JP3854527B2 - 折り曲げ罫線入りプラスチックシート及びそのプラスチックシート用罫線刃 - Google Patents

折り曲げ罫線入りプラスチックシート及びそのプラスチックシート用罫線刃 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば化粧品や文具、玩具、食品等の物品が収容される容器を組立てるときに用いられるプラスチックシートの折り曲げ性及び折り曲げ強度を略同時に満たし得る折り曲げ罫線入りプラスチックシート及びそのプラスチックシート用罫線刃に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述のプラスチックシートとしては、例えば浅い溝部及び深い溝部を折り曲げ罫線の底面部に形成したプラスチックシート(実公平4−9345号公報)と、浅短溝を折り曲げ罫線の側面部に形成したプラスチックート及びその罫線刃(特開2001−62942号公報)と、突起部を折り曲げ罫線の側面部に形成したプラスチックート及その罫線刃(特開2000−153562号公報)と、凹状の溝部を傾斜する状態に配列して折り曲げ罫線を形成したプラスチックート及びその形成刃(特開平10−193450号公報)とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の折り曲げ罫線は、鋭角な罫線刃の刃先と略対応する略V字状に形成するので、プラスチックシートを折り曲げ罫線に沿って折り曲げたとき、肉厚の薄い底面部の鋭角部分が引っ張られて、例えば亀裂や孔等が発生しやすい。その部分から、例えばゴミや水分等の異物が孔部から侵入することがあり、包装容器に収容される物品の衛生度及び商品価値が損なわれる。
【0004】
且つ、凸部(例えば浅い溝部や突起部等)と、凹部(例えば深い溝部や底面部等)との段差が大きいため、プラスチックシートの折り曲げ部分に沿って手が触れたとき、ザラツキ感があるため、包装容器の触り心地が悪い。また、衣服の糸や繊維が引っ掛かりやすく、衣服の一部がほつれたり、折り曲げ罫線の一部が破損したりすることがある。
【0005】
また、折り曲げ罫線を形成するとき、プラスチックシートの折り曲げ部分が面方向(縦及び横)に対して押し広げられるので、その部分の分子密度が高くなるシート及び引っ張り伸び率の小さいシートは、折り曲げ罫線が裂けてしまうことがあり、生分解性プラスチックのような伸び率の小さいプラスチックシートには形成することができない。且つ、折り曲げ部分に反りや波打ち等が発生するため、見栄えが悪くなるだけでなく、そのプラスチックシートを機械的に組立てる場合、停滞したり、詰まったりするため、組立て作業を機械的に行うことが難しいという問題点を有している。
【0006】
この発明は上記問題に鑑み、複数の溝部が略縄模様状に配列された折り曲げ罫線をプラスチックシートに付設することにより、折り曲げ性及び折り曲げ強度を略同時に満たし得る折り曲げ罫線入りプラスチックシート及びそのプラスチックシート用罫線刃の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部(2a)(2a)と、該側面部(2a)の一端側と連続する底面部(2b)とからなる凹状の折り曲げ罫線(2)が付設されたプラスチックシートにおいて、上記折り曲げ罫線(2)よりも浅い溝部(3)であって該折り曲げ罫線(2)の罫線付設方向(g)に対して所定角度(f1)に傾斜した方向に伸びる溝部(3)を、罫線付設方向(g)に底面部(2b)全体に連続して配列してなる構成を備えた折り曲げ罫線入りプラスチックシート、並びに、プラスチックシートの折り曲げ部分に対して凹状の折り曲げ罫線を付設するときに用いられ、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部(6a)(6a)と、該側面部(6a)の一端側と連続する頂面部(6b)とを有するプラスチックシート用罫線刃であって、上記折り曲げ罫線(2)の罫線付設方向(g)に対して所定角度(f1)に傾斜した方向に伸びる凹状の刃部(7)を、罫線付設方向(g)に罫線刃(6)の頂面部(6b)全体に連続して配列してなる構成を備えたプラスチックシート用罫線刃を提案する。
【0008】
上述のプラスチックシートは、例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)、生分解性プラスチック等の単体又は複合したプラスチックで形成され、且つ、例えば約0.1mm〜約1mmの範囲に含まれる所定の厚さに形成された透明又は半透明のシートで構成される。つまり、プラスチックシートに折り曲げ罫線を付設する場合、単一枚数又は複数枚数の罫線刃を、プラスチックシートの各折り曲げ部分に対して、そのプラスチックシートの材質や厚み、強度、硬度等に応じた圧力で押し付けて形成する。
【0009】
実施の形態として、折り曲げ罫線を、上記折り曲げ罫線の底面部に対して厚み方向に貫通する孔部を、上記溝部間の底面部に形成したり、上記溝部の各部寸法を、上記プラスチックシートを折り曲げるのに適した所定の範囲に含まれる寸法に設定することができる。一方、罫線刃を、上記折り曲げ罫線の底面部に対して厚み方向に貫通される突起を、上記刃部間の頂面部に形成したり、上記刃部の各部寸法を、上記プラスチックシートに付設される折り曲げ罫線を形成するのに適した所定の範囲に含まれる寸法に設定することができる。
【0010】
また、上述の折り曲げ罫線2を構成する溝部3のa1,b1,c1,d1,e1,f1と、その折り曲げ罫線2を付設するときに用いられるプラスチックシート用罫線刃6を構成する刃部7のa2,b2,c2,d2,e2,f2とを、下記の所定の範囲に含まれる寸法及び角度に設定することができる。
【0011】
つまり、溝部3の深さa1及び刃部7の高さa2を、例えば略0.01mm〜略0.3mmの範囲に含まれる寸法(例えば略0.1mm)に設定し、溝部3の深さb1及び刃部7の高さb2を、例えば略0.0mm〜略0.2mmの範囲に含まれる寸法(例えば略0.01mm)に設定し、折り曲げ罫線2及び溝部3の幅c1及び刃部7の幅c2を、例えば略0.05mm〜略0.8mmの範囲に含まれる寸法(例えば略0.5mm)に設定し、溝部3の谷部ピッチd1及び刃部7の刃先ピッチd2を、例えば略0.1mm〜略1.0mmの範囲に含まれる寸法(例えば略0.3mm)に設定し、折り曲げ罫線2の角度e1及び罫線刃6の食込み角度e2を、例えば略15度〜略120度の範囲に含まれる角度(例えば略43度や略75度)に設定し、罫線付設方向gに対して所定角度に傾斜又は交差する溝部3の角度f1及び刃部7の角度f2を、例えば略10度〜略70度の範囲に含まれる角度(例えば略30度)に設定し、罫線刃6の厚みhを、略0.5mm〜略2.0mmの範囲に含まれる所定の厚さに設定する。
【0012】
上述の範囲に含まれる寸法(例えば深さ、高さ、幅、角度等)であれば、折り曲げ罫線2の溝部3及び罫線刃6の刃部7の寸法を変更して、所望する組み合わせに設定することができる。また、例えば側面から見て滑らかな曲面を有する略半円形状や略円弧形状、略台形状、略四角形状、略三角形状等の何れか特定の断面形状又は複数を組み合わせた形状に形成することもできる。
【0013】
上述の溝部3の幅d1及び刃部7の幅d2を設定値よりも大きくすると、プラスチックシート1の折り曲げ特性が悪くなり、幅d1及び幅d2を設定値よりも小さくすると、刃先の強度が低下し、折り曲げ罫線2を付設するのに充分な効果が得られなくなるので、上述の範囲に含まれる寸法に設定するのが好ましい。
【0014】
且つ、溝部3のa1〜c1及び刃部7のa2〜c2とを設定値よりも大きくすると、プラスチックシート1に付設される折り曲げ罫線2の手触り感及び折り曲げ特性が悪くなる。また、溝部3のa1〜c1及び刃部7のa2〜c2とを設定値よりも小さくすると、刃先の強度が低下し、折り曲げ罫線2を付設するのに充分な効果が得られなくなるので、上述の範囲に含まれる寸法に設定するのが好ましい。
【0015】
且つ、罫線刃6の角度e2,f2を設定値よりも大きくすると、折り曲げ罫線2を付設するときに大きな加圧力が必要となり、加工が難しくなる。プラスチックシート1に反りや波打ち等が発生し、機械的に折り曲げることが困難及びプラスチックシート1の折り曲げ特性が悪くなる。また、角度e2,f2を設定値よりも小さくすると、刃先の強度が低下し、寿命が短くなるので、上述の範囲に含まれる角度に設定するのが好ましい。
【0016】
【作用及び効果】
この発明によれば、複数の浅い溝部が略縄模様状に配列された折り曲げ罫線をプラスチックシートに付設するので、溝部間の段差が小さく及び罫線付設方向に対して傾斜している為、プラスチックシートの折り曲げ部分に沿って手が接触しても、ザラツキ感が殆んどなく、包装容器の触り心地がよい。また、衣服が接触しても引っ掛かったりせず、衣服の一部がほつれたり、折り曲げ罫線の一部が破損したりしない。
【0017】
且つ、溝部を付設する部分が斜め方向に対して押し広げられるので、その部分の分子密度が高くならず、肉厚の薄い部分(深い部分)に折り曲げ力が付与されても裂けることがなく、伸び率の小さいプラスチックシートであっても、折り曲げ罫線を簡単且つ容易に加工することができる。また、例えば亀裂や孔等が発生したり、発生するほど折り曲げ罫線を深く形成しても、折り曲げ時に溝部が偏平状態に変形して密着するため、例えばゴミや水分等の異物が侵入しにくく、衛生度や商品価値を保つことができる。
【0018】
且つ、折り曲げ罫線を、その底面部両側部に形成される2箇所の肉厚の薄い部分を中心として折り曲げるので、従来例のような折り曲げ罫線の底面中央部を1箇所折り曲げるよりも裂けにくく、スムースに折り曲げることができる。また、溝部の体積及び肉厚が従来例のプラスチックシートに形成される折り曲げ罫線に比べて倍以上となるため、耐久性が向上し、組立て及び展開が何回でも繰り返し行える。
【0019】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
【0020】
図面は、物品が収容される包装容器を組立てるときに用いられる折り曲げ罫線入りプラスチックシートを示し、図1に於いて、このプラスチックシート1は、例えば約0.1mm〜約1mm程度の厚さを有する透明又は半透明のプラスチック製シートで構成され、包装容器(図2参照)が展開された形状にシートを打抜くとき又は打抜いた後、正面から見て略矩形を有する前面部1aの両側縁部に連設した左右側面部1bと、一方の側面部1bの右側縁部に連設した後面部1cと、後面部1cの右側縁部に連設した接合部1dと、側面部1bの上下縁部に連設した折込み部1e…と、前面部1aの上縁部に連設した上面部1f及び下縁部に連設した下面部1gと、上面部1f及び下面部1gに連設した折込み部1hとの折り曲げ部分に、後述する罫線刃6により凹状の折り曲げ罫線2を形成する。また、容器形態に組立てられたプラスチックシート1を吊設するための孔部(図示省略)を、後面部1cの上縁部に連設した支持部(図示省略)に設けてもよい。
【0021】
上述のプラスチックシート1の折り曲げ部分に付設される折り曲げ罫線2は、図3乃至図7に示すように、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部2aと、側面部2a,2aの一端側と連続する底面部2bとで略V字状に形成され、折り曲げ罫線2の最大深さよりも所定の割合だけ浅い溝部3を、折り曲げ罫線2の底面部2bに沿って長さ方向に対して複数連続して形成すると共に、折り曲げ罫線2の罫線付設方向gに対して略同一方向(折り曲げ方向と異なる方向)に向けて所定角度(例えば略30度)に傾斜し、平面側から見て略縄模様状となるように配列している。且つ、底面部2bの肉厚を、例えば略0.08mm〜略0.3mmの範囲に含まれる所定の厚さに形成している。
【0022】
且つ、溝部3を、傾斜方向に対して中央部から両端部に向けて徐々に浅くなる溝形状に形成し、側面から見て滑らかな曲面を有する略半円形状に形成すると共に、溝部3の深さa1を、略0.1mmに設定し、深さb1を、略0.01mmに設定し、幅c1を、略0.5mmに設定し、谷部ピッチd1を、略0.3mmに設定し、角度e1を、略75度に設定し、罫線付設方向gに対する傾斜角度f1を、略30度に設定している。
【0023】
且つ、プラスチックシート1の組立て作業を機械的に行う場合、前面部1aと、側面部1bと、後面部1cと、接合部1dとの折り曲げ部分に形成される折り曲げ罫線2の角度e1を、所定方向に対して折り曲げが許容される角度(略43度)に設定し、折込み部1eと、上面部1f及び下面部1gとの折り曲げ部分に形成される折り曲げ罫線2の角度e1を、内側及び外側に対して折り曲げが許容される角度(略75度)に設定する。
【0024】
一方、上述の折り曲げ罫線2を付設するときに用いられるプラスチックシート用罫線刃6は、図8乃至図13に示すように、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部6aと、側面部6a,6aの一端側と連続する幅狭の頂面部6bとで略V字状に形成され、側面から見て凹状の断面形状を有する刃部7を、罫線刃6の頂面部6bに沿って長さ方向に対して複数形成すると共に、罫線刃6の罫線付設方向gに対して略同一方向(折り曲げ方向と異なる方向)に向けて所定角度(例えば略30度)に傾斜し、刃先側から見て略縄模様状となるように配列している。
【0025】
且つ、刃部7を、例えば円柱ヤスリやワイヤー等の切削手段により傾斜方向に対して中央部から両端部に向けて徐々に浅くなる溝形状に形成し、側面から見て滑らかな曲面を有する略半円形状に切削加工すると共に、刃部7の高さa2を、略0.1mmに設定し、高さb2を、略0.01mmに設定し、幅c2を、略0.5mmに設定し、刃先ピッチd2を、略0.3mmに設定し、食込み角度e2を、例えば略20度〜略120度の範囲に含まれる角度(略75度)に設定し、角度f2を、罫線付設方向gに対して略30度に傾斜する角度に設定し、罫線刃6の厚みhを、略0.5mm〜略2.0mmの範囲に含まれる所定の厚さに設定している。
【0026】
なお、プラスチックシート1の材質や厚み、強度、硬度等に応じて、折り曲げ罫線2を構成する溝部3及び罫線刃6を構成する刃部7の各寸法(例えば深さ、高さ、幅、角度等)を変更してもよい。
【0027】
次に、上述の罫線刃6を用いて、前述のプラスチックシート1に折り曲げ罫線2を付設する方法及びその折り曲げ罫線2が付設されたプラスチックシート1の組立て方法とを説明する。
【0028】
先ず、折り曲げ罫線2を付設する場合、図8乃至図11に示す単一枚数又は複数枚数の罫線刃6を、図1に示す所定形態の包装容器(図示省略)を平面展開した形状に打抜かれた又は打抜かれるプラスチックシート1の前面部1aと、側面部1bと、後面部1cと、接合部1dとの折り曲げ部分と、折込み部1eと、上面部1fと、下面部1gとの折り曲げ部分とに、そのプラスチックシート1の材質や厚み、強度、硬度等に応じた圧力で押し付けて、図3乃至図5に示す折り曲げ罫線2を、プラスチックシート1の各折り曲げ部分に形成する。また、所定温度に加熱しながら押し付けて形成してもよい。
【0029】
一方、折り曲げ罫線2が付設されたプラスチックシート1を、図2に示す側面から見て略矩形の容器形態に組立てる場合、前面部1aと、側面部1bと、後面部1cと、接合部1dと、折込み部1e…と、上面部1f及び下面部1gとを折り曲げ罫線2に沿って所定の方向及び角度に折り曲げ、一方の側面部に連設した接合部1dと、他方の側面部1bとを接着剤で接着固定し、下縁側の折込み部1eと、上面部1f及び下面部1gとを内側に折り曲げて閉塞する。
【0030】
且つ、物品を収容するとき、上縁側の折込み部1eと、上面部1f及び下面部1gとを一旦外側に折り曲げて開放し、物品を収容してから閉塞するので、自動製函機(図示省略)による組立て作業及び自動収容機(図示省略)による物品の収容作業が容易に行える。また、接合部1dを、例えば溶着や高周波溶着等により接合固定してもよい。
【0031】
以上のように、浅い溝部3…が略縄模様状に配列された折り曲げ罫線2をプラスチックシート1の折り曲げ部分に付設するので、溝部3…間の段差が小さく及び罫線付設方向に対して傾斜している為、プラスチックシート1の折り曲げ部分に沿って手が接触しても、ザラツキ感が殆んどなく、包装容器の触り心地がよい。且つ、衣服が接触しても引っ掛かったりせず、衣服の一部がほつれたり、折り曲げ罫線2の一部が破損したりしない。
【0032】
且つ、溝部3を付設する部分が斜め方向に押し広げられるので、その部分の分子密度が高くならず、肉厚の薄い部分(深い部分)に折り曲げ力が付与されても裂けにくく、生分解性プラスチックのような伸び率の小さいプラスチックシート1であっても、折り曲げ罫線2を簡単且つ容易に加工することができる。また、例えば亀裂や孔等が発生したり、発生するほど折り曲げ罫線2を深く形成しても、折り曲げ時に溝部3が偏平状態に変形して密着するため、例えばゴミや水分等の異物が侵入しにくく、衛生度や商品価値を保つことができる。
【0033】
且つ、折り曲げ罫線2を、その底面部2b両側部に形成される2箇所の肉厚の薄い部分を中心として折り曲げるので、従来例のような折り曲げ罫線の底面中央部を1箇所折り曲げるよりも裂けにくく、スムースに折り曲げることができる。また、溝部3の体積や厚み、断面積が従来例のプラスチックシート1(特開平10−193450号公報)に形成される折り曲げ罫線2に比べて倍以上となるため、耐久性が向上し、組立て及び展開が何回でも繰り返し行える。
【0034】
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0035】
上述の折り曲げ罫線2を加工する他の方法として、例えば所定温度に加熱された罫線刃6をプラスチックシート1の折り曲げ部分に押し付けて加工したり、略円板状や略ループ状の回転罫線刃(図示省略)をプラスチックシート1に押し付けながら回転させて加工することもできる。
【0036】
図14は、厚み方向に貫通する略楕円形状の孔部4を、溝部3と略同一角度に傾斜及び平行して該溝部3…間の底面部2bに形成した折り曲げ罫線2の他の例を示し、その孔部4と対応する突起8が刃部7…間の頂面部6bに形成された図15に示す罫線刃6を用いて、プラスチックシート1の折り曲げ部分に対して折り曲げ罫線2を形成するので、前述の実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。且つ、プラスチックシート1を折り曲げたとき、折り曲げ罫線2の孔部4…が偏平状態に変形して密着するので、例えばゴミや水分等の異物が侵入するのを阻止することができる。また、孔部4を、例えば略丸形状や略矩形状等の所望する形状に形成したり、1個置き又は複数個置きに隔てて形成してもよい。
【0038】
なお、上述の折り曲げ罫線2を、例えばプラスチックシート1の折り曲げ部分に対して複数条平行して形成してもよい。また、折り曲げ罫線2を、例えばピロー型包装容器や略三角形状、略楕円形状等の様々な容器を構成するプラスチックシートに付設してもよく、実施例の容器形態に組立てられるプラスチックシートのみに用途が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 折り曲げ罫線入りプラスチックシートを示す展開図。
【図2】 プラスチックシートの組立て状態を示す斜視図。
【図3】 プラスチックシートに形成された折り曲げ罫線を示す斜視図。
【図4】 折り曲げ罫線の溝形状を示す平面図。
【図5】 図4の折り曲げ罫線を示すA1−A1線矢視断面図。
【図6】 図4の折り曲げ罫線を示すB1−B1線矢視断面図。
【図7】 図4の折り曲げ罫線を示すC1−C1線矢視断面図。
【図8】 折り曲げ罫線を付設するプラスチックシート用罫線刃を示す斜視図。
【図9】 罫線刃の刃形状を示す側面図。
【図10】 罫線刃の刃形状を示す刃先側平面図。
【図11】 図10の罫線刃を示すA2−A2線矢視断面図。
【図12】 図10の罫線刃を示すB2−B2線矢視断面図。
【図13】 図10の罫線刃を示すC2−C2線矢視断面図。
【図14】 溝部間に孔部を形成した折り曲げ罫線の他の例を示す平面図。
【図15】 刃部間に突起を形成した罫線刃の他の例を示す平面図。

Claims (4)

  1. 所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部(2a)(2a)と、該側面部(2a)の一端側と連続する底面部(2b)とからなる凹状の折り曲げ罫線(2)が付設されたプラスチックシートにおいて、
    上記折り曲げ罫線(2)よりも浅い溝部(3)であって該折り曲げ罫線(2)の罫線付設方向(g)に対して所定角度(f1)に傾斜した方向に伸びる溝部(3)を、罫線付設方向(g)に底面部(2b)全体に連続して配列してなる構成を備えた折り曲げ罫線入りプラスチックシート。
  2. 上記折り曲げ罫線(2)の底面部(2b)に対して厚み方向に貫通する孔部(4)を、上記溝部(3)(3)間の底面部(2b)に形成した請求項1記載の折り曲げ罫線入りプラスチックシート。
  3. プラスチックシートの折り曲げ部分に対して凹状の折り曲げ罫線を付設するときに用いられ、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部(6a)(6a)と、該側面部(6a)の一端側と連続する頂面部(6b)とを有するプラスチックシート用罫線刃であって、
    上記折り曲げ罫線(2)の罫線付設方向(g)に対して所定角度(f1)に傾斜した方向に伸びる凹状の刃部(7)を、罫線付設方向(g)に罫線刃(6)の頂面部(6b)全体に連続して配列してなる構成を備えたプラスチックシート用罫線刃。
  4. 上記折り曲げ罫線(2)の底面部(2b)に対して厚み方向に貫通される突起(8)を、上記刃部(7)(7)間の頂面部(6b)に形成した請求項3記載のプラスチックシート用罫線刃。
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