JP3846528B2 - 漏電遮断器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、交流電路に漏電や地絡が発生したときに、その電路を遮断する漏電遮断器に係り、特に漏電遮断器内部の配線および組立の簡略化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
12は、例えば特開平3−233824号公報に示された従来の漏電遮断器の漏電検出部を示す分解斜視図である。図において、1は主回路電路を形成する負荷側端子、2は主回路電路に過電流が流れたときに漏電遮断器の引外しを行なう過電流引外し機構である。3は零相変流器であり、零相電流検出用コイルが巻線されたコアー(図示せず)が専用のケースに収容され、複数の端子またはリード線(図示せず)が口出しされている。4は負荷側端子1と一体に形成された一次導体であり、零相変流器3の貫通孔3aに貫通されている。5はプリント回路板であり、零相変流器3の二次出力信号により漏電を判別する漏電検出回路5aが実装されている。
【0003】
6はコネクタであり、プリント回路板5に対し、零相変流器3、一次導体4および漏電引外し信号により作動する電磁引外し装置(図示せず)と電気的接続を行なうもので、それぞれのユニットに、複数のワイヤーハーネス7を経由して接続されている。8はプリント回路板5を収容するケースであり、遮断時に発生する溶融物の飛散からプリント回路板5を保護すると同時に、プリント回路板5を固定する。
【0004】
次に従来の漏電遮断器の動作について説明する。先ず、主回路電路に漏電が発生すると、主回路電路に接続された一次導体4に不平衡電流が流れ、磁気的に結合された零相変流器3の二次側に出力が誘起される。この零相変流器3に誘起された二次側出力は、コネクタ6およびワイヤーハーネス7を経由してプリント回路板5内部の漏電検出回路5aに入力される。
【0005】
漏電検出回路5aは電路に発生した漏電電流が所定の電流値を超えると出力信号を発生し、コネクタ6およびワイヤーハーネス7を経由して電磁引外し装置(図示せず)を励磁させ、漏電遮断器の遮断機構を作動させて、主回路電路を遮断する。なお、この漏電検出回路5aは一般的に増幅器および比較器などで構成されており、この動作には電気的エネルギーを要する。従って、この電気的エネルギーが主回路電路より供給されるように、主回路電路に接続されている一次導体4に対し、前記と同様にコネクタ6およびワイヤーハーネス7を経由してプリント回路板5が接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の漏電遮断器は、プリント回路板5、一次導体4、零相変流器3、および電磁引外し装置(図示せず)の電気的接続を、複数のワイヤーハーネス7およびコネクタ6を経由して行なっている。従って、複数のワイヤーハーネス7およびコネクタ6等の接続用部品が必要となるだけでなく、これらの収容スペースが必要になるとともに、ワイヤーハーネス7に可撓性があるために、ワイヤーハーネス7の形状を適正に整形して組立てなければならず、組立作業時間が長くなるという問題点があった。
【0007】
また、零相変流器3から口出しされた複数のワイヤーハーネス7は、コネクタ6を介してプリント回路板5に接続する必要があり、複数の長いワイヤーハーネス7や複数のコネクタ6等の接続用部品が必要であるという問題点もあった。
【0008】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、第一の目的は、プリント回路板と一次導体とを電気的に接続する接続用部品や接続のスペースを削減すると共に、漏電検出回路部の固定と同時に電気的接続を容易に行なうことができる漏電遮断器を得るものである。
【0009】
また、第二の目的は、二つに分割して配設されたプリント回路板と零相変流器との接続が容易な漏電遮断器を得るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る漏電遮断器においては、主回路電路の一部となり主回路電流が通電される一次導体と、この一次導体が貫通され主回路電路の零相電流を検出する零相変流器と、この零相変流器の出力信号により主回路電路の漏電を判別する漏電検出回路及びこの漏電検出回路を収容するケースを有する漏電検出回路部と、漏電検出回路の出力信号により作動し主回路電路を遮断する遮断機構と、一次導体、零相変流器、漏電検出回路部、及び遮断機構等を収容する筐体とを備えた漏電遮断器において、一次導体に押圧されるように漏電検出回路部に設けられ、一次導体から漏電検出回路に電力を供給する、ほぼL字状に形成された電源端子を備えたものである。
【0011】
また、電源端子は、漏電検出回路が実装されたプリント回路板に電気的に接続されたものである
【0012】
また、電源端子を一次導体に押圧するばねを設けたものである。
【0013】
また、プリント回路板には、ケースの上記プリント回路板が収容される側に凸設されたポストが挿入されるポスト挿入孔、及び電源端子の一端部が接続されるランドが設けられているとともに、上記プリント回路板への電力の供給が、上記ポストの内部に挿着されたばねにより、上記電源端子の他端部が一次導体への押圧でおこなわれるようにされたものである。
【0014】
また、電源端子は、一次導体との接触面に複数の点接触部を設けたものである。
【0015】
また、プリント回路板を零相変流器の両側に分割して配設し、それぞれのプリント回路板と零相変流器の出力端子とを接続する平面配線部材を設けたものである。
【0016】
また、零相変流器の出力端子をピン状に形成し、この端子を直接平面配線部材に接続したものである。
【0017】
さらに、平面配線部材の両端部が分割されたプリント回路板に接続された状態でプリント回路板をケースに収容したとき、平面配線部材及びケースは、零相変流器の出力端子と接続される平面配線部材の接続部が零相変流器の出力端子と交差するように形成されたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1である漏電遮断器の漏電検出部を示す斜視図である。図2は、図1に示す漏電検出部を備えた漏電遮断器の内部を示す平面図である。図3は、その正面断面図である。図4は、この発明の漏電検出部を構成する漏電検出回路部を示す斜視図である。図5は、図4に示す漏電検出回路部の分解斜視図である。図6は、漏電検出回路部の電源端子を示す斜視図である。図7は、漏電検出回路部を漏電遮断器へ組込む方法を示す斜視図である。図8は、この発明の一次導体と電源端子の接続状態を示す側断面図である。図9は、この発明の零相変流器と漏電検出回路部との接続状態を示す側断面図である。図10は、この発明の平面配線部材を示す平面図である。図11は、この発明の零相変流器を示す斜視図である。
【0019】
図2,図3において、10は回路遮断器の筐体であり、ベース11とカバー12で構成され、いずれも合成樹脂で形成されている。13はベース11に固着された電源側端子である。14は固定接触子であり、固定接点14aが固着されている。15は固定接触子14に対向して接離する可動接触子であり、可動接点15aが固着されている。16は消弧装置であり、複数の消弧板17を有している。18は可動接触子15に連動されたハンドルである。なお、固定接触子14と、可動接触子15と、消弧装置16と、ハンドル18等により漏電遮断器の遮断機構部が構成されている。19は主回路電路に漏電が発生した時に、漏電遮断器を引き外しする電磁引外し装置である。
【0020】
20は負荷側端子、21は主回路電路に過電流が流れた時、電路の引外しを行なう過電流引外し機構である。22は一次導体であり、図1に示すように、一端は負荷側端子20と一体に形成され、後述する零相変流器23の前後で所定の形状に折り曲げられて零相変流器23の貫通孔23a(図11に示す)を貫通するとともに、他端は過電流引外し機構21に接続されている。24は一次導体22を絶縁するインシュレータである。
【0021】
25は、漏電検出回路部であり、図4および図5にその構成を示す。26は零相変流器23の二次出力信号により漏電を判別する漏電検出回路を有したプリント回路板であり、2枚に分割され、後記するケース27に収容されている。このプリント回路板26には、漏電検出回路を構成する各種の電子部品が実装されているが、図示を省略している。27はプリント回路板26を収容する合成樹脂製のケースであり、左右にそれぞれプリント回路板収容室27aを有し、一次導体22等の主回路通電部との絶縁を行うとともに、遮断時に発生する溶融物の飛散からプリント回路板26および電子部品を保護する。
【0022】
また、プリント回路板26には、図5に示すように、一次導体22等の主回路通電部から漏電検出回路に電力を供給する一対の電源端子28と、左右のプリント回路板26と零相変流器23との接続を行なうフレキシブルプリント配線板すなわち第一の平面配線部材29と、プリント回路板26と電磁引外し装置19(図に示す)とを接続する第二の平面配線部材30が装着されている。
【0023】
電源端子28は、図6(a)に示す様に、銅板を折り曲げてほぼL字状に形成され、プリント回路板26に取付ける固定端28aと、一次導体22と電気的に接触する接触面28bとで構成されている。固定端28aは、プリント回路板26に設けられたランド26a(図8に示す)に半田付け等により接続されることにより、プリント回路板26内の漏電検出回路と電気的に接続される。また、電源端子28は、図8に示すように、ケース27に形成されたポスト27bの内部に挿着されたばね31により、その接触面28bが一次導体22に弾力的に押圧され、一次導体22と電源端子28との電気的接触を良好に保っている。
【0024】
また、電源端子28の接触面28bは、図6(b)または図6(c)に示すように複数の点接触部を形成することにより、電源端子28と一次導体22との電気的接触の信頼性を向上させることができる。図6(b)に示す電源端子28は、接触面28bに複数の小さい打出し部を設けたものであり、接触部分の接触圧力を上げて接触の安定を図ったものである。図6(c)に示す電源端子28は、接触面28bに複数の鋭角な切り起こし部を設けたものである。
なお、図4、図5、図7および図8に示す電源端子28は、図6()に示す複数の小さい打出し部を設けたものである。
【0025】
次に、第一の平面配線部材29および零相変流器23の構成と、両者の接続方法を図9〜図11に基づき説明する。第一の平面配線部材29は、図10に示すように、周知の可撓性を有する絶縁シート29aと、この絶縁シート29aに配設され電気信号を伝えるパターン29bと、パターン29bに接続された複数のピン29cで構成されている。29dは複数の貫通孔であり、後述する零相変流器23の一端面23gから突出するように設けられたピン形の出力端子23b(図11に示す)に対向する位置に穿設されている。
【0026】
29eは貫通孔29dの周囲に隣接して設けられた半田付け用の接続部すなわちランドであり、図9に示すように、零相変流器23の出力端子23bに半田付けすることにより電気的に接続される。なお、出力端子23bは、零相変流器23の二次巻線及び三次巻線23dの巻線口出し部と接続されている。
【0027】
図9に示す23cは零相変流器23のコア、23dはコア23cの外周に巻かれた二次巻線及び三次巻線、23eは二次巻線及び三次巻線23dを絶縁および固定する充填材、23fは零相変流器23の外郭となる合成樹脂製のケースである。零相変流器23の外観構造は、図11に示すとおりであり、平面状の一端部23gから複数の出力端子23bが突出している。
【0028】
次に、ケース27に収容されたプリント回路板26と零相変流器23とを接続する方法を、図4および図5に基づき説明する。
図5に示す左右のプリント回路板26に接続された第一の平面配線部材29を、ケース27に組込むには、先ず、プリント回路板26のポスト挿入孔26aにケース27のポスト27bを挿入する。次に、プリント回路板26を挿入する過程において、ランド29eの延長上の端部29fを、図4に示すように湾曲させて、端部29f(破線で示す)をケース27に設けられた案内壁27cの下方に挿入する。これにより、ランド29eの貫通孔29dの方向が出力端子23bと交差して、出力端子23bを容易に挿入できる方向に配設することができ、漏電検出回路部25が完成する。
【0029】
次に、図7に示すように、この漏電検出回路部25をベース11に組込まれた零相変流器23の上方から挿入すると、零相変流器23の出力端子23bと第一の平面配線部材29に設けられたランド29eの貫通孔29dとの位置が合致しているので、貫通孔29dに出力端子23bを通して、出力端子23bをランド29eに半田付けすることにより、零相変流器23と漏電検出回路部25とが電気的に容易に接続できる。
【0030】
図2及び図3に示す32は漏電検出の感度を切換える感度切換装置、33は漏電動作を確認するためのテストスイッチである。電磁引外し装置19と、感度切換装置32およびテストスイッチ33は一体に組立てられており、この電気信号はコネクタ34および第二の平面配線部材30を介して、プリント回路板26(図4に示す)に伝達されている。
【0031】
上記のように構成された漏電遮断器においては、図7に示すように、一次導体22、零相変流器23、および過電流引外し機構21等が組込まれたベース11に、漏電検出回路部25を矢印方向に組込むと、図8に示すように、プリント回路板26に取付けられた一対の電源端子28の接触面28bが、左右極の一次導体22の内側の平面部22に接触し、ばね31により押圧される。
【0032】
この実施の形態1の構成によれば、漏電検出回路部25を零相変流器23の上方から零相変流器23の両側に設けられた空間部に挿着するだけで、一次導体22と電源端子28との電気的接続が完了するため、従来装置のような複数のワイヤーハーネスやコネクタ等の接続用部品が不要となり、構造も簡素化でき、組立作業時間を大幅に短縮できる。
なお、この実施の形態1では一次導体22と電源端子28とを電気的に接続するようにしたが、一次導体22と一体に形成された負荷側端子20等の導電部と電源端子28とを電気的に接続するようにしてもよい。
【0033】
また、電源端子28は、その固定端28aをプリント回路板26上に設けられたランド26aに直接取付けることができるので、フロー半田(デップ半田)等の自動半田の作業工程で電子部品の半田付けと同時に半田付けでき、作業工数が削減できる。なお、電源端子28の固定端28aの先端形状を図6(a)に示すように、異方向に軽く曲げておくことにより半田付け時の浮上がりや傾きを防止することができる。
【0034】
なお、上記の実施の形態1では、電源端子28と一次導体22の電気的な接触を良好に保つために、ばね31を設けて押圧しているが、電源端子28を例えばリン青銅板等の弾力性のある材料で形成すれば、ばね31は不要となる。しかし、電源端子28の固定端28aの半田付け部に応力が掛かりやすく、クラックの原因となる可能性もある為、電源端子28自体に弾力性を持たせない方が信頼性が向上する。
【0035】
また、電源端子28は弾力性があると意図的な整形が困難となり、形状によってはプリント回路板26への取付けが難しくなることがある。従って、電源端子28自体に弾力性を持たせない場合には、容易に電源端子28を整形することが可能となる為、プリント回路板26に取付け後に所定の形状に整形することにより、プリント回路板26への実装を容易にすることができる。
【0036】
また、電源端子28の接触面28bとして、図6(b)または図6(c)に示すような複数の点接触部を設けることにより、電源端子28と一次導体22との接触部分の接触圧力を上げて接触の安定を図ることにより、電気的接触の信頼性を向上させることができる。また、図6(c)に示す起こし部を設けたものは対向する一次導体22のメッキ層に鋭角な切り起こし部が深く食い込み、外部から侵入してくる腐食性ガスに対する耐久性を向上させることができる。
【0037】
さらに、この電源端子28の接触面28bにグリースを塗布すれば、腐食性ガスから接触部を保護することができるだけでなく、微摺動が原因の接触不良現象であるフレッティング腐食を防止することが可能である。
【0038】
また、プリント回路板26を2つに分割し、ケース27のプリント回路板収容部27aに装着された各々のプリント回路板26を、零相変流器23の両側の空間部に収容するように構成し、上記の1個の第一の平面配線部材29を用いて、零相変流器23および左右に分割された各々のプリント回路板26間の3部品を電気的に接続することにより、従来装置のような複数の長いワイヤーハーネス7や複数のコネクタ6等の接続用部品が不要になり、配線作業を大幅に簡略化できる。また、配線作業を増やすことなく漏電遮断器内の限られたスペース内に、効率良く漏電検出回路部25を収容することができる。
【0039】
さらに、零相変流器23の各巻線の口出し端子をピン形の出力端子23bとして、零相変流器23の一端面23gすなわちベース11の開口部側に配設すると共に、この出力端子23bに対向する位置に第一の平面配線部材29上に設けたランド29eの貫通孔29dを配設し、かつ、貫通孔29dが零相変流器23の出力端子23bと交差する方向となるようにランド29eをケース27の案内壁27cの下に挿入し整形しながら、プリント回路板26および電源端子28をケース27に収容して漏電検出回路部25を構成する。
【0040】
そうして、図7に示すように、漏電検出回路部25をベース11の所定の位置に収容するだけで、零相変流器23の出力端子23bと第一の平面配線部材29に設けた貫通孔29dの位置が合致し、貫通孔29dに出力端子23bを通してランド29eに半田付けすれば、零相変流器23とプリント回路板26の接続が完了するため、従来装置のような複数の長いワイヤーハーネス7や複数のコネクタ6等の接続用部品が不要になり、配線作業を大幅に簡略化できる。
【0041】
この実施の形態1では、零相変流器23の一端面23gに設けられた出力端子23bを第一の平面配線部材29のランド29の貫通孔29dに挿入して半田付けする構成について説明したが、接触抵抗が安定すれば必ずしも半田付けする必要はなく、また、出力端子23bの替わりに平面的な端子を設け、第一の平面配線部材29のランド29が、直接平面で接触するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0043】
一次導体に押圧されるように漏電検出回路部に設けられ、一次導体から漏電検出回路に電力を供給する電源端子を備えたことにより、一次導体に接続された主回路通電部と、漏電検出回路に取り付けられた電源端子とが直接電気的に接続されるので、複数のワイヤーハーネスやコネクタ等の接続用部品が不要となり、構造も簡素化でき、組立作業時間を大幅に短縮できる。
【0044】
また、電源端子を漏電検出回路が実装されたプリント回路板に接続することにより、電子部品の半田付け工程と同時に半田付けでき、組立作業時間を短縮できる。
【0045】
また、電源端子を一次導体に押圧するばねを設けることにより、電源端子として弾力性が少なく容易に変形可能な材料及び形状に形成できるとともに、プリント回路板に半田付け後に所定の形状に変形させることができるので、プリント回路板への取付けが容易になる。
【0046】
また、電源端子はほぼL字状に形成され、その一端部がプリント回路板に接続され、その他端部がばねに押圧されるように構成することにより、漏電検出回路部と一次導体との電気的接続が確実で容易になる。
【0047】
また、電源端子の一次導体との接触面に複数の点接触部を設けることにより、電気的接触の信頼性が向上する。
【0048】
また、プリント回路板を零相変流器の両側に分割して配設し、それぞれのプリント回路板と零相変流器の出力端子を一個の平面配線部材で接続することにより、複数のワイヤーハーネスやコネクタ等の接続用部品が不要となり、構造も簡素化でき、組立作業時間を大幅に短縮できるとともに、漏電検出部の省スペース化が図れる。
【0049】
また、零相変流器の出力端子をピン状に形成し、この出力端子を平面配線部材に直接接続するようにしたので、ワイヤーハーネスやコネクタ等の接続用部品が不要になる。
【0050】
さらにまた、平面配線部材の両端部が分割されたプリント回路板に接続された状態でプリント回路板をケースに収容したとき、平面配線部材及びケースを、零相変流器の出力端子と接続される平面配線部材の接続部が零相変流器の出力端子と交差するように形成することにより、零相変流器と平面配線部材との接続が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である漏電遮断器の漏電検出部を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の漏電遮断器を示す平面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の漏電遮断器を示す正面断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の漏電検出部を構成する漏電検出回路部を示す斜視図である。
【図5】 図4に示す漏電検出回路部の分解斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態1の電源端子を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態1の漏電検出回路部を漏電遮断器へ組込む方法を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態1の一次導体と電源端子の接続状態を示す側断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態1の零相変流器と漏電検出部との接続状態を示す側断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態1の平面配線部材を示す平面図である。
【図11】この発明の実施の形態1の零相変流器を示す斜視図である。
【図12】 従来の漏電遮断器の漏電検出部を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 筐体、22 一次導体、23 零相変流器、23b 出力端子、
25 漏電検出回路部、26 プリント回路板、27 ケース、
28 電源端子、28b 接触面、29 第一の平面配線部材、
29d 貫通孔、29e ランド、30 第二の平面配線部材、31 ばね。

Claims (6)

  1. 主回路電路の一部となり主回路電流が通電される一次導体と、この一次導体が貫通され上記主回路電路の零相電流を検出する零相変流器と、この零相変流器の出力信号により上記主回路電路の漏電を判別する漏電検出回路及びこの漏電検出回路を収容するケースを有する漏電検出回路部と、上記漏電検出回路の出力信号により作動し上記主回路電路を遮断する遮断機構と、上記一次導体、零相変流器、漏電検出回路部、及び遮断機構等を収容する筐体とを備えた漏電遮断器において、上記漏電検出回路が実装されたプリント回路板に装着され、上記一次導体から上記漏電検出回路に電力を供給するL字状の電源端子、及びこの電源端子を上記一次導体に押圧するばねとを備えたことを特徴とする漏電遮断器。
  2. プリント回路板には、ケースの上記プリント回路板が収容される側に凸設されたポストが挿入されるポスト挿入孔、及び電源端子の一端部が接続されるランドが設けられているとともに、上記プリント回路板への電力の供給が、上記ポストの内部に挿着されたばねにより、上記電源端子の他端部が一次導体への押圧でおこなわれることを特徴とする請求項1記載の漏電遮断器。
  3. 電源端子は、一次導体との接触面に複数の点接触部を設けたことを特徴とする請求項記載の漏電遮断器。
  4. プリント回路板を零相変流器の両側に分割して配設し、それぞれのプリント回路板と上記零相変流器の出力端子とを接続する平面配線部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の漏電遮断器。
  5. 零相変流器の出力端子をピン状に形成し、この出力端子を直接平面配線部材に接続したことを特徴とする請求項記載の漏電遮断器。
  6. 平面配線部材の両端部が分割されたプリント回路板に接続された状態で上記プリント回路板をケースに収容したとき、上記平面配線部材及び上記ケースは、零相変流器の出力端子と接続される上記平面配線部材の接続部が上記零相変流器の出力端子と交差するように形成されたことを特徴とする請求項4または5記載の漏電遮断器。
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