JP3852411B2 - ハイブリッド車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両を駆動するために内燃機関と電動機とを共に装備したハイブリッド車に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両を駆動するために内燃機関(以下、エンジンという)と電動機(以下、電動モータ又は単にモータという)とを共に装備したハイブリッド車の開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、トランスミッションの全長,重量,コスト等を増大させることなく、モータ単独やエンジン単独やエンジンと電気モータとの併用といった種々の駆動状況でも前進,後退を達成でき、また、減速時のエネルギ回生をできるようにしたハイブリッド車であり、図5に示すように構成されている。
【0003】
つまり、図5に示すように、このハイブリッド車は、エンジン3とモータ4とトランスミッション(変速機)を含む動力伝達機構1とを組み合わせて構成されており、動力伝達機構1のケーシング11はエンジン3のシリンダブロックに一体に固設されている。また、モータ4は、エンジン3の出力軸3aと同軸に設けられ、ロータ41と同軸一体に設けられたモータ4の出力軸43内を、エンジン3の出力軸3aが貫通している。また、モータ4のステータ42は、ケーシング11に固定されている。
【0004】
そして、エンジン3,モータ4と動力伝達機構1の無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)6との間には、回転方向切替機構12が配設され、また、エンジン3と回転方向切替機構12との間には、トルクコンバータ13が介装されている。したがって、エンジン3,モータ4からそれぞれ入力される回転は、回転方向切替機構12を介して無段変速機構6に入力され、このうち、エンジン3から入力される回転はトルクコンバータ13,回転方向切替機構12を介して無段変速機構6に入力されるようになっている。
【0005】
回転方向切替機構12としては、プラネタリギヤユニットが採用されており、そのサンギヤ12aには、エンジン3の出力軸3aが連結され、ピニオンギヤ12bを支持するキャリア12cには、モータ4のロータ41に同軸一体に固設された出力軸43が連結されている。したがって、エンジン3の回転はサンギヤ12aから入力され、モータ4の回転はキャリア12cから入力されるようになっている。なお、ピニオンギヤ12bは、互いに噛合するインナピニオン12baとアウタピニオン12bbとからなるダブルピニオンギヤであり、インナピニオン12baはサンギヤ12aと噛合し、アウタピニオン12bbはリングギヤ12dと噛合している。
【0006】
回転方向切替機構12から無段変速機6への回転の出力は、キャリア12cから行なわれるようになっている。つまり、キャリア12cの無段変速機6側には、無段変速機6のプライマリプーリ62と同軸一体の入力軸61が連結されており、サンギヤ12a,キャリア12cにそれぞれ入力されたエンジン3,モータ4の回転をキャリア12cから入力軸61に出力するようになっている。
【0007】
また、リングギヤ12dにはリバースブレーキ14が設けられている。このリバースブレーキ14はケーシング11に固定されているので、リバースブレーキ14を接続(オン)することによってリングギヤ12dの回転を拘束できるようになっている。一方、リバースブレーキ14が解除(オフ)されたときには、リングギヤ12dは回転自在となり、ピニオンギヤ12bの自転,公転に応じて回転するようになっている。
【0008】
また、無段変速機6の入力軸61の内側には、クラッチ15が配設されている。このクラッチ15は、サンギヤ12aから無段変速機6側に延設されたシャフト16と、入力軸61とを連結切り離しするように設けられており、クラッチ15を接続(オン)することによって、シャフト16と一体のサンギヤ12aと、入力軸61と一体のキャリア12cとは互いに拘束されて一体に回転するようになっている。
【0009】
無段変速機6は、プライマリプーリ62とセカンダリプーリ64とベルト63とから構成されており、回転方向切替機構12から入力軸61に入力された回転は、入力軸61と同軸一体のプライマリプーリ62からベルト63を介してセカンダリプーリ64へ入力されるようになっている。
プライマリプーリ62,セカンダリプーリ64はそれぞれ固定シーブ62a,64aと可動シーブ62b,64bとをそなえ、セカンダリプーリ64に結合された出力軸65の回転が、出力軸65に固設されたギヤ66及びカウンタシャフト7に固設されたカウンタギヤ71からカウンタギヤ72を介してリングギヤ81からデファレンシャルギヤ8に伝達され、これにより、デファレンシャルギヤ8を介して左右の車輪軸(車輪駆動軸)9L,9Rが回転駆動されるようになっている。
【0010】
また、エンジン及びモータと変速機との間にエンジンやモータの回転を吸収しうるプラネタリギヤ機構を介装してトルクコンバータを省略することでトランスミッション部分の全長を短縮できるようにしたものが開発されている(例えば、特許文献2参照)。
図6は特許文献2に開示された従来技術のハイブリッド車の駆動系(主としてトランスミッション)を示すスケルトン図である。図6に示すように、トランスミッション1の入口部分にはプラネタリギヤ機構2がそなえられている。このプラネタリギヤ機構2は、ダブルピニオンタイプに構成され、サンギヤ21と、サンギヤ21と噛合するインナピニオン22及びインナピニオン22と噛合するアウタピニオン23と、ピニオン22,23を支持するキャリア24と、アウタピニオン23と噛合するリングギヤ25とをそなえている。
【0011】
サンギヤ21はエンジン3の回転軸3aに接続され、キャリア24に電動モータ4のロータ(回転子)41が接続されている。また、この一方で、キャリア24はキャリアクラッチ51を介して、リングギヤ25はリングギヤクラッチ52を介して、CVT6の入力軸61に接続可能になっている。また、トランスミッションケーシング11とリングギヤ25との間にはリングギヤブレーキ53が介装されている。さらに、トランスミッションケーシング11には、ロータ41と対向するようにモータ4のステ−タ42が設けられている。
【0012】
CVT6は、入力軸61に連結されたプライマリプーリ62と、プライマリプーリ62にベルト63を介して接続されたセカンダリプーリ64とをそなえ、セカンダリプーリ64にCVT6の出力軸65が連結されている。なお、プライマリプーリ62及びセカンダリプーリ64は、可動シーブ62a,64a及び固定シーブ62b,64bからなる。
【0013】
さらに、出力軸65の回転は、出力軸65に固設されたギヤ66及びカウンタシャフト7に固設されたカウンタギヤ71からカウンタギヤ72を介してリングギヤ81からデファレンシャルギヤ8に伝達され、これにより、デファレンシャルギヤ8を介して左右の車輪軸(車輪駆動軸)9L,9Rが回転駆動されるようになっている。
【0014】
上記のキャリアクラッチ51,リングギヤクラッチ52,リングギヤブレーキ53は、何れも油圧アクチュエータによって摩擦係合させられる湿式多板式の油圧式摩擦係合装置であって、油圧制御回路(図示略)から供給される作動油によって摩擦係合するようになっている。表1に示すように、これらのクラッチ51,52及びブレーキ53を適宜係脱することで、図7の共線図に示すような様々な動力伝達状態が達成される。
【0015】
【表1】
Figure 0003852411
【0016】
つまり、モータ4でエンジン3を始動する場合、リングギヤブレーキ53のみ接続状態として、キャリアクラッチ51及びリングギヤクラッチ52は開放状態(切り離し状態)にする[表1(a)参照]。そして、図7(a)に示すように、モータ4を十分な速度まで回転させればエンジン3を始動させることができる。なお、このときのモータ4の回転は、エンジン3とは逆回転となる。また、もちろん、このときには、キャリアクラッチ51もリングギヤクラッチ52も開放されているので、駆動輪には動力は伝わらない。
【0017】
また、車両停止中にモータ4を発電機として駆動して充電を行なう場合にも、リングギヤブレーキ53のみ接続状態として、キャリアクラッチ51及びリングギヤクラッチ52は開放状態とする[表1(b)参照]。そして、図7(b)に示すように、エンジン3でモータ4を回転させればモータ4が発電機として機能して発電が行なわれ充電を行なうことができる。このときのモータ4の回転も、エンジン3とは逆回転となる。また、もちろん、このときにも駆動輪には動力は伝わらない。
【0018】
モータ4のみで車両を走行させる場合には、キャリアクラッチ51のみ接続状態として、リングギヤクラッチ52及びリングギヤブレーキ53は開放状態とする[表1(c)参照]。そして、エンジン3からの入力はないもの(即ち、サンギヤ停止)とすれば、モータ4の回転が図7(c)に太実線で示すように、モータ4をエンジン3とは逆方向に回転させることでCVT6に前進方向の回転力が入力され車両は前進し、図7(c)に破線で示すように、モータ4をエンジン3と同方向に回転させることでCVT6に後退方向の回転力が入力され車両は後退する。
【0019】
一方、エンジン3のみで車両を走行させる場合には、キャリアクラッチ51及びリングギヤクラッチ52を接続状態として、リングギヤブレーキ53は開放状態とする[表1(d)参照]。これにより、図7(d)に示すように、サンギヤ21とプラネタリキャリア24とリングギヤ25とCVT6への入力軸61とが一体回転する直結状態となり、エンジン3のみを作動させると、エンジン3からCVT6に前進方向の回転力が入力され車両は前進する。
【0020】
また、エンジン3とモータ4との両方を用いて車両を走行させる場合には、上記と同様に、キャリアクラッチ51及びリングギヤクラッチ52を接続状態として、リングギヤブレーキ53は開放状態とする[表1(e)参照]。これにより、図7(e)に示すように、サンギヤ21とプラネタリキャリア24とリングギヤ25とCVT6への入力軸61とが一体回転する直結状態となり、エンジン3及びモータ4を作動させると、エンジン3及びモータ4からCVT6に前進方向の回転力が入力され車両は前進する。
【0021】
さらに、走行中にモータ4により発電を行なう場合には、上記と同様に、キャリアクラッチ51及びリングギヤクラッチ52を接続状態として、リングギヤブレーキ53は開放状態とする[表1(f)参照]。これにより、図7(f)に示すように、サンギヤ21とプラネタリキャリア24とリングギヤ25とCVT6への入力軸61とが一体回転する直結状態となり、エンジン3を作動させるとともにモータ4を発電機作動の状態とすれば、エンジン3の駆動力の一部が発電機としてのモータ4を回転駆動すると共に、エンジン3の残りの駆動力がCVT6に前進方向の回転力として入力され車両は前進する。
【0022】
また、バッテリ容量が少なくてモータ4による発進を回避したい場合や、極低車速高負荷発進(急登坂路発進)の場合などエンジントルクを増幅させたいときには、エンジン始動[表1(a),図7(a)参照]の後に、リングギヤブレーキ53は開放状態としてリングギヤクラッチ52を接続状態とし、キャリアクラッチ51は開放状態のままとする[表1(g)参照]。ここで、図7(g)に破線で示すように、モータ4を発電状態とすると、モータ4がエンジントルク反力となってエンジントルクが増幅し、エンジン3の出力トルクによって車両を発進させることができる。
【0023】
この状態から、キャリアクラッチ51を徐々に係合させていけば、この係合完了時には、図7(g)に実線で示すように、通常走行状態、つまり、エンジン走行状態(図7(d)参照)、又はエンジン3とモータ4との両方を用いた走行状態[図7(e)参照]、又はモータ4により発電を行ないながらのエンジン走行状態[図7(f)参照]に移行することができる。
【0024】
また、車両が低速で(モータ4のみで)走行している際に回生制動条件(例えばアクセルオフ又はブレーキオン)が成立した場合には、キャリアクラッチ51を接続状態として、リングギヤクラッチ52及びリングギヤブレーキ53は開放状態とする[表1(h)参照]。そして、モータ4を発電状態とし、CVT6をローギヤ側に制御しエンジン出力を下げると、これにより、図7(h)に示すように、CVT6の入力軸61の回転がプラネタリギヤ機構2を介してモータ4のロータ41に伝達され、走行エネルギが発電エネルギ(モータ4を発電機として駆動するエネルギ)に変換される回生制動が行なわれる。
【0025】
また、車両が中速以上で(エンジン3のみで、又はエンジン3及びモータ4で)走行している際に回生制動条件(例えばアクセルオフ又はブレーキオン)が成立した場合には、キャリアクラッチ51及びリングギヤクラッチ52を接続状態として、リングギヤブレーキ53は開放状態とする[表1(i)参照]。そして、モータ4を発電状態とし、CVT6をローギヤ側に制御しエンジン出力を下げると、これにより、図7(i)に示すように、エンジン回転とCVT6の入力軸61の回転とがプラネタリギヤ機構2を介してモータ4のロータ41に伝達され、エンジン回転エネルギや走行エネルギが発電エネルギ(モータ4を発電機として駆動するエネルギ)に変換される回生制動が行なわれる。
【0026】
さらに、エンジン3の出力によって車両を後退させる場合には、キャリアクラッチ51を接続状態として、リングギヤクラッチ52を開放状態とし、さらにリングギヤブレーキ53を開放状態からフリクション係合状態とする[表1(j)参照]。リングギヤブレーキ53をフリクション係合していき、プラネタリキャリア24が逆方向に回転するようにCVT6を制御することで、図7(j)に鎖線で示す状態から実線で示す状態へと移行して、エンジン回転によってプラネタリキャリア24が逆回転駆動されて車両を後退走行させることができる。
【0027】
【特許文献1】
特開2000−219055号公報
【特許文献2】
特開2002−171601号公報
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の従来技術では、いずれの技術も、電動モータ4を作動させない場合も含めて、モータ4のロータ41は基本的に常時エンジン回転と同程度以上の速度で回転するようになっている。このため、エネルギ損失が生じるだけでなく、モータ4に熱が発生しやすくこの熱が周囲に悪影響を及ぼす影響がある。また、回転しているモータを制御するときには逆起電力が作用する等によってモータ回転速度が速いほどモータの回転を制御するために高いバッテリ電圧が必要になる。
【0029】
近年、ハイブリッド車のために高電圧バッテリが開発されているが、十分に高いバッテリ電圧を得るには、かかる高電圧バッテリについてもバッテリを複数直列接続することになり、車両の重量増やコスト増を招くことにもなる。
もちろん、車両の走行を電動モータに頼る場合を多くすれば、相応のバッテリ容量が必要になり、車両の重量増やコスト増は避けられないが、エンジン3による走行を主体にして電動モータによる走行を補助的に用いるならば、より容量の小さなバッテリでもよくなる。したがって、このようなハイブリッド車を考えた場合にも、不要な場合は電動モータ4を停止させ、また、電動モータは可能な限り低速で作動させるようにしたい。
【0030】
特に、特許文献2の技術では、エンジン始動時[図7(a)参照]や、モータ走行時[図7(c)参照]や、エンジン走行時[図7(d)参照]や、エンジンモータ走行時[図7(e)参照]等において、電動モータ4を高回転で使用する場合が多くなり好ましくない。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、電動モータの作動速度を可能な限り低速にさせることができるようにした、ハイブリッド車を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明のハイブリッド車は、内燃機関と、該内燃機関の回転軸と同軸上に設けられた電動機と、該内燃機関及び該電動機の回転軸と同軸上に設けられ、該内燃機関の回転軸に接続されたサンギヤと、該電動機の回転軸に接続されたリングギヤと、該サンギヤに噛合するインナピニオンと該リングギヤに噛合するアウタピニオンとを枢支するとともに出力軸に接続されたキャリアとをそなえた遊星歯車式動力伝達機構と、入力軸に入力された回転を変速して出力軸に出力し駆動輪に伝達する変速機と、該遊星歯車式動力伝達機構の該出力軸と該変速機の該入力軸との間に介装されて、該キャリアの回転を正転のまま該入力軸に出力する正転状態と該キャリアの回転を逆転させて該変速機の該入力軸に出力する逆転状態とを切り替える回転方向切替機構とをそなえていることを特徴としている(請求項1)。
【0032】
該電動機のロータの回転を適宜規制する回転規制手段をそなえていることが好ましい(請求項2)。
該変速機は無段変速機であることが好ましい(請求項3)。
該回転方向切替機構は、該キャリアに接続されたサンギヤと、該変速機の該入力軸に接続されたキャリアと、リングギヤとを有する遊星歯車機構をそなえるとともに、該サンギヤと該キャリアとの間に該キャリアの回転を正転のまま該入力軸に出力するためのフォワードクラッチが介装され、該リングギヤと該回転方向切替機構のケーシングとの間に該キャリアの回転を逆転させて該入力軸に出力するリバースブレーキが介装されていることが好ましい(請求項4)。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明すると、図1,図2は本発明の第1実施形態としてのハイブリッド車を示すもので、図1はその駆動系(主としてトランスミッション)を示すスケルトン図、図2はその駆動系におけるプラネタリギヤの各要素の共線図である。なお、図1において、図5と同符号は同様のもの又は相当するものを示す。
【0034】
本ハイブリッド車の駆動系は、図1に示すように、従来技術のもの(図5参照)にモータブレーキ54を追加するとともに、回転方向切替機構12を追加した構成になっている。
つまり、本ハイブリッド車の駆動系は、図1に示すように、エンジン(内燃機関)3と電動機(以下、電動モータ又は単にモータという)4とトランスミッション(変速機)6を含む動力伝達機構1とを組み合わせて構成されており、動力伝達機構1のケーシング11はエンジン3のシリンダブロックに一体に固設されている。
【0035】
動力伝達機構1の入口部分には遊星歯車式動力伝達機構(単に、プラネタリギヤ機構という)2Aがそなえられ、動力伝達機構1の中間部には変速機として無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)6がそなえられている。そして、エンジン3,モータ4と動力伝達機構1のCVT6との間には、回転方向切替機構12が配設されている。したがって、エンジン3,モータ4からそれぞれ入力される回転は、回転方向切替機構12を介してCVT6に入力されるようになっている。
【0036】
動力伝達機構1の入口部分にそなえられるプラネタリギヤ機構2Aは、ダブルピニオンタイプに構成され、サンギヤ21と、サンギヤ21と噛合するインナピニオン22及びインナピニオン22と噛合するアウタピニオン23と、ピニオン22,23を支持するプラネタリキャリア(単に、キャリアともいう)24と、アウタピニオン23と噛合するリングギヤ25とをそなえている。
【0037】
サンギヤ21はエンジン回転軸3aに接続される回転要素(第1入力回転要素)であり、リングギヤ25は電動機(以下、電動モータ又は単にモータという)4のロータ(回転子)41が接続される回転要素(第2入力回転要素)であり、キャリア24は中間軸(遊星歯車式動力伝達機構2Aの出力軸)26,回転方向切替機構12を介してCVT6の入力軸61に接続可能な回転要素(出力回転要素)である。
【0038】
また、モータ4のロータ41とトランスミッションケーシング11との間にはモータブレーキ(回転規制手段)54が介装されている。
回転方向切替機構12は、従来例(図5)と同様に、サンギヤ12a,プラネタリピニオン12ba,12bb,キャリア12c,リングギヤ12dを有するプラネタリギヤ機構12Aが採用されている。つまり、プラネタリギヤ機構12Aのサンギヤ12aには、プラネタリギヤ機構2Aのキャリア24と一体結合された中間軸26が直結されている。また、ピニオンギヤ12ba,12bbを支持するキャリア12cがフォワードクラッチ56を介してプラネタリギヤ機構2A側の中間軸26と接続されている。また、回転方向切替機構12のキャリア12cは、一方で(無段変速機6側で)、無段変速機6のプライマリプーリ62と同軸一体の入力軸61に連結されている。さらに、リングギヤ12dとケーシング11との間には、リバースブレーキ57が介装されている。
【0039】
したがって、エンジン3の回転やモータ4の回転は、プラネタリギヤ機構2Aのキャリア24から中間軸26を通じて回転方向切替機構12のサンギヤ12aに伝達されるようになっている。フォワードクラッチ56が結合されてリバースブレーキ57が開放されていれば、回転方向切替機構12では、サンギヤ12aとキャリア12cとが直結されて、入力軸61が中間軸26と一体回転する。
【0040】
一方、フォワードクラッチ56が開放されてリバースブレーキ57が結合されていれば、回転方向切替機構12はダブルピニオンタイプのプラネタリギヤ機構であって、サンギヤ12aとキャリア12cとが相対回転可能になって且つリングギヤ12dが回転をロックされるので、キャリア12cはサンギヤ12aと逆方向に回転する。
【0041】
また、フォワードクラッチ56とリバースブレーキ57とがともに結合されていれば、入力軸61及び中間軸26はロック状態になって、プラネタリギヤ機構2Aにおいてはキャリア24が、CVT6においては入力軸61に連結されたプライマリプーリ62が、それぞれ回転をロックされる。したがって、このときには、プラネタリギヤ機構2Aにおいて、サンギヤ21とリングギヤ25とが連動する。すなわち、サンギヤ21に連結されたエンジン3とリングギヤ25に連結されたモータ4とが連動する。
【0042】
このときのサンギヤ21の回転速度ωSとリングギヤ25の回転速度ωRとの比(ωS:ωR)は、サンギヤ21の歯数をZS,リングギヤ25の歯数をZRとすると、(1/ZS):(1/ZR)となり、ZS<ZRなので、リングギヤ25の回転速度ωRはサンギヤ21の回転速度ωSよりも低速になる。つまり、リングギヤ25に連結されたモータ4はサンギヤ21に連結されたエンジン3よりも低速になる。
【0043】
なお、CVT6は、入力軸61に連結されたプライマリプーリ62と、プライマリプーリ62にベルト63を介して接続されたセカンダリプーリ64とをそなえ、セカンダリプーリ64にCVT6の出力軸65が連結されている。なお、プライマリプーリ62及びセカンダリプーリ64は、可動シーブ62a,64a及び固定シーブ62b,64bからなる。
【0044】
さらに、出力軸65の回転は、出力軸65に固設されたギヤ66及びカウンタシャフト7に固設されたカウンタギヤ71からカウンタギヤ72を介してリングギヤ81からデファレンシャルギヤ8に伝達され、これにより、デファレンシャルギヤ8を介して左右の車輪軸(車輪駆動軸)9L,9Rが回転駆動されるようになっている。
【0045】
なお、CVT6と車輪軸(車輪駆動軸)9L,9Rとの間にはカウンタシャフト7が介在するので、車輪軸(車輪駆動軸)9L,9RはCVT6のプライマリプーリ62,ベルト63,セカンダリプーリ64と同方向に回転する。
上記のフォワードクラッチ56,リバースブレーキ57,モータブレーキ54は、何れも油圧アクチュエータによって摩擦係合される湿式多板式の油圧式摩擦係合装置であって、油圧制御回路(図示略)から供給される作動油によって摩擦係合するようになっている。表2に示すように、これらのクラッチ56及びブレーキ57,54を適宜係脱することで、図2の共線図に示すような様々な動力伝達状態が達成される。
【0046】
【表2】
Figure 0003852411
【0047】
つまり、モータ4でエンジン3を始動する場合には、フォワードクラッチ56及びリバースブレーキ57をともに結合してモータブレーキ54は開放する[表2(a)参照]。これにより、モータ4やエンジン3が回転しても、CVT6の入力軸61にはこのモータ4やエンジン3の回転は伝達されない状態で、サンギヤ21に連結されたエンジン3とリングギヤ25に連結されたモータ4とが連動するようになる。そして、図2(a)に示すように、モータ4を回転させればエンジン3を始動させることができる。
【0048】
なお、このときのモータ4の回転は、エンジン3と同方向であって、モータ4の回転速度に対してZR/ZS倍(ZS<ZRなので、ZR/ZS>1)に増速されてエンジン3が回転する。
また、車両停止中にモータ4を発電機として駆動して充電を行なう場合にも、フォワードクラッチ56及びリバースブレーキ57をともに結合してモータブレーキ54は開放する[表2(b)参照]。これにより、CVT6の入力軸61にモータ4やエンジン3の回転は伝達されず、且つ、サンギヤ21に連結されたエンジン3とリングギヤ25に連結されたモータ4とが連動するようになる。そして、図2(b)に示すように、エンジン3でモータ4を回転させればモータ4が発電機として機能して発電が行なわれ充電を行なうことができる。このときのモータ4の回転も、エンジン3と同方向となる。
【0049】
車両を前進発進させる場合や低速走行させる場合には、リバースブレーキ57を接続状態として、フォワードクラッチ56及びモータブレーキ54は開放状態とする[表2(c)参照]。ここで、図2(c)に示すように、エンジン3を回転させるとともにモータ4を負荷状態(発電状態)とする。これにより、キャリア24がサンギヤ21と逆方向に回転し、キャリア24の回転は中間軸26を介して回転方向切替機構12のサンギヤ12aに伝達される。フォワードクラッチ56が開放されてリバースブレーキ57が結合されているので、サンギヤ12aが回転するとキャリア12cはサンギヤ12aと逆方向(したがって、エンジン3と同方向)に回転する。このキャリア12cの回転により、CVT6の入力軸61がエンジン3と同方向に回転駆動され、エンジン3及びモータ(発電状態)4からCVT6に前進方向の回転力が入力されることになり車両は前進発進する。低速時にはこの状態を維持し、速度の上昇に応じてモータ(発電状態)4の回転速度を低下させていく。
【0050】
また、エンジン3のみで車両を走行させる場合には、リバースブレーキ57を接続状態、フォワードクラッチ56は開放状態として、発電状態のモータ4の速度を低下させこの速度が略0になった時点で、モータブレーキ54を接続する[表2(d)参照]。これにより、図2(d)に示すように、リングギヤ25が回転をロックされ、エンジン回転とともにサンギヤ21が回転すると、サンギヤ21の回転に応じてキャリア24がサンギヤ21と逆方向に回転してこの回転が中間軸26を介して回転方向切替機構12のサンギヤ12aに伝達される。フォワードクラッチ56が開放されてリバースブレーキ57が結合されているので、サンギヤ12aとキャリア12cとが相対回転可能で且つリングギヤ12dが回転をロックされることになり、サンギヤ12aが回転するとキャリア12cはサンギヤ12aと逆方向(したがって、エンジン3と同方向)に回転する。このキャリア12cの回転により、CVT6の入力軸61がエンジン3と同方向に回転駆動され、エンジン3からCVT6に前進方向の回転力が入力されることになり車両は前進する。この時には、モータ4のロータ41はモータブレーキ54により停止される。
【0051】
また、エンジン3とモータ4との両方を用いて車両を走行させる場合には、リバースブレーキ57を接続状態として、フォワードクラッチ56及びモータブレーキ54は開放状態とする[表2(e)参照]。ここで、図2(e)に示すように、エンジン3を回転させるとともにモータ4をエンジン3とは逆方向に回転させる。これにより、リングギヤ25がサンギヤ21と逆方向に回転し、リングギヤ25固定時[エンジン3のみでの走行、図2(d)参照]よりもモータ4の回転分だけ増速されてキャリア24が回転する。キャリア24の回転は中間軸26を介して回転方向切替機構12のサンギヤ12aに伝達される。エンジン3のみでの走行時と同様に、フォワードクラッチ56が開放されてリバースブレーキ57が結合されているので、サンギヤ12aが回転するとキャリア12cはサンギヤ12aと逆方向(したがって、エンジン3と同方向)に回転する。このキャリア12cの回転により、CVT6の入力軸61がエンジン3と同方向に回転駆動され、エンジン3及びモータ4からCVT6に前進方向の回転力が入力されることになり車両は前進する。
【0052】
さらに、走行中にモータ4により発電を行なう場合には、エンジン3のみでの走行状態、即ち、リバースブレーキ57及びモータブレーキ54を接続して、フォワードクラッチ56は開放した状態から、モータブレーキ54を開放する[表2(f)参照]。そして、これとともに、モータ4を発電機として機能させ、エンジン出力を上げる。これにより、図2(f)に示すように、エンジン3の出力は、キャリア24側とリングギヤ25側とに配分される。キャリア24側に配分されたエンジン出力は中間軸26から回転方向切替機構12に伝達され、エンジン3と同方向に回転方向を切り替えられてCVT6への入力軸61に入力される。リングギヤ25側に配分されたエンジン出力は、リングギヤ25と一体のロータ41を回転駆動し、モータ4において発電が行なわれる。
【0053】
また、エンジン3のみでの走行状態においてエンジントルクを増幅させたい場合にも、リバースブレーキ57及びモータブレーキ54を接続して、フォワードクラッチ56は開放した状態から、モータブレーキ54を開放する[表2(g)参照]。そして、これとともに、モータ4を発電機として機能させれば、エンジン出力を増加させることができる。これにより、図2(g)に示すように、エンジン3には、車両の駆動負荷(キャリア24側)に発電負荷(リングギヤ25側)が加わって、速やかにエンジン3の出力トルクが上昇する。
【0054】
また、エンジン3とモータ4との両方を用いて車両を走行させている状態、即ち、リバースブレーキ57を接続して、フォワードクラッチ56及びモータブレーキ54は開放した状態で[表2(e)参照]、回生制動条件(例えばアクセルオフ)が成立した場合には、リバースブレーキ57の接続及びフォワードクラッチ56及びモータブレーキ54の開放は維持しながら[表2(h)参照]、モータ4を電動機作動から発電機作動に切り替えて、CVT6をローギヤ側に制御しエンジン出力を下げる。これにより、図2(h)に示すように、CVT6の入力軸61の回転が回転方向切替機構12及び中間軸26を介してキャリア24に伝達され、エンジン3側のサンギヤ21が回転抑制されることから、リングギヤ25に接続されたモータ4のロータ41が回転駆動される。こうして、走行エネルギが発電エネルギ(モータ4を発電機として駆動するエネルギ)に変換されるエンジンブレーキ相当の回生制動が行なわれる。
【0055】
さらに、エンジン3の出力によって車両を後退させる場合には、フォワードクラッチ56を接続状態として、リバースブレーキ57及びモータブレーキ54は開放状態とする[表2(i)参照]。ここで、図2(i)に示すように、エンジン3を回転させるとともにモータ4を負荷状態(発電状態)とする。これにより、キャリア24がサンギヤ21と逆方向に回転し、キャリア24の回転は中間軸26を介して回転方向切替機構12のサンギヤ12aに伝達される。フォワードクラッチ56が接続されてリバースブレーキ57が開放されているので、サンギヤ12aとキャリア12cとは同方向(したがって、エンジン3と逆方向)に一体回転する。このキャリア12cの回転により、CVT6の入力軸61がエンジン3と逆方向に回転駆動され、エンジン3及びモータ(発電状態)4からCVT6に後退方向の回転力が入力されることになり車両は後退する。
【0056】
また、エンジン3の出力とモータ4の出力とによって車両を後退させる場合には、リバースブレーキ57を接続状態として、フォワードクラッチ56及びモータブレーキ54は開放状態とする[表2(j)参照]。ここで、図2(j)に示すように、エンジン3を回転させるとともにモータ4をエンジン3と同方向に回転させる。これにより、キャリア24が、エンジン3と一体回転するサンギヤ21とモータ4と一体回転するリングギヤ25と同方向に回転し、キャリア24の回転は中間軸26を介して回転方向切替機構12のサンギヤ12aに伝達される。フォワードクラッチ56が開放されてリバースブレーキ57が接続されているので、サンギヤ12aとキャリア12cとは逆方向(したがって、エンジン3と逆方向)に一体回転する。このキャリア12cの回転により、CVT6の入力軸61がエンジン3と逆方向に回転駆動され、エンジン3及びモータ(発電状態)4からCVT6に後退方向の回転力が入力されることになり車両は後退する。
【0057】
本発明の第1実施形態としてのハイブリッド車は、上述のように構成されているので、車両の走行用駆動源としてモータ4を用いずにエンジン3のみを用いる場合[表2(d),図2(d)参照]には、モータ4のローラ41を停止させるので、不要なモータの回転を防止して、エネルギ損失を抑制することができ、モータの発熱を抑制することができる。これにより、モータ周囲への熱影響を抑制することができる。
【0058】
また、モータ4の回転速度Nmとエンジン3の回転速度Neとの比は、以下のように、プラネタリギヤ機構2Aのリングギヤ25とサンギヤ21との各端数の逆数比となる。
Nm:Ne=(1/ZR):(1/ZS)=ZS:ZR
S<ZRなので、モータ4の回転速度Nmはエンジン3の回転速度Neよりも低くなり、モータ作動時にもモータ4の回転速度Nmが抑えられることになる。
【0059】
この結果、モータの回転を制御するためのバッテリの必要電圧を抑えることができる。したがって、モータの回転を制御するためのバッテリ電圧は低いものでよく、バッテリにかかるコストを削減することや、バッテリの重量を削減することが可能になり、ひいては車両の重量やコストを抑えることができ、ハイブリッド車の実用性を高めることができる。
【0060】
特に、回転方向切替機構12に遊星歯車機構12Aを利用しているので、回転方向の切り替えを、プラネタリギヤ機構(遊星歯車式動力伝達機構)2Aとは独立して構成することができ、モータ4の回転速度Nmをより低速に抑え易くなる。
また、変速機としてCVTを用いることにより、エンジンとモータとを効率良く運転して、燃費の向上と走行性能の向上との両立できる。
【0061】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明すると、図3,図4は本発明の第2実施形態としてのハイブリッド車を示すもので、図3はその駆動系(主としてトランスミッション)を示すスケルトン図、図4はその駆動系におけるプラネタリギヤの各要素の共線図である。
【0062】
本実施形態では、プラネタリギヤ機構2Aは第1実施形態と同様に構成されている。
つまり、本実施形態の回転方向切替機構112はプラネタリギヤ機構は用いられず、中間軸26とCVT6の入力軸61との間に介装されたフォワードクラッチ56Aと、プラネタリギヤ機構2Aのキャリア24とリングギヤ25との間に介装されたリバースブレーキ57Aとから構成されている。また、入力軸61とケーシング11との間には駐車ブレーキ58が介装されている。
【0063】
さらに、CVT6は第1実施形態と同様に構成されているが、CVT6と車輪軸(車輪駆動軸)9L,9Rとの間の動力伝達系が第1実施形態のものと異なっている。
つまり、CVT6の出力軸65の回転は、出力軸65に固設されたギヤ66を介してリングギヤ81からデファレンシャルギヤ8に伝達され、これにより、デファレンシャルギヤ8を介して左右の車輪軸(車輪駆動軸)9L,9Rが回転駆動されるようになっている。
【0064】
このように、CVT6と車輪軸(車輪駆動軸)9L,9Rとの間にはカウンタシャフト7がないので、車輪軸(車輪駆動軸)9L,9RはCVT6のプライマリプーリ62,ベルト63,セカンダリプーリ64と逆方向に回転する。
また、フォワードクラッチ56A,リバースブレーキ57A,モータブレーキ54,駐車ブレーキ58は、何れも油圧アクチュエータによって摩擦係合される湿式多板式の油圧式摩擦係合装置であって、油圧制御回路(図示略)から供給される作動油によって摩擦係合するようになっている。表3に示すように、これらのクラッチ56及びブレーキ57A,54を適宜係脱することで、図4の共線図に示すような様々な動力伝達状態が達成される。
【0065】
【表3】
Figure 0003852411
【0066】
つまり、モータ4でエンジン3を始動する場合には、リバースブレーキ57A及び駐車ブレーキ58をいずれも結合して、フォワードクラッチ56A及びモータブレーキ54は開放する[表3(a)参照]。これにより、モータ4やエンジン3が回転しても、CVT6の入力軸61にはこのモータ4やエンジン3の回転は伝達されず、且つ入力軸61は回転をロックされた状態となって、サンギヤ21に連結されたエンジン3とリングギヤ25に連結されたモータ4とが連動するようになる。そして、図4(a)に示すように、モータ4を回転させればエンジン3を始動させることができる。このときのモータ4の回転は、エンジン3と同方向であって、モータ4の回転速度に対してZR/ZS倍(ZS<ZRなので、ZR/ZS>1)に増速されてエンジン3が回転する。
【0067】
また、車両停止中にモータ4を発電機として駆動して充電を行なう場合にも、フォワードクラッチ56A,リバースブレーキ57A及び駐車ブレーキ58をいずれも結合してモータブレーキ54は開放する[表3(b)参照]。これにより、CVT6の入力軸61にモータ4やエンジン3の回転は伝達されず、且つ、サンギヤ21に連結されたエンジン3とリングギヤ25に連結されたモータ4とが連動するようになる。そして、図4(b)に示すように、エンジン3でモータ4を回転させればモータ4が発電機として機能して発電が行なわれ充電を行なうことができる。このときのモータ4の回転も、エンジン3と同方向となる。
【0068】
車両を前進発進させる場合や低速走行させる場合には、フォワードクラッチ56Aを接続状態として、リバースブレーキ57A,モータブレーキ54及び駐車ブレーキ58は開放状態とする[表3(c)参照]。ここで、図4(c)に示すように、エンジン3を回転させるとともにモータ4を負荷状態(発電状態)とする。これにより、キャリア24がサンギヤ21と逆方向に回転し、キャリア24の回転は中間軸26を介してフォワードクラッチ56AからCVT6の入力軸61に伝達される。CVT6はエンジン3と逆方向に回転駆動されるが、CVT6から車輪軸9L,9Rに伝達される際に回転方向が反転されるので、車輪軸9L,9Rはエンジン3と同方向に回転して車両は前進発進する。低速時にはこの状態を維持し、速度の上昇に応じてモータ(発電状態)4の回転速度を低下させていく。
【0069】
また、エンジン3のみで車両を走行させる場合には、フォワードクラッチ56Aを接続状態として、駐車ブレーキ58及びリバースブレーキ57Aは開放状態として、発電状態のモータ4の速度を低下させこの速度が略0になった時点で、モータブレーキ54を接続する[表3(d)参照]。これにより、図4(d)に示すように、リングギヤ25が回転をロックされ、エンジン回転とともにサンギヤ21が回転すると、サンギヤ21の回転に応じてキャリア24がサンギヤ21と逆方向に回転する。フォワードクラッチ56Aが結合されているので、キャリア24の回転は中間軸26を介して回転方向切替機構112のフォワードクラッチ56AからCVT6の入力軸61に伝達される。CVT6はエンジン3と逆方向に回転駆動されるが、CVT6から車輪軸9L,9Rに伝達される際に回転方向が反転されるので、車輪軸9L,9Rはエンジン3と同方向に回転して車両は前進する。この時には、モータ4のロータ41はモータブレーキ54により停止される。
【0070】
また、エンジン3とモータ4との両方を用いて車両を走行させる場合には、フォワードクラッチ56Aを接続状態として、リバースブレーキ57A,モータブレーキ54及び駐車ブレーキ58は開放状態とする[表3(e)参照]。ここで、図4(e)に示すように、エンジン3を回転させるとともにモータ4をエンジン3とは逆方向に回転させる。これにより、リングギヤ25がサンギヤ21と逆方向に回転し、リングギヤ25固定時[エンジン3のみでの走行、図4(d)参照]よりもモータ4の回転分だけ増速されてキャリア24が回転する。フォワードクラッチ56Aが結合されているので、キャリア24の回転は中間軸26を介して回転方向切替機構112のフォワードクラッチ56AからCVT6の入力軸61に伝達される。CVT6はエンジン3と逆方向に回転駆動されるが、CVT6から車輪軸9L,9Rに伝達される際に回転方向が反転されるので、車輪軸9L,9Rはエンジン3と同方向に回転して車両はエンジン3及びモータ4の出力トルクによって前進する。
【0071】
さらに、走行中にモータ4により発電を行なう場合には、エンジン3のみでの走行状態、即ち、フォワードクラッチ56A及びモータブレーキ54を接続して、駐車ブレーキ58及びリバースブレーキ57Aは開放した状態から、モータブレーキ54を開放する[表3(f)参照]。そして、これとともに、モータ4を発電機として機能させ、エンジン出力を上げる。これにより、図4(f)に示すように、エンジン3の出力は、キャリア24側とリングギヤ25側とに配分される。キャリア24側に配分されたエンジン出力は中間軸26からCVT6への入力軸61に入力される。リングギヤ25側に配分されたエンジン出力は、リングギヤ25と一体のロータ41を回転駆動し、モータ4において発電が行なわれる。
【0072】
また、エンジン3のみでの走行状態においてエンジントルクを増幅させたい場合にも、エンジン3のみでの走行状態、即ち、フォワードクラッチ56A及びモータブレーキ54を接続して、駐車ブレーキ58及びリバースブレーキ57Aは開放した状態から、モータブレーキ54を開放する[表3(g)参照]。そして、これとともに、モータ4を発電機として機能させれば、エンジン出力を増加させることができる。これにより、図4(g)に示すように、エンジン3には、車両の駆動負荷(キャリア24側)に発電負荷(リングギヤ25側)が加わって、速やかにエンジン3の出力トルクが上昇する。
【0073】
また、エンジン3とモータ4との両方を用いて車両を走行させている状態、即ち、フォワードクラッチ56Aを接続して、リバースブレーキ57A,駐車ブレーキ58及びモータブレーキ54は開放した状態で[表3(e)参照]、回生制動条件(例えばアクセルオフ)が成立した場合には、フォワードクラッチ56Aの接続及びリバースブレーキ57A,駐車ブレーキ58及びモータブレーキ54の開放は維持しながら[表3(h)参照]、モータ4を電動機作動から発電機作動に切り替えて、CVT6をローギヤ側に制御しエンジン出力を下げる。これにより、図4(h)に示すように、CVT6の入力軸61の回転が中間軸26を介してキャリア24に伝達され、エンジン3側のサンギヤ21が回転抑制されることから、リングギヤ25に接続されたモータ4のロータ41が回転駆動される。こうして、走行エネルギが発電エネルギ(モータ4を発電機として駆動するエネルギ)に変換されるエンジンブレーキ相当の回生制動が行なわれる。
【0074】
さらに、エンジン3の出力によって車両を後退させる場合には、フォワードクラッチ56A及びリバースブレーキ57Aを接続状態として、駐車ブレーキ58及びモータブレーキ54は開放状態とする[表3(i)参照]。ここで、図4(i)に示すように、エンジン3を回転させるとともにモータ4を負荷状態(発電状態)とする。リバースブレーキ57Aが接続されているので、キャリア24がサンギヤ21と同方向に回転し、CVT6の入力軸61もサンギヤ21と同方向に回転する。したがって、CVT6はエンジン3と同方向に回転駆動されるが、CVT6から車輪軸9L,9Rに伝達される際に回転方向が反転されるので、車輪軸9L,9Rはエンジン3と逆方向に回転して車両は後退する。
【0075】
また、エンジン3の出力とモータ4の出力とによって車両を後退させる場合にも、フォワードクラッチ56A及びリバースブレーキ57Aを接続状態として、駐車ブレーキ58及びモータブレーキ54は開放状態とする[表3(j)参照]。ここで、図4(j)に示すように、エンジン3を回転させるとともにモータ4を駆動源として作動させる。リバースブレーキ57Aが接続されているので、キャリア24がサンギヤ21と同方向に回転し、CVT6の入力軸61もサンギヤ21と同方向に回転する。したがって、CVT6はエンジン3と同方向に回転駆動されるが、CVT6から車輪軸9L,9Rに伝達される際に回転方向が反転されるので、エンジン3及びモータ4の回転出力を得て車輪軸9L,9Rはエンジン3と逆方向に回転して車両は後退する。
【0076】
本発明の第2実施形態としてのハイブリッド車は、上述のように構成されているので、第1実施形態と同様に、車両の走行用駆動源としてモータ4を用いずにエンジン3のみを用いる場合[表3(d),図4(d)参照]には、モータ4のローラ41を停止させるので、不要なモータの回転を防止して、エネルギ損失を抑制することができ、モータの発熱を抑制することができる。これにより、モータ周囲への熱影響を抑制することができる。
【0077】
また、モータ4のロータ41をエンジン3と直結させない場合(リバースブレーキ57Aを開放)は、第1実施形態と同様に、モータ4はエンジン3よりも低速で回転することになり、モータ作動時にもモータ4の回転速度が抑えられることになる。なお、モータ4のロータ41をエンジン3と直結させるのは、エンジン始動時等の低速回転時である。
【0078】
この結果、モータの回転を制御するためのバッテリの必要電圧を抑えることができる。したがって、モータの回転を制御するためのバッテリ電圧は低いものでよく、バッテリにかかるコストを削減することや、バッテリの重量を削減することが可能になり、ひいては車両の重量やコストを抑えることができ、ハイブリッド車の実用性を高めることができる。
また、変速機としてCVTを用いることにより、エンジンとモータとを効率良く運転して、燃費の向上と走行性能の向上との両立できる。
【0079】
[その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0080】
つまり、本発明は、いずれも車両の走行のために用いることのできる電動モータとエンジンとをそなえるとともに、エンジン回転軸に接続されたサンギヤと、モータ回転軸に接続されたリングギヤと、該サンギヤに噛合するインナピニオンと該リングギヤに噛合するアウタピニオンとを枢支し出力軸に接続されたキャリアとをそなえたプラネタリギヤ機構をそなえていればよく、他の構成は、上述の実施形態のものに限定されない。
【0081】
例えば、変速機として、ベルト式無段変速機のほかにトロイダル式無段変速機を用いたり、或いは、有段変速機を用いたりすることも考えられる。
【0082】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のハイブリッド車によれば、電動機の回転速度を抑えることができ、電動機の回転を制御するためのバッテリの必要電圧を抑えることができる。したがって、電動機の回転を制御するためのバッテリにかかるコストを削減することや、バッテリの重量を削減することが可能になり、ひいては車両の重量やコストを抑えることができ、ハイブリッド車の実用性を高めることができる。
【0083】
また、電動機を用いずに内燃機関のみを用いて車両を駆動する場合には、電動機の回転子を停止させるので、不要な電動機の回転を防止して、エネルギ損失を抑制することができ、モータの発熱を抑制することができる。これにより、電動機周囲への熱影響を抑制することができる(請求項2)。
また、変速機として無段変速機を用いることにより、エンジンとモータとを効率良く運転して、燃費の向上と走行性能の向上との両立できる(請求項3)。
【0084】
また、該回転方向切替機構が、該キャリアに接続されたサンギヤと、該変速機の該入力軸に接続されたキャリアと、リングギヤとを有する遊星歯車機構をそなえるようにして、該サンギヤと該キャリアとの間に該キャリアの回転を正転のまま該入力軸に出力するためのフォワードクラッチを介装し、該リングギヤと該回転方向切替機構のケーシングとの間に該キャリアの回転を逆転させて該入力軸に出力するリバースブレーキを介装することにより、回転方向の切り替えを、遊星歯車式動力伝達機構とは独立して構成することができ、電動機の回転速度をより低速に抑え易くなる(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのハイブリッド車の駆動系(主としてトランスミッション)を示すスケルトン図である。
【図2】本発明の第1実施形態としてのハイブリッド車の駆動系におけるプラネタリギヤの各要素の共線図であり、作動態様毎にそれぞれ(a)〜(j)に示す。
【図3】本発明の第2実施形態としてのハイブリッド車の駆動系(主としてトランスミッション)を示すスケルトン図である。
【図4】本発明の第2実施形態としてのハイブリッド車の駆動系におけるプラネタリギヤの各要素の共線図であり、作動態様毎にそれぞれ(a)〜(j)に示す。
【図5】従来技術(特許文献1)のハイブリッド車の駆動系(主としてトランスミッション)を示すスケルトン図である。
【図6】従来技術(特許文献2)のハイブリッド車の駆動系(主としてトランスミッション)を示すスケルトン図である。
【図7】従来技術(特許文献2)のハイブリッド車の駆動系におけるプラネタリギヤの各要素の共線図であり、作動態様毎にそれぞれ(a)〜(j)に示す。
【符号の説明】
1 トランスミッション
2 プラネタリギヤ機構
3 エンジン
3a エンジンの回転軸
4 電動モータ
6 CVT
7 カウンタシャフト
8 デファレンシャルギヤ
9L,9R 車輪軸(車輪駆動軸)
11 トランスミッションケーシング
12,112 回転方向切替機構
12a サンギヤ
12ba,12bb プラネタリピニオン
12c キャリア
12d リングギヤ
21 サンギヤ
22 インナピニオン
23 アウタピニオン
24 プラネタリキャリア
25 リングギヤ
26 中間軸(遊星歯車式動力伝達機構2Aの出力軸)
41 ロータ(回転子)
42 ステ−タ
54 モータブレーキ(回転規制手段)
56,56A フォワードクラッチ
57,57A リバースブレーキ
58 駐車ブレーキ
61 入力軸
62 プライマリプーリ
63 ベルト
64 セカンダリプーリ
65 出力軸
66 ギヤ
71,72 カウンタギヤ
81 リングギヤ

Claims (4)

  1. 内燃機関と、
    該内燃機関の回転軸と同軸上に設けられた電動機と、
    該内燃機関及び該電動機の回転軸と同軸上に設けられ、該内燃機関の回転軸に接続されたサンギヤと、該電動機の回転軸に接続されたリングギヤと、該サンギヤに噛合するインナピニオンと該リングギヤに噛合するアウタピニオンとを枢支するとともに出力軸に接続されたキャリアとをそなえた遊星歯車式動力伝達機構と、
    入力軸に入力された回転を変速して出力軸に出力し駆動輪に伝達する変速機と、
    該遊星歯車式動力伝達機構の該出力軸と該変速機の該入力軸との間に介装されて、該キャリアの回転を正転のまま該入力軸に出力する正転状態と該キャリアの回転を逆転させて該変速機の該入力軸に出力する逆転状態とを切り替える回転方向切替機構とをそなえている
    ことを特徴とする、ハイブリッド車。
  2. 該電動機のロータの回転を適宜規制する回転規制手段をそなえていることを特徴とする、請求項1記載のハイブリッド車。
  3. 該変速機は無段変速機であることを特徴とする、請求項1又は2記載のハイブリッド車。
  4. 該回転方向切替機構は、該キャリアに接続されたサンギヤと、該変速機の該入力軸に接続されたキャリアと、リングギヤとを有する遊星歯車機構をそなえるとともに、
    該サンギヤと該キャリアとの間に該キャリアの回転を正転のまま該入力軸に出力するためのフォワードクラッチが介装され、該リングギヤと該回転方向切替機構のケーシングとの間に該キャリアの回転を逆転させて該入力軸に出力するリバースブレーキが介装されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のハイブリッド車。
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