JP3816039B2

JP3816039B2 - Nonwoven fabric for surface protection of coiled metal sheet and method for producing the sheet.

Info

Publication number: JP3816039B2
Application number: JP2002214280A
Authority: JP
Inventors: 岩崎　　博文; 智之高崎
Original assignee: Asahi Kasei Fibers Corp
Current assignee: Asahi Kasei Fibers Corp
Priority date: 2002-07-23
Filing date: 2002-07-23
Publication date: 2006-08-30
Anticipated expiration: 2022-07-23
Also published as: JP2004050274A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はコイル状金属薄板の表面保護用不織布に関し、さらに詳しくはコイル状金属薄板の製造工程などに好適に使用されるコイル状金属薄板の表面保護用不織布およびこれを用いたコイル状金属薄板の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ステンレス鋼板、アルミ鋼板、銅鋼板等の金属薄板の厚みを薄くする圧延工程では、一方のリール上にコイル状に巻かれた金属薄板を、該リールから繰り出して圧延機で圧延し、その後、他方のリール上に再度コイル状に巻き付ける。一つの圧延パスが完了すると、該金属薄板は逆方向に繰り出され、圧延されながら最初のリールに巻き戻される。このような往復圧延工程を繰り返すことにより、金属薄板が徐々に薄くなり、目的の薄さになると圧延工程が完了する。その後、所定の厚さに調整されたコイル状金属薄板には、洗浄、焼純、光輝、調質等の仕上げ加工が上記と同様の方法で往復工程で繰り返し行われ、所定の表面特性が付与される。
上記圧延工程および表面仕上げ工程において、金属薄板をコイル状に巻き上げる際には、表面保護材を金属薄板と金属薄板の間に介在させて巻き取られ、金属薄板の表面に傷が発生するのが防止され、また金属薄板を圧延機に繰り出す際にはその繰り出しと同時に表面保護材が回収されてロール状に巻き取られる。このような工程が金属薄板の上記往復圧延工程および往復表面仕上げ工程で繰り返される。
【０００３】
図１は圧延工程の概略説明図であり、図２は表面仕上げ工程の概略説明図である。
図１において、コイル状金属薄板１Ａおよび１Ｂは、リール上に金属薄板と金属薄板の間に表面保護材２Ａ、２Ｂをそれぞれ介在させてコイル状に巻き取ったものである。該コイル状金属薄板１Ａは、後流の圧延ロールを備えた圧延機３に供給されるが、コイル状金属薄板１Ａの圧延機３への繰り出しと同時に表面保護材２Ａがロール状に巻き取られながら回収され、金属薄板のみが圧延機３に供給され、圧延ロールにより圧延処理が施される。圧延機３を通過した金属薄板は他のリール上に表面保護材２Ｂとともにコイル状に巻き取られてコイル状金属薄板１Ｂを形成する。巻取りが完了すると、次に逆方向にコイル状金属薄板２Ｂを繰り出して表面保護材２Ｂをロール状に巻き取りながら金属薄板のみを圧延機３に供給し、該圧延機３を通過した金属薄板は表面保護材２Ａとともにコイル状に巻き取られてコイル状金属薄板１Ａを形成する。この往復圧延工程は所定の金属薄板の厚さになるまで繰り返される。
【０００４】
所定の厚さに調整されたコイル状金属薄板１０Ａは、図２に示すで表面仕上げ工程に供される。この場合にも、上記と同様にコイル状金属薄板１０Ａの繰り出し時には表面保護材２０Ａが回収され、仕上加工機３０を通過した金属薄板は表面保護材２０Ｂとともにコイル状に巻き取られてコイル状金属薄板１０Ｂを形成する。該コイル金属薄板１０Ｂは、さらに逆方向に繰り出され、表面保護材２０Ａをロール状に巻き取りながら、仕上加工機３０に供給され、その後、再び表面保護材２０Ａとともにコイル状に巻き取られてコイル状金属薄板１０Ａを形成する。
【０００５】
圧延工程で用いられる表面保護材２Ａ、２Ｂとしては、例えば、特開平７−２７９０２７号公報に提案されているように、所定の繊度を有するポリエステル長繊維で構成された、エンボス状に部分熱圧着処理が施された不織布が用いられている。しかし、上記不織布では、非熱圧着部分の不織布表面の金属薄板に対する耐摩耗性が低く、また折れ曲がりやすく、さらに不織布の厚みを薄くできないため、タケノコ状、楕円状などに巻き取られやすいなど、不織布の繰り返し使用に問題があった。
また圧延工程では、圧延処理時に大量の油などの潤滑剤が供給されるため、次工程の表面仕上げ工程では新たな表面保護材の使用が必要となるが、該表面保護材として上記の不織布を用いるとコイル状金属薄板の巻き径が太くなるため、厚みの薄い紙が一般的に使用されてる。しかし、紙は切れやすく、繰り返し使用時の作業性を低下させる原因になっており、また圧延工程と表面仕上げ工程で別々の表面保護材を使用する必要があり、コスト高となっていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記従来技術の問題を解決し、厚みが薄く、高モジュラスで、金属薄板の間に介在させてリール巻きする際の特性に優れ、かつ圧延工程のみならず表面仕上げ工程にも使用することができるコイル状金属薄板の表面保護用不織布およびこれを用いた低コスト化が可能なコイル状金属薄板の製造方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、特定の繊度を有し、かつ扁平断面を有する熱可塑性合成繊維を用いた所定の特性を有する不織布を用いることにより、上記課題を達成できることを見出し、本発明に到達したものである。
上記課題を達成するために本願で特許請求される発明は以下の通りである。
【０００８】
（１）スパンボンド法によって得られた、平均繊度が５ｄｔｅｘ以下で、繊維断面が扁平形状を有する熱可塑性合成繊維を用いた不織布であって、該不織布の目付が１０〜５０ｇ／ｍ²、厚みが０．２ｍｍ以下、断面扁平率が１．５〜５、部分熱圧着面積率が５〜３０％であり、縦方向の５％中間応力が３０Ｎ／５ｃｍ以上および破断伸度が３０％以下であることを特徴とするコイル状金属薄板の表面保護用不織布。
（２）前記不織布の表面にカレンダー処理が施されていることを特徴とする（１）に記載のコイル状金属薄板の表面保護用不織布。
（３）前記不織布がノーバインダーポリエステル長繊維からなることを特徴とする（１）または（２）に記載のコイル状金属薄板の表面保護用不織布。
（４）表面保護材を介在させてコイル状に巻き取られた金属薄板を圧延機に供給して厚みを調整する圧延工程と、該所定の厚みに調整された、表面保護材を介在させてコイル状に巻き取られた金属薄板を仕上げ加工機に供給して表面の調整をする表面仕上げ工程とを有するコイル状金属薄板の製造方法において、前記表面保護材が（１）〜（３）のいずれかに記載の表面保護用不織布であり、該表面保護用不織布を前記表面仕上げ工程で使用した後、前記圧延工程で再使用することを特徴とするコイル状金属薄板の製造方法。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明におけるコイル状金属薄板の表面保護用不織布には、平均繊度が５ｄｔｅｘ以下で、繊維断面が扁平形状を有する熱可塑性合成繊維が用いられる。
本発明に用いられる熱可塑性合成繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、共重合ポリエステルなどのポリエステル系繊維、ナイロン６、ナイロン６６などのポリアミド系繊維、芯がポリエチレンテレフタレート、鞘が共重合ポリエステルなどの芯鞘構造の複合繊維などが挙げられ、これらは短繊維であっても、長繊維であってもよく、またこれらの繊維は単独でまたは２種以上積層もしくは混合して用いられる。これらのうち、特に高融点で耐熱性等に優れたポリエステル長繊維が好ましく用いられる。
熱可塑性合成繊維の平均繊度が５ｄｔｅｘ以下を超えると繊維間隙が大きくなり、表面平滑性が不足する。熱可塑性合成繊維は上記の平均繊度を有していれば、繊度の異なる繊維を混合または積層して用いることができる。好ましい平均繊度は０．５〜４ｄｔｅｘである。
【００１０】
また熱可塑性合成繊維には断面形状が扁平形状を有する繊維が用いられるが、その扁平率は１．５〜５が好ましく、より好ましくは２〜４．５、特に好ましくは２．５〜４である。ここで扁平率とは、繊維を長さ方向に直角方向に切断した場合の繊維断面の短軸の長さａと長軸の長さｂの比（ｂ／ａ）をいう。扁平糸の使用により、積層された不織布の厚みが丸断面形状の繊維のものと比較して薄くなり、かつ繊維同志の接合面積が増大し、強固な繊維接合が得られ、剛性のある良好な風合いを有する不織布を得ることが可能になる。繊維断面の扁平率が１．５未満では、丸断面形状に近く、不織布の厚みの減少効果および繊維同士による接合効果が得られ難い。また扁平率が５を超えると、溶融紡糸工程での紡口出口の押出し圧均一性が不足し、紡口寿命が短くなり、また長期間の安定生産性が低下する場合がある。
【００１１】
本発明における不織布は、上記した熱可塑性合成繊維を用いて公知のスパンボンド方法、ニードルパンチ方法、エアーレイ方法、ウオーターニードル方法などを単独でまたは組み合わせて製造することができる。例えば、スパンボンド方法による不織布は、熱可塑性合成樹脂を溶融させ、異形断面紡糸口金から紡糸、延伸し、コンベアネット上に開繊、積層、捕集してから熱エンボスロールと平滑ロール間を通し、繊維同志を部分的に、加熱、加圧して接合して得られる。
また不織布の表面を平滑に、厚みを薄くし、かつ高モジュラスを得るために、例えば、平滑な加熱金属ロールとペーパーロール、平滑な加熱金属ロールと樹脂ロール、一対の平滑な加熱金属ロール等を用いて温度１５０〜２５０℃で加熱し、加圧するカレンダー処理を行い、潰し加工を施すのが好ましい。
【００１２】
また、本発明において、コイル状金属薄板の表面保護用不織布は、その目付が１０〜５０ｇ／ｍ²、好ましくは１５〜４０ｇ／ｍ²、厚みが０．２ｍｍ以下、好ましくは０．０３〜０．１５ｍｍ、縦方向の５％中間応力（モジュラス）が３０Ｎ／５ｃｍ以上、好ましくは４０〜１８０Ｎ／５ｃｍ、縦方向の破断伸度が３０％以下、好ましくは１０〜2 ５％であることが必要である。
不織布としては目付が小さく、薄く、かつ強力のあるものが好ましいが、該不織布の目付が１０ｇ／ｍ²未満では、繊維間隙が大きくなり、表面平滑性および強力が不足し、また、圧延工程時の保油量が少なくなる。一方、５０ｇ／ｍ²を超えると、繊維間隙が小さく、緻密構造となり、高強力は得られるが、厚みが厚くなり、コスト高となる。
【００１３】
不織布の厚みは、金属薄板をコイル状に巻き取る際に該金属薄板の表面に傷が発生するのを防ぎ、かつ金属薄板への汚れの付着を防止するため、均一で厚みの薄いことが要求される。不織布の厚みが０．２ｍｍを超えると、金属薄板に傷が付きにくくなるが、巻きが緩くなり、真円状に巻き上げられず、巻き形状が楕円状やタケノコ状になりやすい。
不織布の縦方向（機械の流れ方向）の５％中間応力（モジュラス）が３０Ｎ／５ｃｍ未満または破断伸度が３０％を超えると不織布の強力が低下し、繰り返し使用時に破れ易くなる。
また不織布の縦方向の引張強力は７０Ｎ／５ｃｍ以上が好ましく、より好ましくは８０〜２００Ｎ／５ｃｍである。また該引張強力の縦と横の比（縦／横）は２〜６が好ましく、２．５〜５．５がより好ましい。
【００１４】
さらに不織布の単位面積当たりの部分熱圧着面積率は５〜３０％であるのが好ましく、より好ましくは１０〜２５％である。熱圧着を部分的に行うことにより、高強力、高モジュラスなどの特性が得られる。熱圧着面積比率が５％未満では、不織布を構成する繊維の接合が不足し、強力、モジュラスが低下し易くなる。一方、３０％を超えると強度、モジュラスは高くなるが、接合部が多すぎて引き裂き強度が低下し、破れ易くなる。
さらに不織布の平均みかけ密度は、０．２〜０．８ｇ／ｃｍ³が好ましく、０．２５〜０．７ｇ／ｃｍ³がより好ましい。不織布の密度が大きくなり、緻密な構成が平滑な表面を形成させることができ、また不織布に剛性を付与することができる。平均みかけ密度が０．２ｇ／ｃｍ³未満では、繊維間隙が大きく、表面平滑性が不足し易くなる。一方、0 ．８ｇ／ｃｍ³を超えると、繊維間隙が小さく、平滑な表面になるが、引き裂き強力が不足し破れ易くなる。
【００１５】
不織布を構成する繊維の接合には、接着剤、制電防止剤、透水剤などの界面活性剤などを付着してないノーバインダー繊維からなる不織布を用いることが好ましく、これにより、焼鈍・光輝・調質等の表面仕上げ工程でも好ましく用いることが可能になる。
さらに不織布の硬さは４５度カンチレバー法で、縦方向の値として５ｃｍ以上が好ましく、７ｃｍ以上がより好ましい。不織布の硬さが５ｃｍ未満では、柔軟で、柔らかい風合いであるため、巻き取り時に幅入り、シワの発生が多くなるなどの問題が生じやすい。
【００１６】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、例中の特性は、下記の方法で測定した。
１）目付( ｇ／ｍ²）：ＪＩＳ−Ｌ−１９０６に準じ、縦２０ｃｍ×横２５ｃｍの試料を３カ所切り取り、重量を測定し、その平均値を単位当たりの質量に換算して求める。
２）厚み（ｍｍ）：ＪＩＳ−Ｌ−１９０６に準じ、荷重１０ｋＰａで５カ所を測定し、平均値で求める。
３）平均繊度（ｄｔｅｘ）：顕微鏡で５００倍の拡大写真をとり、１０本の平均の繊維径を求め、繊度に換算する。
４）繊維断面扁平率：顕微鏡で５００倍の拡大写真を取り、長軸、短軸の長さを測定し、繊維断面扁平率（長軸長さ／短軸長さ）を算出する。
５）平均みかけ密度（ｇ／ｃｍ³）：縦、横２５ｃｍの試料を３箇所から切り取り、目付と荷重１０ｋＰａの厚みから単位容積当たりの重量を３個所の平均で求める。
６）引張強力（ｋｇ／５ｃｍ）：ＪＩＳ−Ｌ−１９０６に準じ、幅５ｃｍ×長さ３０ｃｍの試料を縦方向、横方向各々３カ所切り取り、引張試験機を用い、つかみ間隔２０ｃｍ、引張速度１０ｃｍ／ｍｉｎで測定し、５％中間応力、引張強度、破断伸度をそれぞれ求める。
７）剛軟度（ｃｍ）：ＪＩＳ−Ｌ−１９０６Ａ法４５度カンチレバー方法で縦方向、横方向それぞれ３カ所測定し、平均値で示す。
【００１７】
実施例１〜４および比較例１〜２
公知のスパンボンド法で、固有粘度０．７５のポリエチレンテレフタレートを溶融させ、表１に示す不織布の目付、厚み、平均繊維繊度および繊維断面扁平率がそれぞれ得られるように、丸形または扁平形状の異形断面紡糸口金から紡糸、延伸、冷却、開繊し、コンベアネット上に集積してから、表１に示す部分熱圧着率が得られるように一対のエンボスロールと平滑ロール間で温度２３５℃で部分熱圧着を行い、繊維を接合し、表１に示す特性を有するポリエステル長繊維不織布をそれぞれ得た。
なお、実施例４は、実施例３で得た不織布を、加熱平滑ロールとペーパーロールの一対のロール間で、温度１８０℃、圧力６０ｋｇ／ｃｍ、加工速度２５ｍ／ｍｉｎの加工条件でカレンダー処理を行ったものである。
【００１８】
次いで、実施例１〜４および比較例１〜２で得られた３０００ｍ巻き不織布をそれぞれ用い、厚み５ｍｍのステンレス鋼板を図１に示す多段式圧延工程により０．５ｍｍのステンレス鋼板に加工し、巻き不織布の使用前後の巻き径および圧延工程繰り返し使用回数を調べ、その結果を表１に示した。
実施例１〜４で得られた不織布を使用した場合には巻き径に変化が少なく、シワが発生せず、真円状の巻き形状となり、繰り返し使用１０回でも良好に使用することができた。
【００１９】
一方、比較例１で得た３０００ｍ巻き不織布では、５％中間応力小さく、破断伸度が大きいため、ステンレス薄板の圧延加工において、巻き径の変化が６５ｍｍと大きく、またシワが入り、使用後の巻き形状が楕円形状となった。比較例２では不織布の厚みが厚すぎ、破断伸度が大きいため、ステンレス鋼板の圧延加工において、巻き径の変化が１８０ｍｍと大きく、シワが入り、楕円形状の巻き形状となった。また比較例１、２の巻き不織布は、３回の繰り返し使用でトラブルが発生した。
【００２０】
さらに実施例１〜４で得られた３０００ｍ巻き不織布を、図２に示す焼鈍・光輝・調質の表面仕上げ工程にそれぞれに使用したが、良好に仕上げ加工することができた。この結果から、本発明の表面保護用不織布は、表面仕上げ工程で使用した後、圧延工程での表面保護用不織布として十分に使用可能であることがわかった。
【００２１】
【表１】

【００２２】
実施例５
実施例２で得られた不織布４０００ｍ巻きを、図２に示すステンレス鋼板０．５ｍｍの表面光輝仕上げ工程に１回使用した後、厚み６ｍｍのステンレス鋼板を図１に示す多段式圧延工程で厚み０．７ｍｍ圧延させる工程に表面保護用不織布として繰り返し使用した。圧延工程において１０回の繰り返し使用が良好に行えた。
【００２３】
実施例６
実施例４で得られた６０００ｍ巻きを、図２に示すステンレス鋼板０．２ｍｍの焼鈍および酸洗の仕上げ工程に１回使用した後、厚み５ｍｍのステンレス鋼板の多段式圧延工程に表面保護用不織布として繰り返し使用した。圧延工程において１０回の繰り返し使用が良好に行えた。
【００２４】
【発明の効果】
請求項１〜５に係るコイル状金属薄板の表面保護用不織布によれば、特定の繊度を有し、かつ扁平断面を有する熱可塑性合成繊維を用いているため、厚みが薄く、高モジュラスであり、金属薄板の間に介在させてリール巻きする際の特性に優れ、かつ圧延工程のみならず表面仕上げ工程でも使用することができる。
請求項６に係るコイル状金属薄板の製造方法によれば、トラブルの発生が少なく、かつ表面保護用不織布を圧延工程のみならず表面仕上げ工程にも使用することができるため、コイル状金属薄板を効率よく、低コストに製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】コイル状金属薄板の圧延工程の概略説明図。
【図２】コイル状金属薄板の表面仕上げ工程の概略図。
【符号の説明】
１Ａ、１Ｂ、１０Ａ、１０Ｂ…コイル状金属薄板、２Ａ、２Ｂ、２０Ａ、２０Ｂ…表面保護材（表面保護用不織布）、３…圧延機、３０…仕上加工機[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a non-woven fabric for surface protection of a coiled metal thin plate, and more specifically, a non-woven fabric for surface protection of a coiled metal thin plate suitably used in a manufacturing process of the coiled metal thin plate and a coiled metal thin plate using the same. It relates to a manufacturing method.
[0002]
[Prior art]
In a rolling process for reducing the thickness of a thin metal plate such as a stainless steel plate, an aluminum steel plate, or a copper steel plate, a thin metal plate wound in a coil shape on one reel is unwound from the reel and rolled with a rolling mill, and then the other Wrap it again on the reel. When one rolling pass is completed, the sheet metal is unwound in the reverse direction and is rewound onto the first reel while being rolled. By repeating such a reciprocating rolling process, the metal sheet is gradually thinned, and when the desired thickness is reached, the rolling process is completed. After that, the coiled metal sheet that has been adjusted to a predetermined thickness is repeatedly subjected to finishing processes such as cleaning, tempering, brightening, and tempering in the same manner as described above in a reciprocating process, thereby providing predetermined surface characteristics. Is done.
In the rolling process and the surface finishing process, when winding the thin metal sheet into a coil shape, the surface protective material is interposed between the thin metal sheet and wound up, and the surface of the thin metal sheet is damaged. When the metal sheet is fed to the rolling mill, the surface protective material is recovered and wound into a roll at the same time. Such a process is repeated in the reciprocating rolling process and the reciprocating surface finishing process of the metal sheet.
[0003]
FIG. 1 is a schematic explanatory diagram of a rolling process, and FIG. 2 is a schematic explanatory diagram of a surface finishing process.
In FIG. 1, coiled metal

thin plates

1A and 1B are obtained by winding a surface

protective material

2A, 2B between a metal thin plate and a metal thin plate on a reel in a coil shape. The coiled metal thin plate 1A is supplied to a rolling mill 3 equipped with a downstream rolling roll. The surface protective material 2A is wound into a roll at the same time when the coiled metal thin plate 1A is fed to the rolling mill 3. However, only the metal sheet is supplied to the rolling mill 3 and subjected to a rolling process by a rolling roll. The metal thin plate that has passed through the rolling mill 3 is wound in a coil shape together with the surface protection material 2B on another reel to form a coiled metal thin plate 1B. When the winding is completed, the coiled metal thin plate 2B is then fed out in the reverse direction, and only the metal thin plate is supplied to the rolling mill 3 while winding the surface protective material 2B in a roll shape. Is coiled together with the surface protective material 2A to form a coiled metal thin plate 1A. This reciprocating rolling process is repeated until a predetermined thickness of the metal sheet is reached.
[0004]
The coiled metal thin plate 10A adjusted to a predetermined thickness is subjected to a surface finishing process as shown in FIG. In this case as well, the surface protective material 20A is recovered when the coiled metal thin plate 10A is fed out as described above, and the metal thin plate that has passed through the finishing machine 30 is wound into a coil shape together with the surface protective material 20B. A thin plate 10B is formed. The coil metal thin plate 10B is further fed in the reverse direction, and is supplied to the finishing machine 30 while winding the surface protective material 20A in a roll shape, and then wound again in a coil shape together with the surface protective material 20A. A thin metal plate 10A is formed.
[0005]
As the surface

protective materials

2A and 2B used in the rolling process, for example, as proposed in Japanese Patent Laid-Open No. 7-279027, partial thermocompression bonding is formed in an embossed shape composed of polyester long fibers having a predetermined fineness. A nonwoven fabric that has been treated is used. However, in the above nonwoven fabric, the non-thermocompression bonded portion has low abrasion resistance against the thin metal sheet on the nonwoven fabric surface, is easy to bend, and the nonwoven fabric cannot be thinned. There was a problem with repeated use.
In the rolling process, since a large amount of lubricant such as oil is supplied during the rolling process, it is necessary to use a new surface protective material in the next surface finishing process. When used, the coiled metal thin plate has a large winding diameter, and thus a thin paper is generally used. However, the paper is easy to cut, which causes a decrease in workability at the time of repeated use, and it is necessary to use different surface protection materials in the rolling process and the surface finishing process, resulting in high costs.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of the prior art, have a thin thickness, a high modulus, excellent properties when reeled between metal sheets, and not only in the rolling process but also in the surface finishing process. Another object of the present invention is to provide a non-woven fabric for protecting the surface of a coiled metal thin plate that can be used, and a method for producing a coiled metal thin plate using the same, which can reduce costs.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies on the above problems, the present inventors have found that the above problems can be achieved by using a non-woven fabric having a predetermined fineness using a thermoplastic synthetic fiber having a specific fineness and a flat cross section. The headline, the present invention has been reached.
The invention claimed in the present application in order to achieve the above object is as follows.
[0008]
(1) A nonwoven fabric using thermoplastic synthetic fibers obtained by a spunbond method and having an average fineness of 5 dtex or less and a fiber cross section having a flat shape, and the basis weight of the nonwoven fabric is 10 to 50 g / m ² . Is 0.2 mm or less, the cross-sectional flatness is 1.5 to 5, the partial thermocompression area ratio is 5 to 30%, the longitudinal 5% intermediate stress is 30 N / 5 cm or more, and the elongation at break is 30% or less. A non-woven fabric for protecting a surface of a coiled metal thin plate, characterized in that:
( 2 ) The nonwoven fabric for surface protection of a coiled metal thin plate according to ( 1 ), wherein the surface of the nonwoven fabric is calendered.
( 3 ) The nonwoven fabric for protecting a surface of a coiled metal thin plate according to (1) or (2 ), wherein the nonwoven fabric is made of a non-binder polyester continuous fiber.
( 4 ) A rolling step of adjusting the thickness by supplying a metal thin plate wound in a coil shape with a surface protective material interposed therebetween to a rolling mill, and a surface protective material adjusted to the predetermined thickness interposed In the manufacturing method of a coiled metal thin plate having a surface finishing step of supplying a metal thin plate wound in a coil shape to a finishing machine to adjust the surface, the surface protective material is (1) to ( 3 ) A method for producing a coiled metal sheet, comprising the nonwoven fabric for surface protection according to any one of the above, wherein the nonwoven fabric for surface protection is used in the surface finishing step and then reused in the rolling step.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the nonwoven fabric for surface protection of the coiled metal thin plate in the present invention, a thermoplastic synthetic fiber having an average fineness of 5 dtex or less and a flat fiber cross section is used.
Examples of the thermoplastic synthetic fiber used in the present invention include polyester fibers such as polyethylene terephthalate and copolymer polyester, polyamide fibers such as nylon 6 and nylon 66, a core-sheath structure such as polyethylene terephthalate as a core, and sheath as a copolymer polyester. These fibers may be short fibers or long fibers, and these fibers may be used alone or in combination of two or more. Among these, polyester long fibers having a high melting point and excellent heat resistance are preferably used.
When the average fineness of the thermoplastic synthetic fiber exceeds 5 dtex or less, the fiber gap becomes large and the surface smoothness becomes insufficient. If the thermoplastic synthetic fiber has the above average fineness, fibers having different finenesses can be mixed or laminated. A preferable average fineness is 0.5 to 4 dtex.
[0010]
In addition, a fiber having a flat cross-sectional shape is used as the thermoplastic synthetic fiber, but the flatness is preferably 1.5 to 5, more preferably 2 to 4.5, and particularly preferably 2.5 to 4. is there. Here, the flatness refers to the ratio (b / a) between the short axis length a and the long axis length b of the fiber cross section when the fiber is cut in a direction perpendicular to the length direction. By using flat yarns, the thickness of the laminated nonwoven fabric is thinner than that of fibers with a round cross-section, and the joint area between the fibers increases, resulting in strong fiber bonding and good rigidity. It becomes possible to obtain a nonwoven fabric having a texture. When the flatness of the fiber cross section is less than 1.5, it is close to a round cross section shape, and it is difficult to obtain the effect of reducing the thickness of the nonwoven fabric and the effect of joining fibers. On the other hand, when the flatness ratio exceeds 5, the extrusion pressure uniformity at the spinning outlet in the melt spinning process is insufficient, the spinning life is shortened, and the long-term stable productivity may be lowered.
[0011]
The nonwoven fabric in the present invention can be produced by using the above-mentioned thermoplastic synthetic fibers, alone or in combination with a known spunbond method, needle punch method, airlay method, water needle method and the like. For example, a nonwoven fabric made by the spunbond method melts a thermoplastic synthetic resin, spins and stretches from a modified cross-section spinneret, opens, laminates, and collects on a conveyor net, and then passes between a hot embossing roll and a smooth roll. It is obtained by partially joining the fibers together by heating and pressing.
Further, in order to smooth the surface of the nonwoven fabric, reduce the thickness, and obtain a high modulus, for example, a smooth heating metal roll and paper roll, a smooth heating metal roll and a resin roll, a pair of smooth heating metal rolls, etc. It is preferable to heat and heat at 150 to 250 ° C. and perform pressurizing calendering and crushing.
[0012]
In the present invention, the nonwoven fabric for surface protection of the coiled metal thin plate has a basis weight of 10 to 50 g / m ² , preferably 15 to 40 g / m ² , and a thickness of 0.2 mm or less, preferably 0.03 to 0. .15 mm, longitudinal 5% intermediate stress (modulus) of 30 N / 5 cm or more, preferably 40 to 180 N / 5 cm, longitudinal elongation at break of 30% or less, preferably 10 to 25% It is.
As the nonwoven fabric, those having a small basis weight, thin and strong are preferable. However, if the basis weight of the nonwoven fabric is less than 10 g / m ² , the fiber gap becomes large, the surface smoothness and the strength are insufficient, and the rolling process is performed. Reduces the amount of oil retained. On the other hand, if it exceeds 50 g / m ² , the fiber gap is small, a dense structure is obtained, and high strength is obtained, but the thickness is increased and the cost is increased.
[0013]
The thickness of the non-woven fabric is required to be uniform and thin in order to prevent scratches on the surface of the metal thin plate when winding the metal thin plate into a coil shape and to prevent adhesion of dirt to the metal thin plate. Is done. When the thickness of the non-woven fabric exceeds 0.2 mm, the metal thin plate is hardly scratched, but the winding becomes loose, and it is not rolled up into a perfect circle, and the winding shape tends to be elliptical or bamboo shoot.
If the 5% intermediate stress (modulus) in the machine direction (machine flow direction) of the nonwoven fabric is less than 30 N / 5 cm or the elongation at break exceeds 30%, the strength of the nonwoven fabric decreases, and the nonwoven fabric is easily broken during repeated use.
The tensile strength in the longitudinal direction of the nonwoven fabric is preferably 70 N / 5 cm or more, and more preferably 80 to 200 N / 5 cm. Moreover, 2-6 are preferable and, as for ratio (length / width) of the tensile strength of this tensile strength, 2.5-5.5 are more preferable.
[0014]
Furthermore, it is preferable that the partial thermocompression bonding area ratio per unit area of a nonwoven fabric is 5 to 30%, More preferably, it is 10 to 25%. By performing thermocompression bonding partially, characteristics such as high strength and high modulus can be obtained. When the thermocompression bonding area ratio is less than 5%, the fibers constituting the nonwoven fabric are insufficiently bonded, and the strength and modulus are likely to decrease. On the other hand, if it exceeds 30%, the strength and modulus will be high, but there will be too many joints, the tear strength will be reduced, and it will be easy to tear.
Furthermore the average apparent density of the nonwoven fabric is preferably ^{0.2~0.8g / cm 3, 0.25~0.7g / cm} 3 is more preferable. The density of the non-woven fabric is increased, the dense structure can form a smooth surface, and rigidity can be imparted to the non-woven fabric. If the average apparent density is less than 0.2 g / cm ³ , the fiber gap is large and the surface smoothness tends to be insufficient. On the other hand, 0. If it exceeds 8 g / cm ³ , the fiber gap is small and the surface becomes smooth, but the tearing strength is insufficient and the fiber is easily broken.
[0015]
For joining the fibers constituting the nonwoven fabric, it is preferable to use a nonwoven fabric composed of a binder-free fiber that does not have a surfactant, such as an adhesive, an antistatic agent, or a water permeable agent. It can be preferably used in a surface finishing process such as tempering.
Furthermore, the hardness of the nonwoven fabric is a 45 degree cantilever method, and the vertical value is preferably 5 cm or more, and more preferably 7 cm or more. If the hardness of the nonwoven fabric is less than 5 cm, it is soft and has a soft texture, so that problems such as entering a width at the time of winding and increasing wrinkles are likely to occur.
[0016]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described by way of examples, but the present invention is not limited thereto. The characteristics in the examples were measured by the following methods.
1) Weight per unit area (g / m ² ): According to JIS-L-1906, three samples of 20 cm long × 25 cm wide are cut out, weighed, and the average value is calculated by converting to mass per unit.
2) Thickness (mm): According to JIS-L-1906, 5 places are measured with a load of 10 kPa, and the average value is obtained.
3) Average fineness (dtex): Take a 500 times magnified photograph with a microscope, determine the average fiber diameter of 10 fibers, and convert it to fineness.
4) Fiber cross-sectional oblateness: Take a 500 times magnified photograph with a microscope, measure the length of the major axis and minor axis, and calculate the fiber cross-sectional oblateness (major axis length / minor axis length).
5) Average apparent density (g / cm ³ ): Samples having a length and a width of 25 cm are cut out from three places, and the weight per unit volume is determined by the average of the three places from the basis weight and the thickness of a load of 10 kPa.
6) Tensile strength (kg / 5cm): According to JIS-L-1906, a sample of width 5cm x length 30cm was cut out at three places in the longitudinal and transverse directions, and using a tensile tester, the grip interval was 20cm and the tensile speed was 10cm. / Min, and 5% intermediate stress, tensile strength, and elongation at break are obtained.
7) Bending softness (cm): JIS-L-1906A method The 45 degree cantilever method is used to measure the vertical direction and the horizontal direction at three locations, and the average value is shown.
[0017]
Examples 1-4 and Comparative Examples 1-2
In a known spunbond method, polyethylene terephthalate having an intrinsic viscosity of 0.75 is melted so that the nonwoven fabric has a basis weight, a thickness, an average fiber fineness, and a fiber cross-sectional flatness as shown in Table 1 . After spinning, drawing, cooling, opening from a modified cross-section spinneret and accumulating on a conveyor net , at a temperature of 235 ° C. between a pair of embossing rolls and smooth rolls so as to obtain the partial thermocompression bonding rate shown in Table 1 Partial thermocompression bonding was performed to join the fibers, and polyester long fiber nonwoven fabrics having the characteristics shown in Table 1 were obtained.
In Example 4, the nonwoven fabric obtained in Example 3 was calendered between a pair of heated smooth rolls and paper rolls under the processing conditions of a temperature of 180 ° C., a pressure of 60 kg / cm, and a processing speed of 25 m / min. It is what I did.
[0018]
Next, using the 3000 m wound nonwoven fabrics obtained in Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 2, respectively, a 5 mm thick stainless steel plate was processed into a 0.5 mm stainless steel plate by a multi-stage rolling process shown in FIG. The wound diameter before and after use of the nonwoven fabric and the number of repeated use of the rolling process were examined, and the results are shown in Table 1.
When the nonwoven fabrics obtained in Examples 1 to 4 were used, there was little change in the winding diameter, wrinkles did not occur, a round shape was formed, and it could be used satisfactorily even after repeated use 10 times. .
[0019]
On the other hand, in the 3000 m wound non-woven fabric obtained in Comparative Example 1, since the 5% intermediate stress is small and the elongation at break is large, in the rolling process of the stainless steel sheet, the winding diameter change is as large as 65 mm, and wrinkles enter. The wound shape became an elliptical shape. In Comparative Example 2, since the nonwoven fabric was too thick and the elongation at break was large, the rolling diameter of the stainless steel plate was greatly changed to 180 mm, wrinkled, and formed into an elliptical winding shape. The wound nonwoven fabrics of Comparative Examples 1 and 2 were troubled by repeated use three times.
[0020]
Furthermore, although the 3000 m winding nonwoven fabric obtained in Examples 1-4 was used for the surface finishing process of annealing, brightness, and tempering shown in FIG. 2, it was able to finish well. From this result, it was found that the non-woven fabric for surface protection of the present invention can be sufficiently used as the non-woven fabric for surface protection in the rolling process after being used in the surface finishing process.
[0021]
[Table 1]

[0022]
Example 5
After the 4000-m roll of nonwoven fabric obtained in Example 2 was used once in the surface bright finish process of 0.5 mm stainless steel plate shown in FIG. 2, a stainless steel plate having a thickness of 6 mm was thickness 0 in the multi-stage rolling process shown in FIG. It was repeatedly used as a nonwoven fabric for surface protection in the step of rolling 7 mm. In the rolling process, repeated use 10 times was successfully performed.
[0023]
Example 6
After the 6000 m winding obtained in Example 4 is used once in the finishing process of annealing and pickling of 0.2 mm stainless steel plate shown in FIG. 2, the nonwoven fabric for surface protection is used in the multi-stage rolling process of a stainless steel plate having a thickness of 5 mm. As used repeatedly. In the rolling process, repeated use 10 times was successfully performed.
[0024]
【The invention's effect】
According to the nonwoven fabric for protecting a surface of a coiled metal thin plate according to claims 1 to 5, since a thermoplastic synthetic fiber having a specific fineness and a flat cross section is used, the thickness is thin and the modulus is high. And, it is excellent in properties when reeled by being interposed between thin metal plates, and can be used not only in the rolling process but also in the surface finishing process.
According to the method for manufacturing a coiled metal thin plate according to claim 6, since the occurrence of trouble is small and the nonwoven fabric for surface protection can be used not only for the rolling process but also for the surface finishing process, It can be manufactured efficiently and at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic explanatory diagram of a rolling process of a coiled metal sheet.
FIG. 2 is a schematic view of a surface finishing process of a coiled metal thin plate.
[Explanation of symbols]
1A, 1B, 10A, 10B ... Coiled metal sheet, 2A, 2B, 20A, 20B ... Surface protective material (non-woven fabric for surface protection), 3 ... Rolling mill, 30 ... Finishing machine

Claims

スパンボンド法によって得られた、平均繊度が５ｄｔｅｘ以下で、繊維断面が扁平形状を有する熱可塑性合成繊維を用いた不織布であって、該不織布の目付が１０〜５０ｇ／ｍ²、厚みが０．２ｍｍ以下、断面扁平率が１．５〜５、部分熱圧着面積率が５〜３０％であり、縦方向の５％中間応力が３０Ｎ／５ｃｍ以上および破断伸度が３０％以下であることを特徴とするコイル状金属薄板の表面保護用不織布。A nonwoven fabric using thermoplastic synthetic fibers having an average fineness of 5 dtex or less and a flat fiber cross section obtained by a spunbond method , wherein the nonwoven fabric has a basis weight of 10 to 50 g / m ² and a thickness of 0.1. 2 mm or less, the cross-sectional flatness is 1.5 to 5, the partial thermocompression area ratio is 5 to 30%, the longitudinal 5% intermediate stress is 30 N / 5 cm or more, and the breaking elongation is 30% or less. A non-woven fabric for protecting the surface of a coiled metal sheet.

前記不織布の表面にカレンダー処理が施されていることを特徴とする請求項１に記載のコイル状金属薄板の表面保護用不織布。2. The nonwoven fabric for protecting a surface of a coiled metal thin plate according to claim 1 , wherein the surface of the nonwoven fabric is calendered.

前記不織布がノーバインダーポリエステル長繊維からなることを特徴とする請求項１または２に記載のコイル状金属薄板の表面保護用不織布。The nonwoven fabric for protecting a surface of a coiled metal sheet according to claim 1 or 2 , wherein the nonwoven fabric is made of a non-binder polyester long fiber.

表面保護材を介在させてコイル状に巻き取られた金属薄板を圧延機に供給して厚みを調整する圧延工程と、該所定の厚みに調整された、表面保護材を介在させてコイル状に巻き取られた金属薄板を仕上げ加工機に供給して表面の調整をする表面仕上げ工程とを有するコイル状金属薄板の製造方法において、前記表面保護材が請求項１〜３のいずれかに記載の表面保護用不織布であり、該表面保護用不織布を前記表面仕上げ工程で使用した後、前記圧延工程で再使用することを特徴とするコイル状金属薄板の製造方法。A rolling process for adjusting the thickness by supplying a thin metal sheet wound in a coil shape with a surface protective material interposed therebetween to a rolling mill, and a coil shape with a surface protective material adjusted to the predetermined thickness In the manufacturing method of the coil-shaped metal thin plate which has a surface finishing process which supplies the finished thin metal plate to a finishing machine, and adjusts the surface, The said surface protection material is in any one of Claims 1-3 . A method for producing a coiled metal sheet, which is a non-woven fabric for surface protection, wherein the non-woven fabric for surface protection is used in the surface finishing step and then reused in the rolling step.