JP3849258B2 - チェンジャ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数枚のディスクが収納されたディスク収納部から所望のディスクを取り出してディスクドライブ装置に装着するようなチェンジャ装置に関するもので、特に、複数枚のディスクを上下方向に並べエレベータを上下方向に駆動させるようにしたものに係わる。
【0002】
【従来の技術】
CD−ROMのような複数枚のディスクをディスク収納部に収納しておき、このディスク収納部から所望のディスクを取り出してディスクドライブ装置に装着するようなディスクチェンジャ装置が開発されている。
【0003】
すなわち、この種のディスクチェンジャ装置においては、複数のディスクが収納されるディスク収納部と、ディスク収納部からディスクドライブ装置へ又はディスクドライブ装置からディスク収納部へディスクを搬送するためのエレベータと、ディスクドライブ装置とが備えられる。複数枚のディスクの中から所望のディスクが指定されると、このディスクが収納されているスロットにエレベータが移動され、スロットからディスクが取り出される。そして、エレベータによりこのディスクがディスクドライブ装置に運ばれ、ディスクドライブ装置に装着される。
【0004】
また、ディスクを交換する場合には、ディスクドライブ装置の位置にエレベータが移動され、ディスクドライブ装置からディスクが取り出される。このディスクは、エレベータによりディスク収納部の所定のスロットに運ばれ、このスロットに収納される。そして、新たなディスクが収納されているスロットにエレベータが移動され、そのスロットからディスクが取り出され、このディスクがディスクドライブ装置に運ばれ、ディスクドライブ装置に装着される。
【0005】
このようなディスクチェンジャ装置において、ディスク収納部に複数枚のディスクを上下方向に並んで収納すると共に、エレベータ内にモータを配設し、このエレベータ内のモータの動力でエレベータを上下方向に駆動するようにしたディスクチェンジャ装置が提案されている。そして、エレベータを動かすためのモータとしては、ステッピンクモータを用いることが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ステッピングモータは、ステップ数により回転角度が決まり、その駆動電圧は、従来、一定とされている。そして、従来、このように、エレベータを上下に移動するようにしたディスクチェンジャ装置においては、エレベータ動作中で最大動作力を必要とする動作で十分なトルクが発生するように駆動電圧を決めている。すなわち、エレベータを上昇させるときに最大のトルクが必要になることから、エレベータを上昇させるときに十分なトルクが保持できるように、駆動電圧を設定するようにしている。
【0007】
ところが、このように、エレベータを上昇させるときの動作で十分なトルクが発生するようにステッピングモータの駆動電圧を設定すると、エレベータを下降せるときには過剰なトルクとなる。また、上述のように、エレベータを上下に移動させるようにした構成では、エレベータが落下しないように、エレベータを停止させているときにもある程度のトルクをステッピングモータに与える必要がある。エレベータを上昇させるときに動作で十分なトルクが発生するようにステッピングモータの駆動電圧を設定すると、このようにエレベータを停止させているときにも過剰なトルクとなる。
【0008】
なお、エレベータを上昇させるのに十分な駆動電圧が与えられていないと、エレベータを上昇させるときにトルク不足になり、エレベータが十分な速度で上昇しなくなる。特に、CD−ROMのようなデータが記録された記録媒体を扱うディスクチェンジャでは、アクセス速度の向上が要求されており、エレベータが十分な速度で上昇しなくなると、十分なアクセス速度が得られなくなる。
【0009】
このように、複数枚のディスクを上下方向に並べエレベータを上下方向に駆動するようにしてエレベータをステッピングモータで駆動した場合、駆動電圧が一定の従来の駆動回路では、エレベータを上昇させるときにトルク不足が生じて高速アクセスができなくなったり、エレベータを下降させるときや停止させるときに過剰な電圧となり、モータコイルが発熱して損傷や動作力低下を起こしたりするという問題がある。
【0010】
したがって、この発明の目的は、エレベータを上昇させるときのトルク不足が解消できると共に、エレベータを下降させるときや停止させるときに過剰な駆動電圧が印加されないようにしたチェンジャ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数の記録媒体を上下方向に並んで収納するようにされた収納手段と、
記録媒体が装着され、記録媒体の記録及び/又は再生を行うドライブ手段と、
収納手段からドライブ手段へ又はドライブ手段から収納手段へ記録媒体を搬送する搬送手段とを備えたチェンジャ装置において、
搬送手段を上下方向に移動させるように成すと共に、搬送手段を駆動するステッピングモータと、
ステッピングモータのコイルに与える駆動電圧の切換手段とを設け、
ステッピングモータに与える駆動電圧を、搬送手段を上方に移動させるときと、搬送手段を下方に移動させるときとで切り換えるようにした
ことを特徴とするチェンジャ装置である。
【0012】
ステッピングモータに与えられる駆動電圧が切り替え可能とされている。そして、エレベータを上昇させるときには、高い駆動電圧が与えられ、エレベータを下降させるときには、エレベータを上昇させるときよりも低い駆動電圧に設定される。そして、エレベータが停止されると、エレベータを停止保持させるのに十分な低い駆動電圧に下げられる。このように、エレベータを上昇させるときと、エレベータを下降させるときと、エレベータを停止保持させているときとに応じて、エレベータの駆動電圧が適宜切り換えられるため、エレベータを上昇させるときにトルク不足が生じて高速アクセスができなくなったり、エレベータを下降させるときや停止させるときに過剰な電圧となり、モータコイルが発熱して損傷や動作力低下を起こしたりすることが回避できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1はこの発明が適用できるCD−ROMディスクチェンジャ装置の構成を示すものである。図1において、1はディスク収納部である。ディスク収納部1の前面には、複数スロット2、2、2、…が互いに所定の間隔を隔てて上下方向に並んで配設される。これらの各スロット2、2、2、…に、夫々、複数枚のディスクが互いに水平方向に相対向した状態で収納される。
【0014】
なお、この例では、ディスクとしてはCD−ROMが用いられる。CD−ROMは、ポリカーボネイト樹脂のような光透過性を有する合成樹脂を成形して形成された剛性を有するディスク基板上に信号記録層を形成したもので、音楽用のCDと同様のディスクに情報を記録したものである。CD−ROMの直径は120mmで、その厚みは1.2mmである。各スロット2、2、2、…は、このようなCD−ROMが収納可能な容量が確保されている。
【0015】
ディスク収納部1の前面の両側には、垂直方向に延びるラック3A及び3Bが設けられる。これらのラック3A、3Bは、後に説明するように、エレベータ7の歯車8A及び8Bと歯合されており、エレベータ7を移動させるのに用いられる。
【0016】
また、このディスク収納部1の下端に、CD−ROMドライブ装置5A及び5Bが設けられる。CD−ROMドライブ装置5A及び5Bは、ディスク収納部1に収納されているディスクの再生を行うもので、ディスクにレーザ光を照射して記録信号を読み取る再生回路や、サーボ回路、信号処理回路等を有している。
【0017】
CD−ROMドライブ装置5A及び5Bには、ディスク装着部6A及び6Bが夫々設けられる。このディスク装着部6A及び6Bにより、CD−ROMドライブ装置5A及び5Bに対するディスクの装着/取り出しが行われる。
【0018】
7はエレベータである。エレベータ7は、ディスク収納部1の前面に沿って上下方向に移動し、ディスク収納部1の所望のスロット2、2、2、…からCD−ROMドライブ装置5A及び5Bのディスク装着部6A、6Bに、又はCD−ROMドライブ装置5A及び5Bのディスク装着部6A、6Bからディスク収納部1の所望のスロット2、2、2、…にディスクを搬送するものである。
【0019】
エレベータ7には、ディスク収納部1の前面の両側のラック3A及び3Bと対応して、歯車8A及び8Bが設けられる。このエレベータ7の歯車8A及び8Bは、ディスク収納部1のラック3A及び3Bに歯合される。歯車8A及び8Bは、エレベータ2に枢支されている回転軸9に取り付けられる。
【0020】
また、エレベータ7には、ステッピングモータ11が配設される。ステッピングモータ11と回転軸9との間に、歯車機構10が設けられる。なお、歯車機構10は、傘歯車やウォーム・ホイールのようなもので、ステッピングモータ11の回転をそれと直交する回転軸9に伝達するものである。
【0021】
ステッピングモータ11が回転されると、歯車機構10を介して、この回転が回転軸9に伝えられる。回転軸9が回転されると、歯車8A及び8Bが回転する。歯車8A及び8Bは、ラック3A及び3Bに歯合されている。したがって、ステッピングモータ11が回転されると、歯車8A及び8Bが回転し、ラック・アンド・ピニオン機構により、エレベータ7がディスク収納部1の前面に沿って上下方向に移動する。
【0022】
なお、図示していないが、エレベータ7がディスク収納部1に沿って上下方向に移動可能とするようにガイド機構が設けられている。
【0023】
また、エレベータ7には、ディスク把持機構12が設けられる。ディスク把持機構12は、ガイド溝14に沿って移動可能とされる。ディスク把持機構12は、2つのアーム13A及び13Bからなり、アーム13A及び13Bによりディスクを挟持して固定する構造となっている。
【0024】
このように、ディスク収納部1には、複数枚のディスクが所定の間隔を隔てて上下方向に並んで保持される。そして、歯車8A及び8Bとラック3A及び3Bとのラック・アンド・ピニオン機構により、ステッピングモータ11が回転されると、エレベータ7がディスク収納部1の前面に沿って上下に移動する。
【0025】
ディスク収納部1に収納されているディスクの中から所望のディスクを選択してCD−ROMドライブ装置5A、5Bに装着する場合には、エレベータ7が所望のディスクが収納されているスロットの位置に動かされる。
【0026】
すなわち、図2〜図5は、ディスクを搬送する際のエレベータ7の動きの様子を示すものである。例えば、スロット2nにあるディスク21nをCD−ROMドライブ装置3Aに装着する場合、図2に示すように、エレベータ7がスロット2nの位置に移動される。そして、ディスク把持機構12が矢印A方向に移動され、ディスク把持機構12により、ディスク21nが保持される。
【0027】
それから、図3に示すように、ディスク把持機構12が矢印B方向に移動され、ディスク把持機構12により、ディスク収納部1のスロット2nからディスク21nが引き出され、このディスク21nがエレベータ7上に載置される。
【0028】
それから、図4に示すように、エレベータ7が矢印C方向に移動され、CD−ROMドライブ装置5Aのディスク装着部6Aの位置で停止される。
【0029】
そして、図5に示すように、ディスク把持機構12が矢印A方向に移動され、ディスク把持機構12により、ディスク21nがCD−ROMドライブ装置3Aのディスク装着部6Aから装着される。
【0030】
このように、この発明が適用されたディスクチェンジャ機構では、エレベータ7内に設けられたステッピングモータ11により、エレベータ7を上下に移動させて、エレベータ7を所望のディスクの収納されているスロット2の位置又はCD−ROMドライブ装置5A及び5Bのディスク装着部6A、6Bの位置に移動させるようにしている。
【0031】
このようにエレベータ7をステッピングモータ11で上下方向に駆動させる場合、エレベータ7を上昇させるときと、エレベータ7を下降させるときとでは、必要とされるトルクが異なる。エレベータ7を上昇させるときのトルクは、エレベータ7を下降させるときに比べて、大きなトルクを必要とする。また、エレベータ7を停止させているときにも、エレベータ7に自重がかかるため、エレベータ7が落下しないように、ステッピングモータ11にトルクを与えておく必要がある。このようにエレベータ7を停止させておくときのトルクは、エレベータ7を駆動させるときのような大きなトルクは不要である。
【0032】
ステッピングモータ11は、ステップ数により回転角度が決まり、その駆動電圧は、従来、一定とされている。すなわち、一般的には、エレベータ7が動作中に最大動作力を必要とする動作(この場合、エレベータ7を上昇させる動作)で十分なトルクが発生するように、駆動電圧を決めている。
【0033】
ところが、エレベータ7を上昇させるときと下降させるときとでは、要求されるトルクが異なる。更に、エレベータ7を停止させているときにも、ある程度のトルクをステッピングモータ11に与えておく必要がある。エレベータ7を上昇させる動作で十分なトルクが発生するように駆動電圧を決めると、エレベータ7を下降せるときや、エベータ7を停止させておくときには過剰な電圧となり、モータコイルが発熱して損傷や動作力低下の原因となると共に、消費電力が無駄になる。
【0034】
そこで、この発明が適用されたディスクチェンジャ装置では、エレベータ7を上昇させるときと、エレベータ7を下降させるときと、更にエレベータ7を停止させているときとで、ステッピングモータ11の駆動電圧を切り換えるようにしている。
【0035】
つまり、図6は、ステッピングモータ11の駆動回路を示すものである。図6に示すように、コントローラ31の出力がドライバ32に供給される。ドライバ32で、コントローラ31からの駆動命令に応じて、ステッピングモータ11に対する駆動信号が形成される。このドライバ32からの駆動信号がステッピングモータ11に供給される。ステッピングモータ11の回転は、FG発生回路34により検出される。このFG発生回路34の出力がコントローラ31に供給される。
【0036】
ステッピングモータ11が回転されると、これに応じてエレベータ7が移動する。エレベータ7の移動量は、FG発生回路34の出力により検出できる。コントローラ31は、このFG信号発生回路34の出力に基づいて、エレベータ7が所定量移動されたか否かを判断している。エレベータ7が所定量移動されたことが検出されると、コントローラ31からドライバ32に与えられる駆動信号が停止される。
【0037】
このステッピングモータ11に対する駆動信号の電圧は、電圧切替回路33により、コントローラ31の制御の基に、切り替え可能とされている。エレベータ7が上昇されるときには、大きな駆動電圧(例えば26V)が与えられる。エレベータ7が下降されるときには、それより小さな駆動電圧(例えば14V)が与えられる。エレベータ7が停止されているときには、更に小さな駆動電圧(例えば6V)が与えられる。
【0038】
駆動電圧の切り替えは、図7に示すようにして行われる。図7Aに示すように、通常、ステッピングモータを駆動させるためのドライバ32は、コントローラ31からの指令に基づいてパルス信号を発生するパルス発生回路41と、ステッピングモータ11を駆動するトランジスタ42とから構成される。
【0039】
トランジスタ42のベースに、パルス発生回路41の出力が供給される。トランジスタ42のエミッタが電源端子44からの電源ライン46に接続される。トランジスタ42のコレクタがステッピングモータ11の駆動コイル45の一端に接続される。ステッピングモータ11の駆動コイル45の他端が電源端子43からの電源ライン47に接続される。
【0040】
パルス発生回路41からパルスが出力されると、トランジスタ42がオンとなり、ステッピングモータ11の駆動コイル45に駆動電流が流される。このときの駆動電圧は、電源端子43に印加される電圧V1 と、電源端子44に印加される電圧V2 とにより決定される。
【0041】
駆動電圧が切り替え可能なドライバ32は、図7Bに示すように構成できる。つまり、トランジスタ42のベースに、パルス発生回路41の出力が供給される。トランジスタ42のエミッタが電源ライン56に接続される。電源ライン56がスイッチ回路52の端子52Cに接続される。
【0042】
スイッチ回路52の端子52Aが電源電圧V13の電源端子54Aに接続される。スイッチ回路52の端子52Bが電源電圧V14の電源端子54Bに接続される。
【0043】
トランジスタ42のコレクタがステッピングモータ11の駆動コイル45の一端に接続される。ステッピングモータ11の駆動コイル45の他端が電源ライン57に接続される。電源ライン57がスイッチ回路51の端子51Cに接続される。
【0044】
スイッチ回路51の端子51Aが電源電圧V11の電源端子53Aに接続される。スイッチ回路51の端子51Bが電源電圧V12の電源端子53Bに接続される。
【0045】
パルス発生回路41からパルスが出力されると、トランジスタ42がオンとなり、駆動コイル45に駆動電流が流される。このとき、ステッピングモータ11の駆動コイル45に印加される駆動電圧は、スイッチ回路51及びスイッチ回路52の状態に応じて切り替え可能とされる。
【0046】
例えば、電源端子53Aの電源電圧V11を+14V、電源端子53Bの電源電圧V12を+6Vとする。また、電源端子54Aの電源電圧V13を0V、電源端子54Bの電源電圧V14を−12Vとする。
【0047】
この場合、スイッチ回路51を端子51A側に設定し、スイッチ回路52を端子52B側に設定すると、駆動電圧は、
V11−V14
=14V−(−12V)=26V
となり、スイッチ回路51を端子51A側に設定し、スイッチ回路52を端子52A側に設定すると、駆動電圧は、
V11−V13
=14V−(0V)=14V
となり、スイッチ回路51を端子51B側に設定し、スイッチ回路52を端子52B側に設定すると、駆動電圧は、
V12−V14
=6V−(−12V)=18V
となり、スイッチ回路51を端子51B側に設定し、スイッチ回路52を端子52A側に設定すると、駆動電圧は、
V12−V13
6V−(0V)=6V
となる。
【0048】
このように、スイッチ回路51とスイッチ回路52とを設けることにより、ステッピングモータ11の駆動コイル45に印加される駆動電圧を切り換えることができる。
【0049】
上述の例では、説明を簡単とするために、ステッピングモータ11の駆動コイルを1つのコイル45として示しているが、実際には、ステッピングモータ11としては、多相コイルを用いたものが用いられる。ステッピングモータ11として、例えば4相コイルを有するものを用いた場合には、駆動回路の構成は、図8に示すようになる。
【0050】
図8において、コントローラ31の出力がドライバ32に供給される。ドライバ32は、パルス発生回路41と、トランジスタ42A、42B、42C、42Dとから構成される。パルス発生回路41は、コントローラ31から駆動命令に応じて、4相の駆動信号φ1 、φ2 、φ3 、φ4 を形成する。
【0051】
パルス発生回路41からの駆動信号φ1 、φ2 、φ3 、φ4 は、トランジスタ42A、42B、42C、42Dのベースに夫々供給される。トランジスタ42A、42B、42C、42Dのエミッタが電源ライン46に接続される。電源ライン46がスイッチ回路52の端子52Cに接続される。スイッチ回路52の端子52Aが電圧V13の電源端子54Aに接続される。スイッチ回路52の端子52Bが電圧V14の電源端子54Bに接続される。
【0052】
トランジスタ42A、42B、42C、42Dのコレクタがステッピングモータ11の駆動コイル45A、45B、45C、45Dの一端に夫々接続される。駆動コイル45A、45B、45C、45Dの他端が電源ライン47に接続される。電源ライン47がスイッチ回路51の端子51Cに接続される。スイッチ回路51の端子51Aが電圧V11の電源端子53Aに接続される。スイッチ回路51の端子51Bが電圧V12の電源端子53Bに接続される。
【0053】
コントローラ31からの指令に基づいて、パルス発生回路41から、図9に示すような4相の駆動信号φ1 、φ2 、φ3 、φ4 が発生される。この駆動信号φ1 、φ2 、φ3 、φ4 により、時点T1 ではトランジスタ42A、42Dがオンされ、トランジスタ42B、42Cがオフされる。時点T2 ではトランジスタ42A、42Bがオンされ、トランジスタ42C、42Dがオフされる。時点T3 ではトランジスタ42B、42Cがオンされ、トランジスタ42A、42Dがオフされる。時点T4 ではトランジスタ42C、42Dがオンされ、トランジスタ42A、42Bがオフされる。
【0054】
オンとなっているトランジスタ42A、42B、42C、42Dに対応するステッピングモータ11の駆動コイル45A、45B、45C、45Dには駆動電流が流される。このときの駆動電圧は、スイッチ回路51及びスイッチ回路52の状態により切り替え可能とされている。例えば、電源端子53Aの電源電圧V11は+14V、電源端子53Bの電源電圧V12は+6V、電源端子54Aの電源電圧V13は0V、電源端子54Bの電源電圧V14は−12Vとされる。
【0055】
図10は、エレベータ7を上昇させるときの処理を示すフローチャートである。なお、初期状態では、スイッチ回路51は端子51B側に設定され、スイッチ回路52は端子52A側に設定されている。電源端子53Bの電源電圧V12は+6V、電源端子54Aの電源電圧V13は0Vとされているので、初期状態で駆動コイル45A、45B、45C、45Dのうちオンとなっているものに印加される駆動電圧は、
V12−V13
=6V−0V=6V
である。
【0056】
エレベータ7を上昇させるときには、スイッチ回路51が端子51A側に切り替えられ(ステップS1)、スイッチ回路52が端子52B側に切り換えられる(ステップS2)。そして、パルス発生回路41からの駆動信号がトランジスタ42A、42B、42C、42Dに与えられる(ステップS53)。
【0057】
電源端子53Aの電源電圧V11は+14Vとされさ、電源端子54Bの電源電圧V14は−12Vとされているので、スイッチ回路51が端子51A側に設定され、スイッチ回路52が端子52B側に設定されると、駆動コイル45A、45B、45C、45Dのうちオンとなっているものに印加される駆動電圧は、
V11−V14
=14V−(−12V)=26V
となる。
【0058】
このように例えば26Vの電圧の駆動信号を与えていくと、ステッピングモータ11が回転され、エレベータ7が上昇される。エレベータ7が目標の位置まで上昇したか否かが判断される(ステップS4)。
【0059】
エレベータ7が目標位置まで到達したら、駆動信号が止められる(ステップS5)。そして、スイッチ回路51が端子51B側に設定され(ステップS6)、スイッチ回路52が端子52A側に設定される(ステップS7)。スイッチ回路51が端子51B側に設定され、スイッチ回路52が端子52A側に設定されると、駆動コイル45A、45B、45C、45Dのうちオンとなっているものに印加される駆動電圧は、
V12−V13
=6V−0V=6V
となる。
【0060】
このように、エレベータ7を上昇させるときには、最大駆動電圧である26Vがステッピングモータ11に印加されてエレベータ7が上昇される。そして、エレベータ7が停止されると、6Vの駆動電圧がステッピングモータ11に印加されてエレベータ7の位置が保持される。
【0061】
図11は、エレベータ7を下降させるときの処理を示すフローチャートである。なお、初期状態では、スイッチ回路51は端子51B側に設定され、スイッチ回路52は端子52A側に設定されている。電源端子53Bの電源電圧V12は+6V、電源端子54Aの電源電圧V13は0Vとされているので、初期状態で駆動コイル45A、45B、45C、45Dのうちオンとなっているものに印加される駆動電圧は、
V12−V13
=6V−0V=6V
である。
【0062】
エレベータ7を下降させるときには、スイッチ回路51が端子51A側に切り替えられる(ステップS11)。そして、パルス発生回路41からの駆動信号がトランジスタ42A、42B、42C、42Dに与えられる(ステップS12)。
【0063】
電源端子53Aの電源電圧V11は+14Vとされさ、電源端子54Aの電源電圧V14は0Vとされているので、スイッチ回路51が端子51A側に設定されると、駆動コイル45A、45B、45C、45Dのうちオンとなっているものに印加される駆動電圧は、
V11−V13
=14V−0V=14V
となる。
【0064】
このように例えば14Vの電圧の駆動信号を与えていくと、ステッピングモータ11が回転され、エレベータ7が下降される。エレベータ7が目標の位置まで下降したか否かが判断され(ステップS13)、
エレベータ7が目標位置まで到達したら、駆動信号が止められる(ステップS14)。そして、スイッチ回路51が端子51B側に設定される(ステップS15)。スイッチ回路51が端子51B側に設定され、スイッチ回路52が端子52A側に設定されると、駆動コイル45A、45B、45C、45Dのうちオンとなっているものに印加される駆動電圧は、
V12−V13
=6V−0V=6V
となる。
【0065】
このように、エレベータ7を下降させるときには、駆動電圧である14Vがステッピングモータ11に印加されてエレベータ7が下降される。そして、エレベータ7が停止されると、6Vの駆動電圧がステッピングモータ11に印加されてエレベータ7の位置が保持される。
【0066】
以上、CD−ROMのようなディスクを再生するようなディスクチェンジャについて説明したが、この発明は、データや映像信号が記録されたテープカセットの記録/再生を行うようなチェンジャ装置や、MDのようなカートリッジに収納された光ディスクのデータの記録/再生を行うようなチェンジャ装置等、他の種類のチェンジャ装置に利用可能なことは勿論のことである。
【0067】
【発明の効果】
この発明によれば、ステッピングモータに与えられる駆動電圧が切り替え可能とされている。そして、エレベータを上昇させるときには、高い駆動電圧が与えられ、エレベータを下降させるときには、エレベータを上昇させるときよりも低い駆動電圧に設定される。そして、エレベータが停止されると、エレベータを停止保持させるのに十分な低い駆動電圧に下げられる。このように、エレベータを上昇させるときと、エレベータを下降させるときと、エレベータを停止保持させているときとに応じて、エレベータの駆動電圧が適宜切り換えられるため、複数枚のディスクを上下方向に並べエレベータを上下方向に駆動するようにしてエレベータをステッピングモータで駆動した場合に、エレベータを上昇させるときにトルク不足が生じて高速アクセスができなくなったり、エレベータを下降させるときや停止させるときに過剰な電圧となり、モータコイルが発熱して損傷や動作力低下を起こしたりすることが回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用できるディスクチェンジャ装置の一例の斜視図である。
【図2】この発明が適用されたディスクチェンジャ装置の一例の説明に用いる側面図である。
【図3】この発明が適用されたディスクチェンジャ装置の一例の説明に用いる側面図である。
【図4】この発明が適用されたディスクチェンジャ装置の一例の説明に用いる側面図である。
【図5】この発明が適用されたディスクチェンジャ装置の一例の説明に用いる側面図である。
【図6】この発明が適用されたディスクチェンジャ装置におけるモータドライブ回路の一例の説明に用いるブロック図である。
【図7】ステッピングモータのドライブ回路の説明に用いる接続図である。
【図8】この発明の一実施の形態の接続図である。
【図9】この発明の一実施の形態の説明に用いるタイミング図である。
【図10】この発明の一実施の形態の説明に用いるフローチャートである。
【図11】この発明の一実施の形態の説明に用いるフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・ディスク収納部、2・・・スロット、5A、5B・・・CD−ROMドライブ装置、11・・・ステッピングモータ、42、42A〜42D・・・トランジスタ、45、45A〜45D・・・ステッピングモータの駆動コイル、51、52・・・スイッチ回路
Claims (2)
- 複数の記録媒体を上下方向に並んで収納するようにされた収納手段と、
上記記録媒体が装着され、上記記録媒体の記録及び/又は再生を行うドライブ手段と、
上記収納手段から上記ドライブ手段へ又は上記ドライブ手段から上記収納手段へ上記記録媒体を搬送する搬送手段とを備えたチェンジャ装置において、
上記搬送手段を上下方向に移動させるように成すと共に、上記搬送手段を駆動するステッピングモータと、
上記ステッピングモータのコイルに与える駆動電圧の切換手段とを設け、
上記ステッピングモータに与える駆動電圧を、上記搬送手段を上方に移動させるときと、上記搬送手段を下方に移動させるときとで切り換えるようにした
ことを特徴とするチェンジャ装置。 - 上記ステッピングモータに与える駆動電圧を、さらに、上記搬送手段をその位置で保持させるときに切り換えるようにした請求項1に記載のチェンジャ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31339397A JP3849258B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | チェンジャ装置 |
US09/190,489 US6111385A (en) | 1997-11-14 | 1998-11-12 | Driving method using motor and its driving apparatus, exchanging apparatus of recording medium, and driving method of exchanging apparatus of recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31339397A JP3849258B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | チェンジャ装置 |
Publications (2)
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JPH11149694A JPH11149694A (ja) | 1999-06-02 |
JP3849258B2 true JP3849258B2 (ja) | 2006-11-22 |
Family
ID=18040738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31339397A Expired - Fee Related JP3849258B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | チェンジャ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3849258B2 (ja) |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP31339397A patent/JP3849258B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11149694A (ja) | 1999-06-02 |
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