JP3811725B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール等の遊技機に関し、特に、上皿に保持された遊技球を発射装置へ供給すると共に、下皿へ球抜きさせる整流器を備える遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機には、主に、遊技盤、遊技球を貯留するための上皿、上皿から誘導された遊技球を貯留するための下皿、遊技球を遊技盤面内に発射する発射装置、及び、遊技球を下皿または発射装置へ誘導する整流器等が備えられている。また、上皿には、遊技球を上皿から下皿へ誘導する(球抜き)ための球抜きレバーが設けられている。このようなパチンコ機においては、入賞に対して賞球が付与されると、付与される遊技球は、上皿へ払い出され、その後、整流器を介して、下皿または発射装置へ誘導される。
【0003】
ここで、上述した整流器について、図11を参照して説明する。
図11(A)に示すように、整流器170は箱形状に形成されており、主に、上皿から誘導される遊技球を受け入れる導入口172、遊技球を発射装置に供給する発射口174、遊技球を下皿へ供給する球抜き口176、遊技球を一球保持し、傾動することにより保持している遊技球を発射口174に送る球送り片184、及び、遊技球の流路を変化させることにより遊技球を発射口174または球抜き口176のどちらか一方に流下させる流下経路変換部材180等が備えられている。また、流下経路変換部材180は上述した球抜きレバーと連動しており、球抜きレバーを操作することにより、流下経路変換部材180は図中の左右方向に移動する。
【0004】
この球抜きレバーを操作して上皿から下皿へ球抜きを行う場合、図11(B)、(C)に示すように、流下経路変換部材180が発射口174へ誘導する流路を塞ぎながら、球送り片184の上端部に保持されている遊技球110を球抜き口176へ誘導する流路に移動させるとともに、この球抜き口176へ誘導する流路を開放する。このようにして、流下経路変換部材180は遊技球の流路の切り換えを行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、発射口174へ誘導する流路の開放中、球抜き口176へ誘導する流路は塞がれるため、例えば、大当たりが発生して上皿が満杯になる際に、遊技を行いながら上皿から下皿に球抜きをしようとしても、遊技球を発射させながら上皿から下皿に球抜きを行うことができない。これにより、球詰まりが発生し易い状態を招いてしまう。
【0006】
一方、球抜き口176へ誘導する流路の開放中、発射口174へ誘導する流路は塞がれるため、例えば、大当たり発生後に素早く遊技を終えようとして、上皿から下皿に球抜きを行いながら遊技球を遊技盤面内に発射しようとしても、遊技球を遊技盤面内に発射することができない。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、遊技球を遊技盤面内に発射しながら、上皿の球抜きを行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段、および発明の作用・効果】
上記した目的を達成するため、請求項1の遊技機では、上皿から誘導される遊技球を受け入れる導入口と、前記導入口から誘導された遊技球を発射装置へ供給する発射口と、前記導入口から誘導された遊技球を下皿へ排出する球抜き口と、を有する整流器を備える遊技機であって、前記整流器が、 前記導入口から誘導される遊技球を流下させる傾斜板と、前記導入口から誘導された遊技球を一球保持し、傾動することにより保持している遊技球を前記発射口に送る球送り片と、を備え、前記傾斜板上の流下方向と反対方向に遊技球を流下させる勾配を前記球送り片の上端部に形成し、前記傾斜板の裏面から垂下する待機壁を、前記傾斜板の先端が前記待機壁の側面から延在するように設け、前記球送り片の上端部であって、該上端部の傾斜により前記待機壁に当接し、前記傾斜板の先端が上側に来る位置に遊技球を保持し、前記球送り片の上端部に保持される遊技球に続く遊技球が、前記保持されている遊技球と前記傾斜板の先端とに同時に接している状態において、該続く遊技球の球心が、保持されている遊技球の球心よりも、前記球抜き口側へ偏位するように前記傾斜板、前記待機壁及び前記球送り片の上端部を配置し、前記上皿から下皿へ球抜きさせる際に、導入口からの遊技球を球抜き口側へ流下させながら、発射口側へ供給させ得ることを技術的特徴とする。
【0009】
請求項1の発明では、整流器には遊技球を発射装置へ誘導する流路と、遊技球を下皿へ誘導する流路とが形成され、この整流器は遊技球をこれら2つの流路に同時に流下させることができる構成となっている。このため、上皿から下皿へ球抜きさせている間に、発射装置から遊技球が発射されていれば、上皿に保持された遊技球を発射装置へ供給すると共に、下皿へ球抜きさせることができる。
【0010】
また皿から誘導される遊技球を受け入れる導入口と、前記導入口から誘導された遊技球を発射装置へ供給する発射口と、前記導入口から誘導された遊技球を下皿へ排出する球抜き口と、を有する整流器を備える遊技機であって、前記整流器が、前記上皿から下皿へ球抜きさせる際に、導入口からの遊技球を球抜き口側へ流下させながら、発射口側へ供給させ得る。
【0011】
のため、上皿から下皿へ球抜きさせている間に、発射装置から遊技球が発射されていれば、上皿に保持された遊技球を発射装置へ供給すると共に、下皿へ球抜きさせることができる。
【0012】
さらに、整流器は、導入口から誘導される遊技球を流下させる傾斜板と、傾斜板上の流下方向と反対方向に流下する勾配が上端部に形成された球送り片と、傾斜板の先端が突出するように傾斜板の裏面に配設された待機壁とを備えており、傾斜板を流下し、球送り片を介して遊技球を発射口へ誘導する流路と、傾斜板を流下し、遊技球を球抜き口へ誘導する流路とが形成されている。即ち、球送り片の上端部に形成した勾配により、発射口へ誘導される第1の遊技球は、傾斜板上の流下方向と略反対方向に流下し、待機壁に当接して待機する。ここで、傾斜板の先端は待機壁よりも突出しているため、待機壁に当接している第1の遊技球に続く第2の遊技球が第1の遊技球と傾斜板の先端とに同時に接している状態において、第2の遊技球の球心を通る垂線は、第1の遊技球の球心を通る垂線よりも傾斜壁の先端側(球抜き口側)に位置する。つまり、第1の遊技球の球心と第2の遊技球の球心とが偏位するような位置関係により、第1の遊技球の球抜き口側の上面が第2の遊技球にとって球抜き口へ流下するための案内面となるため、傾斜板上を流下する第2の遊技球を球送り片の上端部に保持されている第1の遊技球の上を容易に通過させることが可能となる。これにより、遊技球の流れを円滑にして、導入口から流下する遊技球を、遊技球を発射口へ誘導する流路、及び、遊技球を球抜き口へ誘導する流路に同時に流下させることができる。
【0013】
請求項の遊技機では、上皿から誘導される遊技球を受け入れる導入口と、前記導入口から誘導された遊技球を発射装置へ供給する発射口と、前記導入口から誘導された遊技球を一球保持し、傾動することにより保持している遊技球を前記発射口に送る球送り片と、前記導入口から誘導された遊技球を下皿へ排出する球抜き口と、を有する整流器を備える遊技機であって、前記整流器が、前記上皿から下皿へ球抜きさせる際に、前記球送り片に保持されている遊技球の上を前記導入口から誘導された他の遊技球を通過させ前記球抜き口側へ流下させることを技術的特徴とする。
【0014】
請求項の発明では、第1の遊技球が導入口から整流器内に進入すると、第1の遊技球は球送り片の上端部に落下し、球送り片に保持される。この第1の遊技球が球送り片に保持されている際に、第2の遊技球が進入すると、第2の遊技球は球送り片の上端部に落下した第1の遊技球の上を通過することにより、球抜き口へ流下する。一方、球送り片が傾動することにより、球送り片に保持されている第1の遊技球は発射口に流下する。これにより、導入口から誘導される遊技球を発射口及び球抜き口へ誘導することが可能となるため、遊技球を遊技盤面内に発射させながら、遊技球を下皿に供給することができる。
【0015】
請求項の発明では、整流器は、導入口から誘導される遊技球を流下させる傾斜板と、傾斜板上の流下方向と反対方向に流下する勾配が上端部に形成された球送り片と、傾斜板の先端が突出するように傾斜板の裏面に配設された待機壁とを備えており、上皿から下皿へ球抜きさせる際に、球送り片に保持されている遊技球の上を導入口から誘導された他の遊技球を通過可能に球抜き口側へ流下させ得るように形成されている。即ち、球送り片の上端部に形成した勾配により、発射口へ誘導される第1の遊技球は、傾斜板上の流下方向と略反対方向に流下し、待機壁に当接して待機する。ここで、傾斜板の先端は待機壁よりも突出しているため、待機壁に当接している第1の遊技球に続く第2の遊技球が第1の遊技球と傾斜板の先端とに同時に接している状態において、第2の遊技球の球心を通る垂線は、第1の遊技球の球心を通る垂線よりも傾斜壁の先端側(球抜き口側)に位置する。つまり、第1の遊技球の球心と第2の遊技球の球心とが偏位するような位置関係により、第1の遊技球の球抜き口側の上面が第2の遊技球にとって球抜き口へ流下するための案内面となるため、傾斜板上を流下する第2の遊技球を球送り片の上端部に保持されている第1の遊技球の上を容易に通過させることが可能となる。これにより、第1の遊技球が球送り片に保持されている際に、第2の遊技球が進入すると、第2の遊技球は球送り片の上端部に落下した第1の遊技球の上を通過することにより、球抜き口へ流下する。一方、球送り片が傾動することにより、球送り片に保持されている第1の遊技球は発射口に流下する。これにより、遊技球の流れを円滑にして、導入口から誘導される遊技球を発射口及び球抜き口へ誘導することが可能となるため、遊技球を遊技盤面内に発射させながら、遊技球を下皿に供給することができる。
【0016】
請求項の遊技機では、上皿から誘導される遊技球を受け入れる導入口と、前記導入口から誘導される遊技球を流下させる傾斜板と、前記傾斜板上を流下する遊技球を発射装置へ供給する発射口と、前記傾斜板上を流下する遊技球を一球保持し、傾動することにより保持している遊技球を前記発射口に送る球送り片と、前記傾斜板上を流下する遊技球を下皿へ排出する球抜き口と、前記発射口の上方で前記傾斜板へ近接し、前記傾斜板を流下した遊技球を前記球送り片側へ流下させる第1の位置と、前記球抜き口の上方で前記傾斜板から離れ、前記傾斜板を流下した遊技球を前記球送り片側へ流下させると共に前記球抜き口側へ流下させる第2の位置との間を平行移動可能な可動壁と、を有する整流器を備えることを技術的特徴とする。
【0017】
請求項の発明では、遊技球が導入口から整流器内に進入すると、遊技球は傾斜板上を流下し、球送り片の上端部に落下し、その後、球送り片に保持される。可動壁を第1の位置から第2の位置に平行移動させることで、遊技球を球抜き口へ誘導する流路を開放させ、遊技球を球抜き口へ流下させる。一方、球送り片を傾動させることで、球送り片に保持されている第1の遊技球を発射口へ流下させる。これにより、導入口から誘導される遊技球を発射口及び球抜き口へ誘導することが可能となるため、遊技球を発射しながら、上皿の球抜きを行うことが可能となる。
【0018】
請求項の遊技機では、上皿から誘導される遊技球を受け入れる導入口と、前記導入口から誘導される遊技球を流下させる傾斜板と、前記傾斜板上を流下する遊技球を発射装置へ供給する発射口と、前記傾斜板上を流下する遊技球を一球保持し、傾動することにより保持している遊技球を前記発射口に送る球送り片と、前記傾斜板上を流下する遊技球を下皿へ排出する球抜き口と、前記発射口の上方で前記傾斜板に近接し、前記傾斜板を流下した遊技球を前記球送り片側へ流下させる第1の位置と、前記球抜き口の上方で前記傾斜板から離れ、前記傾斜板を流下した遊技球を前記球送り片側へ流下させると共に前記球抜き口側へ流下させる第2の位置とに回動可能な可動壁と、を有する整流器を備えることを技術的特徴とする。
【0019】
請求項の発明では、遊技球が導入口から整流器内に進入すると、遊技球は傾斜板上を流下し、球送り片の上端部に落下し、その後、球送り片に保持される。可動壁を第1の位置から第2の位置に回動させることで、遊技球を球抜き口へ誘導する流路を開放させ、遊技球を球抜き口へ流下させる。一方、球送り片を傾動させることで、球送り片に保持されている第1の遊技球を発射口へ流下させる。これにより、導入口から誘導される遊技球を発射口及び球抜き口へ誘導することが可能となるため、遊技球を発射しながら、上皿の球抜きを行うことが可能となる。
【0020】
請求項の発明では、傾斜板上の流下方向と反対方向に流下する勾配を球送り片の上端部に形成し、傾斜板の先端が突出するように傾斜板の裏面に待機壁を配設している。即ち、球送り片の上端部に形成した勾配により、発射口へ誘導される第1の遊技球は、傾斜板上の流下方向と略反対方向に流下し、待機壁に当接して待機する。ここで、傾斜板の先端は待機壁よりも突出しているため、待機壁に当接している第1の遊技球に続く第2の遊技球が第1の遊技球と傾斜板の先端とに同時に接している状態において、第2の遊技球の球心を通る垂線は、第1の遊技球の球心を通る垂線よりも傾斜壁の先端側(球抜き口側)に位置する。つまり、第1の遊技球の球心と第2の遊技球の球心とが偏位するような位置関係により、第1の遊技球の球抜き口側の上面が第2の遊技球にとって球抜き口へ流下するための案内面となるため、傾斜板上を流下する第2の遊技球を球送り片の上端部に保持されている第1の遊技球の上を容易に通過させることが可能となる。したがって、遊技球を球抜き口へ流下させる際に、遊技球の流れを円滑にすることができる。
【0021】
請求項では、大当たり発生等の所定条件の成立により可動壁を第2の位置へ移動させる。即ち、大当たりの発生時に、可動壁を第2の位置へ移動させることで、遊技球を発射させながら、上皿の球抜きを自動で行うことができる。このため、大当たりが発生しても、上皿が満杯になることがなく、球詰まりの発生を防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、この発明に係る遊技機として、パチンコ機を例に挙げて説明する。
まず、第1実施形態のパチンコ機の主要構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施形態のパチンコ機を示す斜視図であり、図2は、本実施形態のパチンコ機の内部構造を示す説明図である。
【0023】
パチンコ機10には、内枠12が外枠11に上下一対のヒンジ14で開閉可能に備えられており、その内枠12には、上皿パネル18及びガラス枠26が開閉可能に取付けられている。ガラス枠26の裏面側には、遊技盤13が配置されており、ガラス枠26の右側には、ガラス枠26開閉用の鍵を差し込む鍵穴15が設けられている。ガラス枠26の下方には、上皿パネル18が設けられており、上皿パネル18の右側には、上皿パネル18開閉用の鍵を差し込む鍵穴16が設けられている。
【0024】
上皿パネル18の左側上部には、賞球及び貸球が導出される上皿賞球排出口19が形成されており、この上皿賞球排出口19の排出側には、その上皿賞球排出口19から排出された遊技球を溜めておくための上皿20が取り付けられている。上皿20の前面には、遊技球を貸し出すための貸球ボタン46と、プリペイドカードを返却するための返却ボタン47とが設けられている。上皿20の下方には、その上皿20で収容しきれなくなった賞球を排出するための下皿賞球排出口21が形成されており、この下皿賞球排出口21の排出側には、その下皿賞球排出口21から排出された賞球を溜めておくための下皿22が設けられている。
【0025】
下皿22の右方には、上皿20から供給された遊技球を遊技盤13へ発射する発射モータ(図示せず)を操作するための発射ハンドル23が、回転可能に取付けられており、その発射ハンドル23には、発射途中で発射を停止するための発射停止ボタン(図示せず)が設けられている。また、上皿20の右方には、上皿20に溜められた賞球を下皿22へ抜くための上皿球抜きレバー25がスライド可能に取付けられている。
【0026】
上皿パネル18及びガラス枠26を開いた状態である図2に示すように、上皿パネル18の裏面の右側(図中左側)には上皿20を介して供給された遊技球を発射モータ(図示せず)の駆動により作動する発射鎚64及び下皿22へ供給するための整流器70が配置されており、上皿パネル18の裏面の略中央下部には整流器70から排出された遊技球を下皿22へ誘導するための流出口66が配設されている。遊技盤13の下方で流出口66と対応する位置には、流出口66から誘導された遊技球を下皿賞球排出口21へ誘導する受入口67が配設されており、受入口67の右方には、遊技球を遊技盤13へ誘導する発射レール63が配設されている。発射レール63の右方で隣接する位置には、遊技球を遊技盤13へ打ち出す発射鎚64が整流器70と対応するように配設されている。
【0027】
次に、遊技盤13の構成について図3を参照して説明する。
遊技盤13の略中央にはセンターケース30が配置されている。センターケース30には、天入賞口31と、液晶表示で特別図柄を表示する特別図柄表示器34と、この特別図柄表示器34の始動される回数を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶LED35とが備えられている。
【0028】
センターケース30の下方には、特別図柄表示器34を作動させるための第1種始動口41が設けられており、この第1種始動口41の下部には普通電動役物42が設けられている。開放された普通電動役物42は、第1種始動口41と同様に、特別図柄表示器34を作動開始させる機能を備えている。
【0029】
第1種始動口41の下方には、当たりの発生時に開放される扉形式の大入賞口51が開閉可能に取り付けられており、この大入賞口51の両側には、普通入賞口52,52がそれぞれ設けられている。また、大入賞口51の内部には、特定領域(図示せず)が形成されている。左側の普通入賞口52の左側(外側)には、3個のLEDからなる普通図柄表示装置32が、右側の普通入賞口52の右側(外側)には、普通図柄表示装置32の始動される回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶LED33が配置されている。
【0030】
センターケース30の左右には、普通図柄表示装置32を作動させるための普通図柄作動ゲート40,40が設けられている。普通電動役物42は、普通図柄表示装置32の停止図柄が所定の当たり図柄となった場合に開放されるよう構成されている。遊技盤13の下方には、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口55とが設けられている。
【0031】
また、普通図柄表示装置32、または、普通電動役物42の作動中に遊技球が普通図柄作動ゲート40を通過した場合は、最初の4個までが始動記憶となり、普通図柄記憶LED33の点灯数でもって記憶数が表示され、普通図柄が変動可能となると、その始動記憶に基づいて変動が開始される。
【0032】
液晶表示装置(LCD)からなる特別図柄表示器34は、遊技球が第1種始動口41または開放した普通電動役物42に入賞した際に、0〜9の10種類の図柄を左表示領域34a、中表示領域34b、右表示領域34cの3箇所の図柄表示領域に変動表示する。
【0033】
そして、変動開始後、所定の変動固定時間が経過すると、左表示領域34a、右表示領域34c、中表示領域34bの順に変動を停止し、図柄が一致、例えば、図中に示すように1,1,1で揃うことにより大当たりとなって大入賞口51が開放される。
【0034】
特別図柄表示器34が作動中、または、大当たり状態の時に、遊技球が第1種始動口41または開放した普通電動役物42に入賞した場合は、最初の4個までが始動記憶となり、特別図柄記憶LED35によって記憶数が表示される。そして、特別図柄が変動可能な状態になると、その始動記憶に基づいて変動が開始されるとともに、特別図柄記憶LED35が1つ消灯される。
【0035】
次に、図3を参照し第1実施形態のパチンコ機による遊技のあらましについて説明する。
〔普通図柄表示装置による遊技〕
ここでは、まず、普通図柄作動ゲート40、40への遊技球の通過に伴うについて説明する。遊技球が普通図柄作動ゲート40、40を通過すると、普通図柄表示装置32の左上ダイオード、中央ダイオード、右下ダイオードが順次点灯(変動表示)する。
【0036】
ここで、普通図柄表示装置32の変動表示中、又は、普通電動役物42の開放中に、更に、遊技球が普通図柄作動ゲート40、40を通過すると、普通図柄記憶LED33のLEDが順次点灯し、普通図柄表示装置32の変動が開始になる都度消されることにより記憶個数が表示される。なお、上述した遊技球が普通図柄作動ゲート40、40を通過してもそれが記憶されるのは最初の4個までで、それ以上の値は保持されない。この入賞が記憶されている状態においては、普通図柄表示装置32での変動停止後、再び変動が開始される。
【0037】
普通図柄表示装置32の変動開始後、変動固定時間である28秒変動させた後、表示図柄が後述する乱数によって選択された停止図柄と一致したときに変動を停止させる。ここで、左上ダイオード、又は、右下ダイオードのいずれか1個でも点灯した状態であれば、当たりとなり、普通電動役物42が0.5秒間開放される。
【0038】
〔特別図柄表示器による遊技〕
引き続き、特別図柄表示器34による遊技について説明する。
遊技球が第1種始動口41又は普通電動役物42へ入賞すると、特別図柄表示器34は、各表示領域34a、34b、34cにて0〜9の図柄の変動をそれぞれ開始する。そして、予め設定された時間が経過すると、左表示領域34aの図柄を停止、次に、右表示領域34cの図柄を停止し、最後に、中表示領域34bの図柄を停止する。ここで、左表示領域34a、中表示領域34b、右表示領域34cの図柄が異なる場合には、ハズレとなる。他方、図2中に示すように図柄が同一のときには、大当たりとなる。
【0039】
大当たりが発生すると、大入賞口51を約29.5秒開放して、遊技球の非常に入賞し易い状態を提供する。そして、該29.5秒の経過又は開放時間内であっても遊技球が9個入賞することにより大入賞口51が閉じられる。この大入賞口51の開放中に、入賞球が特定領域(図示せず)を通過することにより大入賞口51は再び開放される。なお、この大入賞口51の開放回数は最高16回までである。
【0040】
そして、大入賞口51の開放中に遊技機が特定領域を通過しなかった場合、もしくは前記最高の16回の開放を繰り返した際には、大入賞口の開放を終了する。本実施形態では、大入賞口51に数個の入賞があれば、入賞した遊技球の内のいずれかが特定領域を通過するように設定されている。従って、大入賞口51が最初に開放された際に、少なくとも1球の入賞があり、かつ、大入賞口の開放中に遊技球の発射が途絶えない限り、ほぼ確実に上限の16回まで大入賞口の開放が繰り返されるように設定されている。
【0041】
ここで、特別図柄表示器34にて0〜9の図柄の変動表示を行っている最中に、更に、第1種始動口41又は普通電動役物42へ遊技球が入賞すると、この入賞個数が記憶され、特別図柄記憶LED35にて順次表示される。なお、上述した遊技球が第1種始動口41に入賞してもそれが記憶されるのは最初の4個までで、それ以上の値は保持されない。この入賞が記憶されている状態においては、特別図柄表示器34での変動停止後、再び変動が開始される。
【0042】
本実施形態のパチンコ機では、上皿20から保持された遊技球を整流器70により発射鎚64を送り出し遊技盤へ発射させ、また、下皿22側へ球抜きさせる。この整流器70について、図4及び図5を参照して説明する。
図4(A)、(B)は、整流器70の内部構造を示す説明図であり、図5は、整流器70に用いられる可動壁80を示す斜視図である。
【0043】
図4(A)に示すように、上皿パネル18(図1参照)の裏面に取り付けられている整流器70は箱形状に形成されている。整流器70の右側上部には、上皿20から誘導される遊技球を受け入れる導入口72が形成されており、整流器70の略中央下部には、遊技球を発射鎚64(図2参照)に誘導する発射口74が形成されている。発射口74の左側には、遊技球を下皿22へ誘導する球抜き口76が形成されている。整流器70の略中央には、上皿球抜きレバー25(図1参照)の操作により図中左方向に平行移動する可動壁80が配設されており、可動壁80の裏面側には可動壁80を平行移動させるための長溝部83が形成されている。可動壁80の下方には、支軸84cを中心に傾動可能な球送り片84が配設されている。可動壁80の右側には、遊技球を流下させる傾斜板78が配設されており、傾斜板78の左側先端部の裏面には、傾斜板78の左側先端を突出させるように待機壁88が配設されている。
【0044】
上述した可動壁80は、図5に示すように、遊技球の流路を遮断可能な流路遮断部材81と、流路遮断部材81を水平移動させる移動部材82とからなる。流路遮断部材81は、断面を略く字形状にした板形状であり、移動部材82の表面に垂直に配設されている。移動部材82は、矩形状の板形状であり、上述した長溝部83に嵌合して、摺動し得る嵌合部材82aが裏面に一対形成されている。
【0045】
また、上述した球送り片84は、遊技球を保持する上端部84aと、上端部84aから誘導された遊技球を発射口74に送る凹部84bとからなり、支軸84cによって整流器70に軸支されている。上端部84aには、遊技球を傾斜板78上の流下方向(図中左下がり)と反対方向に流下させ得る勾配(図中右下がり)が形成されており、凹部84bは、遊技球を保持可能に凹形状に湾曲している。
【0046】
可動壁80は、図示しないバネにより付勢され、常には図4(A)に示す整流器70の略中央の第1位置85aに位置している。遊技者が球抜きレバー25を操作すると、可動壁80は長溝部83に沿って平行移動し、図4(B)に示す球抜き口76の上方の第2位置(球抜き位置)85bへ至る。一方、可動壁80が第2位置85bに位置している際に、遊技者が球抜きレバー25から手を離すと、可動壁80はバネにより長溝部83に沿って平行移動し、図4(A)に示す第1位置85aに復帰する。
【0047】
また、球送り片84は、図4(A)に示すように、上端部84aが第1位置85aの下方に位置している際に、発射ハンドル23を操作すると、図4(B)に示すように、球送り片84は支軸84cを中心に時計回りに傾動し、更に、図4(A)に示すように、支軸84cを中心に反時計回りに傾動して元の状態に戻る。
【0048】
次に、整流器70内の遊技球の流れについて、図6及び図7を参照して説明する。
図6(A)、(B)(C)及び(D)は、整流器70内の遊技球の流れを示す説明図であり、図7は、図6(A)の遊技球の位置関係を示す説明図である。
【0049】
球抜きレバー25が操作されていない場合、図6(A)に示すように、可動壁80は第1位置85aに位置しているため、先頭の遊技球100aは球送り片84の上端部84aに保持されており、2番目の遊技球100bは先頭の遊技球100aの上で可動壁80に当接する。ここで、図7に示すように、2番目の遊技球100bが先頭の遊技球100aと傾斜板78の先端とに同時に接している状態において、2番目の遊技球100bの球心102bを通る垂線は、先頭の遊技球100aの球心102aを通る垂線よりもαだけ球抜き口76側(図中左側)に位置している。このとき、先頭の遊技球100aの球抜き口76側の上面108a(図中二点鎖線)は、2番目の遊技球100bにとって球抜き口76へ流下するための案内面となっている。
【0050】
この際に、発射ハンドル23(図1参照)が操作されると、図6(B)に示すように、球送り片84が支軸84cを中心に時計回りに傾動することにより、先頭の遊技球100aは上端部84aから凹部84bに誘導される。その後、球送り片84が支軸84cを中心に反時計回りに傾動することにより、先頭の遊技球100aは凹部84bから発射口74に誘導され、発射口74から送り出された遊技球100aは発射鎚64によって遊技盤13内に発射される。2番目の遊技球100bは上端部84aに誘導され、3番目の遊技球100cは2番目の遊技球100bの上で可動壁80に当接し、3番目の遊技球100cの球心が2番目の遊技球100bの球心よりも可動壁80側に偏位した位置に誘導される。
【0051】
一方、発射ハンドル23の操作中に球抜きレバー25が操作されると、図6(C)に示すように、可動壁80は第2位置85bに平行移動し、2番目の遊技球100bは、球送り片84の上端部84aで保持される。ここで、上述したように、上端部84aに保持される遊技球100bの球抜き口76側の上面が後続の遊技球にとって球抜き口76へ流下するための案内面となっているため、3番目の遊技球100c及び4番目の遊技球100dは上端部84aに保持されている遊技球100bの上を通過し、球抜き口76へ誘導され、その後、下皿22に排出(球抜き)される。
【0052】
この際に、発射ハンドル23の操作により、図6(D)に示すように、球送り片84が支軸84cを中心に時計回りに傾動することで、2番目の遊技球100bは上端部84aから凹部84bに誘導される。その後、支軸84cを中心に反時計回りに傾動することにより、2番目の遊技球100bは凹部84bから発射口74に誘導され、5番目の遊技球100eが上端部84aに誘導される。
【0053】
本発明の第1実施形態では、可動壁80を第1位置85aから第2位置85bに平行移動させることで、遊技球を球抜き口76へ誘導する流路を開放させ、遊技球100c及び遊技球100dを球抜き口76へ流下させる。一方、球送り片84を傾動させることで、球送り片84に保持されている遊技球100bを発射口74へ流下させる。これにより、導入口72から誘導される遊技球を発射口74及び球抜き口76へ誘導することが可能となるため、遊技球を発射しながら、上皿の球抜きを行うことが可能となる。従って、大当たり等で上皿が満杯となった際に発生し易い球詰まりを防止することができる。また、大当たり等の遊技完了と共に素早く遊技を終了することが可能となる。
【0054】
また、可動壁80の下端は、傾斜板78上の流下方向と略反対方向に流下するような勾配が設けられている。更に、傾斜板78上の流下方向と反対方向に流下する勾配を球送り片84の上端部84aに形成し、傾斜板78の先端が突出するように傾斜板78の裏面に待機壁88を配設している。
即ち、図7に示すように球送り片84の上端部84aに形成した勾配により、発射口74へ誘導される第1の遊技球100aは、傾斜板78上の流下方向と略反対方向に流下し、待機壁88に当接して待機する。ここで、傾斜板78の先端は待機壁88よりも図中左側(球抜き口76側)へ突出しているため、待機壁88に当接している第1の遊技球100aに続く第2の遊技球100bが第1の遊技球100aと傾斜板78の先端とに同時に接している状態において、第2の遊技球100bの球心102bを通る垂線は、第1の遊技球100aの球心102aを通る垂線よりも、αだけ傾斜78の先端側(球抜き口76側)に位置する。つまり、第1の遊技球100aの球心102aと第2の遊技球100bの球心102bとが偏位するような位置関係により、第1の遊技球100aの球抜き口76側の上面108aが第2の遊技球100bにとって球抜き口76へ流下するための案内面となるため、傾斜板78上を流下する第2の遊技球100bを球送り片84の上端部84aに保持されている第1の遊技球100aの上を容易に通過させることが可能となる。したがって、遊技球を発射口74及び球抜き口76へ流下させる際に、遊技球の流れを円滑にすることができる。
【0055】
図8〜図10を参照して、第2実施形態に係るパチンコ機について説明する。上述した第1実施形態では、左右方向に平行移動可能な可動壁80を整流器70に配設し、球抜きレバー25を操作することにより、可動壁80を平行移動させた。これに対して、第2実施形態では、回動可能な可動壁90を整流器70に配設し、遊技者により球抜きレバー25が操作された際、及び、大当たりが発生した際に自動的に可動壁90を回動させる。
【0056】
図8(A)、(B)は、第2実施形態に係る整流器70の内部構造を示す説明図であり、図9は、第2実施形態に係る整流器70に用いられる可動壁90を示す斜視図である。また、図10(A)、(B)及び(C)は、第2実施形態に係る整流器70内での遊技球の流れ示す説明図である。
【0057】
図8(A)に示すように、上皿パネル18の裏面に取り付けられている整流器70は箱形状に形成されている。整流器70の右側上部には、上皿20から誘導される遊技球を受け入れる導入口72が形成されており、整流器70の略中央下部には、遊技球を発射鎚64に誘導する発射口74が形成されている。発射口74の左側には、遊技球を下皿へ誘導する球抜き口76が形成されている。整流器70の略中央には、上皿球抜きレバー25の操作、または、大当たりの発生により、図示しないソレノイドによって回動する可動壁90が配設されており、可動壁90の下方には、支軸84cを中心に傾動可能な球送り片84が配設されている。可動壁80の右側には、遊技球を流下させる傾斜板78が配設されており、傾斜板78の左側先端部の裏面には、傾斜板78の左側先端を突出させるように待機壁88が配設されている。
【0058】
上述した可動壁90は、図9に示すように、遊技球の流路を遮断可能な流路遮断部材91と、流路遮断部材91を回動させるための支軸92とからなる。流路遮断部材91は、断面を略扇形状にした板形状であり、基部91b側に幅方向に沿って円柱形状の支軸92が固定されている。
なお、球送り片84は第1実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0059】
図8(A)に示すように、可動壁90の先端部91aが発射口74の上方の第1位置95aに位置している際に、遊技者が球抜きレバー25を操作した際、または、大当たりが発生すると間欠的に、図8(B)に示すよう可動壁90は、先端部91aが球抜き口76の上方の第2位置95bに移動するように、支軸92を中心に回動する。一方、先端部91aが第2位置95bに位置し、大当たりが発生していない際に、遊技者が球抜きレバー25から手を離すと、図8(A)に示すように、可動壁90は、先端部91aが第1位置95aに移動するように、支軸92を中心に回動する。
【0060】
次に、第2実施形態に係る整流器70内の遊技球の流れについて、整流器70内の遊技球の流れを示す説明図である図10を参照して説明する。
球抜きレバー25が操作されず、また、大当たりも発生していない場合、図10(A)に示すように、可動壁90の先端部91aは第1位置95aに位置しているため、先頭の遊技球100aは球送り片84の上端部84aに保持されており、2番目の遊技球100bは先頭の遊技球100aの上で可動壁90に当接している。ここで、2番目の遊技球100bが先頭の遊技球100aと傾斜板78の先端とに同時に接している状態において、2番目の遊技球100bの球心を通る垂線は、先頭の遊技球100a球心を通る垂線よりも球抜き口76側(図中左側)に位置する。このとき、先頭の遊技球100aの球抜き口76側の上面は、2番目の遊技球100bにとって球抜き口76へ流下するための案内面となる。
【0061】
この際に、発射ハンドル23が操作されると、球送り片84が支軸84cを中心に時計回りに傾動することにより、先頭の遊技球100aは上端部84aから凹部84bに誘導される。その後、球送り片84が支軸84cを中心に反時計回りに傾動することにより、先頭の遊技球100aは凹部84bから発射口74に誘導され、発射口74から送り出された先頭の遊技球100aは発射鎚64によって遊技盤13内に発射される。2番目の遊技球100bは上端部84aに誘導され、3番目の遊技球100cは2番目の遊技球100bの上で可動壁90に当接する位置に誘導される。
【0062】
一方、図10(A)に示す状態から発射ハンドル23が操作され、この発射ハンドル23の操作中に球抜きレバー25を操作、または、大当たりが発生した場合、上述したように、球送り片84は支軸84cを中心に傾動するため、先頭の遊技球100aは発射口74に誘導され、2番目の遊技球100bは上端部84aに誘導される。また、可動壁90は、図10(B)、(C)に示すように、先端部91aが第1位置95aから第2位置95bに移動するように、支軸92を中心に回動する。ここで、上述したように、上端部84aに保持される遊技球100bの球抜き口76側の上面が後続の遊技球にとって球抜き口76へ流下するための案内面となるため、3番目の遊技球100cは上端部84aに保持されている2番目の遊技球100bの上を通過し、球抜き口76に誘導される。
【0063】
本発明の第2実施形態では、可動壁90の先端部91aが第1位置95aから第2位置95bに移動するように、可動壁90を可動壁90の基部91b側の支軸92を中心に回動させることで、遊技球を球抜き口76へ誘導する流路を開放させ、遊技球100cを球抜き口76へ流下させる。一方、球送り片84を傾動させることで、球送り片84に保持されている遊技球100aを発射口74へ流下させる。これにより、導入口72から誘導される遊技球を発射口74及び球抜き口76へ誘導することが可能となるため、遊技球を発射しながら、上皿の球抜きを行うことができる。
【0064】
また、大当たりの発生に起因して、先端部91aが第1位置95aから第2位置95bに移動するように、可動壁90を基部91b側の支軸92を中心に間欠的に回動させるため、大当たりが発生しても上皿が満杯となることがなく、球詰まりを防止することができる。
【0065】
なお、第2実施形態でも傾斜板78上の流下方向と反対方向に流下する勾配を球送り片84の上端部84aに形成し、傾斜板78の先端が突出するように傾斜板78の裏面に待機壁88を配設している。
即ち、図10(A)に示すように球送り片84の上端部84aに形成した勾配により、発射口74へ誘導される第1の遊技球100aは、傾斜板78上の流下方向と略反対方向に流下し、待機壁88に当接して待機する。ここで、傾斜板78の先端は待機壁88よりも図中左側(球抜き口76側)へ突出しているため、待機壁88に当接している第1の遊技球100aに続く第2の遊技球100bが第1の遊技球100aと傾斜板78の先端とに同時に接している状態において、第2の遊技球100bの球心を通る垂線は、第1の遊技球100aの球心を通る垂線よりも傾斜78の先端側(球抜き口76側)に位置する。つまり、第1の遊技球100aの球心と第2の遊技球100bの球心とが偏位するような位置関係により、第1の遊技球100aの球抜き口76側の上面が第2の遊技球100bにとって球抜き口76へ流下するための案内面となるため、傾斜板78上を流下する第2の遊技球100bを球送り片84の上端部84aに保持されている第1の遊技球100aの上を容易に通過させることが可能となる。したがって、遊技球を発射口74及び球抜き口76へ流下させる際に、遊技球の流れを円滑にすることができる。
【0066】
なお、第2実施形態では、大当たり発生時に自動的に球抜きを行ったが、この機構を第1実施形態のパチンコ機に適用可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパチンコ機を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るパチンコ機の内部構造を示す説明図である。
【図3】第1実施形態に係るパチンコ機の遊技領域を示す正面図である。
【図4】(A)及び(B)は、第1実施形態に係る整流器の内部構造を示す説明図である。
【図5】図4に示す整流器に用いられる可動壁を示す斜視図である。
【図6】(A)、(B)、(C)及び(D)は、第1実施形態に係る整流器内の遊技球の流れを示す説明図である。
【図7】図7は、図6(A)の遊技球の位置関係を示す説明図である。
【図8】(A)及び(B)は、第2実施形態に係る整流器の内部構造を示す説明図である。
【図9】図8に示す整流器に用いられる可動壁を示す斜視図である。
【図10】(A)、(B)及び(C)は、第2実施形態に係る整流器内の遊技球の流れを示す説明図である。
【図11】(A)、(B)及び(C)は、従来技術に係る整流器内の遊技球の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機
13 遊技盤
18 上皿パネル
20 上皿
22 下皿
23 発射ハンドル
64 発射鎚(発射装置)
70 整流器
72 導入口
74 発射口
76 球抜き口
78 傾斜板
80 可動壁
84 球送り片
85a 第1位置(第1の位置)
85b 第2位置(第2の位置)
88 待機壁
90 可動壁
95a 第1位置(第1の位置)
95b 第2位置(第2の位置)
102a 球心
102b 球心

Claims (7)

  1. 上皿から誘導される遊技球を受け入れる導入口と、前記導入口から誘導された遊技球を発射装置へ供給する発射口と、前記導入口から誘導された遊技球を下皿へ排出する球抜き口と、を有する整流器を備える遊技機であって、
    前記整流器が、
    前記導入口から誘導される遊技球を流下させる傾斜板と、
    前記導入口から誘導された遊技球を一球保持し、傾動することにより保持している遊技球を前記発射口に送る球送り片と、を備え、
    前記傾斜板上の流下方向と反対方向に遊技球を流下させる勾配を前記球送り片の上端部に形成し、前記傾斜板の裏面から垂下する待機壁を、前記傾斜板の先端が前記待機壁の側面から延在するように設け、前記球送り片の上端部であって、該上端部の傾斜により前記待機壁に当接し、前記傾斜板の先端が上側に来る位置に遊技球を保持し、前記球送り片の上端部に保持される遊技球に続く遊技球が、前記保持されている遊技球と前記傾斜板の先端とに同時に接している状態において、該続く遊技球の球心が、保持されている遊技球の球心よりも、前記球抜き口側へ偏位するように前記傾斜板、前記待機壁及び前記球送り片の上端部を配置し、
    前記上皿から下皿へ球抜きさせる際に、導入口からの遊技球を球抜き口側へ流下させながら、発射口側へ供給させ得ることを特徴とする遊技機。
  2. 上皿から誘導される遊技球を受け入れる導入口と、前記導入口から誘導された遊技球を発射装置へ供給する発射口と、前記導入口から誘導された遊技球を一球保持し、傾動することにより保持している遊技球を前記発射口に送る球送り片と、前記導入口から誘導された遊技球を下皿へ排出する球抜き口と、を有する整流器を備える遊技機であって、前記整流器が、前記上皿から下皿へ球抜きさせる際に、前記球送り片に保持されている遊技球の上を前記導入口から誘導された他の遊技球を通過させ前記球抜き口側へ流下させることを特徴とする遊技機。
  3. 前記導入口から誘導される遊技球を流下させる傾斜板を備え、前記傾斜板上の流下方向と反対方向に遊技球を流下させる勾配を前記球送り片の上端部に形成し、前記傾斜板の裏面から垂下する待機壁を、前記傾斜板の先端が前記待機壁の側面から延在するように設け、前記球送り片の上端部であって、該上端部の傾斜により前記待機壁に当接し、前記傾斜板の先端が上側に来る位置に遊技球を保持し、前記球送り片の上端部に保持される遊技球に続く遊技球が、前記保持されている遊技球と前記傾斜板の先端とに同時に接している状態において、該続く遊技球の球心が、保持されている遊技球の球心よりも、前記球抜き口側へ偏位するように前記傾斜板、前記待機壁及び前記球送り片の上端部を配置したことを特徴とする請求項に記載の遊技機。
  4. 上皿から誘導される遊技球を受け入れる導入口と、前記導入口から誘導される遊技球を流下させる傾斜板と、前記傾斜板上を流下する遊技球を発射装置へ供給する発射口と、前記傾斜板上を流下する遊技球を一球保持し、傾動することにより保持している遊技球を前記発射口に送る球送り片と、前記傾斜板上を流下する遊技球を下皿へ排出する球抜き口と、前記発射口の上方で前記傾斜板へ近接し、前記傾斜板を流下した遊技球を前記球送り片側へ流下させる第1の位置と、前記球抜き口の上方で前記傾斜板から離れ、前記傾斜板を流下した遊技球を前記球送り片側へ流下させると共に前記球抜き口側へ流下させる第2の位置との間を平行移動可能な可動壁と、を有する整流器を備えることを特徴とする遊技機。
  5. 上皿から誘導される遊技球を受け入れる導入口と、前記導入口から誘導される遊技球を流下させる傾斜板と、前記傾斜板上を流下する遊技球を発射装置へ供給する発射口と、前記傾斜板上を流下する遊技球を一球保持し、傾動することにより保持している遊技球を前記発射口に送る球送り片と、前記傾斜板上を流下する遊技球を下皿へ排出する球抜き口と、前記発射口の上方で前記傾斜板に近接し、前記傾斜板を流下した遊技球を前記球送り片側へ流下させる第1の位置と、前記球抜き口の上方で前記傾斜板から離れ、前記傾斜板を流下した遊技球を前記球送り片側へ流下させると共に前記球抜き口側へ流下させる第2の位置とに回動可能な可動壁と、を有する整流器を備えることを特徴とする遊技機。
  6. 前記傾斜板上の流下方向と反対方向に遊技球を流下させる勾配を前記球送り片の上端部に形成し、前記傾斜板の裏面から垂下する待機壁を、前記傾斜板の先端が前記待機壁の側面から延在するように設け、前記球送り片の上端部であって、該上端部の傾斜により前記待機壁に当接し、前記傾斜板の先端が上側に来る位置に遊技球を保持し、前記球送り片の上端部に保持される遊技球に続く遊技球が、前記保持されている遊技球と前記傾斜板の先端とに同時に接している状態において、該続く遊技球の球心が、保持されている遊技球の球心よりも、前記球抜き口側へ偏位するように前記傾斜板、前記待機壁及び前記球送り片の上端部を配置したことを特徴とする請求項又は請求項に記載の遊技機。
  7. 遊技盤に開閉可能に取り付けられた扉形式の大入賞口を開放して、遊技球の非常に入賞し易い状態を提供する大当たり発生時に、前記可動壁を第2の位置へ移動させることを特徴とする請求項〜請求項のいずれか1の遊技機。
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