JP3816980B2 - 株価通報表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報伝達システム等に用いられる株価通報表示装置に係り、特にユーザーに見易い多様な表示画面を提供でき、且つメンテナンスが容易な株価通報表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、一般的な株価通報表示システムの概略構成と、従来の株価通報表示装置の構成について図8を使って説明する。図8は、一般的な株価通報表示システムの概略構成及びそれにおける従来の株価通報表示装置の構成ブロック図である。
【0003】
一般的に株価通報表示システムは、図8に示すように株価等の情報を作成し送信する中央装置1と、中央装置1から送信された情報を伝達する通信回線2と、伝達された情報を受信して表示する株価通報表示装置3′とから構成されている。
【0004】
尚、中央装置1から株価通報表示装置3′に送信される情報の電文フォーマットは、図9に示すように、レコード長と銘柄コードから成るヘッダ部と、始値、高値、安値、現在値、比較値、売気配等の情報から成る株価データ部で構成されている。
図9は、一般的に中央装置から株価通報表示装置に送信される電文フォーマット例を示す説明図である。
【0005】
そして、従来の株価通報表示装置3′は、内部に銘柄名テーブル18と表示メモリ19とを具備する制御部10′と、入力部20と、複数(図8ではn台)の表示部21′とから構成されている。
【0006】
次に、従来の株価通報表示装置3′の各部について具体的に説明する。
表示部21′は、受信した株価等の情報に基づいて、各銘柄の株価データの一覧を表示するものである。尚、従来の表示部21′は、具体的にはCRT等で、縦と横の比が3:4のものであった。
そして、1台の表示部21′で全銘柄が表示できない場合は、複数の表示部21′-1〜21′-nに分割して表示するようになっていた。
【0007】
従来の株価通報表示装置の表示部21′における表示方法について、図10、図11を使って具体例で説明する。図10、図11は、従来の株価通報表示装置の表示部21′における表示画面例を示す説明図である。
従来の株価通報表示装置の表示部21′における第1の表示方法は、図10に示すように、1画面が銘柄名を表示する銘柄部と、銘柄名に対応する株価データ等を表示する株価データ表示部から構成され、株価データ表示部内には始値、高値、安値、現在値、比較値が表示されるようになっている。
【0008】
また、従来の株価通報表示装置の表示部21′における第2の表示方法は、図11に示すように、1画面を横方向に2分割し、銘柄名は表示せず株価データ表示部のみを2列表示し、その両サイドに予め銘柄名が記されている銘柄札を設置するようになっていた。
【0009】
入力部20は、表示する銘柄の設定や、表示情報等を設定するものである。
銘柄名テーブル18は、表示部21′-1〜21′-nに表示する銘柄の銘柄コードとその銘柄名とを対応付けて、銘柄コード順に予め記憶しておくテーブルである。具体的には、図12に示すように銘柄番号(順次番号)と、銘柄コードと、銘柄名とが対になって記憶されている。図12は、従来の銘柄名テーブル18のフォーマットを示す説明図である。
尚、銘柄名テーブル18に記憶する銘柄の設定は、入力部20によって変更できるようになっている。
【0010】
表示メモリ19は、表示部21′-1〜21′-nに表示する表示データを記憶するメモリで、後述する制御部10′で編集された表示データが銘柄コード順に格納されるようになっている。
【0011】
制御部10′は、中央装置1から送信された株価等の情報を受信し、銘柄名テーブル18を参照して銘柄名テーブル18に設定されている銘柄コードの情報のみを抽出する。
そして、抽出された受信データは、表示部21′における表示方法に従って受信したデータを編集し、表示メモリ19の銘柄コードに対応する銘柄番号の位置に格納する。
そして、表示メモリ19に格納された表示データを、表示部21′-1から表示部21′-nまで順に出力して表示させるようになっている。
【0012】
表示メモリ19への格納方法としては、例えば、図10に示した第1の表示方法の場合は、受信データの銘柄コードを銘柄名テーブル18を参照して銘柄名に変換し、表示メモリ19の銘柄コードに対応する銘柄番号の位置に銘柄名、始値、高値、安値、現在値、比較値を格納するようになっている。
【0013】
また、図11に示した第2の表示方法の場合は、予め銘柄コード順に対応する銘柄名が記されている銘柄札が表示部21′の両サイドに設置されているものとして、制御部10′は、表示メモリ19の銘柄番号に対応する位置に始値、高値、安値、現在値、比較値を格納するようになっている。
【0014】
次に、従来の株価通報表示装置の動作について、図8を使って説明する。
従来の株価通報表示装置3′では、予め入力部20から表示する銘柄の銘柄コードと銘柄名とが銘柄コード順に銘柄名テーブル18に設定されているものとする。
【0015】
そして、中央装置1から株価等の情報が送信され、通信回線2を介して株価通報表示装置3′が受信すると、制御部10′によって銘柄名テーブル18を参照して表示すべき銘柄コードの情報のみが抽出され、表示部21′における表示方法に従って編集されて、表示メモリ19の銘柄番号に対応する位置に格納され、銘柄番号の順に表示メモリ19から表示データが表示部21′-1〜21′-nに出力され、表示されるようになっていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の株価通報表示装置では、第1の表示方法で株価等の情報の一覧を表示すると、1台の表示部21′に表示できる銘柄数が少ないため、複数台で銘柄の一覧を表示することになり、一覧表示が複数台にまたがり、見易くないという問題点があった。
【0017】
また、第1の表示方法では銘柄の一覧表示のために店頭内に設置する表示部21′の台数が増大し、設置面積が広くなってしまうという問題点があった。
【0018】
そして、上記問題点の解決策の一つである第2の表示方法で株価等の情報の一覧を表示すると、1台の表示部21′に表示できる銘柄数は多くなるが、表示する銘柄を変更する場合に、銘柄札を入れ替えなければならず、メンテナンスの面からいって不便であるという問題点があった。
【0019】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、ユーザーにとって見易い一覧表示を提供し、且つメンテナンスが容易な株価通報表示装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、複数の表示部と、前記表示部への表示制御を行う制御部とを有する株価通報表示装置において、前記表示部が、複数種類の表示部から構成されており、前記制御部が、表示用の銘柄名を登録する銘柄名テーブルと、前記銘柄名テーブルに登録された銘柄の株価情報を蓄積する受信データ蓄積部と、前記表示部に表示される表示データを銘柄毎に設定された表示部、表示位置及び表示タイプに対応付けて蓄積する表示データ蓄積部とを備え、中央装置から通信回線を介して株価情報を受信し、前記銘柄名テーブルに登録された銘柄名の株価情報を選択して受信データ蓄積部に蓄積する受信手段と、前記受信データ蓄積部に蓄積された株価情報を表示用データに編集し、銘柄毎に設定された表示部、表示位置及び表示タイプに対応付けて表示データ蓄積部に蓄積する表示データ編集手段と、前記表示データ蓄積部に蓄積された株価情報を銘柄毎に設定された表示部、表示位置及び表示タイプに従って前記表示部に表示する表示処理手段とを有することを特徴としており、株価情報の表示に多様性を持たせることができ、更に表示変更のメンテナンスを容易にできる。
【0028】
【発明の実施の形態】
請求項に係る発明について、その実施の形態を図面を参照しながら説明する。本発明に係る第1の株価通報表示装置は、銘柄別の表示データと共に表示する表示部の番号と表示する位置を示すエリア番号を記憶し、記憶された表示部の番号と表示するエリア番号に従って表示データを表示し、またワイドタイプの表示部を設け、銘柄名と株価データを2列表示するので、ユーザーにとって見易い表示を提供し、且つメンテナンスも容易にできるものである。
【0029】
まず、本発明に係る第1の株価通報表示装置の構成について図1を使って説明する。図1は、本発明に係る第1の株価通報表示装置の構成ブロック図である。尚、図8と同様の構成をとる部分については同一の符号を付して説明する。
【0030】
本発明の第1の株価通報表示装置(第1の装置)は、従来の株価通報表示装置と同様の入力部20と、更に本発明の特徴部分として、制御部10と、表示部21と、外部記憶部22とが設けられている。
【0031】
そして、第1の装置の制御部10の内部は、受信手段11と、表示データ編集手段12と、表示処理手段13と、設定変更手段14と、受信データ蓄積部15と、表示データ蓄積部16と、銘柄名テーブル18と、プログラムメモリ23とから構成されている。
【0032】
次に、第1の装置の各部について具体的に説明する。
表示部21は、銘柄の一覧表示を行うもので、従来に比べて縦と横の比が縦より横が長い(例えば、縦と横の比が9:16)、ワイドタイプの表示部を用いる。
【0033】
ここで、第1の装置の表示部21における表示方法について図2を使って具体的に説明する。図2は、本発明の第1の装置における表示部の表示方法の一例を示す説明図である。
第1の装置における表示方法の一例は、図2に示すように、表示画面を2分割し、最上段には銘柄名及び始値、高値、安値、現在値、比較値等の見出しを表示し、以降の画面を複数の表示エリアに分割し(図2の例では22エリア)、各表示エリアに銘柄名及び始値〜比較値の株価データを表示する。
【0034】
尚、表示部21としてはCRT,液晶板等を用い、例えば縦横比9:16のワイドタイプのCRTを使用する。そして、CRTのドット構成を縦480ドット、横640ドットとし、キャラクタボックスを40ドット×10ドットとすると、1画面上に12行、64列の表示が可能になる。但し、銘柄名の表示部分に関しては、漢字表示が多いためキャラクタボックスを40ドット×20ドットとすると、図2のような表示が可能になる。
【0035】
尚、図2では画面を2分割した例を示したが、更にワイドな画面を用いることにより、画面を複数分割して銘柄名と株価データを表示できる。
【0036】
入力部20は、従来と同様のキーボード等の入力装置であり、本発明では、表示する銘柄の設定や、銘柄毎に表示する表示部21の番号及び表示エリアの設定を入力するものである。
【0037】
外部記憶部22は、FD,HD、ICカード,CD−ROM等の外部記憶装置であって、受信した情報や、表示データ編集手段12において編集した情報等を記憶するものである。
【0038】
次に、第1の装置の制御部10内部の各構成要素について具体的に説明する。
プログラムメモリ23は、受信手段11、表示データ編集手段12、表示処理手段13、設定変更手段14の各手段を実現するプログラムを予め記憶しているメモリである。
【0039】
銘柄名テーブル18は、図12に示した従来の銘柄名テーブル18と同様に、予め表示部21に表示する銘柄の銘柄コードとその銘柄名とを銘柄番号(順次番号)に対応付けて、銘柄コード順に記憶しておくテーブルである。尚、銘柄名テーブル18に記憶する銘柄の設定は、入力部20からの入力で設定変更手段14によって変更できるようになっている。
【0040】
受信データ蓄積部15は、受信した株価等の情報を、銘柄コードとその株価等の最新情報という形の受信データテーブルで記憶する記憶部である。
ここで、受信データ蓄積部15における受信データテーブルのフォーマットについて、図3を使って具体例で説明する。図3は、本発明の受信データテーブルのフォーマットの具体例を示す説明図である。
【0041】
受信データテーブルは、図3に示すように、銘柄コードと、その始値、高値、安値、現在値、比較値、売気配等の受信株価データとで構成され、本装置で表示する銘柄に関して銘柄コード順に最新の受信情報を記憶するようになっている。尚、テーブルにおける銘柄コードの順番を示す番号は銘柄テーブル18の銘柄番号に対応している。
【0042】
表示データ蓄積部16は、表示データ編集手段12で編集した表示用のデータ(表示データ)を、銘柄名とその株価等の最新情報という形の表示データテーブルで記憶する記憶部である。
ここで、表示データ蓄積部16における表示データテーブルのフォーマットについて、図4を使って具体例で説明する。図4は、本発明の表示データテーブルのフォーマットの具体例を示す説明図である。
【0043】
表示データテーブルは、図4に示すように、銘柄名と、その始値、高値、安値、現在値、比較値等の表示株価データと、各銘柄を表示するCRTNo.と、エリアNo.とから構成されている。尚、テーブルにおける銘柄名の順番を示す番号は銘柄テーブル18の銘柄番号に対応している。
【0044】
そして、銘柄名は、予め本装置で表示する銘柄に関して銘柄コード順に対応する銘柄名が記憶され、CRTNo.と、エリアNo.は、入力部20からの入力により、設定変更手段14によって設定されたり変更されたりする。また、表示株価データは、表示データ編集手段12によって編集された最新の表示情報を記憶するようになっている。
【0045】
受信手段11は、中央装置1から送信された株価等の情報を受信し、表示すべき銘柄の情報を抽出して受信データ蓄積部15に格納し、表示データ編集手段12に対して編集の指示を出力するものである。
【0046】
具体的に受信手段11は、通信回線2から図9に示した株価等の情報を受信すると、受信データの銘柄コードを銘柄名テーブル18内で検索し、受信データの銘柄コードがなければ受信情報を破棄し、受信データの銘柄コードが銘柄名テーブル18にあればその銘柄番号を検知し、受信データ蓄積部15で銘柄番号に対応する銘柄コードの位置に受信株価データを格納し、表示データ編集手段12に銘柄番号を出力して編集指示を行う。
【0047】
表示データ編集手段12は、受信手段11からの編集指示を受けて、受信データを表示用に編集し、表示データ蓄積部16に格納し、表示処理手段13に対して表示の指示を出力するものである。
【0048】
具体的に表示データ編集手段12は、受信手段11から銘柄番号による編集指示を受けると、銘柄名テーブル18を参照して銘柄名を読み込み、更に受信データ蓄積部15から指定された銘柄番号に対応する受信株価データを読み込み、受信株価データから表示項目のみを抽出し、表示データ蓄積部16で銘柄番号に対応する位置に銘柄名と表示株価データを格納し、表示処理手段13に銘柄番号を出力して表示指示を行う。
【0049】
表示処理手段13は、表示データ編集手段12からの表示指示を受けて、表示データを表示部21に出力して表示させるものである。
具体的には、表示データ編集手段12から銘柄番号による表示指示を受けると、表示データ蓄積部16から指示された銘柄番号に対応する銘柄名と表示株価データとCRTNo.とエリアNo.を読み込み、CRTNo.で指定された表示部21のエリアNo.で指定された場所に銘柄名と株価データを出力して表示させるようになっている。
【0050】
設定変更手段14は、入力部20からの入力に従って、表示する銘柄の設定、及び各銘柄を表示するCRTNo.及びエリアNo.を設定するものである。
具体的には、入力部20から表示する銘柄の設定(変更)があると、銘柄名テーブル18内を更新し、入力部20から各銘柄を表示するCRTNo.及びエリアNo.の設定(変更)があると、表示データ蓄積部16内の表示データテーブルの対応する銘柄のCRTNo.及びエリアNo.を更新するようになっている。
尚、設定変更手段14における設定変更は、予め株価通報表示装置のサービス開始前に完了しておくことを前提としている。
【0051】
次に、第1の装置の動作について、図1、図5を使って説明する。図5は、本発明の第1の株価通報表示装置の動作の流れを示すフローチャート図である。尚、図5では、1件の受信データに関する動作を示している。
本発明の第1の株価通報表示装置の動作は、まず受信手段11の動作としてデータを受信し(100)、受信データの銘柄コードで銘柄名テーブル18を検索し、表示すべき銘柄のデータであれば受信データ蓄積部15に銘柄コードと株価データを格納する(102)。
【0052】
次に、表示データ編集手段12の動作として、受信手段11から銘柄番号による編集指示を受けると、銘柄名テーブル18から銘柄番号に対応する銘柄名を読み込み、更に受信データ蓄積部15から受信株価データを読み込んで編集して編集データを作成し(200)、表示データ蓄積部16に既に記憶されている表示株価データと処理200で編集された編集データとが同一であるか判断し(202)、同一でなければ(Noの場合)、表示データ蓄積部16の表示株価データを編集データで更新する(204)。
【0053】
そして、表示処理手段13の動作として、表示データ編集手段12から銘柄番号の表示指示を受けると、表示データ蓄積部16から銘柄番号に対応する銘柄名と表示株価データとCRTNo.及びエリアNo.を読み込んで、CRTNo.で指定された表示部21のエリアNo.で指定されたエリアに銘柄名と表示株価データを出力して画面表示させて(300)、1件の受信データに関する処理を終了する。
【0054】
本発明の第1の株価通報表示装置によれば、ワイドタイプの表示部を用いて1画面に銘柄名とその株価情報を2列又は複数列表示するので、銘柄情報の一覧を見易く表示できる効果がある。
【0055】
また、表示データ蓄積部16に、銘柄毎に銘柄名と株価データと表示するCRTNo.とエリアNo.とを記憶し、表示処理手段13は、表示データ蓄積部16に記憶されているCRTNo.とエリアNo.に従って表示制御を行うので、表示するCRTやエリアの変更を容易に行うことができる効果がある。
【0056】
次に、本発明に係る第2の株価通報表示装置について説明する。
本発明に係る第2の株価通報表示装置は、表示部として、第1の実施の形態で説明したワイドタイプの表示部と、従来からある表示部とを設け、それに伴い表示部への表示方法も複数設け、銘柄別の表示データと共に表示する表示部の番号と表示するエリア番号と表示方法とを記憶し、表示制御手段が記憶された表示部の番号と表示するエリア番号と表示方法とに従って表示データを表示するので、表示方法を多様化し、ユーザーにとって見易い表示画面を提供し、且つメンテナンスも容易にできるものである。
【0057】
本発明に係る第2の株価通報表示装置(第2の装置)の構成は、図1に示した第1の株価通報表示装置とほぼ同様であるが、表示部21と、表示データ蓄積部16と、表示処理手段13の内容が異なっている。
【0058】
第2の装置の各部については、第1の装置と異なる部分のみを説明する。
表示部21は、銘柄情報の一覧を表示するものであるが、第1の装置で説明したワイドタイプの表示部と、従来のタイプの表示部とが混在するものである。
そして、各タイプにおける画面の表示方法も、図10に示した従来の第1の表示方法(表示タイプAとする)で銘柄名と株価データとを1列表示するか、又は図11に示した従来の第2の表示方法(表示タイプBとする)で株価データのみを2列表示するか、図2に示した第1の装置における表示方法(表示タイプCとする)で銘柄名と株価データを2列表示する方法とがある。
【0059】
表示データ蓄積部16は、第1の装置と同様に表示データ編集手段12で編集した表示用のデータ(表示データ)を、銘柄名とその株価等の最新情報という形の表示データテーブルで記憶する記憶部である。
そして、そのフォーマットは、図6に示すように、銘柄名と、その始値、高値、安値、現在値、比較値等の表示株価データと、各銘柄を表示するCRTNo.と、エリアNo.と、第2の実施の形態の特徴部分である表示タイプとから構成されている。図6は、本発明の第2の装置の表示データテーブルのフォーマットの具体例を示す説明図である。
尚、表示データテーブルにおける銘柄名の順番を示す番号は銘柄テーブル18の銘柄番号に対応している。
【0060】
表示データテーブルの表示タイプは、CRTNo.、エリアNo.と同様に、入力部20からの入力により、設定変更手段14によって設定されたり変更されたりするようになっている。
尚、CRTNo.と表示タイプとは互いに整合性がとれて設定されることを前提にしている。つまり、例えば表示タイプCが設定されるCRTNo.は、第1の装置で説明したワイドタイプの表示部21でなければならない。
【0061】
表示処理手段13は、第1の装置と同様に、表示データ編集手段12からの表示指示を受けて、表示データを表示部21に出力して表示させるものである。但し、第2の装置の特徴部分として、表示する銘柄の表示タイプによって、表示する内容が異なる。つまり、表示タイプがAとCの場合は、銘柄名と株価情報を表示し、表示タイプがBの場合は、株価情報のみを表示するようになっている。
【0062】
次に、第2の装置動作について、図1、図7を使って説明する。図7は、本発明の第2の株価通報表示装置の動作の流れを示すフローチャート図である。尚、図7では、1件の受信データに関する動作を示している。
【0063】
本発明の第2の株価通報表示装置の動作は、ます受信手段11及び表示データ編集手段12における動作である処理400から処理504に関しては、図5に示した第1の装置の処理100から処理204に該当する。
【0064】
そして、表示処理手段13の動作として、表示データ蓄積部16から銘柄名と表示株価データとCRTNo.及びエリアNo.と表示タイプを読み込み(600)、表示タイプがA又はCであるかを判断し(602)、A又はCであったなら(Yesの場合)、銘柄名及び表示株価データをCRTNo.で指定された表示部21のエリアNo.で指定されたエリアに出力して画面表示させ(604)、表示タイプがAでもCでもない(Noの場合)、つまりBである場合は、表示株価データのみをCRTNo.で指定された表示部21のエリアNo.で指定されたエリアに出力して画面表示させて(606)、1件の受信データに関する処理を終了する。
【0065】
本発明の第2の株価通報表示装置によれば、複数のタイプの表示部21を設け、それに伴い複数のタイプの表示方法を設け、表示データ蓄積部16に、銘柄毎に銘柄名と株価データと表示するCRTNo.とエリアNo.と表示タイプとを記憶し、表示処理手段13は、表示データ蓄積部16に記憶されている表示タイプとCRTNo.とエリアNo.に従って表示制御を行うので、設置場所やユーザーのニーズに合わせた多様な表示装置と表示方法を提供できる効果がある。
【0066】
また、予め設定変更手段14で銘柄毎に表示するCRTNo.とエリアNo.と表示タイプを設定できるので、メンテナンスを容易に行うことができる効果がある。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、受信手段が、銘柄名テーブルに登録された銘柄名の株価情報を選択して受信データ蓄積部に蓄積し、表示データ編集手段が、受信データ蓄積部に蓄積された株価情報を表示用データに編集し、銘柄毎に設定された表示部、表示位置及び表示タイプに対応付けて表示データ蓄積部に蓄積し、表示処理手段が、表示データ蓄積部に蓄積された株価情報を銘柄毎に設定された表示部、表示位置及び表示タイプに従って表示部に表示する株価通報表示装置としているので、株価情報の表示に多様性を持たせることができ、更に表示変更のメンテナンスを容易にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の株価通報表示装置の構成ブロック図である。
【図2】本発明の第1の装置における表示部の表示方法の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の受信データテーブルのフォーマットの具体例を示す説明図である。
【図4】本発明の表示データテーブルのフォーマットの具体例を示す説明図である。
【図5】本発明の第1の株価通報表示装置の動作の流れを示すフローチャート図である。
【図6】本発明の第2の装置の表示データテーブルのフォーマットの具体例を示す説明図である。
【図7】本発明の第2の株価通報表示装置の動作の流れを示すフローチャート図である。
【図8】一般的な株価通報表示システムの概略構成及びそれにおける従来の株価通報表示装置の構成ブロック図である。
【図9】一般的に中央装置から株価通報表示装置に送信される電文フォーマット例を示す説明図である。
【図10】従来の株価通報表示装置の表示部における表示画面例を示す説明図である。
【図11】従来の株価通報表示装置の表示部における表示画面例を示す説明図である。
【図12】従来の銘柄名テーブルのフォーマットを示す説明図である。
【符号の説明】
1…中央装置、 2…通信回線、 3,3′…株価通報表示装置、 10,10′…制御部、 11…受信手段、 12…表示データ編集手段、 13…表示処理手段、 14…設定変更手段、 15…受信データ蓄積部、 16…表示データ蓄積部、 20…入力部、 21,21′…表示部、 22…外部記憶部、
23…プログラムメモリ
Claims (1)
- 複数の表示部と、前記表示部への表示制御を行う制御部とを有する株価通報表示装置において、
前記表示部が、複数種類の表示部から構成されており、
前記制御部が、表示用の銘柄名を登録する銘柄名テーブルと、前記銘柄名テーブルに登録された銘柄の株価情報を蓄積する受信データ蓄積部と、前記表示部に表示される表示データを銘柄毎に設定された表示部、表示位置及び表示タイプに対応付けて蓄積する表示データ蓄積部とを備え、中央装置から通信回線を介して株価情報を受信し、前記銘柄名テーブルに登録された銘柄名の株価情報を選択して受信データ蓄積部に蓄積する受信手段と、前記受信データ蓄積部に蓄積された株価情報を表示用データに編集し、銘柄毎に設定された表示部、表示位置及び表示タイプに対応付けて表示データ蓄積部に蓄積する表示データ編集手段と、前記表示データ蓄積部に蓄積された株価情報を銘柄毎に設定された表示部、表示位置及び表示タイプに従って前記表示部に表示する表示処理手段とを有することを特徴とする株価通報表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6882496A JP3816980B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 株価通報表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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