JP3818100B2 - 筒内直接噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

筒内直接噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒内直接噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置に関し、詳しくは、触媒の昇温を図るための燃料噴射技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、筒内直接噴射式内燃機関において、触媒のイオウなどによる被毒を解除するために、膨張行程から排気行程の間で燃料噴射を行わせ、該噴射燃料を触媒で燃焼させることで触媒の昇温を図る装置が知られている(特開2000−130236号公報,特開2000−054900号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように、膨張行程から排気行程の間で燃料噴射を行わせる場合、触媒内部での燃焼が急激に行われ、触媒内で温度差が発生し、特にセル厚が薄いセミック担体を用いる触媒では、前記セラミック担体の割れが発生する可能性があった。
【0004】
そこで、触媒内部での急激な燃焼を避ける方法として、膨張行程から排気行程の間での燃料噴射量を、開始直後は少なく設定し、その後徐々に増やして、要求温度まで徐々に昇温させる方法を検討した。
しかし、一般的に膨張行程から排気行程の間での噴射量は少ないため、急激な燃焼を避けるためには、燃料噴射弁において噴射可能な最小燃料量を下回る燃料噴射量の設定が要求されることになってしまい、噴射量の変化で昇温を制御することは実質的に不可能であった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、膨張行程から排気行程の間での燃料噴射によって、触媒を徐々に昇温させることができる筒内直接噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1記載の発明は、筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁を備えた内燃機関において、膨張行程から排気行程の間での燃料噴射によって排気通路に介装される触媒を昇温させる燃料噴射制御装置であって、前記膨張行程から排気行程の間での燃料噴射を間引いて行わせると共に、間引く噴射回数を徐々に少なくする構成とした。
【0007】
かかる構成によると、膨張行程から排気行程の間で噴射させた燃料を触媒で燃焼させることで、触媒を昇温させるが、各気筒の膨張行程から排気行程の間で毎回燃料を噴射させるのではなく、一部の噴射を実行せずに間引くことで、触媒に供給される燃料量を減量制御する構成とし、かつ、間引く噴射回数を徐々に少なくし、触媒に供給される燃料量を徐々に増大させる。
【0008】
請求項2記載の発明では、機関回転速度が高いときほど、前記間引く噴射回数を大きくする構成とした。かかる構成によると、機関回転速度が高いほど一般的には触媒温度が高いので、機関回転速度が高いほど、間引く噴射回数を多くする。
【0009】
請求項3記載の発明では、機関負荷が大きいときほど、前記間引く噴射回数を大きくする構成とした。かかる構成によると、機関負荷が大きいほど一般的には触媒温度が高く、また、吸気量に見合う噴射量の一定割合を、膨張行程から排気行程の間で噴射させる場合には、機関負荷が高いほど膨張行程での噴射量の絶対量が大きくなるので、機関負荷が大きいほど、間引く噴射回数を多くする。
【0010】
請求項4記載の発明では、機関回転速度及び機関負荷に応じて、前記間引く噴射回数の初期値,最終値及び減少率を設定する構成とした。かかる構成によると、機関回転速度及び機関負荷に応じた間引く噴射回数の初期値から、回転・負荷に応じた減少率で間引く噴射回数を徐々に減少させ、最終的には回転・負荷に応じた最終値にまで減少させる。
【0011】
請求項5記載の発明では、前記膨張行程から排気行程の間での燃料噴射量を、前記間引く噴射回数に応じて変化させる構成とした。かかる構成によると、膨張行程から排気行程の間での燃料噴射において間引かれた噴射の回数に応じて、膨張行程から排気行程の間での燃料噴射量を変更し、間引きを行わない場合を基準としたトータル噴射量の制御を行う。
【0012】
請求項6記載の発明では、吸気行程又は圧縮行程での燃料噴射量を、前記間引く噴射回数に応じて変化させ、燃料の残部を前記膨張行程から排気行程の間で噴射させる構成とした。かかる構成によると、燃料を、吸気行程又は圧縮行程での噴射と、膨張行程から排気行程の間での噴射とに分けて噴射する構成であって、吸気行程又は圧縮行程で噴射させる燃料量が、間引く噴射回数、換言すれば、必要温度上昇代に応じて変更され、吸気行程又は圧縮行程での噴射による燃焼排気中の酸素量を制御する。
【0013】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、膨張行程から排気行程の間での噴射を間引くことで、触媒における急激な燃焼が回避され、かつ、間引く噴射回数を徐々に減少させることで必要な温度上昇代を確保することができるという効果がある。請求項2記載の発明によると、機関回転速度が高いときほど間引く噴射回数を大きくすることで、回転速度が異なっても一定の温度上昇率に制御でき、また、機関回転速度が高く必要温度上昇代が小さいときに、過剰に温度上昇することが回避されるという効果がある。
【0014】
請求項3記載の発明によると、機関負荷が大きく必要温度上昇代が小さいときに間引く噴射回数が大きく設定され、かつ、機関負荷の増大に伴って膨張行程から排気行程の間で噴射量が増大するときに、間引く噴射回数が大きく設定されることになるので、過剰に温度上昇することが回避されるという効果がある。請求項4記載の発明によると、必要温度上昇代に応じて間引き回数の変化幅を設定でき、かつ、一定の温度上昇率に制御することができ、触媒における急激な燃焼を回避しつつ、一定の上昇率で必要な温度にまで上昇させることができるという効果がある。
【0015】
請求項5記載の発明によると、膨張行程から排気行程の間での噴射量を間引く噴射回数に応じて変化させることで、例えば被毒解除に必要な空燃比状態に制御することが可能になるという効果がある。請求項6記載の発明によると、必要温度上昇代が大きく、吸気行程又は圧縮行程での噴射による燃焼排気中の酸素量を増大させる必要があるときに、係る要求に応じて酸素量を制御でき、触媒における燃料燃焼に必要な酸素量を確保して、膨張行程から排気行程の間での噴射に見合う温度上昇が確実に得られるという効果がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る燃料噴射制御装置が適用される筒内直接噴射式内燃機関を示すシステム構成図である。
図1に示す内燃機関1のシリンダヘッド2には、筒内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁3が設けられると共に、混合気を火花点火する点火栓4が設けられる。
【0017】
前記シリンダヘッド2には各気筒毎に吸気ポート5が形成され、スロットル弁6で流量調整された空気が、吸気マニホールド7によって各気筒の吸気ポート5に分配され、該吸気ポート5を介して筒内に導入される空気と、前記燃料噴射弁3から噴射される燃料とによって燃焼混合気が形成される。
また、前記シリンダヘッド2には各気筒毎に排気ポート8が形成され、該排気ポート8に接続される排気マニホールド9によって各気筒からの排気が集められ、フロント触媒10及びリア触媒11によって浄化された後、大気中に放出される。
【0018】
前記排気マニホールド9と吸気コレクタ部12とを連通する排気還流通路13が設けられ、圧力差によって排気の一部が前記排気還流通路13を介して吸気側に還流されるよう構成され、排気還流量は前記排気還流通路13に介装される排気還流制御弁14によって制御される。
前記燃料噴射弁3には、燃料ポンプ15から高圧の燃料が供給され、コントロールユニット16からの噴射パルス信号によって燃料噴射弁3が開弁すると、開弁時間に比例する量の高圧燃料が筒内に噴射される。
【0019】
前記コントロールユニット16には、機関1の吸入空気量を検出するエアフローメータ17,スロットル弁6の開度を検出するスロットルセンサ18,機関1の冷却水温度を検出する水温センサ19,フロント触媒10上流側で排気中の酸素濃度に基づいて空燃比を検出する空燃比センサ20,リア触媒11の温度を検出する触媒温度センサ21,クランク軸(図示省略)から機関1の回転信号を取り出す回転センサ22が設けられている。
【0020】
前記コントロールユニット16はマイクロコンピュータを含んで構成され、前記各種センサからの検出信号に基づき、前記燃料噴射弁3に噴射パルス信号を出力して燃料噴射を制御する他、前記点火栓4による点火時期を制御し、また、排気還流制御弁14の開度を制御することで排気還流量を制御する。
図2のフローチャートは、燃料噴射量(噴射パルス信号のパルス幅)の計算ルーチンを示し、ステップS201では、燃料噴射パルス幅TIを、
TI=TP×COEF×ALPHA
として演算する。
【0021】
上記TPは、吸入空気量と機関回転速度とから演算される理論空燃比相当の基本噴射パルス幅、前記COEFは空燃比補正係数、前記ALPHAは、空燃比センサ20で検出される実空燃比を目標空燃比に一致させるための空燃比フィードバック補正係数である。
通常、前記燃料噴射パルス幅TIによる燃料噴射を、各気筒の吸気行程又は圧縮行程で行わせ、筒内に混合気を形成させるが、前記触媒10のイオウなどによる被毒を解除する目的で、膨張行程でも燃料噴射を行わせる。
【0022】
尚、本実施形態では、膨張行程で噴射させるが、膨張行程から排気行程の間で、噴射燃料がそのまま排気側に流出する噴射タイミングであれば良い。
前記膨張行程で噴射された燃料は、触媒10内で燃焼し、これによって触媒の温度が上昇する。
触媒10が、排気空燃比が理論空燃比よりもリーンであるときに排気中のNOxを吸収し、排気中の酸素濃度が低下すると吸収したNOxを放出するNOx吸収剤を含んで構成される場合、前記NOx吸収剤にイオウがNOxと共に吸収され、このイオウは空燃比をリッチ化しても放出されないが、還元雰囲気下(排気空燃比のリッチ状態)でNOx吸収剤を加熱することで、分解してNOx吸収剤から放出される。
【0023】
係る被毒解除のための膨張行程での燃料噴射制御を、図3のフローチャートに従って説明する。
尚、図3のフローチャートに示されるルーチンは1噴射毎に実行される。
ステップS301では、被毒解除制御中であるか否かを判別する。
尚、被毒解除制御は、例えば被毒量の推定値が所定以上になったときや、一定の運転時間・走行距離毎に行われる。
【0024】
ステップS301で被毒解除制御中ではないと判別されたときには、ステップS311へ進み、前記燃料噴射パルス幅TIに基づき吸気行程又は圧縮行程で燃料噴射を行わせる通常の燃料噴射を行わせる。
一方、ステップS301で被毒解除制御中であると判別されるとステップS302へ進み、前記空燃比補正係数COEFが所定値lambdaSOx以上であるか否かを判別することで、被毒解除可能なリッチ空燃比制御状態であるか否かを判別する。
【0025】
COEF≧lambdaSOxであれば、現状の燃料噴射パルス幅TIで被毒解除可能な還元雰囲気とすることが可能であるので、ステップS303を迂回してステップS304へ進む。
一方、COEF<lambdaSOxのときには、被毒解除に必要な還元雰囲気とすることができないので、ステップS303へ進んで、空燃比補正係数COEFに前記所定値lambdaSOxをセットする。
【0026】
ステップS304では、膨張行程噴射の間引き回数count1が規定回数countinjに達しているか否かを判別する。
即ち、各気筒の膨張行程毎に燃料を噴射させるのではなく、膨張行程での燃料噴射を1回行うと、前記規定回数countinjだけ噴射を停止させ、規定回数countinjだけ噴射を間引いた後、膨張行程での噴射を行わせることを繰り返すようになっている(図6参照)。
【0027】
ステップS304で、間引き回数count1が規定回数countinjに達していない(count1<countinj)と判別されたときには、今回の膨張行程での噴射を停止させることになり、ステップS308へ進んで、吸気行程又は圧縮行程での噴射パルス幅TI1stをTI1st=TI×partとして設定し、次のステップS309では、膨張行程での噴射パルス幅TI2ndを0とし、更に、次のステップS310では、前記間引き回数count1をカウントアップする。
【0028】
一方、ステップS304で、間引き回数count1が規定回数countinjに達している(count1≧countinj)と判別されたときには、今回の膨張行程では噴射を行わせるので、ステップS305へ進んで、吸気行程又は圧縮行程での噴射パルス幅TI1stをTI1st=TI×partとして設定し、次のステップS306では、膨張行程での噴射パルス幅TI2ndを、TI2nd=(TI−TI×part)×(mincount+1)として設定し、更に、次のステップS307では、前記間引き回数count1をクリアする。
【0029】
前記間引きの規定回数countinjは、後述するように初期値から徐々に減少設定されて最終値mincountにまで変化し、これにより間引く噴射回数が徐々に減少されるようになっている(図6参照)。前記噴射パルス幅TI1stの演算に用いる係数partは、1.0よりも僅かに小さい値であり、これにより吸気行程又は圧縮行程で噴射される燃料の燃焼時にリーンとして、膨張行程での噴射を触媒10内で燃焼させるための酸素を確保する。
【0030】
また、必要温度上昇代が大きく膨張行程で多くの燃料を噴射させ、触媒10内で多くの燃料を燃焼させる必要がある場合ほど、吸気行程又は圧縮行程で噴射される燃料の燃焼時においてよりリーンとする必要がある。
前記必要温度上昇代は、前記間引きの規定回数countinjの最終値mincountから判断でき、最終値mincountが小さいほど必要温度上昇代が大きいと判断されるので、最終値mincountが小さいほど前記係数partをより小さな値に設定するようにしてある。
【0031】
但し、最終値mincountが固定値として与えられる構成であれば、前記係数partも固定値となる。
また、膨張行程での噴射パルス幅TI2ndは、通常の噴射パルス幅TIから吸気行程又は圧縮行程での噴射パルス幅TI1st=TI×partを減算した残部を基本として、該基本値に、前記間引き回数の最終値mincountに1を加算した値を乗算して設定される。
【0032】
TI2nd=(TI−TI×part)×(mincount+1)
例えば、間引きの最終値mincountが1だとすると、基本値の2倍が噴射されることになり、トータルとして間引きを行わなかった場合と同じ量の燃料が噴射され、間引きの最終値mincountに達して被毒の解除に必要な温度にまで達したときには、トータルとして被毒解除に必要なリッチ排気空燃比とすることができる。
【0033】
尚、簡素化した制御として、被毒解除制御時に、空燃比補正係数COEFを1として、吸気又は圧縮行程での噴射パルス幅TI1stをTI1st=TIとし、膨張行程での噴射パルス幅TI2ndを、TI2nd=TI×afterinj(afterinjは定数)とすることも可能である。上記のように、膨張行程の噴射を、間引く噴射回数を徐々に減少させつつ間引いて行わせる構成であれば、図7に示すように、間引きを行わない場合に比べて、触媒中央部の温度が徐々に上昇するので、ヒートショックによる担体の割れなどを回避できる。
【0034】
図4のフローチャートは、前記間引き規定回数countinjの設定制御の第1実施形態を示すものであり、一定時間毎に実行される。
ステップS401では、被毒解除制御中であるか否かを判別し、被毒解除制御中でない場合には、そのまま終了させる。
一方、ステップS401で被毒解除制御中であると判別されると、ステップS402へ進み、被毒解除制御の開始直後であるか否かを判別する。
【0035】
被毒解除制御の開始直後であれば、規定回数countinjに予め記憶された初期値countstartをセットする。
また、ステップS402で被毒解除制御の開始直後ではないと判別されると、ステップS404へ進み、規定回数countinjが予め記憶された最終値mincount以下であるか否かを判別する。
【0036】
ここで、countinj>mincountであるときには、ステップS406へ進み、規定回数countinjを予め記憶された減少補正値(減少率)decountだけ減少させる設定を行う。
上記ステップS406での減少制御の結果、ステップS404でcountinj≦mincountであると判別されるようになると、ステップS404からステップS405へ進み、規定回数countinjに最終値mincountがセットされる。
【0037】
上記の処理によって、規定回数countinjは、初期値countstartから一定の速度で最終値mincountにまで減少されることになる。
上記図4のフローチャートでは、機関1の運転条件とは無関係に、一定の間引き回数に基づいて膨張行程での噴射が間引かれることになるが、間引き回数を運転条件に応じて変化させることがより好ましく、運転条件に応じて間引き規定回数countinjの設定制御を行う第2実施形態を、図5のフローチャートに従って説明する。
【0038】
ステップS501では、機関負荷,機関回転速度を読み込む。
尚、機関負荷は、基本噴射パルス幅TPで代表させることができる。
次のステップS502では、被毒解除制御中であるか否かを判別し、被毒解除制御中でない場合には、そのまま終了させる。
一方、被毒解除制御中であるときには、ステップS503へ進み、間引き回数の最終値の基本値mincountrevを機関回転速度に応じて設定する。
【0039】
前記基本値mincountrevは、図8に示すように、機関回転速度が高いほど大きな値に設定される。機関回転速度が高いときには、図9に示すように、一般的に触媒温度が高く、機関回転速度が高いほど、膨張行程での噴射の必要性が低くなるから、機関回転速度が高いほど前記基本値mincountrevは大きな値に設定される。
【0040】
次のステップS504では、間引き回数の最終値の負荷補正値minloadhoseiを、そのときの機関負荷に応じて設定する。前記負荷補正値minloadhoseiは、図10に示すように、機関負荷が高いほど大きな値に設定される。機関負荷が高いときには、図11に示すように、一般的に触媒温度が高く、また、機関負荷が高い場合には、膨張行程での噴射量絶対値が大きくなって、膨張行程での噴射1回当たりの温度上昇が大きくなるから、機関負荷が高いほど前記負荷補正値minloadhoseiは大きな値に設定される。
【0041】
ステップS505では、間引き回数の最終値mincountを、
mincount=mincountrev×minloadhosei
として算出する。
ステップS506では、被毒解除制御の開始直後であるか否かを判別する。
開始直後であればステップS507へ進み、間引き回数の初期値の基本値stcountrevを機関回転速度に応じて設定する。
【0042】
前記初期値の基本値stcountrevは、値は前記最終値の基本値mincountrevより大きいが、前記最終値の基本値mincountrevと同様にして、機関回転速度が高いほど大きな値に設定される(図8参照)。次のステップS508では、間引き回数の初期値の負荷補正値stloadhoseiを、そのときの機関負荷に応じて設定する。
【0043】
前記初期値の負荷補正値stloadhoseiは、前記最終値の負荷補正値minloadhoseiよりも大きいが、前記最終値の負荷補正値minloadhoseiと同様にして、機関負荷が高いほど大きな値に設定される(図10参照)。ステップS509では、間引きの規定回数countinjにstcountrev×stloadhoseiをセットすることで、初期設定を行う。
【0044】
ステップS506で開始直後ではないと判別されると、ステップS510へ進み、間引きの規定回数countinjが最終値mincount以下になっているか否かを判別する。
countinj≦mincountであるときには、ステップS511へ進んで、間引きの規定回数countinjに最終値mincountをセットする。
【0045】
一方、countinj>mincountであれば、ステップS512へ進み、間引く噴射回数の減少率基本値decountrevを機関回転速度に応じて設定する。前記減少率基本値decountrevは、図12に示すように、機関回転速度が高いほど小さい値に設定される。機関回転速度が高いときには、触媒の必要温度上昇代が小さいから、間引きの回数を大きいまま少しずつ減少変化させることで、必要充分な温度上昇が得られる。
【0046】
一方、機関回転速度が低い場合には、初期の急激な温度上昇を大きな間引き回数で抑制しつつ、触媒における大きな必要温度上昇代を確保すべく、速やかに間引く噴射回数を減少させる必要があるため、減少率基本値decountrevとして大きな値が要求される。次のステップS513では、間引く噴射回数の減少率負荷補正値deloadhoseiを機関負荷に応じて設定する。
【0047】
前記減少率負荷補正値deloadhoseiは、図13に示すように、機関負荷が高いほど小さい値に設定される。機関負荷が高いときには、触媒の必要温度上昇代が小さいから、間引く噴射回数を大きいまま少しずつ減少変化させることで、必要充分な温度上昇が得られる。一方、機関負荷が低い場合には、初期の急激な温度上昇を大きな間引き回数で抑制しつつ、触媒における大きな必要温度上昇代を確保すべく、速やかに間引く噴射回数を減少させる必要があるため、減少率負荷補正値deloadhoseiとして大きな値が要求される。
【0048】
ステップS514では、間引き減少率decountを、
decount=decountrev×deloadhosei
として算出する。
ステップS515では、間引きの規定回数countinjを間引き減少率decountだけ減少させる。
【0049】
上記のように、間引きの規定回数countinj (間引く噴射回数)の初期値,最終値、減少率を、機関回転速度・機関負荷に応じて設定する構成とすれば、急激な燃焼によるヒートショックの発生を回避しつつ、必要な温度上昇代を得ることができ、更に、過剰な温度上昇を回避することができる。尚、上記実施形態では、1回膨張行程での噴射を行わせると規定回数countinjだけ噴射を間引き、該間引きの後に膨張行程噴射を1回だけ行わせる構成とし、前記間引きの規定回数countinjを徐々に減少させる構成としたが、所定の噴射回数当たりの間引き回数を変化させるよう構成し、例えば開始時には2回の連続噴射後に8回連続して噴射を停止し、その後連続噴射回数を徐々に増大させると共に、これに対応して間引きの回数を徐々に減らして、最終的には、8回の連続噴射後に2回だけ噴射を間引くというように、連続噴射回数と間引き回数とを相対的に増減させる構成とすることができる。
【0050】
また、上記実施形態では、膨張行程(排気行程)での燃料噴射のみによって触媒を昇温させる構成としたが、点火時期の遅角制御や排気還流の停止制御などと組み合わせるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における内燃機関のシステム構成図。
【図2】実施の形態における燃料噴射量の演算を示すフローチャート。
【図3】実施の形態における被毒解除のための噴射制御を示すフローチャート。
【図4】間引き回数設定の第1の実施形態を示すフローチャート。
【図5】間引き回数設定の第2の実施形態を示すフローチャート。
【図6】実施の形態における吸気行程噴射と膨張行程噴射との相関を示すタイムチャート。
【図7】実施の形態における効果を説明するためのタイムチャート。
【図8】実施の形態における機関回転速度と間引き回数の初期値・最終値との相関を示す線図。
【図9】機関回転速度と触媒温度との相関を示す線図。
【図10】実施の形態における機関負荷と間引き回数の初期値・最終値との相関を示す線図。
【図11】機関負荷と触媒温度との相関を示す線図。
【図12】実施の形態における機関回転速度と間引き回数の減少率との相関を示す線図。
【図13】実施の形態における機関負荷と間引き回数の減少率との相関を示す線図。
【符号の説明】
1…内燃機関
2…シリンダヘッド
3…燃料噴射弁
4…点火栓
5…吸気ポート
6…スロットル弁
7…吸気マニホールド
8…排気ポート
9…排気マニホールド
10…フロント触媒
11…リア触媒
16…コントロールユニット
17…エアフローメータ
18…スロットルセンサ
19…水温センサ
20…空燃比センサ

Claims (6)

  1. 筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁を備えた内燃機関において、膨張行程から排気行程の間での燃料噴射によって排気通路に介装される触媒を昇温させる燃料噴射制御装置であって、
    前記膨張行程から排気行程の間での燃料噴射を間引いて行わせると共に、間引く噴射回数を徐々に少なくすることを特徴とする筒内直接噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 機関回転速度が高いときほど、前記間引く噴射回数を大きくすることを特徴とする請求項1記載の筒内直接噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 機関負荷が大きいときほど、前記間引く噴射回数を大きくすることを特徴とする請求項1又は2記載の筒内直接噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 機関回転速度及び機関負荷に応じて、前記間引く噴射回数の初期値,最終値及び減少率を設定することを特徴とする請求項1記載の筒内直接噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 前記膨張行程から排気行程の間での燃料噴射量を、前記間引く噴射回数に応じて変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の筒内直接噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置。
  6. 吸気行程又は圧縮行程での燃料噴射量を、前記間引く噴射回数に応じて変化させ、燃料の残部を前記膨張行程から排気行程の間で噴射させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の筒内直接噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置。
JP2001258299A 2001-08-28 2001-08-28 筒内直接噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置 Expired - Lifetime JP3818100B2 (ja)

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