JP3802823B2 - コネクタ付きフラットケーブル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットケーブルの端部にコネクタを接続したコネクタ付きフラットケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気機器や自動車の電気配線は、古くから使用されている断面が丸形の各電線を用いてその端部に端子をそれぞれ接続し、これらの端子をコネクタハウジングの各端子室にそれぞれ挿入して係止させ、コネクタハウジングの各端子室の間は仕切り壁で仕切ってコネクタを構成したコネクタ付きフラットケーブルが使用され、このコネクタを用いて電気的接続を行っていた。
【0003】
しかしながら、最近は断面が丸形の各電線の代りに、配線の薄型化や小型化、取扱いの容易さ等の理由により、並設された複数の導体をフラット絶縁被覆で絶縁したフラットケーブルを用いて配線を行うようになってきている。
【0004】
フラットケーブルの端部にコネクタを接続する場合には、図12(A)〜(E)に示すように並設された複数のフラット導体1をフラット絶縁被覆2で絶縁したフラットケーブル3を用いて、その端部に端子4をそれぞれ接続し、これら端子4をコネクタハウジング5の各端子室6にそれぞれ挿入してコネクタハウジング5の係止部材7で係止し、各端子室6の間は仕切り壁8で仕切り、コネクタハウジング5の後部でフラットケーブル3が挿入される箇所では仕切り壁8が存在しない構造とし、コネクタハウジング5の後部はリテーナ9で塞ぎ、仕切り壁8に対応する箇所ではリテーナ9の仕切り壁10で仕切ると共にフラットケーブル3を押えてコネクタ11を構成することが考えられる。
【0005】
この場合、端子4は、図12(A)に示すように、筒状の端子本体12と、該端子本体12と一体の板状の首部13と、該首部13の幅方向の両端から立上げられた複数のクリンプ片14とを備え、各クリンプ片14をフラットケーブル3にフラット導体1の箇所で突き刺して導通をとり、通り抜けた各クリンプ片14を曲げてフラットケーブル3を保持した構造になっている。
【0006】
リテーナ9は、フラットケーブル3の上に載ってコネクタハウジング5の後部を塞ぐ蓋部材15と、この蓋部材15から仕切り壁10に対して直交する向きで突設されて該仕切り壁10に一体化されている仕切り壁支持プレート16とで構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フラットケーブル3への接続のために例えば図12(A)〜(E)に示すようなコネクタ11を使用すると、このコネクタハウジング5はフラットケーブル3用のコネクタハウジングであるため、接続するフラット導体1の本数に応じて新たに複数種類を設計して作成しなければならず、コスト高になる問題点があった。
【0008】
本発明の目的は、断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングを用いてフラットケーブルに接続できるコネクタ付きフラットケーブルを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、低コストで形成できるコネクタ付きフラットケーブルを提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、フラット絶縁被覆の切り離し部での隣接するフラット導体の短絡を防止できるコネクタ付きフラットケーブルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、並設された複数のフラット導体がフラット絶縁被覆で絶縁されてなるフラットケーブルの各フラット導体の端部にそれぞれ端子が接続され、これら端子がコネクタハウジングの各端子室にそれぞれ挿入されて係止され、各端子室の間は仕切り壁で仕切られているコネクタ付きフラットケーブルを改良するものである。
【0012】
本発明に係るコネクタ付きフラットケーブルにおいては、フラットケーブルの端部ではフラット絶縁被覆に、コネクタハウジングの仕切り壁を挿入する切り離し部が設けられていることを特徴とする。
【0013】
このようにフラットケーブルの端部のフラット絶縁被覆に、コネクタハウジングの仕切り壁を挿入する切り離し部を設けると、この切り離し部を利用することによりフラットケーブルの端部を、断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングに挿入することができ、このためコネクタハウジングとして断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングをそのまま使用でき、新たにフラットケーブル用のコネクタハウジングを設計して製作する必要がなくなる。このため断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングをそのまま使用できて、コネクタのコストダウンを図ることができ、低コストでコネクタ付きフラットケーブルを形成することができる。
【0014】
この場合、フラット絶縁被覆の切り離し部が仕切り壁の厚みよりも幅が大きいスリットにより形成されていると、この切り離し部を利用して容易にフラットケーブルを、断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングに挿入することができる。
【0015】
また、フラット絶縁被覆の切り離し部が、各フラット導体にそれぞれ接続された端子が各端子室にそれぞれ挿入された状態で、仕切り壁に対応する位置での切り離し幅よりも、仕切り壁から外れた位置での切り離し幅が狭くなっていると、仕切り壁に対応する位置では該仕切り壁により隣接するフラット導体が短絡するを防止でき、仕切り壁から外れた位置ではフラット導体の幅方向の両側のフラット絶縁被覆の絶縁幅が広くなっていて隣接するフラット導体が短絡するを防止できる。
この場合も、フラット絶縁被覆の切り離し部の仕切り壁が挿入される部分が、仕切り壁の厚みより幅が大きいスリットにより形成されていると、この切り離し部を利用して容易にフラットケーブルを、断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングに挿入することができる。
【0016】
また、フラット絶縁被覆の切り離し部での各フラット導体の幅方向の両側のフラット絶縁被覆の絶縁幅を、各フラット導体にそれぞれ接続された端子が各端子室にそれぞれ挿入された状態で、仕切り壁に対応する位置でのフラット絶縁被覆の絶縁幅よりも、仕切り壁から外れた位置でのフラット絶縁被覆の絶縁幅を広くすると、仕切り壁に対応する位置では該仕切り壁により隣接するフラット導体が短絡するを防止でき、仕切り壁から外れた位置ではフラット導体の幅方向の両側のフラット絶縁被覆の絶縁幅が広くなっているので隣接するフラット導体が短絡するを防止できる。
【0017】
また、フラットケーブルの端部ではその幅方向の両側に、コネクタハウジングに挿入できるようにフラット絶縁被覆を切除した切除部が設けられていると、そのままではフラットケーブルの端部でその幅方向の寸法が大きくて、断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングに挿入できないフラットケーブルでも、その幅が小さくなって容易に該コネクタハウジングに挿入することができる。
【0018】
さらに、コネクタハウジングの後部には、該コネクタハウジングの後部外面の突起を利用して、この突起に係合されてコネクタハウジングの後面を塞ぎ且つフラットケーブルを押さえるリテーナが配置されていると、コネクタハウジングの後部から端子室への異物の侵入を防止できると共にコネクタハウジングの外に存在するフラットケーブルに外力が加わっても、フラットケーブルと端子との接続部にその外力が作用して電気的接続状態に不都合が生ずるのを防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1(A)(B)及び図2(A)〜(D)は本発明が対象とするコネクタ付きフラットケーブルの構成の参考例を示したもので、図1(A)(B)は本例におけるフラットケーブルに対する端子の取付け前と後の状態を示す斜視図、図2(A)は本例のコネクタ付きフラットケーブルの斜視図、図2(B)は図2(A)の縦断面図、図2(C)(D)は図2(B)で端子を省略したA−A線断面図及びB−B線断面図である。
【0020】
本例におけるコネクタ付きフラットケーブルにおいては、フラットケーブル3の端部では、フラット絶縁被覆2に、コネクタハウジング5の仕切り壁8を挿入する切り離し部17が設けられている。この切り離し部17は、仕切り壁8の厚みより若干幅が大きいスリットにより形成されている。また、フラットケーブル3の端部では、その幅方向の両側に、コネクタハウジング5に挿入できるようにフラット絶縁被覆2を切除した切除部18が設けられている。本例では、このようにフラットケーブル3の端部で、切除部18によりフラット絶縁被覆2の幅方向の両端部を切除すると、切り離し部17で切り離されたフラットケーブル独立絶縁導体19は、それぞれ端子室6内に個々に挿入できる寸法になる。
【0021】
このようなフラットケーブル3の端部で各フラット導体1に端子4が、前述した図12(A)(B)と同様にしてそれぞれ電気的・機械的に接続されている。
【0022】
端子4付きのフラットケーブル3は、図2(A)(B)に示す断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジング5の各端子室6に各端子4が収容され、これら端子4は各端子室6内の係止部材7に係止されている。
【0023】
コネクタハウジング5の後部には、該コネクタハウジング5の後部外面の突起20を利用して、この突起20に凹部21が係合されて支持され、コネクタハウジング5の後面が塞がれ且つフラットケーブル3を押さえるリテーナ9が配置されている。リテーナ9は、コネクタハウジング5の後部を蓋板22と、この蓋板22の上部内面に凹部21を形成して設けられた係止部23と、この蓋板22の内面に突設されて各端子室6内に挿入される突起24とにより形成されている。
【0024】
このようにフラットケーブル3の端部のフラット絶縁被覆2に、コネクタハウジング5の仕切り壁8を挿入する切り離し部17を設けると、この切り離し部17を利用することによりフラットケーブル3の端部を、断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジング5に挿入することができ、このためコネクタハウジング5として断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジング5をそのまま使用でき、新たにフラットケーブル用のコネクタハウジングを設計して製作する必要がなくなる。このため断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジング5をそのまま使用できて、コネクタ11のコストダウンを図ることができ、低コストでコネクタ付きフラットケーブルを形成することができる。
【0025】
この場合、フラット絶縁被覆2の切り離し部17を、仕切り壁8の厚みより大きいスリットにより形成すると、この切り離し部17を利用して容易にフラットケーブル3を、断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジング5に挿入することができる。
【0026】
また、フラットケーブル3の端部ではその幅方向の両側に、コネクタハウジング5に挿入できるようにフラット絶縁被覆2を切除した切除部18を設けると、そのままではフラットケーブル3の端部でその幅方向の寸法が大きくて、断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジング5に挿入できないフラットケーブル3でも、その幅が小さくなって容易に該コネクタハウジング6に挿入することができる。
【0027】
さらに、コネクタハウジング5の後部に、該コネクタハウジング5の後部外面の突起20を利用して、この突起20に係合してコネクタハウジング5の後面を塞ぎ且つフラットケーブル3を押さえるリテーナ9を配置すると、コネクタハウジング5の後部から端子室6への異物の侵入を防止できると共にコネクタハウジング5の外に存在するフラットケーブル3に外力が加わっても、フラットケーブル3と端子11との接続部にその外力が作用して電気的接続状態に不都合が生ずるのを防止することができる。
【0028】
図3は本発明が対象とするコネクタ付きフラットケーブルの構成を示す他の参考例を示したもので、フラットケーブルに対する端子の取付け後の状態を示す斜視図である。
【0029】
この例で、端子4付きのフラットケーブル3では、フラットケーブル3の端部では、フラット絶縁被覆2に、コネクタハウジング5の仕切り壁8を挿入する切り離し部17が設けられている。この切り離し部17は、フラット絶縁被覆2に切れ目を入れて形成されている。
【0030】
本例の端子4付きのフラットケーブル3では、その他の構成は第1例と同様になっており、対応する部分に同一符号を付けて示している。
【0031】
このようにフラット絶縁被覆2に切れ目を入れて切り離し部17を形成した例によれば、コネクタハウジング5の仕切り壁8が薄い場合に、この仕切り壁8を容易に切り離し部17に挿入することができる。
【0032】
図4及び図5は本発明に係るコネクタ付きフラットケーブルの第1の実施形態におけるフラットケーブルに対する端子の取付け後の状態を示す斜視図及びコネクタ付きフラットケーブルの縦断面図である。なお、前述した第1例と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0033】
本例のコネクタ付きフラットケーブルでは、フラット絶縁被覆2の切り離し部17は、各フラット導体1にそれぞれ接続された端子4が各端子室6にそれぞれ挿入された状態で、コネクタハウジング5の仕切り壁8に対応する位置での切り離し幅Waよりも、仕切り壁8から外れた位置での切り離し幅Wbが狭くなっている。換言すれば、フラット絶縁被覆2の切り離し部17での各フラット導体1の幅方向の両側のフラット絶縁被覆2の絶縁幅は、各フラット導体1にそれぞれ接続された端子4が各端子室6にそれぞれ挿入された状態で、コネクタハウジング5の仕切り壁8に対応する位置でのフラット絶縁被覆2の絶縁幅Wcよりも、仕切り壁8から外れた位置でのフラット絶縁被覆2の絶縁幅Wdが広くなっている。切除部18はフラットケーブル3の端部から離れるにつれてフラット絶縁被覆2の絶縁幅が広くなるテーパ形に設けられている。その他の構成は、第1例と同様になっている。
【0034】
このようにフラット絶縁被覆2の切り離し部17が、各フラット導体1にそれぞれ接続された端子4が各端子室6にそれぞれ挿入された状態で、コネクタハウジング5の仕切り壁8に対応する位置での切り離し幅Waよりも、仕切り壁8から外れた位置での切り離し幅Wbが狭くなっていると、仕切り壁8に対応する位置では該仕切り壁8により隣接するフラット導体1が短絡するを防止でき、仕切り壁8から外れた位置ではフラット導体1の幅方向の両側のフラット絶縁被覆2の絶縁幅が広くなっていて隣接するフラット導体1が短絡するを防止できる。
【0035】
また、フラット絶縁被覆2の切り離し部17での各フラット導体1の幅方向の両側のフラット絶縁被覆2の絶縁幅を、各フラット導体1にそれぞれ接続された端子4が各端子室6にそれぞれ挿入された状態で、仕切り壁8に対応する位置でのフラット絶縁被覆2の絶縁幅Wcよりも、仕切り壁8から外れた位置でのフラット絶縁被覆2の絶縁幅Wdを広くすると、仕切り壁8に対応する位置では該仕切り壁8により隣接するフラット導体1が短絡するを防止でき、仕切り壁8から外れた位置ではフラット導体1の幅方向の両側のフラット絶縁被覆2の絶縁幅Wdが広くなっていて隣接するフラット導体1が短絡するを防止できる。
【0036】
図6乃至図8は本発明に係るコネクタ付きフラットケーブルの第2の実施形態を示したもので、図6は本例のコネクタ付きフラットケーブルの縦断面図、図7は図6のC−C線断面図、図8は本例で用いているコネクタハウジングの後部側から見た斜視図である。
【0037】
本例のコネクタ付きフラットケーブルでは、コネクタハウジング5に、その後部側でフラットケーブル3を挿入する位置にスリット25が設けられている。切除部18はこれらスリット25内に入るように設けられている。切り離し部17は第1の実施形態と同様に設けられている。その他の構成は、第1の実施形態と同様になっている。
【0038】
このような構造でも、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0039】
これら第1及び第2の実施形態のコネクタ付きフラットケーブルの効果を確認するため、従来の0.5 mmの丸電線に相当するフラット導体1で導体幅We=1.5 mmのフラットケーブル3を、仕切り壁8に対応する位置でのフラット絶縁被覆2の絶縁幅Wc=0.15mmの状態にトリミングしたサンプルを、温度60℃、湿度70%の雰囲気中で12V,10Aの電流を各フラット導体1間に印加したところ、フラット導体1間の短絡は確認されなかった。
【0040】
図9は本発明に係るコネクタ付きフラットケーブルの第3の実施形態を示した縦断面図である。
【0041】
本例のコネクタ付きフラットケーブルでは、仕切り壁8がコネクタハウジング5の外壁5aの基端と面一の状態になっている。その他の構成は、第2の実施形態と同様になっている。
【0042】
このような構造でも、第2の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0043】
なお、仕切り壁8をコネクタハウジング5の外壁5aの基端と面一の状態にするのは、前述した本発明の各例にも同様に適用することができる。
【0044】
特に、図2(B)に示した参考例に適用すると図10のようになり、各端子室6内に挿入される突起24には仕切り壁8が嵌まる凹部26が設けられている。
【0045】
上記例では、フラットケーブル3ではフラット導体1が2本の場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、フラット導体1は2本以上であれは何本でもよい。これに対応してコネクタハウジング5の端子室6の数も、2つ以上でであれは何個でもよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係るコネクタ付きフラットケーブルにおいては、フラットケーブルの端部のフラット絶縁被覆に、コネクタハウジングの仕切り壁を挿入する切り離し部を設けているので、この切り離し部を利用することによりフラットケーブルの端部を、断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングに挿入することができ、このためコネクタハウジングとして断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングをそのまま使用でき、新たにフラットケーブル用のコネクタハウジングを設計して製作する必要がなくなる。このため断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングをそのまま使用できて、コネクタのコストダウンを図ることができ、低コストでコネクタ付きフラットケーブルを形成することができる。
【0047】
また、フラット絶縁被覆の切り離し部が仕切り壁の厚みより大きいスリットにより形成されていると、この切り離し部を利用して容易にフラットケーブルを、断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングに挿入することができる。
【0048】
また、フラット絶縁被覆の切り離し部が、各フラット導体にそれぞれ接続された端子が各端子室にそれぞれ挿入された状態で、仕切り壁に対応する位置での切り離し幅よりも、仕切り壁から外れた位置での切り離し幅が狭くなっていると、仕切り壁に対応する位置では該仕切り壁により隣接するフラット導体が短絡するを防止でき、仕切り壁から外れた位置ではフラット導体の幅方向の両側のフラット絶縁被覆の絶縁幅を広くして隣接するフラット導体が短絡するを防止できる。
【0049】
また、フラット絶縁被覆の切り離し部での各フラット導体の幅方向の両側のフラット絶縁被覆の絶縁幅を、各フラット導体にそれぞれ接続された端子が各端子室にそれぞれ挿入された状態で、仕切り壁に対応する位置でのフラット絶縁被覆の絶縁幅よりも、仕切り壁の外の位置でのフラット絶縁被覆の絶縁幅を広くすると、仕切り壁に対応する位置では該仕切り壁により隣接するフラット導体が短絡するを防止でき、仕切り壁の外の位置ではフラット導体の幅方向の両側のフラット絶縁被覆の絶縁幅を広くして隣接するフラット導体が短絡するを防止できる。
【0050】
また、フラットケーブルの端部ではその幅方向の両側に、コネクタハウジングに挿入できるようにフラット絶縁被覆を切除した切除部が設けられていると、そのままではフラットケーブルの端部でその幅方向の寸法が大きくて、断面が丸形の電線用の既存のコネクタハウジングに挿入できないフラットケーブルでも、その幅が小さくなって容易に該コネクタハウジングに挿入することができる。
【0051】
さらに、コネクタハウジングの後部には、該コネクタハウジングの後部外面の突起を利用して、この突起に係合されてコネクタハウジングの後面を塞ぎ且つフラットケーブルを押さえるリテーナが配置されていると、コネクタハウジングの後部から端子室への異物の侵入を防止できると共にコネクタハウジングの外に存在するフラットケーブルに外力が加わっても、フラットケーブルと端子との接続部にその外力が作用して電気的接続状態に不都合が生ずるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)(B)は本発明が対象とするコネクタ付きフラットケーブルの構成の参考例を示したもので、フラットケーブルに対する端子の取付け前と後の状態を示す斜視図である。
【図2】 (A)は本参考例のコネクタ付きフラットケーブルの斜視図、(B)は(A)の縦n断面図、(C)(D)は(B)で端子を省略したA−A線断面図及びB−B線断面図である。
【図3】 本発明に係るコネクタ付きフラットケーブルの構成の他の参考例を示したもので、フラットケーブルに対する端子の取付け後の状態を示す斜視図である。
【図4】 本発明に係るコネクタ付きフラットケーブルの第1の実施形態におけるフラットケーブルに対する端子の取付け後の状態を示す斜視図である。
【図5】 本発明に係るコネクタ付きフラットケーブルの第1の実施形態の縦断面図である。
【図6】 本発明に係るコネクタ付きフラットケーブルの第2の実施形態を示す縦断面図である。
【図7】 図6のC−C線断面図である。
【図8】 第2の実施形態で用いているコネクタハウジングの後部側から見た斜視図である。
【図9】 本発明に係るコネクタ付きフラットケーブルの第3の実施形態の縦断面図である。
【図10】 図2(B)に示すコネクタ付きフラットケーブルに図9に示した構成を適用した例を示す縦断面図である。
【図11】 図10の突起の縦断平面図である。
【図12】 (A)(B)は従来のコネクタ付きフラットケーブルでフラットケーブルに対する端子の取付け前と後の状態を示す斜視図、(C)は従来のコネクタ付きフラットケーブルの縦断面図、(D)は従来のリテーナの斜視図、(E)は(D)のC−C線矢視図である。
【符号の説明】
1 フラット導体
2 フラット絶縁被覆
3 フラットケーブル
4 端子
5 コネクタハウジング
6 端子室
7 係止部材
8 仕切り壁
9 リテーナ
10 仕切り壁
11 コネクタ
12 端子本体
13 首部
14 クリンプ片
15 蓋部材
16 仕切り壁支持プレート
17 切り離し部
18切除部
19 フラットケーブル独立絶縁導体
20 突起
21 凹部
22 蓋板
23 係止部
24 突起
25 スリット
26 凹部

Claims (5)

  1. 並設された複数のフラット導体がフラット絶縁被覆で絶縁されてなるフラットケーブルの前記各フラット導体の端部にそれぞれ端子が接続され、これら端子がコネクタハウジングの各端子室にそれぞれ挿入されて係止され、前記各端子室の間は仕切り壁で仕切られているコネクタ付きフラットケーブルにおいて、
    前記フラットケーブルの端部では前記フラット絶縁被覆に、前記コネクタハウジングの前記仕切り壁を挿入する切り離し部が設けられ、
    前記フラット絶縁被覆の前記切り離し部は、前記各フラット導体にそれぞれ接続された前記端子が前記各端子室にそれぞれ挿入された状態で、前記仕切り壁に対応する位置での切り離し幅よりも、前記仕切り壁から外れた位置での切り離し幅が狭くなっていることを特徴とするコネクタ付きフラットケーブル。
  2. 並設された複数のフラット導体がフラット絶縁被覆で絶縁されてなるフラットケーブルの前記各フラット導体の端部にそれぞれ端子が接続され、これら端子がコネクタハウジングの各端子室にそれぞれ挿入されて係止され、前記各端子室の間は仕切り壁で仕切られているコネクタ付きフラットケーブルにおいて、
    前記フラットケーブルの端部では前記フラット絶縁被覆に、前記コネクタハウジングの前記仕切り壁を挿入する切り離し部が設けられ、
    前記フラット絶縁被覆の前記切り離し部は、前記各フラット導体にそれぞれ接続された前記端子が前記各端子室にそれぞれ挿入された状態で、前記仕切り壁に対応する位置での切り離し幅よりも、前記仕切り壁から外れた位置での切り離し幅が狭くなっているように設けられ、
    前記フラット絶縁被覆の前記切り離し部での前記各フラット導体の幅方向の両側における前記フラット絶縁被覆の絶縁幅は、前記各フラット導体にそれぞれ接続された前記端子が前記各端子室にそれぞれ挿入された状態で、前記仕切り壁に対応する位置での前記フラット絶縁被覆の絶縁幅よりも、前記仕切り壁から外れた位置での前記フラット絶縁被覆の絶縁幅が広くなっていることを特徴とするコネクタ付きフラットケーブル。
  3. 前記フラット絶縁被覆の前記切り離し部の前記仕切り壁が挿入される部分は、前記仕切り壁の厚みより幅が大きいスリットにより形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ付きフラットケーブル。
  4. 前記フラットケーブルの端部ではその幅方向の両側に、前記コネクタハウジングに挿入できるように前記フラット絶縁被覆を切除した切除部が設けられていることを特徴とする請求項1,2または3に記載のコネクタ付きフラットケーブル。
  5. 前記コネクタハウジングの後部には、該コネクタハウジングの後部外面の突起を利用して、この突起に係合されて前記コネクタハウジングの後面を塞ぎ且つ前記フラットケーブルを押さえるリテーナが配置されていることを特徴とする請求項1,2,3または4に記載のコネクタ付きフラットケーブル。
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