JP3829208B2

JP3829208B2 - 空気調和機及びそのサービス方法

Info

Publication number: JP3829208B2
Application number: JP2001113397A
Authority: JP
Inventors: 力岩崎; 悟吉田; 伊藤　　誠; 直士高井
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 2001-04-12
Filing date: 2001-04-12
Publication date: 2006-10-04
Anticipated expiration: 2021-04-12
Also published as: JP2002310489A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機の保守、管理を行うサービス方法に関し、特に、制御装置を故障などの理由で交換する空気調和機のサービス方法及び空気調和機に好適である。
【０００２】
【従来の技術】
従来、室内機と室外機とが伝送ラインによって接続された空気調和装置において、室外側制御基板の故障時に補助用制御基板へ交換する際、室内側に記憶した情報を補助用制御基板へ送信し、送信された情報に基づいて室外機の機種を判別し、それに応じた機能を発揮することが知られ、例えば特開平１０−３００１７７号公報に記載されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、故障した制御基板の種類を確認する必要がないが、補助用制御基板は専用で、多大な記憶情報を記憶せざるを得ないものであった。
【０００４】
本発明の目的は、専用の補助用制御基板を不要とし、制御装置の交換時にメンテナンスデータを失うことなく、信頼性が高くかつ作業効率の良い空気調和機のサービス方法及び空気調和機を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、室外機及び室内機と操作パネルとが通信線で接続された空気調和機の室内機を交換する空気調和機のサービス方法であって、交換前の室内機の情報を転送し、その後室内機を交換し、転送された情報は交換後の室内機に送信されて記憶されるものである。
【０００６】
また、上記のものにおいて、通信線にデータ読み出し書き込み装置を接続し、前記交換前の室内機の情報は前記データ読み出し書き込み装置へ転送されることが望ましい。
【０００７】
さらに、上記のものにおいて、交換前の室内機の情報は操作パネルへ転送されることが望ましい。
【０００８】
さらに、上記のものにおいて、交換前の室内機の情報は室外機へ転送されることが望ましい。
【０００９】
さらに、本発明は、室外機及び室内機と操作パネルとが通信線で接続された空気調和機において、書き込み及び消去可能として情報を記憶する機能と、記憶された情報を転送する機能と、転送された情報を受信して記憶する機能と、を実現するためのプログラムが記録された記録媒体が室外機及び室内機に備えられたものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照し説明する。
図１は、一実施の形態に係わる空気調和機のサービス方法の全体構成を示し、室内ユニット（室内機）１と室外ユニット（室外機）４とは冷媒配管６で接続されている。また、室内ユニット１には室内制御装置２が、室外ユニット４には室外制御装置５がそれぞれ搭載されており、通信線８で接続されている。室内制御装置２は、空気調和機としての各種運転状態の設定、運転状態の確認などの制御指令を与える操作パネル３内の操作制御装置１６と通信線７ａにて接続されている。また、データ読み出し書込み装置９は通信インターフェースを備えた汎用のコンピュータが望ましく、室内ユニット１あるいは室外ユニット４からデータを読み出す、又は書込むときに、通信線７ｂを室内制御装置２あるいは室外制御装置５に接続すれば良い。
【００１１】
図２は、本空気調和機の制御装置である室内制御装置２のブロック図であり、室内制御装置２は、ＲＯＭ、ＲＡＭ、Ａ／Ｄ変換器、入出力ポート等の各種周辺機器を内蔵しているマイコン１０、各種データを保存するための記憶媒体であるＥＥＰＲＯＭ１１、操作制御装置１６あるいはデータ読み出し書込み装置９と通信するための通信回路Ｘ１２、室外制御装置５と通信するための通信回路Ｙ１３、及び各種入力と各種出力を行う入出力回路１４より構成されており、これらは互いにシステムデバイス１５で接続されている。
【００１２】
以上のように構成された空気調和機のサービス方法について図３に示すデータフローに基づいて説明する。
ＥＥＰＲＯＭ１１は、マイコン１０に従い各種情報、さらには室内ユニット１の制御プログラムなどを記録し保存している。室内制御装置２あるいは室内ユニット１自体を更新又は修理のため他の同種の室内制御装置２と交換する際、マイコン１０は、通信回路Ｘ１２を通しデータ読み出し書込み装置９からのＥＥＰＲＯＭ１１の保存情報読み出し要求指令を受信した場合、ＥＥＰＲＯＭ１１の内容の読み出しを開始する。そして、その情報は通信回路Ｘ１２を通じてデータ読み出し書込み装置９へ送信されることで転送される。
【００１３】
つぎに、室内制御装置２あるいは室内ユニット１を交換後、交換された室内制御装置２のマイコン１０は、通信回路Ｘ１２を通しデータ読み出し書込み装置９からのＥＥＰＲＯＭ１１の保存情報書込み要求指令を受信した場合に、ＥＥＰＲＯＭ１１書込み準備完了応答を通信回路Ｘ１２からデータ読み出し書込み装置９へ送信する。その後マイコン１０は、通信回路Ｘ１２を通しデータ読み出し書込み装置９からのＥＥＰＲＯＭ１１の保存情報書込みデータを受信して、受信したデータをＥＥＰＲＯＭ１１に書込む。
【００１４】
以上により、ＥＥＰＲＯＭ１１の保存情報は、通信線により外部に転送され、その後交換された同種の制御装置のＥＥＰＲＯＭ１１に送信されて記憶される。よって、保存情報を手入力する必要がないので、データを失う恐れもなく信頼性の高いものとし、余分な部品等も必要がないので低価格なものとすることができる。
【００１５】
また、ＥＥＰＲＯＭ１１の記憶情報を外部の制御装置へ出力する際に、専用の通信手段を設けず室内ユニット１及び室外ユニット４の制御等に用いられる通信線を流用すれば、より一層低価格化に有利であるばかりでなく、制御装置そのもののコスト上昇を抑えることもできる。さらに、データ読み出し書込み装置９を用いず、直接交換される制御装置のＥＥＰＲＯＭに情報を複写すれば、作業そのものは簡単となる。
【００１６】
さらに、データ読み出し書込み装置９として通信インターフェースを備えた汎用のコンピュータの代わりに操作パネル３の操作制御装置１６あるいは室外制御装置５を用いてもよく、サービスの作業は、より簡単になる。この場合は、操作パネル３に記憶装置を設け、データ更新、転送、送信用の操作スイッチなどを備えれば良い。
【００１７】
さらに、制御装置の交換時にデータ読み出し書込み装置９を用いて読み出し書込みを行う代わりに、常時ＥＥＰＲＯＭ１１の情報をデータ読み出し書込み装置９が読み出し、交換時にはデータ読み出し書込み装置９より情報の書き込みを行えば、空気調和機の運転情報（各部の温度、圧力など）を継承でき、互換性、空気調和機として組み合わされたときの特性なども変更されることがなく、信頼性の高いものとすることができる。
【００１８】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、制御装置の交換時にメンテナンスデータを失うことなく、信頼性が高くかつ作業効率の良い空気調和機のサービス方法及び空気調和機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による一実施の形態に係わる空気調和機のサービス方法の全体構成を示す構成図。
【図２】図１に示す空気調和機の室内制御装置のブロック図。
【図３】本発明による一実施の形態に係わる空気調和機のサービス方法のデータフロー図。
【符号の説明】
１…室内ユニット、２…室内制御装置、３…操作パネル、４…室外ユニット、５…室外制御装置、７ａ，７ｂ…通信線、８…通信線、９…データ読み出し書込み装置、１６…操作制御装置。

Claims

室外機及び室内機と操作パネルとが通信線で接続された空気調和機の室内機を交換する空気調和機のサービス方法であって、
交換前の前記室内機の情報を転送し、その後前記室内機を交換し、転送された前記情報は交換後の前記室内機に送信されて記憶されることを特徴とする空気調和機のサービス方法。
請求項１に記載のものにおいて、前記通信線にデータ読み出し書き込み装置を接続し、前記交換前の室内機の情報は前記データ読み出し書き込み装置へ転送されることを特徴とする空気調和機のサービス方法。
請求項１に記載のものにおいて、前記交換前の室内機の情報は前記操作パネルへ転送されることを特徴とする空気調和機のサービス方法。
請求項１に記載のものにおいて、前記交換前の室内機の情報は前記室外機へ転送されることを特徴とする空気調和機のサービス方法。
室外機及び室内機と操作パネルとが通信線で接続された空気調和機において、書き込み及び消去可能として情報を記憶する機能と、記憶された情報を転送する機能と、転送された情報を受信して記憶する機能と、を実現するためのプログラムが記録された記録媒体が前記室外機及び室内機に備えられたことを特徴とする空気調和機。