JP3811664B2 - 芝生地化方法、芝マット製造方法、芝マット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、芝生地化方法、芝マット製造方法及び芝マット、特に、学校の校庭等に適した芝生地化方法、芝マット製造方法及び芝マットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の学校の校庭は土がむき出しの状態であり、その上で体育や課外活動、さらには運動会が行われている。
しかし、土がむき出しの状態では、美観上好ましくないばかりでなく、地面が固すぎるため足腰ののけがや痛みの原因となりやすい。
【0003】
さらに、土がむき出しの状態では、土埃や雨水による流出など環境上好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、校庭の土の上に芝生を植えて校庭を芝生地化しようとする考え方があるが、現在のところ以下の2点が解決されていない。
第1に、単に芝生を校庭に植えただけでは、水はけの問題が解決されないため、雨が降ると芝生の上に大量の水がたまってしまう。
【0005】
第2に、従来の工法では工期(工事・養生)が長いため、例えばは春から秋にわたることがある。この工期中は校庭において体育の授業ができず大変不便である。
本発明の課題は、校庭などの土地に水はけの良い芝生地を設けることにある。本発明の他の課題は、校庭などの土地を芝生地化した場合に短期間でその上での活動を可能にすることにある。
【0006】
請求項1に記載の芝生地化方法は、裸地を芝生地にするための方法であって、以下の工程を備えている。
◎裸地に排水構造を設ける排水構造設置工程
◎シラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくともいずれか1つを含む天然の岩石の多孔質体からなる土層を有する芝マットを裸地に貼る芝貼り工程
この芝生地化方法では、多孔質体からなる土層を有する芝マットを裸地に貼るため、水はけの良い芝生地を育成できる。この芝生地に雨が降ると、雨は、芝マットの土層内を速かに浸透し、さらに排水構造から排水される。
【0007】
請求項2に記載の芝生地化方法では、請求項1において、芝マットの土層は厚みが3〜10cmの範囲にある。
この芝生地化方法では、芝マットの土層は厚みが3〜10cmの範囲にあるため、芝が速かに活着する。
請求項3に記載の芝生地化方法では、請求項2において、芝マットの土層は厚みが4〜6cmの範囲にある。
【0008】
この芝生地化方法では、芝マットの土層は厚みが4〜6cmの範囲にあるため、芝が速かに活着するとともに、必要以上に重くならず作業が容易になる。
請求項4に記載の芝生地化方法は、請求項1〜3のいずれかにおいて、排水構造設置工程と芝貼り工程との間に、多孔質体からなる土壌を裸地に敷き詰める土壌敷き詰め工程をさらに備えている。
【0009】
この芝生地化方法では、土壌敷き詰め工程によって多孔質体からなる土壌を裸地に敷き詰めているため、結果として多孔質体からなる層の厚みが大きくなり、水はけがさらに向上する。
請求項5に記載の芝生地化方法では、請求項4において、土壌敷き詰め工程における土壌は厚みが5〜10cmの範囲である。
【0010】
この芝生地化方法では、土壌敷き詰め工程における土壌は厚みが5〜10cmの範囲であるため、多孔質体からなる層の厚みが大きくなり、水はけがさらに向上する。
請求項6に記載の芝生地化方法では、請求項4又は5において、芝貼り工程における芝マットの土層と、土壌敷き詰め工程における土壌とは透水係数が同じである。
【0011】
この芝生地化方法では、芝貼り工程における芝マットの土層と、土壌敷き詰め工程における土壌とは透水係数が同じであるため、雨が降った場合の水の浸透がスムーズになる。
請求項7に記載の芝マット製造方法は、以下の工程を備えている。
◎シラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくともいずれか1つを含む天然の岩石の多孔質体からなる土層で芝を育成する芝育成工程
◎芝育成工程後に土層ごと芝を切り出す芝マット作成工程
この芝マット製造方法では、多孔質体からなる土層が付いた芝マットが得られるため、その芝マットを植えた土地の水はけが向上する。
【0012】
また、この芝マット製造方法では、多孔質体は天然の岩石からなる。そのため、製造コストが低くなる。
【0013】
請求項8に記載の芝マット製造方法では、請求項7において、多孔質体はシラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくとも2つ以上を混合して構成されている。
この芝マット製造方法では、複数の種類の材料を混合させ多孔質体を構成しているため、芝マットの育成において複合的な効果を実現することができる。例えば、シラスは透水性が高く乾燥しやすいのに対して、鹿沼土は保水性・保肥性がよく、ボラは両者の中間の性質を有している。これらを適切に混ぜ合わせることで、芝の育成に最適な土壌を実現できる。
【0014】
請求項9に記載の芝マット製造方法では、請求項7または8において、芝マットの土層は厚みが3〜10cmの範囲にある。
この芝マット製造方法では、芝マットの土層は厚みが3〜10cmの範囲にあるため、芝が速かに活着する。
請求項10に記載の芝マット製造方法では、請求項9において、芝マットの土層は厚みが4〜6cmの範囲にある。
【0015】
この芝マット製造方法では、土壌敷き詰め工程における土壌は厚みが5〜10cmの範囲であるため、多孔質体からなる土層の厚みが大きくなり、水はけがさらに向上する。
請求項11に記載の芝マットは、シラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくともいずれか1つを含む天然の岩石の多孔質体からなる土層と、土層に生えている芝とを備えている。
【0016】
この芝マットは多孔質体からなる土層が付いているため、その芝マットを植えた土地の水はけが向上する。
さらに、この芝マットでは、多孔質体は天然の岩石からなる。そのため、製造コストが低くなる。
さらに、多孔質体はシラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくともいずれか1つを含む。そのため、製造コストが低くなる。
【0017】
請求項12に記載の芝マットでは、請求項11において、多孔質体はシラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくとも2つ以上を混合して構成されている。
この芝マットでは、複数の種類の材料を混合させ多孔質体を構成しているため、芝マットの育成において複合的な効果を実現することができる。例えば、シラスは透水性が高く乾燥しやすいのに対して、鹿沼土は保水性・保肥性がよく、ボラは両者の中間の性質を有している。これらを適切に混ぜ合わせることで、芝の育成に最適な土壌を実現できる。
【0018】
請求項13に記載の芝マットでは、請求項11または12において、芝マットの土層は厚みが3〜10cmの範囲にある。
この芝マットでは、芝マットの土層は厚みが3〜10cmの範囲にあるため、芝が速かに活着する。
請求項14に記載の芝マットでは、請求項13において、芝マットの土層は厚みが4〜6cmの範囲にある。
【0019】
この芝マットでは、芝マットの土層は厚みが4〜6cmの範囲にあるため、芝が速かに活着するとともに、必要以上に重くならず作業が容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の一実施形態が適用される前の学校のグラウンド1を示す。このグラウンド1は土がむき出しの裸地である。
以下、このグラウンド1を芝生地化する方法について、工程ごとに説明する。
(1)排水構造設置工程
グラウンド1に排水構造2を設ける。排水構造2は、図2に示すように、孔付きパイプ3と、砕石4とから構成されている。最初に、グラウンド1の表面に複数の溝部1aを設ける。続いて、溝部1a内に、砕石4に囲まれた状態でパイプ3を設置する。パイプ3は、図5に示すように、グラウンド1の全体をカバーするように配置される。
【0021】
(2)土壌敷き詰め工程
グラウンド1の表面に土壌5を敷き詰める。土壌5は例えばシラスが用いられる。シラスとは、南九州に分布する灰白色、粗しょうな軽石等の火山放出物の2次堆積物で、ガラス質である。鹿児島湾周辺に広大な大地を作り、厚さ数m〜数十mに及び、粘度を殆ど含まない。なお、シラス以外に他の多孔質物質を用いてもよい。その場合は天然の岩石からなる方が安価であるため好ましい。たとえば、鹿沼土やボラ等がある。
【0022】
グラウンドの表面に敷き詰める土壌の種類としては、比較的大きな砕石のみであっても良いし、砕石の上に多孔質物質を配置したものでもよい。さらに、多孔質物質には、シラス、ボラ、鹿沼土のうちいずれか1つの単体土壌であってもよいし、いずれか2つ以上を混合した複合土壌であってもよい。
土壌5には木酢を含浸させていてもよい。木酢は、以下のようにして得られる。木材の炭化の過程で発生する煙を冷やすと気体と液体に分かれ、液体を容器にとりそのまま放置しておくと3つの層に分かれる。上層には精油と黒色の油状の成分が浮き、下層にはねっとりとしたタール状の成分が沈殿する。中間の黄赤褐色の透明感のある液が木酢液である。木酢液をシラス内に含ませる方法としては、たとえば木酢液内にシラスを長時間漬けておく。あるいは、加圧条件でシラス内に木酢液を注入する。加圧条件で注入を行うと、短期間で大量の木酢液がシラス内に注入される。木酢液の作用により、以下の効果が発生する。第1に病虫害の発生が抑制される。これは、木酢液が抗菌作用及び害虫忌避作用を有しているからである。この結果、芝生は土壌菌による病害を受けにくい。特に、シラス内に含まれた木酢液は、雨が降る毎にシラス内から流出し、徐々に芝生の根に供給される。木酢液以外の植物エキスとしては、トウガラシ、ニンニク、熊笹、蓬、ドクダミ、セリ、ハコベ、クローバー、葛、海草、カラシナ、竹の子、アケビの実、杉の実、種抽出エキス、籾殻、竹、笹等を用いてもよい。また、キトサン液等を用いてもよい。なお、木酢液は天然の植物エキスであるため、たとえ長雨や大雨等により大量に流出したとしても、周りの環境に悪影響を与えない。さらに、土壌5のシラス内に植物エキスの代わりに農薬や肥料を入れておいてもよい。農薬や肥料は、予めシラス内に含まれているため、芝生の育成にしたがって緩やかに効果をもたらす。また、肥料の一種として、微量要素(マンガン、銅、ほう素、亜鉛、モリブデン、鉄等)やホルモン剤をシラス内に入れておいてもよい。多孔質体にしみ込ませる液体として天然の肥料や農薬または天然エキスを用いると、それらが流れ出しても周囲の環境に悪影響を与えない。
【0023】
土壌5の厚さは5〜10cmの範囲にある。このように多孔質であって透水性の良い層を形成することで、水はけが向上する。
(3)芝マット貼り工程
図4に示すように、芝マット9を土壌5の上に貼っていく。芝マット9は、野芝のシートであって、図7に示すように、芝層22と土層23とから構成されている。芝層22は、刈り高さが12mm程度である。土層23は、例えばシラスが用いられる。土層23は、厚さが5cm程度であり、内部に芝の根が複雑に絡まった状態になっている。この芝マット9により、土壌5の浸食を防止できる。
【0024】
2.芝マット製造方法
図8を参照しつつ、芝マット9の製造方法の一例を説明する。
(1)多孔質土層形成作業
まず、畑地の土壌層24の上にビニールシート25を貼る(A)。ビニールシート25は、ポリエチレン等で構成された農業用樹脂シートである。シート25の色は、黒及び透明も含め何色でも良い。シート25にはあらかじめ複数の水抜き孔25aが形成されている。孔25aは、ビニールシート5において、例えば1m平方当たり6〜9個程度が概略等間隔になるように設けられる。
【0025】
次に、ビニールシート25の上に所定の厚みの土層23を形成する(B)。土層23は、シラスからなり、厚さ5cm程度にできるだけ均等な厚みとなるようにする。
(2)芝育成作業
土層23の形成が完了すれば、土層23の表面に図示しない芝の種子を蒔き、散水及び肥料供給を伴う芝育成を行う(C)。ここでは、芝の根27は土層23の中に伸び、その一部はビニールシート25の孔25aを通じて土壌層24に侵入して土壌層24からも肥料分を吸収する。雨水や散水の余剰分は、ビニールシート25の孔25aを通じて土壌層24に浸透する。また、ビニールシート25により、土壌層24から雑草や害虫が土層23に侵入することを防止できる。さらに、孔25aを通じて土壌層24内に入り込んだ芝の根27が係止部として作用し、降雨等による土層23の移動を防止できる。
(3)芝マット作成作業
芝が1年以上成育すると、注文に合わせて所定の面積及び形状に芝をカットする。例えば、4m四方の芝マット9を切り出す。芝の切断作業が終了すると、切り取られた例えば芝マット9及びビニールシート25の端部を掴んで捲くり上げる。このとき、孔25aから延びた根27をカッター28等で切り落としながら芝マット9及びビニールシート25を土壌層24の表面から剥がし取る(D3)。なお、土層23で育成した芝の根27は、その一部のみが土壌層24へ伸び出しているだけなので、根27の切り落とし作業は容易であり、芝マット9及びビニールシート25を土壌層24から簡単に引き剥がせる。また、芝剥ぎ作業において切断される芝の根27は僅かであり、大部分の根27は健全な状態に維持されるので、芝貼り作業後の芝管理が容易になる。
【0026】
以上の芝マット作成作業では、芝マット9をカットする際に、芝マットの根部分をその下の土壌層から切り離す作業が不要である。そのため、圃場において所望の形状に芝マット9の輪郭を切断するだけでよい。そのため、カットされる芝の幅が従来の芝貼り機のように歯の幅に限定されることがなく、面積を大きくすることができるし、形状を自由に変えられる。
【0027】
剥がされた芝マット9は、ビニールシート25が除去された上で例えば図9に示すように、中空の支持棒33にロール状に巻き付けていく。続いて、支持棒33内に細い第2支持棒34を通して、芝マット出荷用セット32を作成する。芝マット9はロール状にされることでコンパクトになり、運搬の際に場所を取らない。また、運搬中の芝マットは支持棒33によって形状が崩れにくくなっているため、損傷しにくい。
【0028】
芝マット9が植えられるときには、具体的には、出荷用セット32の第2支持棒34をクレーン車で移動させることで芝マット9を拡げる。このとき、第2支持棒34の回りで支持棒33及び芝マット9がスムーズに回転する。ここでは、芝マット9はあらかじめ植えられる場所の形状に合わせて切り取られているために、芝マット9は所定の箇所にピッタリと嵌まる。芝マットの数が少なくなるため、芝マットの継ぎ目が最小限になる。また、芝マット9は面積が大きいために地面との密着度が高くなっている。その結果、芝マット9の活着を待つことなくすぐにその上で競技ができる。
【0029】
3.本発明の効果
(1)水はけ
▲1▼多孔質体からなる土層23を有する芝マット9をグラウンド1に貼るため、水はけの良い芝生地を育成できる。この芝生地に雨が降ると、雨は、芝マット9の土層23内を速かに浸透し、さらに排水構造2から排水される。
【0030】
▲2▼この芝生地化方法では、土壌敷き詰め工程によって多孔質体からなる土壌5をグラウンド1に敷き詰めているため、結果として多孔質体からなる層の厚みが大きくなり、水はけがさらに向上する。
特に、この実施形態では多孔質体からなる層の厚みが10〜20cm程度になるため、透水係数が高い層を大きく確保できる。
【0031】
▲3▼芝貼り工程における芝マット9の土層23と、土壌敷き詰め工程における土壌5との透水係数が同程度であると、雨が降った場合の水の浸透がスムーズになる。特に本実施形態のように全く同材料を用いた場合は、透水係数が等しくなり、水の滞留がほとんどなくなる。
(2)グラウンドの使用感
多孔質体からなる層の厚みが大きくなるため、例えば校庭に本発明を使用した場合には、クッション感覚が得られ、生徒の足腰に対する負担が軽減される。このため足腰や関節の痛みや怪我が減少する。
【0032】
(3)施行から使用開始までの期間の短縮化
▲1▼芝マット9が大型化しているため、芝マット9は自重によってほとんど動くことがなくなり、活着を待たずにその上での活動が可能になる。
▲2▼芝マット9が大型化しているため、芝マット9同士の継ぎ目が少なくなり、そのため継ぎ目部分からの剥がれが生じにくくなっている。そのため、活着を待たずにその上での活動が可能になる。
【0033】
▲3▼芝マット9の土層23は厚みが3〜10cmの範囲にあるため、芝が速かに活着する。さらに、芝マット9の土層23は厚みが4〜6cmの範囲にあるため、芝が速かに活着するとともに、必要以上に重くならず作業が容易になる。
(4)芝マットの利点
▲1▼芝マット9の土層23は、天然の岩石からなる多孔質体であり、シラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくともいずれか1つを含む。そのため、製造コストが低くなる。
【0034】
▲2▼芝マット9の土層23は、シラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくとも2つ以上を混合して構成されていてもよい。その場合は、複数の種類の材料を混合させ多孔質体を構成しているため、芝マットの育成において複合的な効果を実現することができる。例えば、シラスは透水性が高く乾燥しやすいのに対して、鹿沼土は保水性・保肥性がよく、ボラは両者の中間の性質を有している。これらを適切に混ぜ合わせることで、芝の育成に最適な土壌を実現できる。
【0035】
3.他の実施形態
本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
例えば、必要に応じて、土壌敷き詰め工程を省略することができる。また、排水構造の種類は前記実施形態に限定されない。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る芝生地化方法では、多孔質体からなる土層を有する芝マットを裸地に貼るため、水はけの良い芝生地を育成できる。この芝生地に雨が降ると、雨は、芝マットの土層内を速かに浸透し、さらに排水構造から排水される。
本発明に係る芝マット製造方法及び芝マットでは、多孔質体からなる土層が付いた芝マットが得られるため、その芝マットを植えた土地の水はけが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である芝生地化方法が適用される前の校庭の斜視図。
【図2】本発明の一実施形態である芝生地化方法を工程ごとに説明するための断面図。
【図3】本発明の一実施形態である芝生地化方法を工程ごとに説明するための断面図。
【図4】本発明の一実施形態である芝生地化方法を工程ごとに説明するための断面図。
【図5】本発明の一実施形態である芝生地化方法が施された校庭の斜視図。
【図6】本発明の一実施形態である芝生地化方法が施された校庭の平面図。
【図7】本発明の一実施形態としての芝マットの斜視図。
【図8】本発明の一実施形態としての芝マットの製造方法を工程ごとに説明するための断面図。
【図9】芝マットの巻き取り状態を示す部分斜視図。
【符号の説明】
1 グラウンド
2 排水構造
3 パイプ
4 砕石
5 土壌
9 芝マット
22 芝層
23 土層
Claims (14)
- 裸地を芝生地にするための方法であって、
前記裸地に排水構造を設ける排水構造設置工程と、
シラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくともいずれか1つを含む天然の岩石の多孔質体からなる土層を有する芝マットを前記裸地に貼る芝貼り工程と、
を備えた芝生地化方法。 - 前記芝マットの土層は厚みが3〜10cmの範囲にある、請求項1に記載の芝生地化方法。
- 前記芝マットの土層は厚みが4〜6cmの範囲にある、請求項2に記載の芝生地化方法。
- 前記排水構造設置工程と前記芝貼り工程との間に、多孔質体からなる土壌を前記裸地に敷き詰める土壌敷き詰め工程をさらに備えている、請求項1〜3のいずれかに記載の芝生地化方法。
- 前記土壌敷き詰め工程における土壌は厚みが5〜10cmの範囲である、請求項4に記載の芝生地化方法。
- 前記芝貼り工程における芝マットの土層と、前記土壌敷き詰め工程における土壌とは透水係数が同じである、請求項4又は5に記載の芝生地化方法。
- シラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくともいずれか1つを含む天然の岩石の多孔質体からなる土層で芝を育成する芝育成工程と、
前記芝育成工程後に前記土層ごと前記芝を切り出す芝マット作成工程と、
を備えた芝マット製造方法。 - 前記多孔質体はシラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくとも2つ以上を混合して構成されている、請求項7に記載の芝マット製造方法。
- 前記芝マットの土層は厚みが3〜10cmの範囲にある、請求項7または8に記載の芝マット製造方法。
- 前記芝マットの土層は厚みが4〜6cmの範囲にある、請求項9に記載の芝マット製造方法。
- シラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくともいずれか1つを含む天然の岩石の多孔質体からなる土層と、
前記土層に生えている芝と、
を備えた芝マット。 - 前記多孔質体はシラス、ボラ、鹿沼土のうち少なくとも2つ以上を混合して構成されている、請求項11に記載の芝マット。
- 前記芝マットの土層は厚みが3〜10cmの範囲にある、請求項11または12に記載の芝マット。
- 前記芝マットの土層は厚みが4〜6cmの範囲にある、請求項13に記載の芝マット。
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