JP3801769B2 - ハンガー付き椅子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣類用ハンガー付きの椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
椅子の背もたれに背広等の上着を掛けることが多いが、上着を背もたれに直接に被せると、上着の前身頃が人の身体で潰されて型崩れしたり、或いは、袖や裾が床面に接触したりキャスターに絡まったりするという問題がある。
そこで、例えば実開平 6-15553号公報や実開平 7-11960号公報、実用新案登録第 3004242号公報、或いは特開平8-243005号公報等において、椅子の背もたれにハンガーを取付けることが提案されている。そして、これら従来のものは、いずれも、背もたれの背面個所にハンガーを取付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のように背もたれの背面にハンガーを取付ける構造では、何らかの部材を背もたれに取付けなければならないため、それだけ構造が複雑化して製造コストが嵩むばかりか、外観も良くないとう問題があった。
本発明は、この問題を解消することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の椅子は、背もたれと、この背もたれに取り付く衣類用ハンガーとを備えており、前記背もたれは、合成樹脂製の背もたれ板とこの背もたれ板の前面に装着したクッションとを備えた構造である一方、前記ハンガーは下方に延びる足部を備えている。そして、前記ハンガーにおける足部の下部は、前記背もたれ板とクッションとの間に上方から挟み込まれており、背もたれ板の上部前面に、前記ハンガーにおける足部の下端が落下不能に嵌まる受け部を設け、ハンガーの足部のうち背もたれ板と重なっている部分をクッションで背もたれ板に押えることにより、ハンガーを倒れ不能に保持している。
【0005】
【発明の作用・効果】
本発明では、背もたれ板の前面に受け部を設けるだけで良いから、従来に比べてハンガーの支持構造が著しく簡単になる。特に、請求項2のようにクッションを取付けるために背もたれ板に形成した受け部をハンガーの支持に兼用すると、従来の椅子に何らの改造を加えることなくそのまま使用可能となるため、製造コストが嵩むこともない。
【0006】
他方、ハンガーの足部はクッションの弾性によって背もたれ板に強く押されているため、ハンガーはガタ付いたり倒れたりすることなく安定した状態にしっかりと取付けられる。
従って本発明によると、製造コストのアップを招来することなく、背もたれにハンガーを取付けることができるのであり、また、請求項2のように構成すると既存の椅子にもハンガーを取付けることができる。更に、ハンガーの支持部は外部から見えず、また、ハンガーの足部はクッションで包み込まれていて、背もたれ板の周縁とクッションとの間に隙間が空くことはないため、外観が悪化することもない。
【0007】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は椅子1から上着(背広)Wを離した状態の斜視図、図2は上着Wを掛けた状態の正面図、図3は上着Wを一点鎖線で示した一部破断正面図である。これらの図に示すように、椅子1は、座受け部材2を介して脚3で支持された座4と、座受け部材2に後傾動自在に取付けられた背もたれ5とを備えている。
【0008】
背もたれ5は、合成樹脂製の背もたれ板6と、その前面に取付けられたクッション7とを備えており、背もたれ5の上部には、線材製のハンガー8を取付けている。
背もたれ5は、本願出願人が実用新案登録第 2534726号で開示したものと同じで、背もたれ板6は前向きに開口した浅いシェル状に形成されており、また、図3に示すように、背もたれ板6の前面に多数の補強リブ9を突設している。
【0009】
図4(A)はクッション7の裏面図、同図 (B)は (A)の B-B視断面図であり、この図4及び図3に示すように、クッション7には、当該クッション7の外周に沿って延びるワイヤー(線状体)10が埋設されており、更に、クッション7のうち上下2か所ずつと左右の1か所ずつとに、ワイヤー10を裏側に露出させる穴11が形成されている。クッション7には表面布12を張っている。
【0010】
他方、背もたれ板6の前面のうち前記クッション7の穴11に対応した各部位に、ワイヤー10を挟持する受け部13を一体に形成している。図5に明示するように、受け部13には、その先端から背もたれ板6に向かって順に、ワイヤー10が嵌まる第1溝14と、これに連通した第2溝15と、第2溝15と仕切られた状態の第3溝16とが、ワイヤー10の長手方向に開口した状態で形成されている。第3溝 16 が請求項に記載した穴に該当する。
【0011】
第1溝14の開口縁はワイヤー10の直径よりもやや小さい溝巾に設定されており、このため、受け部13の弾性に抗してワイヤー10を第1溝14に嵌脱させることができる。第2溝15を形成しているのは、受け部13の弾性変形を容易ならしめるためであり、第3溝16を形成しているのは、材料の節約や成形後のひけ防止等のためである。ワイヤー10の上部は水平状に延びているため、背もたれ板6の上部に位置した2個の受け部13の各溝14,15,16が水平方向に開口している。
【0012】
他方、ハンガー8は、下部が背もたれ板6とクッション7との間に挟まれる左右2本の足部8aを備えており、両足部8aの下端に、受け部13の第3溝16に外側から入り込む鉤部8bを折り曲げ形成している。足部8aは背もたれ板6の内面に沿うように曲げられている。
図5及び図6に示すように、クッション7を取り外した状態で、左右足部8aの鉤部8bを受け部13の第3溝16に嵌め込み係合し、次いでクッション7を背もたれ板6に取付けると、図7に示すように、足部8aがクッション7の弾性力によって背もたれ板6に向けて押し付けられる。これにより、ハンガー8はガタ付いたり倒れたりしない安定した状態で背もたれ5に取付けられる。なお、鉤部8bは外向きに折り曲げても良い。
【0013】
このように、クッション7を取付けるための受け部13を利用してハンガー8を取付けるものであるから、背もたれ板6に新たな加工を施す必要はなく、従って、椅子のコストアップは全くないし、既存の椅子にも適用できる。クッション7でハンガー8の足部8aが包み込まれた状態になり、クッション7と背もたれ板6との合わせ面に隙間が空くことはなく、また、受け部13が外部に露出することはないため、外観が悪化することもない。また、ハンガー8が不要の場合には、クッション7を取り外してからハンガー8を抜き取れば良いため、ハンガー8の脱着も簡単である。
【0014】
なお、ハンガー8の高さ(換言すると足部8aの長さ)は必要に応じて適当な長さに設定したら良い。本実施形態では、ハンガー8の中央部に、上着の襟に合わせた突部8cを形成しているが、図3に一点鎖線で示すように、ハンガー8の中央部に、ネクタイNを掛ける下向き凹部8bを形成しても良い。
上記の実施形態はハンガー8の足部8aに鉤部8bを形成したが、図8に変形例として示すように、受け部17に上向き開口の穴18を形成して、これに、足部8aの下端を嵌め込んでも良い。この場合、受け部13は前記実施形態と同様にクッション7の取付けに兼用しても良いし、また、ハンガー8を支持するためだけに設けても良い。
【0015】
クッションの取付け手段は実施形態のようなワイヤーを使用することには限らず、面ファスナーを使用した取付けなど、他の手段でも良い。なお、クッションは背もたれ板に着脱自在とするのが好適である。また、ハンガーは加工の容易性からは線材性が好適であるが、板材製や合成樹脂製などでも良い。受け部の形態はハンガーの足部の形態に合わせて設計変更すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る椅子の斜視図である。
【図2】ハンガーを使用している状態での椅子の正面図である。
【図3】一部破断正面図である。
【図4】クッションの部分裏面図である。
【図5】受け部の斜視図である。
【図6】ハンガーの着脱状態を示す正面図である。
【図7】ハンガーの取付け状態を示す断面図である。
【図8】変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
5 背もたれ
6 背もたれ板
7 クッション
8 ハンガー
8a 足部
8b 鉤部
13 受け部
16 ハンガーの鉤部を嵌める穴として受け部に形成された第3溝
Claims (2)
- 背もたれと、この背もたれに取り付く衣類用ハンガーとを備えており、前記背もたれは、合成樹脂製の背もたれ板とこの背もたれ板の前面に装着したクッションとを備えた構造である一方、前記ハンガーは下方に延びる足部を備えており、
更に、前記ハンガーにおける足部の下部は、前記背もたれ板とクッションとの間に上方から挟み込まれており、背もたれ板の上部前面に、前記ハンガーにおける足部の下端が落下不能に嵌まる受け部を設け、ハンガーの足部のうち背もたれ板と重なっている部分をクッションで背もたれ板に押えることにより、ハンガーを倒れ不能に保持している、
ハンガー付き椅子。 - 前記クッションには、当該クッションを背もたれ板に取付けるためのワイヤーを、クッションの外周に沿って延びるような状態で一体に設けており、ハンガーは線材製で2本の足部が形成されている一方、
前記背もたれ板の前面のうち上部の少なくとも左右2か所と他の複数の部位とに、前記ワイヤーを弾性に抗して前方から嵌脱自在させ得る受け部を一体に設けており、背もたれ板の上部に位置した2個の受け部に、前記ハンガーにおける足部の下端に形成した鉤部が背もたれの正面視で左右方向から抜き差し自在に嵌まる穴を形成している、
請求項1に記載したハンガー付き椅子。
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JP05671498A JP3801769B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | ハンガー付き椅子 |
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JPH11253274A JPH11253274A (ja) | 1999-09-21 |
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Family Applications (1)
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JP05671498A Expired - Fee Related JP3801769B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | ハンガー付き椅子 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Families Citing this family (2)
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1998
- 1998-03-09 JP JP05671498A patent/JP3801769B2/ja not_active Expired - Fee Related
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