JP3830104B1 - 美顔用保湿マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】 着用者の息苦しさを解消し、更に、マスク本体と顔面との間に形成された空間内の湿度を調節することも可能で、着用者がより快適に就寝等することができるようにした美顔用保湿マスクの提供。
【解決手段】 美顔用保湿マスクは、着用者の顔面の略全体を被覆自在なマスク本体10と、マスク本体10を着用者の顔面に保持するための保持手段20とを備える。マスク本体10は、着用者の顔面の外周縁に対応する外周縁11と、着用者の顔面において鼻に対応する位置に設けた開口12とを有する平面略ドーナツ状をなす。また、マスク本体10は、外周縁11と開口12との間の部分を着用者の顔面から離間する方向に膨出させて中空膨出部13とした断面形状を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、着用者の顔面の略全体を覆って、就寝中等に着用者の顔面に十分な保湿効果を付与することができる美顔用保湿マスクに関する。
従来、この種の技術として、例えば、特許文献1に記載の技術がある。
登録実用新案第3054534号公報
特許文献1には、就寝中に着用するマスクが開示されている。このマスクは、現在市販されている普通のマスクが、鼻と口だけを覆うように製作されている一方、花粉症の人は、就寝中にも目、鼻、口と顔全体に花粉が付着して安眠できない苦痛を強いられていることに鑑み、普通のマスクよりサイズを大きく顔全体を覆うように製作されている。また、このマスクは、面の中央を2.5センチふくらませ、息苦しさをなくすように工夫してある。更に、このマスクの縁は顔にピッタリ付くように0.5センチ折り曲げられ、花粉の入るのを防止している。特許文献1によれば、このマスクを顔にかけて寝れば、花粉症の人は花粉の苦痛から解放されるとされている。
更にまた、特許文献1は、上記マスクのもう一つの効果として、美容の大敵である顔の乾燥を防ぐことを開示しており、このマスクを就寝中に使用することにより、顔全体に程よい湿潤を与え、小皺を最小限に防止するのに役立つこと大であるとしている。
しかし、特許文献1に記載のマスクは、顔全体を覆うように製作されると共に、面の中央を2.5センチふくらませ、息苦しさをなくすようにしているものの、マスクのへりは顔にピッタリ付くように0.5センチ折り曲げられて、空気が入らないようにされている。したがって、特許文献1のマスクは、その外周縁が着用者の顔の表面に密着して顔全体を隙間なく覆うため、マスク内の空気がマスク内に充満し、外部への排出が困難となる。その結果、マスクの着用者が、就寝中等の使用時に息苦しさを感じる可能性が大きい。本発明者は、同様に顔全体を密閉状態で覆うマスクを製作して実際に着用してみたが、相当の息苦しさを感じた。更に、このマスクを就寝時等において長時間使用すると、顔全体を覆ったマスク内の空間に、着用者の呼気中の湿気(水蒸気)が大量に蓄積されて充満する。その結果、この点からも、着用者が不快感を覚え、夜間就寝時における安眠等を阻害する可能性がある。
そこで、本発明は、着用者の息苦しさを解消し、更に、マスク本体と顔面との間に形成された空間内の湿度を調節することも可能で、着用者がより快適に就寝等することができるようにした美顔用保湿マスクの提供を課題とする。
請求項1に係る美顔用保湿マスクは、着用者の顔面の略全体を被覆自在なマスク本体と、前記マスク本体を着用者の顔面に保持するための保持手段とを備え、前記マスク本体は、着用者の顔面の外周縁に対応する外周縁と、着用者の顔面において鼻に対応する位置に設けた開口とを有する平面略ドーナツ状をなすと共に、前記外周縁と前記開口との間の部分を着用者の顔面から離間する方向に膨出させて中空とした断面形状を有する。また、前記マスク本体の外周縁が着用者の顔面の外周縁に略密接自在な形状を有すると共に、前記開口の周縁は着用者の顔面において少なくとも鼻の鼻孔より外側の部分に略密接自在な形状を有し、前記マスク本体の外周縁と開口の周縁との間の部分を、着用者の顔面において少なくとも鼻の鼻孔を除く全体を略密閉状態で被覆する中空膨出部とした。
請求項2に係る美顔用保湿マスクは、着用者の顔面の略全体を被覆自在なマスク本体と、前記マスク本体を着用者の顔面に保持するための保持手段とを備え、前記マスク本体は、着用者の顔面の外周縁に対応する外周縁と、着用者の顔面において鼻に対応する位置に設けた開口とを有する平面略ドーナツ状をなすと共に、前記外周縁と前記開口との間の部分を着用者の顔面から離間する方向に膨出させて中空とした断面形状を有する。また、前記マスク本体の外周縁が着用者の顔面の外周縁の湾曲または凹凸形状に対応して着用者の顔面の外周縁に略密接自在な湾曲または凹凸形状を有すると共に、前記開口の周縁は着用者の顔面において鼻の周囲の部分の湾曲または凹凸形状に対応して着用者の顔面の鼻の周囲の部分に略密接自在な湾曲または凹凸形状を有し、前記マスク本体の外周縁と開口の周縁との間の部分を、着用者の顔面において少なくとも鼻を除く全体を略密閉状態で被覆する中空膨出部とした。
請求項3に係る美顔用保湿マスクは、請求項1または2の構成において、前記マスク本体の開口の周縁が、着用者の顔面の鼻の外周縁に略密接自在な平面略角丸三角形状または平面略角丸五角形状を有し、前記マスク本体は、前記開口により着用者の顔面において鼻全体を開放すると共に、前記中空膨出部により着用者の顔面の鼻以外の部分の全体を被覆する。
請求項4に係る美顔用保湿マスクは、請求項1または2の構成において、前記マスク本体の開口の周縁が、着用者の顔面の鼻の鼻孔部分の外周縁に略密接自在な形状を有し、前記マスク本体は、前記開口により着用者の顔面において鼻の鼻孔部分の全体を開放すると共に、前記中空膨出部により着用者の顔面の鼻の鼻孔部分以外の部分の全体を被覆する。
請求項5に係る美顔用保湿マスクは、請求項1乃至4のいずれか1項の構成において、マスク本体が、更に、着用者の目に対応する位置に第2の開口を有すると共に、前記第2の開口の周縁を着用者の目の周囲の部分に略密接自在な形状とし、前記第2の開口により着用者の目の全体を開放する。
請求項6に係る美顔用保湿マスクは、請求項1乃至5のいずれか1項の構成において、前記マスク本体が、更に、厚さ方向に貫通する通気孔を備える。
請求項7に係る美顔用保湿マスクは、請求項6の構成において、前記マスク本体の通気孔が、着用者の額部分に対応する前記マスク本体の上部に設けられている。
請求項8に係る美顔用保湿マスクは、請求項6または7の構成において、前記マスク本体の通気孔が、複数の小孔からなる。
請求項1に係る美顔用保湿マスクは、着用者の息苦しさを解消し、更に、マスク本体と顔面との間に形成された空間内の湿度を調節することも可能で、着用者がより快適に就寝等することができる。また、マスク本体の着用時に、マスク本体の開口より着用者の顔面において少なくとも鼻の鼻孔を開放して、着用時の息苦しさを解消することができると共に、開口の周縁が着用者の顔面において少なくとも鼻の鼻孔より外側の部分に略密接し、かつ、外周縁が着用者の顔面の外周縁に略密接するため、マスク本体の中空膨出部により着用者の顔面において少なくとも鼻の鼻孔を除く全体を略密閉状態で覆って、より高い保湿効果を得ることができる。
請求項2に係る美顔用保湿マスクは、着用者の息苦しさを解消し、更に、マスク本体と顔面との間に形成された空間内の湿度を調節することも可能で、着用者がより快適に就寝等することができる。また、マスク本体の着用時に、マスク本体の開口により着用者の顔面において少なくとも鼻の鼻孔を開放して、着用時の息苦しさを解消することができると共に、開口の周縁が着用者の顔面において少なくとも鼻の鼻孔より外側の部分に略密接し、かつ、外周縁が着用者の顔面の外周縁に略密接するため、マスク本体の中空膨出部により着用者の顔面において少なくとも鼻の鼻孔を除く全体を略密閉状態で覆って、より高い保湿効果を得ることができる。特に、マスク本体の外周縁と開口の周縁とが着用者の顔面の湾曲または凹凸形状に対応して略密接状態となることにより、一層高い保湿効果を得ることができる。
請求項3に係る美顔用保湿マスクは、請求項1または2の効果に加え、マスク本体の開口が着用者の顔面において鼻の外形にほぼ対応して鼻の全体を開放する形状または鼻を含む若干広範囲な部分を開放する形状を有することになり、着用時における鼻への圧迫感を解消することができる。
請求項4に係る美顔用保湿マスクは、請求項1または2の効果に加え、マスク本体の開口が着用者の顔面において鼻孔のみ露出することになり、開口の面積を少なくして、最も広範囲の顔面に対しての保湿効果を得ることができる。
請求項5に係る美顔用保湿マスクは、請求項1乃至4のいずれか1項の効果に加えて、マスク本体の着用時に、第2の開口によって着用者の目をも露出することができ、着用者の視野を確保して、着用時の不安感を解消することができる。
請求項6に係る美顔用保湿マスクは、請求項1乃至5のいずれか1項の効果に加えて、マスク本体の通気孔により、マスク本体内部の湿度を効果的に調節することができる。
請求項7に係る美顔用保湿マスクは、請求項6の効果に加えて、マスク本体の上部に通気孔が存在し、着用者の口から出る呼気中の水蒸気が、着用者の口から額まで対流した後に通気孔から排出されるため、マスク本体の内部空間の湿度を過度に低下させることなく、水蒸気を内部空間全体に満遍なく行き渡らせることができる。
請求項8に係る美顔用保湿マスクは、請求項6または7の効果に加えて、マスク本体の小孔からなる複数の通気孔を適当な間隔で適当な部位に配置することはでき、マスク本体内部の湿度を寄り効果的に調節することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図1は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す平面図である。図2は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す底面図である。図3は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す右側面図である。図4は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す左側面図である。図5は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す正面図である。図6は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す背面図である。図7は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを左右中央で切断した場合においてその左半部を示す断面図である。図8は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを左右中央で切断した場合においてその右半部を示す断面図である。図9は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを上下中央で切断した場合においてその上半部を示す断面図である。図10は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを上下中央で切断した場合においてその下半部を示す断面図である。図11は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す斜視図である。
図1〜図5に示すように、本実施の形態に係る美顔用保湿マスクは、着用者の顔面の略全体を被覆自在なマスク本体10と、マスク本体10を着用者の顔面に保持するための保持手段20とを備えている。マスク本体10は、着用者の顔面の外周縁に対応する外周縁11と、着用者の顔面において鼻に対応する位置に設けた開口12とを有する平面略ドーナツ状をなす。また、マスク本体10は、外周縁11と開口12との間の部分を着用者の顔面から離間する方向に膨出させて中空とした断面形状を有する。即ち、マスク本体10の外周縁11と開口12との間の部分は中空膨出部13とされている。マスク本体10の左右両側で外周縁11の近傍位置には、マスク本体10に保持手段20を固定するための取付部14が設けられている。取付部14は、マスク本体10を貫通する孔またはマスク本体10の外側面に設けた接着面等から構成することができる。保持手段20は、ゴム紐等の弾性を有する紐状体をリング状にして、その両端部をマスク本体10の取付部14に固着したものである。また、保持手段20は、取付部14から延び、着用者が左右両耳に掛けることができる程度の長さを有している。なお、マスク本体10は、例えば、所定厚の弾力性のある不織布を図1〜図10に示す所定形状に立体成形等したり、硬式マスクで使用される芯地等を前記所定形状に立体成形したりして一体成形される。
詳細には、マスク本体10の外周縁11は、図1〜図7に示すように、着用者の顔面の外周縁(顔面の輪郭部分またはそれより若干内側の部分等)に略密接自在な輪郭形状を有する。例えば、マスク本体10の外周縁11は、着用者の顔面の輪郭形状に対応して、平面を略楕円形状、略長円形状、略角丸五角形状等としている。また、マスク本体10の外周縁は、着用者の顔面の外周縁の湾曲または凹凸形状に対応して着用者の顔面の外周縁に略密接自在な湾曲または凹凸形状を有する輪郭形状とすることができる。一方、マスク本体10の開口12の周縁12aは、着用者の顔面において少なくとも鼻の鼻孔より外側の部分に略密接自在な輪郭形状を有する。例えば、マスク本体10の開口12の周縁12aは、略角丸三角形状等の輪郭形状を有する。また、マスク本体10の開口12の周縁12aは、着用者の顔面において鼻の周囲の部分の湾曲または凹凸形状に対応して着用者の顔面の鼻の周囲の部分に略密接自在な湾曲または凹凸形状を有する。なお、本実施の形態に係る美顔用保湿マスクでは、マスク本体10の外周縁11及び開口12の周縁12aに沿って可塑性の線材を一体的に装着し、外周縁11及び開口12の周縁12aを着用者の顔面の凹凸形状に対応して変形し、着用者の顔面に密接保持自在とすることもできる。これにより、マスク本体10の外周縁11と開口12の周縁12aとの間に形成される前記中空膨出部13は、着用者の顔面において鼻を除く全体を略密閉状態で被覆する。なお、本実施の形態に係る美顔用保湿マスクでは、マスク本体10の中空膨出部13に、その断面形状に沿って延びる可撓性または可塑性の線材を一体的に装着して中空膨出部13の断面形状を保持するようにしてもよい。
より詳細には、図1、図2及び図11に示すように、マスク本体10の開口12の周縁12aは、着用者の顔面の鼻の外周縁に略密接自在な平面略角丸三角形状または平面略角丸五角形状を有し、マスク本体10は、開口12により着用者の顔面において鼻全体を開放すると共に、前記中空膨出部13により着用者の顔面の鼻以外の部分の全体を被覆するようにしている。マスク本体10は、更に、厚さ方向に貫通する複数の通気孔15を備えている。マスク本体10の通気孔15は、着用者の額部分に対応するマスク本体10の上部に設けられている。また、マスク本体10の通気孔15は、複数の略円形の小孔からなり、マスク本体10の上部において外周縁の周方向に沿って湾曲状に、略一点間隔で配置されている。ここで、マスク本体10の各通気孔15は、外観を損なわず、かつ、中空膨出部13内の湿度を適度に調節するため、例えば、直径約1mm〜約10mmの範囲の直径とすることが好ましい。マスク本体10の各通気孔15の直径が約1mmより小さいと、前記中空膨出部13内の湿度が高くなりすぎて着用者が不快感を覚える可能性がある。一方、マスク本体10の各通気孔15の直径が約10mmより大きいと、全体の外観を損ねる可能性もあり、また、中空膨出部13内に十分に湿気が蓄積されず、所期の保湿効果が得られなくなる可能性もある。更に好ましくは、マスク本体10の各通気孔15は、直径約2mm〜約8mmの範囲内とし、更に一層好ましくは、直径約3mm〜約7mmの範囲内とする。なお、本実施の形態では、マスク本体10の各通気孔15の直径は、約3mmとしている。また、上記通気孔15の直径の場合と同様、外観や保湿効果の点から、マスク本体10の通気孔15は、3個〜11個の範囲で設けることが好ましい。更に、マスク本体10の通気孔15は、5個〜9個の範囲で設けることがより好ましい。マスク本体10の通気孔15の数を3個未満とすると、適度な調湿効果を得るため、通気孔15の直径を大きくする必要があり、外観を損なう可能性があり、また、通気孔15をごく狭い範囲にしか配置することができず、中空膨出部13内での調湿効果が偏る可能性もある。一方、マスク本体10の通気孔15の数を11個を超える数とすると、過度な湿気を排出しないよう、通気孔15の直径を小さくする必要があり、中空膨出部13内で十分な調湿効果を得られない可能性がある。なお、本実施の形態では、マスク本体10の通気孔15の数は、7個としている。無論、マスク本体10の通気孔15の直径及び数は、上記以外の範囲とすることも可能であり、最終的には、最適な調湿効果を得ることができるよう、相互の値に依存して決定することが好ましい。
次に、上記のように構成した本実施の形態に係る美顔用保湿マスクの作用及び効果について説明する。本実施の形態に係る美顔用保湿マスクは、着用者が、マスク本体10を顔面上に被せて配置すると共に、マスク本体10の開口12から鼻を露出した状態で、保持手段20をそれぞれ左右の両耳に掛止することにより着用する。すると、中空膨出部13が着用者の鼻以外の顔面全体を覆うことになる。これにより、着用者の呼気中の湿気(水蒸気)が、中空膨出部13内に拡散して充満し、中空膨出13内の湿度を増大する。その結果、中空膨出部13内の湿度により、就寝時等において高い保湿効果を得ることができる。このとき、マスク本体10の開口12が、着用者の鼻の全体に配置され、鼻の全体を露出する。その結果、着用者は、着用に伴い鼻呼吸を妨げられることがなく、就寝時等における息苦しさ等を解消することができる。また、マスク本体10の開口12が、着用者の顔面において鼻の外形にほぼ対応して鼻の全体を開放する形状または鼻を含む若干広範囲な部分を開放する形状を有するため、着用時における鼻への圧迫感を解消することができる。更に、このとき、マスク本体10の開口12の周縁12aが、着用者の鼻の周囲に密接すると共に、外周縁11が着用者の顔面の外周縁部分(輪郭部)に密接する。したがって、マスク本体10の中空膨出部13の内部空間が、外周縁11と開口12の周縁12aとの間で密閉空間となり、着用者の顔面において鼻を除く顔面全体を密閉状態で覆う。その結果、マスク本体10の中空膨出部13内の湿気が外周縁11または開口12の周縁12aから外部に漏れることを防止することができ、中空膨出部13内の湿度を維持して、保湿効果を低下することがない。一方、マスク本体10の通気孔15が、着用者の額部分に対応するマスク本体10の上部に設けられているため、着用者の口から出る呼気中の水蒸気が、中空膨出部13内で着用者の口から額まで対流した後に、その一部が通気孔15から外部に排出される。したがって、マスク本体10の中空膨出部13の内部空間の湿度を過度に低下させることなく、水蒸気を中空膨出部13の内部空間全体に満遍なく行き渡らせることができる。その結果、中空膨出部13内の適度な湿度により、着用者の顔面の皮膚に対して最適な保湿効果を付与することができ、優れた美顔効果を発揮することができる。
ここで、上記のように、マスク本体10の外周縁11や開口12の周縁12aに沿って、線材を一体的に装着した場合、マスク本体10の外周縁11と開口12の周縁12aとが、着用者の顔面の湾曲または凹凸形状に対応して密接状態を確実に維持する。また、中空膨出部13の断面形状に沿って線材を装着したり、或いは、マスク本体10を硬質シート材により形成したりした場合、中空膨出部がその形状を確実に保持する。その結果、これらの場合、マスク本体10の耐久性や強度が向上する一方で、マスク本体10の就寝時等の外力による型崩れや形状変化が防止され、就寝時等における一層高い保湿効果を得ることができる。
ところで、本発明に係る美顔用保湿マスクにおいて、マスク本体の開口の周縁は、着用者の顔面の鼻の鼻孔部分の外周縁に略密接自在な形状を有するよう構成してもよい。この場合、マスク本体10は、開口により着用者の顔面において鼻の鼻孔部分のみを開放すると共に、中空膨出部により着用者の顔面の鼻の鼻孔部分以外の部分の全体を被覆する。こうすると、マスク本体の開口の面積を少なくして、最も広範囲の顔面に対しての保湿効果を得ることができる。
また、本発明に係る美顔用保湿マスクにおいて、マスク本体は、前記鼻に対応する開口12または鼻の鼻孔に対応する開口に加え、着用者の目に対応する位置に第2の開口を形成して、第2の開口により着用者の目の全体を開放するようにしてもよい。この場合、マスク本体の保湿効果を良好に保持するため、第2の開口の周縁を着用者の目の周囲の部分に略密接自在な形状とすることが好ましい。こうすると、マスク本体の第2の開口によって着用者の目をも露出することができ、着用者の視野を確保して、着用時の不安感を解消することができる。更に、本発明に係る美顔用保湿マスクにおいて、マスク本体は、保湿効果を良好に維持でき、所期の美顔効果を発揮できる限りにおいて、第2の開口に加え、着用者が望むような適宜位置に第3、第4の開口等の追加の開口を形成することもできる。
更に、本発明に係る美顔用保湿マスクにおいて、マスク本体10の外周縁11及び開口12の周縁12aは、着用者の顔面との間の隙間が過度に大きくなり、中空膨出部内の湿気を過度に排出して保湿効果を大きく減殺しない限りにおいて、上記以外の任意の形状とすることができる。また、中空膨出13の形状も、中空形状で内部に湿気を保持できる限りにおいて、上記以外の任意の形状とすることができる。更に、マスク本体10の通気孔15も、所期の調湿機能を発揮する限りにおいて、上記以外の任意の形状、直径、数、配置位置、配置間隔、配置態様等とすることができる。例えば、マスク本体10の通気孔を、円形以外の形状、例えば、略楕円形、略長円形、略角形等の形状としたり、外周縁に沿って内外二段等の複数段となるよう設けたり、外周縁の形状に沿わない直線状等の配列乃至配置態様で設けたりすることができる。或いは、マスク本体10の通気孔15は、円形等の小孔とすることなく、マスク本体10の周方向等の所定方向に所定長延びる曲線状、直線状等の単一または複数の溝より構成することもできる。
図1は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す平面図である。 図2は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す底面図である。 図3は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す右側面図である。 図4は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す左側面図である。 図5は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す正面図である。 図6は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す背面図である。 図7は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを左右中央で切断した場合においてその左半部を示す断面図である。 図8は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを左右中央で切断した場合においてその右半部を示す断面図である。 図9は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを上下中央で切断した場合においてその上半部を示す断面図である。 図10は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを上下中央で切断した場合においてその下半部を示す断面図である。 図11は本発明の実施の形態に係る美顔用保湿マスクを示す斜視図である。
符号の説明
11 外周縁、12 開口、12a 周縁、13 中空膨出部、14 取付部
15 通気孔、20 保持手段

Claims (8)

  1. 着用者の顔面の略全体を被覆自在なマスク本体と、前記マスク本体を着用者の顔面に保持するための保持手段とを備え、
    前記マスク本体は、着用者の顔面の外周縁に対応する外周縁と、着用者の顔面において鼻に対応する位置に設けた開口とを有する平面略ドーナツ状をなすと共に、前記外周縁と前記開口との間の部分を着用者の顔面から離間する方向に膨出させて中空とした断面形状を有し、
    前記マスク本体の外周縁は着用者の顔面の外周縁に略密接自在な形状を有すると共に、前記開口の周縁は着用者の顔面において少なくとも鼻の鼻孔より外側の部分に略密接自在な形状を有し、前記マスク本体の外周縁と開口の周縁との間の部分を、着用者の顔面において少なくとも鼻の鼻孔を除く全体を略密閉状態で被覆する中空膨出部としたことを特徴とする美顔用保湿マスク。
  2. 着用者の顔面の略全体を被覆自在なマスク本体と、前記マスク本体を着用者の顔面に保持するための保持手段とを備え、
    前記マスク本体は、着用者の顔面の外周縁に対応する外周縁と、着用者の顔面において鼻に対応する位置に設けた開口とを有する平面略ドーナツ状をなすと共に、前記外周縁と前記開口との間の部分を着用者の顔面から離間する方向に膨出させて中空とした断面形状を有し、
    前記マスク本体の外周縁は着用者の顔面の外周縁の湾曲または凹凸形状に対応して着用者の顔面の外周縁に略密接自在な湾曲または凹凸形状を有すると共に、前記開口の周縁は着用者の顔面において鼻の周囲の部分の湾曲または凹凸形状に対応して着用者の顔面の鼻の周囲の部分に略密接自在な湾曲または凹凸形状を有し、前記マスク本体の外周縁と開口の周縁との間の部分を、着用者の顔面において少なくとも鼻を除く全体を略密閉状態で被覆する中空膨出部としたことを特徴とする美顔用保湿マスク
  3. 前記マスク本体の開口の周縁は、着用者の顔面の鼻の外周縁に略密接自在な平面略角丸三角形状または平面略角丸五角形状を有し、前記マスク本体は、前記開口により着用者の顔面において鼻全体を開放すると共に、前記中空膨出部により着用者の顔面の鼻以外の部分の全体を被覆することを特徴とする請求項1または2記載の美顔用保湿マスク。
  4. 前記マスク本体の開口の周縁は、着用者の顔面の鼻の鼻孔部分の外周縁に略密接自在な形状を有し、前記マスク本体は、前記開口により着用者の顔面において鼻の鼻孔部分の全体を開放すると共に、前記中空膨出部により着用者の顔面の鼻の鼻孔部分以外の部分の全体を被覆することを特徴とする請求項1または2記載の美顔用保湿マスク。
  5. マスク本体は、更に、着用者の目に対応する位置に第2の開口を有すると共に、前記第2の開口の周縁を着用者の目の周囲の部分に略密接自在な形状とし、前記第2の開口により着用者の目の全体を開放することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の美顔用保湿マスク。
  6. 前記マスク本体は、更に、厚さ方向に貫通する通気孔を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の美顔用保湿マスク。
  7. 前記マスク本体の通気孔は、着用者の額部分に対応する前記マスク本体の上部に設けられていることを特徴とする請求項6記載の美顔用保湿マスク。
  8. 前記マスク本体の通気孔は、複数の小孔からなることを特徴とする請求項6または7記載の美顔用保湿マスク。
JP2005143435A 2005-05-17 2005-05-17 美顔用保湿マスク Expired - Fee Related JP3830104B1 (ja)

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