JP3838586B2 - ディスクブレーキ用パッドクリップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の制動をなすディスクブレーキに用いられるパッドクリップに係り、特にロータの軸方向に移動可能な摩擦パッドをサポートに対して摺動抵抗が軽減するように保持するパッドクリップの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスクブレーキは、ロータを挟圧する一対の摩擦パッドをロータ軸方向に移動可能にサポートに装着し、キャリパと液圧シリンダ装置とによって各摩擦パッドをロータ軸方向に移動させてロータに圧接し、摩擦パッドがロータとともに回転しようとする際に、パッドの側縁部をサポートによって支承することにより、制動力を発揮させるようにしている。そして、摩擦パッドをサポートに保持させつつロータ面に接するように移動させるため、サポートの支承部(アンカ部)と摩擦パッドとの間に、パッドクリップを装着してパッドの摺動抵抗の低減を図っている(例えば、実公平2−18353号公報)。図8は、従来のこのようなパッドクリップの一例を示したものである。
【0003】
このパッドクリップ10は、ロータ12のインナ側部位およびアウタ側部位のそれぞれにおいて、サポート14の対向面に形成したガイド凸部16に嵌合する側面視コ字状部18を有している。ガイド凸部16は、摩擦パッド20をロータ軸方向に摺動案内するもので、摩擦パッド20の側端面に形成した凹部22に挿入されるようになっており、この凹部22の壁面とガイド凸部16との間にパッドクリップ10のコ字状部18が配置される。そして、コ字状部18は、ガイド凸部16の先端面に接する底辺部24と、この底辺部24の上下端で屈曲された上下の対向片26、28からなっている。
【0004】
上側(ロータ外周側)の対向片26は、底辺部24に連接した基端側が摩擦パッド20の凹部22の壁面に接しており、また先端側がガイド凸部16の上面に当接するように底辺部24に対して鋭角に曲げてあって、下側(ロータ内周側)の対向片28と協働してガイド凸部16を挟持することによってサポート14に装着されるとともに、凹部22を介して摩擦パッド20を弾性支持している。また、上側対向片26は、ガイド凸部16に当接している先端側がさらにロータ外周側に折り曲げられた連結片30となっており、この連結片30の先端部に、インナ側とアウタ側とを繋ぐブリッジ部が形成してある。
【0005】
一方、下側対向片28の先端側には、摩擦パッド20のパッドアンカ部31の対向位置に形成されたサポート14のアンカ部32に沿って下方に折曲して形成したトルク受部34が連接している。そして、トルク受部34の下端は、湾曲させた先端部をやや上方に向けて摩擦パッド20側に曲げた板ばね部36が一体に設けられ、この板ばね部36の先端部が摩擦パッド20の下面に当接し、摩擦パッド20を弾性支持している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成してある従来のパッドクリップ10は、トルク受部34がサポート14のアンカ部32に密着しており、摩擦パッド20のパッドアンカ部31の先端面とパッドクリップ10のトルク受部34との間に間隙dが形成される。このため、車両の制動開始時などにキャリパに振動が加わって摩擦パッド20が矢印38のように移動した際に、パッドアンカ部31の先端面がパッドクリップ10のトルク受部34を叩き、それがサポート14に伝達されてラトル音を発生させる。
【0007】
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、ラトル音の発生を抑制することができるディスクブレーキ用パッドクリップを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係るディスクブレーキ用パッドクリップは、ロータに対向して配置した摩擦パッドと、この摩擦パッドからの制動力を支承するサポートとを有するディスクブレーキに用いられ、前記摩擦パッドのロータ周方向端部と前記サポートのアンカ部との間に装着して摩擦パッドを支持するパッドクリップにおいて、前記摩擦パッドと前記サポートとの対向部のいずれか一方に設けた凸部と係合するコ字状部と、前記摩擦パッドをロータ半径方向外方に付勢する第1のばね部と、この第1のばね部と前記コ字状部とを連接する連接部にロータの周方向に凸状に形成されて、膨出頂部が前記摩擦パッドに当接し、凸形状の基端側両端部が前記サポートに当接して前記摩擦パッドをロータ周方向に付勢する第2のばね部とを有し、制動時に前記摩擦パッドがロータの周方向に移動して前記第2のばね部を押圧すると、該第2のばね部の凸状が潰れるように弾性変形して前記第1のばね部のロータ半径方向外方への付勢力が増大する構成となっている。
【0009】
【作用】
上記のごとく構成した本発明は、摩擦パッドをロータ半径方向外方に付勢する第1のばね部と摩擦パッドをロータの周方向に付勢する第2のばね部とを形成したことにより、パッドクリップを摩擦パッドとサポートとの間に配置すると、第2のばね部が実質的に摩擦パッドとパッドクリップとの間の間隙を小さくするため、キャリパが振動するなどして摩擦パッドがロータの周方向に移動したとしても、摩擦パッドがパッドクリップを叩くような衝撃を生ずることがなく、ラトル音を抑制することができる。特に、第2のばね部をロータ周方向に凸状に形成して摩擦パッドとサポートとの両者に接触させると、摩擦パッドと第2のばね部との間、および第2のばね部とサポートとの間に間隙が存在しないため、ラトル音の抑制をより効果的に行うことができる。しかも、摩擦パッドがロータ周方向に移動して凸形の第2のばね部を押圧すると、第2のばね部が弾性変形して潰れるのに従って第1のばね部による摩擦パッドをロータ半径方向外方に付勢する力が増大し、摩擦パッドの端部をコ字状部を介してサポートに強く押圧するようになり、第2のばね部の弾性変形によるばね作用と第1のばね部のロータ半径方向外方への付勢力との相乗効果によってラトル音の抑制効果をより高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係るディスクブレーキ用パッドクリップの好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の第1実施の形態に係るパッドクリップの装着状態を示す模式図であり、図2はその平面図と正面図、図3はその底面図、図4は図2(2)のA−A線に沿う断面図、図5は図4のB部拡大図である。
これらの図において、パッドクリップ40は、1枚の金属板を折曲してロータのインナ側部位とアウタ側部位とを対称形に形成してあって、図2に示したように、ロータの外周部を跨いでインナ側部位とアウタ側部位とを連結するブリッジ部42を有する門形をなしている。そして、ブリッジ部42の両側下部には、インナ側とアウタ側との連結部44が一体に設けてあって、この連結部44の下部に、サポート14の摩擦パッド20との対向部に形成したガイド凸部16を挿入して係合させる側面視コ字状部46が設けてある。
【0012】
コ字状部46は、図4に詳細を示したように、サポート14のガイド凸部16の先端面と対面する底板片48と、この底板片48の上下端部を折曲延在させた対向部である対向片50、52からなっていて、ロータ外周側となる上側対向片50の先端部54が連結部44に連接している。そして、上側対向片50は、先端部54側がやや下側対向片52側となるように曲げられていて、基端部56側がガイド凸部16に接触しないようになっていて、その外面がガイド凸部16を挿入する摩擦パッド20の凹部22の壁面に当接し、先端部54の内面側がガイド凸部16の上面に当接するようになっていて、この先端部54と下側対向片52とによってガイド凸部16を挟持することによってサポート14に保持されるとともに、基端部56が凹部22を介して摩擦パッド20を弾性支持するようになっている。また、各コ字状部46には、底板片48のロータとの対面側にガイド凸部16の基端側に向けた挟持爪58が一体に形成してあり、上下の対向片50、52の反ロータ側にガイド凸部16の側部に位置する挟持爪60、62が一体に形成してあって、これらの挟持爪58、60、62によってサポート14のガイド凸部16を挟持し、サポート14に対する位置ずれが防止されている。
【0013】
コ字状部46の下方には、第2のばね部64が設けてあって、この第2のばね部64の上端部66が下側対向片52の先端部に連接している。さらに、第2のばね部64は、摩擦パッド20とサポート14とのロータ周方向対面部である摩擦パッド20のパッドアンカ部31とサポート14のアンカ部32との間に配置されるようになっており、図4に示したように、ロータ周方向となる摩擦パッド20側に湾曲膨出させて凸形に形成してある。そして、第2のばね部64は、パッドクリップ40がサポート14と摩擦パッド20との間に配置されたときに、ばね上端部66とばね下端部68とがサポート14のアンカ部32に当接するとともに、膨出頂部70が摩擦パッド20のパッドアンカ部31の端面に当接するようになっている。また、第2のばね部64は、上下端部66、68がサポート14に当接し、膨出頂部70が摩擦パッド20に当接した状態において、膨出頂部70のサポート側面とサポート14との間のロータ周方向に間隙δが形成されるようになっており、そのばね力によってサポート14と摩擦パッド20とに相互に離間する方向の力を与え、摩擦パッド20をロータの周方向に付勢している。さらに、第2のばね部64の反ロータ側の側部には、サポート14の両側を挟持するための爪部72が一体に設けてある(図2参照)。
【0014】
パッドクリップ40は、ロータ半径方向一側となる下端部に摩擦パッド20の下端部を弾性支持してロータの半径方向外方に付勢する第1のばね部74を有している。この第1のばね部74は、連接部である第2のばね部64を介してコ字状部46に連接されており、第2のばね部64のロータ半径方向中心側であるばね下端部68に連接している。そして、第1のばね部74は、ばね下端部68に連接している湾曲部76を有していて、この湾曲部76の先端側が摩擦パッド側の斜め下方に向かうように湾曲し、その先端部に直線部78が設けられている。また、直線部78の先端側には、斜め上方に折曲された折り返し部80が一体に形成してある。さらに、折り返し部80は、先端部が再びやや下方に向けて折曲してあって、この折曲部の上面が摩擦パッド20の下面に当接して摩擦パッド20を支持する当接部82となっている。この当接部82は、図2(1)に明示してあるように、第1のばね部74の他の部分よりやや幅広く形成してあり、側端が反ロータ側に突出していて、摩擦パッド20のサポート14への装着の際の案内となるとともに、湾曲部76のばね力によって摩擦パッド20をロータ半径方向外方(図1の上方)に付勢している。なお、図2(2)の左側下部に2点鎖線で示した部分は、第1のばね部74の展開図である。
【0015】
このように構成した実施の形態に係るパッドクリップ40は、図1に装着状態を模式的に示したように、サポート14と摩擦パッド20との間に配置されると、第2のばね部64の上下端部66、86がサポート14のアンカ部32に当接し、第2のばね部64の膨出頂部70が摩擦パッド20のパッドアンカ部31の端面に当接する。そして、第2のばね部64は、サポート14のアンカ部32に当接している上下端部66、68と、膨出頂部70のサポート14側面との間のロータ周方向に間隙δが形成され、サポート14と摩擦パッド20とに相互に離間する方向にばね力を作用させている。従って、キャリパに振動が加わって摩擦パッド20が図1の矢印84のように移動したとしても、摩擦パッド20が第2のばね部64を叩いて衝撃音を発生させるようなことがなく、ラトル音を抑制することができる。しかも、第2のばね部64は、上下端部66、68がサポート14に当接するようになっているため、大きなばね力を発生させることができ、ラトル音を確実に抑制することができる。
【0016】
そして、制動開始時などに摩擦パッド20が図1の右方向に移動してパッドアンカ部31が第2のばね部64を押圧すると、第2のばね部64が潰れるように弾性変形する。このため、第1のばね部74は、湾曲部76が第2のばね部64の下端部68を中心に図1の時計方向に回動しようとし、当接部82に摩擦パッド20を押し上げる力が付与されて摩擦パッド20をロータ半径方向外方への付勢する力が増大し、パッドアンカ部31の上面をコ字状部46の下側対向片52に強く押圧する。従って、この第1のばね部74の付勢力の増大と第2のばね部64の弾性変形によるばね力との相乗効果によって摩擦パッド20の振動を規制、吸収するため、ラトル音の抑制効果を高めることができる。
【0017】
一方、制動時にさらに摩擦パッド20が図1の右方向に移動すると、摩擦パッド20の第2のばね部64は、摩擦パッド20のパッドアンカ部31とサポート14のアンカ部32とに挟圧されて潰れ、アンカ部32に密着してパッドアンカ部31からの制動トルクをサポート14に伝達する。しかも、非制動時における摩擦パッド20のパッドアンカ部31の端面とサポート14のアンカ部32との間隔を従来と同様に形成することができ、摩擦パッド20のロータ軸方向への移動に支障を生ずることがなく、確実な制動動作を行わせることができる。
【0018】
なお、前記実施の形態においては、第2のばね部64が摩擦パッド20とサポート14とに相互に離間する方向の力を与えている場合について説明したが、第2のばね部64が摩擦パッド20とサポート14との両者に軽く接触している場合や、いずれか一方に接触し、他方との間にわずかな間隙を有している場合であっても、ラトル音の抑制効果を得ることができる。
【0019】
図6は、第2実施の形態に係るパッドクリップの装着状態を示した模式図である。この実施の形態に係るパッドクリップ86は、サポート14に対向している摩擦パッド20の側端面にアンカ突起88を形成し、サポート14にアンカ突起88を挿入する凹溝部90が設けてあるディスクブレーキ用である。そして、第2実施の形態に係るパッドクリップ86は、第2のばね部64がアンカ突起88の端面とこれに対面した凹溝部90のアンカ面92との間に位置するように形成される。また、パッドクリップ86のコ字状部46は、サポート14の凹溝部90上部の凸部94と係合してこの凸部を挟持するようになっている。このように形成した第2実施の形態に係るパッドクリップ86も第1実施の形態に係るパッドクリップ40と同様の効果を得ることができる。
【0020】
図7は、第3実施の形態に係るパッドクリップの装着状態を示した模式図である。この実施の形態に係るパッドクリップ100は、コ字状部46が摩擦パッド20の側端面に突出形成したアンカ凸部88と係合するようになっている。そして、コ字状部46は、底板片48の外面がサポート14の凹溝部90の底面であるアンカ面92に密接しており、下側対向片52の基端部が凹溝部90の内壁に当接し、下側対向片52の先端部が凹溝部90に接触しないようにやや上向きに曲げられ、摩擦パッド20のアンカ突起88の下面に当接し、アンカ突起88を弾性支持している。また、下側対向片52の先端側下部には、摩擦パッド20側に膨出湾曲させた第2のばね部102がコ字状部46と一体に設けてある。
【0021】
第2のばね部102は、膨出頂部104が摩擦パッド20の側端面に当接し、ばね上端部106とばね下端部108とが摩擦パッド20の側端面と対面する対向面110に当接している。そして、第2のばね部102は、膨出頂部104のサポート14側の面と対向面110との間に間隙δが形成されようになっている。また、第2のばね部102が配置された部分の摩擦パッド20とサポート14との間の非制動時における間隙Δが、摩擦パッド20のアンカ突起88の端面とサポート14の凹溝部90のアンカ面92との距離Lより大きくしてあって、制動時にアンカ突起88からの制動トルクをパッドクリップ100を介してサポート14に確実に伝達できるようにしてある。さらに、第2のばね部102の下部には、先端当接部82が摩擦パッド20の下面と当接して摩擦パッド20をロータの半径方向外方に付勢する第1のばね部74が連接してある。この実施の形態においては、第2のばね部102が摩擦パッド20によって押し潰されると、第1のばね部74の当接部82とコ字状部46の下側対向片52の先端部との摩擦パッド20を押し上げる力が増大し、摩擦パッド20をロータ半径方向外方に付勢する力が大きくなる。
【0022】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、摩擦パッドをロータ半径方向外方に付勢する第1のばね部と摩擦パッドをロータの周方向に付勢する第2のばね部とを形成したことにより、パッドクリップを摩擦パッドとサポートとの間に配置すると、第2のばね部が実質的に摩擦パッドとパッドクリップとの間の間隙を小さくするため、キャリパが振動するなどして摩擦パッドがロータの周方向に移動したとしても、摩擦パッドがパッドクリップを叩くような衝撃を生ずることがなく、ラトル音を抑制することができる。特に、第2のばね部をロータの周方向に凸状に形成して摩擦パッドとサポートとの両者に接触させると、摩擦パッドと第2のばね部との間、および第2のばね部とサポートとの間に間隙が存在しないため、ラトル音の抑制をより効果的に行うことができる。しかも、摩擦パッドがロータ周方向に移動して凸形の第2のばね部を押圧すると、第2のばね部が弾性変形して潰れるのに従って湾曲形成した第1のばね部の摩擦パッドをロータ半径方向外方に付勢する力が増大し、摩擦パッドの端部をコ字上部に強く押圧するようになり、第2のばね部の弾性変形によるばね作用と第1のばね部のロータ半径方向外方への付勢力との相乗効果によってラトル音の抑制効果をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るパッドクリップを装着した状態を示す模式図である。
【図2】第1実施の形態に係るパッドクリップの平面図と正面図である。
【図3】第1実施の形態に係るパッドクリップの底面図である。
【図4】図2(2)のA−A線に沿った断面図である。
【図5】図4のB部の拡大図である。
【図6】第2実施の形態に係るパッドクリップの装着状態を示す模式図である。
【図7】第3実施の形態に係るパッドクリップの装着状態を示す模式図である。
【図8】従来のパッドクリップの装着状態を示す模式図である。
【符号の説明】
14 サポート
16 ガイド凸部
20 摩擦パッド
22 凹部
31 パッドアンカ部
32 アンカ部
40、86 パッドクリップ
46 コ字状部
64 第2のばね部
66 ばね上端部
68 ばね下端部
70 膨出頂部
74 第1のばね部
82 当接部
86 パッドクリップ
88 凸部(アンカ突起)
94 凸部
100 パッドクリップ
102 第2のばね部
104 膨出頂部
106 ばね上端部
108 ばね下端部

Claims (1)

  1. ロータに対向して配置した摩擦パッドと、この摩擦パッドからの制動力を支承するサポートとを有するディスクブレーキに用いられ、前記摩擦パッドのロータ周方向端部と前記サポートのアンカ部との間に装着して摩擦パッドを支持するパッドクリップにおいて、前記摩擦パッドと前記サポートとの対向部のいずれか一方に設けた凸部と係合するコ字状部と、前記摩擦パッドをロータ半径方向外方に付勢する第1のばね部と、この第1のばね部と前記コ字状部とを連接する連接部にロータの周方向に凸状に形成されて、膨出頂部が前記摩擦パッドに当接し、凸形状の基端側両端部が前記サポートに当接して前記摩擦パッドをロータ周方向に付勢する第2のばね部とを有し、制動時に前記摩擦パッドがロータの周方向に移動して前記第2のばね部を押圧すると、該第2のばね部の凸状が潰れるように弾性変形して前記第1のばね部のロータ半径方向外方への付勢力が増大することを特徴とするディスクブレーキ用パッドクリップ。
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