JP3808866B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、例えば、多層配線を有する大規模集積回路(LSI;Large Scale Integrated Circuit )等に適用されるものである。
近年、コンピューターや通信機器の重要部分には、多数のトランジスタや抵抗などを用いて電気回路を構成するように結びつけ、1チップ上に集積化した大規模集積回路(LSI)が多用されている。このため、機器全体の性能は、LSI単体の性能に大きく依存している。LSIの性能向上は、例えば、集積度を高めること、つまり、LSIを構成する素子の微細化により実現できる。このような素子の微細化に対処するためには、素子間を接続するための配線の微細化や多層化が必要となる。
しかしながら、素子の微細化に伴って配線の微細化や多層化が進んだ結果、以下のような問題が顕在化している。すなわち、導電層自身の抵抗や、配線間の寄生容量(線間容量、層間容量等)の増大による信号遅延が大きくなっている。
上記導電層間の寄生容量を低減する方法として、層間絶縁膜の比誘電率を下げる方法が提案されている。しかし、この方法による比誘電率の低減には材料の物性などの関係から限界がある。
そこで、層間絶縁膜の比誘電率を下げつつ、導電層間の対向する面積を小さくする(又は配線膜厚を減少させる)等の方法が考えられている。しかし、この方法によって寄生容量を下げられるものの膜厚の減少による導電層の抵抗値の増大が起こる。
このことから、最近では、配線抵抗を低減するために、従来から使用されているアルミニウム(Al)を用いた導電層から、Alに比べて40%ほど抵抗値の低い銅(Cu)を用いた導電層が使用されるようになってきた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、導電層の多層化及び微細化にともなう導電層の薄膜化が著しいために、導電層の電流密度等が増大し、上記Cuを用いた導電層であっても信頼性の低下は避けられない。さらに、上記Cuを用いた導電層の場合、特に下層側における配線層の界面のCuが拡散し、信頼性が低下するという問題がある。つまり、Al導電層からCu導電層にすることで配線抵抗は低くできるものの、配線間容量を下げる最善の方法が逆に導電層の信頼性を低下させる要因となっている。
特開平11−186273号公報 明細書
上記のように従来の半導体装置及びその製造方法では、配線層の多層化及び微細化にともなう配線層の薄膜化が著しいために、信号遅延が生じ、電流密度が増大して信頼性の低下は避けられないという問題があった。
この発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、信号遅延を低減し、信頼性を向上できる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、半導体基板と、前記半導体基板の主表面上に交互に積層された絶縁層と配線層とを備える同一のベース金属からなる多層配線構造において、前記同一のベース金属からなる配線層の少なくとも1層は濃度が高いほど前記配線層の電流密度を低減させる添加元素を含み、前記添加元素の濃度は、前記配線層の下層側よりも上層側の方が低い半導体装置を提供できる。
上記のような構成によれば、信頼性が重視される下層側の配線層に従い抵抗値を高くする。そのため、下層側の配線層の電流密度を低減し、信頼性の向上することができる。一方、多量の電流量を流すことが重視される上層側の配線層に従い抵抗値を低くする。そのため、多量の電流量を流すことができ、信号遅延を低減することができる。さらに、絶縁層の下層側に従い比誘電率は低くなっている。そのため、下層側の絶縁層の容量が低減し、信号遅延を低減することができる。その結果、信号遅延を低減し、信頼性を向上できる半導体装置を提供できる。
また、この発明の一態様によれば、半導体基板の主表面上に絶縁層と配線層とを順次積層し、多層配線を形成する工程を備え、前記多層配線を形成する工程は、前記各配線層を形成する際に、上下に隣接する配線層において上層側の濃度が低いか又は同等になり、且つ最下層より最上層の方が低くなるように添加元素を含有させる工程と、前記各絶縁層を形成する際に、上下に隣接する絶縁層において上層側が高いか又は同等になり、且つ最下層より最上層の方が高い比誘電率の絶縁材料を選択して形成する工程とを備える半導体装置の製造方法が提供される。
上記のような製造方法によれば、配線層の下層側の添加元素を多く含有させ、上層側の添加元素を少なく含有させるかまたは添加元素を含有させない。そのため、下層側の配線層は、電流密度を低減し、かつ配線層の界面の拡散を阻止し、信頼性を向上できる。上層側の配線層は、抵抗値が低くなり多量の電流量を流すことができる。上記添加元素は主に配線層の界面に偏析し、配線層の界面の拡散を阻止するように働く。そのため、下層側の配線層の界面の密着性が向上し、信頼性を向上することができる。さらに、絶縁層の下層側に比誘電率が低い絶縁材料を選択して形成する。そのため、下層の絶縁層の容量を低減でき、信号遅延を低減することができる。その結果、信号遅延を低減し、信頼性を向上できる半導体装置の製造方法を提供できる。
この発明によれば、信号遅延を低減し、信頼性を向上できる半導体装置及びその製造方法が得られる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。尚、この説明においては、全図にわたり共通の部分には共通の参照符号を付す。
[第1の実施形態]
図1乃至図10を用いて、この発明の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について説明する。図1は、第1の実施形態に係る半導体装置を模式的に示す断面構造図であり、半導体基板11の主表面上に4層の多層配線を設けた場合を例に挙げて示している。
図1に示すように、半導体基板11の主表面に埋め込み形成された素子分離膜12により分離された素子形成領域に、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor )13が形成されている。上記MOSFET13は、半導体基板11上に形成されるゲート酸化膜15、このゲート酸化膜15上に形成されるゲート電極14、及び半導体基板11中に離隔して形成されソース/ドレインとして働く不純物拡散領域16を備えている。上記半導体基板11の主表面上の全面には、層間絶縁膜17が形成されている。
上記層間絶縁膜17上に、4層の配線層を有する多層配線が形成されている。第1乃至第4配線層21−1〜21−4の夫々は、配線間絶縁層23−1〜23−4(ここでは絶縁層25−1〜25−4とキャップ絶縁層26−1〜26−4を合わせて配線間絶縁層23−1〜23−4とする)中に埋め込み形成される。上下に隣接する配線層21−1〜21−4は、接続部22−1〜22−4によって選択的に接続される。図1では、破線で囲んだ領域20において、全ての配線層21−1〜21−4が共通接続される例を示している。尚、図示しないが、上記第1配線21−1の接続部22−1は、例えば、MOSFETのドレイン領域等に接続される。
配線層21−1〜21−4及び接続部22−1〜22−4は、導電層27−1〜27−4、シード層28−1〜28−4、および下部拡散防止層29−1〜29−4から形成されている。
導電層27−1〜27−4は、配線間絶縁層23−1〜23−4内に埋め込み形成されている。シード層28−1〜28−4は、導電層27−1〜27−4と下部拡散防止層29−1〜29−4との間に形成されている。下部拡散防止層29−1〜29−4は、配線間絶縁層23−1〜23−4との界面に形成されている。但し、上記シード層28−1〜28−4は、導電層27−1〜27−4と一体化してしまうためその界面が明確でなくなり、実質的に上記界面がない場合が多い。
キャップ絶縁層26上、導電層27上、シード層28上、および下部拡散防止層29上に、上部拡散防止層30−1〜30−4が形成されている。
まず、第1配線層(最下層)21−1は、他の配線層21−2、21−2、21−3に比べて、配線幅が最も狭く、膜厚は最も薄い構造となっている。例えば、第1シード層28−1における、MOSFET13のチャネル方向に沿った幅は0.1μm程度である。
第1導電層27−1と第1シード層28−1は、例えば、銅(Cu)等の同一のベース金属で形成されていることが望ましい。第1シード層28−1は、例えば、マグネシウム(Mg)等の添加元素を微量に含んでいる。第1下部拡散防止層29−1は、例えば、厚さが10nm程度のタンタル膜等で形成されている。
尚、上記添加元素の他の例としては、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、スズ(S
n)、パラジウム(Pb)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、クロム(Cr)、銀(Ag)、コバルト(Co)、インジウム(In)、銅(Cu)等がある。
第1絶縁層25−1は比誘電率の低い材料が望ましく、ここでは例えば、比誘電率が2.5程度のSiOC膜により形成されている。第1絶縁層25−1としては上記の他に、例えば、シリケイト系膜やポリマー系膜であってもよい。
シリケイト系膜には、有機成分を含む有機系膜と、含まない無機系膜がある。さらに、低比誘電率の材料に限らず、デバイスによっては、絶縁膜の低比誘電率化が必要でない製品も存在することから、これらの製品群に関しては、一般的に使用されてきたシリコン酸化膜等を用いることも可能である。
第1キャップ絶縁層26−1は、例えば、SiO膜等により形成されている。第1上部拡散防止層30−1は、例えば、薄膜のSiC膜等により形成されている。
次に、第2配線層21−2は、配線幅が若干第1配線層21−1より広く、膜厚が若干厚い構造となっている。
第2導電層27−2は、Cu等のベース金属により形成されていることが望ましい。第2シード層28−2は、例えば、添加元素を含有しないCu等のピュアに近いベース金属であることが望ましく、80nm程度の膜厚である。第2下部拡散防止層29−1は、例えば、厚さが15nm程度のタンタル膜等で形成されている。
第2絶縁層25−2は、例えば、比誘電率2.5程度のSiOC膜等により形成されている。また、第2上部拡散防止層30−2は、例えば、薄膜のSiC膜等により形成されている。
次に、第3配線層21−3は、配線幅が第2配線層21−2よりも若干広く、膜厚が若干厚い構造となっている。第3導電層27−3は、例えば、Cu等のベース金属により形成されていることが望ましく、100nm程度の膜厚である。この第3シード層28−3は、例えば、添加元素を含有しないCu等のピュアに近いベース金属であることが望ましい。第3下部拡散防止層29−3は、例えば、厚さが15nm程度のタンタル窒化膜等で形成されている。
第3絶縁層25−3は、例えば、比誘電率3.0程度のフッ素添加シリコン酸化膜等により形成されている。第3上部拡散防止層30−3は、例えば、薄膜のSiN膜等により形成されている。
次に、第4配線層21−4は、最上層のレイアーであり、上記全レイアーの中で、最も配線幅が太く、膜厚が厚い構造となっている。
第4シード層28−4は、例えば、Cu等のベース金属により形成されていることが望ましく、200nm程度の膜厚である。第4導電層27−4は、例えば、1500nm程度の膜厚を有するCu等のベース金属より形成されている。第4シード層28−4は、例えば、添加元素を含有しないCu等のピュアに近いベース金属であることが望ましい。第4下部拡散防止層29−4は、例えば、厚さが30nm程度のタンタル窒化膜等で形成されている。
第4絶縁層25−4は、例えば、比誘電率が比較的大きい(比誘電率4.0程度)のシリコン酸化膜等により形成されている。また、第4上部拡散防止層30−4は、例えば、SiN膜等により形成されている。
第4上部拡散防止層30−4上に、例えば、シリコン窒素膜(SiN膜)等が形成され、上部絶縁層35が形成されている。
上記のように、シード層28−1〜28−4に添加される添加元素の濃度が、上層側が低いか又は同等であり、且つ最下層より最上層の方が低くなるように含有されている。そのため、配線層21−1〜21−4の抵抗値は、上層側が低いか又は同等であり、且つ最下層より最上層の方が低くなるように形成されている。
その結果、下層側の配線層21に従い、添加元素の濃度が高く、電流密度を低減し、信頼性を向上できる。特に、最下層の配線層21−1では、トランジスタ等に接続されるためその配線幅が最小加工寸法程度となることも多いため、さらに有効である。
一方、上層側の配線層21では、例えば、シード層27および導電層28として、ピュアに近いCu等のベース金属が適用されている。そのため、上層側の配線層21の抵抗値が低いため大量の電流を流すことができる。特に、最上層の配線層21−4は、電源線等から供給される電流を多量に流すことができるため、さらに有効である。
そのため、信頼性が重視される下層側の配線層の添加元素の濃度を高くし、多量の電流量を流すことが必要な上層側の配線層の添加元素の濃度を低くすることで、信頼性の向上と配線抵抗の低減とを両立することができる。
さらに、上記シード層27に導入される添加元素は、主としてシード層27の界面、即ち、シード層28と導電層27との界面、およびシード層28と下部拡散防止層29との界面に偏析する。そのため、シード層28と導電層27との界面においては、例えば、導電層27がベース金属であるCuの場合では、添加元素がCuの粒界をpinningすること(Cuの粒界に固着させること)により、Cuの界面拡散を阻止するように働く。また、シード層28と下部拡散防止層29との界面においては、シード層28と下部拡散防止層29との密着性が向上し、各々の界面拡散を阻止するように働く。そのため、信頼性を向上できる。
また、上記のようにシード層28−1〜28−4に添加される添加元素の濃度が、上層側が低いか又は同等であり、且つ最下層より最上層の方が低くなるように含有されている。換言すると、上記添加元素の濃度は、導電層27であるベース金属における断面積あたりの界面の長さが大きいほど高くなるように含有されている。そのため、膜厚が薄く、配線幅が細いため、信頼性がより要求される下層側の導電層27、シード層28、下部拡散防止層29の信頼性を向上することができる。
以上のように、シード層28の界面での、界面拡散を阻止し、界面の密着性を向上することにより、信頼性を向上できる。
さらに、絶縁層25−1〜25−4の比誘電率は、上層側が高いか又は同等であり、且つ最下層より最上層の方が高い。そのため、絶縁層25の下層に従い容量を低くして信号遅延を低減することができる。
以上のような構成により、多層配線の全体として信号遅延を低減し、信頼性を向上することができる。
さらに、上部拡散防止層30−1〜30−4においても、下層側には、例えば比誘電率が低いSiNC膜等を用い、上層側には、例えば比誘電率が高いSiN膜等を用いている。そのため、上記と同様の作用により、信号遅延をさらに低減することができる。
また、シード層28−1〜28−4と、配線間絶縁層23−1〜23−4との界面には、下部拡散防止層29−1〜29−4が形成されている。そのため、シード層28−1〜28−4中の金属等が、配線間絶縁層23−1〜23−4中に拡散することを防止することができる。
次に、図2乃至図10を用いて、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を図1で示した4層多層配線の半導体装置を例に挙げて説明する。
本工程断面図においては、素子分離膜12並びにMOSFET13の形成工程は省略し、第1導電層(最下層)21−1、第2導電層(中層)21−2、第3導電層(上層)21−3、及び第4導電層(最上層)21−4の製造方法に直接係わる工程部分を図示している。また、ここでは埋め込み型のCu配線(特に、dual-Damasceneプロセス)を用いた例によって説明を行う。
まず、素子分離膜12並びにMOSFET13を周知の工程により形成した後、図2に示すように、半導体基板11の主表面上に、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によりTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜等を堆積し、層間絶縁膜17を形成する。
その後、上記層間絶縁膜17上に、例えば、減圧プラズマCVD法によりSiOC(比誘電率2.5程度)を堆積し、第1絶縁層25−1を形成する。さらに、例えば、減圧プラズマCVD法によりSiOを堆積し、第1キャップ絶縁層26−1を形成する。尚、上記第1キャップ絶縁層26−1は、後のCMP(化学的機械的研磨;Chemical Mechanical Polishing)工程時のキャップ(Cap)膜となる。
ここで、上記第1絶縁層25−1の製造方法として、他の幾つかの製造方法が考えられる。例えば、塗布(spin-coat )法によりシリケイト系膜やポリマー系膜を製造する方法、蒸着重合法により有機系膜を製造する方法等がある。ここでは、その一例として、減圧プラズマCVD法により低比誘電率膜(SiOC膜)を形成する方法について述べた。しかし、デバイスによっては、配線間絶縁層の低比誘電率化が必要でない製品も存在することから、これらの製品群に関しては、一般的に使用されてきたCVD法によるシリコン酸化膜等を用いても良い。
さらに、第1キャップ絶縁層26−1上の全面にフォトレジスト40を塗布し、このフォトレジスト40に露光及び現像を行って、パターニング化する。
続いて、図3に示すように、フォトレジスト40をマスクとして、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)法により第1キャップ絶縁層26−1及び第1絶縁層25−1を順次異方性エッチングし、第1導電層を埋め込むための配線孔(トレンチ)を形成する。その後、フォトレジスト40を除去する。
さらに、第1キャップ絶縁膜26−1上に第1導電層となるベース金属を充填する。この充填工程として、まず例えば、スパッタ法によりタンタル(Ta)膜39を10nm程度形成する。上記タンタル膜39上の全面に、例えば、マグネシウム(Mg)を微量添加したスパッタターゲットを用いたスパッタ法により、Cu膜41を80nm程度形成する。上記Cu膜41上に、例えば、電気めっき法によって800nm程度のCu膜42を形成する。
続いて、図4に示すように、例えば、CMP法等によりCu膜42の平坦化を行い配線孔内にのみにCu膜41、42、およびタンタル膜39を残置させ、第1導電層27−1、第1シード層28−1、および第1下部拡散防止層29−1を形成する。さらに全面上に、例えば、プラズマCVD法により薄膜のSiOC膜を堆積し、第1上部拡散防止層30−1を形成する。以上の工程により、第1配線層21−1を形成する。
尚、上記第1シード層28−1となるCu膜41を形成した後、第1導電層27−1となるCu膜42を電気めっき法等により形成する工程によって、通常、Cu膜として一体化して形成される。そのため、第1シード層28−1と第1導電層27−1との界面は明確とならずに、実質的に上記界面がなく形成される場合が多い。以下、ほかのシード層28−2〜28−4と導電層27−2〜27−4との界面においても同様である。
さらに、図4に示すように、例えば、減圧プラズマCVD法により成膜したSiOC(比誘電率2.5程度)等を堆積し、第2絶縁層25−2を形成する。この第2絶縁層25−2上に、例えば、減圧プラズマCVD法によりSiOを堆積し、第2キャップ絶縁層26−2を形成する。
続いて図5に示すように、図3で示した同様のフォトリソグラフィー法、RIE法などのドライエッチング法の工程を用いて、第2絶縁層25−2及び第2キャップ絶縁層26−2を貫通する接続孔43を形成する。その後、同様の工程により、第1導電層27−1に達する深さの配線孔44を形成する。
続いて、図6に示すように、第1導電層27−1に接続され接続金属となる金属膜を充填する。この充填工程としては、例えば、スパッタ法により配線孔44および接続孔43内に第2導電層の拡散防止層となるタンタル膜を15nm程度堆積する。さらに、例えば、スパッタ法により添加元素を含有しないスパッタターゲットを用いて全面上にCuを80nm程度堆積する。ここでは、添加元素による抵抗上昇を抑えるために先ほどとは異なり、添加元素を含有しないスパッタターゲットを用いて堆積する。その後、例えば、電気めっき法により接続孔44内及び配線孔43内を含む全面上に800nm程度のCuを形成する。
さらに、例えば、CMP法等により上記タンタル膜、Cu膜の平坦化を行い配線孔内にのみ導電層を残置させ、第2導電層27−2、第2シード層28−2、および第2下部拡散防止層29−2を形成する。
さらに、第2導電層27−2、28−2上、及び第2キャップ絶縁層26−2上全面に、例えば、プラズマCVD法により薄膜のSiC膜等を堆積することにより、第2上部拡散防止層30−2を形成する。
次に、第2上部拡散防止層30−2上に、例えば、減圧プラズマCVD法により、先ほどより若干比誘電率の大きいフッ素添加シリコン酸化膜(比誘電率3.0程度)を堆積形成し、第3絶縁層25−3を形成する。この第3絶縁層25−3上に、例えば、減圧プラズマCVD法によりSiOを堆積し、第3キャップ絶縁層26−3を形成する。
続いて、図7に示すように、上記と同様なリソグラフィーとドライエッチングにより、接続孔45および配線孔46を形成する。
続いて、図8に示すように、第3導電層となるベース金属を充填する。第3導電層は、上層のレイヤーであり、上記中層レイヤーよりも配線幅が広く、膜厚が厚い構造となっている。
この充填工程としてまず、例えば、スパッタ法によりタンタル窒化膜を20nm程度配線孔45及び接続孔46内部を含む全面上に堆積し、Cu膜の拡散防止として働くタンタル窒化膜を形成する。次に配線孔46及び接続孔45内部を含む上記タンタル窒化膜上に、例えば、スパッタ法により添加元素を含有しないスパッタターゲットを用いてCuを100nm程度形成する。ここでは、添加元素による抵抗上昇を抑えるために、先ほどとは異なり、添加元素を含有しないスパッタターゲットを用いて堆積する。その後上記Cu上に、例えば、電気めっき法によって、1000nm程度のCu膜を形成する。
さらに、例えば、CMP法等により、上記タンタル窒化膜、Cu膜の平坦化を行い、配線構内にのみに残置し、第3導電層27−3、第3シード層28−3、および第3下部拡散防止層28−3を形成する。その後全面上に、例えば、プラズマCVD法により薄膜のSiN膜等を堆積し、第3上部拡散防止層30−3を形成する。
第4配線層21−4は、最上層であり全レイアー中で最も配線幅が広く、膜厚が厚い構造となっている。まず、例えば、減圧プラズマCVD法により先ほどより比誘電率の大きいシリコン酸化膜(比誘電率4.0程度)を全面上に形成し、第4絶縁層25−4とする。
続いて、図9に示すように、上記と同様のリソグラフィーとドライエッチング等の工程により、配線孔及び接続孔を形成する。さらに全面上に、例えば、スパッタ法によりCu膜の拡散防止として働くタンタル窒化膜47を30nm程度形成する。さらに配線孔及び接続孔内を含むタンタル窒化膜47上に、例えば、同じくスパッタ法により添加元素を含有しないスパッタターゲットを用いてCu膜48を200nm程度形成する。ここでは、添加元素による抵抗上昇を抑えるために、先ほどとは異なり添加元素を含有しないスパッタターゲットを用いて形成する。さらにCu膜48上に、例えば、電気めっき法によりCu膜49を1500nm程度形成する。
続いて、図10に示すように、例えば、CMP法によりタンタル窒化膜47、Cu膜48、49の平坦化を行い、配線孔内にのみに残置し、第4導電層27−4、第4シード層28−4、および第4下部拡散防止層29−4を形成する。さらに、全面上に、例えば、プラズマCVD法により薄膜のSiN膜等を形成し、第4上部拡散防止層30−4を形成する。最後に全面上に、例えば、プラズマCVD法によりSiN膜等を形成し、上部絶縁層35を形成する。
以上の工程により、図1で示す半導体装置を製造できる。
上記のような製造方法によれば、下層側のシード層28に含有させる添加元素の濃度を高くすることで、信頼性が重視される下層側の配線層21の抵抗値を高くし、電流密度を低減し、信頼性を向上できる。一方、上層側のシード層28に含有させる添加元素の濃度を低くする(または添加元素を含有させない)ことで、多量の電流量を流すことが必要な上層側の配線層21の抵抗値を低くする。その結果、配線層21−1〜21−4の信頼性の向上ができる。
また、上記のように添加元素は主にシード層28の界面に偏析し、界面拡散を阻止するように働く。そのため、特に下層側の配線層21の界面拡散を阻止し、界面の密着性が向上し、信頼性を向上することができる。
さらに、下層側に比誘電率が低い絶縁材料を選択して絶縁層25を形成する。そのため、配線層21の幅がより小さい下層側の絶縁層25の容量を低減し、信号遅延を低減することができる。
以上のように、信号遅延を低減し、信頼性を向上できる半導体装置の製造方法を提供できる。
尚、上記工程において、シード層28に添加元素を含有させる方法は、添加元素を含有したスパッタターゲットを用いたスパッタ法を用いる例を示した。しかし、添加元素を含有させる方法は、下部拡散防止層29に添加する、めっき液に添加する、めっき工程後に導電層27の表面につけて拡散させる、導電層27を平坦化した後添加元素を導電層27の表面につけて拡散させる等の種々の方法が考えられる。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について、図11乃至図15を用いて説明する。以下の説明において、第1の実施形態と重複する部分の説明を省略する。
図11は、第2の実施形態に係る半導体装置を模式的に示す断面構造図である。図11に示すように、本実施形態は各導電層の配線部(Via部)21と接続部22の側方に形成される絶縁層が異なる種類の絶縁材料により形成されている、いわゆるHybrid構造の例を示している。
図11に示すように、配線部絶縁層51−1〜51−4および接続部絶縁層52−1〜52−4が交互に積層されている。配線部絶縁層51−1〜51−4中に、配線層21−1〜21−4が埋め込み形成されている。接続部絶縁層51−2〜51−4中に、接続部22−1〜22−4が埋め込み形成されている。
また、各配線部絶縁層51−1〜51−4上には、例えば、SiO膜等により、キャップ絶縁層26−1〜26−4が形成されている。各キャップ絶縁層26−1〜26−4の上には、例えば、SiC膜等により、上部拡散防止層30−1〜30−4が形成されている。
第1配線部絶縁層51−1として、例えば、比誘電率2.5程度のSiOC膜等が形成されている。
第2配線部絶縁層51−2として、例えば、比誘電率2.7程度のポリアリーレン膜等が形成されている。第2接続部絶縁層52−2として、例えば、比誘電率2.5程度のSiOC膜等が形成されている。
第3配線部絶縁層51−3として、例えば、比誘電率2.7程度のポリアリーレン膜等が形成されている。第3接続部絶縁層52−3として、例えば、比誘電率2.5程度のSiOC膜等が形成されている。
第4配線部絶縁層51−4として、例えば、比誘電率4.0程度のシリコン酸化膜等が形成されている。第4接続部絶縁層52−4として、例えば、比誘電率4.0程度のシリコン酸化膜等が形成されている。その他の構造は、図1で示す半導体装置と同様である。
上記のような構造により、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、配線部絶縁層51と接続部絶縁層52とは、エッチング比が異なった絶縁材料で構成されている。そのため、深さのバラツキが小さくなっており、信頼性を向上することができる。
次に、図12乃至図15を用いて、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を図11で示した半導体装置を例に挙げて説明する。
本工程断面図においては、素子分離膜12並びにMOSFET13の製造方法についての詳細な説明は省略する。
まず、第1の実施形態で示した方法と同様の方法により、半導体基板11の主表面上に層間絶縁膜17を形成する。
続いて図12に示すように、例えば、減圧プラズマCVD法により比誘電率が2.5程度のSiOC膜等を堆積し、第1配線部絶縁層51−1を形成する。第1配線部絶縁層51−1上に、例えば、減圧プラズマCVD法によりSiO膜等を堆積し、第1キャップ絶縁層26−1を形成する。ここで、第1配線部絶縁層51−1の製造方法として、幾つかの製造方法が考えられることは、上記第1絶縁膜25−1の場合と同様である。
続いて、図13に示すように、第1の実施形態と同様の工程により、第1配線層21−1を形成する。さらに全面上に、例えば、減圧プラズマCVD法により成膜した比誘電率が2.5程度のSiOC膜等を堆積し、第2接続部絶縁層52−2を形成する。さらに全面上に、例えば、塗布法により第2接続部絶縁層52−1に対してエッチング選択比の大きなポリアリーレン膜等を堆積し、第2配線部絶縁層51−2を形成する。
さらに、図3で示した同様のフォトリソグラフィー法、RIE法などのドライエッチング法等の工程を用いて、第2配線部絶縁層51−2、第2接続部絶縁層52−2、及び第1上部拡散防止層30−1を貫通し、孔55を形成する。このとき、第2接続部絶縁層52−2は、第2配線部絶縁層51−2に対して高いエッチング選択比をもってエッチングできる。そのため、孔55の深さのバラツキが小さくなっている。
続いて図14に示すように、第1の実施形態と同様の工程により、第2上部拡散防止層30−2を堆積形成し、第2導電層21−2および第2接続部22−2を形成する。さらに、第2上部拡散防止層30−2上に、例えば、減圧プラズマCVD法により比誘電率が2.5程度のSiOC膜等を堆積し、第3接続部絶縁層52−3を形成する。第3接続部絶縁層52−3上に、例えば、塗布法により第3接続部絶縁層52−3に対してエッチング選択比の大きなポリアリーレン膜等を堆積し、第3配線部絶縁層51−3を形成する。
続いて、図15に示すように、さらに、上記と同様の工程により第3上部拡散防止層30−2を形成し、第3配線層21−3および第3接続部22−3を形成する。第3上部拡散防止層30−3上に、例えば、減圧プラズマCVD法により比誘電率が4.0程度と比誘電率の大きいシリコン酸化膜等を堆積し、第4接続部絶縁層52−4を形成する。第4接続部絶縁層52−4上に、例えば、塗布法により第4配線部絶縁層52−4に対してエッチング選択比の大きなポリアリーレン膜等を堆積し、第4接続部絶縁層51−4を形成する。
以下、上記実施形態と同様の工程により、第4配線層21−4、第4接続部22−4、および第4拡散防止層30−4を形成し、図11で示す半導体装置を製造できる。
以上説明したように、配線部絶縁層51中に配線層21を埋め込み形成し、接続部絶縁層52中に接続部(Via部)22を埋め込み形成する。さらに、配線部絶縁層51と接続部絶縁層51とはエッチング比が異なった絶縁材料を選択し形成するため、配線部絶縁層52は接続部絶縁層51に対して高い選択比をもってエッチングすることができる。その結果、導電層を形成する孔をエッチングする際において、深さのバラツキを小さくすることができる。
[第3の実施形態]
次に、この発明の第3の実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について、図16乃至図19を用いて説明する。図16は、第3の実施形態に係る半導体装置を模式的に示す断面構造図である。
図16に示すように、本実施形態は各導電層27上、各シード層28上、および各下部拡散防止層29上のみに上部拡散防止層61−1〜61−4を配置した例を示している。上記拡散防止層61−1〜61−4は、例えば、Ta等の金属により形成されていることが望ましい。その他の構造は、第1の実施形態と同様である。
上記のような構造により、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、
本実施形態では上部拡散防止層61として、配線間絶縁層(キャップ絶縁層26及び絶縁層25)に対して比誘電率の高い絶縁体を用いることなく、各導電層27上、シード層28上、および下部拡散防止層29上のみに導体が形成されている。その結果、上部拡散防止層61による配線間容量の上昇を抑え、信号遅延をさらに低減することができる。
さらに、例えば、導電層27にCu膜を用いた場合においては、上記Cu膜上にCuに対して密着性の良いTa等の金属を用いて拡散防止層61を形成することできる。その結果、Cu原子の界面拡散によるストレスマイグレーション等の耐性が向上し、各配線層21−1〜21−4の間の信頼性をさらに向上することができる。
次に、図17乃至図19を用いて、第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を図16で示した半導体装置を例に挙げて説明する。以下、上記第1、第2の実施形態と同様の部分の説明は省略する。
図17に示すように、まず半導体基板11の主表面上に第1配線層21−1を形成する。その後、例えば、ウエットエッチング法により第1導電層27−1上部、第1シード層28−1上部、および第1下部拡散防止層29−1上部を10nm程度エッチング除去する。
続いて、図18に示すように全面上に、例えば、スパッタ法によりTa膜65を15nm程度堆積する。
続いて、図19に示すように、例えばCMP法により先ほど堆積したTa膜65を平坦化し、エッチング除去した部分にTa膜65を残置し、第1上部拡散防止層61−1を形成する。
以上のような工程を繰り返し、他の上部拡散防止層61−2、61−3、61−4を形成することにより、図16に示す半導体装置を製造できる。
尚、他の上部拡散防止層61−2〜61−4を形成する際に、例えば、ウエットエッチング法により導電層27−2〜27−4上部、シード層28−2〜28−4上部、下部拡散防止層29−2〜29−4上部をエッチング除去する深さはそれぞれ、10nm程度、15nm程度、20nm程度である。さらに全面上に、例えば、スパッタ法により上部拡散防止層61−2〜61−4となるTa膜を堆積する膜厚はそれぞれ、15nm程度、20nm程度、25nm程度である。
さらに、上記第1乃至第3の実施形態では、ベース金属への添加元素は、合金のスパッタリングターゲットを用いて行ったが、添加元素の含有されていない銅ターゲットを用いて堆積させた後に添加元素を堆積させてその後の熱処理により添加させても構わない。また、イオン注入などの方法により添加しても構わない。
また、多層配線は、2層以上であれば4層に限らないことは勿論である。
さらに、上記実施形態においては、ベース金属の一例として銅(Cu)膜を使用する場合のみを用いて説明したが、銅以外のベース金属、例えば、銀等をベース金属として導電層を形成することも可能である。
また、上記実施形態では、添加元素は1成分であったが、2成分以上でもよい。また、配線信頼性向上を目的とした元素だけではなく、例えば密着性を確保するような添加元素を含有するようにしてもよい。その他、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施可能である。
以上詳説したように本発明の各実施形態によれば、多層配線を構成する各導電層のうち少なくとも1層のベース金属に添加元素を添加させて構成するので、例えば、最下層にある最小加工寸法程度の薄膜のレイヤーのベース金属に添加元素を添加させて構成することができる。そのため、配線層の電流密度を低減し、配線層の界面の拡散を阻止することにより、信頼性を向上できる。その結果、薄膜でも配線信頼性が向上できる多層配線を構成することができる。
以上、第1乃至第3の実施形態を用いてこの発明の説明を行ったが、この発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上記各実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
この発明の第1の実施形態に係る半導体装置を模式的に示す断面構造図。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 この発明の第2の実施形態に係る半導体装置を模式的に示す断面構造図。 第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 この発明の第3の実施形態に係る半導体装置を模式的に示す断面構造図。 第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。 第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す一工程図。
符号の説明
11…半導体基板、12…素子分離膜、13…MOSFET、14…ゲート電極、15…ゲート酸化膜、16…不純物拡散領域、17…層間絶縁膜、20…領域、21−1〜21−4…配線層、22−1〜22−4…接続部、23−1〜23−4…配線間絶縁層、25−1〜25−4…絶縁層、26−1〜26−4…キャップ絶縁層、27−1〜27−4…導電層、28−1〜28−4…シード層、29−1〜29−4…下部拡散防止層、30−1〜30−4…上部拡散防止層、35…上部絶縁層。

Claims (6)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の主表面上に交互に積層された絶縁層と配線層とを備える同一のベース金属からなる多層配線構造において、
    前記同一のベース金属からなる配線層の少なくとも1層は濃度が高いほど前記配線層の電流密度を低減させる添加元素を含み、前記添加元素の濃度は、前記配線層の下層側よりも上層側の方が低いこと
    を特徴とする半導体装置。
  2. 前記添加元素の濃度は、前記ベース金属における断面積あたりの界面の長さが大きいほど高いこと
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ベース金属は、銅,アルミニウム,銀の少なくとも1つを含むこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記添加元素は、Mg,Ti,Al,Sn,Pb,Ru,Rh,Cr,Ag,Co,In,Cuの少なくとも1つを含むこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体基板上に設けられ、前記多層配線中の前記配線層に選択的に接続される絶縁ゲート型電界効果トランジスタを更に具備すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記絶縁層と配線層の間に設けられたシード層と、前記シード層の界面拡散を防止する添加元素とを更に備え、
    前記添加元素の濃度は、最下層より最上層の方が低いこと
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
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