JP3846763B2 - コモンレールの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にディーゼル内燃機関の蓄圧式燃料噴射システムにおける高圧燃料多岐管あるいはブロック・レールなどのようなコモンレールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のコモンレールとしては例えば図3〜図7に示されるようなものが知られている。
図3に示すコモンレールは円形パイプ状からなる本管レール1側の軸方向の周壁部に間隔を置いて設けた複数個のボス部1−4に、本管レール1の流通路1−1に通じ、かつ外方に開口する受圧座面1−3を有する分岐孔1−2を穿設し、枝管2側の接続頭部2−2のなす押圧座面2−3を本管レール1側の受圧座面1−3に当接係合せしめ、予め枝管側に組込んだ締付用外ねじナット3を前記ボス部1−4に螺合することにより前記接続頭部2−2首下での押圧に伴って締着して接続構成する方式のものが知られている。図中、2−1は枝管2の流路、4は締付用スリーブワッシャである。
【0003】
図4に示すコモンレールは円形パイプ状からなる本管レール11側の軸方向の周壁部に間隔を置いて設けた複数個のボス部11−4に、本管レール11の流通路11−1に通じ、かつ外方に開口する受圧座面11−3を有する分岐孔11−2を穿設し、枝管12側の接続頭部12−2のなす押圧座面12−3を本管レール11側の受圧座面11−3に当接係合せしめ、予め枝管側にワッシャ14を介して組込んだ締付用袋ナット13を前記ボス部11−4に螺合することにより前記接続頭部12−2首下での押圧に伴って締着して接続構成する方式のものが知られている。図中、12−1は枝管12の流路である。
【0004】
なお、図3、図4には本管レールと一体のボス部を有するコモンレールを例示したが、ボス部は本管レールと別体とすることも可能である。
【0005】
図5に示すコモンレールは円形パイプ状からなる本管レール21側の周壁部に設けた内部の流通路21−1に通ずる分岐孔21−2部を外方に開口する受圧座面21−3となし、該受圧座面付近の本管レール21の外周壁に筒状のスリーブニップル23を溶接またはろう付けにより取付け、枝管22側の接続頭部22−2のなす押圧座面22−3を本管レール21側の受圧座面21−3に当接係合せしめ、前記スリーブニップル23と予め枝管側に組込んだ締付用ナット24の螺合による前記接続頭部22−2首下での押圧に伴って締着して接続構成する方式のものが知られている。図中、22−1は枝管22の流路である。
【0006】
図6に示すコモンレールは円形パイプ状からなる本管レール31側の周壁部に設けた内部の流通路31−1に通ずる分岐孔31−2部を外方に開口する受圧座面31−3となし、該受圧座面付近の本管レール31の外周部を囲繞するリング状の継手金具33の使用により、端部に先細円錐状の挫屈成形による拡径した枝管32側の接続頭部32−2のなす押圧座面32−3を当接係合せしめ、該継手金具33に突設した螺子壁33−1部と予め枝管側に組込んだ締付用ナット34の螺合による前記接続頭部32−2首下での押圧に伴って締着して接続構成する方式のものが知られている。図中、32−1は枝管32の流路、35はスリーブ・ワッシャである。
【0007】
図7に示すコモンレールはブロック・レールに適用した例で、ブッロク・レール41側に設けた接続孔41−4の底部に、ブロック・レール41の流通路41−1に連通し、かつ外方に開口する受圧座面41−3を有する分岐孔41−2を設け、枝管42側の接続頭部42−2のなす押圧座面42−3をブロック・レール41側の受圧座面41−3に当接係合せしめ、前記接続孔41−4と予め枝管側に組込んだ締付用ナット44の螺合による前記接続頭部42−2首下での押圧に伴って締着して接続構成するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記した図3〜図7に示すようなコモンレールには以下に記載する問題点がある
すなわち、本管レール1、11、21、31またはブロック・レール41の高い内圧と、枝管2、12、22、32、42の接続頭部2−2、12−2、22−2、32−2、42−2の押圧に伴って受圧座面1−3、11−3、21−3、31−3、41−3にかかる軸力により分岐孔1−2、11−2、21−2、31−2、41−2の下端内周縁部Pに大きな引張応力が発生し、当該下端内周縁部Pが起点となって亀裂が生じ易く、洩れを招く可能性があった。
【0009】
本発明の目的は、上記した従来の問題を解決するためになされたもので、分岐孔の下端内周縁部に発生する最大引張応力値を下げて内圧疲労強度を向上させることが可能なコモンレールの製造方法を提案することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の第1の実施態様は、その軸芯方向内部に流通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に設けた少なくとも1つのボス部に、前記流通路に通じかつ外方に開口する受圧座面を有する分岐孔を設け、前記流通路に通ずる流路を有する枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を前記受圧座面に当接係合せしめ、前記ボス部と予め枝管側に組込んだ締付用ナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレールの製造方法において、前記分岐孔の本管レール流通路開口端部に球体、または先端が先細り状となした駒状体を押圧して当該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させるコモンレールの製造方法を特徴とするものである。
【0011】
また本発明の第2の実施態様は、その軸芯方向内部に流通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を当接係合せしめ、本管レールに溶接またはろう付けにより取着したスリーブニップルと予め枝管側に組込んだ締付用ナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレールの製造方法において、前記分岐孔の本管レール流通路開口端部に球体、または先端が先細り状となした駒状体を押圧して当該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させるコモンレールの製造方法を特徴とするものである。
【0012】
さらに本発明の第3の実施態様は、その軸芯方向内部に流通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を当接係合せしめ、本管レールの外周部を囲繞するリング状の継手金具と予め枝管側に組込んだ締付用ナットの螺合による前記接続頭首下での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレールの製造方法において、前記分岐孔の本管レール流通路開口端部に球体、または先端が先細り状となした駒状体を押圧して当該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させるコモンレールの製造方法を特徴とするものである。
【0013】
さらにまた本発明の第4の実施態様は、その内部に流通路を有するブロック・レールの長手方向の周壁部に間隔を保持して設けた少なくとも1つの接続孔に、前記流通路に通じかつ外方に開口する受圧座面を有する分岐孔を設け、前記流通路に通ずる流路を有する枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を前記受圧座面に当接係合せしめ、前記接続孔部と予め枝管側に組込んだ締付用ナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレールの製造方法において、前記分岐孔のブロック・レール流通路開口端部に球体、または先端が先細り状となした駒状体を押圧して当該分岐孔のブロック・レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させるコモンレールの製造方法を特徴とするものである。
【0014】
すなわち、本発明は分岐孔の本管レールまたはブロック・レール(以下、単に本管レールという)の流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させることにより、本管レールの高い内圧と、枝管の接続頭部の押圧に伴って受圧座面にかかる軸力により分岐孔の下端内周縁部Pに発生する引張応力を前記圧縮残留応力にて相殺して、分岐孔の下端内周縁部に発生する最大引張応力値を下げるもので、その分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させる方法として、球体、または先端が先細り状となした駒状体を分岐孔の本管レール流通路開口端部に押圧して当該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生・残留させる方法を用いることを特徴とするものである。
【0015】
ここで、球体、または先端が先細り状の円錐、楕円錐、長円錐形状となした駒状体を使用して分岐孔の本管レール流通路開口端部に押圧する方法としては、例えば本管レール内部に鋼球と鋼球受けあるいは先端が先細り状となした駒状体と駒状体受けを挿入し、鋼球の球面あるいは駒状体の先端の錐面が分岐孔の本管レール流通路開口端部に当たるように該鋼球受けあるいは駒状体受けを配置し、もう一方の本管レール端部から先端をくさび形にしたポンチを挿入し押込んで鋼球の球面あるいは駒状体の先端の錐面を分岐孔の本管レール流通路開口端部に押しつける方法を用いることができる。
【0016】
また分岐孔の本管レール流通路開口端部に押圧する方法として駒状体を用いる場合、分岐孔への案内を容易にして該駒状体を正確に位置決めするため該分岐孔の内径にほぼ合致した断面円形の先端部、前記本管レール流通路開口端部のうち特に大きな引張応力が発生する分岐孔の下端内周縁部の該本管レールの長手方向の両側を集中的に押圧するための断面長円形の押圧部、および駒状体の受けの先端部に設けた角状の凹所に嵌合して該駒状体の方向性を確保するための基部とが一体として構成された駒状体を用いることが好ましい。
【0017】
上記のごとく、本発明では分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させることができることにより、使用の際の流通路内への高圧燃料蓄圧時に分岐孔の下端内周縁部の主に前記P部における引張応力の発生を該圧縮残留応力により相殺して効果的に抑制することができ、枝管接続部における内圧疲労強度を向上できることとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るボス部を有するコモンレールの製造方法における押圧力付与手段の実施例を例示したもので、(A)は球体を用いて分岐孔の本管レール流通路開口端部を押圧する方式を示すボス部の縦断面図、(B)は先端が円錐状となした駒状体を用いて分岐孔の本管レール流通路開口端部を押圧する方式を示すボス部の縦断面図、図2は本発明の他の実施例を説明する図で、(A)は押圧力付与手段の他の実施例の縦断面図、(B)は(A)のb−b線上の断面図、(C)は(A)のc−c線上の断面図、(D)は(A)のd−d線上の断面図であり、5は鋼球、6はポンチ、7は鋼球受け、15、25は先端が円錐状となした駒状体、17は駒状体受けである。
【0019】
コモンレールとしての本管レール1、11、21、31またはブロック・レール41は、例えば直径28mm、肉厚9mmの、比較的厚肉の管状部を有するような材質STS480の鋼管品や材質S45Cなどの鍛造品やバー材であって、ボーリングやガンドリルなどの機械加工によってその軸芯内部を流通路1−1、11−1、21−1、31−1、41−1となして軸方向の周壁部に間隔を保持して複数個のボス部1−4、11−4またはスリーブニップル23やリング状の継手金具33あるいは接続孔41−4が設けられている。
【0020】
図1(A)に示す方法は、鋼球5を使用して分岐孔1−2の本管レール流通路開口端部に圧縮残留応力を発生させる方法を例示したもので、本管レール1の内部に鋼球5と棒状の鋼球受け7を挿入し、鋼球5の球面が分岐孔1−2の本管レール流通路開口端部に当たるよう鋼球受け7を配置し、もう一方の本管レール端部から先端部をくさび形に形成したポンチ6を挿入し先端部の傾斜した摺動面に鋼球5を載せる。この状態で当該ポンチ6を押込むと、ポンチ6の先端部のくさび作用により鋼球5に分岐孔方向の力が付与されることにより当該鋼球5が分岐孔1−2の本管レール流通路開口端部に押しつけられる。そして、必要な圧力に達するまでポンチ6を押込んで荷重をかけて鋼球5を本管レール流通路開口端部に強く押しつけ、しかる後鋼球5と鋼球受け7およびポンチ6を本管レール1より取除く。この方法の場合は、ポンチ6により押圧される鋼球5により分岐孔1−2の本管レール流通路開口端部に押圧力が付与されるので、該分岐孔1−2の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を効果的に発生・残留させることができる。
【0021】
図1(B)に示す方法は、鋼球5に替えて先端が円錐状となした駒状体15を使用して分岐孔1−2の本管レール流通路開口端部に圧縮残留応力を発生させる方法を例示したもので、作業手順は前記と同様、本管レール1の内部に駒状体15と棒状の駒状体受け17を挿入し、駒状体15の円錐面が分岐孔1−2の本管レール流通路開口端部に当たるよう駒状体受け17を配置し、もう一方の本管レール端部から先端部をくさび形に形成したポンチ6を挿入し先端部の傾斜した摺動面に駒状体15を載せる。この状態で当該ポンチ6を押込むと、前記鋼球の場合と同様ポンチ6の先端部のくさび作用により駒状体15に分岐孔方向の力が付与されることにより分岐孔1−2の本管レール流通路開口端部に当該駒状体15が押しつけられる。そして、必要な圧力に達するまでポンチ6を押込んで荷重をかけて駒状体15を本管レール流通路開口端部に強く押しつけ、しかる後駒状体15と駒状体受け17およびポンチ6を本管レール1より取除く。したがって、この方法によってもポンチ6により押圧される駒状体15により分岐孔1−2の本管レール流通路開口端部に押圧力が付与されるので前記鋼球の場合と同様、該分岐孔1−2の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を効果的に発生・残留させることができる。
【0022】
なお図1(B)の駒状体15に替えて図2に示す構成の駒状体25を用いることが好ましい。図2の駒状体25は、断面円形の先端部25−1と、断面長円形もしくは楕円形の押圧部25−2および断面角形の基部25−3とが一体となって構成されているものである。そして前記断面円形の先端部25−1は分岐孔1−2へ案内されて駒状体25を正確に位置決めするため該分岐孔1−2の内径にほぼ合致した断面円形の形状を有するものである。また断面長円形もしくは楕円形の押圧部25−2は前記本管レール流通路開口端部のうち特に大きな引張応力が発生しやすい分岐孔1−2の下端内周縁部の該本管レール1の長手方向の両側を集中的に押圧できるよう流通路1−1の長手方向が長辺となる断面長円形もしくは楕円形の形状を有するものである。さらに断面角形の基部25−3は駒状体の受け17の先端部に設けた角孔17−1内に嵌合して該駒状体25の方向性を確保するため断面角形の形状を有している。
図2により本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を効果的に発生・残留させる作業手順は前記図(B)と同様である。
【0023】
上記図1および図2は図3に示すコモンレールに適用した例であるが、図4〜図7に示すコモンレールにおいても、前記図1(A)または(B)および図2に示す方法により本管レール11、21、31またはブロック・レール41のそれぞれの分岐孔11−2、21−2、31−2、41−2の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を効果的に発生・残留させることができる。
【0024】
すなわち、図4〜図7に示すコモンレールの場合も図1および図2に示すコモンレールの場合と同様、本管レール11、21、31またはブロック・レール41の内部に鋼球5と棒状の鋼球受け7あるいは駒状体15、25と駒状体受け17を挿入し、鋼球5の球面または駒状体15、25の先細り状錐面が分岐孔11−2、21−2、31−2、41−2の本管レール流通路開口端部に当たるよう鋼球受け7または駒状体受け17を配置し、もう一方の本管レール端部から先端部をくさび形に形成したポンチ6を挿入し先端部の傾斜した摺動面に鋼球5または駒状体15、25を載せる。この状態で当該ポンチ6を押込むと、ポンチ6の先端部のくさび作用により鋼球5または駒状体15、25に分岐孔方向の力が付与されることにより当該鋼球5または駒状体15、25が分岐孔11−2、21−2、31−2、41−2の本管レール流通路開口端部に強く押しつけられる。そして、必要な圧力に達するまで荷重をかけた後、鋼球5または駒状体15、25と、鋼球受け7または駒状体受け17およびポンチ6を本管レール1より取除く。その結果、分岐孔11−2、21−2、31−2、41−2の本管レール流通路開口端部周辺には、前記と同様圧縮残留応力が発生・残留する。
【0025】
上記のごとく、本発明では、球体5または先端が先細り状となした駒状体15、25を用いポンチによる押圧方式により分岐孔1−2、11−2、21−2、31−2、41−2の本管レールの流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させかつ残留させることにより、本管レール1、11、21、31またはブッロク・レール41の高い内圧と、枝管2、12、22、32、42の接続頭部1−2、12−2、22−2、32−2、42−2の押圧に伴って受圧座面1−3、11−3、21−3、31−3、41−3にかかる軸力により分岐孔1−2、11−2、21−2、31−2、41−2の下端内周縁部Pに発生する大きな引張応力を前記圧縮残留応力との相殺作用により大幅に低減できる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明方法により製造されるコモンレールは、分岐孔の下端内周縁部における引張応力の発生を残留圧縮応力により相殺して効果的に抑制することができ、枝管接続部における内圧疲労強度を向上できるので、耐久性に優れ、亀裂の発生による流体洩れをなくして確実にして安定した機能を発揮することができるという優れた効果を有する。また、本発明のコモンレール製造方法によれば、通常の製造工程に圧力付与工程を付加するだけで済み、かつ複雑な設備を必要とするものではないから、工程増による設備コストのアップや生産性の低下などの問題はほとんどなく、高品質のコモンレールを安価に提供できるという大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボス部を有するコモンレールの製造方法における押圧力付与手段の実施例を例示したもので、(A)は球体を用いて分岐孔の本管レール流通路開口端部を押圧する方式を示すボス部の縦断面図、(B)は先端が円錐状となした駒状体を用いて分岐孔の本管レール流通路開口端部を押圧する方式を示すボス部の縦断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す説明図で、(A)は押圧力付与手段の他の実施例の縦断面図、(B)は(A)のb−b線上の断面図、(C)は(A)のc−c線上の断面図、(D)は(A)のd−d線上の断面図である。
【図3】この発明の対象とする従来のボス部を有するコモンレールの枝管接続構造部の一例を示す縦断面図である。
【図4】この発明の対象とする従来のボス部を有する他のコモンレールの枝管接続構造部の一例を示す縦断面図である。
【図5】この発明の対象とする従来のスリーブニップルタイプのコモンレールの枝管接続構造部の一例を示す縦断面図である。
【図6】この発明の対象とする従来のリテーナ方式のコモンレールの枝管接続構造部の一例を示す縦断面図である。
【図7】この発明の対象とする従来のブロックレール型コモンレールの枝管接続構造部の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41 本管レール
1−2、11−2、21−2、31−2、41−2 分岐孔
2、12、22、32、42 枝管
3 締付用外ねじナット
4 締付用スリーブワッシャ
5 鋼球
6 ポンチ
7 鋼球受け
15、25 駒状体
17 駒状体受け

Claims (4)

  1. その軸芯方向内部に流通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に設けた少なくとも1つのボス部に、前記流通路に通じかつ外方に開口する受圧座面を有する分岐孔を設け、前記流通路に通ずる流路を有する枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を前記受圧座面に当接係合せしめ、前記ボス部と予め枝管側に組込んだ締付用ナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレールの製造方法において、前記分岐孔の本管レール流通路開口端部に球体、または先端が先細り状となした駒状体を押圧して当該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させることを特徴とするコモンレールの製造方法。
  2. その軸芯方向内部に流通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を当接係合せしめ、本管レールに溶接またはろう付けにより取着したスリーブニップルと予め枝管側に組込んだ締付用ナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレールの製造方法において、前記分岐孔の本管レール流通路開口端部に球体、または先端が先細り状となした駒状体を押圧して当該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させることを特徴とするコモンレールの製造方法。
  3. その軸芯方向内部に流通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を当接係合せしめ、本管レールの外周部を囲繞するリング状の継手金具と予め枝管側に組込んだ締付用ナットの螺合による前記接続頭首下での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレールの製造方法において、前記分岐孔の本管レール流通路開口端部に球体、または先端が先細り状となした駒状体を押圧して当該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させることを特徴とするコモンレールの製造方法。
  4. その内部に流通路を有するブロック・レールの長手方向の周壁部に間隔を保持して設けた少なくとも1つの接続孔に、前記流通路に通じかつ外方に開口する受圧座面を有する分岐孔を設け、前記流通路に通ずる流路を有する枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を前記受圧座面に当接係合せしめ、前記接続孔部と予め枝管側に組込んだ締付用ナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレールの製造方法において、前記分岐孔のブロック・レール流通路開口端部に球体、または先端が先細り状となした駒状体を押圧して当該分岐孔のブロック・レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させることを特徴とするコモンレールの製造方法。
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