JP3804034B2 - Tape material feeder - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ材送給装置に係り、特に、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に、確実かつ安定して送給することのできるテープ材送給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ジーンズ、パンツ、スカートなどの種々の縫製物の腰部に、ベルトを挿通する多数のベルトループを縫い付けることのできるベルトループ縫付けミシンが提案されている。
【0003】
図12はこのような従来のベルトループ縫付けミシンの一例を示すもので、従来のベルトループ縫付けミシン1は、縫製手段としてのミシン本体2に、テープ材送給装置3と、ベルトループ供給装置4とを付設することにより構成されている。
【0004】
前記ミシン本体2は、例えば、2本針のサイクルミシンであり、下部にミシンベッド5が配設され、上部にミシンベッド5と平行にしてミシンアーム6が配設されており、ミシンアーム6の図12左方に示す自由端側の下面の所望の位置には、2本の針7,7がミシンアーム6の長手方向に沿って平行に配設されている。そして、各針7,7は、前記ミシンアーム6の内部に回転自在に配設され図示しないミシンモータによって回転駆動される上軸の回転に連動する公知の針棒駆動機構(共に図示せず)によって上下方向に所定のストロークをもって往復運動可能とされた針棒8に取着されている。また、ミシンアーム6の所望の位置には、縫製動作時においてミシンベット5の上面に配設された針板9の上面で縫製物Sを押える上下方向に移動可能とされた2つの布押さえ(一部のみ図示)10,10を具備する公知の布押え装置(図示せず)が配設されている。
【0005】
このようなミシン本体2においては、作業時に作業者がミシンアーム6のミシン頭部と称される自由端側と対峙する、すなわち、図12斜め左下側が操作側とされて設置されるのが一般的であり、このため図12斜め左下側は操作側たる前側FSとされ、図12斜め右上側は操作側に対して反対側に位置する奥側BSとされている。そして、ミシン本体2の前側FSから見て右側方に、テープ材送給装置3およびベルトループ供給装置4が配設されている。
【0006】
前記テープ材送給装置3は、前記ミシン本体2の縫い位置たる縫製位置の近傍であるミシン本体2の前側FSから見て右側方に設けられたベルトループ形成位置に、図示しないベルトループの材料たるベルトループ形成用の長尺状のテープ材12をミシン本体2の長手方向に沿うようにして奥側BSから前側FSに繰り出し、その後繰り出したテープ材12を基端部側で切断して所定長さのベルトループ(図示せず)を形成するためのものである。
【0007】
このテープ材送給装置3は、前記ミシン本体2の前側FSから見て右側方に前記ミシンベット5とほぼ平行に配設されテープ材12が上面に載置されるテープ材送出台13を有しており、このテープ材送出台13の上部には、テープ材12を図12に想像線にて示すように、前側FSに位置するベルトループ形成位置に向かって所定量だけ繰り出すためのテープ材繰出し手段としての繰出しローラ14がテープ材12の上面に当接可能にして配設されている。
【0008】
前記繰出しローラ14は、ほぼ円板状に形成されており、その外周面には、テープ材12を繰り出すための複数の送り歯15が全周にわたって設けられている。この繰出しローラ14は、図示しないテープ材繰出しモータにより回転駆動可能とされている。そして、テープ材送出台13の図12に矢印Bにて示すテープ材12の走行方向たる送出方向の下流側(図12左斜め下方)に位置する先端部近傍には、テープ材12をベルトループ形成位置に繰り出した後にテープ材12の基端部側を切断して所定長さのベルトループ(図示せず)を形成するための切断手段16が配設されている。この切断手段16は、常にはテープ材12の走行経路の上方に位置し、図示しないシリンダなどの切断用駆動手段により上下方向に往復移動可能とされた可動刃16aと、この可動刃16aとほぼ対向するようにしてテープ材12の走行経路の下方にテープ材12の走行経路に臨むようにして配設された図示しない固定刃とを具備している。
【0009】
前記ベルトループ形成位置には、テープ材送給装置3の繰出しローラ14により送給されるテープ材12を下方から支持するとともに、切断された後の図示しない所定長さのベルトループを下方から支持するようにして保持する奥側BSから見てほぼL字形状とされた前後1対のテープ材受け部材17,17が配設されている。これら各テープ材受け部材17,17の間には、下部がほぼ水平の前側FSから見てL字形状に形成された案内棒19が配設されている。この案内棒19は、ベルトループ形成位置へ送給されたテープ材12の位置を所定の位置に移動するためのものでテープ材寄せなどと称されており、テープ材12の側面を所定の位置に寄せて揃えることにより、所定長さに切断されたベルトループの両端を後述するフォーク20にて折り曲げた際に、この折り曲げた部分がずれることなく完全に重なるように形成することができるようになっている。
【0010】
前記ベルトループ供給装置4は、ベルトループ形成位置において前記各テープ材受け部材17,17により保持された所定長さのベルトループの両端近傍を挟持するとともに折り曲げたうえでベルトループ形成位置からミシン本体2の針下に位置する縫製位置へ搬送するためのものである。このベルトループ供給装置4は、ベルトループ形成位置において各テープ材受け部材17,17により保持された所定長さのベルトループの両端部近傍を先端部20aで挟持した後で下方に折り返すように180度折り曲げ、その後、縫製位置へ向かって移送する左右1対のフォーク20,20を有している。また、各フォーク20,20の先端部20a,20aは、常には、図示するように、ベルトループ形成位置より右側方に離間した退避位置に位置しており、図示しないエアシリンダなどのフォーク駆動手段によって回転および進退可能とされている。
【0011】
また、テープ材送出台13には、厚さ検出手段が21が配設されている。この厚さ検出手段21は、テープ材12の所々にある継ぎ目などの段部や、テープ材送出台13上に載置されたテープ材12の有無を検出するためのものである。
【0012】
前記厚さ検出手段21は、図13に示すように、検出用レバー22、検知子23、ばね部材24、2つの光りセンサ25a,25bなどにより構成されており、テープ材送出台13上に載置されたテープ材12を検知子23で探ることでテープ材12の段差および有無を検出することができるようになっている。そして、前記検出用レバー22は、先端に設けられた検知子23の動きを後端側に伝達するものであり、支点26を中心に回動可能に保持されるとともに、ばね部材24の作用により常時先端側がテープ材送出台13を押圧するようになっている。さらに、各光りセンサ25a,25bは、それぞれ、検出用レバー22の後端部が所定位置より高くなるか低くなるかを検出する2値的なセンサで、各光りセンサ25a,25bのうちの図13上方に示す一方の光りセンサ25aは、テープ材送出台13上に載置されたテープ材12の有無を検出するものであり、図13下方に示す他方の光りセンサ25bは、テープ材12の段部を検出するためのものである。
【0013】
このような構成からなる従来のベルトループ縫付けミシン1によれば、まず、テープ材13が繰出しローラ14の回転によってテープ材送出台13からベルトループ形成位置へ繰り出されてテープ材受け部材17,17によって下方から支持されるとともに、案内棒19によって送り出されたテープ材12が一側に寄せて揃えられた後、各フォーク20,20を退避位置からベルトループ形成位置へ奥側BSに向かって前進させて各フォーク20,20の先端部20a,20aを形成位置に位置するテープ材の両端部近傍に挿入した後、切断手段16によってテープ材12の基端部側が切断され所定長さのベルトループが形成される。
【0014】
この時、厚さ検出手段21は、テープ材送出台13上をテープ材12が移動して検知子23の下をテープ材12の段部が通過すると、検知子23が図13上方に移動し、それにともない検出用レバー22が支点26を中心として図13時計方向に回動して検出用レバー22の後端部が下方に移動し、さらにこの検出用レバー22の後端部の下方への動きを光りセンサ25bが検知する。また、テープ材送出台13上をテープ材12がさらに移動して検知子23の下にテープ材12が無くなると、検知子23が図13下方に移動し、それにともない検出用レバー22が支点26を中心として図13反時計方向に回動して検出用レバー22の後端部が上方に移動し、さらにこの検出用レバー22の後端部の上方への動きを光りセンサ25aが検知する。こうして、検出用レバー22の後端部を光りセンサ25bが検知した場合は、検知子23の下にテープ材12の継ぎ目などの段部があると判断し、一方、光りセンサ25aが検知した場合は、検知子23の下にテープ材12が無いと判断するようになっており、継ぎ目などの段部があるベルトループの除去やテープ材12の供給を促すことができるようになっている。ついで、各フォーク20,20の先端部20a,20aを回転させてベルトループの両端部を下方に折り返すように180度折り曲げて挟持したうえでベルトループがベルトループ形成位置から縫製物S上の縫製位置へ搬送され、その後、布押さえ10,10を降下させて縫製物Sとベルトループとを針板9上に押さえた後、フォーク20,20を後退させてベルトループから引き抜いた後、所定の縫製パターンで、例えばベルトループの長手方向の両側の部分を縫うことでベルトループが縫製物Sの所定位置に縫い付けられるようになっている。
【0015】
なお、テープ材送給装置3としては、繰出しローラ14のかわりに、テープ材12の先端部を挟持して引き出すテープ材引出し手段を設けたものも提案されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のテープ材送給装置3においては、テープ材12をベルトループ形成位置に確実かつ安定して送給することができないという問題点があった。
【0017】
すなわち、テープ材繰出し手段としての繰出しローラ14によってテープ材12を繰り出す場合、繰出しローラ14によって繰り出したテープ材12が蛇行してテープ材12の走行位置がずれてしまい、特に、テープ材12の先端部の蛇行によってテープ材12をテープ材受け部材17,17に確実に保持することができない場合がある。
【0018】
なお、テープ材12の先端部を挟持して引き出すテープ材引出し手段を設けたものにおいては、テープ材12の素材としてレーヨンなどの滑りやすい繊維を用いた場合に、テープ材12の先端部をつかみ損ねるというつかみミスを生じる場合がある。そして、テープ材12の先端部をつかみ損ねるというつかみミスを生じた場合においては、ベルトループがない状態で縫製動作が行われることになり縫製ミスが生じる。
【0019】
そこで、テープ材12を確実かつ安定して送給することのできるテープ材送給装置3が望まれている。
【0020】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、テープ材を確実かつ安定して送給することのできるテープ材送給装置を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明のテープ材送給装置の特徴は、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材を挟持して引き出してベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給するテープ材引出し手段を有するテープ材送給装置において、前記テープ材引出し手段に、前記テープ材の有無を検出するテープ材検出手段を設け、前記テープ材引出し手段は、前記テープ材を挟持するため固定アームとこの固定アームに回転自在に支持された可動アームとからなりそれぞれの先端部に相互に対向するつかみ部を設けた1対のつかみアームと、この1対のつかみアームのうちの前記可動アームを前記固定アームとの支持部を中心として回動させることにより前記可動アームのつかみ部を前記固定アームのつかみ部に対して所定の開閉ストロークをもって接離するように開閉可能とするため前記可動アームに接続された開閉駆動手段と、前記1対のつかみアームを前記テープ材の先端に向かって進退可能とするため前記固定アームに接続されたアーム駆動手段とを有し、前記テープ材検出手段は、検知部が前記可動アームと対向するようにして前記固定アームに固定されたセンサ本体と、前記固定アームに回転自在に支持されるとともにその先端部が前記開閉駆動手段によって前記1対のつかみアームの開閉動作に連動して前記1対のつかみアームの開閉ストロークより大きいストロークで前記センサ本体の検知部に対して遠近自在とされた弾性体からなる検知部材とを有している点にある。そして、このような構成を採用したことにより、テープ材引出し手段がテープ材をつかんでいるか否かを容易に検出することができ、その結果、縫製ミスを未然に防止することができる。また、簡単な構成でテープ材引出し手段がテープ材をつかんでいるか否かをより容易かつ確実に検出することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。なお、前述した従来のものと同一乃至相当する構成については同一の符号を付す。
【0038】
図1から図10は本発明に係るテープ材送給装置の実施形態の一例を示すものであり、図1は要部の正面図、図2はテープ材繰出し手段の分解斜視図、図3はテープ材繰出し手段近傍の拡大平面図、図4は図3のC−C線に沿った断面図、図5は厚さ検出手段の分解斜視図、図6はつかみアームの拡大正面図、図7はつかみアームの動作を説明する説明図、図8はテープ材引出し手段の平面図、図9は図8のD−D線に沿った一部切断拡大側面図、図10は制御手段の構成を示すブロック図である。
【0039】
本実施形態のテープ材送給装置は、例えばジーンズなどの縫製物にベルトループを縫い付けるベルトループ縫付けミシンに使用するものであり、ベルトループ縫付けミシンのミシン本体の縫い位置たる縫製位置の近傍であるミシン本体の前側から見て右側方に設けられたベルトループ形成位置に、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材をミシン本体の長手方向に沿うようにして前側から奥側に送出すとともに、このテープ材を所定長さに切断して所定長さのベルトループを形成することができるようにされている。
【0040】
図1に示すように、本実施形態のテープ材送給装置31は、ベースプレート32上に適宜な間隔を隔てて相互に対向するようにして配設されたテープ材繰出し手段33とテープ材引出し手段34とを有している。
【0041】
前記テープ材繰出し手段33は、テープ材12を図示しないミシン本体の右側方で図示しないミシン本体の長手方向に沿うようにして前側FSから奥側BSに向かう図1矢印Bにて示す走行方向たる送出方向に繰り出すためのものであり、テープ材12の送出方向の上流側に位置する図1右方に配設されている。このテープ材繰出し手段33は、図2に示すように、外周面にテープ材12を繰り出すための複数の送り歯35aが全周にわたって形成されたほぼ円板状の2つのギアが所定の間隔を隔てて一体とされた繰出しローラ35を有しており、この繰出しローラ35は、一方向クラッチ36を介してテープ材12の送出方向に対して直交するようにしてほぼ水平に配設された回転軸37の一端部(図3)に取着されている。そして、回転軸37の他端部には、従動用歯付きベルトプーリ38が取着されている。この従動用歯付きベルトプーリ38は、ステッピングモータからなるテープ材繰出しモータ39の出力軸39aに取着された駆動用歯付きベルトプーリ40と対をなすものであり、従動用歯付きベルトプーリ38と駆動用歯付きベルトプーリ40とに掛けわたされたタイミングベルトと称される歯付きベルト41によって、テープ材繰出しモータ39の駆動力が回転軸37に伝達され、これにより、繰出しローラ35が回転駆動可能とされている。さらに、テープ材繰出しモータ39は、後述する制御手段42(図10)に電気的に接続されており、制御手段42から送出される制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようにされている。
【0042】
なお、本実施形態の繰出しローラ35には、その外周面に送り歯35aを設ける構成としたが、この送り歯35aは必ずしも設ける必要はない。また、一方向クラッチ36は、繰出しローラ35をテープ材12の繰り出し方向にのみ回転駆動するように配設されている。
【0043】
前記繰出しローラ35の下方には、上面にテープ材12が載置可能な平坦なテープ材送出面43を設けたテープ材送出台44が配設されている。このテープ材送出台44は、その下部に配設された送出台受け45によってテープ材送出面43がほぼ水平となるように支持されており、この送出台受け45の図2矢印Bにて示すテープ材12の送出方向の下流側に位置する先端部には、前記繰出しローラ35に従動回転可能なルーズロール46が回転自在に配設されている。このルーズロール46の外周面の上端は、前記テープ材送出面43とほぼ同一平面をなすようにして配設されている。すなわち、テープ材送出面43のうちの少なくとも前記繰出しローラ35の下方に位置する部位が切り欠かれて上下方向に貫通する開口(図示せず)が形成されており、この開口内にルーズロール46の外周面の上端部が露出するようにされている。また、送出台受け45の側面には、揺動アーム47の基端部が回動自在に取着されており、揺動アーム47の先端部を前記回転軸37の軸方向のほぼ中央部に回転自在に嵌合することにより、前記繰出しローラ35が前記ルーズロール46の外周面の上端部に対して上下動可能にして所定の当接力をもって当接するように形成されている。さらに、前記送出台受け45は、その下部に配設された受け支持体48にテープ材12の送出方向に対する位置を調整可能にして取着されている。この受け支持体48は、図1に示すように、ベースプレート32の図1右方に立設された繰出し基台49の上部に取着されている。
【0044】
図1に戻って、前記繰出しローラ35のテープ材12の送出方向の下流側に位置する先端部近傍には、テープ材12をベルトループ形成位置に向かって送出した後に、テープ材12の送出方向の上流側に位置する基端部側を前記テープ材送出台44の先端部の近傍の所定位置で切断して所定長さのベルトループ(図示せず)を形成するための切断手段50が配設されている。この切断手段50は、常にはテープ材12の走行経路の上方に位置し、エアシリンダなどからなる切断用駆動手段51により上下方向に移動可能とされた可動刃50aと、この可動刃50aとほぼ対向するようにしてテープ材12の走行経路の下方にテープ材12の走行経路に臨むようにして配設された固定刃50bとを有している。そして、切断用駆動手段51は、後述する制御手段42(図10)に接続された切断用駆動手段作動電磁弁53(図10)によって駆動可能とされるとともに、切断用駆動手段作動電磁弁53に対して送出される制御手段42からの制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようになっている。さらに、前記可動刃50a、固定刃50bおよび切断用駆動手段51などからなる切断手段50は、メスブラケット52を介して送出台受け45の側面に支持されている。すなわち、切断手段50は、繰出しローラ35とルーズロール46との当接位置であるセット位置(図11)からの距離が常に一定の長さに固定されるようになっている。
【0045】
前記メスブラケット52には、テープ材12の送出方向の下流側に向かってほぼ水平に突出するセンサ取付板54がテープ材12の走行経路の上方に取着されており、このセンサ取付板54の先端部の下面には、後述する進退可能とされた1対のつかみアーム61がテープ材12の先端縁に向かって前進した際のオーバーランを検出するオーバーラン検出手段57としての近接スイッチなどからなるオーバーラン検出センサ58が取着されている。このオーバーラン検出センサ58は、後述する制御手段42(図10)に電気的に接続されており、後述する1対のつかみアーム61に設けられたオーバーラン検知子59が接近すると1対のつかみアーム61のオーバーランを検出し、その検出信号を制御手段42へ送出するようにされている。
【0046】
図3および図4に示すように、前記テープ材繰出し手段33の一部を構成するテープ材送出台44の上方には、テープ材12の厚さを連続量として検出可能な厚さ検出手段65が配設されている。この厚さ検出手段65は、図5に詳示するように、厚さ検出プレート66を有している。この厚さ検出プレート66の基端部は、検出プレート軸67の外周面に取着されており、厚さ検出プレート66の先端部は、ばね部材68の作用により上下動可能にして常時テープ材送出面43を押圧するようになっている(図4)。そして、検出プレート軸67は、前記テープ材送出台44に対して干渉しないようにして前記送出台受け45の上面に取着された検出軸ブラケット69によりテープ材12の送出方向に対して直交するようにしてほぼ水平に回転自在に支持されている。さらに、検出プレート軸67の一端には、ほぼ扇形状に形成され外周面に歯部70aが設けられた作動ギア70が取着されており、この作動ギア70の歯部70aには、センサーギア71が噛合されている。このセンサーギア71は、前記検出軸ブラケット69に配設される厚みセンサ72に回転自在に取着されており、この厚みセンサ72によりセンサーギア71の回転角の変化量が検出されるようになっている。この厚みセンサ72としては、例えば回転形磁気式ポテンションメータなどが用いられる。また、厚みセンサ72は、後述する制御手段42(図10)に電気的に接続されており、厚みセンサ72により検出された回転角の変化量を制御手段42へ送出するようにされている。
【0047】
このような、厚さ検出手段65によれば、テープ材12の有無およびテープ材12の厚さの変化にあわせて、厚さ検出プレート66の先端部がリニアに上下動し、この厚さ検出プレート66の先端部の上下動にともない検出プレート軸67を中心として作動ギア70が回動し、この作動ギア70の歯部70aに噛合するセンサーギア71が回転する。そして、センサーギア71の回転角の変化量が厚みセンサ72から連続量として制御手段42へ送出されるようになっている。
【0048】
図1に戻って、前記テープ材引出し手段34は、テープ材12を図1矢印Bにて示す走行方向たる送出方向に引き出すためのものであり、図示しないミシン本体の奥側に位置するように、前記テープ材繰出し手段33よりテープ材12の送出方向の最も下流側に位置する図1左方に配設されている。このテープ材引出し手段34は、図1に示すように、テープ材12の先端部を挟持する1対のつかみアーム61を有しており、1対のつかみアーム61のうちの図1下方に示す一方は固定アーム61aとされ、図1上方に示す他方はくちばしなどと称される可動アーム61bとされている。
【0049】
前記固定アーム61aは、図6に詳示するように、テープ材12の送出方向に沿ってほぼ水平に配設された平板状の基部81と、この基部81の図6右方に示す先端側から一旦上方に向かって延出された後ほぼ水平とされるとともにその先端が下方に向かって折り曲げるように延出成形されたつかみ部82(つかみ部82上にテープ材繰り出し手段33より繰り出されるテープ材12が乗るように、つかみ部82はテープ材12下面とほぼ面一かあるいは若干低く形成されるようになっている)と、基部81の図6左方に示す後端側から上方に向かって延出形成された取付部83と、基部81の長手方向中央部よりやや後端側の側面から上方に向かって延出形成された1対の側板部84,84(一方のみ図示)とを有しており、全体としてほぼL字形状に形成されている。そして、固定アーム61aの取付部83の下部側には、つかみアーム61をテープ材12の先端縁に向かってほぼ水平に進退させるための駆動ロッド85の先端部が取着されている。また、取付部83の上端は、オーバーラン検出センサ58を動作させるオーバーラン検知子59としての機能を合わせ持っている。
【0050】
前記可動アーム61bは、テープ材12の送出方向に沿ってほぼ水平に配設された平板状の基部86と、この基部86の図1右方に示す先端側からほぼ下方に向かって延出形成されたフック状のつかみ部87と、基部86の図6左方に示す後端側から上方に向かって延出形成された取付部88と、基部86の長手方向中央部から後端部の側面に先端側上端縁部の一部が接続され後端側に向かって延出形成された1対のリンク部89,89(図6に一方のみ図示)とを有しており、全体としてほぼL字形状に形成されている。そして、可動アーム61bのリンク部89,89の図6左方に示す基端部は、アーム支軸90に回転自在に取着されている。このアーム支軸90は、その軸方向をテープ材12の送出方向に対して直交する方向にして固定アーム61aの側板部84,84の高さ方向ほぼ中央部に両端が支持されている。
【0051】
前記可動アーム61bの取付部88の自由端部近傍には、固定アーム61aの取付部83の上端部近傍に取着された開閉駆動手段としてのエアシリンダ91の出力軸91aがアームブラケット92を介して接続されており、エアシリンダ91の出力軸91aを進退させることにより、図7に示すように、可動アーム61bが固定アーム61aとの支持部であるアーム支軸90を中心として回動し、可動アーム61bのつかみ部87を固定アーム61aのつかみ部82に対して接離するように開閉することができるようになっている。また、エアシリンダ91の出力軸91aは、図6に示すように、常時は後退した後退端に位置しており、可動アーム61bのつかみ部87を固定アーム61aのつかみ部82から離間した位置に保持して1対のつかみアーム61を開状態に保持することができるようになっている。さらに、前記開閉駆動手段としてのエアシリンダ91は、後述する制御手段42(図10)に接続された開閉駆動手段作動電磁弁93(図10)によって駆動可能とされるとともに、開閉駆動手段作動電磁弁93に対して送出される制御手段42からの制御指令に基づいて所定のタイミングでかつ所定のストロークをもって進退するようになっている。
【0052】
前記テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61には、1対のつかみアーム61がテープ材12の先端部を挟持するようにしてつかんだ際のテープ材12の有無を検出するテープ材検出手段95が配設されている。このテープ材検出手段95は、固定アーム61aの基部81の上面に固定配置された近接スイッチなどからなるテープ材検出センサ96と、このテープ材検出センサ96を動作させるためばね材により弾性変形可能にして全体としてほぼねじりコイルばね状に形成された検知部材97とを有しており、テープ材検出センサ96の検知部96aが前記可動アーム61bの下面に対向するようにして配設されている。
【0053】
前記検知部材97は、正面ほぼ円筒状に形成された基部98の内周面が固定アーム61aの各側板部84,84の上端部近傍にその両端部がテープ材12の送出方向に対して直交する方向に支持された検知支持軸99の外周面に回転自在に嵌合されているとともに、基部98からほぼ上方に向かって延出された駆動腕100と、基部98から図6右側に向かって可動アーム61bの基部86の下面にほぼ沿うようにしてほぼ水平に延出された作動腕101とを有している。さらに、駆動腕100の図6上方に示す自由端部は、前記アームブラケット92に向かって常に付勢されて当接するように配設されており、作動腕101の図6右方に示す先端部近傍の上面は、図6に示すつかみアーム61の開状態において、前記可動アーム61bのつかみ部87の幅方向の中央部に設けられた凹部87aの底縁に当接するように配設されている。
【0054】
すなわち、検知部材97は、固定アーム61aに回転自在に支持されており、エアシリンダ91の出力軸91aの進退動作、つまり1対のつかみアーム61の開閉動作に連動して、固定アーム61aに支持された検知支持軸99を中心に回転してテープ材検出センサ96の検知部96aに遠近可能に形成されている。
【0055】
また、作動腕101の先端と検知支持軸99の中心とを結ぶ長さは、可動アーム61bのつかみ部87の先端とアーム支軸90の中心とを結ぶ長さより長く形成されている。つまり、検知部材97は、図7に示すように、1対のつかみアーム61の開閉ストロークより大きいストロークで動作するようになっている。
【0056】
さらに、1対のつかみアーム61が閉状態となって1対のつかみアーム61がテープ材12の先端部を挟持するようにしてつかんだ場合における検知部材97の作動腕101の先端部は、可動アーム61bのつかみ部87の凹部87aの底縁から離間してテープ材12の上面に当接して弾性変形し、図7に2点鎖線にて示す位置を保持することができるようになっている。また、1対のつかみアーム61が閉状態となっても1対のつかみアーム61がテープ材12をつかまないつかみミスが生じた場合における検知部材97の作動腕101の先端部は、可動アーム61bのつかみ部87の凹部87aの底縁から離間して弾性変形せずに固定アーム61aのつかみ部82に設けた開口82aを上方から下方に通過して固定アーム61aのつかみ部82の下方に位置し、図7に1点鎖線にて示す位置を保持するとともに、作動腕101がテープ材検出センサ96の検知部96aに接近してテープ材検出センサ96を動作させるようになっている。
【0057】
さらにまた、前記テープ材検出センサ96は、後述する制御手段42(図10)に電気的に接続されており、1対のつかみアーム61が開状態から閉状態とされてテープ材12を挟持するつかみ動作を行った際に、1対のつかみアーム61がテープ材12をつかまないつかみミスを生じるとテープ材無しの検出信号を制御手段42へ送出するようにされている。
【0058】
図1に戻って、前記駆動ロッド85は、ベースプレート32の図1左方に立設された平面ほぼコ字形状に形成された引出し基台105(図8)に取着された2つの軸受106,106によってテープ材12の送出方向と平行にして軸方向に往復移動可能に支持されている。そして、駆動ロッド85の側方には、図8に示すように、タイミングベルトと称されるロッド駆動用歯付きベルト107が駆動ロッド85と平行に配設されており、このロッド駆動用歯付きベルト107の一カ所に駆動ロッド85が適宜な固定部材111をもって固着されている。そして、ロッド駆動用歯付きベルト107は、引出し基台105に駆動ロッド85の移動ストロークより大きい間隔を隔てて配設された1対の歯付きベルトプーリ108,108の間に巻回されている。そして、図8左方に示す一方の歯付きベルトプーリ108は、図9に詳示するように、その下方に配設されたステッピングモータからなるテープ材引出しモータ109によって回転駆動可能とされている。すなわち、テープ材引出しモータ109を回転駆動させることにより、駆動ロッド85が往復移動し、その結果、1対のつかみアーム61がテープ材12の先端縁に向かって進退可能に形成されている。さらに、テープ材引出しモータ109は、後述する制御手段42(図10)に電気的に接続されており、制御手段42から送出される制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるように形成されている。
【0059】
また、引出し基台105には、テープ材引出し手段34のホームポジションなどと称される動作基準点を検出する原点検出手段114としての近接スイッチなどからなる原点検出センサ115が配設されている。この原点検出センサ115は、後述する制御手段42(図10)に電気的に接続されており、ロッド駆動用歯付きベルト107に取着された原点検知子116が接近するとテープ材引出し手段34の動作基準点を検出し、その検出信号を制御手段42へ送出するようにされている。
【0060】
なお、原点検出手段114の原点検出センサ115および原点検知子116は、テープ材引出し手段34の動作範囲の任意の位置、例えば、原点検知子116を駆動ロッド85や1対のつかみアーム61に配設し、原点検出センサ115を原点検知子116の配設位置に応じて配設すればよく、本実施形態の配設位置に限定されるものではない。
【0061】
また、テープ材引出し手段34を動作基準点に位置させた場合、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61が図示しないフォークの移動軌跡と干渉しないように位置させることが好ましい。
【0062】
つぎに、制御手段の一例について図10により説明する。
【0063】
図10に示すように、前記制御手段42は、少なくともCPU120と、適宜な容量のROM、RAMなどにより形成されたメモリ121と、テープ材送給装置31の各部との接続に用いるI/Oインターフェース122と、を有している。
【0064】
前記メモリ121は、テープ材送給装置31の各部の動作を制御する送給動作制御部123を有しており、この送給動作制御部123には、少なくとも送給速度制御部124、テープ材つかみ位置移動制御部125、テープ材自動セット制御部126、つかみミス解消制御部127などを有している。
【0065】
前記送給速度制御部124には、テープ材12を図示しない縫製部近傍のベルトループ形成位置に送給する際に、テープ材繰出し手段33によるテープ材12の繰り出し速度と、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し速度とを、テープ材12のテープ材繰出し手段33、詳しくは繰出しローラ35と、テープ材引出し手段34詳しくは1対のつかみアーム61との間に位置する部位が弛まないように、テープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109の回転速度をほぼ同一、あるいはテープ材繰出しモータ39の回転速度をテープ材引出しモータ109の回転速度より若干遅くするように制御するプログラムが格納されている。
【0066】
前記テープ材つかみ位置移動制御部125には、テープ材引出し手段34がテープ材12を引き出す前、詳しくは1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持するようにつかむ前に、テープ材12の先端を切断手段50による切断位置を所定量、例えば10mm越えたつかみ位置(図11)へ移動させるようにテープ材繰出し手段33、詳しくは繰出しローラ35を駆動するテープ材繰出しモータ39を制御するプログラムが格納されている。
【0067】
前記テープ材自動セット制御部126には、厚さ検出手段65の厚みセンサ72から送出される検出信号が厚さ「零」から所定の厚さに変化した場合、つまり、厚さを検出した場合に、テープ材12がテープ材送出台44のテープ材送出面43にセットされたと判断して、テープ材繰出し手段33の繰出しローラ35がテープ材12の先端がセット位置(図11)から切断手段50による切断位置を越えるように、テープ材繰出し手段33、詳しくは繰出しローラ35を駆動するテープ材繰出しモータ39を制御するプログラムが格納されている。
【0068】
前記つかみミス解消制御部127には、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持するつかみ動作を行った際に、テープ材検出手段95のテープ材検出センサ96がテープ材12の有無を「無」と判断した場合、つまり、つかみミスを生じて、テープ材検出手段95のテープ材検出センサ96からテープ材無しの検出信号が制御手段42に送出された場合、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し動作、詳しくは1対のつかみアーム61によるテープ材12のつかみ動作を複数回繰り返すプログラムが格納されている。
【0069】
なお、1対のつかみアーム61がテープ材12のつかみ動作を繰り返す毎に、前記テープ材つかみ位置移動制御部125によるテープ材12をつかみ位置へ移動させる動作も行われる。
【0070】
前記つかみミス解消制御部127に格納するプログラムとしては、1対のつかみアーム61によるテープ材12のつかみ動作を複数回繰り返し、その後テープ材検出センサ96がテープ材12の有無を「無」と判断した場合に、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し動作を停止するプログラムとすることが作業者の労力を低減するうえで好ましく、テープ材12の引き出し動作を停止した場合に、操作パネル130(図10)などにエラー表示を行うプログラムとすることが作業者の労力を低減するうえでより好ましい。つまり、エラー表示は、作業者に装置の状態を容易に知らせることができるので、作業者の行うべき操作を容易かつ迅速に認識させることができる。
【0071】
また、前記送給動作制御部123には、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61がテープ材12に向かって前進した際に、1対のつかみアーム61がつかみ位置を越えて前進するのをオーバーラン検出手段57のオーバーラン検出センサ58がテープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61に設けたオーバーラン検知子59の接近により検出して、そのオーバーランの検出信号が入力されると、テープ材引出しモータ109を停止させるプログラムや、切断用駆動手段作動電磁弁53および開閉駆動手段作動電磁弁93を所定のタイミングで動作させるプログラムや、操作パネル130により設定されたベルトループの長さに基づいてテープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109の回転駆動量を制御して、テープ材12の送給長さおよび1対のつかみアーム61の進退位置を原点検出手段114により検出される動作基準点を基準として制御するプログラムや、電源投入時のイニシャライズ動作を行うプログラムや、厚みセンサ72がテープ材12の段部を検出した場合にその部位を排除するプログラムやその他設計上必要とされる各種のプログラムや、縫製動作などに必要な各種のデータなども格納されている。
【0072】
前記I/Oインターフェース122には、テープ材繰出しモータ39、切断用駆動手段作動電磁弁53、オーバーラン検出センサ58、厚みセンサ72、開閉駆動手段作動電磁弁93、テープ材検出センサ96、テープ材引出しモータ109、原点検出センサ114および操作パネル130などが接続されている。そして、操作パネル130は、図示しないベルトループの長さなどの各種の設定スイッチ、電源スイッチ、始動スイッチ、エラー表示や動作状態を表示可能な表示部などが設けられている。
【0073】
なお、本実施形態のテープ材送給装置31が用いられるベルトループ縫付けミシンおよびベルトループ供給装置の構成については従来と同様でありその詳しい説明は省略する。
【0074】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0075】
図11は本発明に係るテープ材送給装置によるテープ材の送給状態を説明する模式図である。
【0076】
本実施形態のテープ材送給装置31によるベルトループ形成用の長尺状のテープ材12の送給動作は、操作パネル130などに設けられた電源スイッチ(図示せず)をONにすることにより開始する。そして、テープ材送給装置31に電源を投入すると、制御手段42のメモリ121の送給動作制御部123に格納された所定のプログラムにしたがって空運転などと称されるイニシャライズ動作を行う。
【0077】
この時、原点検出手段114は、テープ材引出し手段34の動作範囲である駆動ロッド85および/または1対のつかみアーム61の移動範囲内の任意の位置に配設することができるので、設計上の自由度が増加するとともに、装置のデザインの自由度も増加する。
【0078】
そして、テープ材送給装置31のイニシャライズ動作が完了すると、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61を開閉動作させるエアシリンダ91は、出力軸91aを後退端に保持し、可動アーム61bのつかみ部87を固定アーム61aのつかみ部82に対して離間した開状態とする。また、切断手段50のエアシリンダなどからなる切断用駆動手段51は、可動刃50aを上方に保持する。さらに、原点検出手段114の原点検出センサ115が原点検出子116を感知することにより、テープ材引出しモータ109によって駆動されるテープ材引出し手段34の動作基準点を検出し、その位置、詳しくは動作基準点に位置した際のテープ材引出しモータ109のステップ数を制御手段42のメモリ121に記憶するとともに、テープ材引出し手段34は動作基準点で停止し、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61が予め設定された動作基準位置(図11)で停止する。この1対のつかみアーム61の動作基準位置は、1対のつかみアーム61がテープ材12の先端部を挟持してつかむつかみ位置(図11)より、テープ材12の送出方向の下流側であればよいが、前述したように、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61が図示しないフォークの移動軌跡と干渉しない位置、本実施形態においては、図11に示すように、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61がテープ材12をベルトループ形成位置に引き出したつかみアーム61の後退端より、テープ材の送出方向の下流側に位置させることが好ましい。
【0079】
ついで、操作パネル130から縫製に必要なベルトループの長さ、例えば40(mm)や、テープ材12の厚さなどを作業者が入力する。すると、縫製に必要なベルトループの長さが制御手段42のメモリ121に記憶されるとともに、制御手段42の送給動作制御部123に格納されたプログラムが入力されたベルトループの長さに応じたテープ材12の送給量を得るためのテープ材繰出しモータ39の回転駆動量であるステップ数、および、テープ材引出しモータ109の回転駆動量であるステップ数、詳しくは1対のつかみアーム61のつかみ位置およびベルトループ形成位置におけるステップ数を算出してメモリ121に記憶する。また、テープ材12の厚さもメモリ121に記憶する。
【0080】
ついで、操作パネル130などに設けられた始動スイッチ(図示せず)をONにしてテープ材12の送給動作を開始する。そして、テープ材12の送給動作を開始すると、制御手段42から制御指令が送出され、テープ材引出しモータ109は、図11に示すように、動作基準位置に位置するテープ材引出し手段34の開状態の1対のつかみアーム61を前進させて、切断手段50の可動刃50aの図11左方に設定された図11矢印Bにて示すテープ材12の送給方向の下流側に位置する前進端であるつかみ位置に移動しその後停止する。
【0081】
この時、1対のつかみアーム61がつかみ位置を越えて前進するのをオーバーラン検出手段57のオーバーラン検出センサ58がテープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61に設けたオーバーラン検知子59の接近により検出することができる。また、オーバーランの検出信号が制御手段42に入力された場合には、制御手段42の送給動作制御部123に格納したプログラムに基づいて、テープ材引出しモータ109を容易に停止させることができるので、ベルトループのサイズを変更した場合などのセットミスを生じた場合、例えば操作パネル130から入力したベルトループの長さと装置の各部の位置設定とが異なる場合のメカ干渉などと称されるつかみアーム61が切断手段50にぶつかるのを容易に防止することができる。
【0082】
また、オーバーラン検出手段57、詳しくはオーバーラン検出センサ58を切断手段50を支持するメスブラケット52に設けたことにより、テープ材引出し手段34、詳しくはつかみアーム61のオーバーランを切断手段50の手前で確実に検出することができるので、ベルトループのサイズを変更した場合などのセットミスによって生じるテープ材引出し手段34のオーバーランによる切断手段50との干渉をより確実に防止することができる。
【0083】
また、1対のつかみアーム61がつかみ位置に移動を開始するのとほぼ同時、すなわち、1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持するようにつかむ前に、制御手段42のテープ材つかみ位置移動制御部125に格納したプログラムに基づいて、制御手段42から制御指令がテープ材繰出しモータ39へ送出されてテープ材繰出しモータ39が駆動し、テープ材繰出しモータ39は、切断位置(図11)に位置するテープ材12の先端を切断手段50による切断位置を所定量、例えば10mm越えたつかみ位置へ移動させるように繰出しローラ35を回転駆動し、その結果、テープ材12の先端がつかみ位置へ到達するようにテープ材12を繰り出しその後停止する。そして、テープ材12の先端がつかみ位置へ到達すると、テープ材12の先端部近傍は、固定アーム61aのつかみ部82の上方に位置した位置を保持する。
【0084】
この時、テープ材12は、テープ材繰出しモータ39の駆動力によって回転駆動される繰出しローラ35とこの繰出しローラ35に従動回転するルーズロール46との間に挟まれて繰り出されるので、従来と異なり、テープ材12の繰出しローラ35と当接する面と反対側の面の摺動抵抗をなくすことができ、その結果、テープ材12の素材の種類や継ぎ目の有無にかかわらずテープ材12を常に安定して繰り出すことができる。
【0085】
なお、テープ材12の先端をつかみ位置へ移動するタイミングとしては、1対のつかみアーム61がつかみ位置に移動した後でもよいが、1回のテープ材12の送給動作に要するサイクル時間を短くするうえでは、前記の如く、テープ材引出しモータ109の駆動とほぼ同時にテープ材繰出しモータ39を駆動するとよい。
【0086】
さらに、切断位置に位置するテープ材12の先端をつかみ位置へ移動させることにより、切断手段50を退避させる必要がない。
【0087】
また、テープ材12をつかみ位置へ繰り出す際に、厚みセンサ72がテープ材12の厚さを連続的に検出して制御手段42へ送出し、制御手段42において検出されたテープ材12の厚さがメモリ121に記憶されたテープ材12の厚さと連続的に比較され、テープ材12の厚さが適正の場合には一連の動作を継続し、テープ材12の厚さが段部の存在により適正でない場合には、公知の如く制御手段42から制御指令が送出され、テープ材12の段部を切断位置を越えるように繰り出した後に切断手段50によってテープ材12を切断するテープ材12の段部の排除動作を行う。
【0088】
さらにまた、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61の動作基準位置とつかみ位置とが一致している場合には、テープ材引出しモータ109の駆動によるつかみ位置への移動は行われず、テープ材繰出しモータ39の駆動によるテープ材12をつかみ位置へ移動させる動作のみが行われる。
【0089】
ついで、1対のつかみアーム61およびテープ材12の先端がともにつかみ位置に到達すると、制御手段42から制御指令が開閉駆動手段作動電磁弁93へ送出されて開閉駆動手段作動電磁弁93が駆動し、エアシリンダ91の出力軸91aが前進して前進端に移動し、1対のつかみアーム61を閉動作させて1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持するつかみ動作を行って、可動アーム61bのつかみ部87が固定アーム61aのつかみ部82にテープ材12を介して当接し、テープ材12の先端部が両つかみ部82,87の間に保持され、その結果、図7に2点鎖線にて示すように、1対のつかみアーム61が閉状態となって1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持する。
【0090】
この時、テープ材検出手段95の検知部材97の作動腕101の先端部は、1対のつかみアーム61の開閉動作に連動して、1対のつかみアーム61の開閉ストロークより大きいストロークで動作し、図7に示すように、可動アーム61bのつかみ部87の凹部87aの底縁から離間して弾性変形してテープ材12の上面に当接する。また、1対のつかみアーム61が閉状態となっても1対のつかみアーム61がテープ材12をつかまないつかみミスが生じた場合には、検知部材97の作動腕101の先端部が可動アーム61bのつかみ部87の凹部87aの底縁から離間して弾性変形せずに固定アーム61aのつかみ部82に設けた開口82aを上方から下方に通過して固定アーム61aのつかみ部82の下方に位置し、図7に1点鎖線にて示す位置を保持するとともに、作動腕101がテープ材検出センサ96の検知部96aに接近してテープ材検出センサ96を動作させてテープ材無し、すなわち、テープ材12の有無を「無」と判断する検出信号を制御手段42に送出する。このテープ材12無しの検出信号を受けた制御手段42は、つかみミス解消制御部127に格納されたプログラムに基づいて、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し動作、詳しくは1対のつかみアーム61の開閉によるテープ材12のつかみ動作と、テープ材つかみ位置移動制御部125によるテープ材12をつかみ位置へ移動させる動作とを複数回繰り返す。
【0091】
このように、1対のつかみアーム61によるテープ材12のつかみ動作とテープ材12をつかみ位置へ移動させる動作とを複数回(2回程度)繰り返すことにより、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61がテープ材12をつかみ損ねた場合、作業者の手を煩わすことなく、1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持するつかみ動作を自動的に繰り返すことができるので、作業者の労力を低減することができる。
【0092】
さらに、テープ材検出手段95のばね部材からなる検知部材97の作動腕101の先端部を、1対のつかみアーム61の開閉動作に連動して、1対のつかみアーム61の開閉ストロークより大きいストロークで動作させるという簡単な構成により、テープ材12の有無を確実に検出することができる。すなわち、1対のつかみアーム61が閉状態となった場合にテープ材12をつかんでいるか否かをシンプルな構成で確実かつ容易にセンシング(検出)することができ、その結果、縫製ミスを容易に未然に防止することができる。
【0093】
また、1対のつかみアーム61によるテープ材12のつかみ動作とテープ材12をつかみ位置へ移動させる動作とを複数回繰り返しても1対のつかみアーム61がテープ材12をつかまない場合、つまり、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し動作を複数回繰り返しても1対のつかみアーム61がテープ材12をつかまない場合には、テープ材引出し手段34を自動停止するようにつかみミス解消制御部127のプログラムを形成することにより作業者の労力をより低減することができる。
【0094】
またさらに、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し動作を複数回繰り返しても1対のつかみアーム61がテープ材12をつかまない場合には、テープ材引出し手段34を自動停止するとともに、操作パネル130の表部部などにエラー表示をすることにより、作業者に装置の状態を容易に知らせることができるので、作業者の労力をよりさらに低減することができるとともに、作業者の行うべき操作を容易かつ迅速に認識させることができる。
【0095】
ついで、1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持すると、制御手段42から制御指令がテープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109に送出されて、テープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109が駆動して、繰出しローラ35の回転によるテープ材12の繰り出しと、1対のつかみアーム61が後退位置へ移動することによるテープ材12の引き出し動作とを同時に行い、1対のつかみアーム61がベルトループ形成位置に到達すると、テープ材の先端がベルトループ形成位置に到達し、テープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109が停止する。
【0096】
この時、テープ材12は、繰り出しながら引き出されて走行するので、テープ材12を確実かつ安定して送給することができる。すなわち、従来のテープ材12が蛇行してテープ材12の走行位置がずれてしまい、テープ材12を図示しないテープ材受け部材に確実に保持できないという不都合を確実に防止することができる。
【0097】
また、テープ材繰出し手段33によるテープ材12の繰り出し速度と、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し速度とは、制御手段42の送給速度制御部124に格納されたプログラムに基づいて、テープ材12の繰出しローラ35と1対のつかみアーム61との間に位置する部位が弛まないように制御されるので、送給するテープ材12に適正なテンションを付与してテープ材12に弛みが生じるのを確実に防止することができ、その結果、テープ材12の走行姿勢を適正に保持することができる。
【0098】
そして、テープ材繰出し手段33によるテープ材12の繰り出し速度と、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し速度とを、テープ材12の繰出しローラ35と1対のつかみアーム61との間に位置する部位が弛まないように制御するのは、テープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109の回転速度をほぼ同一、あるいは、テープ材繰出しモータ39の回転速度をテープ材引出しモータ109の回転速度より若干遅く、例えば数%程度遅くすることにより容易に行うことができる。このテープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109の回転速度の制御は、テープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109としてステッピングモータを用いることにより容易に行うことができる。
【0099】
すなわち、テープ材繰出し手段33の繰出しローラ35およびテープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61を駆動するパルスモータ、ステップモータなどとも称されるステッピングモータは、入力信号の電気パルスをこのパルスに対応した機械的変異に変換するデジタル制御が容易であり、頻繁な起動停止に対応できるとともに、入力パルスの周波数に比例した出力回転速度が得られるので、繰出しローラ35の回転速度によるテープ材12の繰り出し速度と、1対のつかみアーム61の後退端への移動速度によるテープ材12の引き出し速度とを容易に制御することが可能となる。
【0100】
また、テープ材繰出し手段33の繰出しローラ35およびテープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61を駆動するテープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109をステッピングモータとすることにより、繰出しローラ35および1対のつかみアーム61を任意の位置で容易に停止させることができ、その結果、長さの異なるベルトループをより容易に形成することができる。
【0101】
さらにまた、繰出しローラ35は、一方向クラッチ36を介して回転駆動されるので、1対のつかみアーム61によるテープ材12の引き出し速度より繰出しローラ35によるテープ材12の繰り出し速度が遅い場合に、一方向クラッチ36が空転して繰出しローラ35へ駆動力が伝達されないので、テープ材12に過剰なテンションが加わるのを確実に防止することができる。
【0102】
すなわち、1対のつかみアーム61によるテープ材12の引き出し速度より繰出しローラ35によるテープ材12の繰り出し速度が遅い場合に、一方向クラッチ36が無いことにより生じる繰出しローラ35は1対のつかみアーム61の引き出し速度により移動するテープ材12に対して過剰なバックテンションが加わり、テープ材12を伸張させて切断後のベルトループの長さが短くなるという現象を防止することができる。
【0103】
また、前述したように、テープ材12は、テープ材繰出しモータ39の駆動力によって回転駆動される繰出しローラ35とこの繰出しローラ35に従動回転するルーズロール46との間に挟まれて繰り出されるので、従来と異なり、テープ材12の繰出しローラ35と当接する面と反対側の面の摺動抵抗をなくすことができ、その結果、テープ材12の素材の種類や継ぎ目の有無にかかわらずテープ材12を常に安定してベルトループ形成位置へ送給することができる。
【0104】
ついで、1対のつかみアーム61が後退端に到達してベルトループ形成位置に位置するとテープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109が停止し、テープ材12がベルトループの形成に必要なベルトループの長さ分の送出量だけ送給され、制御手段42から送出される制御指令により切断用駆動手段作動電磁弁53が駆動して、切断手段50のエアシリンダなどからなる切断用駆動手段51は、可動刃50aを下方に向かって移動させて切断位置でテープ材12の基端部側を切断し、所定長さのベルトループをベルトループ形成位置に形成する。
【0105】
そして、所定長さのベルトループを形成すると、切断用駆動手段作動電磁弁53が駆動して可動刃50aを上方に向かって移動させてもとの位置に復帰させるとともに、テープ材引出しモータ109を駆動して、1対のつかみアーム61を動作基準位置に復帰させて、すべてが待機状態に復帰する。
【0106】
ここで、ベルトループの長さを変更する場合の要部について説明する。
【0107】
前記ベルトループの長さの変更に際しては、第1に操作パネル130(図10)による設定長さの変更操作を行う。そして、第2に図1におけるテープ材繰出し手段33の移動を行う。この時、縫製するベルトループが短くなる場合、操作パネル130による設定長さを短く設定してテープ材引出し手段34の移動量を短くするからテープ材繰出し手段33をテープ材引出し手段34方向へと近づける(図1において奥側BS向方へと移動する)。
【0108】
以上のような変更操作時に、誤ってテープ材引出し手段34の移動量を変更しなかったとすると、通常、テープ材引出し手段34はテープ材繰出し手段33に衝突してしまうが、本発明においては、オーバーラン検出手段57(オーバーラン検出センサ58、オーバーラン検出子59)を備えているために衝突することがない。
【0109】
また、オーバーラン検出手段57を、テープ材引出し手段34を任意の位置に停止させる装置として使用することも可能である。例えば、オーバーラン検出センサ58がオーバーラン検出子59を検知してから、所定距離あるいは時間経過後にテープ材引出し手段34を停止するようにしておき、この所定距離あるいは時間をテープ材12を挟持する位置であるつかみ位置としてセットしておけば、ベルトループの変更を行うに際し、操作パネル130による長さ設定の変更を行うことがなく、テープ材繰出し手段33の移動を行えばよい。
【0110】
そして、使用に供しているテープ材12が無くなると、厚みセンサ72はテープ材12の厚さを「零」として制御手段42に送出する。そして、待機状態において、新たなテープ材12の先端を繰出しローラ35とルーズロール46との当接部位に挿入する。すると、厚みセンサ72はテープ材12の厚さを「零」からテープ材12の厚さを示す値を制御手段42に送出する。この厚みセンサ72から送出される検出信号が厚さ「零」から所定の厚さに変化した場合、送給動作制御部123のループ自動セット制御部126に格納されたプログラムに基づいて、制御手段42は、新たなテープ材12がセットされたと判断してテープ材繰出し手段33の繰出しローラ35がテープ材12の先端が切断手段50による切断位置を越えるように、テープ材繰出し手段33、詳しくは繰出しローラ35を駆動する。そして、繰出しローラ35が停止すると、新たなテープ材12の先端が切断手段50により切断されて、新たなテープ材12の先端が切断位置に保持される。このような構成とすることにより、新たなテープ材12をセットする際の作業者の労力を低減することができる。
【0111】
さらに、切断手段50は、メスブラケット52を介して送出台受け45の側面に支持されているので、繰出しローラ35とルーズロール46との当接位置から可動刃50aと固定刃50bとによる切断位置までの距離を常に一定の長さに保持することができるので、ベルトループのサイズを変更した場合のセットミスを確実に防止することができる。したがって、本実施形態のテープ材送給装置31によれば、テープ材12を確実かつ安定して送給することができる。
【0112】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【0113】
例えば、テープ材引出し手段34の動作基準点を検出する原点検出手段114をテープ材引出し手段34の動作範囲の任意の位置に設け、この動作基準点を基準としてテープ材12の引出量を制御可能な構成とし、テープ材12の引出量の制御に際して所望の設定値を与えることによって、所定長さのテープ材12を引き出すようにすると、長さの異なるベルトループをより容易に形成することができる。
【0114】
また他の例としては、テープ材引出し手段34に原点検出子116を設け、切断手段50が支持されるメスブラケット52に原点検出子116を検出する原点検出センサ115を設けて構成し、原点検出センサ115が原点検出子116を検知してから所定距離あるいは時間経過後に停止するように構成すると、テープ材引出し手段34がテープ材繰出し手段33により繰り出されたテープ材12を挟持するために前進して原点検出子116が原点検出センサ115に検出されてから、所定距離あるいは時間経過後にテープ材引出し手段34の後退を停止させることができる。つまり、前記所定距離あるいは時間をテープ材引出し手段34がテープ材12の先端部を挟持して後退する位置であるベルトループ形成位置に設定しておくことにより、前記テープ材12の引出量を設定する必要がなく、さらに長さの異なるベルトループを容易に形成することができる。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のテープ材送給装置によれば、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材を確実かつ安定して送給することができるという極めて優れた効果を奏する。
【0126】
また、テープ材引出し手段に、テープ材の有無を検出するテープ材検出手段を設け、テープ材引出し手段を、固定アームと可動アームとからなる1対のつかみアーム、この1対のつかみアームを所定の開閉ストロークをもって接離するように開閉可能とする開閉駆動手段および1対のつかみアームをテープ材の先端に向かって進退可能とするアーム駆動手段を有する構成とし、テープ材検出手段を、検知部が可動アームと対向するようにして固定アームに固定されたセンサ本体および1対のつかみアームの開閉動作に連動して前記1対のつかみアームの開閉ストロークより大きいストロークでセンサ本体の検知部に対して遠近自在とされた弾性体からなる検知部材を有する構成としたことにより、テープ材引出し手段がテープ材をつかんでいるか否かを容易に検出することができ、その結果、縫製ミスを未然に防止することができる。さらに、簡単な構成でテープ材引出し手段がテープ材をつかんでいるか否かをより容易かつ確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るテープ材送給装置の実施形態の一例の要部を示す正面図
【図2】 図1のテープ材繰出し手段を示す分解斜視図
【図3】 図1のテープ材繰出し手段近傍を示す拡大平面図
【図4】 図3のC−C線に沿った断面図
【図5】 図4の厚さ検出手段を示す分解斜視図
【図6】 図1のつかみアームの拡大正面図
【図7】 図1のつかみアームの動作を説明する説明図
【図8】 図1のテープ材引出し手段を示す平面図
【図9】 図8のD−D線に沿った一部切断拡大側面図
【図10】 本発明に係るテープ材送給装置の実施形態の一例の制御手段の構成を示すブロック図
【図11】 本発明に係るテープ材送給装置によるテープ材の送給状態を説明する模式図
【図12】 従来のテープ材送給装置を用いた従来のベルトループ縫付けミシンの一例を示す斜視図
【図13】 従来のテープ材送給装置に用いる従来の厚さ検出手段を示す構成図
【符号の説明】
16a 可動刃
16b 固定刃
31 テープ材送給装置
33 テープ材繰出し手段
34 テープ材引出し手段
35 繰出しローラ
35a 送り歯
36 一方向クラッチ
39 テープ材繰出しモータ
42 制御手段
46 ルーズロール
50 切断手段
51 切断用駆動手段
52 メスブラケット
57 オーバーラン検出手段
58 オーバーラン検出センサ
61 つかみアーム
61a 固定アーム
61b 可動アーム
65 厚さ検出手段
72 厚みセンサ
82 (固定アームの)つかみ部
87 (可動アームの)つかみ部
91 (開閉駆動手段としての)エアシリンダ
95 テープ材検出手段
96 テープ材検出センサ
98 基部
99 検知支持軸
100 駆動腕
101 作動腕
109 テープ材引出しモータ
114 原点検出手段
115 原点検出センサ
120 CPU
121 メモリ
123 送給動作制御部
124 送給速度制御部
125 テープ材つかみ位置移動制御部
126 テープ材自動セット制御部
130 操作パネル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tape material feeding device, and in particular, a long tape material for forming a belt loop is surely and stably placed at a belt loop forming position provided in the vicinity of a sewing position of a belt loop sewing machine. It is related with the tape material feeding apparatus which can be fed.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a belt loop sewing machine has been proposed in which a large number of belt loops through which a belt is inserted can be sewn to the waist of various sewing products such as jeans, pants, and skirts.
[0003]
FIG. 12 shows an example of such a conventional belt loop sewing machine. The conventional belt loop sewing machine 1 includes a tape
[0004]
The sewing machine body 2 is, for example, a two-needle cycle sewing machine. A
[0005]
In such a sewing machine body 2, it is general that an operator faces the free end side called the sewing machine head of the sewing machine arm 6 during work, that is, the diagonally lower left side in FIG. For this reason, the diagonally lower left side in FIG. 12 is the front side FS that is the operation side, and the diagonally upper right side in FIG. 12 is the back side BS that is located on the opposite side to the operation side. A tape
[0006]
The tape
[0007]
This tape
[0008]
The feeding roller 14 is formed in a substantially disk shape, and a plurality of
[0009]
At the belt loop forming position, the
[0010]
The belt
[0011]
The tape material delivery table 13 is provided with a thickness detecting means 21. The thickness detection means 21 is for detecting the presence or absence of a
[0012]
As shown in FIG. 13, the thickness detecting means 21 includes a
[0013]
According to the conventional belt loop sewing machine 1 having such a configuration, first, the
[0014]
At this time, when the
[0015]
In addition, as the tape
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional tape
[0017]
That is, when the
[0018]
In the case where a tape material pulling means is provided that pinches and pulls out the front end portion of the
[0019]
Therefore, a tape
[0020]
The present invention has been made in view of these points, and an object of the present invention is to provide a tape material feeding device that can reliably and stably feed a tape material.
[0033]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the aforementioned objectivesClaim of Claim1The belt material feeding device of the present invention described in the above is characterized in that a belt loop forming position provided in the vicinity of a sewing position of a belt loop sewing machine by holding and pulling out a long tape material for forming a belt loop. In the tape material feeding device having the tape material drawing means for feeding to the tape material drawing means, the tape material drawing means is provided with a tape material detecting means for detecting the presence or absence of the tape material, and the tape material drawing means includes the tape material. A pair of gripping arms, each of which includes a fixed arm and a movable arm rotatably supported by the fixed arm for clamping, each of which has a gripping portion facing each other, and the pair of gripping arms. By rotating the movable arm about a support portion with the fixed arm, the gripping portion of the movable arm with respect to the gripping portion of the fixed arm. An opening / closing drive means connected to the movable arm to enable opening / closing so as to be contacted / separated with a closed stroke, and the pair of gripping arms connected to the fixed arm to be able to advance and retreat toward the tip of the tape material. The tape material detecting means is rotatably supported by the fixed arm and a sensor main body fixed to the fixed arm so that the detecting portion faces the movable arm. At the same time, the opening / closing drive means can move the tip of the pair of gripping arms in conjunction with the opening / closing operation of the pair of gripping arms so that the tip can be moved toward and away from the detection part of the sensor body. And a detection member made of an elastic body. And by employ | adopting such a structure, it can be detected easily whether the tape material extraction means is holding the tape material, As a result, a sewing mistake can be prevented beforehand. Further, it is possible to more easily and reliably detect whether or not the tape material drawing means is holding the tape material with a simple configuration.
[0037]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described below with reference to embodiments shown in the drawings. In addition, the same code | symbol is attached | subjected about the same thru | or the structure equivalent to the conventional thing mentioned above.
[0038]
1 to 10 show an example of an embodiment of a tape material feeding device according to the present invention. FIG. 1 is a front view of a main part, FIG. 2 is an exploded perspective view of a tape material feeding means, and FIG. FIG. 4 is a cross-sectional view taken along line CC in FIG. 3, FIG. 5 is an exploded perspective view of the thickness detecting means, FIG. 6 is an enlarged front view of the gripping arm, and FIG. FIG. 8 is a plan view of the tape material pulling means, FIG. 9 is a partially cut-away enlarged side view along the line DD in FIG. 8, and FIG. 10 is a configuration of the control means. FIG.
[0039]
The tape material feeding device of the present embodiment is used for a belt loop sewing machine that sews a belt loop to a sewing product such as jeans, for example, and the sewing position that is the sewing position of the sewing machine main body of the belt loop sewing machine. A long tape material for belt loop formation is sent from the front side to the back side along the longitudinal direction of the sewing machine body at the belt loop formation position provided on the right side when viewed from the front side of the sewing machine body in the vicinity. In addition, the tape material can be cut into a predetermined length to form a belt loop having a predetermined length.
[0040]
As shown in FIG. 1, a tape
[0041]
The tape material feeding means 33 has a running direction indicated by an arrow B in FIG. 1 from the front side FS toward the back side BS so that the
[0042]
Although the
[0043]
Below the
[0044]
Returning to FIG. 1, the
[0045]
A
[0046]
As shown in FIGS. 3 and 4, a
[0047]
According to the
[0048]
Returning to FIG. 1, the tape material drawing means 34 is for pulling out the
[0049]
As shown in detail in FIG. 6, the fixed arm 61 a includes a flat plate-
[0050]
The movable arm 61b is formed so as to extend substantially downward from a flat plate-
[0051]
Near the free end of the mounting
[0052]
The pair of gripping
[0053]
The
[0054]
That is, the
[0055]
Further, the length connecting the tip of the
[0056]
Further, when the pair of gripping
[0057]
Furthermore, the tape
[0058]
Returning to FIG. 1, the
[0059]
The
[0060]
The
[0061]
Further, when the tape material drawing means 34 is positioned at the operation reference point, it is preferable to position the pair of gripping
[0062]
Next, an example of the control means will be described with reference to FIG.
[0063]
As shown in FIG. 10, the control means 42 is an I / O interface used to connect at least the
[0064]
The
[0065]
When the
[0066]
Before the tape
[0067]
When the detection signal sent from the
[0068]
The gripping error
[0069]
Every time the pair of gripping
[0070]
As a program stored in the gripping error
[0071]
Further, in the feeding
[0072]
The I /
[0073]
The configurations of the belt loop sewing machine and the belt loop supply device in which the tape
[0074]
Next, the operation of the present embodiment having the above-described configuration will be described.
[0075]
FIG. 11 is a schematic diagram for explaining a tape material feeding state by the tape material feeding device according to the present invention.
[0076]
The feeding operation of the
[0077]
At this time, the origin detection means 114 can be disposed at an arbitrary position within the movement range of the
[0078]
When the initialization operation of the tape
[0079]
Next, the operator inputs the length of the belt loop necessary for sewing, for example, 40 (mm), the thickness of the
[0080]
Next, a start switch (not shown) provided on the
[0081]
At this time, the overrun detector provided on the pair of gripping
[0082]
Further, the overrun detection means 57, more specifically, the
[0083]
Further, the tape material gripping position of the control means 42 is almost the same as the pair of gripping
[0084]
At this time, the
[0085]
The timing of moving the tip of the
[0086]
Further, it is not necessary to retract the cutting means 50 by moving the tip of the
[0087]
Further, when the
[0088]
Furthermore, when the operation reference position of the pair of gripping
[0089]
Next, when both the pair of gripping
[0090]
At this time, the distal end portion of the
[0091]
In this way, by repeating the gripping operation of the
[0092]
Further, a stroke larger than the opening / closing stroke of the pair of gripping
[0093]
If the pair of gripping
[0094]
Furthermore, if the pair of gripping
[0095]
Next, when the pair of gripping
[0096]
At this time, since the
[0097]
Further, the feeding speed of the
[0098]
Then, the feeding speed of the
[0099]
That is, a stepping motor, also referred to as a pulse motor or a step motor for driving a pair of gripping
[0100]
Further, the feeding
[0101]
Furthermore, since the feeding
[0102]
That is, when the feeding speed of the
[0103]
Further, as described above, the
[0104]
Next, when the pair of gripping
[0105]
When a belt loop having a predetermined length is formed, the cutting drive means actuating
[0106]
Here, the main part when changing the length of the belt loop will be described.
[0107]
When changing the length of the belt loop, first, the setting length is changed using the operation panel 130 (FIG. 10). Second, the tape material feeding means 33 in FIG. 1 is moved. At this time, when the belt loop to be sewn is shortened, the length set by the
[0108]
If the amount of movement of the tape material drawing means 34 is not changed by mistake during the change operation as described above, the tape material drawing means 34 normally collides with the tape material drawing means 33. Since the overrun detection means 57 (
[0109]
Further, the
[0110]
When the
[0111]
Further, since the cutting means 50 is supported on the side surface of the
[0112]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, A various change can be made as needed.
[0113]
For example, the origin detecting means 114 for detecting the operation reference point of the tape material drawing means 34 is provided at an arbitrary position in the operation range of the tape material drawing means 34, and the amount of drawing of the
[0114]
As another example, an
[0115]
【The invention's effect】
As explained above, according to the tape material feeding device of the present invention,, BeThere is an extremely excellent effect that a long tape material for forming a loop loop can be reliably and stably fed.
[0126]
Also,The tape material extraction means is provided with a tape material detection means for detecting the presence or absence of the tape material,A pair of gripping arms composed of a fixed arm and a movable arm, and an opening / closing drive means and a pair of gripping arms capable of opening and closing the tape material pulling means so as to contact and separate the pair of gripping arms with a predetermined opening / closing stroke. And a pair of grips, the sensor body being fixed to the fixed arm so that the detecting portion faces the movable arm. By having a configuration including a detection member made of an elastic body that can be moved to and from the detection unit of the sensor body with a stroke larger than the opening / closing stroke of the pair of gripping arms in conjunction with the opening / closing operation of the arms,It is possible to easily detect whether or not the tape material drawing means is holding the tape material, and as a result, it is possible to prevent a sewing error. further,It is possible to more easily and reliably detect whether or not the tape material pulling means is holding the tape material with a simple configuration.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a main part of an example of an embodiment of a tape material feeding device according to the present invention.
2 is an exploded perspective view showing the tape material feeding means of FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is an enlarged plan view showing the vicinity of the tape material feeding means of FIG.
4 is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG. 3;
5 is an exploded perspective view showing the thickness detecting means of FIG. 4. FIG.
6 is an enlarged front view of the gripping arm of FIG.
7 is an explanatory diagram for explaining the operation of the gripping arm of FIG. 1. FIG.
8 is a plan view showing the tape material drawing means of FIG. 1. FIG.
FIG. 9 is a partially cut-away enlarged side view taken along line DD in FIG.
FIG. 10 is a block diagram showing a configuration of a control means of an example of an embodiment of a tape material feeding device according to the present invention.
FIG. 11 is a schematic diagram for explaining a tape material feeding state by the tape material feeding device according to the present invention.
FIG. 12 is a perspective view showing an example of a conventional belt loop sewing machine using a conventional tape material feeding device.
FIG. 13 is a block diagram showing a conventional thickness detecting means used in a conventional tape material feeding device.
[Explanation of symbols]
16a Movable blade
16b Fixed blade
31 Tape material feeder
33 Tape material feeding means
34 Tape material drawing means
35 Feeding roller
35a Feed dog
36 one-way clutch
39 Tape material feeding motor
42 Control means
46 Loose Roll
50 Cutting means
51 Cutting drive means
52 Female bracket
57 Overrun detection means
58 Overrun detection sensor
61 Grasp arm
61a Fixed arm
61b Movable arm
65 Thickness detection means
72 Thickness sensor
82 Grasp part (of fixed arm)
87 Grab part (of movable arm)
91 Air cylinder (as opening and closing drive means)
95 Tape material detection means
96 Tape material detection sensor
98 base
99 Detection support shaft
100 Driving arm
101 Actuating arm
109 Tape material drawing motor
114 Origin detecting means
115 Origin detection sensor
120 CPU
121 memory
123 Feeding operation control unit
124 Feeding speed controller
125 Tape material gripping position movement controller
126 Tape material automatic set controller
130 Operation panel
Claims (1)
前記テープ材引出し手段に、前記テープ材の有無を検出するテープ材検出手段を設け、
前記テープ材引出し手段は、前記テープ材を挟持するため固定アームとこの固定アームに回転自在に支持された可動アームとからなりそれぞれの先端部に相互に対向するつかみ部を設けた1対のつかみアームと、この1対のつかみアームのうちの前記可動アームを前記固定アームとの支持部を中心として回動させることにより前記可動アームのつかみ部を前記固定アームのつかみ部に対して所定の開閉ストロークをもって接離するように開閉可能とするため前記可動アームに接続された開閉駆動手段と、前記1対のつかみアームを前記テープ材の先端に向かって進退可能とするため前記固定アームに接続されたアーム駆動手段とを有し、
前記テープ材検出手段は、検知部が前記可動アームと対向するようにして前記固定アームに固定されたセンサ本体と、前記固定アームに回転自在に支持されるとともにその先端部が前記開閉駆動手段によって前記1対のつかみアームの開閉動作に連動して前記1対のつかみアームの開閉ストロークより大きいストロークで前記センサ本体の検知部に対して遠近自在とされた弾性体からなる検知部材とを有していることを特徴とするテープ材送給装置。Tape material feeding device having tape material drawing means for holding and feeding a long belt material for forming a belt loop and feeding it to a belt loop forming position provided in the vicinity of the sewing position of the belt loop sewing machine In
The tape material drawing means is provided with a tape material detecting means for detecting the presence or absence of the tape material,
The tape material drawing means comprises a pair of grips each comprising a fixed arm and a movable arm rotatably supported by the fixed arm so as to sandwich the tape material, and provided with grip portions opposed to each other at the respective leading ends. The movable arm of the pair of gripping arms is rotated about a support portion with respect to the fixed arm, thereby opening and closing the gripping portion of the movable arm with respect to the gripping portion of the fixed arm. Opening / closing drive means connected to the movable arm to be able to be opened and closed so as to come in and out with a stroke, and the pair of gripping arms are connected to the fixed arm to be able to advance and retract toward the tip of the tape material. Arm driving means,
The tape material detection means includes a sensor main body fixed to the fixed arm so that a detection section faces the movable arm, and is rotatably supported by the fixed arm, and a distal end portion thereof by the opening / closing drive means. And a detection member made of an elastic body that is movable toward and away from the detection unit of the sensor body with a stroke larger than the opening / closing stroke of the pair of gripping arms in conjunction with the opening / closing operation of the pair of gripping arms. Tape material feeding device characterized in that
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29537097A JP3804034B2 (en) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | Tape material feeder |
Applications Claiming Priority (1)
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