JP3840051B2 - 導電部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器に使用される、プリント配線板のアースパターンを筐体などの接地導体に接地するための導電部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、プリント配線板に導電部材を表面実装し、その状態でプリント配線板を固定すると導電部材が本体ケースなどの接地導体に圧接するようにして、導電部材を介してプリント配線板のアースパターンを接地導体に電気的に接続する(接地する)技術が知られている。特に近年、コンピュータ技術の発達に伴いマイクロコンピュータを組み込んだ機器が多く製品化されており、このような機器内部のプリント配線板を接地するのに欠かせない技術となっている。
【0003】
このような導電部材には、接地圧を確保するために金属製のバネを使用するものが多く見受けられるが、導電部材自体が小型化されているため、バネ部分の強度が低く、プリント配線板への実装時や実装したプリント配線板の搬送時、さらには、実装したプリント配線板の筐体などへの取り付け時に、バネ部分を破損してしまうことが往々にしてあった。特に、バネの折り返し方向に垂直な方向に引っかかると、バネ部分が永久変形してしまって使用できなくなることがあった。
【0004】
また、機器の小型化が進んでくると、プリント配線板上のスペースが不足してきたため、また、ノイズ耐性および静電破壊耐性を向上させるため、プリント配線板の側方に位置する接地導体に接地することが求められている。このような場合には特に、プリント配線板の取り付け時に、バネ部分を引っかけてしまう可能性が高い。つまり、側方の接地導体に圧接させる構成ではバネ機能がプリント配線板面に対して平行な方向に働くのに対し、プリント配線板面に垂直な方向にプリント配線板を移動させて取り付けることがあるからである。この場合、導電部材の接触部分が、接地導体に当接した状態で、接触方向と垂直な方向にスライドされる。したがって、接触部分が引っかかってしまい、バネ部分を破損してしまうことがあった。
【0005】
さらに、このような導電部材のプリント配線板への実装効率を考えると、自動実装機によって自動実装できることが望ましい。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、プリント配線板のアースパターンを接地する導電部材において、接地導体に圧接する接触部分を含むバネ部分を引っかける可能性を小さくすることを第1の目的とし、加えてプリント配線板の側方に位置する接地導体への接地を可能にすることを第2の目的とし、第1又は第2の目的に加え、自動実装を可能にすることを第3の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上述した第1の目的を達成するためになされた請求項1に記載の導電部材は、一枚の薄板状の金属部材からなる。このように一の金属部材から形成することによって、加工が簡単になると共に導電部材内部で接触が不安定となることもない。
【0007】
そして本発明の導電部材は、基部、有孔の側部、バネ部及び接触部を備えている。
基部は、互いに平行な一対の辺を有しており、例えば長方形形状とすることが考えられるが、特にこれに限定されるものではない。
有孔の側部は、基部の一対の平行辺の一方から立設された部分で、収納穴が設けられている。また、一対の平行辺の他方から他の側部が立設される場合もある。
そして、バネ部は、基部の一対の平行辺の他方から直接折り曲げられるか、又は他の側部から折り曲げられて基部上を通って有孔の側部の一対の平行辺の他方側に至り端部は有孔の側部と平行に配される。
このバネ部の端部には接触部が絞り加工によって形成されており、接触部は収納穴から外側へ突出している。この接触部は山形形状になっており、収納穴から突出した部分に外部の物体が接触した際には、その接触した物体からバネ部の端部を一対の辺の他方側に移動させる方向の荷重を及ぼされる。
【0008】
例えば、図3に本発明の導電部材の一例を示した。図3(a)は平面図であり、図3(b)は、図3(a)のB−B線断面図である。
この場合、長方形形状の基部100から2つの側部201,202が立設されている。そして、一方の側部202からバネ部400が折り曲げられて形成され、このとき、このバネ部400は、側部201,202の内側に配置されている。バネ部400の端部400aには、絞り加工によって略球面状の接触部500が形成されており、バネ部400が連接された一方の側部202に対向する他方の側部201の収納穴201aから外側へ突出している。
【0009】
このような本発明の導電部材は、プリント配線板のアースパターンに半田付けされ、その状態でプリント配線板が筐体などの所定位置に固定されると、接触部が筐体などの接地導体に当接する設定で使用される。この接地導体からの荷重は山形形状の接触部を収納穴に押し込む方向に作用するので、これによってバネ部が弾性変形し、バネ部の弾性変形による反力によって、接触部を接地導体に圧接させる。これによって、プリント配線板のアースパターンの確実な接地を実現する。
本発明の導電部材は、2つの側部の各々の端部から基部と略平行になるように延出され、基部とは反対側の面がプリント配線板のアースパターンへ半田付けされる接合面とされる2つの接合部を備えており、上記の半田付けに用いられる。なお、2つの接合部間には隙間が設けられている。2つの接合部を用いて本発明の導電部材を半田付けすると、基部端部に立設された側部から接触部が突出するため、プリント配線板の側方に位置する接地導体へ接地できる。すなわち、この構成を採用しているので、第2の目的が達成される。
【0010】
特に本発明では、接触部を収納穴から突出させるものの、基部の上を通っているバネ部は有孔の側部の背後側に位置するため、バネ部は、基部や側部によって保護される可能性が高い。例えば図3に示した導電部材では、横方向(矢印Hで示した方向)から他の部品などに接触しても、側部201,202に接触する可能性が高く、結果的に、バネ部400が保護されることになる。なお、図3に示した導電部材において、さらに、横方向にも、二点鎖線で示したような側部203を立設するようにすれば、バネ部400が他の部品に引っかかる可能性を、さらに低減できる。
【0011】
一方、バネ部端部に形成される接触部は、側部から外部へ突出しているが、絞り加工によって山形形状に形成されていため、どちらの方向から他の部品などに当接しても、側部内側へ移動することになり、引っかかって破損する可能性は極めて小さい。例えば図3に示した導電部材の接触部500に横方向(矢印Hで示した方向)の荷重が作用しても、略球面状であるため、接触部500は側部201,202の内側へ移動する。したがって、接触部500が破損する可能性はほとんどない。なお、ここでいう山形形状は、様々な方向からの荷重に対して側部内側への接触部の移動が起こるような形状であればよい。例えば図3では厳密な球面(球冠)でないため略球面状とした。
【0012】
つまり、本発明では、基部から有孔の側部及び他の側部を立設することによりボックス状の構造として、その内部にバネ部を配置することでバネ部を保護することが可能で、また接地導体に圧接する接触部を山形形状にし、ボックス状構造から外部に突出させることで接触部の引っかかりもなくすことができる。これによって、接触部を含むバネ部を引っかける可能性を低減できる。すなわち、上述した第1の目的が達成される。
【0013】
なお、バネ部は、基部から折り曲げて形成してもよい。例えば図4に例示する導電部材がそれである。図4(a)は正面図であり、図4(b)は、図4(a)のC−C線断面図である。
ここに示す導電部材は、図3に示した導電部材とほぼ同様のものであり、長方形形状の基部110、基部から立設され、収納穴211aの設けられた側部211、バネ部410、及びバネ部410の端部410aに形成された略球面状の接触部510を備えている。ただし、ここでは、バネ部410が基部110から折り曲げられている。このような図4に示す導電部材であっても、バネ部410が側部211に保護されるため、また、接触部510が略球面状に形成されているため、接触部を含むバネ部を引っかける可能性を低減できる。
【0014】
ただし、図3に示した導電部材と比べて、収納穴の設けられた側部211に対向する側には側部が立設されていないため、バネ部を引っかける可能性は、幾分高くなる。そこで、図4中に2点鎖線で示すように、横方向(矢印Iで示した方向)に側部213を立設することが望ましい。このようにすれば、バネ部410を引っかける可能性が極めて小さくなる。
【0015】
さらに、図3に示した導電部材では、バネ部400が、側部202の上方端部から折り曲げられていた。これに対して、図5に示すような構成とすることも考えられる。図5(a)は平面図であり、図5(b)は、図5(a)のD−D線断面図である。
【0016】
図5では、長方形形状の基部120の端部から2つの側部221,222を立設し、一方の側部222の側方端部からバネ部420を折り曲げて形成した。この場合、バネ部420は、主として基部120によって保護される。
ところで、本発明の導電部材は、基部の側部の立設側とは反対側の面を、プリント配線板のアースパターンへ半田付けされる接合面とすることも可能である。例えば図3〜図5に例示した導電部材においては、基部100,110,120の下面100a,110a,120aを接合面にするという具合である。
【0017】
但し、請求項1に示すように、本発明の導電部材は、2つの側部の各々の端部から基部と略平行になるように延出され、基部とは反対側の面がプリント配線板のアースパターンへ半田付けされる接合面とされる2つの接合部を備えている。なお、2つの接合部間には隙間が設けられている。
2つの接合部を用いて本発明の導電部材を半田付けすると、基部端部に立設された側部から接触部が突出するため、プリント配線板の側方に位置する接地導体へ接地できる。すなわち、この構成を採用しているので、第2の目的が達成される。
【0018】
例えば図5に示した導電部材において、側部221,222の上方端部から、二点鎖線で示すような接合部321,322を形成するという具合である。この場合、接合部321,322の上面321a,322aが接合面となる。
また、図3、図4に示した導電部材においては、収納穴201a,211aが設けられた側部201,211の上方端部を、基部100,110と平行になるように折り曲げて、接合部とすることが考えられる。また、二点鎖線で示したような側部203,213が立設された構成においては、この側部203,213の上方端部から接合部を形成してもよい。
【0019】
このように、基部から立設された側部の端部を折り曲げて接合部とすれば、基部の側部立設側と反対側の面を、自動実装機によって吸着することができる。すなわち、このような構成を採用すれば、導電部材の自動実装機によるプリント配線板への自動実装が可能となり、第2の目的に加え、第3の目的が達成される。
【0020】
ところで、請求項1に示した構成においては、接合面によってプリント配線板へ半田付けされた状態で、接触部を外部の物体に設けられた凹部に嵌合させて、当該物体との間で導通を図ると共に、プリント配線板の所定位置に物体を固定することも考えられる。ここでいう外部の物体は、例えばプリント配線板に実装される電子部品を覆うシールドケースであることが考えられる。このようにすれば、従来のクリップ状の固定具の如く、シールドケースの側壁の両側に固定具が突出することがない。したがって、プリント配線板の実装面積を有効に利用できる。また、接触部の可動範囲を大きくすれば、固定具として用いる場合であっても、実装精度をそれほど高くする必要がない。
【0021】
なお、自動実装機による吸着を可能にするのであれば、請求項3に示すように、山形形状に突出する接触部の頭頂部分を平坦にして、この平坦な部分を吸着できる構成にすることも考えられる。例えば2つの切断面の間にある球体の部分である球台や円錐台といった形状にすることが考えられる。このようにしても、自動実装機による自動実装が可能になり、第1の目的に加え、第3の目的が達成される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。
図1は、実施例の導電部材の概略構成を示す斜視図である。また、図2(a)は実施例の導電部材の平面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図である。
【0023】
本実施例の導電部材は、薄板状の金属部材を折り曲げることによって形成されている。金属部材としては、弾性及び導電性を確保するために、例えばベリリウム銅などを用いることが考えられる。
長方形形状の基部10の前後方向(図1中に矢印Eで示した方向)における両側端部に、2つの側部21,22が立設されている。例えば前後方向に7mm、幅(矢印Gで示した方向における幅)10mmというような基部から、高さ5mm程度の側部を立設するという具合である。
【0024】
一方の側部21には、後述する接触部50を突出させるための長方形形状の収納穴21aが形成されている。これに対向する位置に配置された他方の側部22は、一方の側部21の約半分の幅であり、基部10の端部中央部分に立設されている。この側部22の側方端部からはバネ部40が形成されており、バネ部40は、上述した収納穴21aの内側に配置される端部40aと、側部22から端部40aを連接し、弾性変形の中心となる円弧部40bとを備えている。そして、このバネ部40は、側部21,22の内側に配置されている。
【0025】
そして、バネ部40の端部40aには、絞り加工によって略球面状の接触部50が形成されており、この接触部50が、上述した側部21の収納穴21aから突出している。
さらに、側部21,22の上方端部からは、基部10と同じ幅の接合部31,32が、基部10と略平行になるように形成されている。そして、この接合部31,32の上面31a,32aがプリント配線板のアースパターンに半田付けされる接合面である。
【0026】
なお、本実施例の導電部材では、接触部50の突出側と反対側の、基部10のコーナー部分10b、接合部32のコーナー部分32bが略垂直に折り曲げられている。基部10のコーナー部分10bは接合部32側へ折り曲げられ、一方、接合部32のコーナー部分32bは基部10側へ折り曲げられている。
【0027】
このように構成された本実施例の導電部材は、基部10の下面10aを自動実装機の吸着ノズルにより吸着されてプリント配線板の所定位置に載置され、リフローソルダリングによる半田付けによって、プリント配線板上に実装される。具体的には、接合部31,32の上面31a,32aが、クリーム半田が供給されたアースパターン上にくるように載置され、リフローソルダリングによって溶融したクリーム半田によって、上面31a,32aがプリント配線板のアースパターンに半田付けされる。
【0028】
そして、このプリント配線板が筐体の所定位置に固定されると、例えば筐体などの接地導体に接触部50が当接する。接触部50に作用する前後方向(図1中に矢印Eで示した方向)の荷重によって、バネ部40は、円弧部40bを中心に弾性変形する。したがってこの弾性変形の反力によって、接触部50は接地導体に圧接する。
【0029】
その結果、プリント配線板のアースパターンと接地導体とが本導電部材を介して電気的に接続されることになる。
そして特に本実施例の導電部材では、バネ部40が、側部21,22の内側に配置されている。したがって、基部10、側部21,22、さらには、接合部31,32により、保護される可能性が高い。
【0030】
例えばプリント配線板の取り付け時に、本導電部材がプリント配線板と共に上下方向(図1中に矢印Fで示した方向)に動かされると、他の部品などが上方向から本導電部材に当接する可能性がある。しかしながら、基部10があるため、他の部品などがバネ部40を引っかける可能性は極めて低い。
【0031】
同様に、前後方向(図1中に矢印Eで示した方向)においても、また、横方向(矢印Gで示した方向)においても、基部10、側部21,22及び接合部31,32によってバネ部40が保護され、他の部品に引っかかる可能性が低減される。したがって、プリント配線板への実装時や実装後のプリント配線板の搬送時にも、他の部品がバネ部40に引っかかる可能性は低く、バネ部40が破損してしまうことを防止できる。
【0032】
一方、バネ部40の端部40aに形成される接触部50は、側部21から外部へ突出しているが、絞り加工によって略球面状に形成されていため、上下方向(図1中に矢印Fで示した方向)や横方向(矢印Gで示した方向)から他の部品などが当接しても、接触部50は側部21の内側へ移動する。したがって、接触部50が破損する可能性はほとんどない。
【0033】
つまり、本実施例では、基部10から側部21,22を立設し、さらに、側部21,22の上方端部から接合部31,32を形成することによりボックス状の構造を形成し、その内部にバネ部40を配置することでバネ部40を保護すると共に、接地導体に圧接する接触部50を略球面状にし、ボックス状構造から外部に突出させることで接触部の引っかかりもなくしたのである。これによって、接触部を含むバネ部を引っかける可能性を低減できる。すなわち、上述した第1の目的が達成される。
【0034】
また、本実施例の導電部材では、基部10と略平行な接合部31,32の上面31a,32aを接合面としている。これに対して接触部50は、基部10から立設された側部21から突出しているため、プリント配線板の側方に位置する接地導体への接地が可能となる。すなわち、上述した第2の目的が達成される。
【0035】
さらにまた、接合部31,32の上面31a,32aを接合面としたことによって、自動実装が可能となる。これは、自動実装機の吸着ノズルによって、基部10の下面10aを吸着できるためである。したがって、上述した第3の目的も達成される。
【0036】
なお、本実施例の導電部材では、基部10のコーナー部分10b及び接合部32のコーナー部分32bを略垂直に折り曲げたことによって、バネ部40の保護機能を向上させた。また、これによって、導電部材がコンパクトになっており、プリント配線板上のスペースを有効利用できる。
【0037】
また、本実施例の導電部材によれば、プリント配線板の側方に位置する接地導体への接地が可能となるため、例えば接地導体としてのシールドケースを固定することも可能である。
つまり、プリント配線板上に実装された電子部品から外部へ放射される、あるいは、外部から電子部品へ放射される電磁波を遮蔽するために、プリント配線板上の電子部品を覆うような箱状のシールドケースを固定することがある。このとき、図6(a)又は(b)に示すように、シールドケースの側壁の内側又は外側に本導電部材(ハッチングを施して示した)を配置してシールドケースを固定することができる。図6(c)は図6(a)中の記号Jで示した部分を拡大したものであるが、ここに示すように、接触部50が嵌合する凹部を側壁に設けておけば、シールドケースにプリント配線板のアースパターンを接地すると共に、プリント配線板の所定位置にシールドケースを固定することができる。
【0038】
そして、この場合、シールドケースの内側(図6(a)参照)又は外側(図6(b)参照)のいずれか一方にだけ導電部材を配置すればよく、従来のクリップ状の固定具の如く、シールドケースの側壁の両側に固定具が突出することがない。したがって、プリント配線板の実装面積を有効に利用できる。また、接触部50の可動範囲を大きくすれば、固定具として用いる場合であっても、実装精度をそれほど高くする必要がない。
【0039】
以上、本発明はこのような実施例に何等限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得る。
上記実施例では、基部10から立設された側部22の側方端部からバネ部40を形成していた。これに対して例えば、図3に示すような導電部材を構成することも考えられる。図3(a)は平面図であり、図3(b)は、図3(a)のB−B線断面図である。
【0040】
この場合、長方形形状の基部100から2つの側部201,202が立設されている。そして、一方の側部202の上方端部からバネ部400が折り曲げられて形成されている。
このような構成としても、横方向(図3中に矢印Hで示した方向)から他の部品などが当接した場合、側部201,202に接触する可能性が高く、結果的に、バネ部400が保護されることになる。なお、図3に示した導電部材において、さらに、横方向にも、二点鎖線で示したような側部203を立設するようにすれば、バネ部400が他の部品に引っかかる可能性を、さらに低減できる。
【0041】
また、バネ部は、基部から折り曲げて形成してもよい。例えば図4に例示する導電部材がそれである。図4(a)は正面図であり、図4(b)は、図4(a)のC−C線断面図である。
ここに示す導電部材は、図3に示した導電部材とほぼ同様のものであり、長方形形状の基部110、基部から立設され、収納穴211aの設けられた側部211、バネ部410、及びバネ部410の端部410aに形成された略球面状の接触部510を備えている。ただし、ここでは、バネ部410が基部110から折り曲げられている。このような図4に示す導電部材であっても、バネ部410が側部211に保護されるため、また、接触部510が略球面状に形成されているため、接触部を含むバネ部を引っかける可能性を低減できる。
【0042】
ただし、図3に示した導電部材と比べて、収納穴の設けられた側部211に対向する側には側部が立設されていないため、バネ部を引っかける可能性は、幾分高くなる。そこで、図4中に2点鎖線で示すように、横方向(矢印Iで示した方向)に側部213を立設することが望ましい。このようにすれば、バネ部410を引っかける可能性が極めて小さくなる。
【0043】
ところで、接触部50,500,510,520を略球面状としたのは、完全な球面(球冠)でないためである。なお、接触部50,500,510,520は、部品などに当接した際、内側へ移動するような山形形状であればよい。したがって、例えば錐体などの形状を採用してもよい。
【0044】
また、接触部50,500,510,520の頭頂部分を平坦にすることによって、自動実装機による吸着面を確保することも考えられる。例えば、球台や円錐台の形状に接触部50,500,510,520を加工するという具合である。このようにすれば、上述した第1の目的に加え、第3の目的が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の導電部材の概略構成を示す斜視図である。
【図2】(a)は実施例の導電部材の平面図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図である。
【図3】(a)は導電部材の別構成例を示すための平面図であり、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図4】(a)は導電部材の別構成例を示すための平面図であり、(b)は(a)のC−C線断面図である。
【図5】(a)は導電部材の別構成例を示すための平面図であり、(b)は(a)のD−D線断面図である。
【図6】固定具として配置された様子を示す説明図である。
【符号の説明】
10,100,110,120…基部
10a,100a,110a,120a…下面
21,22,201,202,203,
213,211,221,222…側部
21a,201a,211a,221a…収納穴
31,32,321,322…接合部
31a,32a,321a,322a…上面
10b,32b…コーナー部分
40,400,410,420…バネ部
40a,400a,410a,420a…端部
40b…円弧部
50,500,510,520…接触部

Claims (3)

  1. 一枚の薄板状の金属部材からなる導電部材であって、
    互いに平行な一対の辺を有する基部と、
    該基部の前記一対の辺の一方から立設され収納穴が設けられた有孔の側部と、
    前記基部の前記一対の辺の他方から直接又は該他方の辺から立設された側部から折り曲げられて前記基部上を通って前記有孔の側部の前記一対の辺の他方側に至り端部は前記有孔の側部と平行に配されるバネ部と、
    該バネ部の端部に絞り加工によって形成され、前記収納穴から外側へ突出し、該突出部分に接触した外部の物体から前記バネ部の端部を前記一対の辺の他方側に移動させる方向の荷重を及ぼされる山形形状の接触部と、
    2つの前記側部の各々の端部から前記基部と略平行になるように延出され、前記基部とは反対側の面がプリント配線板のアースパターンへ半田付けされる接合面とされる2つの接合部と
    を備え、
    前記2つの接合部間には隙間が設けられている
    ことを特徴とする導電部材。
  2. 請求項1に記載の導電部材において、
    前記接触部は、略球面状、球台状又は円錐台状であること
    を特徴とする導電部材。
  3. 請求項1に記載の導電部材において、
    前記接触部の頭頂部分を平坦に形成したこと
    を特徴とする導電部材。
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