JP3823605B2 - 液晶表示素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、液晶表示素子においては、一対のガラス基板間に封止された液晶層に厚みムラがあると、表示ムラが発生して視認性が低下するため、一対のガラス基板間の間隔を均一に保って液晶層の厚みを一定にする必要がある。
このような液晶表示素子としては、例えば、一対のガラス基板間にビーズ状のスペーサを散在させ、この散在されたビーズ状のスペーサにより一対のガラス基板間を所定間隔に保つようにしたものがある。しかし、この液晶表示素子では、ビーズ状のスペーサを一様で均一に散在させる必要があるが、ビーズ状のスペーサが団子状態になりやすく不安定であるため、液晶分子の配列が乱れて表示不良を起こしやすいほか、十分な耐圧強度が得られないなどの問題がある。
【0003】
このような問題を解消した液晶表示素子として、一対のガラス基板間に柱状スペーサを形成し、これら柱状スペーサによって一対のガラス基板を所定間隔に保つようにしたものが提案されている。
図10はその一例を示した図である。この液晶表示素子は、カラー画像を表示するアクティブタイプのものであり、一対の透明なガラス基板1、2を備えている。これら一対のガラス基板1、2は、上下に対向して配置されている。
この場合、下側のガラス基板2の対向面(同図では上面)には、ITOなどからなる透明な画素電極3が行方向および列方向に配列形成されており、各画素電極3の近傍には、それぞれTFT(薄膜トランジスタ)4が各画素電極3と電気的に接続されて形成されている。なお、下側のガラス基板2の下面には、TFT4と対応する箇所に遮光部5が形成された透明板6が設けられている。
【0004】
また、上側のガラス基板1の対向面(同図では下面)には、ブラックマトリクス7およびカラーフィルタ8が形成されている。ブラックマトリクス7は、クロムなどの金属からなり、TFT4の誤動作および画素電極3間の配線部による反射などを防止するために、所定の線幅で画素電極3間およびTFT4に対応して設けられている。この場合、各画素電極3に対応する箇所には、それぞれ開口部7aが形成されている(図11参照)。カラーフィルタ8は、赤、緑、青の各フィルタ部8R、8G、8Bを互い違いに配列したもので、これら各フィルタ部8R、8G、8Bがブラックマトリクス7の開口部7aに対応して形成されているとともに、各フィルタ部8R、8G、8Bの互いに隣接する境界部分がブラックマトリクス7の線幅上に位置した状態で形成されている。なお、このカラーフィルタ8の下面には、ITOなどの透明な共通電極9が形成されている。
【0005】
これら一対のガラス基板1、2は、図10に示すように、上側の共通電極9と下側の画素電極3とが対向して配置され、これらの間におけるブラックマトリクス7と画素電極3間とに対応する所定箇所、例えば図11に示す代表的な位置P1〜P3のいずれかに柱状スペーサ10がそれぞれ形成され、これら柱状スペーサ10により所定間隔Cを保って接合されている。そして、一対のガラス基板1、2間には、液晶11がシール材(図示せず)により封止されている。
ところで、このような柱状スペーサ10を形成する場合には、上下一対のガラス基板1、2のうち、上側のガラス基板1を上下反転させ、このガラス基板1の上面(図10では下面)にブラックマトリクス7およびカラーフィルタ8を介して形成された共通電極9の表面(以下、説明の都合上、カラーフィルタ8の表面という)に、感光性樹脂などのスペーサ材料を塗布して成膜し、このスペーサ材料をフォトリソグラフィ法によりパタンニングすることにより、柱状スペーサ10をブラックマトリクス5と対応する所定箇所に形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような液晶表示素子のカラーフィルタ8では、図12に示すように、ブラックマトリクス7に対応する箇所で互いに隣接する各フィルタ部8R、8G、8B同士が重なり合って突起状になるのを防ぐために、各フィルタ部8R、8G、8Bの境界部分に1〜4μm程度の隙間Sが形成され、この境界部分の隙間Sがブラックマトリクス7の線幅のほぼ中心に位置している。
このため、ブラックマトリクス7の線幅の中心付近に対応する箇所のカラーフィルタ8上に柱状スペーサ10を形成すると、図12に示すように、フィルタ部8R、8G、8Bの境界部分の隙間Sによって柱状スペーサ10の上端面が凹んでしまう。このように柱状スペーサ10の上端面が凹んだ形状になると、一対のガラス基板1、2を貼り合わせるときに、一対のガラス基板1、2を支える柱状スペーサ10の面積が小さくなり、耐圧が低下し、一対のガラス基板1、2間を所望する間隔Cに形成することができなくなる。
【0007】
すなわち、柱状スペーサ10は、例えば、図13に示すように、一辺の長さが10μmの正方形状の場合、曲線Q1で示すように、加重が大きくなるに従って柱状スペーサ10の変形量も大きくなり、また一辺の長さが20μmの正方形状の場合には、曲線Q2で示すように、加重が大きくなっても柱状スペーサ10の変形量はあまり大きくならず、さらに長辺の長さが30μmの長方形状の場合には、曲線Q3で示すように、加重が大きくなっても柱状スペーサ10の変形量はほとんど変化せず、これらにより柱状スペーサ10の断面積が大きくなるに従って耐圧が高くなる。
このようなことから、柱状スペーサ10の断面積を大きくして耐圧を高めることが考えられるが、通常、ブラックマトリクス7の線幅が15〜20μmであるため、断面積をあまり大きくすると、柱状スペーサ10がブラックマトリクス7からはみ出してしまい、ブラックマトリクス7に対応しなくなるという問題が生じる。
【0008】
そこで、柱状スペーサ10の断面積を大きくせず、柱状スペーサ10の上端面が凹んだ形状にならないようにするために、図14に示すように、カラーフィルタ8の各フィルタ部8R、8G、8Bの互いに隣接する境界部分の隙間Sを広くし、この隙間Sに位置するブラックマトリクス7上に柱状スペーサ10を形成することが検討されている。
このような方法では、カラーフィルタ8を形成するときに、例えば、第1工程で赤色のフィルタ部8Rを形成し、第2工程で緑色のフィルタ部8Gを形成し、第3工程で青色のフィルタ部8Bを形成すると、これら各工程における成膜およびパタンニングのプロセスで、図15に示すように、第2工程の緑色のフィルタ部8Gの一端部、および第3工程の青色のフィルタ部8Bの両端部にそれぞれ突起12が形成される。
【0009】
このため、各フィルタ部8R、8G、8Bの境界部分の隙間Sに露呈したブラックマトリクス7上に柱状スペーサ10を形成する際、図16に2点鎖線で示すように、カラーフィルタ8の表面にスペーサ材料10aを塗布すると、緑色および青色の各フィルタ部8G、8Bの各突起12に対応する箇所のスペーサ材料10aが盛り上がってしまう。この状態で、スペーサ材料10aをパタンニングして柱状スペーサ10を形成すると、図16に実線で示すように、例えば、赤色のフィルタ部8Rと青色のフィルタ部8Bとの境界部分の隙間Sでは、青色のフィルタ部8Bの突起12と柱状スペーサ10との間隔が狭いことから、スペーサ材料10aの盛り上がった部分の一部が柱状スペーサ10の上端面に突起部13として残る。このため、この突起部13が一対のガラス基板1、2を支えることになり、この突起部13の先端部分の面積が小さいため、柱状スペーサ10の耐圧が低下するという問題が生じる。
【0010】
また、このような方法では、柱状スペーサ10を形成するときのアライメントのズレにより、例えば、図17に示すように、柱状スペーサ10の一部がフィルタ部8Rに重なってしまう可能性がある。この場合には、フィルタ部8Rと重なった部分に突起部14が形成されるため、上記と同様、柱状スペーサ10の耐圧が低下する。これを避けるために、各フィルタ部8R、8G、8Bの境界部分の隙間Sを広くしてアライメントのズレを予め見込んでおく必要があるが、隙間Sを広くするためにはブラックマトリクス7の線幅を広くしなければならず、開口部7aの開口率の低下を招いてしまう。
【0011】
この発明の課題は、柱状スペーサを安定した形状に形成でき、十分な耐圧が得られるようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明の液晶表示素子は、液晶が封入される一対の透明な基板のうち、一方の基板の対向面にブラックマトリクスを形成するとともに、このブラックマトリクスを覆って、このブラックマトリックスの線幅上に隙間を設けて互いに隣接させてそれぞれ一層に配置された複数色のカラーフィルタを形成し、前記ブラックマトリクスに対応する互いに隣接したカラーフィルタの一方の、このカラーフィルタの縁の近傍の境界部に形成される突起より内側の平坦面上に、前記カラーフィルタとは異なる樹脂からなり、前記一対の基板を所定間隔で支える柱状スペーサを形成したことを特徴とする。
この発明によれば、ブラックマトリクスに対応するカラーフィルタの平坦面に柱状スペーサを形成したので、柱状スペーサを先端面が平坦な安定した形状に形成することができ、これにより十分な耐圧を得ることができる。
【0013】
この場合、請求項2に記載のごとく、互いに隣接する各フィルタ部の境界部分が前記ブラックマトリクスの各線幅の中心から一定方向にずれた位置に形成され、前記柱状スペーサは、前記ブラックマトリクスに対応する範囲が広いフィルタ部の平坦面に形成されていることにより、一対の基板を支えるのに必要な柱状スペーサの断面積を十分に確保することができる
また、請求項に記載のごとく、前記カラーフィルタの表面には、表面が平坦で透明な保護膜が形成され、前記柱状スペーサは、前記ブラックマトリクスに対応する前記保護膜の表面に形成されていることにより、十分に広い断面積の柱状スペーサを安定した形状で形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図1〜図3を参照して、この発明の液晶表示素子の第1実施形態について説明する。なお、図10に示された液晶表示素子と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図1は液晶表示素子の上側のガラス基板を上下反転した状態の平面図、図2はそのX−X矢視断面図、図3は図2の要部の拡大断面図である。
この液晶表示素子に用いられる上側のガラス基板1の上面には、図1および図2に示すように、ブラックマトリクス7およびカラーフィルタ20が形成されている。
ブラックマトリクス7は、従来例と同様、所定の線幅(15〜20μm程度)で画素電極3間およびTFT4に対応して形成されており、これにより各画素電極3に対応する箇所には、それぞれ開口部7aが形成されている(図11参照)。
【0015】
カラーフィルタ20は、赤、緑、青のフィルタ部20R、20G、20Bを互い違いに配列したもので、例えば、第1工程で赤色のフィルタ部20Rが形成され、第2工程で緑色のフィルタ部20Gが形成され、第3工程で青色のフィルタ部20Bが形成され、これら各フィルタ部20R、20G、20Bがブラックマトリクス7の開口部7aに対応して形成されているとともに、各フィルタ部20R、20G、20Bの互いに隣接する各境界部分がブラックマトリクス7の各線幅上に位置し、かつ各線幅の中心から一定方向(図2では右方向)にずれた状態で形成されている。すなわち、フィルタ部20R、20G、20Bの互いに隣接する各境界部分には、その端部同士が重なり合って突起状になるのを防ぐために、4μm程度の隙間Sがそれぞれ形成されており、これら隙間Sは、図2および図3に示すように、ブラックマトリクス7の線幅の中心から右側にずれた位置にそれぞれ設けられている。
【0016】
例えば、図3に示すように、赤色のフィルタ部20Rと青色のフィルタ部20Bとが隣接する箇所において、右側に位置する赤色のフィルタ部20Rの左端部では、ブラックマトリクス7に重なり合う範囲が、アライメント精度を考慮して、3μm程度に狭くなっており、左側の青色のフィルタ部20Bの右端部では、ブラックマトリクス7に重なり合う範囲が、8〜13μm程度と広くなっている。なお、このカラーフィルタ20の上面には、ITOなどの透明な共通電極(図示せず)が形成されている。
このカラーフィルタ20におけるブラックマトリクス7と対応する箇所の各フィルタ部20R、20G、20B上には、図1および図2に示すように、それぞれ柱状スペーサ21が形成されている。すなわち、柱状スペーサ21は、ブラックマトリクス7と対応する箇所の各フィルタ部20R、20G、20Bのうち、ブラックマトリクス7と重なり合う範囲が広いフィルタ部20R、20G、20Bの各右端部における平坦面、つまり図3に示すようにフィルタ部20R、20G、20Bの製造プロセスで形成される突起12を避けた平坦面に形成されている。なお、この柱状スペーサ21は、従来の柱状スペーサ10と同様のプロセスで形成される。
【0017】
このような液晶表示素子では、カラーフィルタ20の各フィルタ部20R、20G、20Bの境界部分の隙間Sをブラックマトリクス7の線幅の中心から右側にずらしたことにより、各フィルタ部20R、20G、20Bの両端部において、ブラックマトリクス7と重なり合う範囲を異ならせ、ブラックマトリクス7と重なり合う各フィルタ部20R、20G、20Bの各右端部を各左端部よりも十分に広くしたので、フィルタ部20R、20G、20Bの各右端部に、その製造プロセスで形成された突起12を避けても、十分に広い平坦面を確保することができ、この平坦面に柱状スペーサ21を形成するので、柱状スペーサ21の上端面が平坦な安定した形状の柱状スペーサ21を形成することができるとともに、一対のガラス基板1、2を支えるのに必要な柱状スペーサ21の断面積を確保することができ、これにより十分な耐圧性を有する液晶表示素子を得ることができる。
【0018】
参考例
次に、図4〜図7を参照して、参考例について説明する。この参考例は、図1〜図3に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この液晶表示素子は、柱状スペーサ21を同色のフィルタ部に形成した構成で、これ以外は第1実施形態と同じ構成になっている。
すなわち、柱状スペーサ31は、ブラックマトリクス7に対応する箇所の各フィルタ部20R、20G、20Bのうち、特に第1工程で形成された赤色のフィルタ部20Rに形成されている。この場合、柱状スペーサ31は、その総数が第1実施形態よりも少ないので、各断面積が第1実施形態よりも大きく形成されている。
【0019】
このような液晶表示素子では、各フィルタ部20R、20G、20Bのうち、第1工程で赤色のフィルタ部20Rが形成されていることにより、赤色のフィルタ部20Rの両端部に突起12が形成されておらず、赤色のフィルタ部20R全体が最も安定した平坦面に形成されているため、第1実施形態のように突起12を避けて柱状スペーサ31を形成する必要がなく、柱状スペーサ31の形成領域を第1実施形態よりも広くすることができる。このため、柱状スペーサ31の断面積が第1実施形態よりも大きくても、柱状スペーサ31をブラックマトリクス7に対応する赤色のフィルタ部20Rに安定した形状で十分に形成することができる。この場合、図7に示すように、柱状スペーサ31のアライメントが多少ずれて、柱状スペーサ31が赤色のフィルタ部20Rから外れたとしても、柱状スペーサ31の一部が欠けるだけで、図17に示す従来例の場合に比べて、上端面の面積が大きく、かつ柱状スペーサ31全体の形状が安定的であるから、柱状スペーサ31の耐圧を確保でき、歩留まりが良く、かつ十分な耐圧性を有する液晶表示素子を得ることができる。
【0020】
[第実施形態]
次に、図8および図9を参照して、この発明の液晶表示素子の第実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図3に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この液晶表示素子は、カラーフィルタ20の上面に透明な保護膜40を形成し、この保護膜40上に柱状スペーサ21を形成した構成で、これ以外は第1実施形態と同じ構成になっている。
すなわち、保護膜40は、アクリル系樹脂などをベースにした熱硬化性の透明な有機材料で、その粘度が約15cp以下のもである。この保護膜40は、有機材料をスピンコートなどによりカラーフィルタ20の表面に塗布して十分にレべリングした後、ホットプレートなどで乾燥することにより、膜厚が1.5〜3μm程度で、表面が平坦な状態で形成されている。柱状スペーサ21は、ブラックマトリクス7に対応する箇所のフィルタ部20R、20G、20Bのうち、ブラックマトリクス7と重なり合う範囲が広いフィルタ部20R、20G、20Bの各右端部上の保護膜40にそれぞれ形成されている。
【0021】
このような液晶表示素子の保護膜40では、粘度が15cp以下であるから、カラーフィルタ20の表面の低い箇所に有機材料が良好に流れ、表面が平坦に形成される。また、この保護膜40では、膜厚が1.5〜3μm程度に形成され、膜厚が1.5μm以上であることにより、下地のカラーフィルタ20の突起12を十分に埋めることができ、また膜厚が3μm以下であることにより、保護膜40上にスパッタリングなどでITOなどからなる共通電極(図示せず)を形成する際に保護膜40にシワが発生するのを防ぎ、かつ光の透過率の低下をも抑えることができる。
このように、この液晶表示素子によれば、カラーフィルタ20の各フィルタ部20R、20G、20B上に透明な保護膜40を形成したので、この保護膜40によりカラーフィルタ20の突起12を埋めることができ、しかも保護膜40の表面が平坦であるから、カラーフィルタ20の突起12の影響を受けずに、ブラックマトリクス7に対応するフィルタ部20R、20G、20Bにおける柱状スペーサ21の形成領域を広くすることができ、これにより十分に広い断面積の柱状スペーサ21をその上端面が平坦な安定した形状で形成することができ、これにより十分な耐圧を有するものを得ることができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、液晶が封入される一対の透明な基板のうち、一方の基板の対向面にブラックマトリクスを形成するとともに、このブラックマトリクスを覆って、このブラックマトリックスの線幅上に隙間を設けて互いに隣接させてそれぞれ一層に配置された複数色のカラーフィルタを形成し、前記ブラックマトリクスに対応する互いに隣接したカラーフィルタの一方の、このカラーフィルタの縁の近傍の境界部に形成される突起より内側の平坦面上に、前記カラーフィルタとは異なる樹脂からなり、前記一対の基板を所定間隔で支える柱状スペーサを形成したので、柱状スペーサを先端面が平坦な安定した形状に形成することができ、これにより十分な耐圧を有する液晶表示素子を得ることができる。
この場合、互いに隣接する各フィルタ部の境界部分をブラックマトリクスの各線幅の中心から一定方向にずれた位置に形成し、ブラックマトリクスに対応する範囲が広いフィルタ部の平坦面に柱状スペーサを形成することにより、一対の基板を支えるのに必要な柱状スペーサの断面積を十分に確保することができる。
【0023】
またカラーフィルタの表面に、表面が平坦で透明な保護膜を形成し、この保護膜のブラックマトリクスに対応する表面に柱状スペーサを形成することにより、十分な断面積の柱状スペーサを安定した形状で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の液晶表示素子の第1実施形態における上側のガラス基板を示した要部の平面図。
【図2】 図1のX−X矢視断面図。
【図3】 図2の要部の拡大断面図。
【図4】 参考例における上側のガラス基板を示した要部の平面図。
【図5】 図4のY−Y矢視断面図。
【図6】 図5の要部の拡大断面図。
【図7】 図6において柱状スペーサの形成時にアライメントがずれた状態を示した要部の拡大断面図。
【図8】 この発明の液晶表示素子の第実施形態における上側のガラス基板の断面図。
【図9】 図8の要部の拡大断面図。
【図10】 液晶表示素子の要部断面図。
【図11】 図10の液晶表示素子の上側のガラス基板における柱状スペーサの配置場所の代表例を示した図。
【図12】 図10の上側のガラス基板上に形成されたブラックマトリクスに対応するカラーフィルタ上に柱状スペーサを形成した状態の拡大断面図。
【図13】 柱状スペーサの断面積に対する耐圧の差異を示した図。
【図14】 図12においてカラーフィルタの各フィルタ部が隣接する隙間を広げ、この隙間に位置するブラックマトリクス上に柱状スペーサを形成する場合の理想的な拡大断面図。
【図15】 実際に形成されたカラーフィルタの断面形状を示した図。
【図16】 図15において各フィルタ部の隣接する隙間に柱状スペーサを形成した場合の拡大断面図。
【図17】 図16において柱状スペーサの形成時にアライメントがずれた状態を示した拡大断面図。
【符号の説明】
1、2 ガラス基板
7 ブラックマトリクス
11 液晶
20 カラーフィルタ
20R、20G、20B フィルタ部
21、31 柱状スペーサ
40 保護膜

Claims (3)

  1. 液晶が封入される一対の透明な基板のうち、一方の基板の対向面にブラックマトリクスを形成するとともに、このブラックマトリクスを覆って、このブラックマトリックスの線幅上に隙間を設けて互いに隣接させてそれぞれ一層に配置された複数色のカラーフィルタを形成し、前記ブラックマトリクスに対応する互いに隣接したカラーフィルタの一方の、このカラーフィルタの縁の近傍の境界部に形成される突起より内側の平坦面上に、前記カラーフィルタとは異なる樹脂からなり、前記一対の基板を所定間隔で支える柱状スペーサを形成したことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 前記カラーフィルタは、互いに隣接する各フィルタ部の境界部分が前記ブラックマトリクスの各線幅の中心から一定方向にずれた位置に形成され、前記柱状スペーサは、前記ブラックマトリクスに対応する範囲が広いフィルタ部の平坦面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。
  3. 前記カラーフィルタの表面には、表面が平坦で透明な保護膜が形成され、前記柱状スペーサは、前記ブラックマトリクスに対応する前記保護膜の表面に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の液晶表示素子。
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