JP3807329B2 - Air conditioner for vehicles - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートから温度調節された空調風を吹き出すシート空調ユニットを備える車両用空調装置に関するものであり、喫煙を検知したときにシート空調ユニットの送風量の制御に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の車両用空調装置として、例えば、特開平１１−４８７７２号公報に記載されたものが開示されている。この公報では、温度調節された空調風を車室内に吹き出す空調ユニットと、空調ユニットから乗員の座るシートに空調風を導くためのシート空調ユニットとが備えられている。
【０００３】
そして、シートには、着座部および背当て部の表面材に空調風を吹き出す吹出部が設けられ、着座部および背当て部の内部に配風用ダクトが設けられてその配風用ダクトの空気流れの上流側がシート空調ユニットの送風出口側に接続されている。
【０００４】
これにより、シート空調ユニットより供給された空調風は配風用ダクトを通って各吹出部に配風されてシートに着座する乗員に吹き出す装置である。このシート空調は、夏場において特に乗員がシートの座面に対して汗ばむときに、むれ感を軽減させる効果を有していることで近年の高級車に搭載されるようになってきた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の車両用空調装置によれば、車室内を空調する空調ユニットの運転モードのうちで、車室内空気を吸い込んで空調風を循環する内気モードのときに、乗員が 喫煙すると一般的にタバコの煙が車室内を充満させる。このときにシート空調ユニットを運転し、シートからも空調風を吹き出していると、タバコの煙がシート空調の送風経路へも導かれてしまう。
【０００６】
これを繰り返すことにより、シートおよびシート空調の送風経路全般にタバコ臭が付着してしまい、シート空調ユニットを運転すると喫煙していないときにもタバコ臭が吹き出されて快適性が損なわれる問題がある。
【０００７】
さらに、空調ユニットが内気モードで運転しているときには、概して車室内空気を清浄にする空気清浄器を搭載しても一部のタバコの煙がシート空調に導かれて上述の問題が発生する。
【０００８】
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたことであり、喫煙時にはシート空調への送風量を抑制する制御を行うことで、シート空調の快適性の向上を可能とした車両用空調装置を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記、目的を達成するために、請求項１ないし請求項４に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項１に記載の発明では、温度調節された空調風を車室内に吹き出す空調ユニット（２１）と、乗員の座るシート（３ｂ、３ｃ）に空調風を送風する送風手段（４１）を有し、空調ユニット（２１）からシート（３ｂ、３ｃ）に空調風を導くシート空調ユニット（４）とを備える車両用空調装置であって、
タバコの喫煙を検知する喫煙検知手段（５３）が車室内に設けられ、シート空調ユニット（４）は、喫煙検知手段（５３）により喫煙を検知したときに、送風手段（４１）の送風量を低下させるか、または送風量を停止させるかのいずれか一方に制御することを特徴としている。
【００１０】
請求項１の発明によれば、例えば煙センサなどの喫煙検知手段（５３）によって、シート（３ｂ、３ｃ）へ導く送風手段（４１）の送風量を低下させるか、または送風量を停止させるかのいずれか一方に制御することにより、シート（３ｂ、３ｃ）への送風経路にタバコの煙が導かれることが少なくなる。
【００１１】
従って、送風量を低下させる制御により上記送風経路およびシート（３ｂ、３ｃ）にタバコ臭の付着が低減し、喫煙していないときにもタバコ臭を感ずる従来と比較してタバコ臭の低減が図れる。さらに、送風量を停止させる制御により送風経路にタバコの煙が多量に導かれることないため、上記送風経路およびシート（３ｂ、３ｃ）にタバコ臭の付着がない。これにより、快適性の向上が図れる。
【００１２】
また、窓が閉じられ、しかも空調ユニットの運転モードが車室内空気を吸入する内気モードで運転しているときの喫煙は、タバコの煙が車室内に充満するため、このときに、シート（３ｂ、３ｃ）へ導く送風手段（４１）の送風量を低下させるか、または送風量を停止させるかのいずれか一方に制御することにより、上述した効果が極めて大である。
【００１３】
また、例えば、タバコの煙を検知する煙センサなどの喫煙検知手段（５３）を設けることで上述の制御が容易に行えるため部品点数も少なく低コストである。
【００１４】
請求項２に記載の発明では、空調ユニット（２１）には、車室外空気を吸入する外気モードと車室内空気を吸入する内気モードとを切り換える内外気切換手段（２５ａ、２５ｂ）が設けられ、シート空調ユニット（４）は、喫煙検知手段（５３）により喫煙を検知し、かつ内外気切換手段（２５ａ、２５ｂ）が外気モードのときに、送風手段（４１）の送風量を低下させるか、または送風量を維持させるかのいずれか一方に制御することを特徴としている。
【００１５】
請求項２に記載の発明によれば、車両においての外気モードのときには、車室内の風の流れが一般的に前席から後席の方向に流れ一部の空気が車室外に排出される。このときの喫煙は、内気モードのときに比べてシート空調ユニット（４）側にタバコの煙が導かれることが少ない。
【００１６】
そこで、本発明ではシート（３ｂ、３ｃ）へ導く送風手段（４１）の送風量を低下させるか、または送風量を維持させるかのいずれか一方に制御することにより、シート（３ｂ、３ｃ）への送風経路にタバコの煙が導かれることが少なくなる。従って、送風量を低下させる制御より上記送風経路およびシート（３ｂ、３ｃ）にタバコ臭の付着がより少なくなって上述した効果があるが、送風量を維持させる制御においてもタバコ臭の付着が低減するためシート空調側の空調制御を優先させることができる。
【００１７】
請求項３に記載の発明では、窓ガラスの開閉を検知する窓ガラス開閉検知手段（５４）が設けられ、シート空調ユニット（４）は、喫煙検知手段（５３）により喫煙を検知し、かつ窓ガラス開閉検知手段（５４）により窓ガラスの開放を検知したときに、送風手段（４１）の送風量を維持させるように制御することを特徴としている。
【００１８】
請求項３に記載の発明によれば、窓ガラスを開放して喫煙のときにおいては、シート空調ユニット（４）側にタバコの煙が導かれることが極めて少なくなる。そこで、本発明ではシート（３ｂ、３ｃ）へ導く送風手段（４１）の送風量を維持させるように制御することにより、タバコ臭の付着の心配がないためシート空調側の空調制御を優先させることができる。
【００１９】
請求項４に記載の発明では、シート（３ｂ、３ｃ）には、着座部（３ｂ）および背当て部（３ｃ）に空調風を吹き出す吹出部（３ａ）が設けられ、シート空調ユニット（４）は、喫煙検知手段（５３）により喫煙を検知し、かつ内外気切換手段（２５ａ、２５ｂ）が外気モードのときに、背当て部（３ｃ）から吹き出される送風量を低下させるか、または送風量を停止させるかのいずれか一方に制御することを特徴としている。
【００２０】
請求項４に記載の発明によれば、上述の請求項２においてはシート（３ｂ、３ｃ）全体の送風量を制御するようにしたが、着座部（３ｂ）および背当て部（３ｃ）に区分して背当て部（３ｃ）から吹き出される送風量を低下させるか、または送風量を停止させるかのいずれか一方に制御することにより、上述した効果が得られるとともに、着座部（３ｂ）からの送風量には変化がないためシート空調側の空調制御を優先させることができる。
【００２１】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
【００２２】
【発明の実施の形態】
（第１実施形態）
以下、本発明を車両用空調装置に適用した第１実施形態について図１ないし図４に基づいて説明する。まず、図１に基づいて空調ユニット２１の構成を説明する。送風ダクト２２の上流側には、車室外の空気（外気）を吸入する外気吸込口２３ａ、２３ｂと車室内の空気（内気）を吸入する内気吸入口２４ａ、２４ｂとが設けられ、これら各吸入口２３ａ、２３ｂ、２４ａ、２４ｂから吸入する内外気の混合割合が内外気切換手段である内外気ドア２５ａ、２５ｂによって切り換えるようにしている。
【００２３】
上記送風ダクト２２内には、送風機２６が設けられ、この送風機２６の下流側に、冷凍サイクル（図示せず）を構成する蒸発器２８、エアミックスドア２９およびエンジン冷却水が循環するヒータコア３０が設けられている。上記エアミックスドア２９の開度を調節することによって、ヒータコア３０を通過する空気と通過しない空気の混合割合を調節して、空調風の吹出温度を調整するようになっている。
【００２４】
そして、送風ダクト２２の下流側には、車両の前面ガラスに向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口（図示せず）にダクトを介して接続されるデフロスタ開口部３１と、乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイス吹出口（図示せず）にダクトを介して接続されるフェイス開口部３２と、乗員の足元に向け空調風を吹き出すフット吹出口（図示せず）にダクトを介して接続されるフット開口部３３とが設けられ、これら各開口部３１、３２、３３の上流側に、それぞれ制御ドア３４、３５、３６が設けられている。
【００２５】
以上のように構成された空調ユニット２１は、空調制御装置（以下、エアコンＥＣＵと呼ぶ。）３７によって制御される。このエアコンＥＣＵ３７には、車両の熱負荷を検出するために、内気温度センサ３８、外気温度センサ３９、日射量を検出する日射センサ４０から検出した検出信号Ｔｒ、Ｔａｍ、Ｔｓが入力される。
【００２６】
さらに、このエアコンＥＣＵ３７には、インストルメントパネルの中央部に設けられたエアコン操作パネル１０から操作信号が入力される。
【００２７】
このエアコン操作パネル１０には、図示していないが、乗員が操作するための各種スイッチ類が設けられている。主なスイッチとして、空調運転をオン／オフするエアコン運転スイッチ、運転モードを自動／手動に切り換えるオートエアコンスイッチ、吹出口の切り換えをフェイス、バイレベル、フット、フットデフロスタ、デフロスタのいずれかを手動で切り換える５つの吹出モード切換スイッチ、吸い込みモードを外気モード／内気モードに手動で切り替える吸気モード切換スイッチ、送風量を手動で切り換える送風切換スイッチ、および空調制御の目標値となる設定温度を手動設定する温度設定スイッチとが設けられている。なお、オートエアコンスイッチは、吹出モード切換スイッチ、吸気モード切換スイッチ、および送風切換スイッチの運転モードの切り換えを自動制御する操作スイッチである。
【００２８】
これにより、エアコンＥＣＵ５１は、マイクロコンピュータを主体として構成され、各種センサ３８、３９、４０からの検出信号およびエアコン操作パネル１０からの操作信号に基づいて空調ユニット２１の吹出温度を制御するための空調制御手段が内蔵されたＲＯＭ（図示せず）内に設けられている。
【００２９】
一方、車両のシート３側には、着座部３ｂならびに背当て部３ｃのそれぞれに複数の空気吹出口３ａを備えている。そして、シート空調ユニット４は、空気吹出口３ａに温風、冷風、または送風を供給する。各空気吹出口３ａは着座部３ｂの内部に形成された通風路３ｄならびに背当て部３ｃの内部に形成された通風路３ｅにそれぞれ連通している。
【００３０】
各通風路３ｄ、３ｅは、空気供給ダクト８を介してシート空調ユニット４の吐出口４ａを介して連通されている。なお、図１では、シート３の下部から空気供給ダクト８を引き出す構造を示したがシート３の側部から空気供給ダクト８を引き出すようにしても良い。また、シート空調ユニット４を着座部３ｂの下部に配設しても良い。
【００３１】
次に、シート空調ユニット４には、吐出口４ａの上流側に車室内空気（内気）を吸入する内気吸込口４ｂと冷風取入口４ｃと温風取入口４ｄとが形成されている。冷風取入口４ｃは、フェイス開口部３２から分岐された冷風ダクト３２ａと連通させ、温風取入口４ｄは、フット吹出口３３から分岐された温風ダクト３３ａとが連通されている。
【００３２】
そして、これらの取入口４ｃ、４ｄの下流側に冷風または温風および送風を制御する冷温風制御ドア４２と、車室内に連通する内気吸込口４ｂと、この内気を取り入れ、開度調節可能な室内気制御ドア４３と、シート３へ圧送する送風手段である送風機４１とが設けられている。また、吐出口４ａの近傍にシート３への吹出空気温度Ｔｏを検出するシート吹出温度センサ５２を設けている。なお、これらの制御ドア４２、４３は、サーボモータ（図示せず）などのアクチュエータにて駆動されるようになっている。
【００３３】
そして、以上の構成によるシート空調ユニット４は、シート空調装置（以下、シートＥＣＵと呼ぶ。）５１により制御される。このシートＥＣＵ５１には、上記シート吹出温度センサ５２からの検出信号Ｔｏと、タバコの喫煙を検知するための喫煙検知手段として煙センサ５３からの喫煙検知信号が入力される。さらに、乗員が操作するシート空調操作パネル６から操作信号が入力されるようにしてある。
【００３４】
本実施形態では、シート空調ユニット４は、前席の左右のシート３下にそれぞれ２個設けられている。そして、各席の乗員が自席のシート空調ユニット４の作動を個別に操作するために、例えば、前席近傍のドア内側部にそれぞれ別々のシート空調操作パネル６が設けられている。
【００３５】
このシート空調操作パネル６には、図示しないがシート３から吹き出される吹出温度の設定温度を設定するためのシート温度設定スイッチ、シート空調ユニット４の運転／停止を切り換えるシート空調運転スイッチおよび送風機４１の送風量を切り換えるシート空調送風量切換スイッチなどが設けられている。
【００３６】
なお、シートＥＣＵ５１は、マイクロコンピュータを主体として構成され内蔵のＲＯＭ（図示せず）に制御プログラムが設けられている。この制御プログラムのうち、1つはシート吹出温度センサ５２からの検出信号Ｔｏを入力してシート３からの吹出温度を制御するシート空調制御手段と、もう1つは本発明の要部となる煙センサ５３の検知信号を入力して送風機４１の送風量を制御するシート送風量制御手段（後述する）を有している。
【００３７】
次に、以上の構成による車両用空調装置の作動について説明する。まず、エアコンＥＣＵ３７の空調制御手段を実行することにより、乗員が設定した操作信号および各種センサ３８、３９、４０からの検出信号に基づいて吹出温度を制御して車室内を空調する。
【００３８】
一方のシート空調は、乗員が設定した設定温度となるように、冷風取入口４ｃまたは温風取入口４ｄから取り入れた空調ユニット２１からの空調風と内気吸込口４ｂから取り入れた内気との風量割合を調整するシート空調制御手段を実行することで所望する吹出温度が得られるようになっている。これによれば、一例として、夏場のクールダウンのときに、乗員とシートとの着座面で発生する汗むら感が迅速に解消される効果を有している。
【００３９】
ところが、シート空調が運転しているときに、喫煙するとタバコの煙が車室内を充満し、内気吸込口４ｂからシート３までの送風経路およびシート３に導かれてしまうという問題がある。そこで、本発明では、シートＥＣＵ５１にシート送風量制御手段を設けたものであって、以下、図２に示すシート送風量制御手段の制御処理について説明する。
【００４０】
まず、空調ユニット２１の運転スイッチ（図示せず）がオンされることで、シート送風量制御手段の制御処理がスタートする（ステップ１００）。そして、次のステップ１１０において、シート空調が運転しているか否かを判定する判定手段であり、シート空調運転スイッチ（図示せず）が運転側に切り換っておれば、運転中として判定して次のステップ１２０に移行する。
【００４１】
そして、次のステップ１２０において、空調ユニット２１の運転モードのうち、吸込みモードが内気モードであるか否かを判定する。内外気切換手段である内外気ドア２５ａ、２５ｂが内気モードへ切り換えられておれば、次のステップ１３０において、喫煙検出手段である煙センサ５３が喫煙を検知したか否かを判定する。
【００４２】
そして、喫煙を検知したときには次のステップ１４０において、送風量を低下させる制御を行うもので、例えば、送風機４１がＨｉモードで運転しているときにはＬｏモードに変更して送風量を低下させるものである。これにより、シート空調の機能を低下させることなく、内気吸込口４ｂからシート３に至る送風経路およびシート３にタバコの煙が導かれることを少なくするものである。ただし、このときに、Ｌｏモードのときには、変更せずにそのままＬｏモードを継続しても良い。
【００４３】
なお、ステップ１２０において吸込みモードが内気モードでないとき、およびステップ１３０において喫煙を検知しなかったときには、ステップ１５０において、例えば、送風機４１がＨｉモードで運転しているときにはそのままＨｉモードを継続する制御を行う。ただし、このときにＬｏモードで運転しているときにはそのままＬｏモードを継続させても良い。
【００４４】
また、ステップ１１０においてシート空調運転スイッチ（図示せず）が停止側に切り換っておれば、ステップ１６０においてＯＦＦが継続されている。
【００４５】
ところで、本実施形態では、吸気モードが内気モードのときに送風量を低下させて、外気モードのときは以下の理由により運転している送風量をそのまま継続させる制御をした。すなわち、車室外空気を吸入する外気モードでは、車室内の風の流れが、図３に示すように、一般的に前席から後席の方向に流れ一部の空気が車両の後方側から車室外に排出されるように流れる。このときに、後席の乗員が喫煙するとタバコの煙は車両上方に漂い、後方に向う風の流れにのるために、シート３下のシート空調ユニット４に導かれるタバコの煙の量は少ないことによる。
【００４６】
ただし、外気モードにおいても内気モードと同様に送風量を低下させる制御をしても良い。これにより、送風経路全般およびシート３へのタバコ臭の付着がより少なくなる。
【００４７】
また、本実施形態では、喫煙を検知したときにステップ１４０において、送風量をＨｉモードからＬｏモードに低下させる制御を行ったが、図４に示すステップ１４０ａのように、喫煙を検知したときに送風機４１を停止させる制御を行うようにしても良い。これにより、内気吸込口４ｂからシート３に至る送風経路およびシート３にタバコの煙が導かれることがない。従って、喫煙を検知中はシート空調の機能が停止してしまうが、送風経路全般およびシート３にタバコ臭の付着が皆無とすることができる。
【００４８】
以上の第１実施形態の車両用空調装置によれば、喫煙を検知したときに、シート３へ導く送風機４１の送風量を低下させるか、または送風量を停止させるかのいずれか一方に制御することにより、シート空調ユニット４からシート３への送風経路およびシートへのタバコの煙が導かれることが少なくなる。
【００４９】
従って、送風量を低下させる制御により、上記送風経路およびシート３にタバコ臭の付着が低減し、喫煙していないときにもタバコ臭を感ずる従来と比較してタバコ臭の低減が図れる。さらに、送風量を停止させる制御により送風経路にタバコの煙が多量に導かれることないため、上記送風経路およびシート３にタバコ臭の付着がない。これにより、快適性の向上が図れる。
【００５０】
また、窓を閉じ、空調ユニット２１を内気モードで運転しているときの喫煙は、タバコの煙が車室内に充満するため、このときに、シート３に導く送風機４１の送風量を低下させるか、または送風量を停止させるかのいずれか一方に制御することにより、上述した効果が極めて大である。
【００５１】
また、外気モードのときには、シート３へ導く送風機４１の送風量を低下させるか、または送風量を維持させるかのいずれか一方に制御することにより、シート３への送風経路にタバコの煙が導かれることが少なくなる。従って、送風量を低下させる制御より上記送風経路およびシート３にタバコ臭の付着がより少なくなって上述した効果があるが、送風量を維持させる制御においてもタバコ臭の付着が低減するためシート空調側の空調制御を優先させることができる。
【００５２】
（第２実施形態）
以上の第１実施形態では、車両の窓ガラスを閉じた状態における喫煙を検知したときの送風量制御手段について説明したが、窓ガラスを開放して喫煙のときにおいては、シート空調ユニット４側にタバコの煙が導かれることが極めて少なくなるため送風量を低下させる制御をしなくても良い。
【００５３】
具体的には、図５示すように、窓ガラスの開閉を検知する窓ガラス開閉検知手段である窓ガラス開閉センサ５４を車両の窓ガラス近傍に設け、窓ガラス開閉センサ５４からの検知信号をシートＥＣＵ５１に入力するように構成している。そして、シートＥＣＵ５１には、図６に示す送風量制御手段を設けたものである。なお、図５および図６に示す符号は、第１実施形態と同じ構成および同じ制御処理については同一の符号を付して説明を省略する。
【００５４】
本実施形態の送風量制御手段では、図６に示すように、ステップ１０５の判定手段を追加したもので、ここで、窓ガラス開閉センサ５４からの検知信号で窓開放を検知したか否かを判定させ、窓ガラスが開放しているときには送風量の低下させる制御（ステップ１４０、１４０ａ）をなくしたものである。
【００５５】
これにより、窓ガラスを開放して喫煙のときにおいては、シート空調ユニット４側にタバコの煙が導かれることが極めて少なくなる。そこで、窓開放を検知したときには送風量を変更せずに維持させるように制御することにより、タバコ臭の付着の心配がないためシート空調側の空調制御を優先させることができる。
【００５６】
（第３実施形態）
第１実施形態では、外気モードにおいて、喫煙を検知したときに、送風機４１の送風量を低下させるか、または送風量を維持させるかのいずれか一方の制御をさせたが、これに限らず、シート３の着座部３ｂおよび背当て部３ｃから吹き出される空調風のいずれか一方の送風量を低下させるように制御しても良い。
【００５７】
具体的には、図７に示すように、背当て部３ｃの内部に形成された通風路３ｅの上流側にこの通風路３ｅを開閉する切替ドア７を設け、喫煙を検知したときに、
切替ドア７を開閉させて背当て部３ｃから吹き出される送風量を低下させるか、または送風量を停止させるかのいずれか一方に制御する。
【００５８】
これにより、上述した効果が得られるとともに、着座部３ｂからの送風量には変化がないためシート空調側の空調制御を優先させることができる。
【００５９】
（他の実施形態）
以上の実施形態では、喫煙を検知する喫煙検知手段として、煙センサ５３を用いたが、車室内の空気を清浄する空気清浄器が車両に搭載されたときには、その空気清浄器から喫煙を検知する検知信号を利用しても良い。
【００６０】
例えば、空気清浄器内に設けられた煙センサからの検知信号を利用するか、煙センサが内蔵され、その煙センサが煙を検知することで運転する空気清浄器の運転信号を利用しても良い。
【００６１】
ただし、空気清浄器を搭載しても、図８に示すように、例えば車両後方のパッケージトレイに空気清浄器９を搭載しても空調ユニット２１の運転モードが内気モードであると、図中に示すような風の流れが生じてシート空調ユニット４にタバコの煙が導かれる恐れがあるため、喫煙を検知したときに、シート空調への送風量を低下させるか、または送風量を停止させるかのいずれか一方に制御させると良い。これにより、単独で設けられる煙センサ５３が不要となり、空気清浄器９の運転信号で代用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態における車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。
【図２】本発明の第１実施形態におけるシートＥＣＵ５１の送風量制御手段の制御処理を示すフローチャートである。
【図３】本発明の第１実施形態における外気モードのときの車室内の風の流れを示す説明図である。
【図４】本発明の第１実施形態におけるシートＥＣＵ５１の送風量制御手段の制御処理を示すフローチャートである。である。
【図５】本発明の第２実施形態における車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。
【図６】本発明の第２実施形態におけるシートＥＣＵ５１の送風量制御手段の制御処理を示すフローチャートである。
【図７】本発明の第３実施形態におけるシート空調の全体構成を示す模式図である。
【図８】他の実施形態における空気清浄器９を搭載したときの車室内の風の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
３…シート
３ａ…空気吹出部（吹出部）
３ｂ…着座部（シート）
３ｃ…背当て部（シート）
４…シート空調ユニット
２１…空調ユニット
２５ａ、２５ｂ…内外気ドア（内外気切換手段）
４１…送風機（送風手段）
５３…煙センサ（喫煙検知手段）
５４…窓開閉センサ（窓ガラス開閉検知手段）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle air conditioner including a seat air conditioning unit that blows out temperature-conditioned air from a seat, and relates to control of the air flow rate of the seat air conditioning unit when smoking is detected.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of vehicle air conditioner, for example, one described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-48772 has been disclosed. In this publication, an air-conditioning unit that blows temperature-controlled air-conditioning air into a passenger compartment and a seat air-conditioning unit that guides air-conditioning air from the air-conditioning unit to a seat on which a passenger sits are provided.
[0003]
The seat is provided with a blowing portion for blowing conditioned air to the surface material of the seating portion and the backrest portion, and an air distribution duct is provided inside the seating portion and the backrest portion. The upstream side of the flow is connected to the air outlet side of the seat air conditioning unit.
[0004]
As a result, the conditioned air supplied from the seat air conditioning unit is distributed to the respective air outlets through the air distribution duct and is blown out to the occupant seated on the seat. This seat air conditioning has been installed in recent luxury cars because it has the effect of reducing the feeling of swaying, especially when the occupant sweats against the seat surface in the summer.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the vehicle air conditioner configured as described above, it is common for an occupant to smoke in the inside air mode in which the air in the vehicle interior is sucked and the conditioned air is circulated among the operation modes of the air conditioning unit that air-conditions the vehicle interior. Tobacco smoke fills the passenger compartment. At this time, if the seat air conditioning unit is operated and the conditioned air is blown out from the seat, the smoke of the cigarette is also led to the air blowing path of the seat air conditioning.
[0006]
By repeating this, cigarette odor adheres to the entire air passage of the seat and the seat air conditioning, and when the seat air conditioning unit is operated, there is a problem that the cigarette odor is blown out even when not smoking and the comfort is impaired. .
[0007]
Furthermore, when the air conditioning unit is operating in the inside air mode, even if an air purifier that generally cleans the air in the passenger compartment is installed, some of the smoke from the cigarette is led to the seat air conditioning, causing the above-mentioned problems.
[0008]
In view of the above, an object of the present invention is to provide a vehicle air conditioner that can improve the comfort of seat air conditioning by controlling the amount of air blown to the seat air conditioner during smoking. It is to provide.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the technical means described in claims 1 to 4 are employed. That is, according to the first aspect of the present invention, the air conditioning unit (21) for blowing the temperature-controlled conditioned air into the passenger compartment and the air blowing means (41) for blowing the conditioned air to the seats (3b, 3c) on which the occupant sits are provided. A vehicle air conditioner comprising a seat air conditioning unit (4) for guiding conditioned air from the air conditioning unit (21) to the seats (3b, 3c),
A smoking detecting means (53) for detecting cigarette smoking is provided in the passenger compartment, and when the seat air conditioning unit (4) detects smoking by the smoking detecting means (53), the air blowing amount of the blowing means (41) is set. It is characterized by controlling either to decrease or to stop the air flow.
[0010]
According to the first aspect of the present invention, is the smoking detection means (53) such as a smoke sensor, for example, reduced in the blowing amount of the blowing means (41) led to the sheets (3b, 3c) or stopped? By controlling to any one of the above, it is less likely that cigarette smoke is guided to the blowing path to the sheets (3b, 3c).
[0011]
Therefore, the control of reducing the air flow reduces the attachment of tobacco odor to the air flow path and the sheets (3b, 3c), and the tobacco odor can be reduced compared to the conventional case where the tobacco odor is felt even when not smoking. . Furthermore, since a large amount of cigarette smoke is not led to the air blowing path by the control for stopping the air blowing amount, there is no cigarette odor adhering to the air blowing path and the sheets (3b, 3c). Thereby, the comfort can be improved.
[0012]
In addition, when the window is closed and the operation mode of the air conditioning unit is operating in the inside air mode in which the air in the passenger compartment is sucked, cigarette smoke fills the passenger compartment. At this time, the seat (3b The effect mentioned above is very large by controlling to reduce either the air volume of the air blowing means (41) leading to 3c) or to stop the air volume.
[0013]
In addition, for example, by providing a smoking detection means (53) such as a smoke sensor for detecting cigarette smoke, the above-described control can be easily performed, so the number of parts is small and the cost is low.
[0014]
In the invention according to claim 2, the air conditioning unit (21) is provided with inside / outside air switching means (25a, 25b) for switching between the outside air mode for sucking the outside air and the inside air mode for sucking the room air, When the seat air conditioning unit (4) detects smoking by the smoking detection means (53) and the inside / outside air switching means (25a, 25b) is in the outside air mode, the seat air conditioning unit (4) reduces the blowing amount of the blowing means (41), It is also characterized in that the control is made to maintain either the air flow rate.
[0015]
According to the second aspect of the present invention, when the vehicle is in the outside air mode, the wind flow in the vehicle interior generally flows from the front seat toward the rear seat, and a part of the air is discharged outside the vehicle interior. Smoking at this time is less likely to be introduced to the seat air conditioning unit (4) side than in the inside air mode.
[0016]
Therefore, in the present invention, the sheet (3b, 3c) is controlled by either controlling the air flow rate of the blowing means (41) leading to the sheet (3b, 3c) to be reduced or maintaining the air flow rate. It is less likely that cigarette smoke is introduced into the air flow path. Therefore, the cigarette odor adheres less to the air flow path and the sheets (3b, 3c) than the control to reduce the air flow, and the above-described effect is obtained. Therefore, priority can be given to the air conditioning control on the seat air conditioning side.
[0017]
In the invention according to claim 3, the window glass opening / closing detection means (54) for detecting opening / closing of the window glass is provided, the seat air conditioning unit (4) detects smoking by the smoking detection means (53), and the window When opening of the window glass is detected by the glass opening / closing detection means (54), control is performed so as to maintain the air blowing amount of the air blowing means (41).
[0018]
According to the third aspect of the present invention, when the window glass is opened and smoking is performed, the smoke of the cigarette is very little guided to the seat air conditioning unit (4) side. Therefore, in the present invention, priority is given to the air conditioning control on the side of the seat air conditioning because there is no concern about the attachment of tobacco odor by controlling the air blowing amount of the air blowing means (41) leading to the sheets (3b, 3c). Can do.
[0019]
In the invention according to claim 4, the seat (3b, 3c) is provided with a blowing portion (3a) for blowing conditioned air to the seating portion (3b) and the backrest portion (3c), and the seat air conditioning unit (4) When the smoking detection means (53) detects smoking and the inside / outside air switching means (25a, 25b) is in the outside air mode, it reduces the amount of air blown from the back pad (3c) or sends it. It is characterized by controlling the air flow to either one of them.
[0020]
According to the invention described in claim 4, in the above-described claim 2, the air volume of the entire seat (3b, 3c) is controlled, but the seat (3b) and the backrest (3c) are divided. Then, the above-described effects can be obtained and the seating portion (3b) can be controlled by controlling the flow rate of the blowout from the backrest portion (3c) to be reduced or stopped. Therefore, priority can be given to air conditioning control on the seat air conditioning side.
[0021]
In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each said means shows a corresponding relationship with the specific means of embodiment mentioned later.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Hereinafter, a first embodiment in which the present invention is applied to a vehicle air conditioner will be described with reference to FIGS. First, the configuration of the air conditioning unit 21 will be described with reference to FIG. On the upstream side of the air duct 22, there are provided outside air suction ports 23a and 23b for sucking air outside the vehicle compartment (outside air) and inside air suction ports 24a and 24b for sucking air inside the vehicle cabin (inside air). The mixing ratio of the inside / outside air sucked from the ports 23a, 23b, 24a, 24b is switched by the inside / outside air doors 25a, 25b which are inside / outside air switching means.
[0023]
A blower 26 is provided in the blower duct 22, and an evaporator 28, an air mix door 29, and a heater core 30 in which engine cooling water circulates on the downstream side of the blower 26 constitute a refrigeration cycle (not shown). Is provided. By adjusting the opening degree of the air mix door 29, the mixing ratio of the air that passes through the heater core 30 and the air that does not pass through is adjusted, thereby adjusting the blowing temperature of the conditioned air.
[0024]
And on the downstream side of the air duct 22, a defroster opening 31 connected via a duct to a defroster outlet (not shown) that blows conditioned air toward the front glass of the vehicle, and toward the upper body of the occupant A face opening 32 connected via a duct to a face outlet (not shown) that blows conditioned air and a foot outlet (not shown) that blows conditioned air toward the feet of the occupant are connected via a duct. Foot openings 33 are provided, and control doors 34, 35, and 36 are provided upstream of the openings 31, 32, and 33, respectively.
[0025]
The air conditioning unit 21 configured as described above is controlled by an air conditioning control device (hereinafter referred to as an air conditioner ECU) 37. The air conditioner ECU 37 receives detection signals Tr, Tam, and Ts detected from the inside air temperature sensor 38, the outside air temperature sensor 39, and the solar radiation sensor 40 that detects the amount of solar radiation in order to detect the thermal load of the vehicle.
[0026]
Further, an operation signal is input to the air conditioner ECU 37 from the air conditioner operation panel 10 provided at the center of the instrument panel.
[0027]
Although not shown, the air conditioner operation panel 10 is provided with various switches for operation by a passenger. Main switches include air conditioner operation switch for turning air conditioning operation on / off, auto air conditioner switch for switching operation mode to automatic / manual, face switching for face, bilevel, foot, foot defroster, defroster manually Five blow-off mode changeover switches to be switched, an intake mode changeover switch to manually switch the suction mode to the outside air mode / inside air mode, a blower changeover switch to manually change the air flow rate, and a temperature to manually set the set temperature as a target value for air conditioning control A setting switch is provided. The auto air conditioner switch is an operation switch that automatically controls switching of operation modes of the blowout mode changeover switch, the intake mode changeover switch, and the blower changeover switch.
[0028]
Accordingly, the air conditioner ECU 51 is configured mainly with a microcomputer, and is an air conditioner for controlling the blowing temperature of the air conditioning unit 21 based on detection signals from the various sensors 38, 39, and 40 and operation signals from the air conditioner operation panel 10. It is provided in a ROM (not shown) in which the control means is built.
[0029]
On the other hand, on the seat 3 side of the vehicle, a plurality of air outlets 3a are provided in each of the seating portion 3b and the backrest portion 3c. And the sheet | seat air-conditioning unit 4 supplies warm air, cold wind, or ventilation to the air blower outlet 3a. Each air outlet 3a communicates with an air passage 3d formed inside the seat portion 3b and an air passage 3e formed inside the backrest portion 3c.
[0030]
The air passages 3 d and 3 e are communicated with each other through the air supply duct 8 and the discharge port 4 a of the seat air conditioning unit 4. Although FIG. 1 shows a structure in which the air supply duct 8 is pulled out from the lower part of the seat 3, the air supply duct 8 may be pulled out from the side portion of the seat 3. Moreover, you may arrange | position the seat air conditioning unit 4 in the lower part of the seating part 3b.
[0031]
Next, the seat air conditioning unit 4 is formed with an inside air suction port 4b for sucking vehicle interior air (inside air), a cold air inlet 4c, and a hot air inlet 4d upstream of the discharge port 4a. The cold air intake 4 c communicates with the cold air duct 32 a branched from the face opening 32, and the hot air intake 4 d communicates with the hot air duct 33 a branched from the foot outlet 33.
[0032]
And the cold / hot air control door 42 for controlling the cold air or the hot air and the air flow on the downstream side of the intake ports 4c, 4d, the internal air intake port 4b communicating with the vehicle interior, the internal air is taken in, and the opening degree can be adjusted. An indoor air control door 43 and a blower 41 which is a blowing means for pressure feeding to the seat 3 are provided. In addition, a sheet blowing temperature sensor 52 that detects a blowing air temperature To to the sheet 3 is provided in the vicinity of the discharge port 4a. The control doors 42 and 43 are driven by an actuator such as a servo motor (not shown).
[0033]
The seat air conditioning unit 4 having the above configuration is controlled by a seat air conditioner (hereinafter referred to as a seat ECU) 51. The seat ECU 51 receives a detection signal To from the seat blowing temperature sensor 52 and a smoking detection signal from a smoke sensor 53 as smoking detection means for detecting cigarette smoking. Further, an operation signal is input from the seat air conditioning operation panel 6 operated by the passenger.
[0034]
In the present embodiment, two seat air conditioning units 4 are provided below the left and right seats 3 of the front seat. In order for the passenger in each seat to individually operate the operation of the seat air conditioning unit 4, for example, a separate seat air conditioning operation panel 6 is provided on the inner side of the door near the front seat.
[0035]
Although not shown, the seat air conditioning operation panel 6 includes a seat temperature setting switch for setting a setting temperature of the blowing temperature blown out from the seat 3, a seat air conditioning operation switch for switching operation / stop of the seat air conditioning unit 4, and a blower 41. A sheet air-conditioning air volume switching switch for switching the air volume is provided.
[0036]
The seat ECU 51 is mainly composed of a microcomputer, and a control program is provided in a built-in ROM (not shown). Of these control programs, one is a seat air-conditioning control means for inputting the detection signal To from the seat blowing temperature sensor 52 to control the blowing temperature from the seat 3, and the other is smoke that is a main part of the present invention. A sheet blowing amount control means (described later) for controlling the blowing amount of the blower 41 by inputting a detection signal of the sensor 53 is provided.
[0037]
Next, the operation of the vehicle air conditioner configured as described above will be described. First, the air-conditioning control means of the air-conditioner ECU 37 is executed to control the blowing temperature based on the operation signal set by the occupant and the detection signals from the various sensors 38, 39, 40 to air-condition the vehicle interior.
[0038]
On the other hand, in the seat air conditioning, the air volume ratio between the conditioned air from the air conditioning unit 21 taken from the cold air inlet 4c or the hot air inlet 4d and the inside air taken from the inside air inlet 4b so that the set temperature set by the occupant is obtained. By executing the seat air-conditioning control means for adjusting the desired air temperature, a desired blowing temperature can be obtained. According to this, as an example, there is an effect of quickly eliminating the perception of sweat that occurs on the seating surface between the occupant and the seat during cool-down in summer.
[0039]
However, when the seat air-conditioning is in operation, there is a problem that if the smoker smokes, the cigarette smoke fills the passenger compartment and is led to the air flow path from the inside air inlet 4b to the seat 3 and the seat 3. Therefore, in the present invention, the seat ECU 51 is provided with a sheet blowing amount control means, and the control process of the sheet blowing amount control means shown in FIG. 2 will be described below.
[0040]
First, when the operation switch (not shown) of the air conditioning unit 21 is turned on, the control process of the sheet blowing amount control means starts (step 100). Then, in the next step 110, it is a determination means for determining whether or not the seat air-conditioning is in operation. If the seat air-conditioning operation switch (not shown) is switched to the operation side, it is determined that the seat is in operation. Then, the process proceeds to the next step 120.
[0041]
Then, in the next step 120, it is determined whether or not the suction mode is the inside air mode among the operation modes of the air conditioning unit 21. If the inside / outside air doors 25a, 25b, which are inside / outside air switching means, have been switched to the inside air mode, in the next step 130, it is determined whether the smoke sensor 53, which is the smoking detecting means, has detected smoking.
[0042]
When smoking is detected, control is performed in step 140 to reduce the air flow. For example, when the blower 41 is operating in the Hi mode, the mode is changed to the Lo mode to reduce the air flow. is there. Thereby, it is less likely that tobacco smoke is guided to the air passage from the inside air inlet 4b to the seat 3 and the seat 3 without lowering the seat air conditioning function. However, at this time, in the Lo mode, the Lo mode may be continued without being changed.
[0043]
When the suction mode is not the inside air mode at step 120 and when no smoking is detected at step 130, for example, at step 150, for example, when the blower 41 is operating in the Hi mode, control to continue the Hi mode as it is. Do. However, when operating in the Lo mode at this time, the Lo mode may be continued as it is.
[0044]
If the seat air-conditioning operation switch (not shown) is switched to the stop side in step 110, OFF is continued in step 160.
[0045]
By the way, in this embodiment, when the intake mode is the inside air mode, the amount of blown air is decreased, and when the outside air mode is set, the amount of air blown for the following reason is controlled as it is. That is, in the outside air mode in which outside air is sucked from the passenger compartment, the wind flow in the passenger compartment generally flows from the front seat to the rear seat, as shown in FIG. It flows to be discharged outside. At this time, when the passenger in the rear seat smokes, the cigarette smoke drifts upward in the vehicle, and the wind flows backward, so that the amount of cigarette smoke guided to the seat air conditioning unit 4 under the seat 3 is small. It depends.
[0046]
However, in the outside air mode, it is also possible to control to reduce the blown air volume as in the inside air mode. Thereby, attachment of the tobacco odor to the whole ventilation path and the sheet | seat 3 becomes less.
[0047]
In the present embodiment, when smoking is detected, control is performed in step 140 to reduce the air flow rate from the Hi mode to the Lo mode. However, when smoking is detected as in step 140a shown in FIG. You may make it perform control which stops the air blower 41. FIG. Thereby, the smoke of tobacco is not led to the ventilation path from the inside air suction port 4 b to the sheet 3 and the sheet 3. Therefore, the seat air-conditioning function stops while smoking is detected, but it is possible to eliminate the attachment of cigarette odors to the entire ventilation path and the seat 3.
[0048]
According to the vehicle air conditioner of the first embodiment described above, when smoking is detected, control is performed to either reduce the air flow rate of the blower 41 that leads to the seat 3 or to stop the air flow rate. As a result, the air flow from the seat air conditioning unit 4 to the seat 3 and the tobacco smoke to the seat are reduced.
[0049]
Therefore, the control of reducing the blown air amount reduces the attachment of tobacco odor to the air flow path and the sheet 3, and the tobacco odor can be reduced compared to the conventional case where the tobacco odor is felt even when not smoking. Further, since a large amount of cigarette smoke is not guided to the air blowing path by the control to stop the air blowing amount, there is no tobacco odor adhering to the air blowing path and the sheet 3. Thereby, the comfort can be improved.
[0050]
In addition, when smoking when the window is closed and the air conditioning unit 21 is operated in the inside air mode, cigarette smoke fills the passenger compartment. The above-described effect is extremely great by controlling the air flow rate to either one of them or stopping the air flow rate.
[0051]
Further, in the outside air mode, cigarette smoke is introduced into the air flow path to the seat 3 by controlling either the air flow rate of the blower 41 guided to the seat 3 to be reduced or to maintain the air flow rate. It is less likely to be burned. Therefore, the cigarette odor adheres less to the air flow path and the sheet 3 than the control to reduce the air flow, and the above-described effect is obtained. The air conditioning control on the side can be prioritized.
[0052]
(Second Embodiment)
In the first embodiment described above, the air flow rate control means when smoking is detected in a state in which the window glass of the vehicle is closed has been described. It is not necessary to perform control to reduce the amount of blown air because the smoke of cigarettes is extremely reduced.
[0053]
Specifically, as shown in FIG. 5, a window glass opening / closing sensor 54 that is a window glass opening / closing detection means for detecting opening / closing of the window glass is provided in the vicinity of the window glass of the vehicle, and a detection signal from the window glass opening / closing sensor 54 is sent to the seat. It is configured to input to the ECU 51. The seat ECU 51 is provided with air flow control means shown in FIG. 5 and 6 have the same configuration and the same control processing as those in the first embodiment, and the description thereof will be omitted.
[0054]
As shown in FIG. 6, the air flow control means of this embodiment is provided with the determination means of step 105. Here, it is determined whether or not the window opening is detected by the detection signal from the window glass opening / closing sensor 54. It is determined that when the window glass is open, the control (steps 140 and 140a) for reducing the air flow rate is eliminated.
[0055]
As a result, when the window glass is opened and smoking is performed, the smoke of the cigarette is hardly guided to the seat air conditioning unit 4 side. Therefore, when the opening of the window is detected, the airflow control on the seat air-conditioning side can be prioritized by performing control so that the air flow rate is maintained without being changed, so that there is no concern about the attachment of tobacco odor.
[0056]
(Third embodiment)
In the first embodiment, in the outside air mode, when smoking is detected, either the air flow rate of the blower 41 is reduced or the air flow rate is maintained, but not limited to this, You may control so that the ventilation volume of any one of the conditioned air blown off from the seating part 3b of the seat | sheet 3 and the backrest part 3c may be reduced.
[0057]
Specifically, as shown in FIG. 7, when a switching door 7 for opening and closing the ventilation path 3e is provided on the upstream side of the ventilation path 3e formed in the backrest portion 3c, and when smoking is detected,
The switching door 7 is opened and closed to control the flow rate of air blown out from the backrest portion 3c, or to stop the flow rate of air flow.
[0058]
As a result, the above-described effects can be obtained, and air conditioning control on the seat air conditioning side can be prioritized because there is no change in the amount of air blown from the seating portion 3b.
[0059]
(Other embodiments)
In the above embodiment, the smoke sensor 53 is used as the smoking detection means for detecting smoking. However, when an air purifier that cleans the air in the passenger compartment is mounted on the vehicle, smoking is detected from the air purifier. A detection signal may be used.
[0060]
For example, even if the detection signal from the smoke sensor provided in the air cleaner is used, or the smoke sensor is built in and the operation signal of the air cleaner that operates when the smoke sensor detects smoke is used. good.
[0061]
However, even if the air purifier is mounted, as shown in FIG. 8, for example, even if the air purifier 9 is mounted on the package tray at the rear of the vehicle, the operation mode of the air conditioning unit 21 is the inside air mode. Since the flow of wind as shown in the figure may cause cigarette smoke to be guided to the seat air conditioning unit 4, whether to reduce the airflow to the seat airconditioner or stop the airflow when smoking is detected It is better to control either of them. Thereby, the smoke sensor 53 provided independently becomes unnecessary, and it can substitute for the operation signal of the air cleaner 9.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing the overall configuration of a vehicle air conditioner according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart showing a control process of an air volume control means of the seat ECU 51 in the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing the flow of wind in the passenger compartment when in the outside air mode according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a flowchart showing a control process of an air volume control means of the seat ECU 51 in the first embodiment of the present invention. It is.
FIG. 5 is a schematic diagram showing an overall configuration of a vehicle air conditioner according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a flowchart showing a control process of an air volume control means of a seat ECU 51 in a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a schematic diagram showing an overall configuration of seat air conditioning in a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is an explanatory view showing the flow of wind in the passenger compartment when an air purifier 9 according to another embodiment is mounted.
[Explanation of symbols]
3 ... sheet 3a ... air blowing part (blowing part)
3b ... Seating part (seat)
3c ... Back support (seat)
4 ... Seat air conditioning unit 21 ... Air conditioning unit 25a, 25b ... Inside / outside air door (inside / outside air switching means)
41 ... Blower (blower means)
53 ... Smoke sensor (smoking detection means)
54 ... Window open / close sensor (window glass open / close detection means)

Claims (4)

温度調節された空調風を車室内に吹き出す空調ユニット（２１）と、
乗員の座るシート（３ｂ、３ｃ）に空調風を送風する送風手段（４１）を有し、前記空調ユニット（２１）からシート（３ｂ、３ｃ）に空調風を導くシート空調ユニット（４）とを備える車両用空調装置であって、
タバコの喫煙を検知する喫煙検知手段（５３）が車室内に設けられ、前記シート空調ユニット（４）は、前記喫煙検知手段（５３）により喫煙を検知したときに、前記送風手段（４１）の送風量を低下させるか、または送風量を停止させるかのいずれか一方に制御することを特徴とする車両用空調装置。An air conditioning unit (21) for blowing the temperature-conditioned air into the passenger compartment;
A seat air conditioning unit (4) having air blowing means (41) for blowing conditioned air to the seat (3b, 3c) on which the occupant sits and guiding the conditioned air from the air conditioning unit (21) to the seat (3b, 3c) A vehicle air conditioner comprising:
A smoking detecting means (53) for detecting cigarette smoking is provided in the passenger compartment, and when the seat air conditioning unit (4) detects smoking by the smoking detecting means (53), the air blowing means (41) The vehicle air conditioner is controlled to either reduce the air flow rate or stop the air flow rate. 前記空調ユニット（２１）には、車室外空気を吸入する外気モードと車室内空気を吸入する内気モードとを切り換える内外気切換手段（２５ａ、２５ｂ）が設けられ、前記シート空調ユニット（４）は、前記喫煙検知手段（５３）により喫煙を検知し、かつ前記内外気切換手段（２５ａ、２５ｂ）が外気モードのときに、前記送風手段（４１）の送風量を低下させるか、または送風量を維持させるかのいずれか一方に制御することを特徴とする請求項１に記載の車両用空調装置。The air conditioning unit (21) is provided with inside / outside air switching means (25a, 25b) for switching between an outside air mode for sucking outside air and an inside air mode for sucking air inside the vehicle, and the seat air conditioning unit (4) When the smoking detecting means (53) detects smoking and the inside / outside air switching means (25a, 25b) is in the outside air mode, the blowing amount of the blowing means (41) is reduced or the blowing amount is reduced. The vehicle air conditioner according to claim 1, wherein the vehicle air conditioner is controlled to be maintained. 窓ガラスの開閉を検知する窓ガラス開閉検知手段（５４）が設けられ、前記シート空調ユニット（４）は、前記喫煙検知手段（５３）により喫煙を検知し、かつ前記窓ガラス開閉検知手段（５４）により窓ガラスの開放を検知したときに、前記送風手段（４１）の送風量を維持させるように制御することを特徴とする請求項１に記載の車両用空調装置。A window glass opening / closing detection means (54) for detecting opening / closing of the window glass is provided, and the sheet air conditioning unit (4) detects smoking by the smoking detection means (53), and the window glass opening / closing detection means (54). The vehicle air conditioner according to claim 1, wherein when the opening of the window glass is detected by (), control is performed so as to maintain the air blowing amount of the air blowing means (41). 前記シート（３ｂ、３ｃ）には、着座部（３ｂ）および背当て部（３ｃ）に空調風を吹き出す吹出部（３ａ）が設けられ、前記シート空調ユニット（４）は、前記喫煙検知手段（５３）により喫煙を検知し、かつ前記内外気切換手段（２５ａ、２５ｂ）が外気モードのときに、前記背当て部（３ｃ）から吹き出される送風量を低下させるか、または送風量を停止させるかのいずれか一方に制御することを特徴とする請求項２に記載の車両用空調装置。The seat (3b, 3c) is provided with a blowing part (3a) for blowing air-conditioned air to the seating part (3b) and the backrest part (3c), and the seat air-conditioning unit (4) is provided with the smoking detecting means ( 53) When smoking is detected and the inside / outside air switching means (25a, 25b) is in the outside air mode, the amount of air blown from the backrest (3c) is reduced or the amount of air blown is stopped. The vehicle air conditioner according to claim 2, wherein the vehicle air conditioner is controlled to any one of the above.

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