JP3853865B2 - 遠心式血液ポンプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液を搬送するための磁気軸受型遠心式ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
血液及び血漿等の生物学的流体を搬送する磁気軸受型ポンプ装置としては、特公平3−70500号公報、特公平7−51955号公報などのものが知られている。これらは、インペラを構成する磁性部材を電磁石等の磁力により位置制御することでインペラが他の構成要素に全く接触しない状態で回転する磁気軸受型の遠心式もしくは軸流式のターボポンプである。この血液ポンプ装置は、電磁石、位置センサー等を備えるインペラ位置制御部(言い換えれば、制御式磁気軸受構成部)、インペラ回転トルク発生部(言い換えれば、非制御式磁気軸受構成部)およびハウジングを備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
血液の搬送に当たって最も重要な検討課題は、赤血球や血小板の様な重要な有形成分を破壊しないようにする事と、異物反応等により、血液が凝固しないようにする事である。血液接触面に摩擦界面が存在しない磁気軸受け型血液ポンプはこの点で非常に有利であるため、月単位の長期使用血液ポンプとして有望視されている。しかし、この様な磁気軸受けポンプにおいては、磁気軸受け構成要素が機能しなくなった場合、具体的には、インペラ位置制御部(言い換えれば、制御式磁気軸受構成部)が作動しなくなった場合、インペラは、インペラ回転トルク発生部(言い換えれば、非制御式磁気軸受構成部)に吸引されるため、両者の磁気吸引力により、インペラが回転しなくなり、ポンプ機能の停止等を起こすことが考えられる。ポンプ機能が停止すると、内部の血液の凝固が始まる。このため、インペラ位置制御の作動停止時であっても、回転を維持でき、血液ポンプを交換するまでの間、血液凝固を防止できる、いわゆるフェールセーフ機構を備えることが好ましい。
【0004】
さらに、このようなフェールセーフ機構によるインペラ回転時においても、血液ポンプ内部での血栓の発生は少ないことが好ましく、特に、インペラとインペラ回転トルク発生部側の血液ポンプハウジング内面との間において、血液滞留が生じやすいので、この部分での血液滞留を抑制できることが必要である。
【0005】
そこで、本発明の第1の課題は、インペラ位置制御部(制御式磁気軸受構成部)の非作動時においてもインペラ回転トルク発生部(非制御式磁気軸受構成部)によるインペラの回転が可能であるいわゆるフェールセーフ機構を備え、かつ、フェールセーフ機構によるインペラ回転時においても、血液ポンプ内部での血栓の発生が少ない遠心式血液ポンプ装置を提供するものである。
【0006】
また、本発明の第2の課題は、インペラ位置制御部(制御式磁気軸受構成部)の非作動時においてもインペラ回転トルク発生部(非制御式磁気軸受構成部)によるインペラの回転が可能であるいわゆるフェールセーフ機構を備え、かつ、フェールセーフ機構によるインペラ回転時におけるインペラの回転が良好である遠心式血液ポンプ装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記第1の課題を解決するものは、血液流入ポートと血液流出ポートを有するハウジングと、該ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によって血液を送液するインペラを有する遠心式血液ポンプと、該インペラのための非制御式磁気軸受構成部と、該インペラのための制御式磁気軸受構成部とを備え、該非制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気軸受構成部の作用により前記インペラが前記ハウジング内の所定位置に保持された状態で回転する血液ポンプ装置であり、前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時においても回転可能なものであり、かつこの回転時に、前記インペラの前記非制御式磁気軸受構成部側の面と該面と向かい合う前記ハウジング内面との間に血液流路を形成するものであり、前記インペラは、前記非制御式磁気軸受構成部側の面のほぼ中央に設けられた小径の貫通口を有し、前記ハウジング内面には、前記インペラの前記貫通口に対応する位置に設けられ、該貫通口に侵入して該貫通口部分にてインペラを軸支するための突出部を有し、さらに、前記インペラの前記貫通孔の内面と接触する前記突出部の先端部側面までの前記ハウジング内面からの高さは、前記インペラの底面からの前記貫通口までの高さより大きく形成されている遠心式血液ポンプ装置である。
【0008】
そして、前記インペラは、例えば、一方の面側に設けられた磁性部材と、他方の面側に設けられた永久磁石を備えるものである。そして、前記制御式磁気軸受構成部は、前記インペラの磁性部材を吸引するための固定された電磁石と、該インペラの磁性部材の位置を検出するための位置センサーを備えることが好ましい。さらに、前記非制御式磁気軸受構成部は、例えば、前記インペラの永久磁石を吸引するための永久磁石を備えるローターと、該ローターを回転させるモーターを備えるものである。また、前記非制御式磁気軸受構成部は、例えば、前記インペラの永久磁石を吸引しつつ回転駆動するための複数のステーターコイルを備えるものである。
そして、前記インペラは、該インペラの中央付近に形成された通路と、該通路の内部に形成され、該通路を閉塞しないように設けられた軸受部を有し、該軸受部は、前記突出部の先端部の外径より若干大きい内径を有する前記貫通口を備え、該貫通口の内面により、前記ハウジングの内面に形成された前記突出部を軸受けするものである。
【0009】
また、上記の第2の課題を解決するものは、血液流入ポートと血液流出ポートを有するハウジングと、該ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によって血液を送液するインペラを有する遠心式血液ポンプと、該インペラのための非制御式磁気軸受構成部と、該インペラのための制御式磁気軸受構成部とを備え、該非制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気軸受構成部の作用により前記インペラが前記ハウジング内の所定位置に保持された状態で回転する血液ポンプ装置であり、前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時においても回転可能なものであり、該インペラは、中央を貫通する通路と、該インペラの前記非制御式磁気軸受構成部側の面の前記通路端部に形成され外方に向かって拡径するテーパー面を有し、前記ハウジング内面には、前記インペラの前記通路に対応する位置に設けられ、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時に前記インペラのテーパー面と接触するテーパー状側面を有する突出部を有し、さらに、前記突出部のテーパー状側面の底部の外径より、前記インペラの前記テーパー面部分の内径の方が小さく形成されている遠心式血液ポンプ装置である。
【0010】
そして、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時におけるインペラ回転時に、該インペラは、該インペラの前記非制御式磁気軸受構成部側の面と該面と向かい合う前記ハウジング内面との間に血液流路を形成するものであることが好ましい。さらに、前記インペラのテーパー面もしくは前記ハウジング内面の突出部には、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時におけるインペラ回転時おいて、前記インペラと前記ハウジング間の血液流通を良好にするための溝が形成されていることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の遠心式血液ポンプ装置を図面に示した実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の一実施例の断面図である。図2は、図1に示した本発明の遠心式血液ポンプ装置の平面図である。図3は、図1に示した遠心式血液ポンプ装置の内部を説明するための説明図である。図4は、図1に示した本発明の血液ポンプ装置の作用を説明するための説明図である。
【0012】
本発明の遠心式血液ポンプ装置1は、血液流入ポート21と血液流出ポート22を有するハウジング6と、ハウジング6内で回転し、回転時の遠心力によって血液を送液するインペラ23を有する遠心式血液ポンプ部2と、インペラ23のための非制御式磁気軸受構成部(インペラ回転トルク発生部)4と、インペラ23のための制御式磁気軸受構成部(インペラ位置制御部)3とを備え、非制御式磁気軸受構成部4および制御式磁気軸受構成部3の作用によりインペラ23は、ハウジング6内の所定位置に保持された状態で回転する。そして、インペラ23は、制御式磁気軸受構成部3の作動停止時であって非制御式磁気軸受構成部4の作動時においても回転可能なものであり、かつこの回転時に、インペラ23は、インペラ23の非制御式磁気軸受構成部側の面とこの面と向かい合うハウジング6の内面(血液ポンプ部形成内面)との間に血液流路29aを形成する。
【0013】
図面を用いて、詳細に説明する。
図1ないし図4に示す実施例の遠心式血液ポンプ装置1は、血液ポンプ部2、インペラ位置制御部3、インペラ回転トルク発生部4を備える。
ハウジング6は、血液流入ポート21と血液流出ポート22を備え、非磁性材料により形成されている。ハウジング6内には、血液流入ポート21および血液流出ポート22と連通する血液流路29が形成されている。このハウジング6内には、インペラ23が収納されている。血液流入ポート21は、ハウジング6の上面の中央付近よりほぼ垂直に突出するように設けられている。血液流出ポート22は、ほぼ円筒状に形成されたハウジング6の側面より接線方向に突出するように設けられている。
【0014】
ハウジング6の血液流路29を形成する部分(ポンプ部ハウジング)の内面であり、具体的には、インペラ23の底面(インペラのインペラ回転トルク発生部側の面)に向かい合う内面2aのほぼ中央(血液流入口に対応する位置)に形成された円柱状に延びる台座部12とこの台座部12の上面より血液流入口側に突出する突出部13を有する。この突出部13は、後述するインペラ23の軸受部51aに受け入れられ、その際には、インペラを軸支する。
【0015】
インペラ23は、円盤状に形成されており、一方の面(血液流入ポート側の面、上面側)に設けられた磁性部材26を備え、他方の面(下面側)に設けられた永久磁石27を備える。磁性部材26は、後述するインペラ位置制御部3の電磁石33によりインペラを血液流入ポート側に吸引するために設けられている。永久磁石27は、後述するインペラ回転トルク発生部4のロータ41に設けられた永久磁石41bによりインペラを血液流入ポートと反対側に吸引し、かつ回転トルクをインペラ回転トルク発生部4より伝達可能にするために設けられている。インペラ位置制御部3およびインペラ回転トルク発生部4により、非接触式磁気軸受が構成され、インペラ23は、相反する方向より引っ張られることにより、ハウジング6内において、ハウジングの内面と接触しない適宜位置にて安定し、非接触状態にてハウジング内を回転する。磁性部材26としては、磁性ステンレスまたはニッケルまたは軟鉄部材等が使用され、ドーナツ板状のものが好ましく、また、等角度間隔にて複数設けてもよい。永久磁石27は、インペラ23の底面付近に等角度間隔にて複数設けてもよく、またドーナツ板状のものに多極着磁を施したものを用いてもよい。
【0016】
インペラ23は、図1および図3に示すように、血液流入ポート21に対応する位置となるインペラの中央付近を貫通し、ハウジング6に形成された台座部12を受け入れ可能な通路24と、通路24の周縁よりその接線方向にかつインペラの周縁まで延びる複数の仕切部25と、通路24の内部に形成され、通路24を閉塞することなく、仕切部25と連続する放射状に延びるアームを有する軸受部51を有する。軸受部51は、図1に示すように、下面が血液流入口側に窪む凹部51aを備えており、この凹部51aは、ハウジング6の内面に形成された突出部13を軸受けする。そして、インペラ23は、隣り合う仕切部25間により形成され、通路24、血液流入ポート21およびハウジング6の血液通路29と連通する複数の血液誘導路28を備える。
【0017】
インペラ位置制御部3およびインペラ回転トルク発生部4の作用により、通常状態では、インペラ23はハウジング6の内面のいずれにも接触することなく、具体的には、上記の凹部51aと突出部13も接触することなく、回転する。もし、何らかの理由により、インペラ位置制御部3の作動が停止した場合には、図4に示すように、インペラ23は、回転トルク発生部4側に移動するが、ハウジング6の突出部13は、インペラ23の軸受部51の凹部51aに受け入れられ、言い換えれば、インペラ23は、軸受部51部分において突出部13に軸支され、その状態で回転する。つまり、インペラ23の軸受部51の凹部51aとハウジングの突出部13によりピボット軸受が構成される。この実施例では、非常時における回転時の摩擦摺動部が、最も周速度が小さい回転中心であるため、摩擦熱による血液破壊や血栓形成が少ない。さらに、インペラはハウジングの突出部13を中心として回転するため、インペラの側面がハウジングの内面に接触することがなく、安定した回転が得られる。
【0018】
また、突出部13の先端までのハウジング内面2aからの高さは、インペラ23の底面(下面)からの軸受部51の凹部51aまでの高さより大きく形成されているため、図4に示すように、ハウジング6の突出部13が、インペラ23の軸受部51にてインペラを軸支する状態においても、インペラの下面とハウジング内面間に血液流路29aを確保し、インペラの下面とハウジング内面間での血液滞留およびそれに起因する血栓の発生を防止する。
【0019】
血液の流れは、図1に示す通常状態および図4に示す位置制御部非作動時においても、図4に矢印で示すように、血液流入口21から流入した血液は通路24を経てインペラ内の血液誘導路28を通過し、インペラの側面とハウジング内面間に形成された血液流路29を経て流出口22から流出する。この時インペラの血液誘導路28を通過した血液の一部はインペラ23の下面とハウジング内面2a間に流入し逆流して、インペラ23の通路24の下部より通路内に流入する血液流路29aが形成される。これにより、インペラ23の下面とハウジング内面2a間での血液滞留の発生を防止している。
【0020】
インペラ位置制御部3は、ハウジング6内に収納された複数の電磁石33と、複数の位置センサ32を有する。インペラ位置制御部3の複数(3つ)の電磁石33および複数(3つ)の位置センサ32は、それぞれ等角度間隔にて設けられており、電磁石33と位置センサ32も等角度間隔にて設けられている。電磁石33は、鉄心33aとコイル33bからなる。電磁石33は、この実施例では、図2に示すように、3個設けられている。電磁石は、3個以上、例えば、4つでもよい。3個以上設け、これらの電磁力を後述する位置センサ32の検知結果を用いて調整することにより、インペラの中心軸(z軸)方向の力を釣り合わせ、かつ中心軸(z軸)に直交するx軸およびy軸まわりのモーメントを0にすることができる。
【0021】
位置センサ32は、電磁石33と磁性部材26との隙間の間隔を検知し、この検知出力は、電磁石のコイル33bに与えられる電流を制御する制御部(図示せず)にフィードバックされる。また、インペラ23に重力等による半径方向の力が作用しても、インペラ23の永久磁石27とロータ41の永久磁石41bとの間の磁束の剪断力および電磁石33と磁性部材26との間の磁束の剪断力が作用するため、インペラ23はハウジング6の中心に保持される。
【0022】
インペラ回転トルク発生部4は、ロータ41とロータを回転させるためのモータ42(内部構造を省略する)からなる。ロータ41は、回転板41aと回転板の一方の面(血液ポンプ側の面)に設けられた複数の永久磁石41bからなる。ロータ41の中心は、モータ42の回転軸に固定されている。永久磁石41bは、インペラ23の永久磁石の配置形態(数および配置位置)に対応するように、複数かつ等角度ごとに設けられている。
インペラ回転トルク発生部としては、上述のロータおよびモータを備えるものに限られず、例えば、インペラの永久磁石を吸引し、かつ回転駆動させるための複数のステーターコイルからなるもの(いわゆる、ローターマグネット)でもよい。
【0023】
次に、図5、図6および図10に示す実施例の遠心式血液ポンプ装置10について説明する。
この実施例の血液ポンプ装置10の基本構成は、図1ないし図4に示し説明した血液ポンプ装置1と同じであり、相違は、インペラの形状のみである。
インペラ30は、図5および図6に示すように、血液流入ポート21に対応する位置となるインペラの中央付近に形成され、ハウジング6に形成された台座部12を受け入れ可能な通路24と、通路24の周縁よりその接線方向にかつ湾曲してインペラの周縁まで延びる複数の仕切部25と、通路24の内部に形成され、通路24を閉塞することなく、仕切部25と連続する放射状に延びるアームを有する軸受部55を有する。軸受部55は、図6に示すように、中央に小径かつ台座部12に形成された突出部13の先端部の外径より若干大きい内径を有する貫通口55aを備える。この貫通口55aの内面により、ハウジング6の内面に形成された突出部13を軸受けする。そして、インペラ30は、隣り合う仕切部25間により形成され、通路24、血液流入ポート21およびハウジング6の血液通路29と連通する複数の血液誘導路28を備える。
【0024】
また、図10に示されているように、インペラ30の軸受部55の貫通口の内面と接触する突出部13の先端部側面までのハウジング内面2aからの高さは、インペラ30の底面(下面)からの軸受部55の貫通口55aまでの高さより大きく形成されているため、図10に示すように、ハウジングの突出部13が、インペラ30の軸受部55にてインペラを軸支する状態においても、インペラの下面とハウジング内面間に血液流路29aを確保し、インペラの下面とハウジング内面間での血液滞留およびそれに起因する血栓の発生を防止する。さらに、インペラの中央部の貫通口により、軸受部55周囲の血液による洗い流し効果が向上し、その付近での血栓形成がより抑制される。さらに、インペラはハウジングの突出部13を中心として回転するため、インペラの側面がハウジングの内面に接触することがなく、安定した回転が得られる。
【0025】
次に、図8、図9および図7に示す実施例の遠心式血液ポンプ装置20について説明する。
この実施例の血液ポンプ装置20の基本構成は、図1ないし図4に示し説明した血液ポンプ装置1と同じであり、相違は、インペラの形状およびハウジングの内面形状のみである。
インペラ40は、図8および図9に示すように、血液流入ポート21に対応する位置となるインペラの中央付近に形成された通路24と、通路24の周縁よりその接線方向にかつ湾曲してインペラの周縁まで延びる複数の仕切部(図示せず)と、隣り合う仕切部間により形成され、通路24、血液流入ポート21およびハウジング6の血液通路29と連通する複数の血液誘導路(図示せず)と、底面(下面)に形成された複数(3つ以上)のリブ45を有する。ハウジング6のインペラの下面と向かい合う内面2aは、台座部などが形成されていない平坦面となっている。
【0026】
この実施例においても、図7に示すように、インペラ40のリブがハウジングの内面2aに接触する状態となっても、インペラの下面とハウジング内面間に血液流路29aを確保するため、両者間での血液滞留およびそれに起因する血栓の発生を防止する。さらに、通常状態において、リブ45が、インペラの下面とハウジング内面間において撹拌作用を発揮するので、両者間における部分的な血液滞留の発生を防止する。
なお、インペラ40にリブ45を設けることなく、ハウジングの内面2a側にインペラ側に突出する複数(3つ以上)のリブを設けてもよい。
【0027】
次に、図11ないし図13に示す実施例の遠心式血液ポンプ装置50について説明する。
この実施例の血液ポンプ装置50の基本構成は、図1ないし図4に示し説明した血液ポンプ装置1と同じであり、相違はインペラの形状およびハウジングの内面形状のみである。
インペラ70は、図11および図12に示すように、血液流入ポート21に対応する位置となるインペラの中央付近に形成された通路24と、通路24の周縁よりその接線方向にかつ湾曲してインペラの周縁まで延びる複数の仕切部(図示せず)と、隣り合う仕切部間により形成され、通路24、血液流入ポート21およびハウジング6の血液通路29と連通する複数の血液誘導路(図示せず)と、底面(下面)に形成された多数の動圧溝71を有する。動圧溝71は、通路24の底面より若干離間した円形部分73の周縁(円周)上に一端を有し、渦状に(湾曲して)、インペラの外周まで、幅が徐々に広がるように延びている。また、多数の動圧溝71はほぼ同じ形状で同じ間隔で形成されている。隣り合う溝71間に形成された部分72は、円形部分73と連続している。
【0028】
この動圧溝を有するため、インペラ位置制御部の非作動時において、図13に示すように、インペラ回転トルク発生部側に吸引されるが、動圧溝71とハウジング内面2a間に形成される動圧軸受け効果により、若干であるが、ハウジング内面より離れ、非接触状態にて回転し、インペラの下面とハウジング内面間に血液流路を確保するため、両者間での血液滞留およびそれに起因する血栓の発生を防止する。さらに、通常状態において、動圧溝が、インペラの下面とハウジング内面間において撹拌作用を発揮するので、両者間における部分的な血液滞留の発生を防止する。
【0029】
次に、図14ないし図16に示す実施例の遠心式血液ポンプ装置80について説明する。
この実施例の血液ポンプ装置80の基本構成は、図1ないし図4に示し説明した血液ポンプ装置1と同じであり、相違はインペラの形状およびハウジングの内面形状のみである。
この実施例のものでは、インペラ90は、インペラの底面図である図15およびインペラの断面図である図16に示すように、中央を貫通する通路24と、インペラのインペラ回転トルク発生部側の面の通路端部に形成され外方に向かって拡径するテーパー面部分91を有する。これに対応して、ハウジング内面2aには、インペラ90の前記テーパー面部分91に対応する位置に設けられ、インペラ位置制御部の作動停止時にインペラのテーパー面と接触するテーパー状側面を有する突出部81が設けられている。
【0030】
具体的には、ハウジング6の血液流路29を形成する部分(ポンプ部ハウジング)の内面、つまり、インペラ90の底面(インペラのインペラ回転トルク発生部側の面)に向かい合う内面2aのほぼ中央(血液流入口に対応する位置)に形成された円錐状の突出部81を有する。この突出部の少なくとも先端部は、インペラ90の通路24内に侵入可能な大きさとなっている。
【0031】
インペラ90は、インペラの底面図である図15およびインペラの断面図である図16に示すように、円盤状に形成されており、一方の面(血液流入ポート側の面、上面側)に設けられた磁性部材26を備え、他方の面(下面側)に設けられた永久磁石27を備える。磁性部材26は、後述するインペラ位置制御部3の電磁石33によりインペラを血液流入ポート側に吸引するために設けられている。
さらに、インペラ90は、血液流入ポート21に対応する位置となるインペラの中央付近に形成された通路24と、通路24の周縁よりその接線方向にかつ湾曲してインペラの周縁まで延びる複数の仕切部(図示せず)と、隣り合う仕切部間により形成され、通路24、血液流入ポート21およびハウジング6の血液通路29と連通する複数の血液誘導路(図示せず)を備える。
【0032】
インペラ90は、中央を貫通する通路24の下面側の周縁部には、下方に向かって拡径するテーパー面部分91が形成されており、このテーパーの角度と上記円錐状の突出部のテーパーの角度はほぼ同じに形成されている。また、円錐状の突出部81の底部の外径より、インペラ90のテーパー面部分91の内径の方が小さく形成されている。このため、この実施例では、インペラ位置制御部の作動が停止したとき、インペラの下面とハウジング内面が接触することもなく、円錐状の突出部81とインペラ90のテーパー面部分91がほぼ面接触し、その状態にて回転するため、インペラの側面がハウジングの内面に接触することがなく、安定した回転が得られる。さらに、インペラ90のテーパー面部分91には、溝92が設けられているので、インペラの下面とハウジング内面間に形成された空間に血液が滞留することを防止し、両者間の血液流通を良好にする。
【0033】
次に、図17ないし図18に示す実施例の遠心式血液ポンプ装置100について説明する。
この実施例の血液ポンプ装置100の基本構成は、図1ないし図4に示し説明した血液ポンプ装置1および図14に示した血液ポンプ装置80と同じであり、相違はインペラの形状およびハウジングの内面形状のみである。
この実施例のものでは、インペラ110は、中央を貫通する通路24と、インペラのインペラ回転トルク発生部側の面の通路端部に形成され外方に向かって拡径するテーパー面部分111aと、インペラの位置制御部側の面の通路端部に形成され外方に向かって拡径するテーパー面部分112aとを有する。
【0034】
これに対応して、ハウジング内面2aには、インペラ110のテーパー面部分111aに対応する位置に設けられ、インペラ位置制御部の作動停止時にインペラのテーパー面と接触するテーパー状側面101aを有する突出部101を有する。さらに、この突出部101は、テーパー状側面より上方に延びる円柱部分101bと、この円柱部分101bよりさらに上方に延びる円錐状部分101cを有する。また、ハウジングの上部側(血液流入ポート側)内面には、インペラ110のテーパー面部分112aに対応する位置に設けられたテーパー状部分102aを有する筒状突出部102を有する。突出部101のテーパー状側面101aの底部の外径より、インペラ110のテーパー面部分の内径の方が小さく形成されている。このため、この実施例では、インペラ位置制御部の作動が停止したとき、インペラの下面とハウジング内面が接触することがなく、突出部101とインペラ110のテーパー面部分がほぼ面接触し、その状態にて回転するため、インペラの側面がハウジングの内面に接触することがなく、安定した回転が得られる。さらに、インペラのテーパー面部分には、図15および図16に示すような溝を設ければ、インペラの下面とハウジング内面間に形成された空間に血液が滞留することを防止し、両者間の血液流通を良好にする。
【0035】
そして、図17に示すように、インペラの通路の内面とハウジングの内面の突出部101の円柱部分101b間のクリアランスg7aは、ハウジングとインペラの側面間のクリアランスg7bより狭くなるように形成されている。このため、半径方向の衝撃力によりインペラが移動しても、周速度の低いインペラの内周部でハウジングと接触することになるため、接触部での損傷をより軽度とすることができる。さらに、この実施例では、インペラ上下の血液ポンプ室の形状がインペラ中心面に対して全く対称な形状となっているため、インペラ上面下面の圧力分布が流量、負荷の変動によらず等しくなり、インペラに軸方向の推力が生じないため、磁気浮上制御用電磁石に対する負荷変動が低減でき、より磁気浮上制御が安定する。
【0036】
【発明の効果】
本発明の遠心式血液ポンプ装置は、血液流入ポートと血液流出ポートを有するハウジングと、該ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によって血液を送液するインペラを有する遠心式血液ポンプと、該インペラのための非制御式磁気軸受構成部と、該インペラのための制御式磁気軸受構成部とを備え、該非制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気軸受構成部の作用により前記インペラが前記ハウジング内の所定位置に保持された状態で回転する血液ポンプ装置であり、前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時においても回転可能なものであり、かつこの回転時に、前記インペラの前記非制御式磁気軸受構成部側の面(下面)と該面と向かい合う前記ハウジング内面との間に血液流路を形成する。このため、制御式磁気軸受構成部の非作動時においても非制御式磁気軸受構成部によりインペラが回転する、いわゆるフェールセーフ機構を備え、かつ、フェールセーフ機構によるインペラ回転時においても、インペラの下面とハウジング内面間での血液滞留が防止され、血栓の発生が少ない。
【0037】
本発明の遠心式血液ポンプ装置は、血液流入ポートと血液流出ポートを有するハウジングと、該ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によって血液を送液するインペラを有する遠心式血液ポンプと、該インペラのための非制御式磁気軸受構成部と、該インペラのための制御式磁気軸受構成部とを備え、該非制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気軸受構成部の作用により前記インペラが前記ハウジング内の所定位置に保持された状態で回転する血液ポンプ装置であり、前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時においても回転可能なものであり、該インペラは、中央を貫通する通路と、該インペラの前記非制御式磁気軸受構成部側の面の前記通路端部に形成され外方に向かって拡径するテーパー面を有し、前記ハウジング内面には、前記インペラの前記通路に対応する位置に設けられ、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時に前記インペラのテーパー面と接触するテーパー状側面を有する突出部を有する。このため、制御式磁気軸受構成部の非作動時においても非制御式磁気軸受構成部によりインペラが回転する、いわゆるフェールセーフ機構を備え、かつ、フェールセーフ機構によるインペラ回転時には、インペラの下面とハウジング内面が接触することがなく、インペラのテーパー面とハウジングの突出部のテーパー状側面とがほぼ面接触し、その状態にて回転するため、インペラの側面がハウジングの内面に接触することがなく、安定した回転が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の一実施例の断面図である。
【図2】 図2は、図1に示した本発明の遠心式血液ポンプ装置の平面図である。
【図3】 図3は、図1に示した遠心式血液ポンプ装置の内部を説明するための説明図である。
【図4】 図4は、図1に示した本発明の血液ポンプ装置の作用を説明するための説明図である。
【図5】 図5は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の他の実施例の断面図である。
【図6】 図6は、図5に示した本発明の遠心式血液ポンプ装置に使用されるインペラの平面図である。
【図7】 図7は、図8に示した本発明の血液ポンプ装置の作用を説明するための説明図である。
【図8】 図8は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の他の実施例の断面図である。
【図9】 図9は、図8に示した本発明の遠心式血液ポンプ装置に使用されるインペラの底面図である。
【図10】 図10は、図5に示した本発明の血液ポンプ装置の作用を説明するための説明図である。
【図11】 図11は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の他の実施例の断面図である。
【図12】 図12は、図11に示した本発明の遠心式血液ポンプ装置に使用されるインペラの底面図である。
【図13】 図13は、図11に示した本発明の血液ポンプ装置の作用を説明するための説明図である。
【図14】 図14は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の他の実施例の断面図である。
【図15】 図15は、図14に示した本発明の遠心式血液ポンプ装置に使用されるインペラの底面図である。
【図16】 図16は、図15のA−A線にて切断したインペラの断面図である。
【図17】 図17は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の他の実施例の断面図である。
【図18】 図18は、図17に示した本発明の血液ポンプ装置の作用を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 遠心式血液ポンプ装置
2 遠心式血液ポンプ
3 制御式磁気軸受構成部(インペラ位置制御部)
4 非制御式磁気軸受構成部(インペラ回転トルク発生部)
21 血液流入ポート
22 血液流出ポート
23 インペラ
26 磁性部材
27 インペラの永久磁石
29 血液流路
29a 血液流路
33 電磁石
41 ロータ
41b ロータの永久磁石

Claims (13)

  1. 血液流入ポートと血液流出ポートを有するハウジングと、該ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によって血液を送液するインペラを有する遠心式血液ポンプと、該インペラのための非制御式磁気軸受構成部と、該インペラのための制御式磁気軸受構成部とを備え、該非制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気軸受構成部の作用により前記インペラが前記ハウジング内の所定位置に保持された状態で回転する血液ポンプ装置であり、前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時においても回転可能なものであり、かつこの回転時に、前記インペラの前記非制御式磁気軸受構成部側の面と該面と向かい合う前記ハウジング内面との間に血液流路を形成するものであり、前記インペラは、前記非制御式磁気軸受構成部側の面のほぼ中央に設けられた小径の貫通口を有し、前記ハウジング内面には、前記インペラの前記貫通口に対応する位置に設けられ、該貫通口に侵入して該貫通口部分にてインペラを軸支するための突出部を有し、さらに、前記インペラの前記貫通孔の内面と接触する前記突出部の先端部側面までの前記ハウジング内面からの高さは、前記インペラの底面からの前記貫通口までの高さより大きく形成されていることを特徴とする遠心式血液ポンプ装置。
  2. 前記インペラは、一方の面側に設けられた磁性部材と、他方の面側に設けられた永久磁石を備える請求項に記載の遠心式血液ポンプ装置。
  3. 前記制御式磁気軸受構成部は、前記インペラの磁性部材を吸引するための固定された電磁石と、該インペラの磁性部材の位置を検出するための位置センサーを備えるインペラ位置制御部である請求項に記載の遠心式血液ポンプ装置。
  4. 前記非制御式磁気軸受構成部は、前記インペラの永久磁石を吸引するための永久磁石を備えるローターと、該ローターを回転させるモーターとからなるインペラ回転トルク発生部である請求項2または3に記載の遠心式血液ポンプ装置。
  5. 前記非制御式磁気軸受構成部は、前記インペラの永久磁石を吸引しつつ回転駆動するための複数のステーターコイルを備えるインペラ回転トルク発生部である請求項2ないし4のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  6. 前記インペラは、該インペラの中央付近に形成された通路と、該通路の内部に形成され、該通路を閉塞しないように設けられた軸受部を有し、該軸受部は、前記突出部の先端部の外径より若干大きい内径を有する前記貫通口を備え、該貫通口の内面により、前記ハウジングの内面に形成された前記突出部を軸受けするものである請求項1ないし5のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  7. 血液流入ポートと血液流出ポートを有するハウジングと、該ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によって血液を送液するインペラを有する遠心式血液ポンプと、該インペラのための非制御式磁気軸受構成部と、該インペラのための制御式磁気軸受構成部とを備え、該非制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気軸受構成部の作用により前記インペラが前記ハウジング内の所定位置に保持された状態で回転する血液ポンプ装置であり、前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時においても回転可能なものであり、該インペラは、中央を貫通する通路と、該インペラの前記非制御式磁気軸受構成部側の面の前記通路端部に形成され外方に向かって拡径するテーパー面を有し、前記ハウジング内面には、前記インペラの前記通路に対応する位置に設けられ、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時に前記インペラのテーパー面と接触するテーパー状側面を有する突出部を有し、さらに、前記突出部のテーパー状側面の底部の外径より、前記インペラの前記テーパー面部分の内径の方が小さく形成されていることを特徴とする遠心式血液ポンプ装置。
  8. 前記インペラは、一方の面側に設けられた磁性部材と、他方の面側に設けられた永久磁石を備える請求項に記載の遠心式血液ポンプ装置。
  9. 前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時におけるインペラ回転時に、該インペラは、該インペラの前記非制御式磁気軸受構成部側の面と該面と向かい合う前記ハウジング内面との間に血液流路を形成するものである請求項7または8に記載の遠心式血液ポンプ装置。
  10. 前記インペラのテーパー面もしくは前記ハウジング内面の突出部には、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時におけるインペラ回転時おいて、前記インペラと前記ハウジング間の血液流通を行わせるための溝が形成されている請求項に記載の遠心式血液ポンプ装置。
  11. 前記制御式磁気軸受構成部は、前記インペラの磁性部材を吸引するための固定された電磁石と、該インペラの磁性部材の位置を検出するための位置センサーを備えるインペラ位置制御部である請求項8ないし10のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  12. 前記非制御式磁気軸受構成部は、前記インペラの永久磁石を吸引するための永久磁石を備えるローターと、該ローターを回転させるモーターとからなるインペラ回転トルク発生部である請求項8ないし11のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  13. 前記非制御式磁気軸受構成部は、前記インペラの永久磁石を吸引しつつ回転駆動するための複数のステーターコイルを備えるインペラ回転トルク発生部である請求項8ないし11のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
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