JP3829617B2 - デジタル信号記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル信号が記録される光ディスクの記録再生装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】
DVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)は、CD(コンパクト・ディスク)の約7倍の容量をもつ媒体である。DVDにデータを記録する媒体としては、DVD-RAMやDVD-R、DVD-RWがある。記録できるメディアは、近年のCD-Rの成長に見られるように、今後最も期待できる分野であるといえる。
【0003】
物理ディスク上のデータは数バイトのセクタ構造単位により扱われ、セクタは信号処理の段階にしたがって、“データセクタ”905、“記録セクタ”907及び“物理セクタ”908と呼ばれる。図9は、物理セクタを構成するための処理順序(エンコード処理手順)を示す。図10は、セクタ構造を示す。
【0004】
“データセクタ”905は、図10に示されるようにメインデータ2048バイトと、ID等のデータの識別アドレス情報12バイト及び誤り検出符号(EDC: Error Detection Code)の4バイトからなる2064バイトのデータで、172バイト×12行で構成される。EDC算出後、“データセクタ”905のメインデータの2048バイトにスクランブルをかける。更に、ECCブロックを構成する16の“データセクタ”905にわたりクロスリードソロモン誤り訂正符号が符号付加される。
【0005】
“記録セクタ”907は、ECC符号付加後のセクタであり、外符号パリティPO及び内符号パリティPIを付加した“データセクタ”905である。POとPIは、16の“データセクタ”905毎に形成されるECCブロック内で生成される。“物理セクタ”908は、“記録セクタ”907の91バイト毎の先頭に同期信号(SYNC符号)を加えて、8/16変換による変調の後のセクタである。
【0006】
図10中のID 1001は、セクタ情報(Data Field Information)1バイト及びセクタ番号(Data Field Number)3バイトにより構成される。セクタ情報は、光ディスクにおけるフォーマットタイプ(Sector Format Type)やトラッキング方法(Tracking Method)や反射率(Reflectivity)を示す。更に、データ領域及びリードイン/リードアウト領域を表す領域タイプ(Area Type)、再生専用データあるいは追記/書き換え用データかを表すデータタイプ(Data Type)、光ディスクの層を表す層番号(Layer Number)も含まれる。また、セクタ番号は、データエリアにつけられた通し番号である。
【0007】
また、図10中に示すEDC 1005は、スクランブル前のデータセクタ2060バイトにつけられたチェック符号である。このEDCコード1005により、スクランブルが正しいかどうか、エラー訂正をほどいた後で誤訂正をしていないかのチェックを行う。
【0008】
図11は、ECCブロック図である。ECCブロックは、情報フィールドとしてスクランブルされた16の“データセクタ”905で形成される。172バイト×12行×16データセクタに等しい172バイト×192行が情報フィールドとして、外符号パリティPO 1103の16バイトを172列の各列に付加してリードソロモンRS(208,192,17)の外符号を形成する。次に、内符号パリティPI 1102の10バイトをPO 1103を含む208行全てに付加して、RS(182,172,11)の内符号を形成する。
【0009】
図11で見られるECCブロックは、インターリーブを施し、変調されて光ディスク上に記録される。インターリーブ後は、外符号パリティPO16行をデータエリア12行毎に1行づつ挿入される。この行インターリーブ後のECCブロック内13行×182バイトの部分は、前述のように“記録セクタ”907と呼ばれ、行インターリーブ後のECCブロックは、16の“記録セクタ”907により構成されることを意味する。
【0010】
上記、エンコード処理手順を回路化したデジタル信号記録再生装置の一例として、従来のデジタル信号記録再生装置の構成を示すブロック図を図7に示す。図7は、特開平11−213575に見られるように記録処理を行うエンコード処理回路部と再生処理を行うデコード処理回路部を備え、光ディスクの記録再生を実現するものである。
【0011】
図7における101は光ディスク、102は光ディスク101のデータの記録/再生を行うピックアップ、103は光ディスクを回転させるスピンドルモータである。104はスピンドルモータ103等の制御を行うサーボである。105は、レーザードライバである。106は、データの変復調処理を行う変復調手段、107は各手段からのRAMアクセスを制御するRAM制御手段、108はデータのスクランブルやデスクランブル処理を行いインターフェースとのアクセスを制御する入出力手段である。109は、光ディスク101より読み出されたアナログ再生信号の波形等化処理、2値化及び同期クロック生成を行うリードチャネルである。110は記録時にはECCブロックデータに誤り訂正符号を付加し、再生時には誤り訂正を行う誤り訂正/符号付加手段、111はRAMである。112は、上位装置とのデータの入出力制御を行うインターフェース、113はシステムを統括するマイコンである。
【0012】
図7の記録再生装置におけるエンコード処理手順について説明する。インターフェース112から入力されるデータは、入出力手段108によりIDやEDC等を付加してスクランブル処理されて、RAM制御手段107を介してRAM 111に記録される。RAM 111に格納されたECCブロックのデータに対し、誤り訂正/符号付加手段110によりRAM制御手段107を介して、読み出される。読み出されたデータに対して誤り訂正符号を付加し、再びRAM 111に格納される。誤り訂正符号を付加されたブロックデータは、変復調手段106により読み出されて、インターリーブ処理や変調処理を施し、レーザードライバ105及びピックアップ102を介して、光ディスク101に記録される。
【0013】
入出力手段におけるスクランブル処理、誤り訂正/符号付加手段における誤り訂正符号付加処理及び変復調手段における変調処理の各ブロック処理のタイミングチャート図を図8に示す。
【0014】
本装置のRAM 111は、数ブロック分の容量を持ち、リングバッファとして構成され、図中の番号は、リングバッファを構成しているRAMに割り当てられたブロックの通し番号である。エンコード処理手順の順番としての、スクランブル処理、誤り訂正符号付加処理、変調処理において、上位の処理が終了したブロック単位のデータに対し、次の処理が行われる。すなわち、まず、スクランブル処理されたブロックに対し、誤り訂正符号付加処理が行われる。次に、誤り訂正符号付加済のブロックに対して変調処理が施される。以下、スクランブル処理されたブロックに対して、順次ブロック単位で次の処理が行われる。
【0015】
しかし、変調後のデータの光ディスク101への書き込みは必ずしも完全に記録できるとは限らない。何らかの欠陥やシステムエラーにより書き込みエラーが生じる場合がある。この場合、代替処理としてエラーセクタを事前に用意されているスペースエリアに書き込む方法がとられる。なお、欠陥セクタの前後をアクセスしてデータの記録再生を行う場合、欠陥セクタの代替先のエリアにアクセスするため、シークや回転待ちによりパフォーマンスが著しく低下する。そのため、動画などのAVデータの記録再生には不向きである。
【0016】
また、欠陥セクタの代替方法としての別の方法として、スリップ処理により欠陥セクタの次のセクタ(あるいは次のブロック)から記録する方法が挙げられる。欠陥セクタによるアクセスの遅延は小さいが、欠陥セクタ以降のセクタ番号がすべてずれてしまう。欠陥管理データ領域にあるPDL(Primary Defect List:一次欠陥リスト)を読むなどして光ディスクに記録する以前にスリップするセクタを認識している場合は別だが、一旦光ディスクに記録しようとした後に欠陥、記録エラーが生じた場合、次のセクタに記録するために、セクタデータに割り当てられているセクタ番号を含むIDを付け直す必要が生じる。
【0017】
スクランブルデータは、IDのセクタ番号より求まる初期値から得られたM系列のデータを元データに加えることで求まるデータである。そのため、IDを付け直した際にはM系列データが異なるために、再び元データにスクランブル演算を施さなければならない。そのため、再びインターフェース112より同じデータを入力して別のIDにより再びスクランブル、誤り訂正符号付加、変調処理を施して、光ディスク101に記録する。これでは、リアルタイム記録は不可能である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、光ディスクに記録を行う際に書き込みエラーが生じた場合、エラーが生じたセクタをとばして、代替エリアか次のエリアに書き込む必要性が生じる。AVデータなどのリアルタイムに記録再生を行う必要がある場合、パフォーマンスの著しい低下を防がなければならない。
【0019】
本発明は、スリップ処理によりリアルタイムの記録再生を可能とする記録再生装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、メモリに格納されたスクランブル及び誤り訂正符号付加されたブロックに対し、IDを代えて再びスクランブルする手段を有し、インターフェースからの再読み出しなしで、書き込みエラーのブロックに続けて光ディスクへ書き込むことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
【0022】
図1は、本発明の第1の実施例であるデジタル信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【0023】
101は光ディスク、102は光ディスク101のデータの記録/再生を行うピックアップ、103は光ディスクを回転させるスピンドルモータである。104はスピンドルモータ103等の制御を行うサーボである。105は、レーザードライバである。106は、データの変復調処理を行う変復調手段、107は各手段からのRAMアクセスを制御するRAM制御手段、108はデータのスクランブルやデスクランブル処理を行いインターフェースとのアクセスを制御する入出力手段である。109は、光ディスク101より読み出されたアナログ再生信号の波形等価処理、2値化及び同期クロック生成を行うリードチャネルである。110は記録時にはECCブロックデータに誤り訂正符号を付加し、再生時には誤り訂正を行う誤り訂正/符号付加手段、111はRAMである。112は、上位装置とのデータの入出力制御を行うインターフェース、113はシステムを統括するマイコンである。また、114はRAM 111上のデータのIDを付け直してスクランブルし、そのスクランブルデータの書き込みを行う再スクランブル手段である。
【0024】
以下、図1に示されるデジタル信号記録再生装置の動作について説明する。
【0025】
本発明の第1の実施例では、従来の記録再生装置に再スクランブル手段114を追加し、RAM 111に格納されているスクランブル処理された光ディスク書き込み未終了データを、一旦スクランブルをといて読み出し、スクランブルをといた後のデータに新しいIDを付加して、再びスクランブルをかけてからRAM 111に記録することができる。
【0026】
以下、図1における記録処理について説明する。インターフェース112より入力されたデータは、入出力手段108においてID付加及びスクランブル処理され、RAM制御手段107を介して、RAM 111に記録する。次に、誤り訂正/符号付加手段110によりRAM 111からデータを読み出して演算し、スクランブル済データに対してPI及びPO方向の誤り訂正符号を付加する。誤り訂正符号が付加された図11で示すようなECCブロック単位のデータは、変復調手段106により変調処理を施し、LDドライバ105及びピックアップ102を介し光ディスク101に記録する。
【0027】
変調後のデータの光ディスクへの記録をする際に記録エラーが生じると、次に記録し直すデータが必要となる。そのため、ブロックデータの光ディスク書き込み処理中に再スクランブル手段114によるRAM 111に格納されたデータの再スクランブルによりデータの準備を行う。
【0028】
再スクランブル手段114の詳細ブロック図を図6に示す。601はデータのスクランブルを解くデスクランブル手段、602はデータにスクランブルを施すスクランブル手段、603はID生成手段である。
【0029】
以下、図6に示された再スクランブル手段の動作について説明する。RAM制御手段107を介して、RAM 111より読み出されたスクランブル済データは、デスクランブル手段601により一旦スクランブルをとかれる。そこで、デスクランブルされたメインデータに対し、ID生成手段603により生成された新しいIDを付加して、スクランブル手段602において新しいIDによりスクランブル処理を施し、再びRAM 111のエリアに記録する。そこで、光ディスクへの書き込みエラーか否かにより、次ブロックデータあるいはエラーが起こったデータにID付加し直した保護データのいずれかを次に光ディスクへ記録するかを切り替える。これにより、書き込みエラーが起こった場合も続けてスリップしてブロックデータの記録を行うことができる。
【0030】
書き込みエラー時のブロック処理のタイミングチャート図及び再スクランブル処理時のメモリアクセス図を図4に示す。本発明の記録再生装置に用いるRAM 111は、nブロック分のエリアを確保し、更には保護用として1ブロック分(図中X面)確保する。図中の番号は、メモリに割り振ったブロック番号(i,nは自然数。ただし、i≦n)、メモリアクセス図の丸印が光ディスクへの書き込み出力面とする。ただし、図中の再スクランブル処理はデスクランブルしながら読み出す時間、新しいIDをつけてスクランブルする時間、スクランブルデータに誤り訂正符号を付加する処理時間をすべて含むものとする。
【0031】
図中▲1▼で示すように、スクランブル及び誤り訂正符号付加された,ブロック番号i(ID:i、data:i)のブロックデータに変調処理を施しデータの書き込みを行っている時間内に、ブロック番号iに対して、ID=i+1として再スクランブル処理(誤り訂正符号付加)を行い、保護用のX面にデータ及び訂正符号を記録する。更に、次ブロックの保護も続けて行う。書き込みエラー発生以前は、次ブロック(ブロック番号i+1)のIDをそのままにしてスクランブルし直す。
【0032】
書き込みエラーが生じた場合(図中▲2▼)、続けて保護面X面に格納したデータを出力する(図中▲3▼)。エラー発生時のデータ(i+1)に対して、IDをi+1からi+2に変更したデータを出力する。同時に、連続してエラーが起こる可能性もあるため、更に再スクランブル処理も行う。ただし、保護面のX面出力時には、元データのエリア(i+1面)に再び上書きを行うものとする。加えて、書き込みエラー後のデータはすべてIDがずれてしまうので、次ブロックに対してはIDを+1して再スクランブル処理を行い、スクランブルデータ及び訂正符号をRAM 111に再び記録する。よって、保護データの出力が書き込みエラーなく終了した場合には、IDをずらした次ブロック面i+2の出力を続けて行う(図中▲4▼)。
【0033】
出力データの保護及び次ブロック以降のデータに対しての保護を行うことにより、書き込みエラーがあったとしてもRAM 111に格納されたデータをすべて変調して、別の代替領域ではなくデータ領域に続けて光ディスク101に書き込むことができる。ただし、書き込みエラー以前の次ブロックデータ保護は同じデータの上書きであるため、エラー有り無しによって切り替えて、処理をなくしても実現でき、無駄なRAMアクセスを削減することができる。
【0034】
また、連続してエラーが起こった場合のブロック処理のタイミングチャート図を図5に示す。ブロック番号i+1に加えて、X面に格納されたブロック番号i+1の保護ブロックの光ディスクへの書き込みが連続して書き込みエラーが生じた場合とする。本実施例では、保護データの書き込まれたX面出力時にも、更にX面に記録されているデータi+1に対して、更なる保護を行っているため、2回目の書き込みエラー後にも続けて光ディスク書き込みすることができる。同様に、書き込みエラー発生後の次ブロックに対しても保護してあるため、連続して出力することができる。
【0035】
本処理では、変調1ブロック出力時間内に2ブロック分の再スクランブル処理及び誤り訂正符号付加が終了することが前提であり、2ブロックの再スクランブル処理(誤り訂正符号付加)が変調1ブロック処理よりも時間がかかる場合は、変調データの光ディスクへの書き込みが待たされてしまう。光ディスクへの書き込み速度よりも、高速にスクランブル及びデスクランブル処理、誤り訂正符号付加処理を行うことで実現できる。
【0036】
なお、書き込みエラーブロックの情報は、欠陥管理データ領域のSDL(Secondary Defect List)等に記録することで、再生時のアクセスにも問題なく処理できる。通常、SDLは2次欠陥リストとして、欠陥セクタの物理ブロックアドレスと交替先のブロックアドレスを記録する。本実施例の場合、書き込みエラーブロックのアドレスを記録する。
【0037】
また、本発明の実施例では保護面を1面として、保護面出力時には元データの面に上書きするものとして説明したが、保護面を2面以上所有して、保護面X面出力時には別の保護面に書き込むことでも同様に実現できる。
【0038】
また、図1における再生時の処理について説明する。光ディスク101より読み出されたデータは、リードチャネル109においてアナログ再生信号の波形等価処理、2値化及び同期クロック生成される。生成されたデジタル信号は、変復調手段106に入力され、ID検出及び復調処理されて、RAM制御手段107を介し、RAM 111に記録される。RAM 111に記録されたデータは、誤り訂正/符号付加手段110により読み出され、RAM 111上のデータの誤り訂正を行う。RAM 111に格納された誤り訂正済データは、入出力手段108によりデスクランブル処理されて、インターフェース112に出力される。
【0039】
再生時に、PDLに登録されているセクタを検出すると、スリップ処理を行い、エラーセクタをスリップしてセクタ単位のデータを再生する。同様に、PDLに加えてSDLに登録された書き込みエラー時のブロックの先頭セクタを検出した場合には、交替処理ではなくてスリップ処理と同様に扱い、書き込み時のエラーブロックをスリップして再生する。
【0040】
以上、本発明の第1の実施例によれば、通常のデジタル信号記録再生装置に加えてRAM上のデータを再スクランブルする手段を追加し制御することで、ホストよりデータを再読み込みすることなく、RAM上に一旦記録された全てのデータを書き込みエラー発生にかかわらず連続して光ディスクの記録エリアに記録することが出来る。
【0041】
次に、本発明の第2の実施例について図2を用いて説明する。図2は、第1の実施例である図1のデジタル信号記録再生装置における誤り訂正/符号付加手段110の符号付加の機能をPI方向における符号付加機能のみを削減し、再スクランブル手段114に兼用させたデジタル信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。201は、誤り訂正/PO符号付加手段、202はPI符号付加/再スクランブル手段である。
【0042】
記録処理時における誤り訂正符号付加は、図11におけるPI方向、PO方向の両方向に対して行う必要がある。また、再スクランブル手段におけるデスクランブル処理時の読み出しはPI方向の読み出しと同方向であるために、PI方向の誤り訂正符号付加時の読み出しと再スクランブル処理時の読み出しを兼用することが出来る。ただし、再スクランブル処理時においてIDを付け替えた場合は、再スクランブル後のデータに対してPI符号付加の演算する必要があり、再スクランブルしない場合の読み出したデータそのままに対してPI符号付加の演算とは異なるため、再スクランブル処理有り無しにより処理を切り替える必要が生じる。
【0043】
以下、図2に示されるデジタル信号記録再生装置の動作について説明する。
【0044】
図2における記録処理について説明する。インターフェース112より入力されたデータは、入出力手段108においてID付加及びスクランブル処理され、RAM制御手段107を介して、RAM 111に記録する。次に、PI符号付加/再スクランブル手段202によりRAM 111上のECCブロックデータにおけるPI方向のデータの読み出しを行い、演算しPI方向の誤り訂正符号を付加する。
【0045】
次に、誤り訂正/PO符号付加手段201によりRAM 111からPO方向にデータを読み出して演算し、スクランブル済データに対してPO誤り訂正符号を付加する。PI及びPOの誤り訂正符号を付加された図11で示すようなECCブロック単位のデータは、変復調手段106により変調処理を施し、LDドライバ105及びピックアップ102を介し光ディスク101に記録する。
【0046】
光ディスク101への記録処理の際に、書き込みエラー時にも連続書込みが可能となるように、書き込みデータの保護を行う。図4、5の変調及び再スクランブル処理のタイミングチャートで示したように、ブロック単位の変調処理時間内に、変調書き込みブロック及び次のブロックに対して、IDを付け替えて再スクランブル処理を行い、再スクランブルデータのRAM 111への書き込みを行う。再スクランブル処理は、PI符号付加/再スクランブル手段202において、IDの付け替えの要否により切り替えて処理を行う。
【0047】
図3に、第2の実施例のデジタル信号記録再生装置における記録処理時のタイミングチャート図を示す。入出力手段108におけるスクランブル処理、PI符号付加/再スクランブル手段202におけるPI符号付加及び再スクランブル処理、誤り訂正/PO符号付加手段201におけるPO符号付加処理、変復調手段106における変調処理の時間経過を示す。
【0048】
図中番号は、リングバッファを構成しているRAMに割り当てられたブロックの通し番号である。また、図中のPI符号付加及び再スクランブル処理における丸印は、再スクランブル処理実行を示し、丸印のない部分はPI符号付加のみの処理とする。スクランブル処理されたデータに対して、PI符号付加及びPO符号付加処理を行い、変調処理して光ディスクに記録する。記録エラー時の保護として、変調処理時間内において、変調処理ブロック及び次の変調処理ブロックに対して訂正符号付加及び再スクランブル処理を行う。
【0049】
例えば、iブロックの変調出力処理時間において、iブロックに対してIDを1ブロック分インクリメントして再スクランブル処理及び符号付加を行う。また、次ブロックのi+1に対しては、書き込みエラー前には通常の既存のデータに対するPI符号付加及びPO符号付加のみを行う。ただし、書き込みエラー発生した後には(図中i+1'の変調処理時以降)、IDを1ブロック分インクリメントして再スクランブル処理を行い、再スクランブルされたデータに対してPI符号付加、PO符号付加を行う。ただし、スクランブル処理時のRAM 111における制御は、図4、5に示すメモリアクセス図の処理に従うものとする。よって、光ディスク書き込みブロック及び次の書き込みブロックに対しての再スクランブル処理及び誤り訂正符号付加を行い、ブロックデータを生成することにより、RAM 111に記録されたブロックデータの光ディスク101への連続書き込みが可能となる。
【0050】
なお、書き込みエラーブロックの情報は、欠陥管理データ領域のSDL等に記録し、再生時のアクセス時には上記のSDL等に記録された情報によりスリップ処理することで問題なく再生を実現できる。
【0051】
以上、本発明の第2の実施例によれば、通常のデジタル信号記録再生装置に加えてRAM上のデータを再スクランブルする手段を追加し制御することで、ホストよりデータを再読み込みすることなく、RAM上に一旦記録された全てのデータを書き込みエラー発生にかかわらず連続して光ディスクの記録エリアに記録することが出来る。さらに、PI符号付加の行方向データの読み出しと再スクランブル時の行方向の読み出しを兼用し、RAMへの書き込みデータを切り替え制御することで、RAMへのアクセスを低減することが出来る。
【0052】
【発明の効果】
本発明のデジタル信号記録再生装置によれば、光ディスクへの書き込みエラーが発生した場合にも、連続してIDを付け替えたデータを出力することにより、ホストより再読み出しすることなく、RAMに記録されたデータの光ディスクへの連続書き込みが可能となる。よって、スリップ処理によりリアルタイムの記録再生を可能とする記録再生装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例であるデジタル信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第2の実施例であるデジタル信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第2の実施例におけるエンコード処理のタイミングチャート図である。
【図4】第1の実施例における記録エラーデータ保護のタイミングチャート図(1)である。
【図5】第1の実施例における記録エラーデータ保護のタイミングチャート図(2)である。
【図6】第1の実施例であるデジタル信号記録再生装置の再スクランブル手段の詳細ブロック図である。
【図7】従来のデジタル信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図8】エンコード処理のタイミングチャート図である。
【図9】エンコード処理手順を示す図である。
【図10】1データセクタを示すフォーマット図である。
【図11】1ECCブロックデータを示すフォーマット図である。
【符号の説明】
101…光ディスク、102…ピックアップ、103…スピンドルモータ、104…サーボ、105…レーザードライバ、106…変復調手段、107…RAM制御手段、108…入出力手段、109…リードチャネル、110…誤り訂正/符号付加手段、111…RAM、112…インターフェース、113…マイコン、114…再スクランブル手段、201…誤り訂正/PO符号付加手段、202…PI符号付加/再スクランブル手段、601…デスクランブル手段、602…スクランブル手段、603…ID生成手段、901…IDデータ、902…ID+IED、903…ID+IED+RSV+メインデータ、904…スクランブル前のデータセクタ、905…スクランブル後のデータセクタ、906…スクランブル後の16データセクタ、907…16記録セクタ、908…物理セクタ、1001…ID、1002…IED、1003…RSV、1004…メインデータ、1005…EDC、1101…セクタデータ、1102…PI、1103…PO
Claims (7)
- 入力されるデータを所定単位で分割し、該所定単位のデータに物理アドレスを付加し誤り訂正符号を付加したブロック単位でDVDに記録するデジタル信号記録装置であって、
前記所定単位のデータに物理アドレスを付加する物理アドレス付加手段と、
物理アドレスを付加したブロックにスクランブル処理を施すスクランブル手段と、
該スクランブル処理されたブロックを一時記憶する一時記憶手段と、
該一時記憶手段に記憶されたブロックを読み出す読み出し手段と、
該読み出し手段で読み出されたブロックにデスクランブル処理するデスクランブル手段と、
該デスクランブル手段でデスクランブル処理したブロックの物理アドレスを置換する第二の物理アドレス付加手段と、
物理アドレスが置換されたブロックにスクランブル処理を施して前記一時記憶手段に書き込む第二のスクランブル手段と、
該スクランブル処理されたデータに誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号付加手段と、
誤り訂正符号が付加されたブロックに変調処理を施して出力する変調手段と、
を具備することを特徴とするデジタル信号記録装置。 - 請求項1に記載のデジタル信号記録装置において、
前記第二の物理アドレス付加手段で置換される物理アドレスは、置換前の物理アドレスをk(k:自然数)だけインクリメントした物理アドレスであることを特徴とするデジタル信号記録装置。 - 請求項1に記載のデジタル信号記録装置において、
前記一時記憶手段は、複数のブロックを記憶する記憶領域と、第二のスクランブル手段によりスクランブル処理されたブロックを記憶する保護領域とを有することを特徴とするデジタル信号記録装置。 - 請求項1に記載のデジタル信号記録装置において、
前記変調手段が所定のブロックに対し変調処理を施している時間内に、前記デスクランブル手段によるデスクランブル処理を開始することを特徴とするデジタル信号記録装置。 - 請求項3に記載のデジタル信号記録装置において、
前記スクランブル手段によりスクランブル処理されたブロックをDVD上の記録領域に記録する際に書き込みエラーが発生したときには、
前記保護領域に記録されている前記第二のスクランブル手段によりスクランブル処理されたブロックを前記DVDに記録することを特徴とするデジタル信号記録装置。 - 請求項5に記載のデジタル信号記録装置において、
書き込みエラーが発生した場合に、書き込みエラーが発生したブロックの情報を前記DVD上の欠陥管理データ記録領域に記録することを特徴とするデジタル信号記録再生装置。 - 入力されるデータを所定単位で分割し、該所定単位のデータに物理アドレスを付加して所定バイト×所定行のデータを構成し、該データの行方向及び列方向に誤り訂正符号を付加したブロック単位でDVDに記録するデジタル信号記録装置であって、
前記所定単位のデータに物理アドレスを付加する物理アドレス付加手段と、
物理アドレスを付加したブロックにスクランブル処理を施すスクランブル手段と、
該スクランブル処理されたデータを一時記憶する一時記憶手段と、
該一時記憶手段に記憶されたブロックを読み出す読み出し手段と、
該読み出し手段で読み出されたブロックにデスクランブル処理するデスクランブル手段と、
該デスクランブル手段でデスクランブル処理したブロックの物理アドレスを置換する第二の物理アドレス付加手段と、
物理アドレスが置換されたブロックにスクランブル処理を施すとともにスクランブル処理されたブロックの行方向に誤り訂正符号を付加して前記一時記憶手段に書き込む第二のスクランブル手段と、
前記一時記憶手段に書き込まれた行方向の誤り訂正符号付加処理されたブロックの列方向に誤り訂正符号を付加して前記一時記憶手段に書き込む列方向の誤り訂正符号付加手段と、
誤り訂正符号が付加されたブロックに変調処理を施して出力する変調手段と、
を具備することを特徴とするデジタル信号記録装置。
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