JP3810020B2 - 腎疾患の予防または治療剤 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、アンジオテンシンII拮抗作用を有する化合物またはその塩を有効成分として含有する糖尿病性腎症または糸球体腎炎の予防または治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
腎は高血圧の主要な標的器官の一つであり、高血圧の持続は主として腎血管病変を介して種々の腎障害をもたらす。そして、腎血管のれんしゅくと弾性線維の変性病変がさらに高血圧化につながる。高血圧は腎糸球体内圧を上げ、このことが糸球体に過負荷を与え、これが刺激となってメサンギウム領域の線維化、拡張が起こり、糸球体硬化へ進展すると考えられている。糖尿病性腎症においても腎糸球体内圧の上昇に引き続いて微量アルブミン尿が生じ、さらに進行すると、糸球体硬化が引き起こされ、腎機能が低下し、慢性腎不全へと移行し、人工透析による治療が必要となる。現在、末期腎不全となり、人工透析療法を開始する患者の20数%は糖尿病性腎症が原因である。人工透析患者はさらに年を追うにつれて増加傾向にあり、医療上の大きな問題となりつつある。現在のところ、この慢性腎不全の完全な薬物治療は皆無とされている。降圧治療で血圧を下げても、必ずしも腎不全は改善されないばかりか、かえって悪化される場合もあるといわれている。
【0003】
アンジオテンシンII拮抗作用を有する化合物は、高血圧症、心臓病(心肥大、心不全、心筋梗塞など)、脳卒中、腎炎などの循環器系疾患治療剤として知られており(特開平4−364171号など)、その作用機序については、強い血管収縮作用を有するアンジオテンシンIIのアンジオテンシンII受容体への結合を阻害することによるものと考えられている。ヨーロッパ特許公開公報EP0459136A1には、アンジオテンシンII拮抗剤が腎症または腎炎の治療に用いることができる旨記載されている。
腎疾患と高血圧の関連は、臨床および実験の両面から数多くの成績が報告されてきたが、腎は、直接あるいは間接的に高血圧の成因として関与し、また逆に高血圧による影響を受けやすい臓器であることは、現在ではよく知られた事実である。しかし、二次性高血圧としてもっとも高い頻度を占める慢性糸球体腎炎の高血圧については、高血圧の成因や腎炎の経過に及ぼす影響、降圧治療の予後に対する効果など不明な点が残されている。
現在、腎炎とは本態の異なる幾つかの疾患にみられる臨床上の概念として考えられてきている。腎生検の普及につれて腎疾患の見直しが図られ、広く蛋白尿を呈する疾患という考え方が導入されてきた(柴田・腎臓内科学 柴田整一著 文光堂 (1988))。そして、従来では糸球体腎炎と一つに考えられてきたものが、糸球体腎炎、慢性腎盂腎炎、IgA腎症、結節性動脈周囲炎、痛風、糖尿病、全身性エリテマトーデス(SLE)、肝硬変症、遺伝性腎疾患、アミロイドーシス、Wegener肉芽腫症などに鑑別されるようになった。
高血圧症患者の糖尿病合併は、心・血管損傷や臓器合併症を促進し、生命予後などに大きく影響するものである。したがって、その治療に際しては、糖尿病の管理と動脈硬化改善あるいは予防に留意しつつ血圧を正常な範囲でコントロールすることが大切である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、糖尿病性腎症または糸球体腎炎の予防または治療に有用である薬剤を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記したような事情に鑑み、腎症または腎炎を予防または治療する薬剤について鋭意研究した結果、特定の構造式で表されるアンジオテンシンII拮抗作用を有する化合物が、糖尿病性腎症または糸球体腎炎の予防または治療に極めて有効であることを見いだし、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、
(1)一般式(I)
【化3】
(式中、R1は水素または置換されていてもよい炭化水素残基を示し、R2はエステル化されていてもよいカルボキシル基を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに変じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直接または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合していることを示し、nは1または2の整数を示し、環AはR2で表わされる基以外にさらに置換基を有していてもよいベンゼン環を示し、Yは結合手,−O−,−S(O)m−(式中、m は0,1または2を示す)または−N(R4)−(式中、R4は水素または置換されていてもよいアルキル基を示す)を示す)で表される化合物またはその塩を有効成分として含有する糖尿病性腎症または糸球体腎炎の予防または治療剤である。
本発明の予防または治療剤に用いる化合物は、上記の一般式(I)で表されるとおりであるが、その構造上の最も大きな特徴は、R2がエステル化されていてもよいカルボキシル基を、R3が陰イオンを形成しうる基またはそれに変じ得る基を併有することにある。このような構造を有することによって、極めて強い糖尿病性腎症または糸球体腎炎の予防または治療効果が発揮される。
【0007】
本発明におけるアンジオテンシンII拮抗作用を有する一般式(I)で表される化合物は、糖尿病性腎症または糸球体腎炎の予防または治療などに有利に使用することができる。
R1としての炭化水素残基としては、例えばアルキル基、アルケニル基、アル キニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基などが挙げられるが、なかでもアルキル基、アルケニル基およびシクロアルキル基が好ましい。
R1としてのアルキル基は炭素数1〜8程度の低級アルキル基で直鎖状、分枝 状のいずれでもよく、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、i−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどがあげられる。
R1としてのアルケニル基としては、炭素数2〜8程度の低級アルケニル基で 直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばビニル、プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブテニル、2−オクテニルなどがあげられる。
R1としてのアルキニル基としては、炭素数2〜8程度の低級アルキニル基で 直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばエチニル、2−プロピニル、2−ブチニル、2−ペンチニル、2−オクチニルなどがあげられる。
R1としてのシクロアルキル基としては、炭素数3〜6程度の低級シクロアル キルがあげられ、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどがあげられる。
上記したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはシクロアルキル基は水酸基、置換されていてもよいアミノ基(例、アミノ、N−低級(C1-4)アル キルアミノ,N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノなど)、ハロゲン、低級(C1-4)アルコキシ基,低級(C1-4)アルキルチオ基などで置換されていてもよい。
R1としてのアラルキル基は、例えばベンジル、フェネチルなどのフェニル− 低級(C1-4)アルキルがあげられ、R1としてのアリール基としては、例えばフェニルがあげられる。
【0008】
上記したアラルキル基またはアリール基はそのベンゼン環上の任意の位置に、例えばハロゲン(例、F,Cl,Brなど)、ニトロ、置換されていてもよいアミノ基(例、アミノ,N−低級(C1-4)アルキルアミノ,N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノなど)、低級(C1-4)アルコキシ(例、メトキシ、エトキシなど)、低級(C1-4)アルキルチオ(例、メチルチオ,エチルチオなど)、低 級(C1-4)アルキル(例、メチル、エチルなど)などを有していてもよい。
上記したなかでもR1としては、置換されていてもよいアルキル、アルケニル基またはシクロアルキル基(例、水酸基,アミノ基,ハロゲンあるいは低級(C1-4)アルコキシ基で置換されていてもよい低級(C1-5)アルキル、低級(C2-5)アルケニル基または低級(C3-6)シクロアルキル基など)が好ましい。
Yは、結合手,−O−,−S(O)m−(式中、m は0,1または2を示す)または−N(R4)−(R4は水素または置換されていてもよい低級アルキルを示す)を示し、好ましくは、結合手,−O−,−S−または−N(R4)−(R4は水素または低級(C1-4)アルキル(例、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,sec-ブチル, t-ブチルなど))を示す。
【0009】
前記一般式(I)において、R3としての陰イオンを形成しうる基(プロトン として遊離しうる水素原子を有する基)またはそれに変じ得る基としては、以下に示すようなN,S,Oのうちの1個または2個以上を含む5〜7員(好ましくは5〜6員)の単環状の置換されていてもよい複素環残基(好ましくは、脱プロトン化し得る水素原子を有する含窒素複素環残基)または生体内でそれに変じ得る基が挙げられる。例えば、
【0010】
【化4】
などが挙げられ、また、式R3で表される基と該基が結合するフェニル基との結合は、上記に示すような炭素−炭素結合だけでなく、上記式中g=−NH−を示す時などは複数個存在する窒素原子の1つを介して結合していてもよい。例えば、
【0011】
【化5】
【化6】
>=Z,>=Z’および>=Z''はそれぞれカルボニル基,チオカルボニル基または酸化されていてもよい硫黄原子(例、S,S(O),S(O)2など)(好ましくはカルボニルまたはチオカルボニル基、さらに好ましくはカルボニル基)を示し、mは0,1または2を示し、R7は水素原子または置換されていてもよい低級アルキル基(例、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,sec-ブチル, t-ブチルなどの低級(C1-4)アルキル)を示す。〕
【0012】
R3としては、例えば2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール環残基、2,5−ジヒドロ−5−チオキソ−1,2,4−オキサジアゾール環残基または2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−チアジアゾール環残基のようなプロトンドナーとしての−NHや−OH基とプロトンアクセプターとしてのカルボニル基,チオカルボニル基またはスルフィニル基等を同時に有する基が好ましい。
また、R3で示される複素環残基は、環上の置換基が結合して縮合環を形成し ていてもよいが、R3としては、5−6員環さらに5員環の複素環残基が好まし い。 R3としては、とりわけ式
【化7】
〔式中、iは−O−または−S−を示し、jは>C=0,>C=Sまたは>S(O)m を示し、mは前記と同意義。〕で示される基(なかでも、2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル,2,5−ジヒドロ−5−チオキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル,2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)が好ましい。R3の置換位置は、オルト,メタ,パラのいずれの位置でもよいが、なかでもオルト位が好ましい。
【0013】
また、上記複素環残基(R3)は下記に示すような互変異性体が存在する。例えば、
【化8】
のようなa,bおよびcの3つの互変異性体が存在するが式
【化9】
で示される複素環残基は上記のa,bおよびcすべてを含むものである。
さらに、R3としては、カルボキシル基、テトラゾリル基、トリフルオロメタンスルホン酸アミド基(−NHSO2CF3)、リン酸基、スルホン酸基、シアノ基、低級(C1-4)アルコキシカルボニル基などでもよく、これらの基が置換されていてもよい低級アルキル基またはアシル基などで保護されていてもよく、生物学的すなわち生理的条件下(例えば、生体内酵素などによる酸化、還元あるいは加水分解などの生体内反応など)で、または化学的に陰イオンを形成しうる基またはそれに変じ得る基であればいずれでもよい。
【0014】
R3としては、置換されていてもよい低級(C1-4)アルキル(例、メチル,トリフェニルメチル,メトキシメチル,エトキシメチル,p−メトキシベンジル,p−ニトロベンジルなど)もしくはアシル基(例、低級(C2-5)アルカノイル,ベンゾイルなど)で保護されていてもよいテトラゾリルあるいはカルボキシル基(好ましくは、テトラゾリル)が好ましい。R3の置換位置としては、オルト、メタ、パラのいずれの位置でもよいが、なかでもオルト位が好ましい。
Xは隣接するフェニレン基とフェニル基が直接または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合していること(好ましくは直接結合)を示し、原子鎖2以下のスペーサーとしては、直鎖部分を構成する原子数が1または2である2価の鎖であればいずれでもよく、側鎖を有していてもよい。具体的には低級(C1-4)アル キレン、−CO−,−O−,−S−,−NH−,−CO−NH−,−O−CH2 −,−S−CH2−,−CH=CH−などが挙げられる。
nは1または2の整数(好ましくは1)を示す。
【0015】
上記したR3,Xおよびnで示される式
【化10】
としては
【化11】
で表されるものが好ましい。
【0016】
一般式(I)中、R2としてのエステル化されていてもよいカルボキシル基としては、例えば式−CO−D〔式中、Dは水酸基または置換されていてもよいアルコキシ{例、アルキル部分が水酸基,置換されていてもよいアミノ(例、アミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ピペリジノ、モルホリノなど),ハロゲン,低級(C1-6)アルコキシ、低級(C1-6)アルキルチオあるいは置換されていてもよいジオキソレニル (例、5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルなど)で置換されていてもよい低級(C1-6)アルコキシ基、または式−O−CH(R6)−OCOR5〔式中、R6は水素、炭素数1−6の直鎖もしくは分枝状の低級アルキル基(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチルなど)、炭素数2−6の直鎖もしくは分枝状の低級アルケニル基または炭素数3−8のシクロアルキル基(例、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)を示し、R5は炭素数1−6の直鎖もしくは分枝状の低級アルキル基(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチルなど)、炭素数2−6の直鎖もしくは分枝状の低級アルケニル基(例、ビニル、アリル、ブテニル、i−ブテニル、2−ヘキセニルなど)、炭素数3−8のシクロアルキル基(例、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)、炭素数3−8のシクロアルキル基(例、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)もしくは置換されていてもよいフェニルなどのアリール基で置換された炭素数1−3の低級アルキル基(例、ベンジル、p−クロロベンジル、フェネチル、シクロペンチル メチル、シクロヘキシルメチルなど)、炭素数3−8のシクロアルキルもしくは置換されていてもよいフェニルなどのアリール基で置換されていてもよい炭素数2−3の低級アルケニル基(例、シンナミル等のビニル、プロペニル、アリル、イソプロペニルなどのアルケニル部を持つものなど)、置換されていてもよいフェニルなどのアリール基(例、フェニル、p−トリル、ナフチルなど)、炭素数 1−6の直鎖もしくは分枝状の低級アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、n −プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシなど)、炭素数2−8の直鎖もしくは分枝状の低級アルケニロキシ基(例、アリロキシ、イソブテニロキシなど)、炭素数3−8のシクロアルキルオキシ基(例、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシなど)、炭素数3−8のシクロアルキル(例、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)もしくは置換されていてもよいフェニルなどのアリール基で置換された炭素数1−3の低級アルコキシ基(例、ベンジロキシ、フェネチロキシ、シクロペンチルメトキシ、シクロヘキシルメトキシなどのメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシなどのアルコキシ部を持つものなど)、炭素数3−8のシクロアルキル(例、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)もしくは置換されていてもよいフェニルなどのアリール基で置換された炭素数2−3の低級アルケニロキシ基(例、シンナミロキシ等のビニロキシ、プロペニロキシ、アリロキシ、イソプロペニロキシなどのアルケニロキシ部を持つものなど)、置換されていてもよいフェノキシなどのアリールオキシ基(例、フェノキシ、p−ニトロフェノキシ、ナフトキシなど)を示す〕で表される基など}を示す〕で表される基などが挙げられる。また、R2としての置換基は、陰イオンを形成しうる基またはそれに変じうる基(例、アルキル(例、低級(C1-4)アルキルなど)もしくはアシル(例、低級(C2-5)アルカノイル、置換されていてもよいベンゾイルなど)で保護されていてもよいテトラゾリル基、トリフルオロメタンスルホン酸アミド基、リン酸基あるいはスルホン酸基など)であってもよい。
【0017】
置換基R2の例としては、−COOH及びその塩、−COOMe、−COOEt、−COOtBu、−COOPr、ピバロイルオキシメトキシカルボニル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エトキシカルボニル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル、アセトキシメトキシカルボニル、プロピオニロキシメトキシカルボニル、n−ブチリロキシメ トキシカルボニル、イソブチリロキシメトキシカルボニル、(1−エトキシカルボニロキシエトキシ)カルボニル、(1−アセトキシエトキシ)カルボニル、(1−イソブチリロキシエトキシ)カルボニル、シクロヘキシルカルボニルオキシメトキシカルボニル、ベンゾイルオキシメトキシカルボニル、シンナミロキシカルボニル、シクロペンチルカルボニロキシメトキシカルボニルなどが挙げられる。さらにR2としては、生物学的すなわち生理条件下(例えば、生体内酵素による酸化・還元あるいは加水分解などの生体内反応など)で、または化学的に陰イオン(例、COO-、その誘導体など)を形成しうる基またはそれに変じうる 基であればいずれであってもよい。R2はカルボキシル基、またはそのプロドラッグ体であってもよい。R2は生体内などで生物学的または化学的に陰イオンに変換せしめられるものであってもよい。
【0018】
上記した中でもR2としては、カルボキシル,エステル化されたカルボキシル(例、メチルエステル,エチルエステルまた式−O−CH(R6)−OCOR5で示される基がカルボニルと結合したエステルなど)、保護されていてもよいテトラゾリル、カルボアルデヒド、ヒドロキシメチルなどが好ましい。
一般式(I)中、環AはR2で表される基以外にさらに置換基を有していてもよく、例えば、ハロゲン(例、F,Cl,Br など),シアノ, ニトロ,低級(C1-4)アルキル,低級(C1-4)アルコキシ,置換されていてもよいアミノ基(例、アミノ,N−低級(C1-4)アルキルアミノ(例,メチルアミノなど),N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノ(例, ジメチルアミノなど),N−アリールアミノ(例、フェニルアミノなど)、脂環式アミノ(例、モルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−フェニルピペラジノなど)など)、式 −CO−D′〔式中、D′は水酸基またはアルキル部分が水酸基,低級(C1-4)アルコキシ,低級(C2-6)アルカノイルオキシ(例、アセトキシ,ピバロイルオキシなど)あるいは低級(C1-6)アルコキシカ ルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ,エトキシカルボニルオキシ,シクロヘキシルオキシカルボニルオキシなど)で置換されていてもよい低級(C1-4)アルコキシを示す〕で表わされる基,または低級(C1-4)アルキルもしくはアシル(例、低級(C2-5)アルカノイル、置換されていてもよいベンゾイル など)で保護されていてもよいテトラゾリル基、トリフルオロメタンスルホン酸アミド基、リン酸基あるいはスルホン酸基などが挙げられ、好ましくは、低級(C1-4) アルキル,ハロゲンなどである。これらの置換基が環状の任意の位置に1〜2個同時に置換されていてもよい。
【0019】
上記(I)式で表される化合物の中でも、
【化12】
〔式中、環AはR2で表わされる基以外にさらに置換基を有していてもよいベン ゼン環を示し、R1は水素または置換されていてもよい低級(C1-6)アルキル(好ましくは、低級(C1-4)アルキル)を示し、Yは−O−,−S−または−N(H)−を示し、R2は式−CO−D″〔式中、D″は水酸基またはアルキル部分が水酸基、アミノ、ハロゲン、低級(C2-6)アルカノイルオキシ(例、アセチルオキシ、ピバロイルオキシなど),低級(C4-7)シクロアルカノイルオキシ, 1−低級(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシなど),1−低級(C3-7)シクロアルコキシカルボニルオキシ(例、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシなど)あるいは低級(C1-4)アルコキシで置換されていてもよい低級(C1-4)アルコキシを示す〕で表される基を示し、R3は、置換されていてもよい低級(C1-4)アルキル(例、メチル,トリフェニルメチル,メトキシメチル,アセチルオキシメチル,メトキシカルボニルオキシメチル,エトキシカルボニルオキシメチル,1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル,ピバロイルオキシメチルなど)あるいはアシル基(例、低級(C2-5)アルカノイル,ベンゾイルなど)で保護されていてもよく、式
【化13】
〔式中、iは−O−または−S−を示し、jは>C=O,>C=Sまたは>S(O)mを示し、mは前記と同意義〕で表される基,テトラゾリルまたはカルボキシル基を示し、nは1または2を示す〕で表される化合物(I')またはその塩が好ましい。
【0020】
式(I')において、R1の置換されていてもよい低級アルキルにおける置換基としては、水酸基,アミノ基,ハロゲンまたは低級(C1-4)アルコキシ基などが挙げられる。
式(I')において、環AのR2で表わされる基以外の置換基としては、ハロゲン(例、F,Cl,Br など),低級(C1-4)アルキル,低級(C1-4)アルコキシ,ニトロ,式 −CO−D′[式中、D′は水酸基またはアルキル部分が水酸基,低級(C1-4)アルコキシ,低級(C2-6)アルカノイルオキシ(例、アセトキシ,ピバロイルオキシなど)あるいは低級(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ,エトキシカルボニルオキシ,シクロヘキシルオキシカルボニルオキシなど)で置換されていてもよい低級(C1-4)アルコキシを示す]で表わされる基,または低級(C1-4)アルキルで置換されていてもよいアミノなど(好ましくは、低級(C1-4)アルキル,ハロゲンなど)が挙げられるが、環Aとしては、式R2で表わされる基以外に置換基を有していないベンゼン環がより好ましい。
【0021】
上記塩としては、薬学的に許容される塩が挙げられ、例えば、無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基との塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびにアルミニウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。
【0022】
本発明の有効成分として好ましい化合物としては、特開平4−364171号、EP520423の実施例に挙げられたものが挙げられる。
一般式(I)で表される化合物は、例えば特開平4−9373号、特開平4−364171号、EP520423などで開示され、またこれら公報の開示にしたがって製造することができる。
【0023】
本発明におけるアンジオテンシンII拮抗作用を有する化合物(I)またはその塩は、低毒性で、動物とりわけ哺乳動物(例えば、ヒト,イヌ,ウサギ,ラット,マウスなど)の医薬として利用され、糖尿病性腎症または糸球体腎炎の予防または治療に使用される。
一般式(I)で表される化合物またはその塩は、経口的に、非経口的に、吸入法、直腸投入、あるいは局所投与により用いることができ、医薬品組成物あるいは製剤(例えば、粉末、顆粒、錠剤、ピル剤、カプセル剤、注射剤、シロップ剤、エマルジョン剤、エリキシル剤、懸濁剤、溶液剤など)として用いることができ、それらは少なくとも一つの本発明の化合物を単独で、あるいは医薬として許容される担体(アジュバンド剤、賦形剤、補形剤及び/又は希釈剤など)と混合して用いることができる。
【0024】
医薬用の組成物は通常の方法に従って製剤化することができる。本明細書において、非経口とは、皮下注射、静脈内注射、筋肉内注射、腹腔内注射あるいは点滴法などを含むものである。注射用調剤、例えば、無菌注射用水性懸濁物あるいは油性懸濁物は、適当な分散化剤または湿化剤及び懸濁化剤を用いて当該分野で知られた方法で調整されうる。その無菌注射用調剤は、また、例えば水溶液などの非毒性の非経口投与することのできる希釈剤あるいは溶剤中の無菌の注射のできる溶液または懸濁液であってよい。使用することのできるベーヒクルあるいは溶剤として許されるものとしては、水、リンゲル液、等張食塩液などがあげられる。さらに、通常溶剤または懸濁化溶媒として無菌の不揮発性油も用いられうる。このためには、いかなる不揮発性油も脂肪酸も使用でき、天然あるいは合成あるいは半合成の脂肪性油又は脂肪酸、そして天然あるいは合成あるいは半合成のモノあるいはジあるいはトリグリセリド類も含められる。
直腸投与用の座剤は、その薬物と適当な非刺激性の補形剤、例えば、ココアバターやポリエチレングリコール類といった常温では固体であるが腸管の温度では液体で、直腸内で融解し、薬物を放出するものなどと混合して製造されることができる。
【0025】
経口投与用の固形投与剤型としては、粉剤、顆粒剤、錠剤、ピル剤、カプセル剤などの上記したものがあげられる。そのような剤型において、活性成分化合物は、少なくとも一つの添加物、例えば、ショ糖、乳糖、セルロース糖、マニトール、マルチトール、デキストラン、デンプン類、寒天、アルギネート類、キチン類、キトサン類、ペクチン類、トラガントガム類、アラビアゴム類、ゼラチン類、コラーゲン類、カゼイン、アルブミン、合成又は半合成のポリマー類又はグリセリド類と混合することができる。そのような剤型物はまた、通常の如く、さらなる添加物を含むことができ、例えば不活性希釈剤、マグネシウムステアレートなどの滑沢剤、パラベン類、ソルビン酸などの保存剤、アスコルビン酸、α−トコフェロール、システインなどの抗酸化剤、崩壊剤、結合化剤、増粘剤、緩衝化剤、甘味付与剤、フレーバー付与剤、パーフューム剤などがあげられる。錠剤及びピル剤はさらにエンテリックコーティングされて製造されることもできる。経口投与用の液剤は、医薬として許容されるエマルジョン剤、シロップ剤、エリキシル剤、懸濁剤、溶液剤などがあげられ、それらは当該分野で普通用いられる不活性希釈剤、例えば水を含んでいてよい。
【0026】
ある特定の患者の投与量は、年令、体重、一般的健康状態、性別、食事、投与時間、投与方法、***速度、薬物の組み合わせ、患者のその時に治療を行っている病状の程度に応じ、それらあるいはその他の要因を考慮して決められる。
一般式(I)で表される化合物またはその塩は、低毒性で安全に使用することができ、その1日の投与量は、患者の状態や体重、化合物の種類、投与経路などによって異なるが、例えば、非経口的には皮下、静脈内、筋肉内または直腸内に、約0.01〜50mg/人/日、好ましくは0.01〜20mg/人/日投与され、また経口的には約0.01〜150mg/人/日、好ましくは0.1〜100mg/人/日投与されることが望ましい。
【0027】
【実施例】
以下に実施例をあげて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例
製剤例
本発明でいう化合物(I)またはその塩を有効成分として含有する糖尿病性腎症または糸球体腎炎の予防または治療剤は、たとえば、次の様な処方によって製造することができる。
(1),(2)と(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
(1)(2),(3),(4)の2/3および(5)の1/2を混和後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成形する。
【0028】
(1),(2),(3)を全量2mlになるように、注射用蒸留水に溶かし、アンプルに封入する。全工程は無菌状態で行う。
(1),(2)と(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
【0029】
(1)(2),(3),(4)の2/3および(5)の1/2を混和後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成形する。
(1),(2),(3)を全量2mlになるように、注射用蒸留水に溶かし、アンプルに封入する。全工程は無菌状態で行う。
【0030】
(1),(2)と(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
(1)(2),(3),(4)の2/3および(5)の1/2を混和後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成形する。
【0031】
(1),(2)と(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
(1)(2),(3),(4)の2/3および(5)の1/2を混和後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成形する。
【0032】
(1),(2)と(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
(1)(2),(3),(4)の2/3および(5)の1/2を混和後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成形する。
【0033】
アンジオテンシンII拮抗作用を有する化合物またはその塩の生物活性について、試験例を挙げて説明する。
試験例1
5/6腎部分摘除ラット(巣状糸球体硬化症のモデル;Meyer, T.W. and Renake, H.G.:Am. J. Physiol.254, F856 (1988)またはYoshioka, T., Shiraga, H., Yoshida, Y., Fogo, A., Glick, A.D.: J. Clin. Invest. 82, 1614 (1988))における蛋白尿抑制作用
化合物1:(±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−〔〔2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート
方法:5週齢の雄性(Sprague Dawley)ラットをペントバルビタールナトリウムの腹腔内注射により麻酔し、右腎の2/3を切除した。1週間後、再度麻酔下に左腎を全摘した。2週間飼育後、24時間採尿し、尿中総蛋白量およびアルブミン量をA/G-Bテスト(和光純薬)を用いて測定した。尿蛋白量を指標にして2群(対照群および化合物1の1mg/kg/day, p.o.投与群)に組分けた。なお、左腎のみを摘出した一群をSham群として用いた。化合物1はアラビアゴム/水の懸濁液として1日1回、8週間経口投与した。2、4、6、8週の各時点で24時間尿を採取した。
成績:〔表1〕に示す。対照群で手術の2週後から尿中総蛋白量およびアルブミン量が顕著に増加した。これに対して、化合物1投与群では尿中総蛋白量およびアルブミン量の増加は見られず、連投の6−8週で対照群に比較して有意に低かった。化合物1は尿への蛋白の漏れを抑制するので、糸球体腎炎や糖尿病性腎症における腎障害に対する有効性が期待される。
【表1】
【0034】
試験例2
II型糖尿病ラット(Wistar fatty rat;Ikeda, H., Shino, A., Matsuo, T., Iwatsuka, H. and Suzuoki, Z.,:Diabetes, 30, 1045 (1981)またはKava, R.A., West, D.B., Lukasik, V.A. and Greenwood, M.R.C.:Diabetes, 38, 159 (1989))における蛋白尿抑制作用
化合物1:(±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−〔〔2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート
方法:11週齢のWistar fatty rat を血糖値および尿蛋白量を指標にして2群(対照群および化合物1の1mg/kg/day, p.o.投与群)に組分けた。また非糖尿病対照ラット(Lean rat)の一群を用いた。化合物1はアラビアゴム/水の懸濁液として1日1回、経口投与し、2、4、6、8、10週の各時点で24時間尿を採取した。尿の3000回転遠心上清の一部をカラム(Pharmacia PD10)で脱塩後、尿中総蛋白量をLowry法にて、尿中アルブミン量をELISA法にて測定した。
成績:〔表2〕に示す。尿中総蛋白量は対照群でLean rat 群に比して約3倍に増加したが、化合物1投与により、この増加は1.2−1.5倍に抑制された。尿中アルブミン量は対照群でLean rat 群に比して約100倍に増加したが、化合物1投与によりこの増加は20−30倍に抑制された。なお化合物1は血糖値には無影響であった。化合物1はインスリン非依存性糖尿病モデルにおいて、尿蛋白を減少させるので、糖尿病性腎症における腎障害に対する有効性が期待される。
【表2】
【0035】
試験例3
急性毒性試験
化合物1:(±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−〔〔2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート
化合物1のLD50は、4週齢のJcl:ICRマウス(雄性、雌性)および5週齢Jcl:Wistarラット(雄性、雌性)において、単回経口で2000mg/kg以上である。
【0036】
【発明の効果】
本発明の薬剤は、糖尿病性腎症または糸球体腎炎の予防または治療に有利に使用できる。
Claims (2)
- (±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラートまたはその塩を有効成分として含有する糖尿病性腎症または糸球体腎炎の予防または治療剤。
- (±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラートまたはその塩を有効成分として含有する糸球体硬化の予防または治療剤。
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