JP3827972B2 - 引出式食器洗浄機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引出式の洗浄槽に食器を収めて洗浄する食器洗浄機に関する。特に、洗浄槽の上部開放部からの洗浄水漏れの有無やその程度を容易に調べるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
引出式食器洗浄機は、洗浄機本体から引き出すことが可能な洗浄槽を備えている。この洗浄槽は上部が開放されている。洗浄槽が洗浄機本体に収容されて食器洗浄が行われる際には、洗浄機本体内の上部等に設けられている開閉蓋が降下し、洗浄槽の上部開放部に蓋をする。開閉蓋が洗浄槽の上部開放部に蓋をすることにより、食器洗浄中に洗浄槽内に噴射される洗浄水が外部に漏れることが防止される構成となっている。
しかし実際には、各構成部品の製造誤差や組付け誤差等により、食器洗浄が行われる際に洗浄槽の上部開放部が開閉蓋により適切に塞がれず、これらの間から洗浄槽の外部に洗浄水が漏れてしまうような製品が製造される場合がある。漏れた洗浄水が食器洗浄機の構成部品にかかると、これらの構成部品の腐食や、洗浄水が構成部品内部に入り込むことによる不具合(例えば、電気的なショート)を引き起こすおそれがある。このため、製品の出荷に先立って洗浄水の水漏れの程度を調べる水漏れ試験を実施することが望ましい。かかる水漏れ試験は、例えば、食器洗浄機の洗浄運転を行った後、洗浄槽外周等への洗浄水の付着状況を観察することにより行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、洗浄機本体に洗浄槽が収容された状態では、食器洗浄機の外部から洗浄機本体内部の状態(例えば、洗浄槽の外周への洗浄水の付着状況)を観察することは困難である。したがって、水漏れの有無やその程度を詳細に知るためには、洗浄機本体から洗浄槽を引き出すという余分な手間を要することとなる。また、引き出しても、洗浄槽の背面は依然として観察することができない。さらに、洗浄槽の引き出しに伴って開閉蓋が持ち上がる(洗浄槽の上部開放部が開放される)構成の食器洗浄機では、開閉蓋の下面(洗浄槽内側に対向する面)等に付着した洗浄水が洗浄槽の引き出し時に振り落とされ、この振り落とされた洗浄水が洗浄槽の外周等に付着する場合がある。このため、洗浄槽を引き出して水漏れを調べる方法によると、洗浄槽の外周等に洗浄水の付着がみられたとしても、洗浄運転中に付着した(水漏れを防止すべき)洗浄水なのか、単に洗浄槽の引き出し時に振り落とされて付着した洗浄水なのかの判断がつかない場合がある。これにより水漏れ試験の精度が低くなるという不具合がある。
【0004】
本発明の目的は、洗浄槽が洗浄機本体に収容された状態で、食器洗浄機の外部から洗浄水の漏洩状況を調べることのできる食器洗浄機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用と効果】
本発明により提供される引出式食器洗浄機は、前面が開放された洗浄機本体と、上部が開放されているとともに洗浄機本体に収容された収容位置と洗浄機本体から引出された引出位置との間をスライドする洗浄槽と、洗浄槽の上部開放部を開閉する開閉蓋とを備える。そして、洗浄機本体の少なくとも左右いずれかの側面上部および背面上部(後方側面上部)にそれぞれの面の二箇所に目視用検査孔があり、収容位置にある洗浄槽の上部開放部と開閉蓋の合わせ目を含む上部外周を見通せる位置に上記検査孔が位置している。
このような構成の食器洗浄機によると、洗浄機本体に設けられた検査孔を通じて、洗浄機本体から洗浄槽を引き出すことなく(すなわち洗浄槽の収容位置において)食器洗浄機の外部から上記目視用検査孔を通して目視して洗浄槽の上部全外周を観察することができる。したがって、例えば食器洗浄機の洗浄運転を行った後に、そのままの状態で洗浄槽の上部外周の漏水の有無を容易に検査することができる。そして、この目視検査する上記上部全周には洗浄槽を引き出す際に振り落とされる洗浄水の影響は及んでいないので、水漏れの有無を高い精度で目視で確認することができる。このように、本発明の食器洗浄機によると、上述の水漏れ試験を簡単にそして高精度(正確に)にしかも極めて能率的に行うことができる。これにより、製品の信頼性が向上する。
【0006】
なお、本明細書中において、引出式食器洗浄機の「前方」とは洗浄槽の引出方向を、「後方」とは洗浄槽の収容方向を指すものとする。
また、検査孔が「外周を見通す」とは、各検査孔からの視野に、洗浄槽の外周の少なくとも一辺が収められることをいう。そして、「全周に亘って見通せる」とは、洗浄槽の外周を構成する全ての辺が少なくとも一つの検査孔の視野に収められることをいう。この見通す方向は、典型的には洗浄槽の外周に沿った方向(すなわち、洗浄槽の外周壁面に平行な方向)であるが、これに限定されるものではない。すなわち、外周に対して所定の角度をもった方向に見通してもよい。
【0007】
本発明の食器洗浄機のうち好ましいものでは、その洗浄機本体に、洗浄槽の外周を照らす照明光を導入する照明光導入孔がさらに設られている。
この照明光導入孔から照明光を導入することにより、検査孔からの視野を明るくし、洗浄槽外周の状態(水漏れ等)の視認性を向上させることができる。
【0008】
また、洗浄機本体には、収容位置にある洗浄槽の底部外周を見通す底部検査孔がさらに設けられていることが好ましい。
このような構成の食器洗浄機によると、食器洗浄機の外部から、洗浄槽の上部外周のみならず底部外周の状態をも観察することができる。したがって、食器洗浄機の洗浄運転を行った後等における洗浄槽の外周の状態をさらに詳しく知ることができる。この底部検査孔は、底部外周の少なくとも一部の辺を見通すように、好ましくは底部外周をその全周に亘って見通せるように設けられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明は、下記の形態で実施することができる。
(形態1)
検査孔が、洗浄機本体の左右いずれかの側面の上部両端と、背面の上部両端とに設けられている。後述する実施例1はこの形態1の一例である。また、後述する実施例3は、この形態1において底部検査孔を設けた一例である。
この形態では、洗浄機本体のうち検査孔を設ける面の数が少ないので、食器洗浄機の構成が簡単である。また、少ない方向(二方向)からの観察によって、洗浄槽の上部外周の状態を全周に亘って効率よく調べることができる。すなわち、この上部外周の状態を調べる際の作業性が良い。
【0010】
(形態2)
検査孔が、洗浄機本体の左右両側面の上部両端と、背面の上部両端とに設けられている。左右両側面の上部両端に設けられた検査孔は、洗浄機本体の一方の側面に設けられた検査孔から対向する側面に設けられた検査孔を見通すことにより洗浄槽の上部外周を見通すことができるように配置されている。後述する実施例2はこの形態2の一例である。
この形態によると、一方の側面に設けられた検査孔から洗浄槽の外周を見通す際に、対向する側面に設けられた検査孔を目安とすることができるので見通し方向を定めやすい。また、対向する側面に設けられた検査孔を照明の導入に利用することもできる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明に関するいくつかの実施例を説明する。
【0012】
(第1実施例)
本発明の第1実施例に係る引出式食器洗浄機について、図1〜図6を参照しながら説明する。
まず、この食器洗浄機の全体構成および動作を簡単に説明する。
図1に示されているように、食器洗浄機10の洗浄機本体20は前面(前方側面)が開放された箱状に形成されており、ここに洗浄槽22が引き出し可能に装着される。洗浄槽22は、その前面に扉24を備えており、上部が開放された箱状に形成されている。使用者は、この洗浄槽22の上部開放部から食器33を出し入れすることができる。洗浄槽22の扉24には、使用者が洗浄槽22の収容時および引出時に力を加える取手24aが形成されている。使用者によって洗浄槽22が収容位置に戻されると、洗浄槽22の動きと連動している蓋開閉機構(図示していない。以降の図面においても同じ。)の作動によって、洗浄機本体20の内側上部に配置されている開閉蓋36が降下し、洗浄槽22の上部開放部に蓋をする。洗浄槽22を収容位置に戻した後に、使用者は、扉24に設けられたロックレバー27を操作して洗浄槽22を収容位置にロックする。この状態で、扉24の前面上部に設けられている操作パネル25の運転スイッチをオンにすると、食器洗浄機10の運転が開始される。食器洗浄機10の運転が開始されると、洗浄槽22に入れられた食器33に洗浄水が噴射され、この作用によって食器33は洗浄される。
なお、洗浄機本体20の右側面(「右」および「左」とは、それぞれ食器洗浄機の前面から見たときの右・左を基準とする。以下同じ。)上部および背面(後方側面)上部には、検査孔51および照明光導入孔52がそれぞれの面の二箇所に形成されている。これらについては後述する。
【0013】
続いて、食器洗浄機10の構成について詳細に説明する。
洗浄槽22は、レール機構に案内されて、洗浄機本体20に収容された収容位置と引き出された引き出し位置との間をスライド移動する。このレール機構は、図2〜図4に示されているように、洗浄槽レール32、本体側レール34、ローラ35(図4参照)等から構成されている。洗浄槽22の下部両側面には、前後に延びる洗浄槽レール32が固定されている。また、洗浄槽レール32に対応する位置の洗浄機本体20の内部両側面には、断面が台形状のサポート20a(図4参照)を介して本体側レール34が固定されている。図4によく示されているように、本体側レール34の断面はコの字状をなしており、ここにローラ35が回転軸39によって回転自由に装着される。ローラ35と本体側レール34との隙間に洗浄槽レール32が差し込まれる。よって、洗浄槽22は、本体側レール34に案内されて、収容位置と引き出し位置との間をスライド移動することができる。なお、図4では、洗浄槽内に収められる食器や洗浄槽の下部に装着される洗浄ポンプ等を、図面の明瞭化を目的として省略して図示している。
【0014】
図2、図3に示されているように、使用時には洗浄槽22の中に食器33が入れられる。この食器33は、洗浄槽22の中に収められた食器カゴ(図2、図3では図面の明瞭化のために図示していない)に保持される。この食器カゴは、曲げ加工された線状の部材を組み合わせて製作されており、異なる種類の食器(大皿、小皿、コップ、丼等)を保持するために、食器の種類に対応した形状に形成されている。
【0015】
洗浄槽22の下部には洗浄ポンプ42が装着されている。洗浄ポンプ42は、電気モータ42cによって回転駆動されるインペラ42aおよびファン42bを備えている。ファン42bは、回転して電気モータ42cに空気を吹き付け、電気モータ42cを冷却する。インペラ42aは、回転して洗浄水を吸い込み、洗浄水を加圧した後に吐出する。洗浄槽22の下部には吸込通路22bが形成されており、洗浄槽22の底部と洗浄ポンプ42のインペラ42aとを連通させている。インペラ42aとノズル44との間は吐出通路47によって連通されている。ノズル44は、吐出通路47を軸として回転自由に装着されており、その表面には複数のノズル穴44aが開口している。洗浄ポンプ42のインペラ42aが回転し、ノズル44の内部に加圧された洗浄水が供給されると、ノズル穴44aから洗浄水が勢いよく噴出する。ノズル穴44aには、真上に洗浄水を噴出するように形成されているものと、回転軸(吐出通路47)に対して回転モーメントを発生させるように、斜め方向に洗浄水を噴出するように形成されているものとがある。このためノズル44は、その内部に洗浄水が供給されると、洗浄水を噴出しながら回転する。また、洗浄槽22の底部と吸込通路22bとの間には、網の目状に形成され、使用者が脱着可能なフィルタ46が装着されている。
【0016】
図2〜図4に示されているように、洗浄機本体20の内側の上部には、開閉蓋36が配置されている。開閉蓋36の下面周縁には、弾性材から製作されており断面が丸形状のシール37が取り付けられている。この開閉蓋は、上述のように、洗浄槽22の動きと連動して作動する蓋開閉機構(この蓋開閉機構の構成は一般的な引き出し式食器洗浄機に用いられているものと同様であるので説明を省略する。)によって昇降する。すなわち、図2に示すように洗浄槽22が引き出し位置にあるときは開閉蓋36が上昇している。この位置から洗浄槽22を収容位置に戻すと、図3に示すように、開閉蓋36が降下して洗浄槽22の上部開放部に蓋をする。
【0017】
そして、図1および図3に示すように、洗浄機本体20の右側面上部には、その幅方向の両端付近に、横断面円形状の二つの検査孔51が設けられている。図3では、洗浄機本体20の右側面(図3には示されない手前側の面)に設けられた検査孔51に対応する位置を一点鎖線で表している。これらの検査孔51が設けられている位置は、図3に示すように、洗浄槽22が収容位置にあるとき、その洗浄槽22の前面と開閉蓋36との合わせ目と、洗浄槽22の背面と開閉蓋36との合わせ目とを、洗浄槽22の外周と平行にそれぞれ見通す位置に相当する。
また、図1および図4に示すように、洗浄機本体20の背面上部には、その幅方向の両端付近に、横断面円形状の二つの検査孔51が設けられている。図4では、洗浄機本体20の背面(図4には示されない手前側の面)に設けられた検査孔51に対応する位置を一点鎖線で表している。これらの検査孔51が設けられている位置は、図4に示すように、洗浄槽22が収容位置にあるとき、洗浄槽22の右側面と開閉蓋36との合わせ目および左側面と開閉蓋36との合わせ目を、それぞれ洗浄槽22の外周と平行に見通す位置に相当する。
【0018】
このように、洗浄機本体20には、その右側面上部および背面上部にそれぞれ二つづつ合計四つの検査孔51が、ほぼ同じ高さに設けられている。これら四つの検査孔51の位置関係を図5に模式的に示す。
図5は、検査孔51の高さで食器洗浄機10を切断した断面を上方から見た模式図である。洗浄機本体20の右側面に設けられた二つの検査孔51によると、洗浄槽22の上部外周のうち前面および背面を、一点鎖線で示す横矢印のように見通すことができる。また、洗浄機本体20の背面に設けられた二つの検査孔51によると、洗浄槽22の上部外周のうち右側面および左側面を、一点鎖線で示す縦矢印のように見通すことができる。すなわち、これら四つの検査孔51が設けられていることにより、洗浄槽22の上部外周をその全周に亘って見通すことができる。
【0019】
さらに、洗浄機本体20の右側面および背面には、図1、図3および図4に示すように、各検査孔51と対をなす合計四つの照明光導入孔52が、検査孔51とほぼ同じ高さに設けられている。それらの照明光導入孔52は、横断面円形状であって、それぞれ対をなす検査孔51よりも各面において幅方向で外側に位置するように配されている。図3には、洗浄機本体20の右側面および背面に設けられた照明光導入孔52に対応する位置を一点鎖線で表している(図4では、照明光導入孔52に対応する位置の図示を省略している)。
【0020】
かかる構成を有する本実施例の食器洗浄機につき、上述の水漏れ試験を実施する方法の一例を説明する。
すなわち、洗浄機本体20に洗浄槽22を収容してロックし、操作パネル25の運転スイッチをオンにして食器洗浄機の洗浄運転を行う。このとき、実際に食器33を洗浄槽22に入れて洗浄してもよいし、食器33を入れずに洗浄(空洗浄)してもよい。洗浄運転の終了後、検査者(水漏れ試験の実施者)は、洗浄機本体20に設けられた四つの検査孔51から内部をのぞき込み、洗浄槽22の外周等への洗浄水の付着状況を目視により観察する。このとき、各検査孔51に対応する照明光導入孔52に光源(典型的にはペンライト等を用いる)を近づけることにより、視野を明るくして観察性(視認性)を向上させることができる。
【0021】
ここで、洗浄運転中、洗浄槽22の上部開放部が開閉蓋36によって適切に塞がれていた場合には、図4に示すように、洗浄槽22の上部外周において水漏れした洗浄水は見られない。一方、なんらかの原因(例えば、蓋開閉機構の組付け誤差に起因する開閉動作の不具合)により洗浄槽22の上部開放部が開閉蓋36によって適切に塞がれていなかった場合には、図6に示すように、洗浄槽22と開閉蓋36との合わせ目から漏洩した洗浄水である水滴72が、洗浄槽22の上部外周において観察されることとなる。
【0022】
このように、第1実施例の食器洗浄機10によると、洗浄機本体20から洗浄槽22を引き出すことなく(洗浄槽22の収容位置において)洗浄水の漏洩の有無およびその程度を検査孔51を通じて容易に調べることができる。この検査孔51は、洗浄槽22の上部外周を見通すように設けられている。この部分は、開閉蓋36との合わせ目から洗浄水が漏洩した場合にこの漏洩した洗浄水が付着しやすい箇所であるので、この部分の観察により水漏れの発生を確実に見つけることができる。これらの検査孔51は、洗浄槽22の全周を見通せるように設けられているので、洗浄槽22の上部開放部のうち周方向の一部範囲で発生した少量の水漏れであっても見逃しにくい。また、このように周方向の一部範囲で水漏れが発生した場合に、水漏れの生じた箇所(周方向位置)がわかりやすいので、水漏れの原因究明および対策が容易となる。
【0023】
(第2実施例)
本実施例では、図7に模式的に示すように、第1実施例の食器洗浄機の構成に加えて、洗浄機本体20の左側面に二つの検査孔51’を設けている。これらの左側面に設けられた検査孔51’は、右側面に設けられた検査孔51とそれぞれ対応する(対向する)位置に配置されている。また、左側面に設けられた検査孔51’の形状は検査孔51と同様である。そして、右側面に設けられた検査孔51から左側面に設けられた対応する検査孔51’を見通すことにより、洗浄槽22の上部外周のうち前面および背面を、図7に一点鎖線で示す横矢印のように見通すことができる。その他の部分の構成や食器洗浄機の作動は第1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0024】
第2実施例の食器洗浄機によると、右側面に設けられた検査孔51から洗浄槽の外周のうち前面および背面を見通す際に、左側面の対応する位置に設けられた検査孔51’を目安とすることができるので見通し方向を定めやすい。また、左側面に設けられた検査孔51’を照明光の導入に利用することもできる。例えば、これらの検査孔51’から射し込む外光等により、洗浄槽22の外周を見通す際の視認性を向上させることができる。
【0025】
(第3実施例)
本実施例では、図8に示すように、第1実施例の食器洗浄機の構成に加えて、洗浄機本体20の右側面の下部両端および背面の下部両端に、それぞれ二つの底部検査孔53を設けている。右側面に設けられた二つの底部検査孔53は、洗浄槽22の下部外周のうち前面および背面を見通す位置にある。また、背面に設けられた二つの底部検査孔53は、洗浄槽22の下部外周のうち右側面および左側面を見通す位置にある。そして、各底部検査孔53の近傍には照明光導入孔52が、それぞれ対をなす検査孔53よりも各面において幅方向で外側に位置するように配されている。その他の部分の構成や食器洗浄機の作動は第1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0026】
第3実施例の食器洗浄機によると、これら四つの底部検査孔53を利用して、洗浄槽22の下部外周をその全周に亘って見通すことができる。したがって、上述の水漏れ試験を行う場合等において、食器洗浄機の外部から、洗浄槽の上部外周および下部外周の状態を容易に調べることができる。これにより、洗浄水の漏洩の有無およびその程度(例えば、漏洩した洗浄水が洗浄槽の下部に到達するほど多量であるかどうか)を、より詳しく知ることができる。
【0027】
なお、照明光導入孔を設ける位置は、他の部材(例えば洗浄槽)によって遮られず洗浄槽の外周に照明光を導入できる位置であればよく、上記実施例に示す位置に限られない。また、上記実施例では各検査孔と対をなすようにそれぞれ一つの照明光導入孔を設けているが、一つの検査孔に対して二つ以上の照明光導入孔を設けてもよく、あるいは照明光導入孔をもたない検査孔があってもよい。各検査孔の近傍にそれぞれ一つ以上(典型的には一つ)の照明光導入孔を設けた場合には、各検査孔からの視野にそれぞれ照明光を容易に導入することができるので好ましい。この照明光導入孔から導入される照明光としては、ペンライト等の照明器具(光源)を用いることができる。また、照明光導入孔から射し込む外光を利用してもよい。さらには、ある検査孔から洗浄槽の外周を見通す際に、他の検査孔を照明光導入孔として利用することもできる。
【0028】
検査孔から洗浄槽の外周を見通すにあたっては、上記実施例のように人がのぞき込んで目視することが簡便であり好ましい。また、この検査孔から長尺状の撮像手段(カメラを備える光ファイバー等の撮像機器)を挿入し、この撮像手段を通じて得られる情報(映像)を外部のモニタ等に表示して観察してもよい。各検査孔が洗浄槽の外周を直線的に見通すように設けられていることにより、これらの検査孔から撮像手段を容易に挿入することができる。
検査孔および照明光導入孔の形状、大きさ等は、水漏れ試験の実施条件(検査条件)、食器洗浄機の使用目的等を考慮して適当に定めることができる。
【0029】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の食器洗浄機において、洗浄機本体から洗浄槽が引き出された状態を示す斜視図。
【図2】 第1実施例の食器洗浄機において、洗浄機本体から洗浄槽が引き出された状態を示す縦断面図。
【図3】 第1実施例の食器洗浄機において、洗浄機本体に洗浄槽が収容された状態を示す縦断面図。
【図4】 図3のIV―IV線断面図。
【図5】 第1実施例の食器洗浄機に設けられた検査孔の位置を示す模式図。
【図6】 図3のIV―IV線断面図(洗浄水が漏洩した状態)。
【図7】 第2実施例の食器洗浄機に設けられた検査孔の位置を示す模式図。
【図8】 第3実施例の食器洗浄機において、洗浄機本体から洗浄槽が引き出された状態を示す斜視図。
【符号の説明】
10:食器洗浄機
20:洗浄機本体
22:洗浄槽
36:開閉蓋
37:シール
51,51’:検査孔
52:照明光導入孔
53:底部検査孔
72:水滴

Claims (3)

  1. 前面が開放された洗浄機本体と、上部が開放されているとともに洗浄機本体に収容された収容位置と洗浄機本体から引出された引出位置との間をスライドする洗浄槽と、洗浄槽の上部開放部を開閉する開閉蓋とを備え、
    その洗浄機本体の少なくとも左右いずれかの側面上部および背面上部(後方側面上部)にそれぞれの面の二箇所に目視用検査孔があり、
    収容位置にある洗浄槽の上部開放部と開閉蓋の合わせ目を含む上部外周を見通せる位置に上記検査孔が位置していることを特徴とする引出式食器洗浄機。
  2. 洗浄機本体には、洗浄槽の外周を照らす照明光を導入する照明光導入孔が上記各検査孔に対応してさらに設けられている請求項1記載の引出式食器洗浄機。
  3. 洗浄機本体には、収容位置にある洗浄槽の底部外周を見通す底部検査孔がさらに設けられている請求項1又は2記載の引出式食器洗浄機。
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