JP3818593B2 - 建築工事用安全索の案内装置及びこれを用いた安全索取付構造 - Google Patents

建築工事用安全索の案内装置及びこれを用いた安全索取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、家屋などの屋根上にて作業する作業者の安全確保に使用される命綱が連結される建築工事用安全索の案内装置とこれを用いた安全索取付構造に関する。
家屋などの既存建物の屋根部分に対して、次のような施工がなされる場合がある。
1.アフターメンテナンス
2.リフォーム工事
3.点検工事
4.解体作業
5.清掃作業
このような作業は、高所作業であることから、建物の外周囲に足場を組む場合があるが、足場を組めない場合、あるいは足場からでは手の届かない位置で作業を行われるような場合には、屋根上に直接作業者自身が乗り、前述の作業を行っている。
但し、この場合には転落などの危険性がつきまとうため、安全索を屋根面に掛渡し、この安全索の両端を軒部分に連結した取付装置に固定して、屋根面において、安全索に設けた結び目に作業者の腰などに取り付けられた命綱を連結して作業を行うようにしている。
取付装置は、基本的に軒部分の下部と上部とを挟持した状態に固定されるアームを備え、このアームに前記安全索の端部を連結する構成となっている(特許文献1,2)。また、取付装置を取り付けることができない軒構造では、屋根面に掛け回した安全索の両端部を地表部側で砂袋などの重しにより張設状態に支持するようにしている(特許文献3)。
実用新案登録第2592732号公報 実公昭60−25267号公報 特開2002−13294号公報
しかしながら、安全索を屋根に沿って掛け回した場合においては、屋根の軒側端部に安全索の緊張力が集中し、屋根の軒側端部や、これに平行して配置された樋を破損するおそれが生ずる。
また、隣地境界との間が狭く、安全索の両端を地表部に固定することができない場合や、二階建て家屋の屋根(大屋根)に安全索を掛け回す際では、一階の下屋部分の張り出しなどが邪魔して地表部に固定することができない場合もあり、さらには地表部から掛け回す場合には、特に二階建ての建物の場合には、安全索としての必要な長さに比べて全体長さが極めて長いものとなり、安全索に連結する補助索などの取り回しも面倒で、作業が煩雑となっていた。
本発明は、以上の課題を解決するものであり、その目的とするところは、安全索を屋根に掛け回した場合における軒側の破損を防止するようにした安全索の案内装置を提供するものである。また、本発明の他の目的は、窓、掃き出しなどの建物開口部を利用し、この位置で安全索の端部を強固に固定できるようにした安全索の取付構造を提供するものである。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の建築工事用安全索の案内装置は、屋根瓦44の軒側端部を挟持した状態に固定されるクランプ部9と、
屋根上20に掛け渡される安全索18を挿通ガイドするとともに、軒側先端部13が樋47をオーバハングした状態で略下方に向けて湾曲案内するガイド部10と、
を備えることを特徴とする。
このような案内装置1によれば、安全索18の掛け回しによる屋根20の軒側端部に対する破損を未然に防止できる。
また、本発明の建築工事用安全索の案内装置では、前記ガイド部10は、前記安全索18を前記軒側先端部13に導く溝部11を備えるとともに、該安全索18の案内方向を屈曲する位置で回転自在となるガイドローラ8を備えることを特徴とする。
このような建築工事用安全索の案内装置によれば、溝部11により安全索18は屋根20から軒側先端部13に導かれ、ガイドローラ8により安全索18の移動時における摩擦が低減し、摩擦による破損などを防止できる。
さらに、本発明の建築工事用安全索の案内装置では、前記クランプ部9は、前記屋根瓦44の下面に当接する固定クランプ板2と、固定クランプ板2上に配置される固定板4と、固定板4の下部に配置され、前記固定クランプ板2に対向し前記屋根瓦44の上面に当接する可動クランプ板5とを具備するとともに、該可動クランプ板5を前記固定クランプ板2に向けて移動させる操作ハンドル6が前記固定板4上に設けられることを特徴とする。
このような建築工事用安全索の案内装置によれば、操作ハンドル6を操作することで、固定クランプ板2と、可動クランプ板5とで屋根瓦44を挟持させることができ、すなわち、シンプルな操作で、屋根20の軒側端部に固定できる。なお、前記可動クランプ板5に、操作ハンドル6と平行してガイドピン7を突設させ、前記固定板4に貫通形成されたガイド孔4aを貫通して上下する構成を採ることで、回転操作時における可動クランプ板5の連れ廻りを防止できる。
また、本発明の建築工事用安全索の案内装置では、前記固定クランプ板2は、前記ガイド部10の軒側先端部13と一体に構成されることを特徴とする。
このような建築工事用安全索の案内装置によれば、固定クランプ板2からガイド部10の軒側先端部13が延出するようになり、屋根瓦44に取り付けた状態で、軒側先端部13が、屋根瓦44に沿って延出し、安全索18の案内が行われる。
さらに、本発明の建築工事用安全索の案内装置を用いた安全索取付構造では、建物の開口部48の上框22と、屋内側の床面間とに突っ張った状態で固定配置される伸縮可能な支持棒23を具備し、該支持棒23に、前記案内装置1を通じて屋根20上から引込まれた安全索18の端部が連結されることを特徴とする。
このような建築工事用安全索の案内装置を用いた安全索取付構造では、建物の窓部分などの開口部48の上框22と床面間に支持棒23が位置し、この支持棒23に前記案内装置1を通じて引込まれた安全索18の端部が連結されることとなり、安全索18を地表へおろさなくとも確実に屋根20部分に、この安全索18を掛け回すことが可能となる。
また、本発明の安全索取付構造では、前記支持棒23の上端には、L字形状の支持部材29が取り付けられ、該支持部材29を前記開口部48の屋内側から係合させることを特徴とする。
このような安全索取付構造によれば、支持棒23が開口部48の上框22に屋内側から係合され、この支持棒23から屋外側への引張力を確実に保持できる。
さらに、本発明の安全索取付構造では、前記支持棒23の中途部には、緩衝部33を備え、前記建物の開口部48における下框21に当接させることを特徴とする。
このような安全索取付構造によれば、建物の開口部48が、腰窓などの構造である場合に有効であり、上框22と床面とに突っ張り状態とされるとともに、支持棒23の中途が下框21に当接し、安全索18の掛け回し状態が、より確実なものとなる。
以上説明したように本発明による建築工事用安全索の案内装置では、クランプ部にて、屋根瓦の軒側端部を挟持し、ガイド部にて樋をオーバーハングするように安全索をガイドして、この安全索が屋根上に掛け渡されることとなるので、屋根の端縁部分において、安全索によって樋が破損されてしまうことがなく、この樋を含む軒側部分の破損を未然に防止できる。
また、案内装置に溝部を備えることで、安全索を確実に屋根面から軒下方向に導くことが可能であり、さらに、ガイドローラを備える構成とすることで、安全索の移動時における摩擦が低減し、この摩擦による破損などを防止できる。
さらに、この建築工事用安全索の案内装置によれば、操作ハンドルを操作することで、固定クランプ板と、可動クランプ板とで屋根瓦を挟持させることができ、すなわち、シンプルな操作で、屋根の軒側端部に固定できる。
また、この建築工事用安全索の案内装置によれば、固定クランプ板とガイド部の軒側先端部とを一体構成とすることで、固定クランプ板からガイド部の軒側先端部が延出するようになり、屋根瓦に取り付けた状態で、軒側先端部が、屋根瓦に沿って延出し、安全索の案内を行うことが可能となる。
また、本発明の建築工事用安全索の案内装置を用いた安全索取付構造によれば、建物の窓部分などの開口部の上框と床面間に支持棒が位置し、この支持棒に前記案内装置を通じて引込まれた安全索の端部が連結されることとなり、安全索を地表へおろさなくとも確実に屋根部分に、この安全索を掛け回すことが可能となる。そして、このように、支持棒を用いて建物開口部から安全索を屋根上に掛け回すことが可能となり、建物が2階建てなどの場合に、不要な高所作業の削減が図れ、煩雑さが軽減されることとなる。特に、この支持棒を用いることで、安全索の端部における固定を簡便に行うことができ、施工作業性を向上させることが可能となる。さらに、撤収作業も、支持棒については、短く縮めるのみで行うことが可能であり、作業性が向上することとなる。
また、本発明の安全索取付構造では、支持棒の上端にL字形状の支持部材を取り付けた構成としたことで、支持棒が開口部の上框に屋内側から係合され、この支持棒から屋外側への引張力を確実に保持できることとなる。
さらに、本発明の安全索取付構造では、前記支持棒の中途部に、緩衝部を備えた構成としたことで、建物の開口部が、腰窓などの構造である場合に有効であり、上框と床面とに突っ張り状態とされるとともに、支持棒の中途が下框に当接し、安全索の掛け回し状態が、より確実なものとなる。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
はじめに、建築工事用安全索の案内装置について説明する。
図1は本発明に係る案内装置の斜視図、図2(a),(b)は同装置の取付状態を示すものである。
案内装置1は、所定厚さの十分な剛性を有する金属板などよりなり、クランプ部9とガイド部10とで大略構成される。
クランプ部9は、固定クランプ板2と、固定板4と、可動クランプ板5と、操作ハンドル6とで略構成されている。
固定クランプ板2は、略平坦な略短冊板状をなしかつ先端が軒側に向けて略J字型に湾曲形成されている。この軒側の先端は、後述するガイド部10の軒側先端部13を兼ねている。
固定板4は、固定クランプ板2の上面に逆L字形をなして溶接などにより一体化された一対のガイド板12間に、固定クランプ板2に対して所定間隔を隔てて、略平行となって設けられる。
可動クランプ板5は、固定クランプ板2と固定板4との間に位置し、固定板4に対して、その下部に昇降可能に配置され、固定クランプ板2と対向して配設される。なお、この可動クランプ板5は、本実施の形態では、下向きに開口する断面略コ字状に形成されており、図1,2に示すように、固定クランプ板2との対向面に、当接部5aが突設されている。この当接部5aは、例えばゴムや樹脂などの金属とは異なるやや軟質な素材よりなり、図2に示すように、本実施の形態では、前後一対に設けられる。
操作ハンドル6は、固定板4を貫通して設けられ、その先端に可動クランプ板5が連結されている。本実施の形態では、この操作ハンドル6は、略L字状に形成され、先端に雄ねじが形成されており、固定板4を貫通して螺着されるとともに、この雄ねじの先端に可動クランプ板5が連結されている。すなわち、固定板4に対して、操作ハンドル6の回転操作により、可動クランプ板5が昇降できるようになっている。
また、この操作ハンドル6の近傍には、ガイドピン7が設けられている。このガイドピン7は、可動クランプ板5に植設されており、固定板4に穿設されたガイド孔4aを貫通している。そして、操作ハンドル6による可動クランプ板5の昇降時に、この可動クランプ板5が略真直に昇降できるよう廻り止めとなっている。
ガイド部10は、軒側先端部13と、溝部11と、ガイドローラ8とで大略構成される。
軒側先端部13は、上記固定クランプ板2の軒側の先端を兼ねており、略J字型に湾曲し形成されている。この軒側先端部13の湾曲した表面は、安全索18を案内する摺動案内面13aとなっている。
溝部11は、上記クランプ部9の固定板4と、これを支持する一対のガイド板12,12で構成される略コ字状の溝である。この溝部11には、上記した操作ハンドル6が略中央に位置している。
ガイドローラ8は、回転可能な略軸状に構成され、一対のガイド板12,12間に渡設されるように設けられる。このガイドローラ8は、図2に示すように、固定クランプ板2に対して所定間隔をあけて配置され、この固定クランプ板2と固定板4との間隔距離と同等とされている。すなわち、図2(b)に示すように、溝部11に安全索18がガイドされた状態で、軒側先端部13へ、この安全索18の向きを導く際に、その案内方向の屈曲部分となる。
以上のように構成された案内装置1は、屋根20の軒側端部に取り付けられる。ここで、屋根20における軒側のおさまりは各種形式があるが、図1,2に示すように、一般には屋根勾配に沿って配置された垂木41と、垂木41上に野地板42などを介して順次棟側に向けて葺かれた瓦44と、垂木41の軒側端部に固定された鼻かくし45、及び鼻かくし45の先端に例えば略L字形状の受金物46を介して固定され、瓦44の下縁に沿って配置される樋47などからなっている。
なお、前記瓦44は、各種形状があるが、図1に示すような、和型瓦の他に、図7(a)に示すような波型瓦44A、図7(b)に示すようなS型瓦44Bや、図8(a),(b)に示すような平板瓦44Cやフラット瓦44Dなどの形状であっても、瓦の軒側端部は、鼻かくし45の先端より突出し、その下部に沿って樋47が配置されており、本発明の案内装置1は適用可能である。
したがって、案内装置1の固定クランプ板2を、瓦44の下部に位置させ、操作ハンドル6を回転操作して、可動クランプ板5を下降させ、可動クランプ板5と固定クランプ板2との間で瓦44の軒側端部を挟持固定することにより、案内装置1は屋根20の軒側端部において前記樋47をオーバハングした状態で固定することができる。
その後は、安全索18をガイド部10の溝部11に通し、ガイドローラ8及び摺動案内面13aを通じて、その下端を後述する屋根直下における開口部位置あるいは地表部などに固定すれば、安全索18の固定がなされる。
この安全索18の屋根面側には所定間隔毎にループ状のリング形係止部18aが設けられており、このリング形係止部18aに作業者側の腰部に連結された後述する命綱32の先端に設けた連結環、所謂カラビナ34を係止し連結することで、作業者の安全が確保される。
このような案内装置1によれば、屋根20上に掛け回される安全索18が、屋根20の端縁部分において、樋47をオーバーハングするように導かれることとなり、このことから、樋47を破損してしまうことがなくなる。
次に、以上で説明した建築工事用安全索18の案内装置を用いた安全索取付構造について説明する。
この取付構造は、図3に示すような、支持棒23が用いられる。この支持棒23は、座板24と、固定杆25と、ラッチ機構26と、伸縮杆27と、支持部材としての係止板29とで略構成される。座板24は、略矩形板状に形成され、板面中央に固定杆25の下端が回転自在に連結される。固定杆25は中空パイプ状に構成され、上端にラッチ機構26が設けられる。
固定杆25には、スライド自在に内設されて固定杆25に対して伸縮自在となる伸縮杆27が設けられている。伸縮杆27は、側面に、長手方向に等間隔となって連続する係止穴が多数穿設され、固定杆25上端のラッチ機構26に係脱自在とされる。なおラッチ機構26には、係止穴27aに対して係合している状態を保持する規制片が設けられている。
伸縮杆27の上端には、メネジ部が形成されている。このメネジ部には、オネジ部28を備えた係止板29が螺着される。係止板29は、断面L字型の板状部材で、内側板面にゴム材などの当接板29aが貼着され、下面に所定長さのオネジ部28が垂下方向に突設されている。そしてこのオネジ部28が伸縮杆27上端に螺着されて連結される。なお、固定杆25の中途には、緩衝部33が設けられている。この緩衝部33は、軟質ウレタンフォームやゴム材などの軟質な素材よりなり、固定杆25の中途部分の外周面を被覆するように設けられる。
また、この支持棒23の上端には、連結用ロープ30が、その中途をまき結びなどの結び手段により容易に解けないように取り付けられている。この連結用ロープ30は、両端に連結環30aが設けられている。この連結環30aには、安全索18に連結されるカラビナ31が連結される。
なお、安全索18には、上記したように、屋根20上においては、リング形係止部18aが複数設けられているが、このリング形係止部18aは、リング内面を形成する硬質合成樹脂製或いは金属製の保護部材18bが装着され、リング形状を保ち、かつこのリング形係止部18aに連結されるカラビナ31等を容易に連結できるようになっている。また、安全索18の端部には、緊張金具35が取り付けられ、この緊張金具35に上記カラビナ31が連結される構成となっている。この緊張金具35は、ワンウェイクラッチ状に構成されており、安全索18の端部を引っ張ることで、この安全索18の中間部分、すなわち屋根20上に掛け回される部分を緊張状態に安定させる。
次に、安全索18の屋根20への掛け回し構造について図を用いて説明する。はじめに、建物が2階建てで、開口部48が掃き出し形式である場合について説明する。
まず、図4(a)に示すように、建物の開口部48における枠部分などを構成する下框或いは床面21と上框22の間に支持棒23を固定し、これに安全索18の端部を連結する。
支持棒23は、縮められた状態で搬入され、開口部48の位置で伸長される。支持棒23は、下端となる座板24を床面或いは下框21上に略垂直となるように配置し、ラッチ機構26を作動させない状態で伸縮杆27を垂直上方向に伸ばす。
伸縮杆27を伸ばす際には、上端の係止板29を、屋内側から開口部48の上框22に係合するように操作し、この係止板29が、上框22に当接する手前でラッチ機構26にて停止させる。
次に、ラッチ機構26では、規制片を操作し、この位置で伸縮杆27が縮まないようにラッチ機構26を操作不能状態とする。
次に、係止板29を上框22に当接状態で、この係止板29に対して、伸縮杆27及び固定杆25を回転させる(図4(b)参照)。これによりオネジ部28に対してメネジ部が回転されることとなって、メネジ部に対し、オネジ部28が突出することとなり、すなわちネジジャッキ状に作動して上端の係止板29と下端の座板24間で伸長し、開口部28の上下間で突っ張ることとなる。そして、上端の係止板29の形状により、屋外方向への外れ止めがなされる。
次に、この支持棒23の中途、好ましくは出来るだけ上端に、連結用ロープ30が取り付けられ、或いは、予め、上記した支持棒23の取付作業以前に取り付けられている連結用ロープ30に、前述した案内装置1を通じて軒下側に吊下げられた安全索18の端部を引寄せ、この安全索18に連結されたカラビナ31を連結用ロープ30の連結環30aに係止することで安全索18の端部が固定されることになる。
次に、安全索18に弛みなどが生じないように、緊張金具35にて安全索18の張設状態が調整される。
その後、図4(a)に示すように、屋根20上の作業員Pの腰部分に取り付けられた安全ベルトと、安全索18のリング形係止部18aとの間を、カラビナ34などを介して命綱32を連結し、この状態で屋根面に乗っての作業がなされることとなる。
なお、連結用ロープ30を支持棒23の上端に近接した位置とすることで、支持棒23にかかる連結用ロープ30を介する引張力が、係止板29と上框22の部分に集中させることが可能となる。
次に、図5に示すように、建物の開口部48が、腰窓形式である場合について説明する。
腰窓の枠体を構成する上框22と床面との間には、前述と同様に支持棒23が突っ張った状態で固定される。なお、この腰窓の場合では、床面が上框22の直下に位置しないことから、図5に示すように、やや斜めに配置される。そして、上記した掃き出しの場合と同様に開口部48に設置されるが、開口部48の下框21が支持棒23の中途部側面に当接状態となる、この支持棒23の中途部には、緩衝部33が設けられていることから、この緩衝部33が腰窓(開口部48)の下框21に屋内側から当接することとなる。これにより、下框22に対する損傷等を防止することが可能となる。
そして、その後、上記同様に、案内装置1を介して安全索18が掛け回され、作業員Pの安全ベルトと連結されることとなる。
このように、支持棒23を用いて建物開口部48から安全索18を屋根上20上に掛け回すことが可能となり、建物が2階建てなどの場合に、不要な高所作業の削減が図れ、煩雑さが軽減されることとなる。特に、この支持棒23を用いることで、安全索18の端部における固定を簡便に行うことができ、施工作業性を向上させることが可能となる。さらに、撤収作業も、支持棒23については、短く縮めるのみで行うことが可能であり、作業性が向上することとなる。
また、地表に向けて安全索18を延長させる必要がなくなり、この安全索18を短く設定できる。
なお、図6は建物が平屋建である場合の前述した安全索18の取付構造における他の実施の形態を示すもので、この実施の形態では、建物開口部48に支持棒23を使用せず、安全索18を前記案内装置1を介して屋根20に掛け回し、その両端を地表部に配置された砂袋34に連結した点が前記と異なる。
本発明に係る建築工事用安全索の案内装置の一実施の形態を示す斜視図である。 (a)同実施の形態における案内装置の建物の軒側端部に対する固定手順を示す側断面図である。 (b)同固定手順を示す側断面図である。 建築工事用安全索の案内装置を用いた安全索取付構造の一実施の形態を示す一部裁断側面図である。 (a)建築工事用安全索の案内装置を用いた安全索取付構造の腰窓に取付例を示す側断面説明図である。 (b)同一部拡大側断面図である。 建築工事用安全索の案内装置を用いた安全索取付構造の腰窓に取付例を示す側断面説明図である。 他の実施の形態を示す断面説明図である。 (a),(b)は他の実施の形態の建築工事用安全索の案内装置を示す斜視図である。 (a),(b)は他の実施の形態の建築工事用安全索の案内装置を示す斜視図である。
符号の説明
1…案内装置
2…固定クランプ板
4…固定板
5…可動クランプ板
6…操作ハンドル
8…ガイドローラ
9…クランプ部
10…ガイド部
11…溝部
13…軒側先端部
18…安全索
20…屋根
21…下框
22…上框
23…支持棒
29…支持部材(係止板)
33…緩衝材
44…瓦
47…樋
48…開口部

Claims (7)

  1. 屋根瓦の軒側端部を挟持した状態に固定されるクランプ部と、
    屋根上に掛け渡される安全索を挿通ガイドするとともに、軒側先端部が樋をオーバハングした状態で略下方に向けて湾曲案内するガイド部と、
    を備えることを特徴とする建築工事用安全索の案内装置。
  2. 前記ガイド部は、前記安全索を前記軒側先端部に導く溝部を備えるとともに、該安全索の案内方向を屈曲する位置で回転自在となるガイドローラを備えることを特徴とする請求項1記載の建築工事用安全索の案内装置。
  3. 前記クランプ部は、前記屋根瓦の下面に当接する固定クランプ板と、固定クランプ板上に配置される固定板と、固定板の下部に配置され、前記固定クランプ板に対向し前記屋根瓦の上面に当接する可動クランプ板とを具備するとともに、該可動クランプ板を前記固定クランプ板に向けて移動させる操作ハンドルが前記固定板上に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の建築工事用安全索の案内装置。
  4. 前記固定クランプ板は、前記ガイド部の軒側先端部と一体に構成されることを特徴とする請求項3記載の建築工事用安全索の案内装置。
  5. 請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の建築工事用安全索の案内装置を用いた安全索取付構造であって、
    建物の開口部の上框と、屋内側の床面間とに突っ張った状態で固定配置される伸縮可能な支持棒を具備し、該支持棒に、前記案内装置を通じて屋根上から引込まれた安全索の端部が連結されることを特徴とする安全索取付構造。
  6. 前記支持棒の上端には、L字形状の支持部材が取り付けられ、該支持部材を前記開口部の屋内側から係合させることを特徴とする請求項5記載の安全索取付構造。
  7. 前記支持棒の中途部には、緩衝部を備え、前記建物の開口部における下框に当接させることを特徴とする請求項5又は6記載の安全索取付構造。
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