JP3800664B2 - ペン入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体に設けられたペン入力部上でペンを介して各種データを入力するペン入力装置に関し、特に、ペンの先端部を保持するペンホルダを本体内で水平位置と傾斜位置と間で回動可能に支持し、ワンタッチでペンホルダを水平位置と傾斜位置とに切り換えるように構成することにより、ペンを紛失することなく容易に且つ迅速にペンの取出及び収納が可能であり、もって使い勝手を向上することが可能なペン入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、透明なタブレットからなるペン入力部が設けられ、かかるペン入力部上でペンを介して各種データを入力するように構成されたワードプロセッサ、電子手帳等の電子機器が提案されている。これらの電子機器では、データの入力時にペンが必要となり、また、ペンは紛失し易いことから、通常、ペン収納部が設けられている。
【0003】
前記ペン入力可能なワードプロセッサのペン収納部は、裏面に液晶ディスプレイが配置された蓋の側部に設けられているのが一般的である。このとき、ペン収納部は、蓋の内部に回動可能に配設されたキャップ状のペンホルダを有し、このペンホルダは、蓋の厚さ内に配置する必要があり、また、蓋の開閉上支障が発生しないように、ほぼ蓋の表面(液晶ディスプレイの表面)に沿った方向に配設されている。従って、ペン収納部に対するペンの収納及び取出は、ペンをほぼ垂直状態に把持して行われている。
【0004】
また、前記ペン入力可能な電子手帳のペン収納部は、ディスプレイ部の側部のペンを圧入するための収納溝からなり、ペンは収納溝内に圧入されて収納されるとともに、収納溝からペンを取り出すときは指先等で引っかけて収納溝から取り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のワードプロセッサにおいては、ペン収納部に対するペンの収納及び取出は、蓋の内部にてペンホルダが蓋の表面に沿った方向(ほぼ垂直方向)に配設されていることから、常にペンを垂直状態に把持した状態で行わなければならない。一方、ペン入力部上でペン入力を行う際には、ペンを傾斜させた状態で使用される。従って、ペン収納部に対してペンの収納及び取出を行う時には、ペンの握り状態を持ち変える必要があり、これよりペン収納部に対するペンの収納及び取出が煩雑なものとなり、また、迅速に行うことができない。
【0006】
また、前記従来の電子手帳においては、ペン収納部に対するペンの収納及び取出は、ペンを収納溝内に圧入し、収納溝から指先等で引っかけて取り出すに過ぎない構成である。従って、ペン収納部に対するペンの収納及び取出は煩雑なものとなって容易且つ迅速に行うことができない。
前記したように、従来のワードプロセッサ、電子手帳では、ペン収納部に対するペンの収納及び取出を優位且つ迅速に行うことが困難なものである。
【0007】
本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、ペンの先端部を保持するペンホルダを本体内で水平位置と傾斜位置の間で回動可能に支持し、ワンタッチでペンホルダを水平位置と傾斜位置とに切り換えるように構成することにより、ペンを紛失することなく容易に且つ迅速にペンの取出及び収納が可能であり、もって使い勝手を向上することができるペン入力装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために成された請求項1に記載のペン入力装置は、本体に設けられたペン入力部上でペンを介して各種データを入力するペン入力装置において、前記ペンの先端部が保持されるとともに前記本体内にて水平位置と傾斜位置との間で回動可能に支持され、当該回動の支持軸から先端に向かう側線上に係止穴が形成されたペンホルダと、前記ペンホルダを傾斜位置の方向に付勢する第1バネ部材と、前記ペンホルダの係止穴に係合する係止部が形成され、係止部が係止穴に係合した状態でペンホルダを水平位置に保持するリンク部材と、前記ペンホルダの係止穴とリンク部材の係止部との間における係合を解除する係合解除部材と、前記リンク部材と係合解除部材との間に配設され、前記ペンホルダの回動方向とは直交する方向にリンク部材を付勢することにより係止穴と係止部とを係合させる第2バネ部材とを備え、前記係合解除部材により第2バネの付勢力に抗して係止穴と係止部との係合を解除することにより前記ペンホルダが第1バネ部材の付勢力に基づき傾斜位置に回動されて前記ペンが使用可能な状態に保持され、前記ペンを保持した状態でペンホルダを前記第1バネ部材の付勢力に抗して水平位置まで回動することにより前記第2バネ部材の付勢力に基づき係止穴と係止部とが係合されてペンが収納状態に保持されることを特徴とする。
【0009】
このような構成を有するペン入力装置の本体内には、本体の外側からペンの先端部をさし込んで保持することができるペンホルダを備えており、ペンで各種データをペン入力部上で入力を行っている際には、かかるペンホルダは、第1バネ部材で傾斜位置の方向に付勢されている。ペンでの入力が終了し、ペンを収納状態にする場合には、傾斜位置の方向にあるペンホルダにペンの先端部を本体の外側からさし込んで保持させた後に、ペンを本体側に倒すことにより、ペンホルダを回動させて傾斜位置から水平位置の方向にする。ペンホルダが水平位置の方向になると、ペンホルダの係止穴とリンク部材の係止部とが係合し、さらに、リンク部材の係止部がペンホルダの係止穴と係合する方向に、第2バネ部材がリンク部材を付勢するので、第1バネ部材がペンホルダを傾斜位置の方向に付勢する付勢力に抗して、ペンホルダを水平位置の方向に保持することができる。これにより、ペンを収納状態に保持することができる。
【0010】
また、ペンを収納状態から使用可能な状態にする場合には、本体の外側から係合解除部材を押下して、水平位置の方向にあるペンホルダとリンク部材との係合を解除する。リンク部材との係合を解除されたペンホルダは、第1バネ部材で回動されて、水平位置から傾斜位置の方向に付勢される。このとき、ペンホルダに先端部がさし込まれて保持されているペンも傾斜状態に起こされ、傾斜位置の方向のペンホルダにペンの先端部をさし込んで保持されたときの状態に戻るので、これにより、ペンを使用可能な状態に保持することができる。
【0011】
以上より、ペンを紛失することなく、係合解除部材の押下によるワンタッチで容易に且つ迅速にペンの取出及び収納が可能となり、もって使い勝手を向上させることができる。
【0012】
また、請求項2に記載のペン入力装置は、請求項1に記載のペン入力装置であって、前記ペンホルダは、前記ペン入力部が設けられている面と同一平面上に設けられていることを特徴とする。
【0013】
このような構成を有するペン入力装置では、ペン入力部と同一平面に設けられていることで、ペンを取り出したり収納する際に、本体の向きを変えたり、傾けることなく容易に且つ迅速に行うことができる。特に、ペン入力部(タブレット)の右側付近にペンホルダを設けた場合には、使用者が右ききならばペンを右手で取り出して、そのまま入力動作に移ることができ、また、収納する際にも入力動作を終了した後、ペンを持ち変えずにそのまま収納することができる。
【0014】
また、請求項3に記載のペン入力装置は、請求項1又は請求項2に記載のペン入力装置であって、前記ペンが保持されているペンホルダの開口部は、前記本体の正面側に向かって開口されていることを特徴とする。
【0015】
このような構成を有するペン入力装置では、ペンの先端部がさし込まれて、ペンを保持するペンホルダの開口部が本体の正面側を向いているので、ペンを収納状態にするときは、入力が終了したペン先の方向を変えることなく、速やかに傾斜位置の方向にあるペンホルダにペンの先端部をさし込んで、ペンを保持させることができる。また、ペンを使用可能な状態にしたときは、係合解除部材の押下により傾斜状態に起こされたペン(の後端)は本体の正面側を向いているので、速やかにペンを握って取り出すことができる。
【0016】
また、請求項4に記載のペン入力装置は、請求項1に記載のペン入力装置であって、前記係合解除部材は、前記ペン入力部を含む天面部に対して立ち壁を形成する側面に設けられていることを特徴とする。
【0017】
このような構成を有するペン入力装置では、ペン入力部付近がすっきりとしたものになり、入力動作が行いやすく、外観も美しい。
【0018】
また、請求項5に記載のペン入力装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のペン入力装置であって、前記本体には、水平位置に回動されたペンホルダに保持されているペンの軸部を収納する収納部が形成されていることを特徴とする。
【0019】
このような構成を有するペン入力装置において、ペンが収納状態に保持されているときには、水平位置の方向にあるペンホルダに保持されているペンの軸部が、本体の上部に形成された収納部に収納されており、このとき、ペンが本体上面から突出することがないので、ペン入力の際等においてペンが邪魔になることはなく、また、ペンを見栄え良く収納することができる。
【0020】
また、請求項6に記載のペン入力装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のペン入力装置であって、前記ペンホルダは係合溝を有し、前記第1バネ部材の一方の端部付近に設けられた係合部が前記ペンホルダの係合溝に係合することにより、その係合部がペンホルダに収納されたペンの軸部に圧接されることを特徴とする。
【0021】
このような構成を有するペン入力装置では、係合部がペンホルダに収納されたペンの軸部を圧接しているので、ペンホルダが水平位置から傾斜位置に回転する力が働いてもペンが飛び出すことがない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。図4に、本発明に係るペン入力装置であるペン入力シールワープロ1の外観を示す。また、図5は、図4の線A−Aで切断したペン入力シールワープロの断面図である。
本発明に係るペン入力シールワープロ1は、第1本体6と第2本体2等から構成されている。かかる第2本体2の開口部からは、ペン入力部であるタブレット3の面が露出しており、第2本体2を開閉することなく、第2本体2の外側から、タブレット3とペン4を用いて入力を行うことができる。また、第1本体6にはペン4の先端部を収納する凸部5が、第2本体2の上部にはペン4の軸部を収納する収納部7が(図5参照)、それぞれ形成されている。
【0023】
次に、ペンを収納する構造(以下、「ペン収納構造」という)について、図3を用いて説明する。図3は、ペン4で入力をしているときのペン収納構造を斜視図で示した図である。ペン収納構造は、ペンホルダ10、第1バネ部材であるねじりバネ11、リンク部材であるペンリリースリンク12、係合解除部材であるプッシュボタン14、第2バネ部材である圧縮バネ15等から構成されており、かかる構成要素は、ペン入力シールワープロ1の第1本体6内に設置されている。
【0024】
ペンホルダ10は、後述する図1のように、第2本体2の外側からペン4の先端部がさし込まれて、ペン4を保持するものである。また、回動軸10Aを軸として回動し、図3に示す傾斜位置または後述する図2に示す水平位置の方向になることができる。さらに、爪部10Bと係止穴10Cを有している。また、ペン4の先端部がさし込まれる開口部10Dは、ペン入力シールワープロ1の正面側を向いている。
【0025】
ねじりバネ11は、その中心がペンホルダ10の回動軸10Aに取り付けられ、また、一端がペンホルダ10の上面側に載置され、他端がペンホルダ10の爪部10Bにそれぞれ当接しており、これによって、ペンホルダ10を図3に示す傾斜位置の方向に付勢することができる。また、ねじりバネ11の前記一端の先端部は、凹形状に曲げられており、その凹形状部分(係合部)がペンホルダ10の上面側に形成された係合溝10Eとねじりバネ11の弾性力により係合し、ペン4に摩擦力を与えている。これによって、ペンホルダ10が水平位置から傾斜位置に回転する力が働いてもペン4が飛び出さないようになっている。
【0026】
ペンリリースリンク12は、その一端に係止部12Aを有しており、図2に示す水平位置の方向のペンホルダ10の係止穴10Cと係合することができる。また、回動軸13を軸として回動することができる。
プッシュボタン14は、当接部14Aを有しており、プッシュボタン14が押下されて、かかる当接部14Aがペンリリースリンク12に当接すると、ペンリリースリンク12が回動して、図2に示す水平位置の方向のペンホルダ10の係止穴10Cとペンリリースリンク12の係止部12Aとの係合を解除することができる。
【0027】
圧縮バネ15は、ペンリリースリンク12とプッシュボタン14の間に配設されており、一端がプッシュボタン14と接していて、プッシュボタン14を第1本体6の外側に付勢している。また、同時に、他端が係止部12A側のペンリリースリンク12と接していて、ペンリリースリンク12を係止部12A側に押しつけている。これにより、図2に示す水平位置の方向のペンホルダ10とペンリリースリンク12とが係合している状態を保持することができる。
【0028】
次に、ペン4を収納状態に保持する動作について、図2、図3を用いて説明する。図2は、ペン4が収納状態に保持されたときのペン収納構造を斜視図で示した図である。尚、図3は、上述したように、ペン4で入力をしているときのペン収納構造を示している。
【0029】
ペン4を用いて入力を行っている際には、ペンホルダ10は、図3に示すように、ねじりバネ11で傾斜位置の方向に付勢されている。ペン4での入力が終了し、ペン4を収納状態にする場合には、後述する図1に示すように、傾斜位置の方向にあるペンホルダ10にペン4の先端部を、第1本体6及び第2本体2の外側からさし込んで、ペン4を保持させる。この後に、図2に示すように、ペン4を第2本体2側に倒して、ペンホルダ10を回動させて傾斜位置から水平位置の方向にする。
【0030】
ペンホルダ10が水平位置の方向になると、ペンホルダ10の係止穴10Cにペンリリースリンク12の係止部12Aが入り込んで、ペンホルダ10とペンリリースリンク12とが係合し、さらに、ペンリリースリンク12の係止部12Aがペンホルダ10の係止穴10Cと係合する方向に、圧縮バネ15がペンリリースリンク12を付勢するので、ねじりバネ11がペンホルダ10を傾斜位置の方向に付勢する付勢力に抗して、ペンホルダ10を水平位置の方向に保持することができる。これにより、図2に示すように、ペン4を収納状態に保持することができる。
【0031】
次に、ペン4を使用可能な状態に保持する動作について、図1、図2を用いて説明する。図1は、ペン4をペンホルダ10から取り出すときのペン収納構造を斜視図で示した図である。
【0032】
図2のように収納状態にあるペン4を、使用可能な状態に保持する場合には、第1本体6の外側からプッシュボタン14を押下する。これにより、図1に示すように、圧縮バネ15が押しつけているペンホルダ10側(すなわち、係止部12A側)と反対側のペンリリースリンク12に、プッシュボタン14の一部である当接部14Aが当接し、水平位置の方向にあるペンホルダ10とペンリリースリンク12との係合が解除される。
【0033】
ペンリリースリンク12との係合を解除されたペンホルダ10は、ねじりバネ11で回動されて、水平位置から傾斜位置の方向に付勢される。このとき、図1に示すように、ペンホルダ10に先端部がさし込まれて保持されているペン4も傾斜状態に起こされ、傾斜位置の方向のペンホルダ10にペン4の先端部をさし込んで保持されたときの状態に戻るので、これにより、ペン4を使用可能な状態に保持することができる。尚、プッシュボタン14の押下を解除すれば、ペン収納構造は図3に示すようになる。
【0034】
以上より、ペン4を紛失することなく、プッシュボタン14の押下によるワンタッチで容易に且つ迅速にペン4を取出及び収納が可能となり、もって使い勝手を向上させることができる。
【0035】
また、ペン4の先端部がさし込まれて、ペン4を保持するペンホルダ10の開口部10Dは第1本体6及び第2本体2の正面側を向いているので、ペン4を収納状態にするときは、入力が終了したペン4のペン先の方向を変えることなく、速やかに傾斜位置の方向にあるペンホルダ10にペン4の先端をさし込んで、ペン4を保持させることができる。また、ペン4を使用可能な状態にしたときは、プッシュボタン14の押下により傾斜状態に起こされたペン4(の後端)は第1本体6及び第2本体2の正面側を向いているので、速やかにペン4の軸部を握って取り出すことができる。
【0036】
また、図5に示すように、ペン4が収納状態に保持されているときには、水平位置の方向にあるペンホルダ10に保持されているペン4の軸部が、第2本体2の上部に形成された収納部7に収納されており、このとき、ペン4が第2本体2の上面から突出することがないので、ペン4の入力の際等においてペン4が邪魔になることはなく、また、ペン4を見栄え良く収納することができる。
【0037】
以上詳細に説明したように、本実施の形態のペン入力シールワープロ1では、ペン4の先端部を保持するペンホルダ10を第1本体6内で水平位置と傾斜位置の間で回動可能に支持し、ペン4を収納状態にする場合には、傾斜位置の方向にあるペンホルダ10にペン4の先端部をさし込んで、ペンホルダ10を水平位置の方向にしてペンリリースリンク12と係合させ、圧縮バネ15でペンホルダ10の水平位置の方向を保持することにより行い、また、ペン4を使用可能な状態にする場合には、プッシュボタン14を押下して、水平状態の方向のペンホルダ10とペンリリースリンク12との係合を解除させ、ねじりバネ11でペンホルダ10を傾斜位置の方向に付勢することにより行っており、プッシュボタン14の押下によるワンタッチで、ペンホルダ10を水平位置と傾斜位置とに切り換えるように構成しているので、ペン4を紛失することなく容易に且つ迅速にペン4の取出及び収納が可能であり、もって使い勝手を向上することができる。
【0038】
また、ペンホルダ10の開口部10Dが第1本体6及び第2本体2の正面側を向いているので、ペン4を収納状態にするときは、入力が終了したペン4のペン先の方向を変えることなく、速やかに傾斜位置の方向にあるペンホルダ10にペン4の先端をさし込んで、ペン4を保持させることができ、さらに、ペン4を使用可能な状態にしたときは、プッシュボタン14の押下により傾斜状態に起こされたペン4(の後端)は第1本体6及び第2本体2の正面側を向いているので、速やかにペン4の軸部を握って取り出すことができ、ペン4の収納及び取出を容易且つ迅速に行うことができる。
【0039】
さらに、ペン4が収納状態に保持されているときには、ペン4が第2本体2の上面から突出することがないので、ペン4の入力の際等においてペン4が邪魔になることはなく、また、ペン4を見栄え良く収納することができる。
【0040】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、ねじりバネ11を用いてペンホルダ10を傾斜位置の方向に付勢しているが、ペンホルダ10の開口部10Dの反対側の先端におもり等をつけて、重力によりペンホルダ10を傾斜位置の方向に付勢してもよい。
【0041】
また、図6に示すように、ペン4の先端部を収納する凸部5とペン4の軸部を収納する収納部7とを第2本体2の側面に設ければ、図4に示したものと比べて、ペン入力シールワープロ1の第2本体2がすっきりとしたものになり、入力動作が行いやすく、外観も美しい。
【0042】
【発明の効果】
以上、説明したことから明らかなように、本発明のペン入力装置では、ペンの先端部を保持するペンホルダを本体内で水平位置と傾斜位置の間で回動可能に支持し、係合解除部材の押下によるワンタッチで、ペンホルダを水平位置と傾斜位置とに切り換えるように構成し、また、ペンホルダの開口部は本体の正面側に向いており、さらに、収納状態のペンは本体の上面から突出することがないので、ペンを紛失することなく容易に且つ迅速にペンの取出及び収納が可能であるとともに、ペンを見栄え良く収納することが可能であり、もって使い勝手を向上することができるペン入力装置を提供することができ、その産業上奏する効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ペンをペンホルダにさし込んだとき、または、ペンをペンホルダから取り出すとき(ペンが使用可能な状態のとき)のペン収納構造を斜視図で示した図である。
【図2】 ペンが収納状態のときのペン収納構造を斜視図で示した図である。
【図3】 ペン入力をしているときのペン収納構造を斜視図で示した図である。
【図4】 ペン入力シールワープロの外観図である。
【図5】 図4の線A−Aで切断したペン入力シールワープロの断面図である。
【図6】 ペンを本体の側面で収納するペン入力シールワープロの外観図である。
【符号の説明】
1 ペン入力シールワープロ
2 第2本体
4 ペン
6 第1本体
7 収納部
10 ペンホルダ
10D ペンホルダの開口部
11 ねじりバネ
12 ペンリリースリンク
14 プシュボタン
15 圧縮バネ
Claims (6)
- 本体に設けられたペン入力部上でペンを介して各種データを入力するペン入力装置において、
前記ペンの先端部が保持されるとともに前記本体内にて水平位置と傾斜位置との間で回動可能に支持され、当該回動の支持軸から先端に向かう側線上に係止穴が形成されたペンホルダと、
前記ペンホルダを傾斜位置の方向に付勢する第1バネ部材と、
前記ペンホルダの係止穴に係合する係止部が形成され、係止部が係止穴に係合した状態でペンホルダを水平位置に保持するリンク部材と、
前記ペンホルダの係止穴とリンク部材の係止部との間における係合を解除する係合解除部材と、
前記リンク部材と係合解除部材との間に配設され、前記ペンホルダの回動方向とは直交する方向にリンク部材を付勢することにより係止穴と係止部とを係合させる第2バネ部材とを備え、
前記係合解除部材により第2バネの付勢力に抗して係止穴と係止部との係合を解除することにより前記ペンホルダが第1バネ部材の付勢力に基づき傾斜位置に回動されて前記ペンが使用可能な状態に保持され、
前記ペンを保持した状態でペンホルダを前記第1バネ部材の付勢力に抗して水平位置まで回動することにより前記第2バネ部材の付勢力に基づき係止穴と係止部とが係合されてペンが収納状態に保持されることを特徴とするペン入力装置。 - 前記ペンホルダは、前記ペン入力部が設けられている面と同一平面上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のペン入力装置。
- 前記ペンが保持されているペンホルダの開口部は、前記本体の正面側に向かって開口されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のペン入力装置。
- 前記係合解除部材は、前記ペン入力部を含む天面部に対して立ち壁を形成する側面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のペン入力装置。
- 前記本体には、水平位置に回動されたペンホルダに保持されているペンの軸部を収納する収納部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のペン入力装置。
- 前記ペンホルダは係合溝を有し、前記第1バネ部材の一方の端部付近に設けられた係合部が前記ペンホルダの係合溝に係合することにより、その係合部がペンホルダに収納されたペンの軸部に圧接されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のペン入力装置。
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