JP3825708B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は生理用ナプキンや紙オムツなどの吸収性物品に係り、特にメッシュシートを有する吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の吸収性物品の構造は、一般に、図9に示すように、不透液性のバックシートaと透液性を有するトップシートbとの間に経血や尿などを貯留するための吸収体cを設けた多層構造になっており、吸収体cにはパルプ綿などが用いられる。
また、生理用ナプキンの中には、多数の孔が形成されたプラスチック製のメッシュシートをトップシートbとして使用したもの(図9はこのタイプのものを示している。)があり、この種の生理用ナプキンでは、経血等がトップシートbの表面に残り難いために、べたつき感が少ないという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のメッシュシートの孔dは、同図に示すように、厚み方向へストレートに抜けた形で形成されているので、体重がかかったときや運動に伴う圧力で吸収性物品が圧縮された場合は、吸収体cに吸収されている経血等が孔dを通してメッシュシートの表面に押し出される逆戻りが生じてしまう。
このような逆戻りが生じれば、当然、濡れた感じやべた付き感により不快であり、かぶれの原因にもなる。
【0004】
本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為されたものであり、吸収性物品が圧縮されても吸収体に吸収されている経血や尿等の体液がメッシュシートの表面側に逆戻りするのを防止できる吸収性物品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載した吸収性物品は、不透液性のバックシートと、肌接触面を有するメッシュシートと、これらバックシートとメッシュシートとの間に設けられた吸収体とを備えた吸収性物品において、前記メッシュシートには多数の孔が形成され、前記孔は当該メッシュシートの厚み方向に対して傾斜しており、孔の傾斜方向のパターンは、前領域と後領域においてはそれぞれ後下がりのパターンに、左サイド領域においては右下がりのパターンに、右サイド領域においては左下がりのパターンに、排血口対応領域においては前下がりの方向と後下がりの方向が交互に変わるパターンにしていることを特徴とするものである。
この請求項1の発明は、この吸収性物品を装用して仰向けに寝た状態では、排出口対応領域から後側の領域はほぼ水平になるので、この領域におけるメッシュシートの孔を後下がりに傾斜した形にしておくと、この領域上を流れる経血等の排出された体液が当該孔によって吸収体に向けてスムーズに案内されるので、吸収スピードを速めることができると共に横漏れ防止効果が高まる。
【0006】
また、請求項2に記載した吸収性物品は、請求項1に記載した吸収性物品において、メッシュシートの孔は、上開口と下開口とが重ならない状態に傾斜していることを特徴とするものである。
【0007】
従って、これらの吸収性物品にあっては、メッシュシートが厚み方向へ圧縮されると当該孔の周壁が下開口を塞ぎ、吸収体に吸収された経血等がメッシュシートの表面に逆戻りするのを防止する。
【0008】
また、メッシュシートの孔の傾斜方向をメッシュシート上における経血等の流れ方向に応じて設定すると、経血等の吸収体への吸収をよりスムーズに行わせる効果も得られる。例えば、メッシュシートの中央部に対する関係で見た場合は、孔の傾斜方向をその下開口が上開口より中央部に近い方向にすれば経血等がメッシュシートの中央部へより多く集められることになる。また、上開口がメッシュシート上での経血等の流れ方向に向き合う形になる傾斜方向にした場合は、経血の流れをスムーズに吸収体側へ案内することになる。
【0010】
請求項3に記載した吸収性物品は、請求項1または2に記載した吸収性物品において、メッシュシートの孔の傾斜角を当該メッシュシートの厚み方向に対して45゜以上にしたことを特徴とするものである。
本発明者が行った試験によると、メッシュシートの孔の傾斜角をメッシュシートの厚み方向に対して45゜以上にすると、吸収体が吸収している経血等の逆戻りが、濡れを感じない程度に抑えられることが分かった。
【0011】
請求項4に記載した吸収性物品は、請求項1から3のいずれかに記載した吸収性物品において、メッシュシートの材料が、30g/m2以下の荷重では孔が閉じない剛性を有することを特徴とするものである。
メッシュシートの剛性をこの程度にすれば、体重などかなり大きい圧力が掛からない限りメッシュシートの孔が潰れることは無いので、通常の立ち姿勢で装用する限りでは、メッシュシートの透液性を阻害するおそれは無い。
【0012】
請求項5に記載した吸収性物品は、請求項1から4のいずれかに記載した吸収性物品において、量200g/mのパルプ綿の上に、量14g/mのクレープ紙を置き、その上にサンプルであるメッシュシートを1枚置き、このメッシュシートの上に内径25mmのパイプを立てて置き、このパイプの中に生理食塩水3ccを一気に注いで投入し、投入後3分後に、メッシュシートの上に3cm×5cmの濾紙を重ねて、重さ500gの錘を載せ、10秒経過後に当該濾紙に吸収された水分の量を測定し、1m当りに換算した値を、吸収体からの水分の逆戻り量と定義したときに、吸収体からの水分の逆戻り量が0.00001g/m以下であることを特徴とするものである。
吸収スピードの試験は、坪量200g/mのパルプ綿の上に、坪量14g/mのクレープ紙を置き、その上にサンプルであるメッシュシートを1枚重ね、このメッシュシートの上に内径25mmのパイプを立てて置き、このパイプの中に生理食塩水3ccを一気に注ぎ、注ぎ開始からその生理食塩水がメッシュシートの表面より完全に消えるまでの時間を吸収スピードとして測定するという方法で行った。
【0013】
請求項6に記載した吸収性物品は、請求項1から5のいずれかに記載した吸収性物品において、メッシュシートの厚みを0.2mm以上にしたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態に係る生理用ナプキン1を図面に従って説明する。
〔A.全般的構造〕(図1、図2)
この生理用ナプキン1は、不透液性のバックシート3と、このバックシート3の一方の面に保持された吸収体5と、この吸収体5を挟んでバックシート3に重ねられたメッシュシート11とから成る多層構造になっていて、トップシート11は、その主部となるメッシュシート13と側部となるサイドギャザーシート21とで構成されている。このメッシュシート13の上面(表面)が肌に接触する肌接触面となる。
【0015】
バックシート3は、前後方向に長い概ね瓢箪形をした主部3aと、この主部3aの左右両側縁におけるほぼ中間部から互いに反対側へ張り出した台形状のウイング3bとが一体に形成され構成されている。ウイング3bは、装用時にショーツの外面へ折り重ねてズレを防止するための部位であり、バックシート3の裏面には随所に粘着剤が付与されている。
このバックシート3の材料としては、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等が用いられ、望ましくは、不透液性を有し且つ通気性が良いもの、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂に無機充填剤を溶融混練したものを延伸処理した微多孔性シートを用いると良い。
【0016】
吸収体5は、パルプおよび高吸収性樹脂を主成分としてシート状に形成したエアレイド不織布7とエアスルータイプの不織布から成るセカンドシート9とを重ねて構成されている。
なおエアレイド不織布7の代わりに綿状パルプや吸収ポリマーを積層し、これをクレープ紙で巻いたものを使用してもよい。吸収体5の平面形状は、バックシート3の主部3aよりほぼ一回り小さくて前後方向に長いほぼ長方形状を為す。
【0017】
サイドギャザーシート21は、バックシート3の主部3aの左右方向における側部に対応した部分とウイング3bに対応した部分とが不織布で一体に形成されていて、前後方向に長い部分の直線状側端部における中間部はゴム糸を貼り付けることで多少の伸縮性を付与されたギャザー21aになっている。
このようなサイドギャザーシート21は、バックシート3の左右両側部に上から重ねて接着される。この接着はホットメルト系の粘着剤やヒートシールなどによって行われる。
【0018】
メッシュシート13は、厚さが0.1〜0.3mm程度であり、吸収体5より多少大きい。メッシュシート13には多数の孔15が、ほぼ規則正しく配列された網状をしている。このメッシュシート13の素材としては、例えば、低密度ポリエチレンや、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸ビニル共重合体等のシート、又はこれらのうちの2以上を貼り合わせた複層構造のシートが用いられている。
メッシュシート13は、吸収体5を巻き包んだ形で設けられる。即ち、吸収体5には上からメッシュシート13が重ねられると共に、このメッシュシート13の左右両側部を吸収体5の下面に重なるように折り畳んである。この状態のメッシュシート13と吸収体5がバックシート3の主部3aの上面に接着され、その左右両側部がサイドギャザーシート21に一部重なる。この接着も、ホットメルト系の粘着剤等によって行われる。
【0019】
互いに重なった状態の吸収体5とメッシュシート13には、小さなエンボス凹部が一定のピッチで多数並んだ形のエンボスパターン23が設けられる。このエンボスパターン23は、全体的に見てメッシュシート13と吸収体5を、その外周寄りの領域とそれより内側の領域とに区画する形の2本の横漏れ防止ライン23aと、この2本の横漏れ防止ライン23aの間のほぼ中央部を長円形の領域に画するための中高部形成ライン23bから成る。中高部形成ライン23bによって囲まれた領域はその他の部分に対してある程度盛り上がった形になり、この領域が、装用時に体液としての経血の排出口となる排血口に当る排血口対応領域25である。この排血口対応領域25が排出口対応領域であり、この排出口対応領域は本発明を紙おむつに適用した場合には排尿口対応領域が相当する。
【0020】
〔B.メッシュシートの孔の形状と機能〕(図3〜図5)
メッシュシート13の孔15の平面形状を図3に示し、その厚み方向断面で見た形状を図4に示す。孔15は、メッシュシート13の裏面から突出する周壁15cを有する筒状をしている。孔15の中心軸oがメッシュシート13の厚み方向に対して角度α傾斜しており、その下開口15bの方が上開口15aよりやや小径なテーパー形をしている。この実施の形態における中心軸oの傾斜角αはほぼ45゜になっている。孔15の横断面すなわち中心軸oと直交する断面はほぼ真円を為す。孔15の長さは、メッシュシート13を上から見て、上開口15aと下開口15bが互いに重なること無く近接する(図3参照)長さにしてある。
【0021】
従って、メッシュシート13にその剛性を上回る荷重が掛かってメッシュシート13が厚み方向で圧縮されると、孔15の周壁15cも同方向で潰される。よって、図5に実線で示すように、この周壁15cのうち主としてそれまで下開口15bに上から臨むように位置していた部分が下開口15bを塞いで、孔15を閉じる。この状態では、吸収体5に吸収されている経血等が孔15を通ってメッシュシート13の表面に逆戻りするのを防止できる。
そして、この状態からメッシュシート13に対する荷重が無くなると、メッシュシート13はその形状復元力で元の厚さに戻るので、それに伴って周壁15cが下開口15bから離間して孔15が開く。
【0022】
また、孔15は上開口15aの方が下開口15bより径が大きいテーパー形をしているので、メッシュシート13の表面からは孔15に経血等が流れ込み易いが、メッシュシート13の裏面からは孔15に流れ込み難いことになる。このことも、吸収体5に吸収された経血等の逆戻りを抑制することに寄与する。
【0023】
〔C.吸収スピードと逆戻り量の試験〕(図6、表1)
メッシュシート13の孔15の傾斜角αやメッシュシート13自体の剛性が、吸収スピードを速くして、逆戻り量を少なくするためにどのような値が望ましいかを見出すために、次のような試験を行った。メッシュシート13の剛性についてはその厚みを代理値とした。
この試験では、表1に示す15個のサンプルを用いた。サンプル番号1から3は孔15の傾斜角αを0゜、サンプル番号4から6は傾斜角αを20゜、サンプル番号7から9は傾斜角αを40゜、サンプル番号10から12は傾斜角αを45゜、サンプル番号13から15は傾斜角αを70゜とした。メッシュシート13の厚みについては同じ傾斜角の3つのサンプルについて0.1mm、0.2mm、0.3mmの3種類を用意した。
【0024】
【表1】
Figure 0003825708
【0025】
吸収スピードの試験は、坪量200g/mのパルプ綿の上に、坪量14g/mのクレープ紙を置き、その上にサンプルであるメッシュシート13を1枚重ね、このメッシュシート13の上に内径25mmのパイプを立てて置き、このパイプの中に生理食塩水3ccを一気に注ぎ、注ぎ開始からその生理食塩水がメッシュシート13の表面より完全に消えるまでの時間を吸収スピードとして測定するという方法で行った。このようにして測定した値が表1の「吸収スピード」欄に示す秒数である。また、逆戻り量の試験は、上記吸収スピード試験での生理食塩水投入後3分後に、メッシュシート13の上に3cm×5cmの濾紙を重ねて重さ500gの錘を乗せ、10秒経過後に当該濾紙に吸収された水分の量を測定するという方法で行った。このようにして測定した量を、1m当たりに換算した値を表1の「逆戻り量」欄に示す。
【0026】
表1のデータをグラフ化したものが図6である。
表1及び図6を見て分かるように、概ね、孔15の傾斜角が大きいほど、そして、メッシュシート13が厚いほど、逆戻り量が少なくなり、逆に、吸収スピードは遅くなる。
吸収スピードが5秒以下であれば、装用状態でメッシュシート13から外へ経血等が漏れるおそれは無い。また、逆戻り量が0.00001g/m2以下であれば濡れた感覚は殆ど無い。これらの条件を満たしたサンプルは8番〜15番のものである。
従って、殆ど逆戻りしない効果を得るためには孔15の傾斜角を45゜以上にすれば良い。
【0027】
孔15の横断面が円形や楕円である場合の径、又は、その横断面が矩形である場合の1辺の長さとしては概ね0.05〜2.5mm程度が望ましく、その横断面で見た面積としては0.025〜4.0mm2程度にするのが望ましいと思われる。
【0028】
〔D.パターンの一例〕(図7、図8)
メッシュシート13の孔15の傾斜方向を領域に応じて異なるパターンで設定すると、経血等の吸収スピードをより速めることができる。図7及び図8は、そのパターンの一例を示すものであり、これは所謂夜用タイプのものに適したパターンである。
【0029】
図7において斜線を付して区画した各領域31〜34のうち、領域31は排血口対応領域25の前側にある前領域であり、領域32は排血口対応領域25の後側にある後領域であり、領域33と34は、排血口対応領域25と前後両領域31、32の脇にあるサイド領域である。前領域31におけるA−A線に沿う断面を図8(A)に、後領域32におけるB−B線に沿う断面を図8(B)に、左サイド領域33におけるC−C線に沿う断面を図8(C)に、右サイド領域34におけるD−D線に沿う断面を図8(D)に、排血口対応領域25におけるE−E線に沿う断面を図8(E)に、それぞれ示す。前領域31は、生理用ナプキン1を装用して仰向けに寝た状態では、その前後方向がほぼ反対の向きになる。
【0030】
図8を見て分かるように、孔15の傾斜方向のパターンは、前領域31と後領域32においてはそれぞれ後下がりのパターンに、左サイド領域33においては右下がりのパターンに、右サイド領域34においては左下がりのパターンに、排血口対応領域25においては前下がりの方向と後下がりの方向が交互に変わるパターンに、それぞれしてある。
【0031】
孔15の傾斜方向をこのように設定すると、メッシュシート13の表面上を流れる経血等が、前領域31とサイド領域33、34においては吸収体5の中央部に向かって流れるように孔15で案内される。また、この生理用ナプキン1を装用して仰向けに寝た状態での後領域32においては、孔15の上開口15aが、経血等の流方向にほぼ向き合う形になるため、尻の方へ向かって流れる経血等をスムーズに吸収体5に案内して漏れを防止する。
【0032】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるものでは無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、実施の形態においては、メッシュシートの孔の横断面を真円形にしたが、この横断面は楕円形や矩形その他の形であっても良い。
上記実施の形態では、サイドギャザー21を有し、またバックシート3が瓢箪型で、しかもメッシュシート13が吸収体5を巻き込んだ構成の主に就眠時に用いる夜用タイプの生理用ナプキンを示したが、本発明はこれに限定されず、起きている時間帯に用いる昼用タイプの生理用ナプキンに適用できるのは勿論である。
なお、上記実施の形態では、吸収性物品として生理用ナプキンを示したが、本発明はこれに限定されず、紙おむつ等、他の吸収性物品に適用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明の吸収性物品によれば、厚み方向で圧縮されたときはメッシュシートの孔が閉鎖されるように潰されるので、吸収体に吸収されている経血や尿等がメッシュシートの孔を通って押し出されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る生理用ナプキンの全体斜視図である。
【図2】図1に示す生理用ナプキンの分解斜視図である。
【図3】図1に示す生理用ナプキンにおけるメッシュシートの孔を幾つか拡大して示す要部平面図である。
【図4】図3のF−F線に沿って切断した断面図である。
【図5】図1に示す生理用ナプキンが圧縮されたときの状態を示す要部拡大断面図である。
【図6】図1に示す生理用ナプキンについて行った吸収スピードなどの試験の結果を示すグラフ図である。
【図7】図1に示す生理用ナプキンのメッシュシートにおける孔の傾斜パターンを説明するための図である。
【図8】図7の切断線ごとの断面を示す拡大断面図である。
【図9】トップシートにメッシュシートを用いた従来の吸収性物品の一例を示す要部垂直断面図である。
【符号の説明】
1…吸収性物品(生理用ナプキン) 3…バックシート 5…吸収体
13…メッシュシート 15…(メッシュシートの)孔
25…排血口対応領域 α…傾斜角

Claims (6)

  1. 不透液性のバックシートと、肌接触面を有するメッシュシートと、これらバックシートとメッシュシートとの間に設けられた吸収体とを備えた吸収性物品において、前記メッシュシートには多数の孔が形成され、前記孔は当該メッシュシートの厚み方向に対して傾斜しており、孔の傾斜方向のパターンは、前領域と後領域においてはそれぞれ後下がりのパターンに、左サイド領域においては右下がりのパターンに、右サイド領域においては左下がりのパターンに、排血口対応領域においては前下がりの方向と後下がりの方向が交互に変わるパターンにしていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載した吸収性物品において、メッシュシートの孔は、上開口と下開口とが重ならない状態に傾斜していることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載した吸収性物品において、メッシュシートの孔の傾斜角を当該メッシュシートの厚み方向に対して45゜以上にしたことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1から3いずれかに記載した吸収性物品において、メッシュシートの材料が、30g/m以下の荷重では孔が閉じない剛性を有することを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載した吸収性物品において、量200g/mのパルプ綿の上に、量14g/mのクレープ紙を置き、その上にサンプルであるメッシュシートを1枚置き、このメッシュシートの上に内径25mmのパイプを立てて置き、このパイプの中に生理食塩水3ccを一気に注いで投入し、投入後3分後に、メッシュシートの上に3cm×5cmの濾紙を重ねて、重さ500gの錘を載せ、10秒経過後に当該濾紙に吸収された水分の量を測定し、1m当りに換算した値を、吸収体からの水分の逆戻り量と定義したときに、吸収体からの水分の逆戻り量が0.00001g/m以下であることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載した吸収性物品において、メッシュシートの厚みを0.2mm以上にしたことを特徴とする吸収性物品。
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