを取得して、エージェントで用いている要素群のエンコード方法を知ることができる。さらに、エージェント側で採用しているエンコード方法が何らかの理由で変更された場合でも、マネージャは変更したエンコード方法を遅滞なく知ることができる。
【0090】
実施の形態1にかかるMIBデータベースの構造について図5から図9を用いて説明する。
【0091】
図5は、実施の形態1にかかるMIBデータベースの構成を示す図である。図5に示すように、MIBデータベースは木構造にて表現され、全てのノードが一意に番号付けられている。各ノードは数字列よりなる固有の識別子を有し、これはオブジェクトID(Object Identifier)と呼ばれている。図5の例では、例えば「iso」がノード名、その後の「(1)」がオブジェクトIDである。
【0092】
プリンタ20a、20bとも、SNMPで管理される機器が標準的に備えている標準MIBと、企業や団体などが独自のMIB定義を行うことで独自拡張のできるプライベートMIBとを搭載している。
【0093】
標準MIBとしては、同図のmib−II(RFC1213 Management Information Base for Network Management of TCP/IP−based Internets:MIB−II)531と、hrmib(Host resource MIB(RFC1514))532と、プリンタに関するprtmib((Printer MIB)RFC1759)533がある。
【0094】
また、プライベートMIBとしては、企業番号として258がInternet Assigned Number Authority(IANA)より割り当てられている、本発明では、プライベートMIBとして松下電器産業株式会社独自のMIBである松下MIB500を使用する。プライベートMIB500はenterprisesノード544の下のpanasonicノード545の下に展開されている。よって、プライベートMIBはオブジェクトID1.3.6.1.4.1.258以下に展開することができる。
【0095】
プライベートMIB500のpanasonicノード545の下には、jobノード501、タグテンプレート(後に詳述)を表すjobTagDefノード510、ジョブ情報を含むテーブル520、テーブル520の定義であるjobTable521、テーブル520に含まれる情報の一覧リストをあらわすエントリであるjobEntry522、jobTable520のインデクスであるjobIndexノード523、ジョブ情報を含むjobDataノード530より構成されている。
【0096】
MIBの構造は、管理情報構造(SMI:Structure of Management Information)と呼ばれ、RFC1155 Structure and Identification of Management Information for TCP/IP−based Internetsで規定されており、プロトコル構文規定言語ASN.1(Abstract Syntax Notation One=抽象構文記法.1)というOSI言語を使って定義されている。
【0097】
次に、実施の形態1にかかるMIBデータベースをASN.1で記述したものについて図6を用いて説明する。図6は、実施の形態1にかかるMIBデータベースをASN.1で記述したものを示す図である。
【0098】
jobTagDefノード510は記述610部分に、テーブル520は記述620に相当する。また、記述620の記述621はjobtable521、記述622はjobEntry522に、記述623はJobIndex523に、記述630はjobDataノード530にそれぞれ相当する。
【0099】
次に、実施の形態1にかかる機器管理システムで用いられるタグテンプレート(jobTagDef510)について図7を用いて説明する。図7は、実施の形態1にかかるタグテンプレートを定義する方式を示した図である。
【0100】
タグテンプレート830は、データ構造オブジェクト700の集合として定義される。データ構造オブジェクト700は、固定長のフォーマットを持ったデータ構造リストの集合であり、それぞれ32バイトのデータタグ番号701、データ属性702、データ長703、先頭からのオフセット量704から構成される。
【0101】
データタグ番号701は、タグ定義リスト810で定義されたタグIDのいずれかの値を持つ。なお、タグ定義リストは、図2のHDD202および図3のHDD315に格納されている。
【0102】
タグ定義リスト810は、ジョブ情報に関する項目をTAGIDに対応づけたテーブルである。タグ定義リスト810では、TAGIDの1にJOBID、TAGIDの2にJOB(ジョブ)のサイズ、TAGIDの3にJOBの名前、TAGIDの4にJOBの種類、TAGIDの5にJOBの開始時刻、TAGIDの6にJOBの終了時刻、TAGIDの7にJOBステータス、TAGIDの8にJOBエラーコード、TAGIDの9にJOB送信元が割り当てられている。
【0103】
データ属性702は、タイプ定義リスト820で定義されたTYPEIDのいずれかの値を持つ。なお、タイプ定義リスト820は、図2のHDD202および図3のHDD315に格納されている。
【0104】
例えば非負整数ならTYPEIDが1、符号付整数ならTYPEIDが2、文字列ならTYPEIDが3、実数ならTYPEIDが4、論理値ならTYPEID5、複素数ならTYPEID6で表される。
【0105】
データ長703はジョブ情報を構成する各項目データの長さをバイト数で記述したものである。オフセット704は、先頭からのオフセット量を記述する。
【0106】
このようにタグテンプレート830を構成することで、ジョブに関する必要な情報および、その情報の配置をタグテンプレート830に含ませることができる。
【0107】
また、タグ定義リストやタイプ定義リスト内の種別をリストに記述された識別子を用いることでテンプレートをコンパクトにできる。
【0108】
また、このタグテンプレート830はjobTagDefノード510としてプリンタ20のMIBデータベース450に実装される。よって、タグテンプレート830は、記述610からオブジェクトID1.3.6.1.4.1.258.995.1に対するデータ取得要求をもってプリンタ20からPC10が取得することが可能である。
【0109】
なお、タグ定義リスト810、タイプ定義リスト820はPC10、プリンタ20双方で適用を一にしておく必要がある。これは、正確にデコードするためには、PC10とプリンタ20間で同一のタグ定義を共有する必要があるからである。
【0110】
次に、実施の形態1にかかるタグテンプレートを元にして作成されるデータ構造体について図8を用いて説明する。図8は、実施の形態1にかかるタグテンプレートを元にして作成されるデータ構造体を示す図である。
【0111】
図8に示すデータ構造体900は、図7に示すタグテンプレート830を元に作成したものである。
【0112】
図8中に、先頭を0としたときの構造体900を構成する要素の開始位置を同図に併記してある。これらの開始位置は、図7に示したオフセット量704の位置に書き込まれる。また、オフセット量704で示される位置にはTAGID701、データ属性702、データ長703で示されるデータが記述されている。図8の例では、JOBの名前はオフセット4に、開始時刻はオフセット20に、JOBSIZEはオフセット28に、JOB種類はオフセット32に、JOBステータスは開始位置36に記述されている。
【0113】
ジョブデータ本体であるjobData530は記述630に示されているようにバイト列として実装され、データ構造体900とマッチングをとることによってバイト列にエンコードされているデータを復元(デコード)することができる。
【0114】
なお、実施の形態1では、データ構造オブジェクト700にオフセット量704を含んだ形態であるが、オフセット量704を含まない形態でも良い。この場合は、オフセット量をデータ長703から算出すれば良い。
【0115】
また、構造体900は、jobDataノード530としてプリンタ20のMIBデータベース450に実装される。jobDataノード530のオブジェクトは図5から明らかなようにオブジェクトID1.3.6.1.4.1.258.995.2.1.2に対する要求でプリンタ20から取得することが可能である。
【0116】
次に、実施の形態1にかかるPCの機器管理処理について説明する。まず、PCが実行する機器管理ソフトウェア(マネージャ)の構成について図9を用いて説明する。図9は、実施の形態1における機器管理ソフトウェアのモジュール構成を示す図である。
【0117】
実施の形態1にかかる機器管理ソフトウェアは、図2に示すハードディスク202に格納されており、CPU201aによって実行される。その際、CPU201aはワークエリアとしてRAM201cを使用する。
【0118】
図9において、1001は一覧表示モジュールであり、通信媒体30に接続されたプリンタ20a、20bなどを一覧にして表示するモジュールである。1002は全体統括モジュールで、一覧表示モジュール1001からの指示に基づき、他のモジュールを統括する。
【0119】
1003は探索モジュールで、通信媒体30に接続されているプリンタを探索するモジュールである。この探索モジュール1003によって探索されたプリンタが一覧表示モジュール1001によって一覧表示される。プリンタを探索する方式は、たとえば既存の機器管理ソフトウェア(例えばHP社のJetAdmin(R)やCANON社のNetSpot(R))が採用しているSNMPメッセージをブロードキャストする方式などがある。
【0120】
1004は後述するプリンタ情報詳細ウィンドウを表示するためのUI(User Interface)モジュールである。1008は後述するジョブ表示ウィンドウを表示するためのジョブ表示モジュールである。
【0121】
1005は制御モジュールであり、プリンタの制御を受け持つモジュールである。制御モジュール1005は、後述するMIBモジュール1006を用いてプリンタ20a、20bからMIBデータを取得し、必要に応じてデータの変換を行い、UIモジュール1005およびジョブ表示モジュール1008にデータを渡す。
【0122】
MIBモジュール1006は、オブジェクトIDに対する要求をSNMPエンコードして通信モジュール1007を介して通信媒体30上のプリンタ20にデータ送信を実施、通信媒体30上のプリンタ20から受信したSNMPデータをデコードしてデータを取り出すモジュールである。
【0123】
次に、図9に示す機器管理ソフトウェアを用いた機器管理システムの動作について述べる。
【0124】
上述したようにPC側の管理ソフトウェアを起動すると、ユーザはネットワーク機器一覧からプリンタを選択できる。プリンタの選択後、ジョブ管理画面に移行すると、管理ソフトウェアはプリンタにオブジェクトIDを指定することでデータ構造リストオブジェクトの取得要求を出す。要求を受け取ったプリンタは対応するデータ構造リストオブジェクトをSNMPレスポンスとして返す。それを受け取った管理ソフトウェアはRAMにデータ構造リストを展開する。
【0125】
以下、機器管理ソフトウェアを用いた機器管理システムの動作について図10を用いて詳細に述べる。図10は、実施の形態1にかかる機器管理システムの動作の処理を表すシーケンス図である。
【0126】
PC10(クライアントコンピュータ)が、印刷ジョブを、プリンタ20に送信開始する(S101)。
【0127】
プリンタ20は、PC10から送られてきた印刷ジョブをパケット送受信部411で受信開始する(S102)。そして、プリンタ20のデータ生成部413がパケット送受信部411が受信した印刷ジョブのパケットからデータを再構築し、データ判別部414に送る。データ判別部414は、送られてきたデータが印刷要求であるので、受信したジョブ要求のデータを印刷実行部470に送る。
【0128】
印刷実行部470は、受信した印刷ジョブにジョブIDを付加してジョブスプールを行う(S103)。ここで、印刷実行部470は、すでにスプールされているジョブとは異なったジョブIDを付与してジョブの管理を行い、ジョブ管理テーブルにはユーザ名、ジョブサイズ、ジョブ開始時刻などのデータが一緒に管理される(S104)。
【0129】
次に、PC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を用いてプリンタ20に対しジョブ状態情報の取得を開始する(S105)。
【0130】
まず、制御モジュール1005は、プリンタ20に対してjobTagDefノード510で表されるタグテンプレート830の取得要求を開始し(S106)、SNMPのGETREQUESTを用いて出す(S107)。これに対して、プリンタ20はPC10に対してタグテンプレートをGETRESPONSEで応答する(S108)。そして、PC10は、プリンタ20からのGETRESPONSE応答に含まれるタグテンプレートの実体データを取得し(S109)、データ構造体に変換してRAM201cに保存する(S110)。
【0131】
次に、制御モジュール1005は、jobData530で表される、プリンタ20の印刷実行部470が管理しているスプールジョブ情報にSNMPのGETまたはGETNEXT要求を用いてアクセスし、プリンタ20のGETRESPONSE応答を通じて個々のジョブ情報を得る(S111)。そして、制御モジュール1005は、最終のジョブ情報まで取得したら(S112)、RAM201cに保存したデータ構造体を読み出してマッチングをとることにより受信したジョブ情報のデコード処理を行う(S113)。
【0132】
そして、制御モジュール1005は、ジョブ情報のデコードが終了したら、デコードしたジョブ情報をジョブ表示モジュール1008に送信し、ジョブ表示モジュール1008がジョブ情報を画面表示する(S114)。
【0133】
以上のように実施の形態1によれば、管理情報の項目リストでありエンコード方法を記述したタグテンプレート830と、管理情報であるジョブ情報の実体データである構造体900とを別に保持し、マネージャであるPC10がエージェントであるプリンタ20に別々のオブジェクトIDでアクセスすることで、プリンタ20からPC10にタグテンプレート830とタグテンプレート830に記されたエンコード方法でエンコードしたジョブ情報とを送ることができる。これにより、従来のSNMP機器管理の枠組みを変えることなく、テーブル内のすべてのジョブ詳細情報を一回のSNMP要求・応答で処理することができるこの結果、応答性の良い管理システムを提供することができる。
【0134】
また、実施の形態1は、項目リストと実体データを別に保持することにより、項目リストにあわせた実体データ生成を行うことができるので、管理プログラムのメンテナンス性を高めることができる。
【0135】
また、実施の形態1によれば、タグ定義リスト810およびタイプ定義リスト820をPC10およびプリンタ20間で予め定義しておくことで、エンコード方法を変更するためにタグテンプレート830を変更する場合であっても、タグテンプレート830をタグ定義リスト810およびタイプ定義リスト820の範囲内で変更することで、変更後のタグテンプレート830をPC10が解釈することができる。
【0136】
なお、実施の形態1では、機器管理装置としてPC10、管理情報送信装置としてプリンタ20を用いて説明したが、機器管理装置および機器情報送信装置としてSNMPプロトコルを用いた通信を行うこれら以外の機器を用いても同じ効果が得られるのはいうまでもない。
【0137】
尚、上記実施の形態ではプリンタ20がタグテンプレートに書かれているエンコード方式でジョブデータを書き出すとしたが、独自の方式で書き出しておき、PC10からのSNMP GETREQUEST要求があった時点でタグテンプレートのエンコード方式に変換して送信するような構成でも同じ効果が得られる。
【0138】
(実施の形態2)
実施の形態2は、タグテンプレートにバージョン情報を付与したものである。PCはプリンタからタグテンプレートおよびそのバージョン情報を取得することができるため、受信したタグテンプレートの取得時にそのバージョン情報をチェックすることにより、すでに記憶してあるタグテンプレートのバージョン情報と異なる場合にのみ取得したタグテンプレートのデータ構造体変換処理を行うようにしたものである。
【0139】
これにより、プリンタのタグテンプレートが更新されバージョン情報が変更されない限りタグテンプレートのデータ構造体変換処理をスキップすることができる。また、同一ネットワーク上に同種のプリンタがあって同じタグテンプレートを持っている場合には、プリンタ毎にタグテンプレートのデータ構造体変換処理をする必要がなくなる。
【0140】
次に、実施の形態2にかかる機器管理システムについて、図11を用いて説明する。図11は、実施の形態2にかかるPCの処理を示すフロー図である。図11は、PC10がプリンタ20に印刷ジョブを送信後の処理のフロー図である。
【0141】
PC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を用いてプリンタ20にjobTagDefノード510で表されるタグテンプレート830の取得要求を、SNMPのGET要求を用いて出し、プリンタ20からのGETRESPONSE応答に含まれるタグテンプレートの実体データの取得を開始する(S301)。
【0142】
この段階では、既に、制御モジュール1005が、プリンタ20から以前にタグテンプレート830を取得、保存している状態であるとする。また、制御モジュールは1005が受信するタグテンプレート830には、タグテンプレートのバージョンが付与されていて、バージョン情報も保存されているとする。
【0143】
制御モジュール1005は、現在プリンタ20が使用しているタグテンプレートのバージョンを取得する(S302)。タグテンプレートのバージョンに関する情報は、タグテンプレートのヘッダ部に記述されているものとする。
【0144】
次に、制御モジュール1005は、PC10がすでに保持しているタグテンプレートのバージョンと、今回の通信によって取得したタグテンプレートのバージョンを比較し(S303)、これらのバージョンが異なる場合は今回の通信によって取得したタグテンプレートでデータ構造体の置き換えを実施してRAM201cに保存する(S304)。
【0145】
次に、制御モジュール1005は、jobData530で表される、プリンタ20の印刷実行部470が管理しているスプールジョブ情報にSNMPのGETまたはGETNEXT要求を用いてアクセスし、プリンタ20のGETRESPONSE応答を通じて個々のジョブ情報を得る(S305)。そして、制御モジュール1005は、最終のジョブ情報まで取得したら(S306)、RAM201cに保存したデータ構造体を読み出してマッチングをとることにより受信したジョブ情報のデコード処理を行う(S307)。
【0146】
そして、制御モジュール1005は、ジョブ情報のデコードが終了したら、デコードしたジョブ情報をジョブ表示モジュール1008に送信し、ジョブ表示モジュール1008がジョブ情報を画面表示する(S308)。
【0147】
以上、実施の形態2によれば、プリンタのタグテンプレートが更新されバージョン情報が変更されない限り、タグテンプレートのデータ構造体変換処理をスキップできるため、全体の処理を効率化することができる。また、同一ネットワーク上に同種のプリンタがあって同じタグテンプレートを持っている場合には、プリンタ毎にタグテンプレートのデータ構造体変換処理をする必要がなくなる。
【0148】
なお、実施の形態2では、タグテンプレートはバージョン情報を内包するとしたが、MIBの別オブジェクトに記録し、バージョンのチェックにはそれを参照するような構成でも良い。
【0149】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、ジョブを内蔵ハードディスク上にスプールする機能を有するプリンタを備えたシステムに対応したものであり、スプールしたジョブをPCからSNMPプロトコルを用いて制御するものである。
【0150】
一般に、プリンタはジョブを受け付けると印刷待ち行列に入れ、それらを印刷終了まで管理するようになっている。ジョブは、最初に待ち行列の末尾に加えられ印刷実行を待ち、待ち行列の先頭に達した時点で印刷が実行され、印刷が終了すると待ち行列から削除される。昨今ではハードディスクの容量の増大に伴って、待ち行列に入れて印刷待ちできる(スプールできる)ジョブの数も増えているため、待ち行列内のジョブ削除や優先度変更をPCから行いたいという要求が強い。前述の操作は、従来プリントサーバで管理されているジョブの操作とほぼ同じであるため、待ち行列内のジョブを特定しPCからのジョブ操作を可能にするためには、ジョブID、ジョブ名称、ジョブ投入時刻などのジョブに関する付加情報、即ちジョブ詳細情報を持つ必要がある。ジョブ情報をテーブルとして構成し、ジョブ詳細要素を個々のMIBとして実装すると項目数が多くなるため、例えば高々1個のジョブ情報をPCが取得する際にさえ、PCとプリンタ間で何度も情報のやり取りをする必要が生じる。そこで、実施の形態3では、エンコードしたデータと、エンコード方法をPCとプリンタ間で通信することで、一度の通信で一個のジョブ制御情報を送るようにしている。
【0151】
以下、実施の形態3にかかる機器管理システムについて説明する。まず、実施の形態3にかかるプリンタが具備するMIBデータベースの構造について図12を用いて説明する。図12は、実施の形態3にかかるMIBデータベースの構成を示した図である。図12は、図5に示したMIBデータベースのプライベートMIB以下の構造について記した図である。なお、すでに説明した部分と同一の部分には同一の符番を付与し説明を省略する。
【0152】
実施の形態3にかかるMIBデータベースは、プライベートMIB1200のJOBノード501以下に、並列で、ジョブ操作コマンド記述用テンプレート(jobComDef)1210と、ジョブ操作コマンド記述オブジェクト1220と、を加えた構成を呈する。ジョブ操作コマンド記述オブジェクト(jobCommand)1220は図13のジョブ操作コマンド記述用テンプレート1330で表現される内容(実体は後述する図14の構造体1400)を有し、ジョブ操作1410としては中止・保留・再開・削除・優先度を上げる、の5種類があり、それぞれ1〜5までの数値で表現される。
【0153】
次に、ジョブ操作コマンド記述用テンプレートについて図13を用いて説明する。図13は、実施の形態3にかかるジョブ操作コマンド記述用テンプレートを示した図である。
【0154】
ジョブ操作コマンド記述用テンプレートであるテンプレート(jobComDef)1330は、実施の形態1で説明したJobTagDef830と同様にデータ構造オブジェクト700の集合として定義される。データ構造オブジェクト700は、固定長のフォーマットを持ったデータ構造リストの集合であり、それぞれ32バイトのデータタグ番号701、データ属性702、データ長703、先頭からのオフセット量704から構成される。
【0155】
データタグ番号701は、タグ定義リスト1310で定義されたタグIDのいずれかの値を持つ。
【0156】
タグ定義リスト1310は、ジョブ情報に関する項目をTAGIDに対応つけたテーブルである。タグ定義リスト1310は、TAG1Dの20にJOB操作を割り当てた点が実施の形態1のタグ定義リスト810と異なる。このように、TAG1Dの20にJOB操作を割り当てることで、テンプレート1330にJOB操作を記すことができる。
【0157】
データ属性702は、実施の形態1と同様に、タイプ定義リスト820で定義されたTYPEIDのいずれかの値を持つ。
【0158】
データ長703およびオフセット704は、実施の形態1と同様なので詳細な説明を省略する。
【0159】
また、このタグテンプレート1330はjobComDefノード1210としてプリンタ20のMIBデータベースに実装される。よって、タグテンプレート1330は、オブジェクトID1.3.6.1.4.1.258.999.3に対する要求でプリンタ20からPC10が取得することが可能である。
【0160】
次に、実施の形態3にかかるタグテンプレートを元にして作成されるデータ構造体について図14を用いて説明する。図14は、実施の形態3にかかるタグテンプレートを元にして作成されるデータ構造体を示す図である。
【0161】
図14に示す構造体1400は、図13に示すタグテンプレート1330を元に作成したものである。
【0162】
図14中に、先頭を0としたときの構造体1400を構成する要素の開始位置を同図に併記してある。これらの開始位置は、図13に示したオフセット量704の位置に書き込まれる。図14の例では、JOBID(名前)はオフセット0に、JOB操作はオフセット4に記述されている。
【0163】
また、ジョブ操作の種類は、中止・保留・再開・削除・優先度を上げる、の5種類があるとし、それぞれ1〜5までの数値が割り振られている。構造体1400の開始位置4に1〜5を記述することで、中止・保留・再開・削除・優先度を上げる、のジョブ操作をすることができる。
【0164】
また、構造体1400は、jobDataノード530としてプリンタ20のMIBデータベース450に実装される。このオブジェクトはオブジェクトID1.3.6.1.4.1.258.999.2.1.2に対する要求でPC10から取得することが可能である。
【0165】
次に、実施の形態3にかかる機器管理システムの動作について図15を用いて詳細に述べる。図15は、実施の形態3にかかる機器管理システムのPCの動作フロー図である。なお、PC10が実行する機器管理ソフトウェアの構成については、実施の形態1と同一であるので詳細な説明を省略する。
【0166】
PC10がジョブ操作を開始すると(S401)、まずPC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を用いてプリンタ20に対して、ジョブ操作用のテンプレート1330の送信を要求する(S402)。そして、PC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を介してプリンタ20から送られてきたMIBデータの構造体であるジョブ操作用のテンプレート1330を取得し(S403)、S403において取得したテンプレート1330をRAM201cに保存する(S404)。
【0167】
次に、制御モジュール1005は、ジョブ操作するジョブのジョブIDと、操作する内容を指定する(S405)。次に、制御モジュール1005は、S405で指定したジョブIDおよびジョブ操作を、S403で取得したテンプレート1330にあわせてエンコードする(S406)。そして、制御モジュール1005は、エンコードしたジョブ操作情報をSET REQUESTで、プリンタ20に対して送信することで、プリンタ20のジョブ操作オブジェクトにジョブ操作を書き込む処理をする(S407)。
【0168】
例えば、図16に示すジョブIDが1473〜1476のジョブ一覧1601に対して、PC10がジョブIDとして1474、ジョブ操作情報として2(削除)をテンプレートに基づいてエンコードしてプリンタ20に送信することで、ジョブ一覧1601からジョブIDが1474のジョブを削除した、図17に示すジョブ一覧1602にすることができる。図16、図17は、実施の形態3にかかるジョブ一覧を示す図である。
【0169】
以上、実施の形態3によれば、PC10がジョブIDおよびジョブ操作情報を、プリンタ20に送信することで、HDDに格納されたジョブに対して所定の操作を行うことができる。
【0170】
また、実施の形態3によれば、PC10がジョブIDおよびジョブ操作情報を、テンプレートにあわせてエンコードしてプリンタ20に送信するので、プリンタ20がエンコードされた情報をテンプレートに基づいて解析することができる。この結果、PC10は、プリンタ20に対して一度の通信でジョブIDおよびジョブ操作情報という複数の項目を送ることができる。よって、PC10とプリンタ20間の通信を軽減することができる。
【0171】
なお、実施の形態3では、ジョブ操作の種類は5種類であるとしたが、それより少なくても多くても、また別の操作を定義しても同様の効果が得られるのは言うまでもない。
【0172】
また、実施の形態3では、ジョブ操作に関して数字によるコマンド定義を行ったが、これを文字列として、例えば削除に関し「DELETE」等の文字列を与えても良い。
【0173】
また、ジョブ操作情報に、ユーザ名、パスワードなどのセキュリティ情報を入力できるようにしても良い。これにより、悪意をもったユーザによるジョブ操作を禁止することができる。
【0174】
(実施の形態4)
実施の形態4は、PCがプリンタに対しTRAPメッセージ送信を使うことで、プリンタがオブジェクト書き込み動作終了後にオブジェクトの書き込みが正確に行えたか否かをPCに返すようにするようにしたものである。これにより、PCがプリンタのオブジェクト書き込みの正否を確認できるようにしたものである。
【0175】
以下、実施の形態4にかかる機器管理システムの動作について、図18を用いて説明する。図18は、実施の形態4にかかる機器管理システムのPCの動作フロー図である。
【0176】
PC10がジョブ操作を開始すると(S501)、まずPC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を用いてプリンタ20に対して、ジョブ操作用のテンプレート1330の送信要求する(S502)。そして、PC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を介してプリンタ20から送られてきたMIBデータの構造体であるジョブ操作用のテンプレート1330を取得し(S503)、S503において取得したテンプレート1330をRAM201cに保存する(S504)。
【0177】
次に、制御モジュール1005は、ジョブ操作するジョブのジョブIDと、操作する内容(ジョブ操作情報)を指定する(S505)。
【0178】
このとき、制御モジュール1005は、プリンタ20がオブジェクトの書き込み正否を返す返送先として自身のアドレスを、ジョブ操作情報に書き込んでおく。
【0179】
次に、制御モジュール1005は、S505で指定したジョブIDおよびジョブ操作を、S503で取得したテンプレート1330にあわせてエンコードする(S506)。そして、制御モジュール1005は、エンコードしたジョブ操作情報をSNMP SETで、プリンタ20に対して送信することで、プリンタ20のジョブ操作オブジェクトにジョブ操作を書き込む処理をする(S507)。次に、S507において書き込まれたジョブ操作内容には、オブジェクトの書き込み正否を返す返送先としてPC10のアドレスが含まれているため、プリンタ20は、PC10にTRAPメッセージを送信する(S508)。
【0180】
そして、制御モジュール1005は、プリンタ20からの応答(トラップ)を受信する。(S509)
以上、実施の形態4によれば、プリンタ20がPC10にTRAPメッセージ送信を行うように構成することで、プリンタ20がオブジェクトの書きこみを正確に行ったか否かの応答を受信することができる。これにより、PC10は、プリンタ20が正確にオブジェクトの書きこみができたか判断できる。
【0181】
また、実施の形態4では、オブジェクトの書き込み正否を返す返送先をジョブ操作内容と共に、テンプレートに基づいてエンコードして構造化して送ることで、通信の軽減ができる。
【0182】
なお、実施の形態4では、PCからの命令に対する処理終了通知に標準TRAPメッセージを用いたが、他のネットワークプロトコルや通信手段を用いても同じ効果が得られる。
【0183】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5は、印刷ログや動作ログなどのいわゆるログデータを内蔵ハードディスク上に蓄積する機能を有するプリンタを備えたシステムに対応したものであり、蓄積したログをPCからSNMPプロトコルを用いて制御するものである。
【0184】
しかしながら、単純にログをテーブルとし、ログの各要素をノードとしてMIB実装すると、1ログあたりの項目数が多いため、一つのログ情報すなわち一つのテーブル内の全要素をPCが取得するためにはPCがプリンタに対して間で個々にSNMPプロトコルによる通信を行わなければならない。通常プリンタ上には複数のログ情報が蓄積されているので、その通信オーバーヘッドはかなり大きなものになる。そこで、実施の形態5では、エンコードしたログと、エンコード方法を記述したテンプレートとをPCとプリンタ間で通信することで、結果として一度の通信で一つののログを通信可能になるようにしている。
【0185】
以下、実施の形態5にかかる機器管理システムについて説明する。まず、実施の形態5にかかるプリンタが具備するMIBデータベースの構造について図19を用いて説明する。図19は、実施の形態5にかかるMIBデータベースの構成を示した図である。図19は、図5に示したMIBデータベースのプライベートMIB以下の構造について記した図である。なお、すでに説明した部分と同一の部分には同一の符番を付与し説明を省略する。
【0186】
実施の形態5にかかるMIBデータベースは、プライベートMIB1800以下にlogノードを持つ。さらに、logノード1801以下に、並列で、log記述用テンプレート1810と、log情報を含むテーブルlogTable1820を具備する。logtable1820には、logtable1820の定義であるlogTable1821、logTable1820のエントリであるjobEntry1822、logTable1820のインデクスであるlogIndexノード1823、log情報を含むlogDataノード1830より構成されている。
【0187】
次に、log記述用テンプレートについて図20を用いて説明する。図20は、実施の形態5にかかるlog記述用テンプレートを示す図である。
【0188】
log記述用テンプレートであるテンプレート(logTagDef)20330は、実施の形態1で説明したJobTagDef830と同様にデータ構造オブジェクト700の集合として定義される。データ構造オブジェクト700は、固定長のフォーマットを持ったデータ構造リストの集合であり、それぞれ32バイトのデータタグ番号701、データ属性702、データ長703、先頭からのオフセット量704から構成される。
【0189】
データタグ番号701は、タグ定義リスト2010で定義されたタグIDのいずれかの値を持つ。
【0190】
タグ定義リスト2010は、LOG情報に関する項目をTAGIDに対応つけたテーブルである。タグ定義リスト2010は、TAG1Dの31にLOGIDを割り当てた点が実施の形態1のタグ定義リスト810と異なる。このように、TAGIDの31にLOGIDを割り当てることで、所望のIDのLOGをタグテンプレート2030に含ませることができる。
【0191】
データ属性702、データ長703およびオフセット704は、実施の形態1と同様なので詳細な説明を省略する。
【0192】
また、このタグテンプレート2030はjobTagDefノード1810としてプリンタ20のMIBデータベースに実装される。よって、タグテンプレート2030は、オブジェクトID1.3.6.1.4.1.258.996.1に対する要求でPC10が取得することが可能である。
【0193】
以下、機器管理ソフトウェアを用いた機器管理システムの動作について図21を用いて詳細に述べる。図21は、実施の形態5にかかる機器管理システムの動作の処理を表すシーケンス図である。
【0194】
PC10(クライアントコンピュータ)が、印刷ジョブを、プリンタ20に送信開始する(S601)。
【0195】
プリンタ20は、PC10から送られてきた印刷ジョブをパケット送受信部411で受信開始する(S602)。そして、プリンタ20のデータ生成部413がパケット送受信部411が受信した印刷ジョブのパケットからデータを再構築し、データ判別部414に送る。データ判別部414は、送られてきたデータが印刷要求であるので、受信したジョブ要求のデータを印刷実行部470に送る。
【0196】
印刷実行部470は、受信した印刷ジョブにジョブIDを付加してジョブスプールを行う(S603)。ここで、印刷実行部470は、すでにスプールされているジョブとは異なったジョブIDを付与してジョブの管理を行い、ジョブ管理テーブルにはユーザ名、ジョブサイズ、ジョブ開始時刻などのデータが一緒に管理される(S604)。
【0197】
そして、印刷実行部470は、上述したジョブが終了、即ち印刷機構330での印刷が完了すると、ジョブ管理テーブルから当該ジョブデータを削除するとともにHDD315上のログ管理テーブルに印刷の終了したユーザ名、ジョブサイズ、ジョブ開始時刻、ジョブ終了時刻、消費紙枚数、印刷面数等のジョブ情報をログ情報として書き出す(S605)。このとき、印刷実行部470は、ジョブ情報をタグテンプレート830にあわせて構造体900に正規化(エンコード)して書き出す。
【0198】
次にPC10(クライアントコンピュータ)のMIBモジュール1006が、ログ情報取得開始する(S606)。
【0199】
まず、制御モジュール1005は、プリンタ20に対してタグテンプレート2030の取得要求を開始し(S607)、要求するlog記述用テンプレート2030に対応するオブジェクトIDをSNMPエンコード(パケット化)し、通信モジュール1007を介してプリンタ20にSNMP GET要求送信をする(S608)。これに対して、プリンタ20はPC10に対してテンプレートをGETRESPONSEで応答する(S609)。そして、PC10の制御モジュール1005は、プリンタ20から返送されてきたSNMP GETRESPONSE応答メッセージからタグテンプレート2030を取得し(S610)、データ構造体に変換してRAM201cに保存する(S611)。
【0200】
次に、PC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を用いてプリンタ20の管理しているlog情報1830にSNMPのGETまたはGETNEXT要求を用いてアクセスし、プリンタ20のGETRESPONSE応答を通じてlog情報を開始する。そして、制御モジュール1005は、最終のlog情報まで取得したら(S613)、RAM201bに保存したデータ構造体を読み出してマッチングすることによって受信したlog情報のデコード処理を行う(S614)。
【0201】
そして、制御モジュール1005は、log情報のデコードが終了したら、デコードしたlog情報をジョブ表示モジュール1008に送信し、ジョブ表示モジュール1008がlog情報を画面表示する(S615)。
【0202】
以上のように、実施の形態5によれば、log情報の項目リストでありエンコード方法を記述したタグテンプレート2030と、log情報の実体データとを別に保持し、マネージャであるPC10がエージェントであるプリンタ20に別々のオブジェクトIDでアクセスすることにより、PC10はタグテンプレート2030及びタグテンプレート2030に記されたエンコード方法でエンコードされたlog情報とをプリンタ20から取得することができる。
【0203】
また、実施の形態5は、項目リストでありエンコード方式を記したタグテンプレート2030とlog情報の実体データでありエンコードされた情報を別に保持することにより、項目リストにあわせた実体データ生成を行うことができるので、管理プログラムのメンテナンス性を高めることができる。尚、上記実施の形態ではプリンタ20がタグテンプレートに書かれているエンコード方式でログデータを書き出すとしたが、独自の方式で書き出しておき、PC10からのSNMP GETREQUEST要求があった時点でタグテンプレートのエンコード方式に変換して送信するような構成でも同じ効果が得られる。
【0204】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6は、実施の形態5を発展させたものである。具体的には、実施の形態6は、プリンタがメモリサイズやHDDサイズの制限などである一定の数のログしか保有できない点に着目したものである。つまり、SNMPを用いたログの収集過程では、通常ある一定の時間間隔でプリンタからログを収集することになるが、時間間隔の設定が不適当に大きい場合、マネージャであるPCがエージェントであるプリンタが提供するログを取りこぼす可能性があるということに着目したものである。
【0205】
以下、ログの取りこぼしについて、図22a〜図22cを用いて説明する。図22(a)は時刻T1における管理対象機器が保有するログの一覧を示す図であり、図22(b)は時刻T2(=T1+α、T2>T1)における管理対象機器が保有するログの一覧を示す図であり、図22(c)は時刻T3(=T2+α、T3>T2)における管理対象機器が保有するログの一覧を示す図である。なお、α(>0)は、ログ収集間隔を示す。
【0206】
図22(a)に示すように時刻T1では、ログ番号1473から1572までのログが保有されており、図22(b)に示すように時刻T2(=T1+α、T2>T1)では、ログ番号1570から1669までのログが保有されており、図22(c)に示すように時刻T3(=T2+α、T3>T2)におけるログ番号1667から1766までのログが保有されているとする。つまり、実施の形態6では、ログ保有数は100となっている。
【0207】
例えば、ログを保有するメモリにリングバッファを用いると、T1からT2に至る段階で例えばログ番号1573のログはログ番号1473を置き換えるような形で実現される。同様に順次古いものから上書きしてゆくとログ管理テーブルの内容は図22b、図22cに移行する。
【0208】
しかしながら、最大保有ログ数が小さい場合、ログ収集の時間間隔を小さくしてログテーブルへのアクセスを実施しなければログを取りこぼす可能性が大きくなる。従って、PCには、適切なαの値を設定しなければならないが、適切なログ収集間隔を決定することは困難である。
【0209】
例えば、図22a〜図22cに関してマネージャ側での設定で取得間隔をαに選んだ場合は取りこぼしが起きないが、2α(従って、時刻T1で取得した後、時刻T3まで取得しなかった)の場合は、ログ番号1573〜1666のログに関し取りこぼしが発生する。
【0210】
そこで、実施の形態6は、プリンタが、MIBのデータベースにログの保有可能数を持つようにし、PCがプリンタのMIBのデータベースからログの保有可能数を取得するようにしたものである。これにより、PCが適切なログ取得間隔でログを取得するようにできる。
【0211】
次に、プリンタのMIBデータベースについて図23を用いて詳細に説明する。図23は、実施の形態6にかかるMIBデータベースの構成を示す図である。なお、すでに説明した部分と同一の部分には同一の符番を付与し説明を省略する。
【0212】
実施の形態6にかかるMIBデータベースは、プライベートMIB2300以下にlogノードを持つ。さらに、logノード1801以下に、並列で、log記述用テンプレート1810と、log情報を含むテーブルlogTable1820と、log保有数示すlogTableMax2330と、を具備する。
【0213】
次に、実施の形態6にかかるマネージャであるPCがポーリング間隔の設定をする動作について、図24を用いて説明する。図24は、実施の形態6にかかるPCがポーリング間隔の設定をする動作フロー図である。
【0214】
PC10がポーリング間隔の設定を開始すると、まず印刷速度の取得を実施する(S701)。PC10は、印刷速度の取得を、標準プリンタMIBから取得することができる。
【0215】
次に、PC10は、ログテーブルサイズの取得を実施する(S702)。ログテーブルサイズの取得は、オブジェクトID1.3.6.1.4.1.258.996.3に対する要求で取得することが可能である。
【0216】
次に、PC10は、ポーリング間隔の決定をする(S703)。ポーリング間隔の決定は、印刷速度の逆数は1枚あたりの印刷時間になるため、印刷速度の逆数にテーブルサイズを乗じたものがポーリング時間になる。例えば1分間に50枚印刷可能で、テーブルサイズが100のプリンタの場合は、ポーリング時間が1/50×100=2分間となる。通常、プリンタの印刷速度には記憶装置へのフォントデータのダウンロードや展開、ジョブ処理等で発生する速度低下要因は含まれない。従って上記仕様のプリンタは印刷速度(50枚/分)と同じだけのジョブ数(50ジョブ/分)をこなすことはできず、それ以下となる。従って前記の値は妥当といえる。
【0217】
以上説明したように、実施の形態6によれば、適切なポーリング時間を設定できるので、ログ取得の取りこぼしがなくなる。
【0218】
なお、実施の形態6では、PC10がポーリング時間を決定したが、図25に示すようにエージェントであるプリンタ20がポーリング間隔を示すlogpollInterval2340を持つ形態でも良い。この形態によれば、印刷速度とログテーブルの数からPCが自動的に計算することなくプリンタ20からポーリング間隔を取得することができる。また、この場合、プリンタ20がポーリング間隔をPC10に送るようにすることで、通信の効率化が図れる。なお、図25は、実施の形態6にかかるMIBデータベースのその他の構成を示す図である。
【0219】
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7は、図26に示すように、複数のPC10a〜10cと、プリンタ、ファクス、コピーなどの機能を有する複合機40とが、ネットワーク30を介して接続されたシステムに関するものである。図26は、実施の形態7にかかる機器管理システムを示すブロック図である。
【0220】
実施の形態7のようなシステムにおいては、複合機40を複数のPC10a〜10cがプリンタとして、および一般ユーザがコピーやファクスなどとして使用する。このような形態では複合機40のどのサービスをどのユーザがどれだけ使用したかというアカウント管理の仕組みがなされているのが一般的である。また、複合機40の管理者はいわゆる狭義のユーザ管理として新規ユーザの登録、ユーザ情報の変更、および登録ユーザの削除等を行う。ここでは、前者のアカウント管理及び後者の狭義のユーザ管理を総称してユーザ管理と呼ぶ。
【0221】
実施の形態7のシステムでは、上述したユーザ管理を、リモートクライアント端末であるPC10cが、複合機40との間でSNMPを使用した通信によって行っている。
【0222】
しかしながら、ユーザ管理に関する情報はユーザ名、電話番号、メールアドレスをはじめ各種アカウント情報をも包含するため項目数が多く、各項目毎にMIB実装を行うと、ユーザ情報操作を行うたびにPC10および複合機40間で頻繁に情報のやり取りを行う必要が出てくる。
【0223】
そこで、実施の形態7では、ユーザ管理に関する複数の詳細情報をエンコードした情報と、エンコード方法を記述したテンプレートをPC10と複合機40間で通信し、結果として一度の通信で一人分のユーザ管理情報を送ることができるようにしている。
【0224】
以下、実施の形態7にかかる機器管理システムについて詳細に説明する。まず、実施の形態7にかかる複合機が具備するMIBデータベースの構造について図27を用いて説明する。図27は、実施の形態7にかかるMIBデータベースの構成を示した図である。なお、すでに説明した部分と同一の部分には同一の符番を付与し説明を省略する。
【0225】
実施の形態7にかかるMIBデータベースは、プライベートMIB2600以下にuserノード2601を持つ。さらに、userノード2601以下に、並列で、ユーザ情報記述用テンプレート2610と、ユーザ情報を含むテーブルuserTabl2620と、ユーザ操作コマンド記述用テンプレート2630と、ユーザ操作コマンド記述オブジェクト2640と、を加えた構成を呈する。
【0226】
ユーザ情報を含むテーブル2620には、テーブル2620の定義であるuserTable2621、テーブル2620のエントリであるuserEntry2622、テーブル2620のインデクスであるuserIndexノード2623、ユーザ情報を含むuserDataノード2624より構成されている。
【0227】
次に、ユーザ情報記述用テンプレートおよびユーザ操作コマンド記述用テンプレートについて図28を用いて説明する。図28は、実施の形態7にかかるユーザ情報記述用テンプレートおよびユーザ操作コマンド記述用テンプレートを示す図である。
【0228】
ユーザ記述用テンプレートであるテンプレート(userTagDef)2330および、ユーザ操作コマンド記述用テンプレートであるテンプレート(userComDef)2340は、実施の形態1で説明したJobTagDef830と同様にデータ構造オブジェクト700の集合として定義される。
【0229】
データタグ番号701は、タグ定義リスト2310で定義されたタグIDのいずれかの値を持つ。
【0230】
タグ定義リスト2310は、ユーザ情報に関する項目をTAGIDに対応つけたテーブルである。タグ定義リスト2310は、TAGIDの101にユーザID、TAGIDの102にグループID、TAGIDの103にユーザの名前、TAGIDの104にユーザのメールアドレス、TAGIDの105にユーザのホスト名、TAGIDの106にユーザが複合機40を使用して印刷した印刷総枚数、TAGIDの107にユーザがカラー印刷したカラー印刷枚数、TAGIDの108にユーザが白黒印刷した白黒印刷枚数、TAGIDの109にユーザが複合機40を用いてファクシミリ送信したfax送信枚数、TAGIDの120に複合機40に記録されたユーザ情報の操作内容を示すuser操作情報が、割り当てられている。
【0231】
また、TAGIDの120であるuser操作情報は、userComDef2340において使用される。
【0232】
ここではuser操作情報に0を記述するとユーザ情報の新規作成、1を記述するとユーザ情報の削除、2を記述するとユーザ情報の変更を示すものとする。
【0233】
また、このタグテンプレート2330はuserTagDefノード2610として、タグテンプレート2340はuserComDefノード2630として、プリンタ20のMIBデータベースに実装される。よって、タグテンプレート2330はオブジェクトID1.3.6.1.4.1.258.998.1に対する要求で、タグテンプレート2340は、オブジェクトID1.3.6.1.4.1.258.998.3に対する要求で、PC10が取得することが可能である。
【0234】
次に、実施の形態7にかかる機器管理システムのユーザ情報取得動作について、図29を用いて説明する。図29は、実施の形態7にかかるPCがユーザ情報を取得するフロー図である。
【0235】
PC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を用いて複合機40から送られてきたMIBデータの構造体であるユーザ情報の取得を開始する(S801)。
【0236】
まず、制御モジュール1005は、複合機40からタグテンプレート2330を取得し(S802)、データ構造体に変換してRAM201cに保存する(S803)。
【0237】
次に、制御モジュール1005は、送られてきた構造体のユーザ情報にアクセスして、個々のユーザ情報を得る(S804)。そして、制御モジュール1005は、最終のユーザ情報まで取得したら(S805)、S803においてRAM201cに保存したデータ構造体を読み出してマッチングすることにより受信したユーザ情報のデコード処理を行う(S806)。
【0238】
そして、制御モジュール1005は、ユーザ情報のデコードが終了したら、デコードしたユーザ情報をジョブ表示モジュール1008に送信し、ジョブ表示モジュール1008がユーザ情報を画面表示する(S807)。
【0239】
このようにして、項目リストでありエンコード方法を記したタグテンプレート2330と実体データでありかつ構造化されたユーザ情報とを別に保持し、別々のオブジェクトIDでアクセスするような構成をとることにより、従来のSNMP機器管理の枠組みを変えることなく、テーブル内のすべてのデータを一回のSNMP要求で処理できるので、応答性の良い管理システムを提供することができる。
【0240】
また、実施の形態7では、PC10が複合機40に格納されたユーザ情報を操作できるようになっている。この場合も、単純にSNMPを使用して通信したのでは、操作するユーザ情報が複数ある場合は何度もPC10から複合機40へ情報を送る必要がある。そこで、実施の形態7では、ユーザ情報の操作方法をエンコードした情報と、エンコード方法をPC10と複合機40間で通信することで、一度の通信で複数のユーザ情報を操作する情報を送れるようにしている。
【0241】
以下、実施の形態7にかかる機器管理システムのユーザ情報操作について図30を用いて詳細に述べる。図30は、実施の形態7にかかる機器管理システムのPCのユーザ情報操作のフロー図である。
【0242】
PC10がユーザ情報操作を開始すると(S901)、まずPC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を用いて複合機40に対して、ユーザ情報操作用のテンプレート2340の送信要求する(S902)。そして、PC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を介して複合機40から送られてきたMIBデータの構造体であるユーザ情報操作用のテンプレート2340を取得し(S903)、S903において取得したテンプレート2340をRAM201cに保存する(S904)。
【0243】
次に、制御モジュール1005は、ユーザ情報操作するユーザ情報のユーザIDと、操作する内容を指定し、指定したユーザIDおよびユーザ情報操作を、S903で取得したテンプレート2340にあわせてエンコードする(S905)。
【0244】
そして、制御モジュール1005は、エンコードしたユーザ情報操作情報をSNMP SETで、複合機40に対して送信することで、複合機40のユーザ情報操作オブジェクト2640にユーザ情報操作を書き込む処理をする(S906)。複合機40では操作内容とユーザIDをもとにPC10側で意図されているようなユーザ情報操作を行う。
【0245】
このように、実施の形態7によれば、PC10がユーザIDおよびユーザ操作情報を、複合機40に送信することで、HDDに格納されたユーザ情報に対して所定の操作を行うことができる。
【0246】
また、実施の形態7によれば、PC10がユーザIDおよびユーザ情報操作情報を、テンプレートにあわせてエンコードして複合機40に送信するので、複合機40がエンコードされた情報をテンプレートに基づいて解析することができる。この結果、PC10は、複合機40に対して一度の通信でユーザIDおよびユーザ情報操作情報という通常は個々にMIBとして実装されている複数の項目を一度に送ることができる。よって、PC10と複合機40間との通信を軽減することができる。
【0247】
尚、上記実施の形態では複合機40がタグテンプレートに書かれているエンコード方式でユーザ情報を保有しているとしたが、独自の方式で保有しており、PC10からのSNMP GETREQUEST要求があった時点でタグテンプレートのエンコード方式に変換して送信するような構成でも同じ効果が得られる。
【0248】
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8にかかるシステムは、実施の形態7と同様に図26に示すシステムである。
【0249】
このようなシステムでは、複合機40を複数のPC10a〜10cが使用する形態になる。また、複合機40はファクシミリ機能や電子メール機能を具備している。よって、複合機40には、複数のユーザに関するメールアドレスやFAX番号などが格納されている。本実施の形態では、PC10が複合機40にSNMPを使用した通信を行い、ユーザに関するメールアドレスやFAX番号など(以下、アドレス管理情報という)を取得したり、アドレス管理情報の新規登録、変更、または削除などを行うようになっている。
【0250】
しかしながら、アドレス管理情報は非常に項目数が多く、普通にSNMPを用いて通信を行ったのでは、何度もPC10と複合機40間で情報のやり取りを行なう必要がある。
【0251】
そこで、実施の形態8では、複数のアドレス管理に関する情報をエンコードした情報と、エンコード方法をPC10と複合機40間で通信することで、一度の通信で複数のアドレス管理情報を送るようにしている。
【0252】
以下、実施の形態8にかかる機器管理システムについて詳細に説明する。まず、実施の形態8にかかる複合機が具備するMIBデータベースの構造について図31を用いて説明する。図31は、実施の形態8にかかるMIBデータベースの構成を示した図である。なお、すでに説明した部分と同一の部分には同一の符番を付与し説明を省略する。
【0253】
実施の形態8にかかるMIBデータベースは、プライベートMIB3100以下にaddressノード3101を持つ。さらに、addressノード3101以下に、並列で、アドレス管理情報記述用テンプレートであるaddrTagDef3110と、アドレス管理情報を含むテーブルaddrTable3120と、アドレス管理情報操作コマンド記述用テンプレート3130と、アドレス管理情報操作コマンド記述オブジェクト3140と、を加えた構成を呈する。
【0254】
アドレス管理情報を含むテーブル3120には、テーブル3120の定義であるaddrTable3121、テーブル3120のエントリであるaddrEntry3122、テーブル3120のインデクスであるaddrIndexノード3123、アドレス管理情報を含むaddrDataノード3124より構成されている。
【0255】
次に、アドレス管理情報記述用テンプレートおよびアドレス管理情報操作コマンド記述用テンプレートについて図32を用いて説明する。図32は、実施の形態8にかかるアドレス管理情報記述用テンプレートおよびアドレス管理情報操作コマンド記述用テンプレートを示す図である。
【0256】
アドレス管理情報記述用テンプレートであるテンプレート(addrTagDef)3230および、アドレス管理情報操作コマンド記述用テンプレートであるテンプレート(addrComDef)3240は、実施の形態1で説明したJobTagDef830と同様にデータ構造オブジェクト700の集合として定義される。
【0257】
データタグ番号701は、タグ定義リスト3210で定義されたタグIDのいずれかの値を持つ。
【0258】
タグ定義リスト3210は、アドレス管理情報に関する項目をTAGIDに対応つけたテーブルである。タグ定義リスト3210は、TAGIDの301にユーザNo.、TAGIDの302にグループNo.、TAGIDの303に短縮名称、TAGIDの304にユーザの名前、TAGIDの305にユーザの所属名称、TAGIDの306にユーザのFAX番号、TAGIDの307にユーザのメールアドレス、TAGIDの320に複合機40に記録されたアドレス管理情報の操作内容を示すアドレス操作情報が、割り当てられている。
【0259】
また、TAGIDの320であるアドレス操作情報は、addrComDef3240において使用される。
【0260】
アドレス操作情報に0を記述するとアドレス管理情報の新規作成、1を記述するとアドレス管理情報の削除、2を記述するとアドレス管理情報の変更を示す。
【0261】
また、このタグテンプレート3230はaddrTagDefノード3110として、タグテンプレート3240はaddrComDefノード3130として、複合機40のMIBデータベースに実装される。よって、タグテンプレート3230はオブジェクトID1.3.6.1.4.1.258.998.1に対する要求で、タグテンプレート3240は、オブジェクトID1.3.6.1.4.1.258.998.3に対する要求で、PC10が取得することが可能である。
【0262】
次に、実施の形態8にかかる機器管理システムのアドレス管理情報の取得動作について、図33を用いて説明する。図33は、実施の形態8にかかるPCがアドレス管理情報を取得するフロー図である。
【0263】
PC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を用いて複合機40から送られてきたMIBデータの構造体であるアドレス管理情報の取得を開始する(S1001)。
【0264】
まず、制御モジュール1005は、複合機40からaddrTagDef3110の取得要求を出してタグテンプレート3230を取得し(S1002)、データ構造体に変換してRAM201cに保存する(S1003)。
【0265】
次に、制御モジュール1005は、複合機40からaddrData3124の取得要求を出して、個々のアドレス管理情報を得る(S1004)。そして、制御モジュール1005は、最終のアドレス管理情報まで取得したら(S1005)、S1003においてRAM201cに保存したデータ構造体を読み出して、マッチングすることにより受信したアドレス管理情報のデコード処理を行う(S1006)。
【0266】
そして、制御モジュール1005は、アドレス管理情報のデコードが終了したら、デコードしたアドレス管理情報をジョブ表示モジュール1008に送信し、ジョブ表示モジュール1008がアドレス管理情報の一覧情報を画面表示する(S1007)。
【0267】
このようにして、項目リストでありエンコード方法を記したタグテンプレート3230と実体データでありかつ構造化されたアドレス管理情報とを別に保持し、別々のオブジェクトIDでアクセスするような構成をとることにより、従来のSNMP機器管理の枠組みを変えることなく、テーブル内のすべてのデータを一回のSNMP要求で処理できるので、応答性の良い管理システムを提供することができる。
【0268】
また、実施の形態8では、PC10が複合機40に格納されたアドレス管理情報を操作できるようになっている。この場合も、単純にSNMPを使用して通信したのでは、操作するアドレス管理情報が複数ある場合は何度もPC10から複合機40へ情報を送る必要がある。そこで、実施の形態8では、アドレス管理情報の操作方法をエンコードした情報と、エンコード方法をPC10と複合機40間で通信することで、一度の通信で複数のユーザ情報を操作する情報を送れるようにしている。
【0269】
以下、実施の形態8にかかる機器管理システムのアドレス管理情報操作について図34を用いて詳細に述べる。図34は、実施の形態8にかかる機器管理システムのPCのアドレス管理情報操作のフロー図である。
【0270】
PC10がアドレス管理情報操作を開始すると(S1101)、まずPC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を用いて複合機40に対して、アドレス管理情報操作用のテンプレート3240の実体であるaddrComDef3130の取得要求を行う(S1102)。そして、PC10の制御モジュール1005が、SNMP通信モジュール1007、MIBモジュール1006を介して複合機40から送られてきたアドレス管理情報操作用のテンプレート3240を取得し(S1103)、テンプレート3240をRAM201cに保存する(S1104)。
【0271】
次に、制御モジュール1005は、アドレス管理情報操作するユーザNo.と、操作する内容を指定し、指定したユーザNo.およびユーザ情報操作を、S1103で取得したテンプレート3240にあわせてエンコードする(S1105)。
【0272】
そして、制御モジュール1005は、エンコードしたアドレス管理情報操作情報をaddrCommand3140に対するSNMP SETで、複合機40に対して送信することで、複合機40のアドレス管理情報操作オブジェクト3140にアドレス管理情報操作を書き込む処理をする(S1106)。
【0273】
このように、実施の形態8によれば、PC10がユーザNo.およびアドレス管理情報操作情報を、複合機40に送信することで、HDDに格納されたアドレス管理情報に対して所定の操作を行うことができる。
【0274】
また、実施の形態8によれば、PC10がユーザNo.およびアドレス管理情報操作情報を、テンプレートにあわせてエンコードして複合機40に送信するので、複合機40がエンコードされた情報をテンプレートに基づいて解析することができる。この結果、PC10は、複合機40に対して一度の通信でユーザNo.およびアドレス管理情報操作情報という複数の項目を送ることができる。よって、PC10と複合機40間の通信を軽減することができる。
【0275】
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9は、実施の形態2を発展させたものである。具体的には、マネージャであるPCが具備するタグ定義リストのバージョンとエージェントであるプリンタが具備するタグ定義リストのバージョンが異なる場合に対応するものである。本来両者はタグ定義リストに関してその同期をとる必要があるが、どちらか一方のバージョンアップなどでタグの追加が行われ、両者の同期がとれない場合に対応するものである。
【0276】
以下、実施の形態9にかかる機器管理システムについて図35を用いて説明する。図35は、実施の形態9にかかる機器管理システムの構成を示す図である。
【0277】
図35において、3540が付与されたものはインターネット、3550が付与されたものは複数のバージョンのタグ定義リストを格納したタグ定義リスト管理サーバである。また、PC10およびプリンタ20a、20bはネットワーク30を介してインターネット3540にアクセスできるようになっている。一方、タグ定義リスト管理サーバ3550もインターネット3540に接続されているので、PC10およびプリンタ20a、20bは、インターネット3540を介してタグ定義リスト管理サーバ3550にアクセスできるようになっている。
【0278】
次に、実施の形態9にかかる機器管理システムで用いられるタグテンプレートについて図36を用いて説明する。図36は、実施の形態9にかかるタグテンプレートを定義する方式を示した図である。
【0279】
実施の形態9にかかるジョブ操作コマンド記述用テンプレートであるテンプレート(jobTagDef)3630は、実施の形態1で説明したJobTagDef830と同様にデータ構造オブジェクト700の集合として定義される。
【0280】
タグ定義リスト3610は、TAGIDの999にジョブのテンプレートのバージョンを表すタグを割り当てた点が実施の形態1のタグ定義リスト810と異なる。このように、TAGIDの999にJOB操作を割り当てることで、テンプレート3630にタグ定義リストを要求する旨を記すことができる。
【0281】
次に、実施の形態9にかかる機器管理システムのタグ定義リスト更新動作について図37を用いて説明する。図37は、実施の形態9にかかる機器管理システムのタグ定義リスト更新動作フロー図である。ここでは、マネージャであるPC10側が解釈可能なタグ定義リストのバージョンをAとし、機器であるプリンタ20側でエンコードに使用しているタグ定義リストのバージョンをBとする。
【0282】
PC10は、ジョブ状態情報を取得する前に、プリンタ20からタグテンプレート3630を取得する。次に、PC10は取得したタグテンプレートを作成するのに用いたタグ定義リスト3610のバージョン情報を取得する(S1202)。
【0283】
PC10は、タグ定義リスト3610のバージョン情報を取得した後、プリンタ20側にジョブ状態情報を要求する際に使用したタグテンプレート3630に使用したタグ定義リスト3610と、今回プリンタ20から取得したタグテンプレート3630に使用されているタグ定義リスト3610のバージョンを比較する(S1203)。
【0284】
ここでは、これらのタグ定義リスト3610が異なるため、PC10はプリンタ20が使用したタグ定義リスト3610の取得をする処理に移行する。
【0285】
PC10は、予め登録してあるかまたはユーザが指定するインターネット3540上のタグ定義リスト管理サーバ3550にアクセスし、タグ定義リスト管理サーバ3550のWEBサイトへアクセスすることで、プリンタ20が使用しているバージョンのタグ定義リスト3610を取得する(S1204)。また、PC10は、自身の格納してあるタグ定義リスト3610のバージョンをBとして設定する(S1205)。
【0286】
以上実施の形態9によれば、PC10とプリンタ20とが使用するタグ定義リストが異なる場合でも、PC10はタグ定義リスト管理サーバ3550からプリンタ20が使用するタグ定義リストを得ることができる。よって、プリンタ20の機能が向上するなどして、ジョブ情報の項目が増えることがあっても、増えたジョブ情報の項目を有するタグ定義リストをPC10とプリンタ20間で強要することができる。よって、PC10がエンコードされた情報を正確にデコードできる。
【0287】
なお、実施の形態9ではマネージャであるPC10がインターネット3540のWEBサイトへアクセスすることで、タグ定義リストの自動更新を行ったが、プリンタ20がタグ定義リストを保有し、PCがそれを取得するような構成にしても良い。あるいはFD、CDROM等の媒体に記録したタグ定義リストを必要に応じて読み取るような構成にしても良い。
【0288】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、エージェント側からマネージャ側に、項目リストと項目リストに記されたエンコード方法でエンコードした実体データとを送るようにするので、エージェントはマネージャが必要とするすべての管理情報をひとかたまりとして一回のSNMP応答で送信できるだけでなく、マネージャにおいては受信した管理情報を確実にデコードすることができる。この結果、応答性の良い管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる機器管理システムの構成図
【図2】実施の形態1にかかる機器管理システムに用いられるPCの構成を示すブロック図
【図3】実施の形態1にかかる機器管理システムに用いられるプリンタ装置の構成を示すブロック図
【図4】実施の形態1にかかるプリンタ装置の機能ブロック図
【図5】実施の形態1にかかるMIBデータベースの構成を示す図
【図6】実施の形態1にかかるMIBデータベースをプロトコル構文規定言語ASN.1で記述したものを示す図
【図7】実施の形態1にかかるタグテンプレートを定義する方式を示した図
【図8】実施の形態1にかかるタグテンプレートを元にして作成されるデータ構造体を示す図
【図9】実施の形態1における機器管理ソフトウェアのモジュール構成を示す図
【図10】実施の形態1にかかる機器管理システムの動作の処理を表すシーケンス図
【図11】本発明の実施の形態2にかかるPCの処理を示すフロー図
【図12】本発明の実施の形態3にかかるMIBデータベースの構成を示した図
【図13】実施の形態3にかかるジョブ操作コマンド記述用テンプレートを示した図
【図14】実施の形態3にかかるタグテンプレートを元にして作成されるデータ構造体を示す図
【図15】実施の形態3にかかる機器管理システムのPCの動作フロー図
【図16】実施の形態3にかかるジョブ一覧を示す第1の図
【図17】実施の形態3にかかるジョブ一覧を示す第2の図
【図18】本発明の実施の形態4にかかる機器管理システムのPCの動作フロー図
【図19】本発明の実施の形態5にかかるMIBデータベースの構成を示した図
【図20】実施の形態5にかかるlog記述用テンプレートを示す図
【図21】実施の形態5にかかる機器管理システムの動作の処理を表すシーケンス図
【図22】(a)本発明の実施の形態6にかかる時刻T1における管理対象機器が保有するログの一覧を示す図
(b)実施の形態6にかかる時刻T2(=T1+α、T2>T1)における管理対象機器が保有するログの一覧を示す図
(c)実施の形態6にかかる時刻T3(=T2+α、T3>T2)における管理対象機器が保有するログの一覧を示す図
【図23】実施の形態6にかかるMIBデータベースの構成を示す図
【図24】実施の形態6にかかるPCがポーリング間隔の設定をする動作フロー図
【図25】実施の形態6にかかるMIBデータベースのその他の構成を示す図
【図26】本発明の実施の形態7にかかる機器管理システムを示すブロック図
【図27】実施の形態7にかかるMIBデータベースの構成を示した図
【図28】実施の形態7にかかるユーザ情報記述用テンプレートおよびユーザ操作コマンド記述用テンプレートを示す図
【図29】実施の形態7にかかるPCがユーザ情報を取得するフロー図
【図30】実施の形態7にかかる機器管理システムのPCのユーザ情報操作のフロー図
【図31】本発明の実施の形態8にかかるMIBデータベースの構成を示した図
【図32】実施の形態8にかかるアドレス管理情報記述用テンプレートおよアドレス管理情報操作コマンド記述用テンプレートを示す図
【図33】実施の形態8にかかるPCがユーザ情報を取得するフロー図
【図34】実施の形態8にかかる機器管理システムのPCのアドレス管理情報操作のフロー図
【図35】本発明の実施の形態9にかかる機器管理システムの構成を示す図
【図36】実施の形態9にかかるタグテンプレートを定義する方式を示した図
【図37】実施の形態9にかかる機器管理システムのタグ定義リスト更新動作フロー図
【符号の説明】
10 PC
20 プリンタ
30 通信媒体(ネットワーク)
40 複合機
200 PC本体
201a、311 CPU
201b、317 ROM
201c、314 RAM
202、315 HDD
207 ディスクコントローラ
213 ビデオコントローラ
214 インタフェースコントローラ
215 CD−ROMドライブ
216、316 ネットワークインタフェースカード
220 ディスプレイ
230 入力デバイス
270 CD−ROM
310 制御部
312 インタフェース回路部
313 メモリ制御部
320 コントロールパネル
330 印刷機構
410 ネットワークインタフェース部
411 パケット送受信部
412 パケット生成部
414 データ判別部
450 MIBデータベース
460 MIB制御部
470 印刷実行部
480 状態検出部
810、1310、2010、2310、3210、3610 タグ定義リスト
820 タイプ定義リスト
830、2030、2330、3230、3630 タグテンプレート
900、1410 データ構造体
1001 一覧表示モジュール
1002 全体統括モジュール
1004 UIモジュール
1005 制御モジュール
1006 MIBモジュール
1007 SNMP通信モジュール
1008 ジョブ表示モジュール
1330、2340、3240 テンプレート
3540 インターネット
3550 タグ定義リスト管理サーバ

Claims (28)

  1. 複数の管理情報を一括し一つのオブジェクトIDを付与した一括管理情報をMIBデータベースの一部として保持する管理情報保持手段と、前記一括管理情報のエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをMIBデータベースの一部として保持するテンプレート保持手段と、前記一括管理情報を前記テンプレートに記述されたデータ構造でエンコードするエンコード手段と、前記エンコードした一括管理情報および前記テンプレートを他の機器にSNMPプロトコルを用いて一回で送信する送信手段と、を具備したことを特徴とする管理情報送信装置。
  2. 前記管理情報保持手段と、前記テンプレート保持手段とは、異なるオブジェクトIDを持つことを特徴とする請求項1記載の管理情報送信装置。
  3. 前記テンプレートは前記一括管理情報に含まれる管理情報の種別、前記管理情報の記述方法、前記管理情報の長さ、および前記管理情報を配置する位置情報から構成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の管理情報送信装置。
  4. 前記管理情報は、スプールされたジョブの大きさ、前記ジョブの名前、前記ジョブの種類、前記ジョブの開始時刻、前記ジョブの終了時刻および前記ジョブの状態情報の少なくともひとつを含むジョブ情報であり、前記ジョブ情報を前記他の機器に送信することを特徴とする請求項3に記載の管理情報送信装置。
  5. 前記管理情報は、使用したユーザ名、ジョブの大きさ、ジョブ開始時刻、ジョブ終了時刻、使用枚数、および印刷面数の少なくともひとつを含むログ情報であり、前記ログ情報を前記他の機器に送信することを特徴とする請求項3に記載の管理情報送信装置。
  6. 前記管理情報は、設定されているユーザの名前、前記ユーザのメールアドレス、前記ユーザの使用枚数、前記ユーザの使用料金の少なくともひとつを含むユーザ情報であり、前記ユーザ情報を前記他の機器に送信することを特徴とする請求項3に記載の管理情報送信装置。
  7. 前記管理情報は、設定されているユーザのメールアドレス、および前記ユーザのFAX番号の少なくともいずれかを含むアドレス管理情報であり、前記アドレス管理情報を前記他の機器に送信することを特徴とする請求項3に記載の管理情報送信装置。
  8. ネットワーク上の機器に対して前記機器のMIBデータベース内の複数の管理情報が一括されて一つのオブジェクトIDが付与された一括管理情報を要求する要求手段と、前記要求の応答として前記MIBデータベース内のエンコードされた一括管理情報および前記一括管理情報のエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをSNMPプロトコルを用いて前記機器から受信する受信手段と、前記エンコードされた一括管理情報を前記テンプレートに基づいてデコードする解析手段と、を具備したことを特徴とする機器管理装置。
  9. 前記一括管理情報に含まれる管理情報は、スプールされたジョブの大きさ、前記ジョブの名前、前記ジョブの種類、前記ジョブの開始時刻、前記ジョブの終了時刻、および前記ジョブの状態情報の少なくともひとつを含むジョブ情報であり、前記ジョブ情報を前記機器から受信することを特徴とする請求項8に記載の機器管理装置。
  10. 前記一括管理情報に含まれる管理情報は、使用したユーザ名、ジョブの大きさ、ジョブ開始時刻、ジョブ終了時刻、使用枚数、および印刷面数の少なくともひとつを含むログ情報であり、前記ログ情報を前記機器から受信することを特徴とする請求項8に記載の機器管理装置。
  11. 前記機器のログの保有可能数および前記機器の印刷速度を前記機器から取得し、前記ログの保有可能数および前記印刷速度から記憶済みのログが上書きされる間隔を計算し、前記間隔内に前記機器に対してログ情報の送信を要求することを特徴とする請求項10記載の機器管理装置。
  12. 前記一括管理情報に含まれる管理情報は、設定されているユーザの名前、前記ユーザのメールアドレス、前記ユーザの使用枚数、前記ユーザの使用料金の少なくともひとつを含むユーザ情報であり、前記ユーザ情報を前記機器から受信することを特徴とする請求項8に記載の機器管理装置。
  13. 前記一括管理情報に含まれる管理情報は、設定されているユーザのメールアドレス、および前記ユーザのFAX番号の少なくともいずれかを含むアドレス管理情報であり、前記アドレス管理情報を前記機器から受信することを特徴とする請求項8に記載の機器管理装置。
  14. ネットワーク上の機器のMIBデータベース内からエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをSNMPプロトコルを用いて取得する取得手段と、前記機器が保有する管理情報のうち内容を操作する管理情報の種別および操作内容を前記テンプレートに記述されたデータ構造でエンコードするエンコード手段と、前記エンコード手段によりエンコードした前記管理情報の種別および前記操作内容を一つのオブジェクトIDを付与された一括管理情報として前記機器のMIBデータベースにSNMPプロトコルを用いて一回で送信する送信手段と、を具備したことを特徴とする機器管理装置。
  15. 前記機器が前記操作内容の処理を正常に行ったか否かを示す情報を返送するための返送先の情報を前記機器に対して送信することを特徴とする請求項14記載の機器管理装置。
  16. 前記一括管理情報に含まれる管理情報は、スプールされたジョブの大きさ、前記ジョブの名前、前記ジョブの種類、前記ジョブの開始時刻、前記ジョブの終了時刻、および前記ジョブの状態情報の少なくともひとつを含むジョブ情報であり、前記操作内容は、前記ジョブ情報の中止、前記ジョブ情報の保留、前記ジョブ情報の再開、前記ジョブ情報の削除、前記ジョブ情報の優先度の変更の少なくともひとつであることを特徴とする請求項14または請求項15に記載の機器管理装置。
  17. 前記一括管理情報に含まれる管理情報は、使用したユーザ名、ジョブの大きさ、ジョブ開始時刻、ジョブ終了時刻、使用枚数、および印刷面数の少なくともひとつを含むユーザ情報であり、前記操作内容は、前記ユーザ情報の削除もしくは前記ユーザ情報の変更の少なくともひとつを含むことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の機器管理装置。
  18. 前記一括管理情報に含まれる管理情報は、設定されているユーザのメールアドレス、および前記ユーザのFAX番号の少なくともいずれかを含むアドレス管理情報であり、前記操作内容は、前記アドレス管理情報の新規登録、変更、または削除の少なくともひとつを含むことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の機器管理装置。
  19. ネットワークに接続された機器および前記機器を管理する機器管理装置から構成される機器管理システムにおいて、前記機器管理装置は前記機器に対して前記機器のMIBデータベース内の複数の管理情報が一括されて一つのオブジェクトIDが付与された一括管理情報をSNMPプロトコルを用いて要求し、前記機器は前記要求を受信するとMIBデータベース内のエンコードされた一括管理情報および前記一括管理情報のエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートを前記機器管理装置に対してSNMPプロトコルを用いて一回で送信し、前記機器管理装置は前記エンコードされた一括管理情報および前記テンプレートを受信すると前記エンコードされた一括管理情報を前記テンプレートのデータ構造に基づいてデコードすることを特徴とする機器管理システム。
  20. 前記テンプレートは前記一括管理情報に含まれる管理情報の種別、前記管理情報の記述方法、前記管理情報の長さ、および前記管理情報を配置する位置情報から構成され、前記種別は前記種別と識別子とを対応させた定義テーブルに記述された前記識別子を用いて記述されることを特徴とする請求項19記載の機器管理システム。
  21. 前記機器管理装置は受信した前記テンプレートを保持し、次に前記機器から前記エンコードされた一括管理情報を受信した場合に、前記機器から前記テンプレートのバージョン情報を取得し、すでに保存してある前記テンプレートのバージョン情報と比較し、取得した前記テンプレートのバージョン情報が保存してある前記テンプレートのバージョン情報と同じ場合は保存してある前記テンプレートを用いて前記エンコードされた一括管理情報をデコードし、取得した前記テンプレートのバージョン情報が保存してある前記テンプレートのバージョン情報と異なる場合は前記機器に対して新しいバージョンの前記テンプレートを要求し、前記新しいバージョンのテンプレートを用いて前記エンコードされた一括管理情報をデコードすると共に、新しいバージョンの前記テンプレートを保存することを特徴とする請求項19または請求項20に記載の機器管理システム。
  22. ネットワークに接続された機器および前記機器を管理する機器管理装置から構成される機器管理システムにおいて、前記機器管理装置は前記機器のMIBデータベース内からエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをSNMPプロトコルを用いて取得し、前記機器が保有する管理情報のうち内容を操作する管理情報の種別および操作内容を前記テンプレートに記述されたデータ構造でエンコードし、前記エンコードした管理情報の種別および前記操作内容を一つのオブジェクトIDを付与された一括管理情報として前記機器のMIBデータベースにSNMPプロトコルを用いて一回で送信し、前記機器は前記エンコードされた管理情報の種別および前記操作内容を含む一括管理情報を受信すると前記テンプレートを用いて前記エンコードされた管理情報の種別および操作内容をデコードし、デコードした前記種別の管理情報に対して前記操作内容の示す処理を行うことを特徴とする機器管理システム。
  23. 前記管理情報の種別は、前記種別と識別子とを対応させた定義テーブルに記述された前記識別子を用いて記述されることを特徴とする請求項22記載の機器管理システム。
  24. 前記定義テーブルは前記機器と前記機器管理装置間であらかじめ取り決めされていることを特徴とする請求項20または請求項23に記載の機器管理システム。
  25. 前記定義テーブルにはバージョン番号が付与され、前記機器が保持する前記定義テーブルのバージョン番号と前記機器管理装置が保持する前記定義テーブルのバージョン番号とが異なる場合には、前記機器管理装置は前記ネットワーク上に設けられた複数のバージョンの前記定義テーブルが管理された管理装置にアクセスして、前記機器と同じバージョンの定義テーブルを取得することを特徴とする請求項20または請求項23に記載の機器管理システム。
  26. 管理情報をネットワーク上の機器に送信する管理情報送信装置の管理情報送信方法において、複数の管理情報を一括し一つのオブジェクトIDを付与した一括管理情報をMIBデータベース内に保持し、前記一括管理情報のエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造を記述したテンプレートをMIBデータベース内に保持し、前記一括管理情報を前記テンプレートに記述された前記エンコード方法でエンコードし、前記エンコードした一括管理情報と、前記テンプレートとを前記ネットワーク上の機器にSNMPプロトコルを用いて送信することを特徴とする管理情報送信方法。
  27. ネットワーク上の機器から前記機器の管理情報を取得する機器管理装置の管理情報取得方法において、ネットワーク上の機器に対して前記機器のMIBデータベース内の複数の管理情報が一括されて一つのオブジェクトIDが付与された一括管理情報をSNMPプロトコルを用いて要求し、前記要求の応答として前記機器から送られてきたMIBデータベース内のエンコードされた前記一括管理情報および前記一括管理情報のエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをSNMPプロトコルを用いて受信し、前記エンコードされた一括管理情報を前記受信した前記テンプレートに基づいてデコードすることを特徴とする管理情報取得方法。
  28. ネットワーク上の機器を管理する機器管理装置の機器管理方法において、ネットワーク上の機器のMIBデータベース内からエンコード方法として個々の管理情報のデータ構造が記述されたテンプレートをSNMPプロトコルを用いて取得し、前記機器が保有する管理情報のうち内容を操作する管理情報の種別および操作内容を前記テンプレートに記述されたデータ構造でエンコードし、前記エンコードした前記管理情報の種別および前記操作内容を一つのオブジェクトIDを付与された一括管理情報として前記機器のMIBデータベースにSNMPプロトコルを用いて一回で送信することを特徴とする機器管理方法。
JP2001344655A 2001-11-09 2001-11-09 管理情報送信装置、機器管理装置および機器管理システム Expired - Fee Related JP3854852B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001344655A JP3854852B2 (ja) 2001-11-09 2001-11-09 管理情報送信装置、機器管理装置および機器管理システム
US10/280,000 US20030090716A1 (en) 2001-11-09 2002-10-25 Management information transmission apparatus, apparatus management apparatus, and apparatus management system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001344655A JP3854852B2 (ja) 2001-11-09 2001-11-09 管理情報送信装置、機器管理装置および機器管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003150466A JP2003150466A (ja) 2003-05-23
JP3854852B2 true JP3854852B2 (ja) 2006-12-06

Family

ID=19158144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001344655A Expired - Fee Related JP3854852B2 (ja) 2001-11-09 2001-11-09 管理情報送信装置、機器管理装置および機器管理システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20030090716A1 (ja)
JP (1) JP3854852B2 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7039010B2 (en) * 2002-03-06 2006-05-02 Broadcom Corporation Optimized data path structure for multi-channel management information base (MIB) event generation
JP2004102449A (ja) 2002-09-05 2004-04-02 Hitachi Ltd ジョブネットワークの設定方法、ジョブネットワークの実行方法、ジョブ管理システム、管理端末、およびプログラム
DE10245528A1 (de) * 2002-09-30 2004-04-15 OCé PRINTING SYSTEMS GMBH Zugriff auf Datenobjekte mit Hilfe von den Datenobjekten zugeordneten Netzwerkadressen
JP2004171324A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Seiko Epson Corp ジョブ管理装置
JP4377655B2 (ja) * 2003-11-06 2009-12-02 パナソニック株式会社 通信ジョブ情報提供装置及びドキュメントデータの送達確認方法
JP2005196334A (ja) * 2004-01-05 2005-07-21 Fuji Xerox Co Ltd サービス処理実行管理装置及び方法
KR20050075489A (ko) * 2004-01-15 2005-07-21 유티스타콤코리아 유한회사 메타 mib 를 이용한 자동 업데이트 시스템 및 방법
JP4795151B2 (ja) * 2005-08-12 2011-10-19 キヤノン株式会社 情報処理方法、情報処理装置、プログラム及び記憶媒体
US20070058193A1 (en) * 2005-09-15 2007-03-15 Kabushiki Kaisha Toshiba System and method for detecting and releasing selected document processing jobs
US7877469B2 (en) * 2006-02-01 2011-01-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Authentication and authorization for simple network management protocol (SNMP)
JP4420053B2 (ja) * 2007-04-09 2010-02-24 セイコーエプソン株式会社 情報管理装置、情報管理方法及びそのプログラム
JP4980255B2 (ja) * 2008-01-28 2012-07-18 パナソニック株式会社 印刷処理システム
JP5199827B2 (ja) * 2008-10-28 2013-05-15 理想科学工業株式会社 画像形成装置、印刷システム
US8274688B2 (en) * 2009-05-15 2012-09-25 Xerox Corporation Capacity planning incorporating job size distribution
JP5617304B2 (ja) * 2010-03-26 2014-11-05 富士通株式会社 スイッチング装置、情報処理装置および障害通知制御プログラム
US8970878B2 (en) * 2011-06-16 2015-03-03 Ricoh Company, Ltd. System, apparatus and method for processing document for combined-page output
JP2014229026A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP6244778B2 (ja) * 2013-09-25 2017-12-13 沖電気工業株式会社 ノード管理装置及びノード管理プログラム、並びに、ノード及びノード制御プログラム、並びにネットワークシステム
JP5725126B2 (ja) * 2013-10-16 2015-05-27 株式会社リコー 監視制御方法、遠隔管理システム及び遠隔管理装置
US9971840B2 (en) * 2014-05-07 2018-05-15 Connectwise, Inc. Systems and methods for discovering and monitoring devices using search patterns for object identifiers and values
JP6417593B2 (ja) * 2015-01-23 2018-11-07 セイコーエプソン株式会社 情報処理方法、印刷制御方法
JP2022177901A (ja) * 2021-05-19 2022-12-02 セイコーエプソン株式会社 記録装置、及び記録装置付近の密集度算出方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5220674A (en) * 1987-07-17 1993-06-15 Digital Equipment Corporation Local area print server for requesting and storing required resource data and forwarding printer status message to selected destination
US5778183A (en) * 1995-06-12 1998-07-07 Xerox Corporation Apparatus and method of automatically transmitting event-related information to a user of a network printing system
US6044468A (en) * 1997-08-25 2000-03-28 Emc Corporation Secure transmission using an ordinarily insecure network communication protocol such as SNMP
US6223223B1 (en) * 1998-09-30 2001-04-24 Hewlett-Packard Company Network scanner contention handling method
US6697871B1 (en) * 1999-09-21 2004-02-24 Network Associates Technology, Inc. System and method for efficient encoding and decoding of protocol messages
US6820124B1 (en) * 1999-12-21 2004-11-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Cryptographic authentication using a network management protocol
US6502101B1 (en) * 2000-07-13 2002-12-31 Microsoft Corporation Converting a hierarchical data structure into a flat data structure
US6607314B1 (en) * 2000-10-03 2003-08-19 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Apparatus for and method of updating a software routine

Also Published As

Publication number Publication date
US20030090716A1 (en) 2003-05-15
JP2003150466A (ja) 2003-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3854852B2 (ja) 管理情報送信装置、機器管理装置および機器管理システム
KR100446404B1 (ko) 네트워크 장치를 관리하기 위한 방법 및 장치
US8001270B2 (en) Method and apparatus for discovering a network address
US7052190B2 (en) Printing processing device and method thereof
US7742183B2 (en) Method and apparatus for format conversion of printing data
JP2013161122A (ja) データ処理装置、情報処理方法、及びプログラム
EP2296317B1 (en) Management of events upon identification of the event notification source
CN102103475A (zh) 打印任务管理装置、***及方法
KR101390177B1 (ko) 워크폼 관리 방법, 워크폼 관리를 위한 호스트 장치,화상형성장치의 워크폼 관리방법 및 워크폼 관리 시스템
JP5571911B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、及びプログラム
US20080065733A1 (en) Log transfer device and recording medium
JP2002103743A (ja) 印刷システム
US8688858B2 (en) Image processing device, device management system, and image processing method
US7602511B2 (en) Transmission device enabling external device to edit address data registered in the transmission device
JP2005258691A (ja) デバイス管理装置
JP2002189638A (ja) ログ管理システム、ログ管理装置、ログ管理方法及び記憶媒体
US8379251B2 (en) Image forming system and image forming apparatus
JP6214733B2 (ja) データ処理装置
JP3925520B2 (ja) 出力デバイス特定装置、出力デバイス特定制御プログラム及び出力デバイス特定方法
JP2002189686A (ja) 文書配信システム、文書配信装置、文書登録依頼装置、文書登録方法及び記憶媒体
JP6016374B2 (ja) 周辺装置、情報処理システム、制御方法およびコンピュータプログラム
JP2003030068A (ja) ネットワークデバイス管理装置、管理方法及び管理プログラム
JP2003080807A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
KR101935913B1 (ko) 화상형성장치, 이를 관리하는 관리 시스템 및 그 정보 제공 방법
JP3989826B2 (ja) ネットワーク機器、ネットワーク機器の状態問合せ方法、プログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090915

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130915

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees