JP3829742B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば乗用車や航空機、工具などの小型高性能が重視される分野において電動機や発電機として用いられる回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用として用いられる回転電機としての電動機や発電機には、小型軽量高出力が要求されており、これまでこの要求を満たすために、性能を支配する界磁磁束量を増やすさまざまな方法が提案されている。小型高磁束化を可能とする代表的な従来技術としては、回転軸を嵌装するボス部と、それに連接したディスク部と、更にそれに連接した爪状磁極部とからなるいわゆるランデル型の界磁鉄心を有する回転子が普及している。このランデル型の界磁鉄心では、集中単純巻きによって巻回された界磁巻線によって発生した磁束が、各爪状磁極部を含んで形成される磁気回路に並列に供給されるため、各爪状磁極部の励磁アンペアターンを大きく設定することができ、高出力を得ることができるという特長がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したランデル型の回転子を用いた場合には、一定の回転子外径を考えたときに、爪状磁極部の径方向の厚みや必要な界磁巻線量を確保するためには、界磁磁束量を支配するボス部の外径をあまり大きくできないため、このボス部において磁束の飽和が生じやすく、高出力化に限界があるという問題があった。
【0004】
また、界磁磁束量を増加させる従来技術として、隣接する爪状磁極部間に永久磁石を介在させる方法もあるが、ボス部の外径をできるだけ大きくした上で界磁巻線量を確保しようとするとこの永久磁石の設置スペースを確保することが難しく、しかも爪状磁極部間の隙間が永久磁石によって埋められてしまうことから冷却性が悪化することになる。このように、永久磁石を爪状磁極部間に介在させる方法では、飛躍的な出力増加を図ることが難しい。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、高出力化が可能な回転電機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の回転電機は、電機子巻線が電機子鉄心に装備された電機子と、電機子鉄心と対向配置された回転子鉄心とこの回転子鉄心に磁束を供給する第1の励磁源とを有する回転子と、電機子および回転子を支持するフレームと、フレームに相対的に固定されて回転子鉄心に磁束を供給する第2の励磁源とを備えている。この回転子に含まれる第1の励磁源によって磁束を発生した状態で回転子を回転させることにより、電機子鉄心に対して交番磁束を発生するとともに、回転子以外の固定部位に設けられた第2の励磁源によって発生した磁束を回転子鉄心に供給した状態で回転子を回転させることにより、電機子鉄心に対して単方向の脈動磁束を発生している。これにより、回転子に含まれる第1の励磁源によって発生する交番磁束に、第2の励磁源によって発生する単方向の脈動磁束が加算されるため、電機子巻線に鎖交する磁束の量を増やすことができ、回転電機の高出力化が可能になる。特に、第2の励磁源は、回転子の外部に設けられているため、回転子内での設置スペース等を考慮する必要がなく、回転電機の小型化も可能になる。なお、交番磁束と脈動磁束とが加算された結果、正負同量の交番磁束でなくなるが、磁束の微分量としての誘導電圧は交流になるため、回転電機としての発電動作や電動動作については特に支障はない。
【0007】
また、上述した電機子鉄心と回転子鉄心とを磁気的に連結するとともに、回転子鉄心の極性と対抗する向きに直流起磁力を有する継鉄部を有することが望ましい。このような継鉄部を備えることにより、回転子鉄心に対して回転子の外部から磁束を供給することが可能になる。
【0008】
また、上述した第1および第2の励磁源のいずれか一方を永久磁石で、他方を励磁コイルで形成し、励磁コイルへの通電量を低下させたときに、永久磁石によって発生する磁束が電機子鉄心に鎖交する量が減少するように界磁用の磁気回路が構成されていることが望ましい。これにより、励磁コイルの数を減らすことができるため、励磁電流を供給するための構成および回転電機全体の構造の簡素化が可能になる。また、励磁コイルに対する通電量を減らしたときに回転電機の出力が低下するようになるため、永久磁石を用いた場合であっても回転電機の出力を制御することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した回転電機の一種である車両用交流発電機について、図面を参照しながら説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態の車両用交流発電機の部分的な構成を示す断面図であり、回転子とこれに組み合わされる固定子、フレーム等を抜き出して示したものである。
【0010】
図1に示す本実施形態の車両用交流発電機1は、電機子2、回転子3、励磁コイル4、フロントフレーム5、リヤフレーム6を含んで構成されている。
電機子2は、電機子鉄心21と、この電機子鉄心21に形成された複数個のスロットに所定の間隔で巻き回された三相の電機子巻線23とを備えている。この電機子巻線23の出力リード線は、三相全波整流装置(図示せず)に接続されており、電機子巻線23に誘起された交流電圧がこの三相全波整流装置によって整流されて出力電力が外部に取り出される。
【0011】
回転子3は、絶縁処理された銅線を円筒状かつ同心状に巻き回した第1の励磁源としての励磁コイル31を、それぞれが6個の爪状磁極部を有するランデル型の2つのポールコア(回転子鉄心)32によって、回転軸33を通して両側から挟み込んだ構造を有している。回転軸33の一方の端部近傍に設けられたブラシスリップリング(図示せず)を介して励磁コイル31に励磁電流が供給される。
【0012】
フロントフレーム5およびリヤフレーム6は、電機子2および回転子3を収容しており、回転子3が回転軸33を中心に回転可能な状態で支持されているとともに、回転子3のポールコア32の外周側に所定の隙間を介して配置された電機子2が固定されている。また、フロントフレーム5には、回転子3のポールコア32のフロント側端面を利用して同極磁極部51が形成されており、この同極磁極部51とポールコア32の端面とが所定の隙間を介して対向している。また、フロントフレーム6は、軟鉄製であり、電機子鉄心21とフロントフレーム5側の一方のポールコア32とを磁気的に連結することにより磁束を通す継鉄部として機能する。なお、リヤフレーム6は、アルミニウム等の非磁性体材料を用いて形成されている。
【0013】
第2の励磁源としての励磁コイル4は、フロントフレーム5の内側であって同極磁極部51の外径側に固定されている。回転子3に設けられた第1の励磁コイル31によって発生する磁束が通る磁路と並行して、フロントフレーム5に設けられた第2の励磁コイル4によって発生する磁束が通る磁路が形成されている。例えば、図1に示すように、回転子3に設けられた励磁コイル31に対する通電が行われたときに、フロントフレーム5側のポールコア32がN極に磁化されるようになっており、フロントフレーム5に設けられた励磁コイル4に対する通電が行われたときに、N極に磁化されたポールコア32に対抗する向きに直流起磁力を有するように、継鉄部の一部である同極磁極部51もN極に磁化されるようになっている。
【0014】
本実施形態の車両用交流発電機1はこのような構成を有しており、次にその動作を説明する。
上述したように、回転子3に設けられた励磁コイル31に励磁電流が流れると、フロントフレーム5側に配置された一方のポールコア32がN極に磁化され、他方のポールコア32がS極に磁化されるため、N極に磁化された一方のポールコア32の各爪状磁極部から流れ出す磁束は、電機子鉄心21に一旦入った後に、S極に磁化された他方のポールコア32の各爪状磁極部に流れ込む。しかも、回転子3は回転しているため、電機子鉄心21の各スロット間の歯に着目すると、交番磁束が発生する。
【0015】
また、フロントフレーム5に設けられた励磁コイル4に励磁電流が流れると、フロントフレーム5のN極に磁化された同極磁極部51から流れ出た磁束は、回転子3のフロントフレーム5側のポールコア32、電機子鉄心21を経由して再びフロントフレーム5に戻る。しかも、この励磁コイル4の通電によって生じる磁束は単方向磁束となる。
【0016】
図2は、車両用交流発電機1に含まれる2つの励磁コイル4、31に励磁電流を流したときに発生する磁束を示す図である。図2に示した磁束は、電機子鉄心21のスロット間の一の歯に着目し、N極に磁化された一方のポールコア32からこの歯に流れ込む磁束の向きを正としている。上述したように、フロントフレーム5側に配置されたN極のポールコア32から電機子鉄心21の各歯に流れ込む合計磁束には、回転子3に設けられた励磁コイル4によって発生する交番磁束Aの他に、フロントフレーム5に設けられた励磁コイル4によって発生する単方向の脈動磁束Bも含まれる。したがって、図2に示すように、N極に磁化された一方のポールコア32から電機子鉄心21に流れ込む磁束の方が、電機子鉄心21からS極に磁化された他方のポールコアに流れ込む磁束よりも多くなる。
【0017】
このように、本実施形態の車両用交流発電機1では、回転子3に含まれる励磁コイル31によって発生する交番磁束に、励磁コイル4によって発生する単方向の脈動磁束が加算されるため、電機子巻線23に鎖交する磁束の量を増やすことができ、車両用交流発電機1の高出力化が可能になる。特に、励磁コイル4は、回転子3の外部に設けられているため、回転子3内での設置スペース等を考慮する必要がなく、車両用交流発電機1の小型化も可能になる。また、継鉄部として機能する軟鉄製のフロントフレーム5を用いることにより、ポールコア32に対して回転子3の外部から磁束を供給することが可能になる。
【0018】
図3は、本実施形態の車両用交流発電機1を実際に試作して出力特性を測定した結果を示す図である。図3に示すように、フロントフレーム5に第2の励磁コイル4を追加することにより、従来構成の車両用交流発電機に対して約30%の著しい出力向上を達成することができた。
【0019】
〔第2の実施形態〕
ところで、上述した第1の実施形態では、2種類の励磁コイル31、4に励磁電流を流しているが、励磁コイル31、4のいずれか一方を永久磁石に置き換えるようにしてもよい。
【0020】
図4は、第2の実施形態の車両用交流発電機1Aの部分的な構成を示す図であり、回転子とこれに組み合わされる固定子、フレーム等を抜き出して示したものである。
図4に示す車両用交流発電機1Aは、電機子2、回転子3A、励磁コイル4A、4B、フロントフレーム5A、リヤフレーム6A、継鉄部71、72、73、74を含んで構成されている。
【0021】
電機子2は、第1の実施形態の車両用交流発電機1に含まれるものと基本的に同じ構造を有しており、電機子鉄心21と電機子巻線23を備えている。
回転子3Aは、回転軸133方向に沿って磁化された円盤状の永久磁石131を、それぞれが6個の爪状磁極部を有するランデル型の2つのポールコア132によって、回転軸133を通して両側から挟み込んで構造を有している。
【0022】
フロントフレーム5Aおよびリヤフレーム6Aは、電機子2および回転子3Aを収容しており、回転子3Aが回転軸133を中心に回転可能な状態で支持されているとともに、回転子3Aのポールコア132の外周側に所定の隙間を介して配置された電機子2が固定されている。これらのフロントフレーム5A、6Aは、アルミニウム等の非磁性体材料によって形成されている。
【0023】
また、フロントフレーム5Aの内壁部に沿って継鉄部71が、この継鉄部71の端部に継鉄部72がそれぞれ設けられている。継鉄部72は、フロントフレーム5A側に配置された回転子3Aの一方のポールコア132と対向しており、この一方のポールコア132と同極に磁化される同極磁極部として機能する。また、継鉄部71、72によって包含する位置に励磁コイル4Aが設けられている。同様に、リヤフレーム6Aの内壁部に沿って継鉄部73が、この継鉄部73の端部に継鉄部74がそれぞれ設けられている。継鉄部74は、リヤフレーム6A側に配置された回転子3Aの他方のポールコア132と対向しており、この他方のポールコア132と同極に磁化される同極磁極部として機能する。また、継鉄部73、74によって包含する位置に励磁コイル4Bが設けられている。
【0024】
一方の励磁コイル4Aは、フロントフレーム5Aの継鉄部71、72によって包含する位置に固定されている。回転子3Aに設けられた永久磁石131によって発生する磁束が通る磁路と並行して、フロントフレーム5Aに設けられた第2の励磁コイル4Aによって発生する磁束が通る磁路が形成されている。例えば、図4に示すように、回転子3Aに設けられた永久磁石131によってフロントフレーム5A側のポールコア132がN極に磁化されるようになっており、フロントフレーム5Aに設けられた励磁コイル4Aに対する通電が行われたときに、フロントフレーム5Aの同極磁極部として機能する継鉄部72もN極に磁化されるようになっている。これにより、回転子3A内のN極に磁化された一方のポールコア132から電機子鉄心21に磁束が通る磁路と並行して、継鉄部72から回転子3A内のN極に磁化された一方のポールコア132を通って電機子鉄心21に磁束が通る磁路が形成される。リヤフレーム6A側についても同様である。
【0025】
このように、回転子3Aに永久磁石131を備えるとともに、フロントフレーム5Aおよびリヤフレーム6Aに励磁コイル4A、4Bを備えることにより、永久磁石131によって発生する交番磁束に、励磁コイル4A、4Bによって発生する単方向磁束を加算することができるため、電機子巻線23に鎖交する磁束を増やすことができ、車両用交流発電機1Aの出力を向上させることができる。
【0026】
図5は、本実施形態の車両用交流発電機1Aの非発電時における磁束の状態を示す図である。2つの励磁コイル4A、4Bに対する励磁電流の供給を停止した場合には、図5に示すように、N極に磁化された一方のポールコア132→継鉄部72→継鉄部71→電機子鉄心21→継鉄部73→継鉄部74→S極に磁化された他方のポールコア132、という周回した磁路が形成される。したがって、永久磁石131によって発生した磁束は、電機子巻線23と鎖交することなくこの磁路を通って周回するようになり、ブラシレス構造でありながら容易に非発電状態を実現することができる。
【0027】
このように、励磁コイル4A、4Bと永久磁石131とを組み合わせることにより、励磁源の全部を励磁コイルで実現する場合に比べて、励磁コイルの数を減らすことができるため、励磁電流を供給するための構成および車両用交流発電機1A全体の構造の簡素化が可能になる。また、励磁コイルに対する通電量を減らしたときに車両用交流発電機1Aの出力が低下するようになるため、永久磁石を用いた場合であっても車両用交流発電機1Aの出力を制御することができる。
【0028】
〔第3の実施形態〕
図6は、第3の実施形態の車両用交流発電機1Bの部分的な構成を示す図であり、回転子とこれに組み合わされる固定子、フレーム等を抜き出して示したものである。
【0029】
図6に示す車両用交流発電機1Bは、電機子2、回転子3B、フロントフレーム5B、リヤフレーム6B、永久磁石81、82を含んで構成されている。
電機子2は、第1の実施形態の車両用交流発電機1に含まれるものと基本的に同じ構造を有しており、電機子鉄心21と電機子巻線23を備えている。
【0030】
回転子3Bは、第1の実施形態の車両用交流発電機1に含まれる回転子3に対して、2つのポールコア32の各爪状磁極部間に永久磁石34を追加した構造を有している。
フロントフレーム5Bおよびリヤフレーム6Bは、電機子2および回転子3Bを収容しており、回転子3Bが回転軸33を中心に回転可能な状態で支持されているとともに、回転子3Bのポールコア32の外周側に所定の隙間を介して配置された電機子2が固定されている。これらのフロントフレーム5B、6Bは、軟鉄製であり、磁束を通す継鉄部として機能する。
【0031】
また、フロントフレーム5Bの内壁部の一部には永久磁石81が設けられている。この永久磁石81は、フロントフレーム5B側に配置された回転子3Bの一方のポールコア32と対向しており、これらの対向面が同じ極性となるように配置されている。同様に、リヤフレーム6Bの内壁部の一部には永久磁石82が設けられている。この永久磁石82は、フロントフレーム6B側に配置された回転子3Bの他方のポールコア32と対向しており、これらの対向面が同じ極性となるように配置されている。
【0032】
このように、回転子3Bに励磁コイル31を備えるとともに、フロントフレーム5Bおよびリヤフレーム6Bに永久磁石81、82を備えることにより、励磁コイル31によって発生する交番磁束に、永久磁石81、82によって発生する単方向磁束を加算することができるため、電機子巻線23に鎖交する磁束を増やすことができ、車両用交流発電機1Bの出力を向上させることができる。
【0033】
図7は、本実施形態の車両用交流発電機1Bの非発電時における磁束の状態を示す図である。励磁コイル31に対する励磁電流の供給を停止した場合には、図7に示すように、N極に磁化された一方のポールコア32→S極に磁化された他方のポールコア32→永久磁石82→リヤフレーム6B→フロントフレーム5B→永久磁石81、という周回した第1の磁路と、N極に磁化された一方のポールコア32→永久磁石34→S極に磁化された他方のポールコア32、という第2の磁路が形成される。したがって、励磁コイル31によって発生した磁束は、電機子巻線23と鎖交することなく、これらの磁路を通って周回するようになり、ブラシレス構造でありながら容易に非発電状態を実現することができる。
【0034】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した第1の実施形態では、フロントフレーム5側に励磁コイル4を設けたが、代わりにリヤフレーム6側に、あるいはフロントフレーム5とリヤフレーム6の両方に励磁コイルを設けるとともに、軟鉄製のリヤフレーム6を用いるようにしてもよい。
【0035】
また、上述した第2の実施形態では、フロントフレームあるいはリヤフレームとは別にその内壁側に継鉄部を形成したが、第1および第3の実施形態で示したように軟鉄製あるいはその他の磁性体材料のフレームを用いるようにしてもよい。あるいは、反対に、第1および第3の実施形態において、非磁性体材料のフレームの内壁側に継鉄部を備えるようにしてもよい。
【0036】
また、上述した各実施形態では、回転電機の一例として車両用交流発電機について説明したが、その他の発電機あるいは電動機について本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の車両用交流発電機の部分的な構成を示す断面図である。
【図2】本実施形態の車両用交流発電機に含まれる2つの励磁コイルに励磁電流を流したときに発生する磁束を示す図である。
【図3】本実施形態の車両用交流発電機を実際に試作して出力特性を測定した結果を示す図である。
【図4】第2の実施形態の車両用交流発電機の部分的な構成を示す断面図である。
【図5】本実施形態の車両用交流発電機の非発電時における磁束の状態を示す図である。
【図6】第3の実施形態の車両用交流発電機の部分的な構成を示す断面図である。
【図7】本実施形態の車両用交流発電機の非発電時における磁束の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機
2 電機子
3 回転子
4、31 励磁コイル
5 フロントフレーム
6 リヤフレーム
21 電機子鉄心
23 電機子巻線
32 ポールコア
33 回転軸

Claims (3)

  1. 電機子巻線が電機子鉄心に装備された電機子と、
    前記電機子鉄心と対向配置された回転子鉄心と、前記回転子鉄心に磁束を供給する第1の励磁源とを有する回転子と、
    前記電機子および前記回転子を支持する非磁性体材料からなるフレームと、
    前記フレームに相対的に固定されており、前記回転子鉄心に磁束を供給する第2の励磁源と、
    前記電機子鉄心と前記回転子鉄心とを磁気的に連結するとともに、前記回転子鉄心の極性と対抗する向きに直流起磁力を有し、一部が前記フレームの内壁部に沿って設けられた継鉄部と、
    を備え、前記回転子に含まれる第1の励磁源によって磁束を発生した状態で前記回転子を回転させることにより、前記電機子鉄心に対して交番磁束を発生するとともに、前記回転子以外の固定部位に設けられた第2の励磁源によって発生した磁束を前記回転子鉄心に供給した状態で前記回転子を回転させることにより、前記電機子鉄心に対して単方向の脈動磁束を発生することを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1において、
    前記第1および第2の励磁源のいずれか一方を永久磁石で、他方を励磁コイルで形成し、前記励磁コイルへの通電量を低下させたときに、前記永久磁石によって発生する磁束が前記電機子鉄心に鎖交する量が減少するように界磁用の磁気回路が構成されていることを特徴とする回転電機。
  3. 電機子巻線が電機子鉄心に装備された電機子と、
    前記電機子鉄心と対向配置されて爪状磁極部を備えるランデル型の回転子鉄心と、前記回転子鉄心に磁束を供給する第1の励磁源とを有する回転子と、
    前記電機子および前記回転子を支持するフレームと、
    前記フレームに相対的に固定されており、前記回転子鉄心に磁束を供給する第2の励磁源と、
    を備え、前記第1の励磁源は、励磁電流が通電される励磁コイルと、前記爪状磁極部間に配置された永久磁石とによって構成されており、
    前記回転子に含まれる第1の励磁源によって磁束を発生した状態で前記回転子を回転させることにより、前記電機子鉄心に対して交番磁束を発生するとともに、前記回転子以外の固定部位に設けられた第2の励磁源によって発生した磁束を前記回転子鉄心に供給した状態で前記回転子を回転させることにより、前記電機子鉄心に対して単方向の脈動磁束を発生することを特徴とする回転電機。
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