JP3819738B2 - 架空線路へのかん類の設置方法及び装置 - Google Patents

架空線路へのかん類の設置方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のケーブルを一束化した架空線路設備におけるケーブル支持線又は吊線へのかん類の設置方法及び装置に関し、特に、複数のケーブルを一束化することにより、各ケーブルにそれぞれ設置されていた複数のかん類を一体化して設置するのに好適な架空線路へのかん類の設置方法及び装置に関する。 ここで、かん類とは、ケーブル接続部及び当該ケーブル接続部を収容した部分をいう。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光ファイバケーブルなど、通信用の架空ケーブルを電柱に布設する場合、その架空ケーブルに張力が直接加わって、切断などの損傷を受けることのないよう、電柱間には、ケーブルリングなどを用いて当該架空ケーブルを連続的に吊下げ設置するための「吊線」が事前に張設される。
【0003】
この吊線には、以上の架空ケーブルの他、当該架空ケーブルの布設に際しそれが末端に達したときに、別の架空ケーブルを新たに延長接続するための「架空光クロージャ」等の筐体物が、しばしば、その吊線を支持している電柱の近傍領域(設置作業者の手が届く範囲)において吊下げ設置される。
【0004】
また、ここに例示した架空光クロージャの付近には、当該クロージャから光ファイバケーブルの引出しを容易に行えるなどの利便性を考慮し、複数の契約家庭や事業所に光通信サービスを提供するための「架空集合π−ONU(ONU:Optical Network Unit)」等の筐体物が、併せて吊下げ設置されることがある。
【0005】
以下に、電柱間に張設されている吊線に対し、任意の種別をなす2つの筐体物を、その吊線を支持している電柱の近傍領域において同時に吊下げ設置する手法につき、添付図面を参照しながら説明する。
【0006】
図6(a)は、吊線に対し2つの筐体物を同時に吊下げ設置するための従来の手法を示す図であり、同図(b)は、当該従来手法の問題点を改善するために考慮されている他の吊下げ設置の手法を示す図である。
【0007】
まず、同図(a)に示すように、従来の吊下げ設置の手法により、それぞれ任意の種別をなす第1の筐体物(架空光クロージャを想定)1と、第2の筐体物(架空集合π−ONUを想定)2とを、架空に張設されている吊線3に対し同時に吊下げ設置する場合、当該第1及び第2の筐体物1,2は、電柱4から直線状2方向に張設される吊線3,3の双方にそれぞれ吊下げ設置するようにしている。
【0008】
なお、電柱4への吊線3の固定に際しては、一般に、電柱4の上部に締付けにより固定された電柱用バンド5に対し、吊線3を架空に支持するための吊線支持金具6をさらに固定し、この吊線支持金具6を以って、目的の吊線3の固定を行うようにしている。
【0009】
ここで、以上の吊下げ設置の手法にあっては、2つの筐体物1,2を、電柱4の両側、即ち、2方向に張設される吊線3,3の双方に対し吊下げ設置しているため、2つの筐体物1,2の設置作業者又は他の目的のための作業者が、当該吊下げ設置工事を終えた後の電柱4に再び昇柱する必要が生じた場合などに、それら2つの筐体物1,2の何れかが昇柱の邪魔になってしまう。
【0010】
こうした問題に対処するため、同図(b)に示すように、第1の筐体物1が、電柱4の片側、即ち、2方向に張設される吊線3,3の何れか一方(図では左方)に吊下げ設置された状態で、第2の筐体物2を、その第1の筐体物1のさらに先に位置する吊線3の領域に吊下げ設置するなどの改善手法も考えられている。
【0011】
しかし、上述の改善手法では、電柱4から遠くに位置する第2の筐体物2に対し、柱上で作業を行っている設置作業者の手が届きにくく、所要の吊下げ設置工事を安全に遂行することが困難となる。
【0012】
また、片側の吊線3のみに対する2つの筐体物1,2の同時吊下げ設置による重量集中に伴い、吹き付ける風により振動が増幅されて、吊線3の金属疲労を早期に進行させる可能性を有するなどの問題をもはらんでおり、これら各問題から、以上の改善手法を採用するには至っていない。
【0013】
なお、以上の金属疲労の問題からも明らかなように、吊線3に対して重量物を吊下げ設置するのは、本来的に不適当であり、例えば、前述した架空集合π−ONUに電源を供給するための通信補助装置類など、将来的に吊線3への吊下げ設置が要望されている重量筐体類(図示せず)に関しても、その重量からして、これを吊線3に吊下げ設置することなどは、到底不可能なことである。
【0014】
こうした不都合から、2つの筐体物1,2を吊下げ設置する必要が生じた場合、吊線3を利用するのではなく、電柱4を利用して設置する手法も存在する。
【0015】
図7(a)は、その電柱4を利用して2つの筐体物1,2を同時に吊下げ設置するための従来の手法を示す図(同図(b)は、同手法を適用した場合の吊線3に関する仮吊りの形態を示す図。)である。
【0016】
当該手法によれば、電柱4に固定された前述の電柱用バンド5により固定的に架空に支持される図示のアーム型固定金具7を利用して、所要の2つの筐体物1,2を、電柱4から等距離に位置させながら設置することができるため、柱上で作業を行う設置作業者の安全を確保することができると同時に、上述した通信補助装置類などの重量筐体物をも確実に設置することができる。
【0017】
なお、同図に示されるように、吊線3を架空に支持する吊線支持金具6は、電柱用バンド5に予め固定的に立設された皿ボルト8により固定されるようになっており、これにより、吊線3の電柱4への固定が図られている。
【0018】
ところで、吊線3に吊下げ設置される通信用の架空ケーブルは、しばしば、電力会社など他事業者の保有する電柱4に、共同利用又は借用の形態で布設されるが、この際、他事業者の事情により、その電柱4を移設する必要が生じる場合がある。このとき、移設後の電柱4に対する吊線3の固定に先立って、いわゆる「仮吊り」と呼ばれる作業を、吊線3に関して行う必要がある。
【0019】
図8は、1つの筐体物1のみが吊下げ設置された吊線3に関する仮吊りの形態を示す図であるが、同図に示すように、所要の仮吊りに際しては、まず、電柱4に吊線3を固定している吊線支持金具6の皿ボルト8等をゆるめて、移設前の電柱4から吊線3を引き離し、その電柱4を所望の位置に移設する。
【0020】
次に、移設後の電柱4において、これを保有する他事業者が、針金や縛り紐などの仮吊り材9を使用して吊線3を仮吊りし、その後、架空ケーブル(図示せず)の保有者が、電柱用バンド5及び吊線支持金具6を再び使用して、移設後の電柱4に対する吊線3の固定を完了した後に、使用していた仮吊り材9を取り除くようにする。
【0021】
なお、以上の仮吊りの事例は、あくまで、吊線3に1つの筐体物1のみが吊下げ設置されている場合にのみ適用される手法を示したものであり、これに対し、2つの筐体物1,2が電柱4の両側に吊下げ設置されている場合(図6を参照)には、電柱4の移設に伴い、一方の筐体物2の設置位置がその移設後の電柱4から遠く離れてしまう。
【0022】
前述した吊線3の金属疲労に関する問題を再び引き起こす結果となるため、上述したような簡易な仮吊りの手法を一様に適用することはできない(移設後の電柱4の「両側」に対して2つの筐体物1,2が配置されるよう、一方の筐体物2の再設置作業が必須となる)。
【0023】
また、アーム型固定金具7により2つの筐体物1,2の同時吊下げ設置を行った場合(図7(a)を参照)において、電柱4の移設に伴う吊線3の仮吊りを行おうと、電柱4に対し吊線支持金具6を固定している皿ボルト8等をゆるめて、吊線3と電柱4との分離を図っても、図7(b)に示すように、アーム型固定金具7が電柱用バンド5を介した状態で電柱4に固定されたまま残留する。
【0024】
そのため、電柱4の移設に先立ち、吊線3からアーム型固定金具7上の2つの筐体物1,2に引き込まれている架空ケーブル(図示せず)の処理が必要となり、電柱4を移設しようとする他事業者だけでは、図8に例示したような簡易な仮吊りの作業は不可能である。
【0025】
このため、以上のような場合には、電柱4の保有者(他事業者)と架空ケーブルの保有者とが、事前に、工事の日程調整を行う必要があるが、その工事の当日においても、他事業者による電柱4の移設が完了するまでの時間が不確定で、架空ケーブルの保有者が実際の工事に着手するまでの待機時間が長くなる傾向にあるため、双方の保有者の間で所要の円滑に工事を進めるのは、現状では、非常に困難なこととなっている。
【0026】
してみれば、吊線3の「仮吊り」の問題を含む、2つの筐体物1,2の「同時吊下げ設置」に関する様々な問題に対処するには、図9(望まれる2つの筐体物の同時吊下げ設置の形態を示す図)に示すように、電柱4から等距離にある一方の吊線3の線上領域に、2つの筐体物1,2を同時に吊下げ設置することを前提とした手法を講じるのが得策であるといえる。
【0027】
なお、以上の前提手法は、図10(曲柱の形態を示す図)に示すような、いわゆる曲柱10(通常、2方向に帳設される吊線3,3のなす角θが、120°<θ<180°の場合)に帳設された一方の吊線3に対しても、同様に適用可能でなければならない。
【0028】
そこで、電柱から等距離にある一方の吊線の線上領域に、2つの筐体物を同時に吊下げ設置する手法及び装置としては、特開2001−8318号公報に記載された技術が考え出された。
【0029】
図11は、特開2001−8318号公報に記載された技術の概要を示す図であって、(a)は、取付け金具の使用状態拡大正面図、(b)は、同取付け金具の使用状態一部破断拡大側面図、(c)は、筐対物吊下げ設置装置の使用状態平面図、(d)は、同筐対物吊下げ設置装置の使用状態正面図である。
【0030】
この手法及び装置は、第1及び第2の筐体物1,2の取付けに供され、これら2つの筐体物1,2を空間的に並列に配置させた状態に固定しうる筐体物取付け並行ロッドフレーム11と、電柱4から2方向に張設される吊線3,3のうち何れか一方の吊線3に沿って設置され、2つの筐体物1,2の吊下げ設置のため、これらが固定される筐体物取付け並行ロッドフレーム11を空間的に支持する筐体物吊下げ補助棒12と、電柱4に固定的に取り付けられて使用され、吊線3及び筐体物吊下げ補助棒12の終端部12aを支持する取付け金具13と、一方の吊線3に対し、筐体物吊下げ補助棒12の先端主要領域を遊動不能に複数箇所で固定するためのU字ボルト等の固定部材14とを有してなっている。
【0031】
図11に示す従来の手法及び装置によれば、電柱4から等距離にある一方の吊線3の線上領域に2つの筐体物1,2を同時に吊下げ設置し、それら2つの筐体物1,2の加算重量の一部を電柱4における吊線3の支持領域へも分散して荷重するようにしたことから、柱上の作業者に対し安全な作業領域が確保されると同時に、吊線3の金属疲労が効果的に抑制されて、通信補助装置類などの重量筐体物も吊線3を利用して確実に吊下げ設置することが可能となる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11に示す従来の手法及び装置は、複数の契約家庭や事業所に光通信サービスを提供するための「架空集合π−ONU」等の筐体物が2個吊線に設置される場合に適用するものであり、吊線に対して用いる吊下げ装置であった。換言すれば、図11に示す従来の手法及び装置は、ケーブルと吊線が分離していて、ケーブルが吊線に吊下げられた架空線路に適用するものであった。
【0033】
したがって、既存のメタリック架空線路設備がケーブルと吊線が一体化された自己支持型である場合は、図11に示す従来の手法及び装置を適用することはできない。
【0034】
また、既存のケーブルがケーブルと吊線が分離したいわゆる「丸形」である場合は、既存の吊線に設置されている筐体物を一旦取り外して、当該取り外した筐体物を筐体物取付け並行ロッドフレーム11等に設置しなければならず、筐体物(かん類に相当する)の解体及び組立てをする作業が発生するために、その装置の取付けに多大な時間と労力を必要とする。
【0035】
さらにまた、筐体物としてのかん類が「接続端子かん」である場合は、工事等によりかん類の内部に収容されているケーブルの接続部について作業をするために、当該かん類を開閉することが必要となるが、図11のように、2つの筐体物1,2が隣接して配置されていると、一方の筐体物を開けようとすると他方の筐体物が邪魔となって、当該筐体物(かん類)の開閉が困難となるという問題点も生じる。
【0036】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は以下の通りである。
即ち、本発明の第1の目的は、2本のケーブルを一束化することにより、各ケーブルに設置された2つのかん類を一体に設置する場合に、既存架空ケーブルのケーブル支持線及び吊線の種別に関係なく、簡易かつ迅速に当該設置作業を実行することが可能な架空線路へのかん類の設置方法及び装置を提供せんとするものである。
【0037】
本発明の第2の目的は、2本のケーブルを一束化する場合において、既存の支持体ケーブルが吊線とケーブルが分離してなる丸形ケーブルの場合であっても、既存のかん類について解体及び組立て作業を必要とせずに、各ケーブルに設置された2つのかん類を一体に設置することが可能な架空線路へのかん類の設置方法及び装置を提供せんとするものである。
【0038】
本発明の第3の目的は、既存の架空ケーブルを移設することにより、2本のケーブルを一束化する場合において、既存の架空ケーブルに設置されている既存のかん類について解体及び組立て作業を必要とせずに、各ケーブルに設置された2つのかん類を一体に設置することが可能な架空線路へのかん類の設置方法及び装置を提供せんとするものである。
【0039】
本発明の第4の目的は、2本のケーブルが一束化されていて、各ケーブルに設置されたかん類が一体に設置されている場合において、当該かん類について容易に開閉することが可能であって、当該かん類の内部についての作業を簡易かつ迅速に実行することが可能な架空線路へのかん類の設置方法及び装置を提供せんとするものである。
【0040】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に、特許請求の範囲における各請求項の記載から自ずと明らかとなろう。
【0041】
【課題を解決するための手段】
本発明方法は、上記課題の解決に当たり、架空ケーブルにおけるケーブル支持線又は吊線を把持する把持部とアーム部によって、2本のケーブルそれぞれに設けられている2つのかん類を一体化して設置する構成手法を講じる特徴を有する。
【0042】
本発明装置は、上記課題の解決に当たり、架空ケーブルにおけるケーブル支持線又は吊線に取付けられる把持部とアーム部を有してなり、把持部は、第1のケーブルの支持線又は吊線を把持し、アーム部は、第2のケーブルが取付けられるものからなる構成手段を講じる特徴を有する。
【0043】
更に、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念にわたる新規な特徴的構成手法又は手段を採用することにより、上記目的を達成するように為される。
【0044】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、2本のケーブルを一束化するときに、当該2本のケーブルそれぞれに設けられているかん類を一体として設置する架空線路へのかん類への設置方法であって、少なくともいずれかが電柱の張架点で支持されて、略並行に張設された前記2本のケーブルにおける一方のケーブルに設けられた第1かん類の左右両側近傍部位の当該ケーブルを、把持部でそれぞれ把持し、略並行に張設された前記2本のケーブルにおける他方のケーブルに設けられた第2かん類の左右両側近傍部位の当該ケーブルを、前記把持部にそれぞれ基端を片持接合され、並行する前記第1かん類と第2かん類を中に挟んだ左右それぞれの近傍部位に沿って、並行相対峙する第1アーム部と第2アーム部との自由端に亙り支持棒で直行結合され形成された平面コの字型形状のアーム部の当該第1アーム部又は当該第2アーム部のいずれかを前記電柱の張架点に取り付けられた取付け金具に取り付け、一束化される既設の架空線路の前記ケーブル支持線及び吊線種別に関係なく、前記第1かん類と前記第2かん類を略並行にかつ近接して一体化設置可能及びそれぞれ個別に解体可能としてなる架空線路へのかん類の設置方法の構成採用にある。
【0045】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記把持部が、前記第1かん類を中に挟んだそれぞれ近傍部位に第1把持部と第2把持部とを有してなり、前記把持部での把持は、前記一方のケーブルに設けられた第1かん類の長手方向左側の近傍部位の当該ケーブルを、前記第1把持部で把持し、前記一方のケーブルに設けられた第1かん類の長手方向右側の近傍部位の当該ケーブルを、前記第2把持部で把持してなり、前記アーム部での取付けは、前記他方のケーブルに設けられた第2かん類の長手方向左側の近傍部位の当該ケーブルを、前記第1把持部に接合されている前記第1アーム部自由端寄りに取付け、前記他方のケーブルに設けられた第2かん類の長手方向右側の近傍部位の当該ケーブルを、前記第2把持部に接合されている前記第2アーム部自由端寄りに取付けてなる架空線路へのかん類の設置方法の構成採用にある。
【0046】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記アーム部での取付けが、当該支持棒の略中央に長手方向に沿って前記第2かん類を貫通して、前記第2かん類の左右近傍部位の前記他方のケーブルを、当該支持棒に縛り付けてなる架空線路へのかん類の設置方法の構成採用にある。
【0047】
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記架空線路へのかん類の設置方法が、前記第1かん類及び前記第2かん類の工事に際し、前記第1アーム部及び前記第2アーム部それぞれにつき長手方向に引き伸ばすことにより、前記第1かん類と前記第2かん類の並行間隔を大きく開けてなる架空線路へのかん類の設置方法の構成採用にある。
【0048】
本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方法の第1、2、3又は第4の特徴における前記架空線路へのかん類の設置方法が、前記第1かん類及び前記第2かん類の加算重量が、前記2本のケーブルと前記電柱の張架点に、一様に荷重するように、設置してなる架空線路へのかん類の設置方法の構成採用にある。
【0052】
本発明装置の第1の特徴は、第1ケーブルに設けられている第1かん類と、当該第1ケーブルに略並行に張設される第2ケーブルに設けられている第2かん類とを、一体化して吊下げ設置する架空線路へのかん類の設置装置であって、前記第1ケーブルにおける前記第1かん類を中に挟んだ左右両側の近傍部位を把持する把持部と、当該把持部に基端を片持結合されている部材であって、前記第2ケーブルにおける前記第2かん類を中に挟んだ左右両側の近傍部位に自由端が取付けられるとともに、前記把持部にそれぞれ基端を片持接合され、並行する前記第1かん類と第2かん類を中に挟んだ左右それぞれの近傍部位に亙って、並行相対峙する第1アーム部と第2アーム部との自由端に亙り支持棒で直行結合されて形成され、当該第1アーム部及び当該第2アーム部のいずれかを、電柱の取付け金具に取付けた平面コの字型形状のアーム部と、を有し、前記第1ケーブルに設けられた第1かん類と、前記第2ケーブルに設けられた第2かん類とをそれぞれ個別に解体、設置可能に一束化してなる架空線路へのかん類の設置装置の構成採用にある。
【0053】
本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記把持部が、前記第1ケーブルにおける前記第1かん類の長手方向左側の近傍部位を把持する第1把持部と、前記第1ケーブルにおける前記第1かん類の長手方向右側の近傍部位を把持する第2把持部と、を有してなる架空線路へのかん類の設置装置の構成採用にある。
【0054】
本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装置の第1又は第2の特徴における前記支持棒が、当該棒状部材の略中央に長手方向に沿って前記第2かん類を貫通するとともに、前記第2ケーブルにおける前記第2かん類左右両側の近傍部位がそれぞれ縛り付けられてなる架空線路へのかん類の設置装置の構成採用にある。
【0055】
本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装置の第1、2又は第3の特徴における前記第1アーム部が、当該第1アーム部の長手方向に伸縮自在に形成され、前記第2アーム部は、当該第2アーム部の長手方向に伸縮自在に形成される架空線路へのかん類の設置装置の構成採用にある。
【0056】
本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装置の第1、2、3又は第4の特徴における前記取付け金具が、前記第1ケーブル及び前記第2ケーブルのいずれかを前記電柱において支持する部位の張架点に、取付けられる架空線路へのかん類の設置装置の構成採用にある。
【0057】
本発明装置の第6の特徴は、上記本発明装置の第1、2、3、4又は第5の特徴における前記取付け金具が、当該取付け金具に取付けられる前記第1アーム部及び前記第2アーム部のいずれかと、前記電柱の張架点との間隔を、調整可能に設置する調節機構を有してなる架空線路へのかん類の設置装置の構成採用にある。
【0058】
本発明装置の第7の特徴は、上記本発明装置の第1、2、3、4、5又は第6の特徴における前記取付け金具が、前記第1アーム部及び前記第2アーム部の長手方向が地面に略水平となるように、当該第1アーム部及び前記第2アーム部のいずれかを支持するものからなる架空線路へのかん類の設置装置の構成採用にある。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を装置例及び方法例につき説明する。
【0060】
なお、本発明は、2本のケーブルを一束化する際に、各ケーブルに設置された2つのかん類を一体に設置する方法及び装置に関するものであるが、本実施形態では、一束化される2本のケーブルとして、吊線と通信用のケーブルとが一体化された自己支持型のケーブルを例に挙げて説明しているが、これに限らず、「架空集合π−ONU」等の筐体物が設置されるケーブルであって吊線と通信用のケーブルとが分離しているいわゆる丸形ケーブルに適用してもよい。
【0061】
(第1装置例)
図1は、本発明の第1装置例に係る架空線路へのかん類の設置装置の架設状態平面図である。
図2は、本発明の第1装置例に係る架空線路へのかん類の設置装置の架設状態正面図である。
図3は、同上の架空線路へのかん類の設置装置の電柱間における配置を示す図である。
【0062】
図中、β1は本第1装置例に係る架空線路へのかん類の設置装置、23は既設の架空線路である第1ケーブル、24は新設された又は移設された架空線路であって第1ケーブル23に一束化される第2ケーブル、21は第1ケーブル23に設けられている第1かん類、22は第2ケーブル24に設けられている第2かん類である。
【0063】
架空線路へのかん類の設置装置β1は、第1把持部31aと、第2把持部31bと、第1アーム部32aと、第2アーム部32bと、支持棒33と、調節機構34と、吊下げ補助棒35とを具備している。
【0064】
第1把持部31a及び第2把持部31bは、第1ケーブル23における第1かん類21を中に挟んだ左右両端の近傍部位を把持するものである。具体的には、第1把持部31aは、第1ケーブル23における第1かん類21の長手方向左側の近傍部位を把持する。第2把持部31bは、第1ケーブル23における第1かん類21の長手方向右側の近傍部位を把持する。
【0065】
第1アーム部32aは、一端が第1把持部31aに直交結合されている棒状部材である。第2アーム部32bは、一端が第2把持部31bに直交結合されている棒状部材である。
【0066】
また、第1アーム部32aの他端及び第2アーム部32bの他端には、第1アーム部32aの長手方向に直角に直交結合されるとともに、第2アーム部32bの長手方向にも直角に直交結合される棒状部材からなる支持棒33が取付けられている。そして、第1アーム部32aと支持棒33と第2アーム部32bで、「コの字」形状のアーム部を構成している。
【0067】
ここで、支持棒33には、当該棒状部材33の略中央に長手方向に沿って第2かん類22が位置決め配置される。即ち、第2かん類22の中を支持棒33が貫通している。また、支持棒33には、第2ケーブル24における第2かん類を中に挟んだ左右両側の近傍部位がそれぞれ縛り付けられている。
【0068】
更に、第1アーム部32aと支持棒33と第2アーム部32bからなる平面コ字型アーム部は、取付け金具35によって電柱4に取付けられている。取付け金具35は、第1ケーブル23を電柱4において支持する部位である張架点(皿ボルト8の部位)に取付けられる。取付け金具35は、当該取付け金具に取付けられる第2アーム部32bと、電柱4の張架点との間隔を、調整の際、第2把持部31b等を緩めて、調整可能に設置する調節機構34を具備している。調節機構34は、ボルト部とナット部からなり、ボルト部が第2アーム部32bを貫通している。
【0069】
また、取付け金具35は、図1,図2に示すように、第1アーム部32a及び第2アーム部32bの長手方向が地面に略水平となるように、第2アーム部31bを支持する。
【0070】
これらにより、本第1装置例によれば、図3に示すように、第1ケーブル(既設架空線路)23と第2ケーブル(一束化ケーブル)24を一束化することによって、2つのかん類(第1かん類21、第2かん類22)を一体に設置する場合に、既設架空線路である第1ケーブル23のケーブル支持線及び吊線種別に関係なく、アーム部(第1アーム部32a、第2アーム部32b、支持棒33)を取付けることが可能となるので、2つのかん類を一体化する作業を簡易かつ迅速に実行することを可能とする。
【0071】
また、既設架空線路である第1ケーブル23が吊線と通信用ケーブルが分離した丸形の場合であっても、第1ケーブル23に既設されている第1かん類21につき解体及び組立て作業をすることなく、その第1かん類21が設置されているままで、第1かん類21と第2かん類22を一体化することが可能となる。図11に示す従来の設置装置では、第1かん類21と第2かん類22を一体化しようとすると、既設の第1かん類21の解体及び組立て作業が必要となる。
【0072】
(第2装置例)
図4は、本発明の第2装置例に係る架空線路へのかん類の設置装置β2の使用状態平面図である。
【0073】
架空線路へのかん類の設置装置β2における架空線路へのかん類の設置装置β1と異なる点は、第1アーム部32aに第1スライド機構41aが設けられており、第2アーム部32bに第2スライド機構41bが設けられている点である。
【0074】
第1スライド機構41aによって、第1アーム部32aは長手方向に伸縮自在となっており、第2スライド機構41bによって、第2アーム部32bも長手方向に伸縮自在となっている。
【0075】
そこで、第1スライド機構41a及び第2スライド機構41bで第1アーム部32a及び第2アーム部32bを伸ばせば、支持棒33を介して第1アーム部32a及び第2アーム部32bに取付けられた第2かん類22が図面の下方にスライドするので(第2かん類22’)、第1かん類21と第2かん類22の間隔が大きくなり、第1かん類21又は第2かん類22の開閉作業及びそのかん類内部についての作業が容易となる。
【0076】
(方法例)
前記装置例に適用する本実施形態例の方法例につき図面を参照して説明する。図5は、上述の装置例が適用される状況を示す概念模式図であり、(a)は第2ケーブル24’が移設される前の状態を示し、(b)は第2ケーブル24’が移設された後の状態を示している。
【0077】
同図(a)に示すように、電柱4,4間には、既設の架空線路である第1ケーブル23が張架されており、さらに既設の架空線路である第2ケーブル24’も張架されている。第1ケーブル23には、第1かん類21が電柱4の近傍に設けられており、第2ケーブル24’には、第2かん類22が電柱4の近傍に設けられている。
【0078】
同図(b)に示すように、既設の架空線路である第2ケーブル24’が上方に移設されて第1ケーブル23に一体化される。すると、第1かん類21と第2かん類22が接近するので、上述の装置例を用いて、第1かん類21と第2かん類22を略並行にかつ近接に設置して一体化する。その一体化の具体的手法につき、以下に説明する。
【0079】
図1及び図2に示すように、第1ケーブル23における第1かん類21の長手方向左側の近傍部位を、第1把持部31aで把持し、第1ケーブル23における第1かん類21の長手方向右側の近傍部位を、第2把持部31bで把持する。
【0080】
また、第2ケーブル24における第2かん類22の長手方向左側の近傍部位を、第1アーム部32a他端に直交結合されている支持棒33に縛り付け、第2ケーブル24における第2かん類22の長手方向右側の近傍部位を、第2アーム部32b他端に直交結合されている支持棒33に縛り付ける。
【0081】
ここで、支持棒33を第2かん類22に貫通させて、第2かん類22を支持棒33中央に固定する。
さらに、第2アーム部32bを、取付け金具35を介して電柱4の張架点(皿ボルト8の部位)に取り付ける。
【0082】
これらにより、第1アーム部32aと支持棒33と第2アーム部32bからなる「平面コの字」形状のアーム部が、取付け金具35を介して電柱4に取付けられるとともに、位置決め調整締結した第1把持部31a及び第2把持部31bを介して第1ケーブル23にも取付けられる。したがって、第2ケーブル24及び第2かん類22は「平面コの字」形状のアーム部に取付けられているので、第1かん類21と第2かん類22が略並行にかつ近接に設置して一体化する。
【0083】
ここで、第1かん類21と第2かん類22の加算重量が、第1ケーブル23における第1把持部31a及び第2把持部31bによる把持箇所と電柱4の張架点とに、一様に荷重するように、調節機構34を調節して、第2アーム部31bと電柱4の張架点との間隔を調整する。
【0084】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、必ずしも上記した事項に限定されるものではなく、本発明の目的を達し、下記する効果を奏する範囲において、適宜変更実施可能である。例えば、一束化するケーブルは二本に限らず、3本以上の複数本でもよく、一体化するかん類も2つに限らず、3個以上の複数個でもよい。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、2本の架空ケーブルを一束化する際に、2つのかん類を一体に設置しようとする場合に、一束化される既設の架空線路(架空ケーブル)のケーブル支持線及び吊線種別に関係なく、アーム部を取付けることを可能として、2つのかん類を一体化することを可能とし、当該かん類を一体化する作業を簡易かつ迅速に実行することを可能とする。
【0086】
また、既設の2つの架空ケーブルにおける一方又は双方の移設によってその架空ケーブルを一束化する場合であって、各架空ケーブルにかん類が設置してある場合であっても、その既設のかん類を分解・組立てすることなく、既設のままその2つのかん類を一体化することが可能となるので、当該かん類を一体化する作業を簡易かつ迅速に実行することを可能とする。
【0087】
また、アーム部に枝挿自在なスライド機構を設けたことにより、一体化した2つのかん類相互の並行間隔が可変となるので、当該一体化したかん類の一方につき開けてその内部の配線接続等につき作業する際に、2つのかん類相互の並行間隔をスライド機構で広げることで、当該作業において他方のかん類が邪魔になることを防ぐことが可能となり、一体化したかん類の開閉作業及びそのかん類内部についての作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である第1装置例の架設状態平面図である。
【図2】同上の架設状態正面図である。
【図3】同上の電柱4,4間における配置を示す図である。
【図4】本発明の実施形態である第2装置例の架設状態平面図である。
【図5】同上の第1装置例及び第2装置例が適用される状況を示す概念模式図であり、(a)は第2ケーブル24’が移設される前の状態であり、(b)は第2ケーブル24’が移設された後の状態である。
【図6】(a)は、吊線に対し2つの筐体物を同時に吊下げ設置するための従来の手法を示す図であり、(b)は、当該従来手法の問題点を改善するために考慮されている他の吊下げ設置の手法を示す図である。
【図7】(a)は、その電柱を利用して2つの筐体物を同時に吊下げ設置するための従来の手法を示す図、(b)は、同手法を適用した場合の吊線に関する仮吊りの形態を示す図である。
【図8】1つの筐体物のみが吊下げ設置された吊線に関する仮吊りの形態を示す図である。
【図9】望まれる2つの筐体物の同時吊下げ設置の形態を示す図である。
【図10】曲柱の形態を示す図である。
【図11】従来の筐対物吊下げ設置装置の構成を示す図であり、(a)は、取付け金具の使用状態拡大正面図、(b)は、同取付け金具の使用状態一部破断拡大側面図、(c)は、筐対物吊下げ設置装置の使用状態平面図、(d)は、同筐対物吊下げ設置装置の使用状態正面図である。
【符号の説明】
α1…筐体物吊下げ設置装置
β1,β2…架空線路へのかん類の設置装置
1…第1の筐体物
2…第2の筐体物
3…吊線
4…電柱
5…電柱用バンド
6…吊線支持金具
7…アーム型固定金具
8…皿ボルト
8a…皿ボルト用ナット
9…仮吊り材
10…曲材
11…筐体物取付け並行ロッドフレーム
12…筐体物吊下げ補助棒
12a…(筐体物吊下げ補助棒の)終端部
13…取付け金具
14…固定部材
15…固定機構
16…吊線支持部
17…補助棒支持部
18…スライド機構
21…第1かん類
22、22’…第2かん類
23…第1ケーブル(既設架空線路)
24、24’…第2ケーブル(一束化ケーブル)
31a…第1把持部
31b…第2把持部
32a…第1アーム部
32b…第2アーム部
33…支持棒
34…調節機構
35…取付け金具
41a…第1スライド機構
41b…第2スライド機構

Claims (12)

  1. 2本のケーブルを一束化するときに、当該2本のケーブルそれぞれに設けられているかん類を一体として設置する架空線路へのかん類への設置方法であって、
    少なくともいずれかが電柱の張架点で支持されて、略並行に張設された前記2本のケーブルにおける一方のケーブルに設けられた第1かん類の左右両側近傍部位の当該ケーブルを、把持部でそれぞれ把持し、
    略並行に張設された前記2本のケーブルにおける他方のケーブルに設けられた第2かん類の左右両側近傍部位の当該ケーブルを、前記把持部にそれぞれ基端を片持接合され、並行する前記第1かん類と第2かん類を中に挟んだ左右それぞれの近傍部位に沿って、並行相対峙する第1アーム部と第2アーム部との自由端に亙り支持棒で直行結合され形成された平面コの字型形状のアーム部の当該第1アーム部又は当該第2アーム部のいずれかを前記電柱の張架点に取り付けられた取付け金具に取付け、
    一束化される既設の架空線路の前記ケーブル支持線及び吊線種別に関係なく、前記第1かん類と前記第2かん類を略並行にかつ近接して一体化設置可能及びそれぞれ個別に解体可能としてなる、
    ことを特徴とする架空線路へのかん類の設置方法。
  2. 前記把持部は、
    前記第1かん類を中に挟んだそれぞれ近傍部位に第1把持部と第2把持部とを有してなり、
    前記把持部での把持は、
    前記一方のケーブルに設けられた第1かん類の長手方向左側の近傍部位の当該ケーブルを、前記第1把持部で把持し、
    前記一方のケーブルに設けられた第1かん類の長手方向右側の近傍部位の当該ケーブルを、前記第2把持部で把持してなり、
    前記アーム部での取付けは、
    前記他方のケーブルに設けられた第2かん類の長手方向左側の近傍部位の当該ケーブルを、前記第1把持部に接合されている前記第1アーム部自由端寄りに取付け、
    前記他方のケーブルに設けられた第2かん類の長手方向右側の近傍部位の当該ケーブルを、前記第2把持部に接合されている前記第2アーム部自由端寄りに取付けてなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の架空線路へのかん類の設置方法。
  3. 前記アーム部での取付けは、
    当該支持棒の略中央に長手方向に沿って前記第2かん類を貫通して、
    前記第2かん類の左右近傍部位の前記他方のケーブルを、当該支持棒に縛り付けてなる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の架空線路へのかん類の設置方法。
  4. 前記架空線路へのかん類の設置方法は、
    前記第1かん類及び前記第2かん類の工事に際し、
    前記第1アーム部及び前記第2アーム部それぞれにつき長手方向に引き伸ばすことにより、
    前記第1かん類と前記第2かん類の並行間隔を大きく開けてなる、
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の架空線路へのかん類の設置方法。
  5. 前記架空線路へのかん類の設置方法は、
    前記第1かん類及び前記第2かん類の加算重量が、前記2本のケーブルと前記電柱の張架点に、一様に荷重するように、設置してなる、
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の架空線路へのかん類の設置方法。
  6. 第1ケーブルに設けられている第1かん類と、当該第1ケーブルに略並行に張設される第2ケーブルに設けられている第2かん類とを、一体化して吊下げ設置する架空線路へのかん類の設置装置であって、
    前記第1ケーブルにおける前記第1かん類を中に挟んだ左右両側の近傍部位を把持する把持部と、
    当該把持部に基端を片持結合されている部材であって、前記第2ケーブルにおける前記第2かん類を中に挟んだ左右両側の近傍部位に自由端が取付けられるとともに、前記把持部にそれぞれ基端を片持接合され、並行する前記第1かん類と第2かん類を中に挟んだ左右それぞれの近傍部位に亙って、並行相対峙する第1アーム部と第2アーム部との自由端に亙り支持棒で直行結合されて形成され、当該第1アーム部及び当該第2アーム部のいずれかを、電柱の取付け金具に取付けた平面コの字型形状のアーム部と、を有し、
    前記第1ケーブルに設けられた第1かん類と、前記第2ケーブルに設けられた第2かん類とをそれぞれ個別に解体、設置可能に一束化してなる、
    ことを特徴とする架空線路へのかん類の設置装置。
  7. 前記把持部は、
    前記第1ケーブルにおける前記第1かん類の長手方向左側の近傍部位を把持する第1把持部と、
    前記第1ケーブルにおける前記第1かん類の長手方向右側の近傍部位を把持する第2把持部と、を有してなる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の架空線路へのかん類の設置装置。
  8. 前記支持棒は、
    当該棒状部材の略中央に長手方向に沿って前記第2かん類を貫通するとともに、
    前記第2ケーブルにおける前記第2かん類左右両側の近傍部位がそれぞれ縛り付けられる、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の架空線路へのかん類の設置装置。
  9. 前記第1アーム部は、
    当該第1アーム部の長手方向に伸縮自在に形成され、
    前記第2アーム部は、
    当該第2アーム部の長手方向に伸縮自在に形成される、
    ことを特徴とする請求項6、7又は8に記載の架空線路へのかん類の設置装置。
  10. 前記取付け金具は、
    前記第1ケーブル及び前記第2ケーブルのいずれかを前記電柱において支持する部位の張架点に、取付けられる、
    ことを特徴とする請求項6、7、8又は9に記載の架空線路へのかん類の設置装置。
  11. 前記取付け金具は、
    当該取付け金具に取付けられる前記第1アーム部及び前記第2アーム部のいずれかと、前記電柱の張架点との間隔を、調整可能に設置する調節機構を有してなる、
    ことを特徴とする請求項6、7、8、9又は10に記載の架空線路へのかん類の設置装置。
  12. 前記取付け金具は、
    前記第1アーム部及び前記第2アーム部の長手方向が地面に略水平となるように、当該第1アーム部及び前記第2アーム部のいずれかを支持するものからなる、
    ことを特徴とする請求項6、7、8、9、10又は11に記載の架空線路へのかん類の設置装置。
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