JP3845917B2 - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディーゼルエンジン用の燃料噴射装置に関し、特に高圧燃料を一種のサージタンクである蓄圧配管(以下コモンレールと言う。)に蓄圧し、この蓄圧された高圧燃料を電子制御によってディーゼル機関に噴射するようにした蓄圧式燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、高圧供給ポンプによってコモンレールに高圧燃料を加圧圧送して蓄圧すると共に、このコモンレールの高圧燃料を電子制御式の蓄圧式燃料噴射装置によって、ディーゼル機関に噴射するようにしたものは、特開平5−133296号公報に示されるように公知である。
【0003】
上記構成の蓄圧式燃料噴射装置では、コモンレールに蓄圧された高圧燃料を噴射制御するための電磁弁は、電磁二方弁の構成をとっている。すなわち、コモンレールの高圧燃料が導入される制御室と低圧リーク回収通路の間に電磁弁が配設され、噴射時期になると制御室内の燃料を低圧リーク回収通路に開放する。その後噴射期間が終了すると、低圧リーク回収通路を遮断し、高圧燃料通路の高圧燃料を制御室に導く構成となっている。
【0004】
しかしながら、上述の電磁二方弁は、制御室圧力がシート面積全面に作用するため、電磁弁を閉弁方向に付勢するためのバネ力が大きくなってしまい、バネ力に打ち勝って電磁二方弁を開弁方向に駆動するための電磁力も大きな力が必要となり、ソレノイド部分の小型化が困難となる。そこで、平面状の二つのシート部材のどちらかに燃料逃がし溝を構成することによって、シート平面に作用する油圧力を低減し、ソレノイドの小型化を可能とした構成を先に出願人は特願平7−190464号にて提案している。
【0005】
このような構造の場合、開弁時の制御室圧力をコントロールする二つの絞り孔を配設した板状の制御室圧設定部材は、インジェクタボディの制御室部の開口する面に対して、ネジあるいはかしめなどの締結部を有する固定部材を用いて固定される。ここで、制御室圧設定部材の制御室と接する面には制御室の開口面積だけ燃料の圧力が作用する。制御室圧力は最高150MPaにも達するため、固定部材による軸力が十分でないと、制御室圧設定部材が凸状に変形し、制御室圧設定部材とインジェクタボディ間、あるいは複数の制御室圧設定部材間に微小隙間を生じ、その隙間を軽油が浸透する。制御室の周囲には低圧リーク回収通路が構成されるが、この低圧リーク回収通路まで浸透が達した場合、燃料リーク量が増大し悪化する。また、制御室の周囲には高圧燃料導入通路も構成されるため、制御室圧設定部材の凸状の変形が高圧燃料導入通路に達した場合、制御室への流入燃料が増加するために、ノズルの開弁期間が短くなり、噴射量が減少する。
【0006】
上述の如く、制御室圧設定部材とインジェクタボディ間のシール性不良は、蓄圧式燃料噴射装置の燃料リーク量低減、安定した噴射量特性を実現する上で、大きな問題点であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題点に鑑み、本発明では制御室圧設定部材とインジェクタボディ間、あるいは複数の制御室圧設定部材間のシール性を向上することにより、燃料リーク量を低減し、制御室への流入燃料の増加に起因する噴射量の減少を防ぐと共に、燃料リーク量と噴射量の経時変化を低減した蓄圧式燃料噴射装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は請求項1ないし請求項4に記載の構成を採用する。
請求項1に記載の構成によれば制御室圧設定部材の固定部材から伝達された軸力の分布は、制御室内の高圧燃料による制御室圧設定部材の受圧面内に位置する為、制御室内の高圧燃料による制御室圧設定部材の凸状の変形を少なくし、制御室圧設定部材とインジェクタボディ間の軽油の浸透を防ぐことができる。すなわち、制御室の近傍に位置する低圧リーク回収通路への軽油の浸透を防ぐことができるため、蓄圧式燃料噴射装置の燃料リーク量の低減が可能となる。また、制御室の近傍に位置する高圧燃料導入通路と制御室の連通を防ぐこともできるため、制御室への燃料流入量の増加による噴射量増加も防ぐことができる。
【0009】
また、制御室圧設定部材の凸状の変形を抑えることができるため、蓄圧式燃料噴射装置を長時間作動することにより進行する固定部材の塑性変形を低減することができる。従って、蓄圧式燃料噴射装置の長時間作動後にも制御室圧設定部材とインジェクタボディ間には微小隙間ができることは無く、蓄圧式燃料噴射装置を長時間作動させた場合に燃料リーク量が増加し、噴射量が減少することを防ぐことができる。
【0010】
また、請求項2に記載の構成によれば、固定部材から制御室圧設定部材に対する軸力の分布をさらに制御室の中心軸に近づけることができるため、上記構成よりも制御室内の高圧燃料による制御室圧設定部材の凸状の変形を少なくすることができるため、更に制御室から低圧リーク回収通路への燃料リーク量および高圧燃料導入通路から制御室への燃料流入を防ぐことができる。
【0011】
また、請求項3に記載の構成によれば、固定部材から制御室圧設定部材へ伝達される軸力は、制御室圧設定部材と固定部材間の接触抵抗と制御室圧設定部材をインジェクタボディへ押しつける力として作用するが、この構成により制御室圧設定部材と固定部材間の接触抵抗を低減することができるため、より大きな力で制御室圧設定部材をインジェクタボディへ固定することができる。従って、制御室内の高圧燃料による制御室圧設定部材の凸状の変形を低減するのに有効であり、制御室から低圧リーク回収通路への燃料リーク量および高圧燃料導入通路から制御室への燃料流入を防ぐことができる。
【0012】
さらに、請求項4に記載の構成によれば、高圧燃料の油圧力が制御室圧設定部材に作用する箇所は制御室のみになるため、固定部材の制御室圧設定部材を固定する軸力に対抗する力は少なくなり、制御室圧設定部材の凸状の変形を低減することができる。従って、制御室から低圧リーク回収通路への燃料リーク量および高圧燃料導入通路から制御室への燃料流入を防ぐことができる。
【0013】
上記のように、本発明によって、制御室圧設定部材とインジェクタボディ間、あるいは複数の制御室圧設定部材間のシール性を向上できるため、燃料リーク量を低減し、制御室流入燃料の増加に起因する噴射量の減少を防ぐことができると共に、これらの特性の経時変化を低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態を示す蓄圧式燃料噴射装置の中心軸に沿った全体側面断面図であり、図2は図1中の要部の拡大側面断面図である。図3は本発明の第1の実施形態に用いた電磁二方弁の詳細構造断面図であり、(A)は中心軸に沿った側面断面図、(B)は(A)中のA−A断面図である。
【0015】
本発明の第1の実施形態の構造を図1、図2、図3を用いて説明する。
第1の実施形態の蓄圧式燃料噴射装置1は図示しないディーゼル内燃機関の燃焼室内へ間欠的に燃料を噴射する燃料噴射装置であって、高圧燃料を蓄圧する図示しないコモンレールから高圧燃料を導出する図示しない燃料配管を通して燃料の供給を受け、電子的に制御されてディーゼル機関に燃料を噴射する各気筒毎に設けられた蓄圧式燃料噴射装置である。
【0016】
蓄圧式燃料噴射装置1は、噴射ノズル2の燃料噴射孔3を開閉するための噴射ノズル2のニードル弁4と、ニードル弁4に接触あるいは連結し、ニードル弁4を閉弁方向に付勢するためのバネ部材6を貫通する棒状のノズルプレッシャピン5と、ノズルプレッシャピン5に接触あるいは連結し、インジェクタボディ7と摺動自在に組み込まれた制御ピストン8と、高圧燃料導入通路9より分岐する制御室燃料導入通路10と燃料低圧室11に連通し、油圧力によって制御ピストン8とノズルプレッシャピン5を介してニードル弁4を閉弁方向に付勢するための燃料が蓄えられる制御室12と、ニードル弁4の開弁時に燃料噴射孔3から噴射する高圧燃料を噴射ノズル2の燃料噴射孔3に導くための噴射ノズル燃料導入通路39とを具備する。
【0017】
制御室燃料導入通路10と制御室12との間には、制御室12への導入燃料を制限するための第1の絞り孔13が配設され、制御室12と低圧室11の間に第1の絞り孔13より通路抵抗の小さい第2の絞り孔14が配設されている。第1の絞り孔13と第2の絞り孔14はそれぞれ別の部材に配設され、第1の絞り孔13は第1の制御室圧設定部材52に、第2の絞り孔14は第2の制御室圧設定部材51に形成される。
【0018】
第2の絞り孔14と低圧室11の間には、制御室12の高圧燃料を開放、あるいは遮断するための、電磁コイル15と電磁コイル15から発生する電磁力により駆動されると共に、閉弁方向に付勢するためのバネ部材16およびバネ力を伝達するプッシュロッド33を有する電磁二方弁17とを備えている。
電磁二方弁17は、セラミック、または鋼の球の一部分に平面が加工された可動側シート部材18と、ネジにより第2の制御室圧設定部材51へ軸力を作用させるシリンダ19と、シリンダ19に摺動自在に組み込まれ、可動側シート部材18を回転自在に包括する棒状可動部材20と、棒状可動部材20に連結あるいは一体で構成されたアーマチャ21とリフト量を調整するための円筒状部材41とからなる。ここでシリンダ19の第2の制御室圧設定部材51に接する端面19aは、制御室12の第1の制御室圧設定部材52との接触面52aよりも内側に少なくとも一部分が位置する。さらに電磁二方弁17のシート部22は、図3の詳細構造に示すように、電磁二方弁17の可動側シート部材18側と制御室12を構成する第2の制御室圧設定部材51側に設けられた2つの平面18a、51aで構成された平面シート部からなり、平面18a、51aを密着、あるいは所定の距離を隔てることによって、制御室12の高圧燃料を開放、あるいは遮断制御を行う構造となっている。
【0019】
燃料フィルタ24は燃料中に含まれる不純物あるいは噴射管の脱着の際に混入した不純物を濾過し、蓄圧式燃料噴射装置内部の損傷を防ぐために設けられている。燃料フィルタ24の外周面とインジェクタボディ7内周面の間の隙間は0.025mmに設定され、この隙間に燃料を通すことで不純物を濾過する。
また、図1中の25はノズルパッキンチップ、26はノズルリテーニングナット、27は電磁二方弁のコネクタ、28は電磁二方弁17のリテーニングナット、29はリーク燃料回収用通路である。さらに、通路31は制御ピストン8と噴射ノズル2のニードル弁4の摺動クリアランスからのリーク燃料を回収するための低圧リーク回収通路であり、第1の制御室圧設定部材52と第2の制御室圧設定部材51に配設された低圧通路54、53を介して燃料低圧室11に連通している。また、燃料低圧室11はシリンダ19を連通する低圧通路34と、アーマチャ21を連通する低圧通路35、プッシュロッド33の中心を連通する低圧通路36、電磁コイル15の外周を連通する図示しない低圧通路、およびリーク燃料回収用通路29に連通している。
【0020】
第1の実施形態における各部寸法は以下の通りである。
第1の絞り孔13の直径は0.2mm、第2の絞り孔14の直径は0.32mm、可動側シート部材18の球径は2.0mm、可動側シート部材18の平面部直径は1.6mm、球削り代は0.4mm、電磁二方弁17のリフト量は0.12mm、シリンダ19の端面外径は14.3mm、シリンダ19の端面内径は4mm、制御室12の内径は5mmである。
【0021】
また、可動側シート部材18は棒状可動部材20に対し、回転自在に組み付けられている。つまり、棒状可動部材20の先端部に円筒状の突起42が配設されており、その内径は可動側シート部材18とのクリアランスが数μmとなるように加工されている。また、円筒状の突起42の内部底面には図示しない円錐状のくぼみが加工されており、この円錐状くぼみに可動側シート部材18の球面が接触し、かつ棒状可動部材20から飛び出すことがなく、かつ回転摺動性を損なうことがない所定のかしめ力で円筒状の突起42がかしめられている。
【0022】
次に第1の実施形態の作動を説明する。
高圧燃料は、先ずコモンレールから導出される図示しない燃料配管を通って、蓄圧式燃料噴射装置1の高圧燃料導入通路9に入り、制御室12側と噴射ノズル2側のそれぞれの高圧燃料通路10と39に分岐され導入される。この時、噴射ノズル2のニードル弁4はノズルプレッシャピン5に取り付けられたバネ部材6によって閉弁方向に付勢されているため噴射は行われない。また、電磁二方弁17も閉弁方向に付勢するバネ部材16によって、閉弁状態を保っている。以上の状態で、徐々に高圧燃料導入通路9の圧力は上昇する。エンジン始動直後のこの圧力上昇速度は、約25〜30MPa/sec程度である。前記のノズルプレッシャピン5に取り付けられたバネ部材6がニードル弁4を閉弁方向に付勢することに加え、制御室12に入った高圧燃料によって制御ピストン8は、ニードル弁4の閉弁方向に付勢する。従って電磁二方弁17が開弁するまでは噴射ノズル2から燃料が噴射することは無い。これは、制御ピストン8の受圧面積とノズルニードル弁の受圧面積とに差があり、前者の方が大きいためである。
【0023】
また、電磁二方弁17を閉弁方向に付勢するためのバネ部材16のセット荷重は65Nに設定されており、蓄圧式燃料噴射装置1の使用時における最大制御室圧力150MPaの場合の開弁方向への油圧荷重20Nよりも大きく設定されているため、噴射ノズル2のニードル弁4と同様に油圧荷重によって開弁することもない。
【0024】
この状態で電磁二方弁17を開弁するため、電磁コイル15に通電すると、電磁コイル15から発生する電磁力により、アーマチャ21が吸引される。この電磁力と制御室12の圧力が可動側シート部材18の受圧部に作用することにより発生する開弁方向に働く油圧力の総和が、閉弁方向に付勢するバネ部材16のセット荷重より大きくなると開弁する。第1の実施例における電磁力は約100Nに設定されているため、例えば最大噴射圧力が150MPaだとすれば、上述の如く電磁コイル15に開弁のための通電を行わない限り、必ず電磁二方弁17は閉弁状態を保つようになっている。一旦、電磁コイル15に通電がなされると電磁二方弁17が開弁し、制御室12の燃料は第2の絞り孔14を介して燃料低圧室11に流出し、プッシュロッド33、アーマチャ21、電磁コイル15を貫通する低圧通路34、35、36、29およびユニオン61を介して、図示しないリーク燃料回収用の配管に流れ込む。制御室12の高圧燃料の流出が始まりしばらくすると、制御室12の圧力は、高圧燃料導入通路9および噴射ノズル燃料導入通路39の圧力の半分以下に低下する。これは、制御室12からの流出燃料を規制するための第2の絞り孔14の通路面積に比較し、制御室12に導入される燃料を規制するための第1の絞り孔13の通路面積が小さく構成されているためである。さらに制御室12の圧力が下がると、噴射ノズル2のニードル弁4、制御ピストン8の油圧荷重、およびバネ部材6のセット荷重との力関係が逆転し、開弁方向への力が勝って、噴射ノズル2の燃料噴射孔3から燃料噴射が開始される。
【0025】
上記状態が続き、噴射終了時期が来ると電磁コイル15への通電が遮断する。この時、アーマチャ21を吸引するための電磁力100Nが0になるため、電磁二方弁17を閉弁方向に付勢するバネ部材16の力によって電磁二方弁17は閉弁する。すると、制御室12に高圧燃料導入通路9と制御室燃料導入通路10を介して高圧燃料が導入され、徐々に制御室12の圧力が電磁二方弁17の開弁前の初期状態まで復帰してくる。この制御室12の昇圧過程の途中で、油圧荷重とバネ部材6のセット荷重との力関係が逆転すると、噴射ノズル2のニードル弁4が閉弁し噴射が終了する。
【0026】
以上の構成と作動を行う蓄圧式燃料噴射装置1において、高圧燃料導入通路9と制御室12のあいだに位置する制御室12への導入燃料を制限するための第1の絞り孔13と、制御室12と低圧通路34、35、36、29あるいは燃料低圧室11の間に位置する第1の絞り孔13より通路抵抗の小さい第2の絞り孔14とを別々に配設する(もしくは一体に配設してもよい)制御室圧設定部材51、52と、インジェクタボディ7(あるいはインジェクタボディ7に締結されたネジ部材)にネジ、あるいはかしめなどで締結する制御室圧設定部材51、52の固定部材(シリンダ)19との接触面は、少なくともその一部分が制御室圧設定部材51、52の制御室12との接触面52a内に位置する。つまり第1の実施形態においては、第2の制御室圧設定部材51とシリンダ19の接触面19aは、少なくとも一部分が第1の制御室圧設定部材52の制御室12との接触面52aよりも内側に位置する。
【0027】
この構成について、その効果を説明する。
第1の実施形態との比較のために、シリンダ端面19aが第1の制御室圧設定部材52の制御室12との接触面52a外だけに接触する場合の電磁二方弁17付近の断面図を図4に示す。図4において(A)は中心軸に沿った側面断面図、(B)は(A)中のA−A断面図、(C)は第1の制御室圧設定部材52の変形状態を示す説明図である。ここで、図3、図4のA−A断面上に示されたクロスハッチング部分の面は、シリンダ19と第2の制御室圧設定部材51との接触面19aの作用位置である。第1の制御室圧設定部材52の制御室12との接触面52aに作用する圧力は、電磁二方弁17の閉弁時には最大150MPaに達するが、この圧力が第1の制御室圧設定部材52の制御室12に接した面52aに作用することにより約3kNの油圧力が発生する。図4(A)に示すようにシリンダ端面19aが接触面52aよりも外側だけに接触する場合、図4(C)のように、第1の制御室圧設定部材52は制御室12の反対方向に向かって凸状に変形し、インジェクタボディ7との間に微小隙間を生じる。また、第2の制御室圧設定部材51は第1の制御室圧設定部材52の面に配設された第1の絞り孔13と制御室12を連通する燃料導入通路55内の高圧燃料によって制御室12の反対方向に向かって凸状に変形し、第1の制御室圧設定部材52との間に微小隙間を生じる。これら2箇所の微小隙間によって、以下に示す蓄圧式燃料噴射装置の性能の悪化が生じる。
【0028】
第1は、インジェクタボディ7のバルブ側端面7aに開口した低圧通路31とシリンダ19に設けられた低圧室11を連通する低圧リーク回収通路53、54にまで制御室圧設定部材51、52双方の凸状変形による微小隙間が存在した場合、微小隙間から高圧燃料の漏れを生じ、蓄圧式燃料噴射装置の燃料リーク量が増加する。
【0029】
第2は、インジェクタボディ7のバルブ側端面7aに開口する制御室燃料導入通路10にまで第1の制御室圧設定部材52の凸状変形による微小隙間が存在した場合、第1の絞り孔13以外に高圧燃料が制御室12に流入し、制御室12の流入流量が増加することである。すなわち、制御室圧の昇圧速度が上昇、および降圧速度が低下するため、ノズルの開弁時間が短くなり、噴射量が減少する。
【0030】
しかし、図3に示すように、第2の制御室圧設定部材51とシリンダ19の接触面19aは、少なくともその一部分が第1の制御室圧設定部材52の制御室12との接触面52a内に位置する第1の実施形態の場合、シリンダ端面19aに作用する軸力が、制御室12の高圧燃料の受圧面52aよりも内側に作用するため、制御室圧設定部材51、52双方の凸状の変形は少なく、微小隙間が低圧リーク回収通路53、54および制御室燃料導入通路10まで達することを防止することができる。従って、第1の制御室圧設定部材52とインジェクタボディ7間の燃料リークは発生せず、蓄圧式燃料噴射装置の低リーク量化を実現できると共に、制御室12と制御室燃料導入通路10が連通することもなく、噴射量の減少を防ぐことができる。
【0031】
図5は図4のシリンダ端面19aが第1の制御室圧設定部材52の制御室12との接触面52aよりも外側だけに接触する場合と、図3の第1の実施形態に相当する場合とで、燃料リーク量増加量、噴射量増加量とが各々時間の経過とともにどのように変化したかを示すもので、図5の(a)と(b)はそれぞれ、図4のシリンダ端面19aが第1の制御室圧設定部材52の制御室12との接触面52aよりも外側だけに接触する場合と、図3の第1の実施形態に相当する場合のリーク量、噴射量の増加量の経時変化を示している。
【0032】
図5からわかるように、前者の場合である(a)のリーク量は300〜400時間を境に急増し、噴射量は400時間まで徐々に減少している。これは、0〜400時間の間に制御室12の油圧力によって第1の制御室圧設定部材52とインジェクタボディ7の間の微小隙間が徐々に増加し、作動時間の経過に従って制御室燃料導入通路10から制御室12へ流入する燃料が増加したために噴射量が減少したことを示している。つまり、第1の制御室圧設定部材52が凸状に変形し、第1の制御室圧設定部材52とインジェクタボディ7の間に生じた微小隙間に軽油が浸透することにより、第1の制御室圧設定部材52の受圧面積は凸状に変形する前よりもさらに大きくなるため、作動時間が経過するにつれてさらに第1の制御室圧設定部材52とインジェクタボディ7の微小隙間が大きくなってゆくことを示している。しかし、400時間付近で微小隙間を浸透する軽油はリーク回収通路31に到達するため、これ以上、第1の制御室圧設定部材52の受圧面積は増えることがなく、微小隙間の成長も止まる。従って、制御室12への燃料流入量も増加しなくなるため、噴射量は減少しなくなる。
【0033】
一方、第1の実施形態の構成である(b)の場合は長時間作動しても、ほとんど燃料リーク量が増加することもなく、噴射量が減少することもない。つまり、第2の制御室圧設定部材51とシリンダ19との接触面19aの一部分を第1の制御室圧設定部材52の制御室12との接触面52a内に位置させたことによって、第1の制御室圧設定部材が凸状に変形することを防止することができるため、第1の制御室圧設定部材52の受圧面積が作動時間の経過に従って増加することがないことを示している。このように、第1の実施形態の構成によって、燃料リーク量の増加、噴射量の減少などの蓄圧式燃料噴射装置1の性能の経時変化を低減することができる。
【0034】
上述の如く、本願発明を採用した蓄圧式燃料噴射装置1は、二つの制御室圧設定部材51、52の有する高圧シール面の漏れをなくすと共に、制御室12への第1の絞り孔13以外からの燃料流入を防ぐことができるため、燃料リーク量を小さく抑えることができ、制御室12への第1の絞り孔13以外からの燃料流入に起因する噴射量減少を防止することができる。さらには、長時間作動後にも上記効果を得ることができ、特性の経時変化が少なく、信頼性の高い蓄圧式燃料噴射装置を実現することができる。
【0035】
本発明の第2の実施形態について次に説明する。図6は本発明の第2の実施形態に用いた電磁二方弁の詳細構造の断面図であり、(A)は中心軸に沿った側面断面図、(B)は(A)中のA−A断面図である。ここで、図6のA−A断面図である(B)上に示されたクロスハッチング部分の面は、シリンダ19と第2の制御室圧設定部材51との接触面19aの作用位置である。
【0036】
第2の実施形態では、第2の制御室圧設定部材51とシリンダ19の接触面19aは、第1の制御室圧設定部材52の制御室12との接触面52a内のみに位置する形状であり、その他の構造は第1の実施形態と同じである。
次に第2の実施形態の作用・効果を説明する。上記第2の実施形態の構成を有する場合、シリンダ端面19aに作用する軸力の全てが、制御室12の高圧燃料の受圧面52a内に作用するため、制御室圧設定部材51、52双方の凸状の変形を完全に無くすことができ、制御室12と低圧リーク回収通路53、54および制御室燃料導入通路10が連通するのを防止することができる。特に、第2の制御室圧設定部材51とシリンダ19の接触面19aの少なくとも一部分が第1の制御室圧設定部材52の制御室12との接触面52aよりも内側に位置する第1の実施形態を用いても制御室圧設定部材51、52双方の凸状の変形を防止できない場合、上記第2の実施形態の構成を用いることは有効である。
【0037】
このように、第2の実施形態の構成を用いることにより、第1の制御室圧設定部材52とインジェクタボディ7間の燃料リークは発生せず、蓄圧式燃料噴射装置の低リーク量化を実現できると共に、制御室12と制御室燃料導入通路10が連通することも無く、噴射量の減少を防ぐことができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図7は本発明の第3の実施形態に用いた電磁二方弁の詳細構造の断面図であり、(A)は中心軸に沿った側面断面図、(B)は(A)中のA−A断面図である。ここで、図6のA−A断面図である(B)上に示されたクロスハッチング部分の面は、シリンダ19と第2の制御室圧設定部材51との接触面19aの作用位置である。
【0038】
第3の実施形態は、第2の制御室圧設定部材51とシリンダ19の接触面19aが、制御室12の中心軸を中心に回転する方向に連続する形状であり、その他の構造は第1の実施形態と同じである。なお、制御室圧設定部材51、52は共にインジェクタボディ7に対して、図示しない2本のピンによって位置決めされた状態で取り付けられている。
【0039】
次に第3の実施形態の作用・効果を説明する。図7中の構成のように、シリンダ19とインジェクタボディ7にネジ部を有し、これらの締結力によって制御室圧設定部材51、52を固定する場合、シリンダ19と第2の制御室圧設定部材51の接触面19aには、シリンダ19が回転することによる摩擦抵抗が働き、シリンダ19が第2の制御室圧設定部材51を抑えようとする軸力が減少する。従って、シリンダ19と第2の制御室圧設定部材51の接触面19aの摩擦抵抗が少ない程、シリンダ19が第2の制御室圧設定部材51を抑えようとする軸力が大きく、制御室圧設定部材51、52双方の凸状の変形を低減することができ、制御室12と低圧リーク回収通路53、54および制御室燃料導入通路10が連通するのを防止することができる。
【0040】
従って、第3の実施形態の構成を有する図7では、シリンダ19と第2の制御室圧設定部材51の接触面19aが制御室12の中心軸を中心に回転する方向に不連続な形状よりも、シリンダ19と第2の制御室圧設定部材51の接触面19aの摩擦抵抗を少なくできるため、制御室12と低圧リーク回収通路53、54および制御室燃料導入通路10の連通を防止する効果を増すことができる。なお、シリンダ19と第2の制御室圧設定部材51の接触面19aが制御室12の中心軸を中心に回転する方向に不連続な形状とは、例えば図2、図3、図5に示すようにシリンダ19と第2の制御室圧設定部材51の接触面19aに、筒状の形を有する制御室12の放線方向に溝、孔等を有し、接触面19aが制御室12の中心軸を中心に回転する方向に対して横切る溝、孔等で分割された二つの面で構成されるような場合である。
【0041】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図8は、本発明の第4の実施形態に用いた電磁二方弁の詳細構造の断面図であり、(A)は中心軸に沿った側面断面図、(B)は(A)中のA−A断面図である。ここで、図8のA−A断面図である(B)上に示されたクロスハッチング部分の面は、第2の制御室圧設定部材51に対する高圧燃料の油圧力の作用位置である。第4の実施形態は、第1の絞り孔13がインジェクタボディ7に配設されるため、第1の制御室圧設定部材52は存在せず、第2の制御室圧設定部材51とインジェクタボディ7に開口した制御室12との接触面52a以外には高圧燃料の作用する面が無い構成である。なお、その他の構造は第1の実施形態と同じである。
【0042】
次に、第4の実施形態の作用・効果を説明する。図3に示すように第1の制御室圧設定部材52および第2の制御室圧設定部材51の二つが存在する場合、制御室12内の高圧燃料は制御室12と第1の制御室圧設定部材52との接触面52aと、第1の絞り孔13と制御室12間に配設された高圧通路55と第2の制御室圧設定部材51との接触面55aに作用する。従って、二つの接触面52a、55aに作用する油圧力が、第1の制御室圧設定部材52および第2の制御室圧設定部材51を凸状に変形させる力として働くが、第1の制御室圧設定部材52および第2の制御室圧設定部材51の凸状変形を小さくし、第1の制御室圧設定部材52と第2の制御室圧設定部材51間、あるいは第1の制御室圧設定部材52とインジェクタボディ7間の連通を防ぐためには、接触面52a、55aの面積を可能な限り小さくする必要がある。第4の実施形態の構成では、高圧燃料の作用する部分が第2の制御室圧設定部材51と制御室12との接触面52aのみになるため、第2の制御室圧設定部材51を凸状に変形させる力は少なくなり、第2の制御室圧設定部材51の凸状の変形を低減することができる。従って、制御室12から低圧リーク回収通路31への燃料リーク量および制御室燃料導入通路10から制御室12への燃料流入を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す蓄圧式燃料噴射装置の中心軸に沿った全体側面断面図である。
【図2】図1中の要部側面断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に用いた電磁二方弁の詳細構造断面図であり、(A)は中心軸に沿った側面断面図、(B)は(A)中のA−A断面図である。
【図4】第1の実施形態との比較のために、シリンダ端面19aが第1の制御室圧設定部材52の制御室12との接触面52aよりも外側だけに接触する場合の電磁二方弁17付近の断面図であり、(A)は中心軸に沿った側面断面図、(B)は(A)中のA−A断面図、(C)は第1の制御室圧設定部材52の変形状態を示す説明図である。
【図5】図4のシリンダ端面19aが第1の制御室圧設定部材52の制御室12との接触面52aよりも外側だけに接触する場合と、図3の第1の実施形態に相当する場合とで、燃料リーク量増加量、噴射量増加量とが各々時間の経過とともにどのように変化したかを示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施形態に用いた電磁二方弁の詳細構造の断面図であり、(A)は中心軸に沿った側面断面図、(B)は(A)中のA−A断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に用いた電磁二方弁の詳細構造の断面図であり、(A)は中心軸に沿った側面断面図、(B)は(A)中のA−A断面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に用いた電磁二方弁の詳細構造の断面図であり、(A)は中心軸に沿った側面断面図、(B)は(A)中のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 蓄圧式燃料噴射装置
2 噴射ノズル
3 燃料噴射孔
4 ニードル弁
7 インジェクタボディ
8 制御ピストン
9 高圧燃料導入通路
11 燃料低圧室
12 制御室
13 第1の絞り孔
14 第2の絞り孔
15 電磁コイル
16 バネ部材
17 電磁二方弁
19 ガイド部材、固定部材(シリンダ)
20 可動部材(棒状可動部材)
29 燃料低圧通路(リーク燃料回収用通路)
31 低圧リーク回収通路
34、35、36 燃料低圧通路
51 第2の制御室圧設定部材
52 第1の制御室圧設定部材

Claims (4)

  1. 高圧燃料を蓄圧するコモンレールから高圧燃料を導出する燃料配管を通して燃料の供給を受け、電気的に制御されてディーゼル機関に燃料を噴射する各気筒毎に設けられた蓄圧式燃料噴射装置において、
    噴射ノズルの燃料噴射孔を開閉するためのニードル弁と、該ニードル弁に接触、あるいは連結する制御ピストンと、前記ニードル弁の開弁時に前記燃料噴射孔から噴射する高圧燃料を前記噴射ノズルの前記燃料噴射孔に導くための高圧燃料導入通路と、該高圧燃料導入通路に連通して油圧力によって前記ニードル弁を閉弁方向に付勢する燃料が蓄えられるとともに、燃料低圧通路あるいは燃料低圧室に連通する制御室と、前記制御ピストンを摺動自在に嵌合するとともに、前記噴射ノズルの前記ニードル弁および前記制御ピストンからの低圧リークを回収する低圧リーク回収通路と前記高圧燃料導入通路を配設するインジェクタボディを具備し、
    前記高圧燃料導入通路と前記制御室の間に位置する制御室への導入燃料を制限するための第1の絞り孔と、前記制御室と前記燃料低圧通路あるいは前記燃料低圧室の間に位置する第1の絞り孔より通路抵抗の小さい第2の絞り孔とを配設する制御室圧設定部材を具備し、
    前記第2の絞り孔と前記燃料低圧通路の間には、前記制御室の高圧燃料を開放あるいは遮断するための電磁コイルと、該電磁コイルから発生する電磁力により駆動されると共に、閉弁方向に付勢するためのバネ部材と、前記電磁コイルにより駆動される可動部材と、該可動部材を摺動自在に嵌合するガイド部材を有する電磁二方弁を備え、
    前記制御室圧設定部材は前記インジェクタボディあるいは前記インジェクタボディに締結されたネジ部材にネジ、あるいはかしめなどで締結する前記制御室圧設定部材の固定部材によって、前記制御室と接するように前記インジェクタボディ上に位置する前記制御室圧設定部材を、前記制御室と接する面と反対側の面から前記インジェクタボディ方向に押しつけることによって固定され、
    前記制御室圧設定部材と前記固定部材の接触面は、少なくともその一部分が前記制御室圧設定部材の前記制御室との接触面内に位置することを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 前記制御室圧設定部材と前記固定部材の接触面は、前記制御室圧設定部材の前記制御室との接触面よりも内側のみに位置する形状とすることを特徴とする請求項1に記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  3. 前記制御室圧設定部材と前記固定部材の接触面は、前記制御室の中心軸を中心に回転する方向に連続することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  4. 前記制御室圧設定部材には、前記インジェクタボディに開口した前記制御室との接触面以外には高圧燃料の作用する面が無いことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の蓄圧式燃料噴射装置。
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