JP3854507B2 - サンプルの化学物性測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、少量サンプルや小さな固形サンプルを測定するのに好適であるサンプルの化学物性測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、サンプルのpH,イオン濃度,酸素還元電位(ORP)などの状態を測定するためにガラス電極を用いた測定装置がある。pHの測定には、例えば図4に示されるような、ガラス電極31と比較電極32とが対になったものが使用される。なお、図4において、33は内部電極、34は内部液、35は電極応答部、36は比較電極内極、37は比較電極内部液、38は液絡部、39は測定対象となる液体サンプルSを入れるビーカなどの容器である。
【0003】
このような従来の電極31,32を用いてサンプルSのpHを測定する場合には、このサンプルS内に両方の電極31,32を浸漬していた。
【0004】
図5はpHを測定する別の化学物性測定装置の構成を示している。本例の化学物性測定装置はスプーンのように形成された凹部40の底部に、平面型pH応答ガラスによるpHセンサ(測定電極)41と、比較電極42を形成したものである。すなわち、測定対象溶液を前記凹部40に汲み取ることにより、比較的少量であるサンプルのpHを測定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示す従来の化学物性測定装置は、電極31,32にガラスを用いているため、形状に自由度が低く、その形状が棒状であるから、これらの電極31,32を浸漬できる程度の多量の液体サンプルSを用いて測定を行わなければならなかった。加えて、剥き出しになるガラスなどで形成される電極31,32は破損の可能性があるために取り扱いが難しいという問題もあった。
【0006】
また、図5に示す化学物性測定装置は測定部に凹部40などの立体的な構造があるために、サンプルは液状かゲル状である必要がある。さらに、サンプルは凹部40に滴下した状態で、少なくとも両電極41,42を覆う程度の液体を必要としており、極少量のサンプルの場合には測定することができなかった。したがって、サンプルが小さな固形物の場合にはこれを液体やゲルに浸した状態で凹部40に入れる必要があり手間がかかっていた。
【0007】
すなわち、測定装置のセンサ部を構成する測定電極や比較電極の材質や形状によって、多量のサンプルを必要としていたりサンプルの形状が限定されるという問題があった。このため、従来の化学物性測定装置では広い平面を有する半固形のサンプルや、極めて少量のサンプル、また、小さな固形物を測定する場合には困難が伴っていた。
【0008】
本発明は、サンプルの形状や量に関わらず測定可能であり、かつ、サンプルが液状、ゲル状である場合のみならず、小さな固形物であっても水滴を混ぜることで測定が可能となるサンプルの化学物性測定装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のサンプルの化学物性測定装置は、サンプルに接触する測定電極と、この測定電極に対向した状態で近接する比較電極と、両電極間に挟み込まれたサンプルの化学物性を算出する演算手段を有する装置本体と、前記測定電極を形成した第1平面と、前記比較電極を形成した第2平面と、平面を対向させてサンプルを挟み込むように前記電極を近接させる挟持調節機構とを備え、前記測定電極がISFETであり、さらに、前記挟持調節機構は、前記挟み込み状態から回動させて両平面を面一にさせるフラット状態に位置調整可能としたことを特徴としている。
【0010】
したがって、測定に際して必要とされるサンプルの量は測定電極と比較電極の間の間隙を満たす程度であれば十分であり、極微量のサンプルの化学物性測定を行うことができる。また、サンプルがゲルや液体であればサンプルをそのまま測定可能であり、サンプルが小さな固形物や薄い紙片状のものであれば、測定部分を湿らせた状態でサンプルを両電極によって挟み込むだけで測定可能である。つまり、極微量のサンプルをその物理的な状態に関わらず測定できる。なお、サンプルが比較的多量のゲルや液体である場合には、測定電極と比較電極をサンプルに浸漬して測定することも可能である。
【0011】
また、前記測定電極を形成した第1平面と、前記比較電極を形成した第2平面と、少なくとも両平面を対向させてサンプルを挟み込むように前記電極を近接させる挟持調節機構とを有しているので、サンプルを挟み込んで測定する動作を極めて容易に行うことができ、より手軽にサンプルの化学物性測定を行うことができる。
さらに、前記測定電極がISFETであるので、化学特性としてサンプルのpHまたはイオン濃度を測定することができる。その上、測定電極の表面積を小さくすると共に耐久性の向上を図ることもできる。
【0012】
特に、本発明では、前記挟持調節機構を、第1平面と第2平面を対向させてサンプルを挟み込む前記挟み込み状態から回動させて両平面を面一にさせるフラット状態に位置調整可能としている。すなわち、前記挟持調節機構が前記第1平面と前記第2平面とを面一に位置調整可能であるので、サンプルが両電極で挟み込むことができない程大きな固体または半固体で、測定部分が面状であるような場合においても、測定部分を少し湿らせるだけでこのサンプルの化学物性を測定することも可能となる。すなわち、容易に測定可能なサンプルがさらに増加する。
【0013】
前記挟持調節機構が前記第1平面と前記第2平面との間隔を規定するスペーサを有する場合には、サンプルを挟み込んだ状態の両電極が接触しない程度にできるだけ近接して極微量サンプルを測定することも可能となる。また、挟み込むことによってサンプルが破損したり変形することを防止することも可能である。
【0014】
前記両平面と挟持調節機構とを有し、装置本体に対して挿脱自在とする測定部を備えた場合には、測定部を交換することにより両電極を交換することも可能であり、測定するサンプルの化学物性を変えることも可能である。なお、サンプルの化学特性としては、pH,イオン濃度,ORPなど種々考えられ、複数の化学特性を組み合わせて測定可能としてもよい。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明のサンプルの化学物性測定装置の説明に入る前に、図1,2を用いて比較例について説明する。
図1は、本発明のサンプルの化学物性測定装置の第1の比較例の構成を示す全体図である。図1において、この比較例のサンプルの化学物性測定装置1は装置本体2と、この装置本体2に着脱自在に取り付けられる測定部3とからなる。Sは測定対象となるサンプルであり、前記測定部3はサンプルSの種類および測定する化学物性などによって適宜選択する。以下に示す例ではサンプルSのpHを測定する場合を説明する。測定する化学物性はpHのみならず特定イオンのイオン濃度、ORPなどを容易に選択することが可能である。
【0021】
装置本体2には、サンプルのpHを算出する演算手段としてのマイクロコンピュータなどの演算処理部(CPU)4と、このCPU4による演算結果を表示する表示部5とを有している。
【0022】
測定部3はサンプルSに接触する測定電極6と、この測定電極6を形成した第1平面7aを有する固定台7と、測定電極6に対向した状態で近接する比較電極8と、この比較電極8を形成した第2平面9aを有する可動台9と、各台7,9の基端部に形成された軸芯Oを中心に、可動台9を固定台7に対して傾動自在に保持するヒンジ10とを有している。なお、この比較例では、測定電極6が形成された固定台7、比較電極8が形成された可動台9のみを挿脱自在に構成してもよい。
【0023】
11は前記可動台9の基端部分に形成された操作レバー、12は可動部9を矢印Aの方向に付勢する弾性部材(ばね)、13は固定台7の上面に膨出して第1平面7aと第2平面9aとの間に所定の間隙dを確保するためのストッパ、14は特に第1平面7aが第2平面9aに対して近づいた状態における可動台9の矢印A方向の回転速度を弱めるためのブッシュである。つまり、この比較例の場合前記ヒンジ10,ばね12,ストッパ13,ブッシュ14が、前記両平面7a,9aを対向させてサンプルSを挟み込むように前記電極6,8を近接させる閉状態(実線)および両平面の間を開いた開状態(一点鎖線)に位置変更可能とする挟持調節機構15を構成する。
【0024】
16は前記測定電極6に接続された信号線、17は比較電極7に接続された信号線、18は各信号線16,17を装置本体2に接続するためのコネクタである。
【0025】
前記装置本体2および測定部3の外カバーは例えばABS樹脂などによって形成されており、特に前記測定電極6および比較電極8を埋設する固定台7および可動台9は導電性のない材料であることが求められ、かつ、ある程度の強度や耐薬品性を有する材料によって形成されることが望ましい。
【0026】
表示部5は例えば液晶表示部であり、CPU4によって計算された測定結果を適宜表示するものである。なお、装置本体2には他にも電源スイッチや測定開始スイッチなどの入力スイッチを設ける必要があるが、この比較例では説明を簡略化するためにこれらの図示を省略する。
【0027】
前記測定電極6はpH測定用のISFETである。つまり、ISFETによって測定電極6を形成することにより、その表面積を小さくすると共に耐久性の向上を図っている。
【0028】
前記比較電極8は例えば本願出願人が提案した日本特許広告公報:平成4年16216号に示されている、シート型の比較電極の構成を採用している。しかしながら、この比較電極8は通常の液絡部を有するものであってもよいことは言うまでもない。
【0029】
また、この比較例では測定電極6を固定台7に形成し、比較電極8を可動台9に形成する例を示しているが、測定電極6を可動台9、比較電極8を固定台7に設けることも可能であり、両電極6,8を可動する台に設けてもよい。
【0030】
操作レバー11は作業者による可動台9の開閉操作を容易とするものであり、ばね12は操作者が操作レバー11から手を放したときに自動的に可動台9が矢印A方向に回動するように付勢するものである。なお、図1に示すばね12はスプリングであるが、これは板ばねであってもよく、合成樹脂などを弾性部材として用いてもよい。
【0031】
スペーサ13は間隔dを確保するように固定台7の平面7aに盛り上げて形成することにより、その製造コストを抑えることができるが、このスペーサ13を固定台7と別体にして平面7aに着脱自在としてもよい。この場合、スペーサ13の交換によって間隔dを変更することができる。または、スペーサ13の高さを螺子の締付け量などによって自在に調節可能とすることが望ましい。
【0032】
また、スペーサ13の形状も円柱状の突起に限られるものではなく、種々の形状を選択可能である。例えば、スペーサ13を平面7aの幅方向一杯に形成された段差として、サンプルSを挟持したときにサンプルSが可動台9の軸芯O方向に進入することを防ぐようにしてもよい。
【0033】
前記ブッシュ14は可動台9の平面9aがスペーサ13に当接するときの衝撃を緩和するものであり、合成樹脂などの弾性体による突起を可動台7,9の軸芯Oに近い位置に設けている。このブッシュ14を構成する弾性体の固さは、ばね12の付勢力によってサンプルSを挟持するときにサンプルSが飛び散ることなく電極6,8に接するように適宜調整する。また、このブッシュ14はショックアブソーバのような構成にしてもよい。
【0034】
前記サンプルの化学物性測定装置1を用いてサンプルSのpHを測定する場合には、利用者は操作レバー11を用いて可動台9を開いた状態で、拡大図に示すように微量のサンプルSをスポイドなどで測定電極6の上に滴下し、その後操作レバー11を離す。このとき、可動台9はばね12の付勢力によって矢印A方向に回動し、ブッシュ14の作用によってサンプルSを静かに両電極6,8によって押しつけることができる。そして、その間隔dはスペーサ13によって的確に調整される。
【0035】
測定に必要なサンプルSの量は、両電極6,8の面積に間隔dを掛けた量であるから極微量であってよい。すなわち、pH測定のために採取するサンプルSは極微量であるから、例えば固形のサンプルSである場合には電極6の上にのせた状態で、水などの液体を少しこれに滴下して測定することができる。
【0036】
また、紙などの薄い固形サンプルSを用いる場合には、一部を少し濡らした状態で、その濡らした部分を挟み込むことによって測定することが可能である。なお、紙などの薄いサンプルSを測定する場合はスペーサ13を無くしてサンプルSの厚みによって電極6,8の間隔dを確保してもよい。
【0037】
すなわち、この比較例のサンプルの化学物性測定装置1を用いることにより、固体、液体、ゲルなどあらゆる状態のサンプルSを測定することができるだけでなく、測定に必要な量は極微量である。なお、サンプルSが大量の液体である場合には、測定部3の先端をサンプルSに浸漬することも可能であることはいうまでもない。
【0038】
また、電極6,8は何れも固定台7、可動台9によって形成される平面7a,9aの内側に形成されるので、電極6,8の破損を効果的に防止して、サンプルの化学物性測定装置1の扱いが容易となる。そして、この比較例において説明したように電極6はISFETであるので、ガラス電極によって形成する場合に比べてさらに堅牢性を増し加えることができる。同様に、本例の電極8はシート型の比較電極であるから堅牢性をさらに向上している。
【0039】
なお、上述した挟持調節機構15はこの比較例において説明したものに限られるものではなく、種々の変形が考えられる。図2は前記挟持調節機構15の変形例となる第2の比較例の別の測定部3Aの例を示す図である。なお、この第2の比較例において図1と同じ符号は付された部分は同一または同等の部材であるからその詳細な説明を省略する。
【0040】
図2に示す測定部3Aでは、前記可動台9を固定台7に対して平行移動するようにした挟持調節機構19を形成する例を示している。すなわち、図1に示すように軸芯Oを中心に回動するように両平面7a,9aを対向させる構成は簡素である反面、第1平面7aと第2平面9aとの間に角度が発生するために電極6,8間の位置関係を厳密に平行にすることは難しいが、この第2の比較例のように両平面7a,9aを平行移動するように体面させることにより、より少ないサンプルSを電極6,8間に位置させることができる。
【0041】
以下、本発明のサンプルの化学物性測定装置について説明する。図3は本発明のサンプルの化学物性測定装置における測定部3Bの例を示している。なお、本例において、図1,2と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるからその詳細な説明を省略する。
【0042】
図3において、サンプルの化学物性測定装置1は、サンプルSに接触するISFETよりなる測定電極6と、この測定電極6に対向した状態で近接する比較電極8と、両電極6,8間に挟み込まれたサンプルSの化学物性を算出する演算手段4を有する装置本体2とを備え、さらに、前記測定電極6を形成した第1平面7aと前記比較電極8を形成した第2平面9aとを対向させてサンプルSを挟み込むように前記電極6,8を近接させる一方、両平面7a,9aを回動させる軸芯Oを両平面7a,9aの長手方向に平行に設け、前記挟み込み状態から回動させて第1平面7aと第2平面9aを面一にさせるフラット状態に位置調整可能とした挟持調節機構20を備えている。すなわち、本例のように、挟持調節機構20を全開状態にしたときに両平面7a,9aを面一にさせるフラット状態を形成することにより、サンプルSが両電極6,8で挟み込むことができない程大きな固体やゼリー状などの半固体で、測定部分が面状であるような場合においても、測定部分を少し湿らせるだけでこのサンプルSの測定を行なうことが可能となり、容易に測定可能なサンプルSがさらに増加する。
【0043】
なお、挟持調節機構20は両平面7a,9aが面一になる状態からさらに回動可能に構成してもよい。また、本例のようにフラット状態を形成可能な挟持調節機構19を構成する場合には、電極6,8を軸芯Oに寄せることにより、フラット状態でより小さい平面状のサンプルSを測定することが可能となる。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
上述した各比較例ならびに本発明では、サンプルSの化学物性の一例としてpHを測定するための測定電極6と比較電極8の例を挙げて説明しているが、本発明はpH測定に限定されるものではないことはいうまでもない。すなわち、測定電極6と比較電極8の種類を変更することによって、特定のイオン濃度を測定することも、ORPの測定を行うことも可能である。
【0058】
さらに、複数の化学物性を同時に測定できるように複数種類の測定電極と比較電極を設けることも可能である。この場合、表示部5には複数成分の測定結果が一度に表示され、利用者はサンプルSの化学物性をより的確に知ることができる。
【0059】
そして、前記各比較例ならびに本発明では測定部3,3A,3Bを装置本体2に対して着脱自在としているので、この測定部だけを取り替えることにより、測定する化学物性を変えたり、測定方法を変えることも可能である。また、測定部を使い捨てにして、測定部のメンテナンスを不要としたり、常に最善の状態で測定を行うことも可能である。とりわけ人体に関係する化学物性を測定する場合には、測定部を使い捨てにすることが望ましい。
【0060】
加えて、上述した各比較例ならびに本発明例では装置本体2がコネクタ18によって接続された状態では測定部3,3A,3Bに一体的に接触しており、測定と同時に測定結果が表示部5に表示される例を示しているので、より手軽に測定を行うことができ、測定結果をその場で確認できる利点があるが、本発明はこの装置本体2の構成を限定するものではない。
【0061】
すなわち装置本体2が測定部に対して直接的に接触して電気信号を有線または無線によるデータ通信によって送信する通信部を有する子機と、データ通信によって得られた電気信号を解析演算して化学物性の測定結果を算出し、これを表示する処理部を有する親機によって形成してもよい。この場合、測定結果を親機側で記憶することにより統計演算を行ったり、測定結果の整理や評価を行うことも可能である。
【0062】
また、子機にそれぞれIDをつけてこれを通信することにより、複数の子機を一台の親機によって制御することも可能である。さらに、簡易的な表示部5を装置本体2に子機側に設けて、測定時に手元でも測定結果を表示するようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のサンプルの化学物性測定装置によれば、測定電極と比較電極が対向した状態で近接するので、少量のサンプルや、小さな固形物であっても水滴と混ぜることにより容易にその化学物性を測定可能である。また、測定電極と比較電極を挟み込むように位置変更可能とすることにより、細くて柔軟な固形のサンプルも挟み込むことによって測定することができる。そして、測定電極と比較電極を同一平面状に位置変更可能とすることにより、平面形状のサンプルの測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサンプルの化学物性測定装置の比較例を示す図である。
【図2】 前記比較例の変形例を示す図である。
【図3】 本発明のサンプルの化学物性測定装置における測定を示す図である。
【図4】 従来のpH測定電極の例を示す図である。
【図5】 従来のpH測定電極の別の例を示す図である。
【符号の説明】
1…サンプルの化学物性測定装置、2…装置本体、3,3B…測定部、4…演算手段(CPU)、6…測定電極、7a…第1平面、8…比較電極、9a…第2平面、13…スペーサ、20…挟持調節機構、S…サンプル。

Claims (3)

  1. サンプルに接触する測定電極と、この測定電極に対向した状態で近接する比較電極と、両電極間に挟み込まれたサンプルの化学物性を算出する演算手段を有する装置本体と、前記測定電極を形成した第1平面と、前記比較電極を形成した第2平面と、平面を対向させてサンプルを挟み込むように前記電極を近接させる挟持調節機構とを備え、前記測定電極がISFETであり、さらに、前記挟持調節機構は、前記挟み込み状態から回動させて両平面を面一にさせるフラット状態に位置調整可能としたことを特徴とするサンプルの化学物性測定装置。
  2. 前記挟持調節機構が前記第1平面と前記第2平面との間隔を規定するスペーサを有する請求項1に記載のサンプルの化学物性測定装置。
  3. 前記両平面と挟持調節機構とを有し、装置本体に対して挿脱自在とする測定部を備えた請求項1または2に記載のサンプルの化学物性測定装置
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