JP3802483B2 - 書道学習支援システム、コンピュータ、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

書道学習支援システム、コンピュータ、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、力覚デバイスを利用した書道学習を支援する書道学習支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
書道は、筆の毛に墨を含ませ半紙などの紙に文字を書き、墨の量に応じて紙ににじみやかすれを伴いながら文字を表現するものである。書道による毛筆文字の表現を学習するに当たり、紙に描いた文字の添削を受ける、師範に運筆の補助をしてもらうことにより運筆方法を体感するなどの方法がある。
また、近年ではコンピュータシステムの発達により、マウスやタブレットのペンを用いて太さを持たない文字を書く事により毛筆文字を発生させ、その運筆動作、例えば、マウスやペンの位置、早さ、形状、かすれ、にじみ等を評価することが可能なシステムも開発されつつある(例えば特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特公平6−79324号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように、書いた文字の添削を受けるのでは、書いた文字の形状の改善すべき点は認識できても、どのように改善したらよいかがわかりにくいという問題がある。また、師範による運筆の補助を受けるためには、空間的制約や時間的制約が多いといった問題がある。
また、通常のマウスやペン入力を用いた運筆動作では、筆と墨を用いる実際の書道とは受ける感覚が異なるため、本当の意味での書道の学習にならないといった問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題を鑑みてなされたもので、その目的とするところは、実際の書道の感覚を体感しつつ、毛筆文字の形状及び運筆を効果的に学習することができる書道学習支援システム、コンピュータ、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための第1の発明は、3次元力覚装置と、手本データを格納する手本格納装置と、がコンピュータに接続されて成る書道学習支援システムであって、前記3次元力覚装置は、ユーザが握って運筆するポインタと、前記ポインタが検知する運筆から運筆パラメータを生成し前記コンピュータに出力する運筆パラメータ生成出力手段と、前記コンピュータから得る力覚データを基に反力の感覚を生成し前記ポインタに出力する力覚出力手段とを、具備し、前記コンピュータは、筆パラメータを設定する筆パラメータ設定手段と、前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から取得する前記運筆パラメータとから前記力覚データを生成し、前記3次元力覚装置に出力する力覚データ出力手段と、前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から得る前記運筆パラメータとから毛筆文字データを生成する毛筆文字データ生成手段と、前記運筆パラメータを基に、前記ポインタ全体の軌道や傾きを示す運筆表現データを生成する運筆表現データ生成手段と前記筆パラメータと、前記毛筆文字データと、前記運筆表現データとを前記手本データとして前記手本格納装置に格納する手本格納手段とを、具備することを特徴とする書道学習支援システムである。
【0007】
第1の発明は、習字の師範などが利用することにより、習字を学習するための手本となる手本データを登録するためのものである。ここで、筆パラメータとは筆の毛の柔らかさ、筆の毛の長さ、筆の柄の長さ、筆に含まれる墨量、筆の重さ、紙の摩擦係数等である。運筆パラメータとは、筆の位置や傾きである。毛筆文字データとは毛筆文字の形状やかすれ、にじみ等である。力覚データとは筆の重さ、筆と紙との摩擦による筆運びのしにくさ等に関するデータである。運筆表現データとは筆全体の軌道、傾き等を示す。尚、第1の発明において生成された毛筆文字データや運筆表現データ、及び筆パラメータは手本データベースに保持される。
【0008】
第2の発明は、3次元力覚装置と、手本データを格納する手本格納装置と、がコンピュータに接続されて成る書道学習支援システムであって、前記3次元力覚装置は、ユーザが握って運筆するポインタと、前記ポインタが検知する運筆から運筆パラメータを生成し前記コンピュータに出力する運筆パラメータ生成出力手段と、前記コンピュータから得る力覚データを基に反力の感覚を生成し前記ポインタに出力する力覚出力手段とを、具備し、前記コンピュータは、筆パラメータを設定する筆パラメータ設定手段と、前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から取得する前記運筆パラメータとから前記力覚データを生成し、前記3次元力覚装置に出力する力覚データ出力手段と、前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から得る前記運筆パラメータとから毛筆文字データを生成する毛筆文字データ生成手段と、前記運筆パラメータを基に、前記ポインタ全体の軌道や傾きを示す運筆表現データを生成する運筆表現データ生成手段と前記手本格納装置に格納された前記手本データと、前記毛筆文字データ及び前記運筆表現データを比較して表示する比較表示手段とを、具備することを特徴とする書道学習支援システムである。
【0009】
第2の発明は、学習者によって利用され、学習者は力覚を体感しながら毛筆文字を書き、登録された手本毛筆文字データと手本運筆表現データと、学習者が運筆することによって生成された毛筆文字データと運筆表現データとを比較することによって効果的な書道学習を行うことができる。
【0010】
第3の発明は、ユーザが握って運筆するポインタと、前記ポインタが検知する運筆から運筆パラメータを生成し出力する運筆パラメータ生成出力手段と、力覚データを基に反力の感覚を生成し前記ポインタに出力する力覚出力手段とを具備する3次元力覚装置と、手本データを格納する手本格納装置と、に接続され、筆パラメータを設定する筆パラメータ設定手段と、前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から取得する前記運筆パラメータとから前記力覚データを生成し、前記3次元力覚装置に出力する力覚データ出力手段と、前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から得る前記運筆パラメータとから毛筆文字データを生成する毛筆文字データ生成手段と、前記運筆パラメータを基に、前記ポインタ全体の軌道や傾きを示す運筆表現データを生成する運筆表現データ生成手段と前記筆パラメータと、前記毛筆文字データと、前記運筆表現データとを前記手本データとして前記手本格納装置に格納する手本格納手段とを、具備することを特徴とするコンピュータである。
【0011】
第4の発明は、ユーザが握って運筆するポインタと、前記ポインタが検知する運筆から運筆パラメータを生成し出力する運筆パラメータ生成出力手段と、力覚データを基に反力の感覚を生成し前記ポインタに出力する力覚出力手段とを具備する3次元力覚装置と、手本データを格納する手本格納装置と、に接続され、筆パラメータを設定する筆パラメータ設定手段と、前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から取得する前記運筆パラメータとから前記力覚データを生成し、前記3次元力覚装置に出力する力覚データ出力手段と、前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から得る前記運筆パラメータとから毛筆文字データを生成する毛筆文字データ生成手段と、前記運筆パラメータを基に、前記ポインタ全体の軌道や傾きを示す運筆表現データを生成する運筆表現データ生成手段と前記手本格納装置に格納された前記手本データと、前記毛筆文字データ及び前記運筆表現データを比較して表示する比較表示手段とを、具備することを特徴とするコンピュータである。
【0012】
第5の発明は、コンピュータを第3の発明のコンピュータとして機能させるためのプログラムであり、第7の発明はそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
第6の発明は、コンピュータを第4の発明のコンピュータとして機能させるためのプログラムであり、第8の発明はそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る書道学習支援システム1の概略構成図である。図2は、書道学習支援システム1のハード構成例を示す図である。
【0014】
図1に示す書道学習支援システム1は、指示入力装置21、3次元力覚装置23、手本データベース25、書道処理装置31、表示装置41等から構成される。図2に示すハード構成例では、ユーザ3が力覚ポインタ9を用いて運筆を行うものである。
【0015】
本システムの動作モードは主に2つある。ひとつは手本登録モードであり、書道学習支援システム1を用いて師範により入力された手本となる文字に関するデータを取得、登録するモードである。もうひとつは、学習モードであり、学習者が登録された手本データを参照して文字を書き、手本との比較を行うことによって毛筆文字を学習するモードである。両者のモードの動作に関しては後ほど詳細に説明する。
【0016】
指示入力装置21は、書道処理装置31に対する指示を入力する装置であり、図2に示すキーボード10或いはマウス12に相当する。3次元力覚装置23は、力覚フィードバック機能付きデバイスの一種であり、例えば、ユーザ3が握って文字の運筆を行う力覚ポインタ9とその力覚ポインタ9に力覚を入出力する力覚入出力装置13である。
【0017】
ここで、力覚とは仮想現実で触覚を体感することであり、例えば、図2に示すユーザ3は力覚ポインタ9を握って運筆を行うと、力覚入出力装置13から反力を受け、あたかも墨を筆先に含んだ毛筆を用いて半紙に書いている感覚を体感しながら運筆を行うことになる。
3次元力覚装置23は、力覚ポインタ9の動きを追跡し、逐次運筆パラメータを取得し書道処理装置31に入力する装置である。
【0018】
ここで、運筆パラメータとは、力覚ポインタ9の位置、傾きを示す。3次元力覚装置23は取得した運筆パラメータを書道処理装置31に入力する。例えば、力覚ポインタ9に接続される力覚入出力装置13は、力覚ポインタ9の3次元位置及び傾きのデータを得ることができ、これらの位置や傾きのデータは、運筆パラメータとしてパソコン5に出力される。
【0019】
手本データベース25は、手本登録モードにおいて師範等によって登録された手本データを格納するデータベースである。手本データは手本毛筆文字データと手本運筆表現データである。手本データの登録に関しては後で詳細に説明する。この手本データはパソコン5に格納されても良いし、パソコン5が接続するネットワーク上に置かれて配布されてもよい。また、CD−ROMやDVDといった記録媒体に記録されてユーザ3に配布されてもよい。
【0020】
また、学習モードでは、例えば、図2に示すように、学習する文字「大」の手本毛筆文字データが読み出され、ディスプレイ17に表示され、ユーザ3はそれを手本にしてディスプレイ7に表示された仮想半紙16に文字を書いてもよい。
【0021】
書道処理装置31は図2に示すパソコン5に相当し、力覚処理部27、手本設定部33、毛筆文字処理部35、運筆表現処理部37、比較処理部39等から構成される。力覚処理部27は、指示入力装置21から筆パラメータを、3次元力覚装置23から位置情報を受け取り、力覚を算出し、その力覚を3次元力覚装置23にフィードバックするものである。この処理については、後に詳細に説明する。
【0022】
手本設定部33は、指示入力装置21よりユーザ3によって毛筆文字の学習モードが選択され、学習したい文字が指定された場合、その文字の手本データを手本データベース25から読み出し、手本となる毛筆文字を表示装置41に出力し、表示させる。尚、手本登録モードでは手本データは出力されない。
【0023】
毛筆文字処理部35は、指示入力装置21より入力される筆パラメータと3次元力覚装置23により入力される運筆パラメータをあわせて毛筆文字データを生成する。毛筆文字データは毛筆文字の形状、かすれやにじみ等である。学習モードでは比較処理部39にユーザ3の毛筆文字データを出力する。手本登録モードでは、手本毛筆文字データとして手本データベース25に登録する。
【0024】
運筆表現処理部37は、3次元力覚装置23により入力される運筆パラメータから運筆表現データを生成する。運筆表現データとは筆(実際は力覚ポインタ9)の軌道、傾き等である。学習モードでは、運筆表現処理部37は比較処理部39に運筆表現データを出力する。手本登録モードでは、運筆表現処理部37は運筆表現データを手本運筆表現データとして手本データベース25に登録する。
【0025】
比較処理部39は、学習モードにおいて手本設定部33から出力された手本データ、毛筆文字処理部35から出力されたユーザ毛筆文字データ、運筆表現処理部37から出力されたユーザ運筆データを比較し、比較結果を表示装置41に出力する。
【0026】
表示装置41は、手本毛筆文字データの表示、ユーザ3が文字を各動作をしている際の毛筆文字のリアルタイム表示、ユーザ3が文字を書き終えた時の比較結果表示を行う。図2に示すディスプレイ7、ディスプレイ17、及びプリンタ19が表示装置41に相当する。
【0027】
次に、本書道学習支援システム1の動作について説明する。図3は手本登録処理の概略を示すフローチャートである。この場合、ユーザ3は習字の師範等になる。ユーザ3は、指示入力装置21から手本登録モードを設定し(ステップ101)、筆パラメータを設定する(ステップ102)。
【0028】
次に、ユーザ3は3次元力覚装置23を用いて運筆を開始する(ステップ103)。このとき3次元力覚装置23は、時間毎の運筆パラメータを読み込み、パソコン5の毛筆文字処理部35、運筆表現処理部37、力覚処理部27に入力する(ステップ104)。毛筆文字処理部35は毛筆文字を逐次生成し、表示装置41に表示する(ステップ105)。
【0029】
また、力覚処理部27は、指示入力装置21から入力された筆パラメータと3次元力覚装置23から入力された運筆パラメータを基に力覚データを算出し(ステップ106)、算出された力覚データを3次元力覚装置23に入力する(ステップ107)。
【0030】
次に、運筆が終了かどうかをユーザ3に確認し(ステップ108)、まだ文字生成の途中である場合、或いは複数の文字を書くなどといった場合にはステップ104に戻り、運筆がすべて終了するまで動作を繰り返す。
【0031】
運筆がすべて終了した場合、毛筆文字処理部35は生成された毛筆文字データを手本データベース25に登録する(ステップ109)。運筆表現処理部37は運筆表現データを作成し、手本データベース25に登録する(ステップ110)。
手本データベースを更に追加登録したい場合(ステップ111)、ステップ102に戻って登録動作を行う。追加登録がない場合は処理を終了する。
【0032】
以下、各ステップについて詳細に説明する。
(ステップ101、ステップ102)
ユーザ3は、図2に示すキーボード10やマウス12を用いてメニューを選択するなどして手本登録モードを設定する。そして、ユーザ3は、力覚ポインタ9の力覚を算出するために必要な筆パラメータをキーボード10やマウス12等の指示入力装置21から入力する。
【0033】
図4に筆パラメータの項目を示す。筆パラメータには、「筆の毛の柔らかさ」、「筆の毛の長さ」、「筆の柄の長さ」、「筆に含まれる墨量」、「筆の重さ」、「紙の摩擦係数」等がある。これらのそれぞれの項目に対する物理量が指示入力装置21に入力され、毛筆文字処理部35及び力覚処理部27に入力される。尚、この筆パラメータの各データは後述の手本毛筆文字データ、手本運筆表現データとともに手本データベース25に登録される。
【0034】
(ステップ103〜ステップ105)
ユーザ3は指示入力装置21を用いて運筆開始を書道処理装置31に通知して、3次元力覚装置23を用いて運筆を開始する。
ユーザ3が運筆を進めると、3次元力覚装置23は、時間毎の運筆パラメータ、即ち筆の傾きや位置のデータを取得し、毛筆文字処理部35、運筆表現処理部37、力覚処理部27に出力する。
【0035】
毛筆文字処理部35は、指示入力装置21から入力される筆パラメータ、及び、3次元力覚装置23から逐次入力される運筆パラメータから墨により紙が黒く塗りつぶされる領域を計算する。図5、図6は毛筆文字処理部35による毛筆文字の領域算出の説明図である。図5に示すように、実際の筆と半紙の接触面は雫形で近似されるものとする。毛筆文字処理部35は、筆パラメータ及び3次元力覚装置23によって微少時間ごとに取得される運筆パラメータから図5に示す雫形を移動させ、筆と半紙を使った場合に黒く塗りつぶされる領域を算出する。
【0036】
また、毛筆文字処理部35は、運筆パラメータより雫の移動速度、筆圧を算出し、その移動速度と筆の柔らかさ等から雫形の向きを決定し、筆の毛の長さ等の条件を考慮して筆圧と筆との傾きをパラメータとして雫形のスケーリングを行う(図6)。
【0037】
さらに、毛筆文字処理部35は、筆に含まれる墨量と筆先の向きを考慮して、雫形の筆先側と腹側において毛筆文字特有のにじみ、かすれの有無を判定する。図7は、筆の墨量を表現する階層モデルを示す図である。図7に示す格子点93−1、…、93−5は墨量の重みの一部を示し、その値と位置によりにじみやかすれが筆のどの位置で起こるかということが算出される。
【0038】
例えば、最初の筆パラメータにおける筆に含まれる墨量を初期値として、前述の雫形の向きから、最も腹側の64×64の格子点の重みが算出され、それを用いて穂先側の32×32の格子点の重みが算出され、それを用いて16×16の格子点の重みが算出され、更に穂先である8×8の格子点の重みが算出される。例えば、格子点93−1、93−2、93−3、93−4からは格子点93−5の重みが算出される。
【0039】
こうして筆先に向かって墨粒子が移動する様子をシミュレーションすることができ、ここで算出された各格子点の重み、即ち墨量が閾値を越えるか、超えないかによってにじみやかすれが生じるかどうかを判定する。
【0040】
以上のようにして、毛筆文字処理部35は逐次毛筆文字を生成し、表示装置41に毛筆文字データを出力する。図8に示すように、毛筆文字データとは、前述の毛筆文字の形状、にじみ、かすれ等である。ここで、表示装置41とは図2に示すディスプレイ7であり、ディスプレイ7の仮想半紙16上にあたかも筆を使用して毛筆文字を書いているように、運筆に対してリアルタイムに文字が表示される。即ち、ユーザ3は運筆しながら、リアルタイムで自分の描いた文字をディスプレイ7で見ることができる。
以上の動作は、書道処理装置31に対してユーザ3による運筆終了の通知がなされるまで繰り返し行われる。
【0041】
(ステップ106、ステップ107)
力覚処理部27は、指示入力装置21から入力された筆パラメータと3次元力覚装置23から入力された運筆パラメータを基に力覚データを算出し、算出された力覚データを3次元力覚装置23にフィードバックする。
【0042】
力覚データとは、図9に示すように「筆の重さ」、「筆運びのしにくさ」である。即ち、力覚処理部27は筆パラメータと運筆パラメータを基に、実際に筆を持ち、墨を含ませて半紙に文字を書く場合に生じる力覚を算出し、算出された力覚を3次元力覚装置23にフィードバックする。従って、ユーザ3はあたかも筆で毛筆文字を書いている力覚を体感しながら、文字を書くことができる。
【0043】
(ステップ108〜ステップ111)
登録すべき文字の運筆が全て終了したら、毛筆文字処理部35によって生成された毛筆文字に関する毛筆文字データは手本データベース25に手本毛筆文字データとして登録される。
【0044】
運筆表現処理装置37は、逐次入力された運筆パラメータから運筆表現データを作成する。運筆表現データはユーザ3に対して運筆をわかりやすく表現するためのデータであり、図10に示すように筆全体の軌道、傾き等を示すデータである。作成された運筆表現データは、手本運筆表現データとして手本データベース25に登録される。
【0045】
図11は手本運筆表現データを基にした運筆表示の一例を示す図である。ディスプレイ17には、運筆を示す運筆表示線81や仮想筆83等が表示され、ユーザ3は運筆の様子を視覚的に理解することができる。
【0046】
次に、学習モードの動作について説明する。図12は学習処理の概略を示すフローチャートである。この場合、ユーザ3は習字を学習する学習者となる。ユーザ3は、指示入力装置21から学習モードを設定する(ステップ301)。
【0047】
学習モードが設定されると、手本設定部33は、ユーザ3からどの文字を学習したいかといった入力を受け付け、手本データベースから相当する手本データ及び筆パラメータを設定し、登録されている手本毛筆文字データを表示装置41に表示する(ステップ302)。即ち、ディスプレイ17には師範によって登録された手本の毛筆文字や筆パラメータが表示される。
【0048】
次に、ユーザ3はディスプレイ17に表示された手本毛筆文字を参照して、力覚ポインタ9、即ち3次元力覚装置23を用いて運筆を開始する(ステップ303)。このとき、3次元力覚装置23は、時間毎の運筆パラメータをパソコン5の毛筆文字処理部35、運筆表現処理部37、及び力覚処理部27に入力する(ステップ304)。毛筆文字処理部35は毛筆文字を逐次生成し、表示装置41に表示する(ステップ305)。
【0049】
また、力覚処理部27は、指示入力装置21から入力された筆パラメータと3次元力覚装置23から入力された運筆パラメータを基に力覚データを算出し(ステップ306)、算出された力覚データを3次元力覚装置23に入力する(ステップ307)。
【0050】
次に、運筆が終了かどうかをユーザ3に確認し(ステップ308)、まだ文字生成の途中である場合、或いは複数の文字を書くなどといった場合にはステップ304に戻り、運筆がすべて終了するまで動作を繰り返す。ステップ303からステップ308までの動作の詳細は手本登録モードの処理ステップ103からステップ108までの処理と同じである。
【0051】
運筆表現処理37は運筆表現データを作成し、比較処理部39は手本運筆表現データと比較し、表示する(ステップ309)。運筆表現データの作成は手本登録モードの場合と同様に行われる。図13は学習者であるユーザ3の運筆を示す図である。作成された運筆表現データは運筆表示線91や仮想筆93としてディスプレイ17等に表示される。
【0052】
図14、図15は、学習者であるユーザ3による運筆表現データと手本運筆表現データとの比較の表示例を示す図である。図14に示すように、学習者であるユーザと手本となる師範の仮想筆の傾き等を比較したり、図15に示すように、学習者であるユーザと手本となる師範の運筆を視覚的に比較することができ、毛筆文字の学習に効果的である。
【0053】
ユーザ3が更に学習したい場合(ステップ310)、学習文字を変更するかどうかを確認し(ステップ311)ステップ303、ステップ302に戻って学習を行う。
【0054】
このように本システムを用いれば、毛筆文字の学習者はあたかも墨を含ませた筆を用いて文字を書いたような力覚を味わいつつ文字を書き、その運筆表現データと手本運筆表現データとの比較により毛筆文字を視覚的にわかりやすく修正することができる。
【0055】
尚、本システムの書道処理装置31が行う処理をパソコン5に行わせるためのプログラムはCD−ROM等の記録媒体に記録して配布することが可能である。またそのプログラムはインターネット等のネットワークを介して配布することも可能である。
また、手本データベース25に登録された手本毛筆文字データ、筆パラメータ、手本運筆表現データはCD−ROMやDVD等の記録媒体に記録して配布することが可能である。
【0056】
本システムの比較処理の結果を点数表示やランキング表示等で行うことによって、エンターテイメント向けの装置として使用することも可能である。
また、運筆表現データの表示として、静止画だけでなく、動画表示や3次元コンピュータグラフィックスとしてあらゆる角度から動きを観察して表示装置41に表示することも可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明によれば、毛筆文字の学習者に効果的な毛筆学習を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 書道学習支援システム1の概略構成図
【図2】 書道学習支援システム1のハード構成例を示す図
【図3】 手本登録処理を示す概略フローチャート
【図4】 筆パラメータを示す図
【図5】 筆の雫形を示す図
【図6】 筆の雫形のスケーリングを示す図
【図7】 筆に含まれる墨量を表現した階層モデルを示す図
【図8】 毛筆文字データを示す図
【図9】 力覚データを示す図
【図10】 運筆表現データを示す図
【図11】 手本運筆表現データの表示例を示す図
【図12】 学習処理を示す概略フローチャート
【図13】 学習者の運筆表現データの表示例を示す図
【図14】 手本運筆表現データと学習者の運筆表現データの比較を示す図
【図15】 手本運筆表現データと学習者の運筆表現データの比較を示す図
【符号の説明】
1……・・・書道学習支援システム
3………ユーザ
5………パソコン
7………ディスプレイ
9………力覚ポインタ
13………力覚入出力装置
21………指示入力装置
23………3次元力覚装置
25………手本データベース
27………力覚処理部
31………書道処理装置
33………手本設定部
35………毛筆文字処理部
37………運筆表現処理部
39………比較処理部
41………表示装置

Claims (8)

  1. 3次元力覚装置と、手本データを格納する手本格納装置と、がコンピュータに接続されて成る書道学習支援システムであって、
    前記3次元力覚装置は、
    ユーザが握って運筆するポインタと、
    前記ポインタが検知する運筆から運筆パラメータを生成し前記コンピュータに出力する運筆パラメータ生成出力手段と、
    前記コンピュータから得る力覚データを基に反力の感覚を生成し前記ポインタに出力する力覚出力手段と、
    を、具備し、
    前記コンピュータは、
    筆パラメータを設定する筆パラメータ設定手段と、
    前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から取得する前記運筆パラメータとから前記力覚データを生成し、前記3次元力覚装置に出力する力覚データ出力手段と、
    前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から得る前記運筆パラメータとから毛筆文字データを生成する毛筆文字データ生成手段と、
    前記運筆パラメータを基に、前記ポインタ全体の軌道や傾きを示す運筆表現データを生成する運筆表現データ生成手段と、
    前記筆パラメータと、前記毛筆文字データと、前記運筆表現データとを前記手本データとして前記手本格納装置に格納する手本格納手段と、
    を、具備することを特徴とする書道学習支援システム。
  2. 3次元力覚装置と、手本データを格納する手本格納装置と、がコンピュータに接続されて成る書道学習支援システムであって、
    前記3次元力覚装置は、
    ユーザが握って運筆するポインタと、
    前記ポインタが検知する運筆から運筆パラメータを生成し前記コンピュータに出力する運筆パラメータ生成出力手段と、
    前記コンピュータから得る力覚データを基に反力の感覚を生成し前記ポインタに出力する力覚出力手段と、
    を、具備し、
    前記コンピュータは、
    筆パラメータを設定する筆パラメータ設定手段と、
    前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から取得する前記運筆パラメータとから前記力覚データを生成し、前記3次元力覚装置に出力する力覚データ出力手段と、
    前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から得る前記運筆パラメータとから毛筆文字データを生成する毛筆文字データ生成手段と、
    前記運筆パラメータを基に、前記ポインタ全体の軌道や傾きを示す運筆表現データを生成する運筆表現データ生成手段と、
    前記手本格納装置に格納された前記手本データと、前記毛筆文字データ及び前記運筆表現データを比較して表示する比較表示手段と、
    を、具備することを特徴とする書道学習支援システム。
  3. ユーザが握って運筆するポインタと、前記ポインタが検知する運筆から運筆パラメータを生成し出力する運筆パラメータ生成出力手段と、力覚データを基に反力の感覚を生成し前記ポインタに出力する力覚出力手段とを具備する3次元力覚装置と、手本データを格納する手本格納装置と、に接続され、
    筆パラメータを設定する筆パラメータ設定手段と、
    前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から取得する前記運筆パラメータとから前記力覚データを生成し、前記3次元力覚装置に出力する力覚データ出力手段と、
    前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から得る前記運筆パラメータとから毛筆文字データを生成する毛筆文字データ生成手段と、
    前記運筆パラメータを基に、前記ポインタ全体の軌道や傾きを示す運筆表現データを生成する運筆表現データ生成手段と、
    前記筆パラメータと、前記毛筆文字データと、前記運筆表現データとを前記手本データとして前記手本格納装置に格納する手本格納手段と、
    を、具備することを特徴とするコンピュータ。
  4. ユーザが握って運筆するポインタと、前記ポインタが検知する運筆から運筆パラメータを生成し出力する運筆パラメータ生成出力手段と、力覚データを基に反力の感覚を生成し前記ポインタに出力する力覚出力手段とを具備する3次元力覚装置と、手本データを格納する手本格納装置と、に接続され、
    筆パラメータを設定する筆パラメータ設定手段と、
    前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から取得する前記運筆パラメータとから前記力覚データを生成し、前記3次元力覚装置に出力する力覚データ出力手段と、
    前記筆パラメータと、前記3次元力覚装置から得る前記運筆パラメータとから毛筆文字データを生成する毛筆文字データ生成手段と、
    前記運筆パラメータを基に、前記ポインタ全体の軌道や傾きを示す運筆表現データを生成する運筆表現データ生成手段と、
    前記手本格納装置に格納された前記手本データと、前記毛筆文字データ及び前記運筆表現データを比較して表示する比較表示手段と、
    を、具備することを特徴とするコンピュータ。
  5. コンピュータを、請求項3に記載のコンピュータとして機能させるためのプログラム。
  6. コンピュータを、請求項4に記載のコンピュータとして機能させるためのプログラム。
  7. コンピュータを、請求項3に記載のコンピュータとして機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  8. コンピュータを、請求項4に記載のコンピュータとして機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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