JP3847142B2 - 無菌室ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無菌室ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、免疫力の低下した患者は、病院において2〜3週間の間、内部を無菌に保たれた居住空間(無菌室)に滞在して治療を受ける必要がある。而して、内部を無菌に保たれた治療用の居住空間としては、無菌室ユニットがある。
【0003】
従来の、無菌室ユニットの一例は図4に示されている。図4中、aは無菌室ユニットの枠体であり、枠体aは、内部にファンユニットが収納されたボックスbと、ボックスbの左右上端部に取付けられて後方へ水平に延在するよう設けられた梁cと、梁cの後端で左右の梁cを接続するよう設けられた梁dと、梁cの長手方向中間部で左右の梁cを接続するよう、梁dと平行に設けられた梁eと、梁cの後端に立設された支柱fとにより構成されている。
【0004】
又、枠体aの上部には天板(図示せず)が設置されており、枠体aのボックスb側を除いた三方向には、開閉可能に透明ビニール製のカーテンgが設けられている。而して、無菌室ユニットの内部には、枠体aのボックスb、天板、カーテンgにより仕切られて無菌室hが形成されており、無菌室h内には、ベッドiを置けるようになっている。
【0005】
ボックスbの一側面には、空気取入れ口jが設けられており、空気取入れ口jからボックスb内に取込まれた空気kは、ボックスb内に設置したファンユニットにより塵埃を除去されるようになっている。又、ボックスbの無菌室hに面した前面には、清浄な空気をベッドiに横臥している患者の頭側に吹出し得るよう、空気吹出し口lが設けられている。
【0006】
空気取入れ口jからボックスbに取込まれた空気kは、ファンユニットにより塵埃を除去され、清浄になった空気kは空気吹出し口lから無菌室h内に吹込まれ、吹込まれた空気は、患者の頭側から足もと側へ流れ、無菌室h内は無菌状態に保持される。
【0007】
空気吹出し口lから無菌室h内に吹込まれる清浄な空気kの流量の調整は手元スイッチで行われ、患者の治療は、ヘッドポート、グローブボックスにより、無菌室ユニットの外部から行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の無菌室ユニットには、以下に述べるような問題がある。
i)ファンユニットは患者の頭側に設けたボックスb内に収納されているため、ファン、空気吹出し口l等の騒音源が患者の頭に近く、従って患者にとって安楽なものとはいえない。
ii)ボックスbの無菌室hに面した前面やカーテンgは無機質で患者の居住性に配慮がなされていない。
iii)空気kは常時外部から取込むため、ファンユニットの各フィルタやHEPAフィルタの汚れが早く、従って、フィルタ類を頻繁に交換しなければならず、コスト高を招来する虞がある。
iv)無菌室h内へ人が出入りしたり物資を搬入、搬出する際には、カーテンgを開閉するために、スイッチを切換えて空気吹出し口lからの風量を増加させ或は減少させなければならないが、スイッチの切換えを忘れることも考えられる。
v)無菌室h内のスペースが狭く、患者に圧迫感を与える。
vi)患者の頭側はボックスbで仕切られているため、病室の壁に取付けられているメディカルコンソールを使用することができない。
vii)患者の足もと側となる側の幅方向両側には柱が立設されているため、無菌室hに対するベッドiの出し入れがやり難いうえ患者の足もと側の視界も良くない。
【0009】
本発明は、斯かる実情に鑑み、患者にとっ不快感がなく安楽で居住性が良く、且つ操作性が良好で、コストも安価であり、しかも、無菌室のスペースが広くて圧迫感が少なく、更には、患者が病室のメディカルコンソールを使用でき、更に又、ベッドの出し入れや患者の足もと側の視界が良好となるようにした無菌室ユニットを提供することを目的としてなしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、
天板の上部に前後に延在するダクトが形成され、該ダクトの後方には、該ダクトに連通されて下方へ延在し支柱として機能する、患者の足もと側となる第一のボックスが設けられ、前記ダクトの前方には、該ダクトに連通されると共に、患者の頭部側となる第二のボックスが設けられ、該第二のボックスの幅方向両側には下方へ延在し支柱として機能する側板が固設され、しかも、左右両側のうち少なくとも一方が開放された枠体と、
該枠体の開放部を塞ぎ得るよう開閉自在に設けられた透明樹脂製のカーテンを備え、
前記枠体及びカーテンにより包囲される内部空間により無菌室が形成されるようにした無菌室ユニットであって、
前記第二のボックスには、無菌室内に位置すると共に、患者の顔面に対する到達流速が遅くなるよう患者の頭部側に空気を吹出す複数の空気吹出し口が形成された空気吹出しダクトが、左右の側板間でしかも天板の直下に配置されて、連通され、
前記第一のボックス及びダクト並びに第二のボックスにより、第一のボックスの下端から吸込まれた無菌室内からの空気を上昇させ、前方へ向けて前記空気吹出しダクトまで送給する空気流通路が形成され、
該空気流通路の内部には、空気を清浄にするための空気清浄化装置が配置されているものである。
【0011】
請求項2の発明においては、枠体における患者の頭側となる側には、当該枠体の前面を病室の壁に当接させた際に、該壁に取り付けられたメディカルコンソールが無菌室内に位置し得るよう開口が形成されている。
【0012】
請求項3の発明においては、空気吹出しダクトの断面形状は、略1/4円型である
【0013】
請求項4の発明は、少なくとも空気清浄化装置のファンを、空気流通路における患者の足もと側となる側に配設したものである。
【0014】
請求項5の発明においては、第一のボックスの幅は、天板及び第二のボックスの幅よりも狭く、且つ、枠体に吊設されたカーテンを開くと、天板に沿った開放部の長さがダクトの前後方向の長さよりも長くなるよう形成されている。
【0015】
請求項6の発明においては、空気清浄化装置は、空気流通路を流通する空気中の塵埃を除去する塵埃除去手段と、前記空気中の悪臭物質を除去する悪臭物質除去手段と、粒子と共に捕捉した菌を死滅させる殺菌手段を備えている。
【0016】
請求項7の発明に置いては、カーテンを開いたらカーテンスイッチがオンになって空気清浄化装置のファンの風量及び/又は風速が増加し、カーテンを閉止するとカーテンスイッチがオフになって一定時間経過後、前記ファンの風量及び/又は風速が減少するよう構成したものである。
【0017】
請求項8の発明においては、空気清浄化装置のファンが複数台あり、そのうち少なくとも1台がカーテンスイッチによって発停されるよう構成されている。
【0020】
本発明の無菌室ユニットは、使用時には枠体における患者の頭側となる前面を病室の壁に密着させる。このため、病室の壁に取付けられているメディカルコンソールは無菌室内に位置する。
【0021】
枠体における患者の足もと側から空気流通路に導入された空気は、空気清浄化装置により清浄化されて空気吹出しダクトに送給され、空気吹出しダクトの空気吹出し口から無菌室内に吹込まれる。このため、無菌室内は無菌状態に保持される。又、カーテンを開いた際には、ファンの風量が増加するため、無菌室内は確実に無菌状態を保持することができる。
【0022】
本発明では、騒音源となるファンは患者の足もと側に設けてあるため静かであり、従って患者は騒音が気にならず、安楽に無菌室内で治療に専念することができる。
【0023】
又、空気吹出しダクトの空気吹出し口から吹出された空気の患者の顔面への到達流速は遅くなるため、患者に不快感を与える虞がない。
【0025】
更に、各フィルタの使用できる期間が長くなり、従って、フィルタ類の交換頻度が減少してコストダウンを図ることができる。
【0026】
更に又、カーテンを開閉する場合には、ファンから吹出される風量及び/又は風速を調整できるため、装置の無菌性能に対する信頼度が向上する。
【0027】
又、無菌室のスペースを広く取ることにより、無菌室の内部に治療スペースを確保できるうえ患者に安心感を与えることができる。
【0028】
更に、患者がナースに連絡を取る場合には、無菌室内からメディカルコンソールを利用することができる。
【0029】
更に又、患者の足もと側の左右に柱がないため、ベッドの出し入れがやり易く視界が良好である。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1〜図3は本発明の無菌室ユニットを実施する形態の一例であって、図1は本発明の無菌室ユニットを示す全体斜視図、図2は図1のII−II方向矢視図、図3はカーテンを開閉した際にファンの風量を増減するための電気回路図である。
【0031】
図1、2中、1は無菌室ユニットの枠体であり、枠体1は、前方の支柱として機能するよう立設された左右一対の側板2と、左右の側板2,2を接続するよう、側板2の前方上端部に取付けられたパネル3と、左右の側板2,2を接続するよう、側板2の前方下端部にパネル3に対して間隔を置いて取付けられたパネル4と、後方の支柱として機能するよう、後方から見て前方の左右の側板2,2間の中間部に位置すべく立設された、側板2,2間の間隔よりも幅の狭いボックス5と、一端を側板2の上端に接続されてボックス5側に水平に延在し、他端をボックス5の上端部近傍に接続された、左右の側板2,2間の間隔と略同一幅の天板6と、側板2側において天板6の上面に接続された、左右の側板2,2間の間隔と略同一幅で同一長さのボックス7と、幅がボックス5の幅と略同一に形成されると共に一端がボックス5の上端部に接続され他端がボックス7の後側部に接続され、しかも下端が天板6の上面に接続されるよう、前後方向へ水平に延在するダクト8とを備えている。而して、パネル3とパネル4との間には、開口9が形成されている。
【0032】
枠体1においては、例えば、ダクト8と天板6とが接続される隅部イ、ボックス7と天板6とが接続される隅部ロには、丸面が形成されており隅部イ、ロには塵埃が溜まらないようになっている(図1参照)。
【0033】
枠体1のボックス5は、空気流通路として機能し得るよう、下端開口部から導入された空気が上方へ向けて内部を流通し得るようになっており、又、ダクト8では、天板6の一部と協働して空気流通路が形成されると共に、ボックス5からの空気はダクト8の内部を流通し得るようになっており、更に、ボックス7では、天板6の一部と協働して空気流通路が形成されると共に、ダクト8からの空気はボックス7内を流通し得るようになっている。
【0034】
ボックス5内には、空気の流れ方向上流側から下流側に向けて、すなわち、下方から上方へ向けてプレフィルタ10、光触媒フィルタ11、紫外線ランプである触媒励起用ランプ12、中性能フィルタ13、例えば2台(図2では1台のみ示す)のファン14が収納されており、ボックス7内にはHEPAフィルタ15が収納されている。而して、プレフィルタ10、光触媒フィルタ11、触媒励起用ランプ12、中性能フィルタ13、ファン14によりファンユニット16が形成され、ファンユニット16とHEPAフィルタ15により空気清浄化装置が形成されている。
【0035】
プレフィルタ10、中性能フィルタ13、HEPAフィルタ15は塵埃除去手段として機能し得るようになっており、光触媒フィルタ11、触媒励起用ランプ12は悪臭物質除去手段として機能し得るようになっており、触媒励起用ランプ12、中性能フィルタ13は殺菌手段として機能し得るようになっている。
【0036】
天板6のHEPAフィルタ15下部には、空気流通孔17が形成されていると共に、天板6の下面とパネル3により包囲される空間部には、複数の空気吹出し口18を備えた、断面形状が略1/4円型の空気吹出しダクト19が、左右の側板2,2間でしかも天板6の天井部直下に位置するよう、取付けられている。
【0037】
側板2の後端部(側板2のパネル3,4を設けた側とは反対の側)とボックス5の左右側部との間には、天板6の外縁部に沿ってカーテンレール(図示せず)が取付けられ、カーテンレールには、透明ビニール製のカーテン20が開閉自在に取付けられている。而して、枠体1とカーテン20により包囲された内部空間により、無菌室21が形成されている。カーテン20には、抗菌性インクにより、花柄や動物の絵が印刷されている。
【0038】
枠体1の所定位置には、後述するようにカーテンスイッチ31が取付けられており、カーテン20が閉止されている場合には、1台のファン14が運転されるが、カーテン20を図1が矢印ハ方向へ開いた場合には、カーテンスイッチ31がオンになって2台のファン14が同時運転され、風量、風速を増加し得るようになっている。又、カーテン20を閉じた場合には、カーテンスイッチ31がオフになってカーテン20の閉止後一定の時間(数分)を経過後に、運転されている2台のファン14うち1台のファン14が停止し、ファン14の風量、風速を減少させ得るようになっている。
【0039】
図2中、22は空気吹出しダクト19の下部に位置するよう、パネル3の内側に取付けられた照明、23はボックス5の無菌室21に向いた面に取付けられた、難燃性ボード或は難燃性クロスで形成された絵或は薄型の壁掛けテレビ等のパネル(癒しのパネル)、24は無菌室21内に配置されたベッド、25は病室の壁26に取付けられたメディカルコンソールである。パネル23が絵の場合には、抗菌性インクにより花柄や動物の絵が印刷されている。
【0040】
図3には2台のファン14を切換え運転する場合の電気回路図が示されている。図中、27は電源、28は運転スイッチ、29は2台のファン14のうちの一方のファン14を駆動するためのファンモータ、30は2台のファン14のうちの他方のファンを駆動するためのファンモータ、31はカーテンスイッチ、32はタイマである。カーテンスイッチ31は図1に示すように、患者の頭側となる側板2の内側上部に取付けられている。
【0041】
次に、上記図示例の作動を説明する。
本図示例の無菌室ユニットは、使用に際しパネル3,4の外側前面が病室の壁26に密着するよう設置する。パネル3,4の外側前面には、気密性の良好なシール材を貼着しておくことにより、開口9から外の清浄化されていない空気が入ってきたり、無菌室21内の清浄な空気が外部へ漏洩することが防止される。又、開口9を通してメディカルコンソール25は無菌室21内に位置する。
【0042】
無菌室ユニットに人が出入りしたり物資を搬入、搬出する必要がない場合には、通常はカーテン20は閉止されている。而して、この場合には、図3の運転スイッチ28がオンにされているためファンユニット16の2台のファン14のうち、ファンモータ29により駆動されるファン14が運転されており、又、触媒励起用ランプ12は点灯している。従って、空気は駆動されている1台のファン14によりボックス5の下端からボックス5内に導入され、空気に同伴されている粗大な塵埃は、プレフィルタ10を通過する際にプレフィルタ10により捕捉され、除去される。なお、ボックス5内に導入される空気は、多くは無菌室21内の空気であり、無菌室21から外部へ漏洩した分の空気は外部から導入される。
【0043】
又、プレフィルタ10を通過した空気は、ボックス5内を上昇し、触媒励起用ランプ12により照射される紫外線によって光触媒物質が励起されている光触媒フィルタ11を通過する。従って、空気中の悪臭物質は光触媒フィルタ11に接触又は付着して二酸化炭素と水等の無機ガス成分に分解され、空気は清浄化される。更に、中性能フィルタ13に粒子と共に捕捉された菌は触媒励起用ランプ12の紫外線によって殺菌される。
【0044】
清浄化された空気は、ファン14から吐出されてボックス5及びダクト8を通りボックス7に導入され、ボックス7内で広がってHEPAフィルタ15を通り、空気流通孔17から空気吹出しダクト19へ送給される。空気中の微細な塵埃は、HEPAフィルタ15により除去されるため、空気は完全に清浄化される。而して、清浄化された空気は、複数の空気吹出し口18から無菌室21内に吹込まれ、患者の頭側から足もと側へ図2の線ニに示すように斜め下方へ向け流れて、無菌室21内を無菌状態に保持し、再びボックス5の下端からボックス5内へ導入される。
【0045】
人が無菌室21の内部に入ったり物資を無菌室21内に搬入する場合には、カーテン20が開かれる。そうすると、カーテンスイッチ31が図3のy側に切換わってオンになり、ファンモータ30が駆動される。このため停止していたもう1台のファン14も運転されるため、空気吹出しダクト19から無菌室21内に吹込まれる空気の風量、風速が増加する。従って、カーテン20を開いても無菌室21内は確実に無菌状態を保持することができる。なお、カーテン20を開いた際にはタイマ32は作動可能にリセットされる。
【0046】
カーテン20が閉止されると、カーテンスイッチ31が図3のタイマ32のあるx側に切換わってオフになるが、タイマ32が作動しているため、ファンモータ30も作動しファンは2台とも作動している。しかし、一定時間経過後には、タイマ32がタイムアップし、ファンモータ30が停止する。このため、2台のファン14のうち1台のファンが停止し、無菌室21内に吹込まれる空気の風量及び風速はもとの状態に戻る。
【0047】
その後再びカーテン20を開くとファンモータ30によりファン14が駆動され、タイマ32がリセットされる。又、運転スイッチ28をオフにした場合には、ファンモータ29,30は停止して2台のファン14は何れも停止するが、この場合にもタイマ32はリセットされる。
【0048】
患者がナースに連絡を取る場合には、病室の壁26から開口9を通り無菌室21内へ位置しているメディカルコンソール25を利用することができる。
【0049】
騒音源となるファンユニット16のファン14は患者の足もと側に設けてあるため、静かで患者は騒音が気にならず、安楽に無菌室21内で治療に専念することができる。
【0050】
又、空気吹出しダクト19の空気吹出し口18から吹出された空気の患者の顔面への到達流速は遅くなるため、患者に不快感を与える虞がない。
【0051】
カーテン20には、花柄や動物の絵が印刷されており、パネル23にも花柄や動物の絵が印刷されているか、或はパネル23が薄型の壁掛けテレビとなっているため、患者の気持ちを和ませ、無菌室21の居住性が良好である。
【0052】
空気は主として循環使用されるため、プレフィルタ10、光触媒フィルタ11、HEPAフィルタ15の使用できる期間が長くなり、従って、フィルタ類の交換頻度が減少してコストダウンを図ることができる。
【0053】
カーテン20を開閉する場合には、カーテンスイッチ31を設けておくことにより、自動的にファン14の運転台数、すなわち、ファン14から吹出される風量、風速を調整できるため、無菌室ユニットの無菌性能に対する信頼度が向上する。
【0054】
又無菌室21のスペースを広く取ることにより、無菌室21の内部に治療スペースを確保できるうえ患者に安心感を与えることができる。
【0055】
患者の足もと側の幅方向両側には柱がないため、ベッド24の出し入れがやり易く視界が良好である。
【0056】
なお、本発明の無菌室ユニットにおいては、プレフィルタ、光触媒フィルタ、触媒励起用ランプ、中性能フィルタを患者の足もと側となる側に設置した縦型のボックス内に設け、HEPAフィルタを患者の頭側となる側に設置したボックス内に設ける場合について説明したが、空気流通路内なら決まった配列で設置する限りどこへいくつ設けても実施できること、ファンは2台設ける場合について説明したが、風量、風速が調整できれば、1台でも複数台でも実施可能なこと、カーテンは枠体の左右両側に設ける場合について説明したが、枠体の左右の何れか一方のみを開放し、この開放した側にのみカーテンを設けるようにしても実施できること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0057】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜に記載の無菌室ユニットによれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
I)騒音源となるファンは患者の足もと側に設けてあるため、静かで患者は騒音が気にならず、安楽に無菌室内で治療に専念することができる。
II)空気吹出しダクトの空気吹出し口から吹出された空気の患者の顔面への到達流速は遅くなるため、患者に不快感を与える虞がない。
III)各フィルタの使用できる期間が長くなり、従って、フィルタ類の交換頻度が減少してコストダウンを図ることができる。
IV)カーテンを開閉する場合には、カーテンスイッチを設けておくことにより、自動的にファンの風量、風速を調整できるため、カーテンを開けても外気が入る可能性が少なく、従って装置の無菌性能に対する信頼度が向上する。
V)無菌室のスペースを広く取ることにより、無菌室の内部に治療スペースを確保できるうえ患者に安心感を与えることができる。
VI)患者がナースに連絡を取る場合には、無菌室内からメディカルコンソールを利用することができる。
VII)患者の足もと側の幅方向両側に柱がないため、ベッドの出し入れがやり易く視界が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無菌室ユニットの実施の形態を示す一例の全体斜視図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】2台のファンを切換え運転する場合の電気回路図である。
【図4】従来の無菌室ユニットの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 枠体
2 側板(枠体)
3 パネル(枠体)
4 パネル(枠体)
5 ボックス(空気流通路)
6 天板
7 ボックス(空気流通路)
8 ダクト(空気流通路)
9 開口
10 プレフィルタ(空気清浄化装置)
11 光触媒フィルタ(空気清浄化装置)
12 触媒励起用ランプ(空気清浄化装置)(殺菌手段)
13 中性能フィルタ(空気清浄化装置)(殺菌手段)
14 ファン
15 HEPAフィルタ(空気清浄化装置)
16 ファンユニット
17 空気流通孔
18 空気吹出し口
19 空気吹出しダクト
20 カーテン
21 無菌室
22 照明
23 パネル
24 ベッド
25 メディカルコンソール
26 壁
31 カーテンスイッチ

Claims (8)

  1. 天板の上部に前後に延在するダクトが形成され、該ダクトの後方には、該ダクトに連通されて下方へ延在し支柱として機能する、患者の足もと側となる第一のボックスが設けられ、前記ダクトの前方には、該ダクトに連通されると共に、患者の頭部側となる第二のボックスが設けられ、該第二のボックスの幅方向両側には下方へ延在し支柱として機能する側板が固設され、しかも、左右両側のうち少なくとも一方が開放された枠体と、
    該枠体の開放部を塞ぎ得るよう開閉自在に設けられた透明樹脂製のカーテンを備え、
    前記枠体及びカーテンにより包囲される内部空間により無菌室が形成されるようにした無菌室ユニットであって、
    前記第二のボックスには、無菌室内に位置すると共に、患者の顔面に対する到達流速が遅くなるよう患者の頭部側に空気を吹出す複数の空気吹出し口が形成された空気吹出しダクトが、左右の側板間でしかも天板の直下に配置されて、連通され、
    前記第一のボックス及びダクト並びに第二のボックスにより、第一のボックスの下端から吸込まれた無菌室内からの空気を上昇させ、前方へ向けて前記空気吹出しダクトまで送給する空気流通路が形成され、
    該空気流通路の内部には、空気を清浄にするための空気清浄化装置が配置されていることを特徴とする無菌室ユニット。
  2. 枠体における患者の頭側となる側には、当該枠体の前面を病室の壁に当接させた際に、該壁に取り付けられたメディカルコンソールが無菌室内に位置し得るよう開口が形成されている請求項1に記載の無菌室ユニット。
  3. 空気吹出しダクトの断面形状は、略1/4円型である請求項1又は2に記載の無菌室ユニット。
  4. 少なくとも空気清浄化装置のファンを、空気流通路における患者の足もと側となる側に配設した請求項1乃至3の何れかに記載の無菌室ユニット。
  5. 第一のボックスの幅は、天板及び第二のボックスの幅よりも狭く、且つ、枠体に吊設されたカーテンを開くと、天板に沿った開放部の長さがダクトの前後方向の長さよりも長くなるよう形成された請求項1乃至4の何れかに記載の無菌室ユニット。
  6. 空気清浄化装置は、空気流通路を流通する空気中の塵埃を除去する塵埃除去手段と、前記空気中の悪臭物質を除去する悪臭物質除去手段と、粒子と共に捕捉した菌を死滅させる殺菌手段を備えている請求項1乃至5の何れかに記載の無菌室ユニット。
  7. カーテンを開いたらカーテンスイッチがオンになって空気清浄化装置のファンの風量及び/又は風速が増加し、カーテンを閉止するとカーテンスイッチがオフになって一定時間経過後、前記ファンの風量及び/又は風速が減少するよう構成した請求項1乃至6の何れかに記載の無菌室ユニット。
  8. 空気清浄化装置のファンが複数台ありそのうち、少なくとも1台がカーテンスイッチによって発停されるよう構成した請求項7に記載の無菌室ユニット。
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