JP3831509B2 - 結球野菜の結束装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、白菜等の結球野菜の外側に広がった外葉を、持ち上げて覆った状態で結束する結球処理機の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、白菜、キャベツ等の結球野菜は、圃場に苗を移植し、結球野菜の芯となる結球部が形成されたとき、広がっている外側の外葉を上方に持ち上げて、前記結球部の上部で結束している。外葉で結球部を覆うことによって、結球部の成長が促進され、また、害虫、霜の被害を防止することもでき、広く行われているが、藁や紐等を用いて手作業でおこなわれており、多量の結球野菜を縛ることは重労働となっていた。
そこで、トラクタ等の走行作業車両の前部に、外葉を引き起こす分草体を配置し、該分草体の後方に結球部を覆った外葉の周囲を紐若しくはビニールテープ等で結束する結束装置、結束後の紐若しくはビニールテープ等を切断する切断部等を配置した白菜結束作業機が特開平7−87825号で公知となっている。
また、走行車体の左右両側に上部が枢支された板状の摺動体を内側回動させ、左右の摺動体の間に結球野菜を挟み込むと同時に、摺動体を上方に平行移動させて、外葉で結球部を覆うように持ち上げ、結束紐の保持部が結球野菜の周囲を回転して結束した後に切断し、次の結球野菜の位置まで走行車体を移動しこの結束する作業を繰り返す技術は特開平5−227832号で公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の畝上に栽培される全ての結球野菜の外葉を一株づつ結束する技術においては、走行車体を結球野菜の側部まで移動させた後に一旦停止させ、外葉を引き起こし、結束紐で結束し、その紐を切断する一連の結束動作を行う必要があり、その間は走行車体を停止させており作業性が悪く、畝上の全ての結球野菜を結束するには長時間を要するものとなっていた。
また、結球野菜の全ての株が等しく成長しているとは限らず、結球部の大きさが不揃いであり、外葉が結球部の上部で交錯し、さらに各株が必ずしも畝上に直線上に植え付けられているものでもないので、全ての株を確実に結束することはできず、作業後に人手により結束しなおす必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点を解消するために、次の如く構成したものである。 請求項1においては、畝上を走行し、結球野菜の外葉を引き起こす引起し装置を配置し、該引起し装置を前後に二分割し、前部は結球野菜の外側に広がった外葉を分草しながら持ち上げ、後部は外葉の持ち上げられた結球野菜を左右から挟んで保持すべく構成し、該前部と後部の引起し装置の間に、結束紐を繰り出す繰出アームを前後に二本配置し、該繰出アームを進行方向に対して左右に往復動させ、前後の繰出アームの移動方向を逆向きとし、両繰出アームから繰り出される結束紐を畝の左右中央部で交差させたものである。
請求項2においては、請求項1記載の結球野菜の結束装置において、前記繰出アームを、左右に回動するリンク機構によって支持し、該リンク機構と連動し、リンク機構を間欠的に駆動する検出手段を設け、該検出手段は、結球野菜が後部の引起し装置の結束位置に至った状態を検出すべく構成したものである。
請求項3においては、請求項1記載の結球野菜の結束装置において、該前後に二分割した引起し装置の、後部の引起し装置の下方に、該繰出アームから結束紐を繰り出すものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明が解決しようとする課題及び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明する。
図1は本発明の間欠交差式結束装置を載置する走行部の全体正面図、
図2は本発明の間欠交差式結束装置の斜視図、
図3は間欠交差式結束装置の部分正面図、
図4は間欠交差式結束装置の側面図部分断面図、
図5は二本の結束紐を交差させて結球野菜を挟み付ける状態を示す平面図である。
【0006】
本発明の結球野菜結束機1の全体構成について説明する。
図1に示すように、結球野菜結束機1の走行部は、畝上に栽培される結球野菜を跨ぐメインフレーム11と、該メインフレーム11に進行方向に対して左右位置調整自在に支持される走行駆動輪10・10と、メインフレーム11に載置される動力部15と、該動力部15より走行駆動輪10・10に動力を伝達する動力伝達ケース12等より構成されている。
【0007】
また、図1〜図4に示すように、前記メインフレーム11の下方には引起し装置3が配置されている。この引起し装置3の前部は、走行車両の進行方向に対して前方より後方に向けて上り傾斜状で、正面視「ハ」字状に引起しフレーム45が配置され、該引起しフレーム45前内側に引起しローラー46が枢支され分草作用と引起し作用が働き、結球野菜の外側に広がった外葉を分草しながら持ち上げるようにしている。前記引起しフレーム45の前端部にゲージ輪47を枢支し、ゲージ輪47を畝側方の溝上を走行させるように、引起しフレーム45がメインフレーム11に取り付けられている。
【0008】
更に、前記引起しローラー46の上部後方に水平フレーム48が配置され、該水平フレーム48より内側に、弾性部材49・49を介して縦方向に軸芯を有する保持ローラー50・50を枢支し、引起し装置3の後部を形成し、外葉の持ち上げられた結球野菜を左右の保持ローラー50・50で挟むようにしている。前記水平フレーム48前端部と引起しフレーム45前後途中部とは、略L型の迂回フレーム51によって連結され、引起しローラー46後端部と前側の保持ローラー50との間に隙間が設けられ、後述する繰出アーム63下部が通過される。また、前記迂回フレーム51後上部に紐ガイドローラー52が枢支され、水平フレーム48後部下方に紐ガイドローラー53が枢支され、畝上の結球野菜に巻き付ける結束紐がガイドされる。
【0009】
また、前記メインフレーム11上には本発明の間欠交差式結束装置80が載置されている。該間欠交差式結束装置80は、走行車両の進行方向に対して左右に往復回動する二組の平行リンク機構61・62、該平行リンク機構61・62下部に枢支されて結束紐を繰り出して行く繰出アーム63・63等より構成されている。前記メインフレーム11は枠状に形成され、平行リンク機構61・62下部をメインフレーム11より下方に突出させている。更に、前記平行リンク機構61・62は前後に位置をづらして配置され、後述するカム機構を用いて左右逆方向に往復動させている。
【0010】
前記平行リンク機構61・62上部の枢支軸64・57には結束紐を巻回したリール60が枢支され、下方に結束紐を送るようにしている。
【0011】
また、前記平行リンク機構61・62下部には鉛直向きの繰出アーム63・63上部が枢支され、繰出アーム63・63が鉛直向きの姿勢を保持した状態で畝を左右に横断するように揺動され、前記引起しローラー46後端部と前側の保持ローラー50との間の隙間を通過する。更に、前記繰出アーム63下部に結束紐を繰り出してゆく繰出部としての繰出ローラー55・55が枢支され、前記リール60より結束紐が繰出ローラー55・55間に案内され、紐ガイドローラー52・53に案内されながら畝上に繰り出し、保持ローラー50・50で挟む位置より下方に結束紐を繰り出し、外葉を引き上げた結球野菜に結束紐を巻き掛け易くしている。
【0012】
更に、前記平行リンク機構61・62と繰出アーム63・63とは左右対称に形成されているが、後側の平行リンク機構61上部を前側の平行リンク機構62上部より上方位置を枢支し、後側の繰出アーム63下部の繰出部の揺動軌跡を前側より高くしている。従って、一方の繰出アーム63より繰り出される結束紐と他方の繰出アーム63とが干渉することがない。
【0013】
次に、前記平行リンク機構61・62の回動構成について、前側の平行リンク機構61を用いて説明する。図3、図4に示すように、平行リンク機構61の正面視で左側のリンク61aは、前後に軸支を有する枢支軸64よりさらに上方に延出され、リンク61a上部に弾性部材であるスプリングバネ65の一端を掛止し、該スプリングバネ65の他端を枢支軸64鉛直下方のメインフレーム11側に掛止し、スプリングバネ65の支点越えによって平行リンク機構61を左右に回動した位置に付勢している。前記平行リンク機構61は、図示せぬストッパーによって回動が規制され、平行リンク機構61の回動の終端位置としている。このストッパーの位置を調整し、平行リンク機構61の終端位置で繰出アーム63を畝の左右端部の略上方に位置させている。
【0014】
また、前記リンク61a上端部の後方に従動ローラー59が枢支されている。該従動ローラー59は、平行リンク機構61とともに左右往復回動され、従動ローラー59の左右回動の終端位置の直外側にカム機構としての前リンク用駆動カム66L・66Rが配置されている。
【0015】
前記前リンク用駆動カム66L・66Rの駆動軸67・67の一方には駆動ギア68が固設され、他方の駆動軸67に駆動ギア68と噛合する従動ギア69が固設されている。前記駆動ギア68と従動ギア69とは同じ歯数となっており、前記動力部15より動力が伝達され、駆動ギア68が駆動されると、従動ギア69が逆回転され、前リンク用駆動カム66L・66Rを同速度で逆回転させている。
【0016】
よって、前記平行リンク機構61下部が右終端に位置すると、従動ローラー59が左側の前リンク用駆動カム66L外周面の直側方に配される。そして、前記駆動軸67が一回転される間に、前リンク用駆動カム66Lの凸部によって従動ローラー59が右側に押し出され、スプリングバネ65の支点越えによって従動ローラー59が右側の前リンク用駆動カム66R直側方に配され、平行リンク機構61下部が最左位置に回動される。更に、前記駆動軸67がもう一回転されると、右側に回動した従動ローラー59が前リンク用駆動カム66Rの凸部に押し出され、逆の左側に回動される。即ち、前記駆動軸67・67が一回転し、前リンク用駆動カム66L・66Rが一回転する毎に、従動ローラー59が何方か一方のカム66L・66Rに当接して逆方向に回動し、平行リンク機構61が間欠的に左右に回動され、繰出アーム63を左右に揺動させている。
【0017】
また、図2、図4に示すように、前記駆動軸67・67上の前リンク用駆動カム66L・66Rの後方に、カム機構としての後リンク用駆動カム58L・58Rが固設され、前リンク用駆動カム66L・66Rと同期して回動される。そして、前側の前記平行リンク機構61の回動構成と同様に、後側の平行リンク機構62の左側のリンク62Rを枢支軸57より更に上方に突設し、従動ローラー56を枢支している。該従動ローラー56の回動の終端位置の直外側に前記後リンク用駆動カム58L・58Rを配置している。前記駆動軸67を一回転させると後リンク用駆動カム58L若しくは後リンク用駆動カム58Rで従動ローラー56を内側に押し出し、平行リンク機構62が間欠的に左右に回動され、後側の繰出アーム63が左右に揺動される。
【0018】
そして、この後側の平行リンク機構62と前側の平行リンク機構61の傾きを逆向きとし、例えば前側の従動ローラー59が右側のカム66R近傍に配置する時に、後側の従動ローラー56を左側のカム58Lの近傍に配置し、カム66R及びカム58Lを同期して回動させて平行リンク機構61・62を左右逆方向に回動させている。
【0019】
よって、、平行リンク機構62が平行リンク機構61とが同期して間欠的に逆方向に回動され、各平行リンク機構62下部と平行リンク機構61下部の繰出アーム63・63を畝上の左右中央部で交差し、両繰出アーム63・63より結束紐が繰り出されて行く。
【0020】
尚、前記繰出アーム63・63を畝上の左右中央部で交差させる構成は、前リンク用駆動カム66L・66R、後リンク用駆動カム58L・58Rに限定するものでなく、リンク61R・62Rの間に水平向きのカムを設け、該カムを間欠的に正逆回転させる構成とすることもできる。
【0021】
また、前記カム機構を駆動させる構成として、駆動軸67端部に図示せぬハンドルを固設し、作業者が畝上の結球野菜を確認して操作し、手動で繰出アーム63・63を左右一側に揺動させることもできる。
【0022】
また、前記カム機構を自動的に回動させ、繰出アーム63・63を揺動させる構成について説明する。図4に示すように、一方の駆動軸67上の駆動ギア68後方に、軸芯を同じくするクラッチ軸71を軸支している。該クラッチ軸71後端にはスプロケット72が固設され、図示せぬチェーンを介して動力部15の動力が伝達され、クラッチ軸71を駆動している。
【0023】
前記駆動軸67後部に回転数割り出し式の割出式クラッチ機構70の固定ギア70aが固設され、クラッチ軸71前部に摺動ギア70bが軸芯方向に摺動自在に嵌合されている。前記摺動ギア70bとスプロケット72との間にはコイルバネ77が介装され、摺動ギア70bを固定ギア70aに噛合させ、クラッチ機構70を接合させている。
【0024】
また、前記摺動ギア70bの外周面にはホーク73が嵌合され、前記クラッチ軸71が一回転したことを割り出して、バネ74を介してホーク73を回動し、摺動ギア70bを摺動し、割出式クラッチ機構70による動力伝達の離脱側に切り替えるようにしている。
【0025】
更に、前記ホーク73の他端には、センシングワイヤー78の一端が固設されている。該センシングワイヤー78の他端が、前記繰出アーム63後方の機体の左右中央部に延出し、結球野菜を検出する検出手段に連結されている。この検出手段は、前記繰出アーム63後方の保持ローラー50・50間に枢支されるセンシングアーム75と、該センシングアーム75後端部に枢支するローラー76等より構成されている。前記センシングアーム75前端部にセンシングワイヤー78の他端が接続され、センシングアーム75前部と走行部との間にバネ79が介装され、センシングアーム75を前高後低に傾斜状に付勢し、ローラー76を結束野菜頂部に当接させるようにしている。
【0026】
よって、前記繰出アーム63後方で、保持ローラー50・50間に結束野菜が移動して、ローラー76が持ち上げられると、センシングアーム75が回動してセンシングワイヤー78が引っ張られ、バネ74の付勢力に抗してホーク73を回動し、コイルバネ77の付勢力に従って摺動ギア70bを固定ギア70aに噛合させ、割出式クラッチ機構70を接合させている。この接合でクラッチ軸71の駆動が駆動軸67に伝達され、クラッチ軸71とともに駆動軸67が一回転され、前記の前リンク用駆動カム66L・66Rと後リンク用駆動カム58L・58Rとを一回転し、繰出アーム63・63を左右一側に揺動させている。従って、作業者が手動によって駆動軸67・67を回動させる必要がなく、結球野菜が引起し装置3後部の保持ローラー50・50間に移動した結束状態を検出し、二本の結束紐を交差させて、結束野菜に巻き掛けており、作業者の負担を軽減している。
【0027】
尚、前記駆動軸67に電動モータを連動させて、結球野菜の頂部を検出する検出手段として超音波センサー、赤外線センサー等のセンサーにて電気的に検出し、カム機構を駆動する手段として電動モーターの出力軸を一回転させて、駆動軸67を駆動する構成としてもよい。
【0028】
このように構成して、機体を畝の端にセットする。そして、左右両側の終端に位置する繰出アーム63・63下部より結束紐を繰り出し機体の左右中央部で連結する。この状態にして機体を走行させると、畝上の最初の結球野菜の外葉を引起し装置3の引起しローラー46で引き起こし、繰出アーム63・63の間を後方へ通過すると、結束紐が最初の結球野菜に引っ掛かり、両側の繰出アーム63・63下部より結束紐が紐ガイドローラー52・53にガイドされながら繰り出される。
【0029】
そして、結球野菜の外葉が持ち上げられた状態で、前記保持ローラー50・50間に位置すると、前記検出手段のローラー76が持ち上げられ、センシングワイヤー78を介してクラッチ機構70を動力伝達の接続側に切り替えて、前リンク用駆動カム66L・66Rと後リンク用駆動カム58L・58Rとを一回転し、結束紐を繰り出しながら繰出アーム63・63を揺動して二本の結束紐を交差するように繰り出し、保持ローラー50・50で外葉を持ち上げた結球野菜の下方を二本の結束紐で挟み付けており、結束紐が外れることがないように確実に巻き掛けられている。
【0030】
従って、この作業を続けてゆくと、繰出アーム63・63が結球野菜上を通過する毎に、繰出アーム63・63が対向する向きに揺動され、図5に示すように、二本の結束紐を結球野菜の前後で交差して巻き掛け、機体を一旦停止させることなく畝上の全ての結球部を外葉で被装した状態で挟み付けることができ、作業性能が大幅に向上される。更に、結束野菜の成長が不揃いで結球野菜の大きさが異なっていたり、畝上に左右のズレた状態で栽培されていても、繰出アーム63は畝の左右端部まで回動されるので、この繰出アーム63の揺動範囲内であれば結束紐の繰り出し量が変わるのみで結球野菜に結束紐を巻き掛けることができ、様々な圃場の結球野菜の外葉を持ち上げて結束する作業を行うことができ、圃場への対応性の高い構成となる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように構成したので、本発明は次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1記載のように、畝上を走行し、結球野菜の外葉を引き起こす引起し装置を配置し、該引起し装置を前後に二分割し、前部は結球野菜の外側に広がった外葉を分草しながら持ち上げ、後部は外葉の持ち上げられた結球野菜を左右から挟んで保持すべく構成し、該前部と後部の引起し装置の間に、結束紐を繰り出す繰出アームを前後に二本配置し、該繰出アームを進行方向に対して左右に往復動させ、前後の繰出アームの移動方向を逆向きとし、両繰出アームから繰り出される結束紐を畝の左右中央部で交差させたことによって、結束紐を畝端部に固定し、機体の進行とともに二本の結束紐の両端部を繰り出して行き、結球野菜を越えた時点で繰出アームを対向させて左右に往復動し、引起し装置で外葉を引き起した状態の結球野菜の前後部で結束紐を交差させ、全ての結球野菜を二本の結束紐の間に挟み込み、結球部を外葉で被装させている。
従って、結球野菜の大きさや、畝上に左右のズレた状態で栽培されていたり、結束野菜の成長が不揃いであっても、繰出アームの揺動範囲内であれば結束紐の繰り出し量が変わるのみで対応できるので、結束紐を巻き掛けることができ、一株づつ結束装置で結束する構成に比べ結球野菜の状態に関係なく結束紐を結束することができ、様々な圃場への対応性が優れている。さらに、機体を一旦停止させることなく作業が続けられるので、作業性能が大幅に向上される。
【0032】
また、請求項2記載の如く、前記繰出アームを、左右に回動するリンク機構によって支持し、該リンク機構と連動し、リンク機構を間欠的に駆動する検出手段を設け、該検出手段は、結球野菜が後部の引起し装置の結束位置に至った状態を検出すべく構成したことによって、機体を進行し、引起し装置で外葉を引き起こしてゆき、繰出アームより後方の引起し装置後部を結球野菜が通過すると同時に、両繰出アームを対向する向きに移動させており、二本の結束紐が自動的に交差し、前後の結球野菜の間位置で確実に結束紐を巻き掛けて行くので、作業者により畝上の結球野菜を監視する負担や繰出アームを移動させる負担が軽減され、操作性の優れた結束装置を構成することができる。
【0033】
また、請求項3記載の如く、該前後に二分割した引起し装置の、後部の引起し装置の下方に、該繰出アームから結束紐を繰り出し、引起し装置前部と後部との間位置を通過するように繰出アームを配置し、引起し装置後部より下方に結束紐をガイドすることによって、引起し装置後部で外葉を持ち上げた状態のままで結球野菜の下部側より結束紐を巻き掛けているので、機体を停止させることなく結束紐を繰り出しても、畝上の全ての結球野菜の外葉を持ち上げた状態で結束紐を確実に巻き掛けてゆくことができ、結束紐を交差式に巻き掛ける精度を向上でき、作業性能が高い巻き掛け式を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の間欠交差式結束装置を載置する走行部の全体正面図である。
【図2】 本発明の間欠交差式結束装置の斜視図である。
【図3】 間欠交差式結束装置の部分正面図である。
【図4】 間欠交差式結束装置の側面図部分断面図である。
【図5】 二本の結束紐を交差させて結球野菜を挟み付ける状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 結束装置
3 引起し装置
61・62 平行リンク機構
63 繰出アーム
75 センシングアーム(検出手段)
76 ローラー(検出手段)
50 保持ローラー
Claims (3)
- 畝上を走行し、結球野菜の外葉を引き起こす引起し装置を配置し、該引起し装置を前後に二分割し、前部は結球野菜の外側に広がった外葉を分草しながら持ち上げ、後部は外葉の持ち上げられた結球野菜を左右から挟んで保持すべく構成し、該前部と後部の引起し装置の間に、結束紐を繰り出す繰出アームを前後に二本配置し、該繰出アームを進行方向に対して左右に往復動させ、前後の繰出アームの移動方向を逆向きとし、両繰出アームから繰り出される結束紐を畝の左右中央部で交差させたことを特徴とする結球野菜の結束装置。
- 請求項1記載の結球野菜の結束装置において、前記繰出アームを、左右に回動するリンク機構によって支持し、該リンク機構と連動し、リンク機構を間欠的に駆動する検出手段を設け、該検出手段は、結球野菜が後部の引起し装置の結束位置に至った状態を検出すべく構成したことを特徴とする結球野菜の結束装置。
- 請求項1記載の結球野菜の結束装置において、該前後に二分割した引起し装置の、後部の引起し装置の下方に、該繰出アームから結束紐を繰り出すことを特徴とする結球野菜の結束装置。
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