JP3836175B2 - 消しゴム繰出装置付サイドノック式シャープペンシル - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、サイドボタンを押圧することにより芯を繰り出すとともに、前軸の後部に消しゴム繰出装置を設けた消しゴム繰出装置付サイドノック式シャープペンシルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、棒状の消しゴムを繰り出す装置を具備したノック式シャープペンシルが、長い棒状の消しゴムが使用できるとの理由から大いに好まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の棒状の消しゴムを具備したサイドノック式シャープペンシルは、サイドボタンの後方に芯タンクが位置しているために筆記先端より芯タンクの後端までの距離が長くなり、長い消しゴムを使用できないものであった。
本発明は、上記課題を解消する消しゴム繰出装置付サイドノック式シャープペンシルを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、前軸の開口窓より突出したサイドボタンを押圧することにより、サイドボタンの足部がカム部材の傾斜した後端面を押圧し、カム部材の前進と連動してチャックを前進させて芯を繰り出すとともに、前軸の後部に消しゴムを長手方向後方に繰り出すための消しゴム繰出装置を設けた消しゴム繰出装置付サイドノック式シャープペンシルにおいて、予備の芯を収納した芯タンクが前記カム部材の貫通孔を挿通してカム部材の後端より突出するとともに、サイドボタンの内側に位置して前軸内に内蔵されていることを特徴とするものである。
【0005】
【実施例】
本発明の第1実施例を図面に基づいて説明する。図1、図2、図3および図4において、前軸1の前部には、芯2を軽く保持する芯ホルダー3を内蔵した口金4が螺合される。更に前軸1の前端1Aと口金4の内段4Aにより連結具5が挾持される。連結具5と口金4の係止段4Bとの間には締リング6が遊嵌され、該締リング6はチャック7の頭部7Aに外嵌される。チャック7の後部にはチャックホルダー8が固着され、連結具5とチャックホルダー8の外段8Aとの間に張架されたスプリング9によりチャック7が長手方向後方に付勢される。スプリング9により後方に付勢されたチャック7は締リング6に押圧されて閉じられ、芯2を強く保持する。前軸1の把持部は、エラストマーといったゴム等の弾性体10が外嵌される。この弾性体10の取付け手段としては種々考えられるが、例えば先ず前軸1を射出成型し、その後弾性体10を射出成型する所謂2重成型といった手段が考えられる。図2に示したように、前軸1の中間部には開口窓1Bが形成され、該開口窓1Bを断面コ字状のサイドボタン11の足部11Aが撓みながら挿入し、前軸1の開口窓1Bにサイドボタン11が取り付けられる。サイドボタン11はポリアセタール等の合成樹脂で形成される。前記チャックホルダー8にはパイプ材からなる芯タンク12が固着され、該芯タンク12はサイドボタン11の足部11Aの内側に位置するとともに前軸1の後端より突出する。従って、口金4の先端である筆記先端より芯タンク12の後端までの距離が極めて短く構成できる。図示してないが、パイプ状の芯タンクを直接チャックの後部に固着してもよい。芯タンク12内には予備の芯2が収納されている。芯タンク12の外側にはカム部材13が外嵌されており、カム部材13の傾斜された後端面13Aにサイドボタン11の足部11Aが接触している。従って、サイドボタン11を押圧することにより、サイドボタン11の足部11Aがカム部材13の傾斜した後端面13Aを押圧し、カム部材13を前進させる。カム部材13が前進すると、カム部材13がチャックホルダー8の外鍔8Bに当接し、チャックホルダー8、芯タンク12とともにチャック7が前進して芯2が繰り出される。カム部材13はナイロン66等のポリアミド樹脂で形成する。栓14の前部14Aは切溝により分割され、該前部14Aが前軸1の後端に着脱可能に取付けられる。栓14の後部14Bは板状に突出して指で保持し易い形状になっている。この栓14がないと、芯タンク12内に収納された芯2が後述する消しゴム保持具15に当接し、消しゴム16を使用する為に消しゴム保持具15を長手方向に摺動した時に押圧されて芯2が折損する恐れがある。前軸1の後部には細径部1Cが形成され、細径部1Cには円周に伸びた凹溝1Dが形成される。更に前軸1の細径部1Cには前記開口窓1Bの延長線上に後部外段1Eより後方に突出した突部1Fが形成される。該突部1Fは45度に傾斜した2本の突部1Fによって形成される。前軸1の凹溝1Dには後軸17の内方突起17Aが嵌め込まれ、前軸1の細径部1Cに後軸17が着脱可能に連結される。しかも図5に示したように、後軸17の前端に、前軸1の突部1Fと同形の切欠部17Bを形成し、前軸1の突部1Fと後軸17の切欠部17Bを合わせて連結することにより、前軸1と後軸17の円周方向の位置決めを行う。後軸17には長手方向に伸びた摺動溝17Cを形成し、更に摺動溝17Cと交差する係止溝17Dを長手方向等間隔に複数形成する。図6に示したように、消しゴム保持具15には長手方向に伸びた2本の切溝15Aにより弾性片15Bが形成され、該弾性片15Bに後方が傾斜して突出した係止部15Cと、後方が広がった案内溝15Dと連通する固定穴15Eが形成される。該消しゴム保持具15は、後軸17内に長手方向に摺動可能に内蔵される。この消しゴム保持具15には、後軸17の摺動溝17Cから挿入された操作ボタン18の足部18Aが、案内溝15Dより導かれて固定穴15Eに嵌め込まれる。消しゴム保持具15の後部穴15Fには長く伸びた棒状の消しゴム16が装着されている。該消しゴム16は、操作ボタン18を後方に移動することによって消しゴム保持具15とともに後退して後軸17の後端より突出し、消しゴム保持具15の係止部15Cが後軸17の係止溝17Dに係止されることによって固定される。消しゴム16を後軸17内に没入させるには、操作ボタン18を内側に押圧させて、後軸17の係止溝17Dから消しゴム保持具15の係止部15Cを外した状態で、操作ボタン18を前方に移動させ、消しゴム保持具15と消しゴム16を前進させて行う。
【0006】
次に芯タンク12内に芯2を収納する場合を説明する。先ず後軸17を回すと、後軸17の切欠部17Bが前軸1の傾斜された突部1Fに沿って後退し、前軸1の凹溝1Dから後軸17の内方突起17Aが外れる。従って、単に後軸17を後方に引き抜くのに比べて簡単に後軸17を外すことができる。後軸17を外した後、板状に突出した栓14の後部14Bを保持して前軸1より栓14を外す。すると、前軸1の後端より突出した芯タンク12の後部が現れる。この芯タンク12の後端より芯2を挿入する。
【0007】
以上説明した実施例においては、前軸1と後軸17の円周方向が位置決めできるので、サイドボタン11と操作ボタン18の位置を合わせることができ、前軸1および後軸17を周方向に回すことなくサイドボタン11と操作ボタン18が操作できる。
【0008】
尚、本発明におけるサイドボタンによる芯の繰出手段としては上記実施例に限定されるものではなく、種々の手段が利用できる。
【0009】
また、消しゴムの繰出装置は上記実施例に限定されるものではなく、例えば図7および図8に示した第2実施例のように、消しゴム保持具115の弾性片115Bに操作ボタン118を一体に形成し、該操作ボタン118を内側から後軸17の摺動溝17Cを挿通して突出させてもよい。
【0010】
更に消しゴムの繰出手段としては、図9、図10および図11に示した第3実施例のように、後軸117を回動することによって行ってもよい。つまり、前軸101の太径部内孔101Gに内方に突出した突条部101Hを形成する。該前軸101の突条部101Hに内軸19の凹溝19Aを嵌め込むとともに、前軸101の突部101Fに内軸19の前部切欠部19Bをかみ合わせ、前軸101に内軸19を着脱可能でかつ回動不能に連結する。該内軸19には長手方向に伸びた摺動溝19Cが形成されている。前軸101の後端と内軸19の後部外段19Dとの間には後軸117が回動自在に設けられ、後軸117の内面には螺旋溝117Eが形成されている。前記内軸19内には消しゴム保持具215が内蔵され、消しゴム保持具215の突起215Gが内軸19の摺動溝19Cを挿通して後軸117の螺旋溝117Eに挿入される。従って、後軸117を回すことにより、後軸117の螺旋溝117Eに沿って消しゴム保持具215の突起215Gが摺動し、消しゴム保持具215が長手方向に移動する。つまり消しゴム保持具215に設けられた棒状の消しゴム16が後軸117の回動する方向によって後退あるいは前進する。
【0011】
第3実施例において、芯タンク12内に芯2を収納する場合には、先ず後軸117を後方に引っ張ることにより、内軸19の凹溝19Aが前軸101の突条部101Hより外れる。すると、前軸101の後端より芯タンク12の後部に嵌合された栓114が現れる。栓114は前部114Aが切溝により分割され、該栓114の前部114Aが芯タンク12の後部と着脱可能に嵌合される。この栓114の板状の後部114Bを指で保持して芯タンク12の後部より栓114を外す。そして芯タンク12の後端より芯2を挿入する。
【0012】
【発明の効果】
以上説明した本発明は、芯タンクがカム部材の貫通孔を挿通してカム部材の後端より後方に突出するとともにサイドボタンの内側に位置して前軸内に内蔵されるので、筆記先端より芯タンクの後端までの距離が短くなり、長い消しゴムを使用できる効果が奏せられるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線を示す拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線を示す拡大断面図である。
【図4】図1の平面図である。
【図5】第1実施例において、前軸に後軸を連結する前の状態を示す主要部平面図である。
【図6】第1実施例の消しゴム保持具を示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す主要部断面図である。
【図8】図7のA−A線を示す拡大断面図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図10】図9のA−A線を示す拡大断面図である。
【図11】第3実施例の前軸の突部と内軸の前部切欠部を示す主要部断面図である。
【符号の説明】
1 前軸
1B 前軸1の開口窓
2 芯
7 チャック
11 サイドボタン
12 芯タンク
16 消しゴム
101 前軸
Claims (1)
- 前軸の開口窓より突出したサイドボタンを押圧することにより、サイドボタンの足部がカム部材の傾斜した後端面を押圧し、カム部材の前進と連動してチャックを前進させて芯を繰り出すとともに、前軸の後部に消しゴムを長手方向後方に繰り出すための消しゴム繰出装置を設けた消しゴム繰出装置付サイドノック式シャープペンシルにおいて、予備の芯を収納した芯タンクが前記カム部材の貫通孔を挿通してカム部材の後端より突出するとともに、サイドボタンの内側に位置して前軸内に内蔵されていることを特徴とする消しゴム繰出装置付サイドノック式シャープペンシル。
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JP31589495A JP3836175B2 (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 消しゴム繰出装置付サイドノック式シャープペンシル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP31589495A JP3836175B2 (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 消しゴム繰出装置付サイドノック式シャープペンシル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09131996A JPH09131996A (ja) | 1997-05-20 |
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JP31589495A Expired - Fee Related JP3836175B2 (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 消しゴム繰出装置付サイドノック式シャープペンシル |
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- 1995-11-09 JP JP31589495A patent/JP3836175B2/ja not_active Expired - Fee Related
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