JP3814094B2 - 車両用液圧発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のブレーキやクラッチを液圧で作動するためのブースタと液圧マスタシリンダとの2つのアクチュエータからなる車両用液圧発生装置に係り、詳しくは、車体前部から衝突荷重等の外力が作用した場合に、乗員室への物理的な影響を極力回避するようにした車両用液圧発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のブレーキやクラッチを液圧作動するのに用いられる従来からの一般的な液圧発生装置として、例えば特開平7−4415号公報に示されるものがある。この液圧発生装置は、車体前部のエンジン室と乗員とを仕切るダッシュパネルのエンジン室側面に車体前部方向へ向けて突設されるブースタと、該ブースタの車体前部に連結される液圧マスタシリンダとの2つのアクチュエータよりなり、ブースタ後部のプッシュロッドをダッシュパネルより乗員室へ突出させて、その後端にブレーキペダルやクラッチペダルを連結している。
【0003】
ブースタのブースタシェル内部には、液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内挿されたマスタピストンの後部筒が突出配置され、その後側にブースタの出力杆とバルブボディとが車体前後方向へ直列に配設されており、出力杆の小径軸部を前記後部筒内部の係合孔に挿通し、該係合孔の底壁に小径軸部の先端を当接させて、ブースタに伝えられたペダル踏力をさらに液圧マスタシリンダへ伝達するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成にあっては、自動車の前部に衝撃荷重等の外力が作用して、該外力が車体前部側の液圧マスタシリンダまで達した場合に、液圧マスタシリンダがブースタ方向へ押し込まれ、マスタピストンが出力杆とバルブボディを介してプッシュロッドを乗員室方向へ押し戻し、乗員室内のプッシュロッドやペダル類が運転者の脚等に当たる虞を生じる。
【0005】
この対策として、車体前部方向からの外力を受けた液圧マスタシリンダやブースタを車体側方へ倒すことによって、外力の影響が極力乗員室内に及ばないようにする手段が考えられるが、この場合には、液圧発生装置の取り付けに車体構造を変更したり、液圧マスタシリンダやブースタに特別な加工を要するなどから、製作工数や組付け作業工数が増加し、製作費の増大にもつながるという欠点がある。
【0006】
本発明は、このような実情を背景にしてなされたもので、その目的とするところは、液圧発生装置に車体前部方向からの外力が作用した場合に、乗員室内のプッシュロッドやペダル類が運転者側へ突き戻されるのを極力防止しつつも、液圧マスタシリンダやブースタの構成や車体構造を変更する必要のない車両用液圧発生装置を安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、車体前部のエンジン室とこれに続く乗員室とを仕切るダッシュパネルのエンジン室側面に、ペダル踏力を増大するブースタを突設し、該ブースタの車体前部側に、ブースタにて増大したペダル踏力を液圧に変換する液圧マスタシリンダを連結し、該液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内挿されるマスタピストンの後部筒を前記ブースタのブースタシェルの内部へ突出配置すると共に、該後部筒に、前記ブースタの出力杆の小径軸部よりも大径の係合孔を前記後部筒の後端面へ開口して設け、該係合孔に前記小径軸部を挿通して、該小径軸部の先端を前記係合孔の底壁に当接して前記後部筒を前記小径軸部とオーバラップさせてなる車両用液圧発生装置において、第1の構成は、前記後部筒の係合孔の内周面に螺旋状の凹溝又は周方向の複数の凹溝を形成し、第2の構成は、前記後部筒の係合孔の内周面に軸方向の複数の凹溝を形成し、第3の構成は、前記後部筒の係合孔の内周面に、螺旋状の凹溝及び軸方向の複数の凹溝、又は複数の周方向の凹溝及び軸方向の凹溝を形成し、車体前部方向からの外力によって前記液圧マスタシリンダが軸線方向からいずれかの方向へ傾いた際に、前記後部筒の係合孔が前記小径軸部に衝突して、前記後部筒が前記凹溝から切断又は破断されて前記液圧マスタシリンダの傾きを助勢させることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一形態例を図面に基づいてさらに詳しく説明する。
【0009】
図中、図1〜図4は、本発明の第1形態例を示し、図1は車両用液圧発生装置の要部断面図、図2は液圧発生装置全体の正面図、図3は車両用液圧発生装置の要部の拡大断面図、図4は車両用液圧発生装置の要部の分解斜視図である。また、図5は本発明の第2形態例を示す要部の拡大断面図、図6は本発明の第3形態例を示す後部筒の拡大断面図、図7は本発明の第4形態例を示す後部筒の拡大断面図、図8は本発明の第5形態例を示す要部の拡大断面図である。
【0010】
図1乃至図4に示す第1形態例は、自動車の車体前部側(図1,図2の左側)のエンジン室1と、該エンジン室1の車体後部側に続く乗員室2とがダッシュパネル3にて仕切られており、エンジン室1には、ダッシュパネル3のエンジン室側面に、ブースタ4と液圧マスタシリンダ5との2つの液圧発生用アクチュエータを直列につないだ液圧発生装置6が突設されている。
【0011】
乗員室2には、ブースタ4のバルブハウジング4bとプッシュロッド7と操作ペダル8とが配設されていて、操作ペダル8によるペダル踏力をブースタ4で増大し、該ブースタ4で増大したペダル踏力を液圧マスタシリンダ5で液圧に変換して、図示しないブレーキやクラッチを液圧作動するようになっている。
【0012】
上記ブースタ4は、エンジン室1内に配設される大径のブースタシェル4aと、ダッシュパネル3を貫通して乗員室2内に突出する小径円筒状のバルブハウジング4bとが、金属薄板を用いた車体前部半体4cと車体後部半体4dとを連結して構成されており、ブースタシェル4aの背面側をダッシュパネル3のエンジン室側面に重ね合わせし、これらをダッシュパネル3にボルト止めすることにより、ブースタ4が車体前部方向へ向けて突設される。
【0013】
液圧マスタシリンダ5には、シリンダボディ5aの上部にリザーバ9を直結したリザーバ一体型が用いられており、シリンダボディ5aの後端ボス部5bを、ブースタシェル4aの前面に凹設した嵌合部4eに嵌合し、連結フランジ5cをブースタシェル4aの前面にボルト止めすることにより、液圧マスタシリンダ5がブースタ4の前部に直列に連結される。
【0014】
ブースタシェル4aの内部は、薄鋼板製のブースタピストン10と、該ピストン10の背面に接合される可撓性のダイヤフラム11とによって、車体前部側の負圧室12と車体後部側の作動室13とに仕切られている。ブースタシェル4aには、中心軸CL上にバルブボディ14のテーパ状本体部14aが配設され、またバルブハウジング4bには、テーパ状本体部14aの車体後部側に続く大径筒状部14bが同じく中心軸CL上に配設されており、該大径筒状部14bとテーパ状本体部14a内に形成された小径筒状部14cとに、後端を操作ペダル8に連結したプッシュロッド7の先端側が、バルブハウジング4bの後端壁4fに開口する大気導入口4gより突出配置されている。
【0015】
ダイヤフラム11は、外周側ビード11aが車体前部半体4cと車体後部半体4dとの接合部に挾着され、内周側ビード11bが、ブースタピストン10の内周縁10aとバルブボディ14の車体前部側に位置するテーパ状本体部14aの外周面との間に取付けされている。
【0016】
ブースタピストン10とバルブボディ14は、戻しばね15にて常時車体後部方向へ付勢され、ブースタピストン10の後退限が、ダイヤフラム11の突起11cとブースタシェル4aの車体後部半体4dとの当接によって規制されると共に、バルブボディ14の後退限が、大径筒状部14bの後端に嵌着したフィルタ16とバルブハウジング4bの後端壁4fとの当接によって規制されるようになっている。
【0017】
バルブボディ14の小径筒状部14cには、車体前後方向へ貫通して設けた段付き孔14dが形成され、該段付き孔14dに弁ピストン17が保持されている。この弁ピストン17には、車体後部側端を開口して設けられた受け穴17aが形成され、この受け穴17aにプッシュロッド7先端の球状頭部7aが首振り可能に支承されている。また、小径筒状部14cの車体前部側端には、板状の反力ピストン18を介して液圧マスタシリンダ5のマスタピストン50を押動する出力杆19が嵌合される。さらに、バルブボディ14には、第1ポート20と第2ポート21とが設けられており、前記負圧室12とテーパ状本体部14a内とが第1ポート20にて連通し、前記作動室13と弁ピストン17の外周とが第2ポート21を通して連通している。
【0018】
前記出力杆19は、バルブボディ14のテーパ状本体部14a内でリテーナ22に抜け止めされる大径軸部19aと、該大径軸部19aの車体前部側でマスタピストン50の後部筒50aを支承する小径軸部19bとが一体に形成されている。大径軸部19aには、後端面へ開口する嵌合凹部19cにバルブボディ14の先端側が板状の反力ピストン18を介して嵌合される。
【0019】
液圧マスタシリンダ5のシリンダボディ5aには、有底のシリンダ孔5dがブースタ側の後端面へ開口して設けられ、該シリンダ孔5dに上述のマスタピストン50が液密且つ移動可能に内挿されている。マスタピストン50には、ブースタシェル4aの嵌合部4eから負圧室12内へ突出する後部筒50aが設けられ、該後部筒50aに、出力杆19の小径軸部19bよりも大径な係合孔50bが後端面50dへ開口して設けられている。
【0020】
上記後部筒50aの係合孔50bには、出力杆19の小径軸部19bが挿通され、該小径軸部19bの球面状の先端19dを係合孔50bの円錐球面状の底壁50cに係合させて、出力杆19とマスタピストン50とが中心軸CL上に配設されている。液圧マスタシリンダ5は、このようにして、後部筒50aを出力杆19の小径軸部19bとオーバラップさせたことにより、シリンダボディ5aの長さを短縮しながら、液圧の発生に要するマスタピストン50のストローク長を確保している。
【0021】
後部筒50aの係合孔50bには、後端面50dからおよそ2/3の深さに亙って螺旋状の凹溝50eが刻設されている。この凹溝50eは、その形成によって凹溝50eの外側の肉厚を落とすも、後部筒50aとしての強度を必要充分に確保しながら、マスタピストン50が中心軸CLから側方へ傾いた際に、後部筒50aの後端側が中心軸CL上に残された出力杆19の小径軸部19bと衝突することにより、後部筒50aが凹溝50eのいずれかの部分から容易に切断または破断できるようしたもので、雌ねじを形成する場合と同様に係合孔50bにねじ切り用のタップをたてて形成される。
【0022】
本形態例は以上のように、出力杆19の小径軸部19bを収容するマスタピストン50の後部筒50aの係合孔50bに、螺旋状の凹溝50eが形成されており、後部筒50aと出力杆19とは通常中心軸CL上に配設されていて、後部筒50aと小径軸部19bとの接触関係はない。また、車体前部が衝突するなど、ブースタ4よりも車体前部側に位置する液圧マスタシリンダ5に車体前部方向から過大な外力がかかって、マスタピストン50が液圧マスタシリンダ5と共に中心軸CLからいずれかの方向へ傾いた場合に、後部筒50aの係合孔50bが出力杆19の小径軸部19bに激しく衝突し、後部筒50aが凹溝50eを形成した脆弱な部分から折れたり破断する。
【0023】
液圧マスタシリンダ5は、マスタピストン50の後部筒50aが切断または破断したことによって傾斜度合いがさらに増し、車体前部方向からの外力が中心軸CLから側方へ確実に逸らされて行くので、外力が出力杆19を中心軸CLの車体後部方向に押し込む力として作用しにくいものとなる。出力杆19を持つブースタ4では、車体前部側が液圧マスタシリンダ5の傾きによって潰されるものの、車体前部方向からの外力が、中心軸CLから側方へ確実に逸らされて行くので、乗員室2内のバルブハウジング4bやプッシュロッド7,操作ペダル8が、運転者側へ突き戻されるのを極力回避することができるようになる。
【0024】
また本形態例は、上述のように車体前部方向からの外力による運転者側への突き戻しを有効に回避させるのに、マスタピストン50の後部筒50aの係合孔50bに、凹溝50eを設けるだけの簡単な変更で済み、ブースタ4と液圧マスタシリンダ5のそれぞれの構造やこれらの連結構造、あるいはダッシュパネル3を始めとする車体構造には、何等特別な加工や専用の部材を要しないので、製作工数と加工工数並びに組付け作業工数を省略できて、低コストで実施することが可能である。さらに凹溝50eは、雌ねじを形成する場合と同様に、タップをたてるだけの短時間の簡単な加工で済むので、作業性にも極めて優れている。
【0025】
図5〜図7の第2〜第4形態例に示す形態例では、後部筒50aの係合孔50bに周方向の凹溝50f,50g,50hを複数個づつ設けており、図5に示す第2形態例の凹溝50fはその断面形状が四角形に、また図6に示す第3形態例の凹溝50gはその断面形状が円弧状に、さらに図7に示す第4形態例ではその断面形状がV字状に形成されている。
【0026】
図8に示す第5形態例は、複数の凹溝50iを係合孔50bの軸線方向に形成したもので、本形態例では、液圧マスタシリンダ5に車体前部方向からの外力がかかって、液圧マスタシリンダ5が中心軸CLからいずれかの方向へ傾き、後部筒50aが出力杆19の小径軸部19bに衝突した時に、後部筒50aは凹溝50hによって破断する。
【0027】
尚、係合孔に形成する凹溝は、上述の形態例以外にも、様々な形状と個数に設定することができ、さらに、周方向と軸方向の両方に凹溝を形成してもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両用液圧発生装置によれば、車体前部に衝突荷重などの過大な外力が作用して、液圧マスタシリンダが車体前後方向からいずれかの方向へ傾いた場合に、マスタピストンの後部筒が凹溝によって切断若しくは破断するようにしたから、液圧マスタシリンダの傾きが助勢され、車体前部方向からの外力を側方へ確実に逸らすことができて、乗員室内のバルブハウジングやプッシュロッド,操作ペダルが、運転者側へ突き戻されるのを極力回避することができるようになる。
【0029】
また従来の構造との違いは、マスタピストンの後部筒の係合孔に凹溝を設けるだけで済み、ブースタと液圧マスタシリンダのそれぞれの構造やこれらの連結構造、あるいはダッシュパネルを始めとする車体構造には、何等特別な加工や専用の部材を要しないので、製作工数と加工工数並びに組付け作業工数を省略できて、低コストで実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1形態例を示す液圧発生装置の要部断面図
【図2】 本発明の第1形態例を示す液圧発生装置全体の正面図
【図3】 本発明の第1形態例を示す液圧発生装置の要部の拡大断面図
【図4】 本発明の第1形態例を示す液圧発生装置の要部の分解斜視図
【図5】 本発明の第2形態例を示す液圧発生装置の要部の拡大断面図
【図6】 本発明の第3形態例を示す後部筒の拡大断面図
【図7】 本発明の第4形態例を示す後部筒の拡大断面図
【図8】 本発明の第5形態例を示す液圧発生装置の要部の拡大断面図
【符号の説明】
1…エンジン室
2…乗員室
3…ダッシュパネル
4…ブースタ
4a…ブースタシェル
4b…バルブハウジング
5…液圧マスタシリンダ
5a…シリンダボディ
5d…シリンダ孔
6…液圧発生装置
7…プッシュロッド
8…ペダル
19…出力杆
19a…大径軸部
19b…小径軸部
50…マスタピストン
50a…後部筒
50b…係合孔
50c…底壁
50d…後端面
50e,50f,50g,50h,50i…凹溝

Claims (3)

  1. 車体前部のエンジン室とこれに続く乗員室とを仕切るダッシュパネルのエンジン室側面に、ペダル踏力を増大するブースタを突設し、該ブースタの車体前部側に、ブースタにて増大したペダル踏力を液圧に変換する液圧マスタシリンダを連結し、該液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内挿されるマスタピストンの後部筒を前記ブースタのブースタシェルの内部へ突出配置すると共に、該後部筒に、前記ブースタの出力杆の小径軸部よりも大径の係合孔を前記後部筒の後端面へ開口して設け、該係合孔に前記小径軸部を挿通して、該小径軸部の先端を前記係合孔の底壁に当接して前記後部筒を前記小径軸部とオーバラップさせてなる車両用液圧発生装置において、前記後部筒の係合孔の内周面螺旋状の凹溝又は周方向の複数の凹溝を形成し、車体前部方向からの外力によって前記液圧マスタシリンダが軸線方向からいずれかの方向へ傾いた際に、前記後部筒の係合孔が前記小径軸部に衝突して、前記後部筒が螺旋状の凹溝又は周方向の複数の凹溝から切断又は破断されて前記液圧マスタシリンダの傾きを助勢させることを特徴とする車両用液圧発生装置。
  2. 車体前部のエンジン室とこれに続く乗員室とを仕切るダッシュパネルのエンジン室側面に、ペダル踏力を増大するブースタを突設し、該ブースタの車体前部側に、ブースタにて増大したペダル踏力を液圧に変換する液圧マスタシリンダを連結し、該液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内挿されるマスタピストンの後部筒を前記ブースタのブースタシェルの内部へ突出配置すると共に、該後部筒に、前記ブースタの出力杆の小径軸部よりも大径の係合孔を前記後部筒の後端面へ開口して設け、該係合孔に前記小径軸部を挿通して、該小径軸部の先端を前記係合孔の底壁に当接して前記後部筒を前記小径軸部とオーバラップさせてなる車両用液圧発生装置において、前記後部筒の係合孔の内周面に軸方向の複数の凹溝を形成し、車体前部方向からの外力によって前記液圧マスタシリンダが軸線方向からいずれかの方向へ傾いた際に、前記後部筒の係合孔が前記小径軸部に衝突して、前記後部筒が軸方向の複数の凹溝から切断又は破断されて前記液圧マスタシリンダの傾きを助勢させることを特徴とする車両用液圧発生装置。
  3. 車体前部のエンジン室とこれに続く乗員室とを仕切るダッシュパネルのエンジン室側面に、ペダル踏力を増大するブースタを突設し、該ブースタの車体前部側に、ブースタにて増大したペダル踏力を液圧に変換する液圧マスタシリンダを連結し、該液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内挿されるマスタピストンの後部筒を前記ブースタのブースタシェルの内部へ突出配置すると共に、該後部筒に、前記ブースタの出力杆の小径軸部よりも大径の係合孔を前記後部筒の後端面へ開口して設け、該係合孔に前記小径軸部を挿通して、該小径軸部の先端を前記係合孔の底壁に当接して前記後部筒を前記小径軸部とオーバラップさせてなる車両用液圧発生装置において、前記後部筒の係合孔の内周面に、螺旋状の凹溝及び軸方向の複数の凹溝、又は周方向の複数の凹溝及び軸方向の複数の凹溝を形成し、車体前部方向からの外力によって前記液圧マスタシリンダが軸線方向からいずれかの方向へ傾いた際に、前記後部筒の係合孔が前記小径軸部に衝突して、前記後部筒が前記凹溝から切断又は破断されて前記液圧マスタシリンダの傾きを助勢させることを特徴とする車両用液圧発生装置。
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