JP3842004B2 - Ld制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザダイオード(LD)から放射されるレーザ光量を制御するLD制御装置に関し、特に、ディジタル複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ等において光ビームで画像の書き込みを行うためのLD制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在市販されているディジタル複写機、レーザプリンタ、及びファクシミリ装置等で使用され、書き込みを行うための光ビームを放出するレーザダイオード(LD)では、その発光量が一定であることが望まれている。しかしながら、LDが置かれた環境、もしくはLD自体の発熱に起因する温度変動によって、その発光量は変動するという性質が知られている。このため、LDに付随したフォトダイオード(PD)でLDの発光量を検出し、制御部分にフィードバックすることで、制御部がLDに対して発光量を一定に調節するという制御が一般的に行われている。このようなLDの発光量に対する制御を行う従来の発光源制御回路の一構成例を図12に示す。
【0003】
図12に示した発光源制御回路においては、図13のタイミングチャートで示したように、サンプル&ホールド信号(S/H信号)のサンプル状態(図中、ハイレベルで記す)に同期して断続的なオートマチック・コントロール(以下、APCという)期間がある。この制御方法では、画像信号出力期間外の待機状態において、サンプル状態のサンプル&ホールド信号(以下、サンプル信号という)に基づきサンプルモードに移行してAPCによる光量調節を行い、画像信号出力期間には、ホールド状態のサンプル&ホールド信号(以下、ホールド信号という)に基づきホールドモードに移行して、LD駆動電流をサンプルモード時と同じ電流値に固定する定電流駆動を行っている。
【0004】
従来のこの種の技術では、APC動作時にLD制御装置から制御信号としてサンプル信号と同時にLD点灯信号が送出される。サンプル信号は図12のS/Hスイッチ122のON/OFFを切り替え、LD点灯信号はスイッチ回路125のON/OFFを切り替えてLDを点灯させる。そして、LDの光強度に比例したPDの電流値をI/V変換回路126にて電圧に変換して、その電圧と基準電圧をコンパレータ121によって比較される。ホールド・コンデンサ123では、この比較結果に基づき、充電もしくは放電されて電圧値が変化し、電流発生回路124の出力電流がコントロールされ、LD光量が一定に制御されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、何らかの原因によって制御信号が乱れ、サンプル信号とLD点灯信号のタイミングがずれた場合、図14に示すように、LDが点灯していないにもかかわらず、APC動作を行うような状況が発生する。このような状況下においては、PDにLD光が入射しないため、APC回路がLDが点灯していないと判断して、LDに流れる電流設定値すなわちホールド・コンデンサの電圧を際限なく大きく設定してしまう可能性がある。
【0006】
この結果、サンプルモードからホールドモードに移行した時に、LDの発光量が設定値よりも大きくなったり、場合によってはLDに規格外の電流が流れてLDの劣化を誘発するという問題点が第1の問題点として挙げられる。
【0007】
また、従来のこの種の技術では、各LD制御装置に対して一つの受光素子しか存在しないため、APC動作時に各LD制御装置毎に少しずつタイミングをずらして順次APC動作を行っている。しかしながら、上述の技術では何らかの原因によって制御信号が乱れた時に、サンプル信号とLD点灯信号のタイミングがずれれば、上記と同様の過程でLDの発光量が設定値よりも大きくなったり、LDの劣化を誘発するといったことが、第2の問題点として生じ得る。また、第3の問題点として、各LD制御装置の点灯タイミングが重なれば、APC回路がLDが強く発光しすぎていると判断して、LDの発光量が設定値よりも小さく設定されてしまうといったことが生じ得る。
【0008】
さらに、実際の回路を構成する際に、例えば部品としてAPC回路が内蔵されたLDドライバを使用する場合、ドライバ内部に電流電圧変換が内蔵されていることが多い。このため、制御信号に基づいてスイッチを切り替えて、受光素子出力をドライバの内部のAPC回路へフィードバックすることがある。
【0009】
しかしながら、上述の技術では何らかの原因によって制御信号が乱れ、サンプル信号とスイッチ切替信号のタイミングがずれた場合、フィードバック信号が帰ってこないにもかかわらず、APC動作を行うような状況が発生する。このような状況下においては、APC回路がLDが点灯していないと判断して、LDに流れる電流値を際限なく大きく設定してしまう可能性がある。この結果、サンプルモードからホールドモードに移行した時に、LDの発光量が設定値よりも大きくなったり、場合によってはLDに規格外の電流が流れてLDの劣化を誘発し得るといったことが、第4の問題点として挙げられる。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、複数のレーザビームで同時に画像書き込みを行うマルチビーム・レーザプリンタにおいて、サンプル信号のタイミングや受光素子出力の切替信号がずれて全てのLDが消灯している期間のサンプリングしてLD発光量が設定値よりも大きく設定されたり、複数のLDが点灯している期間にサンプリングをしてLD発光量が小さく設定されることを防止し、正しいLD発光量に制御できると共にLD劣化を防止することが可能なLD制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数のチャンネルのLDから射出するレーザ光を一つの受光素子にて受光し、APC期間内に各チャンネルのLDをLD点灯信号に応じて順次独立に点灯し、点灯に同期して各チャンネルの切り替えを行うチャンネル切替信号及びLDの発光量をサンプリングするサンプル信号を順次送出することによって受光素子からの信号をフィードバックしてAPCを行うLD制御装置において、APCを行う際に、各チャンネルにおけるサンプル信号の送出時間、LD点灯信号よりも送出時間が短いチャンネル切替信号の送出時間よりもさらに短く、かつそれらの信号の送出期間内に含まれるとともに、各チャンネルの少なくとも二つのLD点灯信号が同時に出力される同時送出期間から所定の時間をあけてサンプル信号及びチャンネル切替信号ともに同時送出期間に重複しないように送出することを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、複数の発光源から照射されたレーザビームが感光体を主走査方向に走査する期間である画像書込み期間の終了を検知し検知信号を出力する検知手段と、複数の発光源を点灯させるための画像データ信号としてのLD点灯信号、該LD点灯信号に応じて点灯した発光源の発光量に基づくオートマチック・パワーコントロール(APC)を実行させるサンプル信号、及び、オートマチック・パワーコントロール実行対象となるチャンネルを選択するために複数の発光源のチャンネル間の切り替えを制御するチャンネル切替信号を検知信号に基づいて出力する画像処理手段と、各チャンネル毎に備えられ、チャンネル切替信号により選択されると、LD点灯信号及びサンプル信号に基づき複数の発光源を駆動させる駆動手段とを有するLD制御装置において、画像処理手段は、各チャンネルにおけるサンプル信号の送出時間が、LD点灯信号よりも送出時間が短いチャンネル切替信号の送出時間よりもさらに短く、且つそれらの信号の点灯期間内に含まれるとともに、各チャンネルの少なくとも二つのLD点灯信号が同時に出力される同時送出期間から所定の時間をあけてサンプル信号及びチャンネル切替信号ともに前記同時送出期間に重複しないように送出することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。図2は、画像形成装置としてレーザプリンタの光学系の構成例を示す図である。図2において、レーザダイオード・ユニット(LDU)21内部のレーザダイオード(LD)から射出されたレーザビームは、LDU21内部のコリメートレンズによって平行光線となり、回転多面鏡(以下ポリゴンミラー)22によって偏向走査された後、F−θレンズ23等から構成される結像レンズによってドラム状の感光体(感光体ドラム)25の帯電した表面に画像を結像する。
【0015】
この際に、レーザビームは画像信号に基いて変調されて点灯、消灯を繰り返し、ポリゴンミラー22の回転に従って図中矢印の主走査方向に反復して移動すると同時に、感光体ドラム25が回転して副走査を行うことによって感光体ドラム25上に静電潜像を形成する。形成された静電潜像は帯電した現像剤(トナー)によって現像され、さらに現像剤とは反対の電荷を与えられた転写紙等の転写材が感光体ドラム25に密着させられることで現像剤が転写材に転写される。そして、転写材が感光体ドラム25から分離した後、加熱されることで現像剤が転写材上に融着して定着が行われる。
【0016】
ここで、感光体ドラム25上の走査領域外に配置された受光素子26は、F−θレンズ等で構成される結像レンズを介して入射されるレーザビームを検知し、LD制御部は、受光素子26によって得られた検知信号を基に、画像が感光体ドラム25上に書き込まれる期間である有効走査期間を割り出している。
【0017】
図1は、書き込み制御部の回路構成を示すブロック図である。図1において中央演算処理装置(CPU)111は、レーザプリンタ全体を制御している。画像処理部(IPU)12は、画像データを電気的に処理し、LDドライバ14等で構成される書き込み部にパラレルで画素クロックと画像データ(図中一括してDATA)、ならびにサンプル&ホールド信号を送信している。書き込み部に送信された画像データは、パルス幅変調(PWM)部13によって変調され、LDドライバ14に送信される。
【0018】
LDドライバ14は、送信された信号をもとにLDを駆動している。そして、画像処理部12では、受光素子で得られた検知信号を基に、有効走査期間外にLD点灯信号をPWM部13に送出しAPC制御用にLDを点灯させる。また、画像処理部12は、LD点灯信号の送出期間中にサンプル信号をLDドライバ14に送出することで、LDパッケージに内蔵されたフォトダイオード(PD)で発生するモニタ電流を、APC回路内臓のLDドライバ14にフィードバックしてAPCを行っている。そして、有効走査期間内においては、画像処理部12はホールド信号を送出することによりLDドライバ14の出力電流を一定値に固定している。
【0019】
次に、LDドライバ14に内臓されたAPC回路の回路ブロック図を図3に示す。本図を参照しながらAPC回路の動作について詳細に説明する。APC動作時にLD制御装置である画像処理部12から制御信号としてLD点灯信号とサンプル信号が送出される。LD点灯信号は、図3のスイッチ回路35をONに切り替えるとともに、サンプル信号はS/Hスイッチ32をONに切り替える。その結果、ホールド・コンデンサ33の電圧値に基いた電流が電流発生回路34からスイッチ回路35を介してLDに流れ込んでLDが発光し、LDの光強度に比例した電流がPDに流れ込む。
【0020】
そして、I/V変換回路36においてPDを流れる電流値が電圧に変換され、その変換後の電圧と基準電圧がコンパレータ31によって比較される。この結果に基いて、ホールド・コンデンサ33では充電もしくは放電されて電圧値が変化し、電流発生回路34の出力電流がコントロールされ、LD光量が一定に制御される。
【0021】
そして、画像書込み時には、S/H信号がホールド信号に変って、S/Hスイッチ32がOFFに切り替わる。その結果、ホールド・コンデンサ33の値が一定値に固定されるため、電流発生回路34からLDに流れる電流は一定値に固定される。そしてパルス幅変調(PWM)部13から送出される画像データ信号に基いて、スイッチ回路35が切り替わり、LD光源を変調して感光体ドラム25上に画像の書き込みが行われる。
【0022】
その後、レーザビームが種走査方向に感光体ドラム25を一回走査して画像書込み期間が終了、即ち有効走査期間外となると再びAPC動作が行われ、LDを規定の光量値に制御する。APCが終了すると有効走査期間となって、再びレーザビームが主走査方向に感光体ドラム25上を走査して書き込みを行うという動作が繰り返される。
【0023】
APC動作を行う際のLD点灯信号とS/H信号(サンプル信号)のタイムチャートを図4に示している。図4から明らかなように、APCを行う際に、サンプル信号によるサンプル期間は、LD点灯期間よりも短く且つLD点灯期間内に含まれるように制御を行っている。このように、サンプル信号送出時間が、LD点灯信号送出時間よりも短く、且つLD点灯信号の送出期間内に含まれるようなサンプル信号及びLD点灯信号を生成するための回路ブロック構成例、及び、この回路から出力されるサンプル信号及びLD点灯信号のタイムチャートを図5に示す。
【0024】
まず、図1において書き込み信号送出終了後に画像処理部(IPU)12がLDを同期検知用に点灯させると、図2に示されたようにポリゴンミラーの回転に伴って走査されたレーザビームがPD等の同期検知用受光素子26に入射することで、同期検知信号に変換され、画像処理部(IPU)12に送出される。画像処理部(IPU)12は、同期検知信号を基にして画像書込み期間が終了したことを検知して、APC開始信号を生成する。
【0025】
そして、画像処理部(IPU)12内部において、図5に示すようにAPC開始信号D0を基にして遅延回路(delay line)によって一定時間ずつシフトした信号D1、D2が生成される。これらの信号の論理和を取ったもの、すなわちD0+D1+D2をAPC動作用LD点灯信号として用い、一方、APC開始信号から一定時間遅延した信号であるD2をサンプル信号として用いることで図4のタイムチャートの制御信号動作を達成できる。
【0026】
次に、本発明の第2の実施形態を図6〜図9を参照しながら詳細に説明する。ここでも、第1の実施形態と同様に、第2の実施形態の画像形成装置としてレーザプリンタを挙げる。このため、説明が第1の実施形態と重複する部分については極力省略して説明を行う。
【0027】
第2の実施形態では、レーザプリンタの中でも特に複数のレーザビームで同時に画像書き込みを行うマルチビーム・レーザプリンタについての実施形態を示す。マルチビーム・レーザプリンタでは、それぞれ個別に制御され、なおかつ近接した複数のレーザビームが一度に同一のポリゴンミラーで走査されて、感光体ドラム25上に画像を形成する。このため、マルチビーム・レーザプリンタは、複数のレーザビームによって同時書き込みを行う以外は、光学系および現像プロセスも第1の実施形態にて説明した1ビームのレーザプリンタと全く同等である。このため、第2の実施形態では、第1の実施形態にて説明した光学系および、現像プロセスと同等のものを使うものとして説明を省略する。
【0028】
マルチビーム・レーザプリンタが1ビームのレーザプリンタと異なる部分は、書き込み用光源として複数のLDを使用してレーザビームを一つに束ねて使用するか、もしくは一つのチップ上に個別に制御可能な複数の発光源がアレイ状に配列されたレーザダイオード・アレイ(LDA)を使用する点にある。そこで、第2の実施形態では、特に複数のLDを使用してレーザビームを一つに束ねて使用する方法を取り上げ、特にLDを2つ使用するものについて説明を行う。また、LDの光量検知方法として、2つのLDに対して共通の受光素子26を使用するものとする。
【0029】
ここでは、受光素子26として図6に示すように、単独のフォトダイオード(PD)64を使用するものとする。レーザビームの合成方法の概念図を図6に示す。LD1、2から放射されたレーザビームはそれぞれコリメートレンズ61を通過して、平行光線となり、ビーム合成プリズム62に入射することによって近接した2本のレーザビームとなる。この2本のレーザビームは、第1の実施形態と同様に、回転多面鏡(ポリゴンミラー)63で同時に走査されて感光体ドラム25上に到達し、副走査方向に近接した2本のレーザビームとして同時に2ライン分の画像の書き込みを行う。
【0030】
図7は、書き込み制御部の回路構成を示すブロック図である。図7において中央演算処理装置(CPU)71はレーザプリンタ全体を制御している。画像処理部(IPU)72は、画像データを電気的に処理し、LDドライバ74等で構成される書き込み部にパラレルで画素クロック信号と画像データ信号(図中一括してDATA)、サンプル&ホールド信号、及びモニタ電流切替信号を送信している。書き込み部に送信された画像データ信号は、パルス幅変調(PWM)部73によって変調され、LDドライバ74に送信される。
【0031】
LDドライバ74は、送信された信号をもとにLD1、2を駆動している。そして非有効走査期間内に各LD1、2を時間的に順次独立にAPCを行う。まずLD制御装置である画像処理部(IPU)72から、画像データ信号としてLD1のLD点灯信号、制御信号としてサンプル信号及びモニタ電流切替信号が送出される。モニタ電流切替信号によって、第1の実施形態と同様に、ch1に関してAPCの閉ループ回路が形成され、第1の実施形態と同様にしてLD1のAPC制御が行われる。
【0032】
次に、LD1のLD点灯信号、サンプル信号およびモニタ電流切替信号がそれぞれOFFになり、LD2のLD点灯信号、サンプル信号およびモニタ電流切替信号が送出される。その結果、モニタ電流切替信号によって、第1の実施形態と同様に、ch2に関してAPCの閉ループ回路が形成され、第1の実施形態と同様にして、LD2のAPC制御が行われる。
【0033】
そして、有効走査期間内においては各LDドライバ74に送出するS/H信号をホールド状態、即ちホールド信号にして各LDドライバ74の出力電流を固定している。ここで、APC動作を行う際のch1およびch2のLD点灯信号、S/H信号、及びモニタ電流切替信号のタイムチャートを図8に示している。
【0034】
図8から明らかなように、APCを行う際に、サンプル信号の送出時間が、各チャンネルともLD点灯期間よりも短く、かつLD点灯期間内に含まれるように制御を行っている。また、サンプル信号の送出時間が、各チャンネルともモニタ電流切替信号の送出期間よりも短く、かつモニタ電流切替信号の送出期間内に含まれるように制御を行っている。さらに、図8からは、各LD1、2の点灯時間がオーバーラップしていることが読み取れる。
【0035】
このように、(1)APC動作期間内におけるサンプル信号の送出時間がLD点灯時間期間よりも短く、かつLD点灯期間内に含まれ、(2)しかも、サンプル信号の送出時間が各チャンネルともモニタ電流切替信号の送出期間よりも短く、かつモニタ電流切替信号期間内に含まれるとともに、(3)各LDの点灯時間がオーバーラップしているように信号の送出を行うための回路ブロック構成例を図9に示す。
【0036】
まず、書込信号送出終了後に画像処理部(IPU)72は、片方もしくは両方のLD1、2を同期検知用に点灯させ、第1の実施形態と同様の過程によってAPC開始信号が生成される。そして画像処理部(IPU)72内部において、図9に示すように、APC開始信号を基にして遅延回路(delay line)によって一定時間ずつシフトした信号D0〜D5を生成する。ただし、D0から数字の順番に遅延量が大きいものとする。
【0037】
これらのうちD0〜D4の5つの信号の論理和をとったものを1chのLD点灯信号として用い、これらのうち3つの信号D1〜D3の論理和を取ったものを1chのモニタ電流切替信号として用いて、さらに中程度に遅延した信号D2をサンプル信号として用いる。さらに最も遅延した信号D5を用いてch2についてもch1と同様にして遅延回路によって制御信号を生成して用いることで、図8のタイムチャートの制御信号動作を達成できる。
【0038】
次に、第3の実施形態を図10及び図11を参照しながら詳細に説明する。ここでも、第2の実施形態と同様に、複数のレーザビームで同時に画像書き込みを行うマルチビーム・レーザプリンタについての実施形態を示している。このため、説明が第2の実施形態と重複する部分については極力省略して説明を行う。
【0039】
第3の実施形態では、複数レーザビームの発生方法として、第2の実施形態のように複数のLDを使用するのではなく、一つのチップ上に個別に制御可能な複数の発光源がアレイ状に配列されたレーザダイオード・アレイチップ(LDAチップ)102を使用するものとする。複数レーザビームの発生方法としてLDAチップを使用したときの概念図を図10に示す。
【0040】
本実施形態によるレーザビームの発生方法では、複数の発光源が近接して一つのLDAチップ102上に存在するために、通常LDに内蔵されているLD光量検知用のフォトダイオード(PD)が一つのパッケージ内に一つしか内臓されていないものが多い。第3の実施形態では、このように内臓PD101が一つしかないものを使用するものとして、特に発光点が2つのものについて説明する。また、LDAチップ102から放射された複数のレーザビームはコリメートレンズによって平行光線となって、第1の実施形態、及び第2の実施形態と同様に、回転多面鏡(ポリゴンミラー)22で同時に走査されて、感光体ドラム25上に到達すると、副走査方向に近接した2本のレーザビームとなって、同時に2ライン分の画像の書き込みを行う。図10に示した主走査方向、副走査方向はレーザビームが感光体ドラム25上に到達したときの複数のレーザビーム位置関係を指し示すものである。
【0041】
図11は、書き込み制御部の回路構成を示すブロック図である。図11において中央演算処理装置(CPU)111はレーザプリンタ全体を制御している。画像処理部(IPU)112は、画像データを電気的に処理し、LDドライバ114等で構成される書き込み部にパラレルで画素クロックと画像データ(図中一括してDATA)、サンプル&ホールド信号、及びモニタ電流切替信号を送信している。書き込み部に送信された画像データ信号は、パルス幅変調(PWM)部113によって変調され、LDドライバ114に送信される。LDドライバ114は送信された信号をもとにLDAを駆動している。
【0042】
第3の実施形態が第2の実施形態と異なる部分は、複数のレーザビームの発光源としてLDAチップ102を使用しているために、第2の実施形態のように、別々のLDから放射されたレーザビームを後から合成プリズム91等で一つに束ねる必要がないという点にある。また、第2の実施形態で説明したものは、LDの光量検知方法として2つのLDに対して共通のフォトダイオード(PD)を使用するタイプであったため、LD制御という観点から見た場合、第3の実施形態では、第2の実施形態のPDと2つのLDをLDAに置き換えるだけで全く同等に制御を行うことが出来る。このため、第3の実施形態の制御方法は第2の実施形態に準ずるものとして、詳細な制御方法の説明を省略する。ただし、特に第3実施例の制御方法を明確にするために図8のタイムチャートを基にして再び第2実施例と同様に説明を行う。
【0043】
図8から明らかなように、APCを行う際にサンプル信号の送出時間が、各チャンネルともLD点灯時間よりも短く、且つLD点灯期間内に含まれるように制御を行っている。また、サンプル信号の送出時間が各チャンネルともモニタ電流切替信号の送出時間よりも短く、かつモニタ電流切替信号の送出期間内に含まれるように制御を行っている。さらに図8からは各LD1、2の点灯時間がオーバーラップしていることが読み取れる。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明により明らかなように、本発明においては、APC期間内にLD点灯信号がサンプル信号よりも長い期間送出されるように制御を行っている。このため、LD点灯信号とサンプル信号のタイミングが多少ずれた場合でもLD発光量が設定値よりも大きく設定される、あるいは小さく設定されるのを防止することができる。また、過発光に伴うLD劣化を防止できる。
【0045】
また、APC期間内に各LD制御装置へ順次送出されるLD点灯信号が時間的に互いに少しずつ重なり合うとともに、各チャンネルのLD点灯が重なった部分を避けてサンプル信号を送出するように制御を行っている。このため、LD点灯信号とサンプル信号のタイミングが多少ずれた場合でも常にどれかのLDが発光しているため、APC回路がLDが点灯していないと判断してLD発光量が設定値よりも大きく設定されるのを防止することができる。また、過発光に伴うLD劣化を防止できる。
【0046】
さらに、APC期間内に各チャンネルへ順次送出される受光素子出力切替信号がサンプル信号よりも長い期間送出されるように制御を行っている。このため、サンプル信号のタイミングが多少ずれた場合でもLD発光量が設定値よりも大きく設定されるのを防止することができる。また、過発光に伴うLD劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態における書き込み制御系回路ブロック図である。
【図2】 画像形成装置としてのレーザビームプリンタの光学系の構成例を示した図である。
【図3】 本発明の実施形態におけるAPC回路の構成例を示した回路ブロック図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態におけるAPC動作を行う際のLD点灯信号とS/H信号にタイムチャートである。
【図5】 本発明の第1の実施形態におけるLD点灯信号及びS/H信号を生成するための回路構成図、及び、そのタイムチャートである。
【図6】 本発明の第2の実施形態におけるレーザビームの合成方法の概念図である。
【図7】 本発明の第2の実施形態における書込制御部の回路構成例を示したブロック図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態におけるLD点灯信号、S/H信号及びモニタ電流切替信号のタイムチャートである。
【図9】 本発明の第2の実施形態におけるLD点灯信号、S/H信号及びモニタ電流切替信号を生成するための回路構成図である。
【図10】 本発明の第3の実施形態におけるLDAチップを使用したときのレーザビームの発生方法を示す概念図である。
【図11】 本発明の第3の実施形態における書込制御部の回路構成を示したブロック図である。
【図12】 従来のLD制御回路の一例を示したブロック図である。
【図13】 従来のAPC制御動作を説明するためのタイムチャートである。
【図14】 従来のAPC制御動作の正常状態、及び異常状態を示したタイムチャートである。
【符号の説明】
11、71、111 中央演算処理装置(CPU)
12、72、112 画像処理部(IPU)
13、73、113 パルス幅変調部(PWM部)
14、74、114 LDドライバ
21 LDユニット
22、63 ポリゴンミラー
23 F−θレンズ
24 反射ミラー
25 感光体ドラム
26、64、101 受光素子(PD)
31 コンパレータ
32 S/Hスイッチ
33 ホールド・コンデンサ
34 電流発生回路
35 スイッチ回路
36 I/V変換回路
61 ビーム合成プリズム
62 コリメートレンズ
102 LDAチップ

Claims (2)

  1. 複数のチャンネルのLDから射出するレーザ光を一つの受光素子にて受光し、APC期間内に前記チャンネルのLDをLD点灯信号に応じて順次独立に点灯し、点灯に同期して前記各チャンネルの切り替えを行うチャンネル切替信号及び前記LDの発光量をサンプリングするサンプル信号を順次送出することによって前記受光素子からの信号をフィードバックしてAPCを行うLD制御装置において、
    前記APCを行う際に、前記各チャンネルにおける前記サンプル信号の送出時間、前記LD点灯信号よりも送出時間が短い前記チャンネル切替信号の送出時間よりもさらに短く、かつそれらの信号の送出期間内に含まれるとともに、前記各チャンネルの少なくとも二つのLD点灯信号が同時に出力される同時送出期間から所定の時間をあけて前記サンプル信号及び前記チャンネル切替信号ともに前記同時送出期間に重複しないように送出することを特徴とするLD制御装置。
  2. 複数の発光源から照射されたレーザビームが感光体を主走査方向に走査する期間である画像書込み期間の終了を検知し検知信号を出力する検知手段と、
    前記複数の発光源を点灯させるための画像データ信号としてのLD点灯信号、該LD点灯信号に応じて点灯した前記発光源の発光量に基づくオートマチック・パワーコントロール(APC)を実行させるサンプル信号、及び、オートマチック・パワーコントロール実行対象となるチャンネルを選択するために前記複数の発光源のチャンネル間の切り替えを制御するチャンネル切替信号を前記検知信号に基づいて出力する画像処理手段と、
    前記各チャンネル毎に備えられ、前記チャンネル切替信号により選択されると、前記LD点灯信号及び前記サンプル信号に基づき前記複数の発光源を駆動させる駆動手段とを有するLD制御装置において
    前記画像処理手段は、各チャンネルにおける前記サンプル信号の送出時間が、前記LD点灯信号よりも送出時間が短い前記チャンネル切替信号の送出時間よりもさらに短く、且つそれらの信号の点灯期間内に含まれるとともに、前記各チャンネルの少なくとも二つのLD点灯信号が同時に出力される同時送出期間から所定の時間をあけて前記サンプル信号及び前記チャンネル切替信号ともに前記同時送出期間に重複しないように送出することを特徴とするLD制御装置。
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