JP3797889B2

JP3797889B2 - Method for manufacturing antenna coil for non-contact IC card

Info

Publication number: JP3797889B2
Application number: JP2001157824A
Authority: JP
Inventors: 勝治星
Original assignee: Star Engineering Co Ltd
Current assignee: Star Engineering Co Ltd
Priority date: 2001-05-25
Filing date: 2001-05-25
Publication date: 2006-07-19
Anticipated expiration: 2021-05-25
Also published as: JP2002352203A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データの読み書きをリーダ／ライタのコネクタ等と接続することなく電波を介して非接触で行う非接触ＩＣカード用アンテナコイルの製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
この種のアンテナコイルの製造方法には、基板上に張り付けた銅箔等を化学的に処理してコイルを形成するエッチングによる製造方法や、基板上に加熱手段により渦巻き状に連続する溝を形成し、かつこの溝の形成と同時にこの溝内にワイヤを埋め込むことによるコイルの製造方法等が知られている。
【０００３】
前者のエッチングによる方法では、得られるコイルに容易に目的とするインピーダンスが得られないという問題があり、加えて実施後の薬液の処理という重大な問題がある。
また後者の方法は、一つには、前記のように、基板上に溝を形成し、ワイヤをその中に埋め込んでゆく方法であるため、基板としてに比較的厚めの部材を採用する必要があること及びその実施のために高価な装置を用いなければ実施できないという問題がある。更には、上記溝の形状、その精度及び該溝に埋め込むワイヤの相対位置に疑問があり、その結果、インピーダンスにバラツキが生じるおそれがあるものでもある。
【０００４】
この種のアンテナコイルの製造方法としては、以上の方法の外に、特許第２８１０５４７号によって提案されたチップカード製造方法がある。
これは、「少なくとも一つのチップと一つのコイルとを有するトランスポンダユニットを備えるチップカードを製造する方法であって、上記チップとコイルとが共通の基板上に配置され、上記コイルワイヤを配設することによるコイルの形成、及びコイルワイヤ端と上記チップの接合パッドとの接続が、上記基板上で行われ、コイルを形成するためにコイルワイヤを配設する際に、上記コイルワイヤと基板との接合が少なくとも数カ所で行われるチップカードの製造方法」である。
【０００５】
この製造方法では、得られるコイルに必要なインピーダンスが比較的容易に得られ、その点では優れた方法であるが、この方法を実施するために高価な装置を必要にする問題がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消し、必要なインピーダンスが容易に得られ、かつ簡易な装置で容易に非接触ＩＣカード用のアンテナコイルを製造することのできる非接触ＩＣカード用アンテナコイルの製造方法を提供することを解決の課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、径の異なる複数の支分巻枠を同心状に、かつその中央側の支分巻枠を順次外側の支分巻枠より一段階ずつ軸方向に突出させた状態に重ね合わせた多重巻枠であって、必要に応じて、各支分巻枠を軸方向に進退させ、全支分巻枠の前端面を同一面にすることができる多重巻枠を使用し、
その中央側の支分巻枠から外側の支分巻枠に、または外側の支分巻枠から中央側の支分巻枠に順次コイルワイヤを巻いて、内外に所定の間隔を持たせた渦巻き状のコイルを構成し、その後、該各支分巻枠を必要に応じて軸方向に進退移動させて全支分巻枠の前端面を同一面にしながら該コイルを外すと同時に基板に該コイルを固定することによる非接触ＩＣカード用アンテナコイルの製造方法に於いて、
前記多重巻枠として、その隣接する各支分巻枠間に、コイルワイヤが隣接する他の支分巻枠に移行するための切欠部を形成したものを使用することとした非接触ＩＣカード用アンテナコイルの製造方法である。
【００２２】
【発明の実施の形態】
本発明は、多重巻枠を用いて、その中央側の支分巻枠から外側の支分巻枠に、または外側の支分巻枠から中央側の支分巻枠に順次コイルワイヤを巻いて、内外に所定の間隔を持たせた渦巻き状のコイルを構成し、その後、該多重巻枠から該コイルを外すと同時に基板に固定することによる非接触ＩＣカード用アンテナコイルの製造方法である。
【００２３】
前記多重巻枠は、径の異なる複数の支分巻枠を同心状に、かつその中央側の支分巻枠を順次外側の支分巻枠より一段階ずつ軸方向に突出させた状態に重ね合わせ、更に必要に応じて各支分巻枠を軸方向に進退移動させ、全支分巻枠の前端面を同一面に一致させることができるように構成する。
【００２４】
前記多重巻枠としては、相互に隣接する各支分巻枠間に、コイルワイヤが隣接する他の支分巻枠に移行するための切欠部を形成したものを使用する。
【００２５】
前記コイルワイヤは、目的に応じたコイルを製造するのに適するそれを用いる。そして、先に述べたように、これを前記多重巻枠の中央側の支分巻枠から外側の支分巻枠に、または外側の支分巻枠から中央側の支分巻枠に順次巻き付けることにより、内外に所定の間隔を持たせた渦巻き状のコイルに構成する。
【００２６】
このような多重巻枠へのコイルワイヤの巻き付けは、該多重巻枠を固定しておき、その周囲に回転状態にコイルワイヤを動かすことにより行っても、コイルワイヤは引き出し自在にするだけで、それ以外には動かさず、多重巻枠を回転させることによりそれを行っても良い。
【００２７】
その後は、やはり先に述べたように、前記各支分巻枠を軸方向に進退移動させて全支分巻枠の前端面を同一面にしながら該コイルを外すと同時に基板に該コイルを固定する。具体的には、外側の支分巻枠をそれぞれ必要なだけ進出させ、又は中央側の支分巻枠をそれぞれ必要なだけ後退させることにより、多重巻枠の前端面を同一面にすることができる。
【００２８】
こうしてコイルを外し易くし、該コイルを前記基板に固定する。該基板としては、先に述べた本発明の一態様のそれと全く同様の部材を採用する。そしてその基板上に、たとえば、接着剤を利用してコイルを固定する。
【００２９】
このようにして本発明によれば、線間浮遊静電容量が少なく、かつ抵抗値と前記容量のバラツキが小さいアンテナコイルを簡易な装置で容易に製造することができるものである。
【００３０】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
【００４２】
図７〜図１１は本発明を適用した実施例を示したもので、図７(a)は多重巻枠の正面図、図７(b)は多重巻枠の側面図、図８は図７(a)のＡ−Ａ線断面図、図９(a)は多重巻枠の支分巻枠に内側の小径のそれから順に途中までコイルワイヤを巻き付けた状態を示す正面図、図９(b)は多重巻枠の支分巻枠に内側の小径のそれから順に途中までコイルワイヤを巻き付けた状態を示す側面図、図１０(a)は多重巻枠の全支分巻枠にコイルワイヤを巻き付けた上で基板に近接させた状態を示す側面図、図１０(b)は多重巻枠の全支分巻枠にコイルワイヤを巻き付けた上で基板に当接させ、かつ全支分巻枠を同一面になるように後退させた状態を示す側面図、図１１はコイルを固定した基板の正面図である。
【００４３】
この実施例では、図７(a)、(b)及び図８に示すように、径の異なる４個の支分巻枠１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄを同心状に重ね合わせ嵌合し、かつ最外部を支持枠１１ｅで外装支持して構成した多重巻枠１１を使用する。
【００４４】
この多重巻枠１１は、その中央の支分巻枠１１ａの先端を最も突出した状態とし、他の支分巻枠１１ｂ、１１ｃ、１１ｄを、順次、その直近内側の支分巻枠に対して一段分ずつ後退させた状態となるように重ね合わせ嵌合する。この一段分の後退高さは使用するコイルワイヤｗ２の径を越える寸法とする。
【００４５】
上記各支分巻枠１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄは、図７(a)、(b)及び図８に示すように、それぞれ巻枠部とその下部で放射方向に張り出した鍔基部とからなり、最も外側の支分巻枠１１ｄから順次最も内側の支分巻枠１１ａまでその順序で直近外側の支分巻枠に直近内側の支分巻枠を装入した場合に、それぞれ直近内側の支分巻枠の鍔基部の上面が直近外側の支分巻枠の鍔基部の下面に当接して、それぞれ前者、即ち、直近内側の支分巻枠の巻枠部の先端が、後者、即ち、直近外側の支分巻枠の巻枠部の先端より前記一段分だけ突出した状態に規制されるようになっている。なお最外部の支分巻枠１１ｄの巻枠部の先端は前記支持枠１１ｅの上面より前記一段分だけ上方に突出した状態になっている。
【００４６】
前記多重巻枠１１は、以上のような構成であり、各支分巻枠１１ａ〜１１ｄ及び支持枠１ｅは相互に摺動装脱自在に構成してある。したがって必要に応じて各支分巻枠１１ａ〜１１ｄはその各先端を前記支持枠１１ｅの前面と一致するまで後退させることができるようになっている。
【００４７】
また前記多重巻枠１１の最内部の支分巻枠１１ａには、図７(a)、(b)、図９及び図１０に示すように、同図中、巻枠部の右肩側部付近に切欠部１２が構成してあり、これにコイルワイヤｗ２の先端を係止してここからコイルｃ２を巻き始めることができるようになっている。更に他の支分巻枠１１ｂ〜１１ｄの巻枠部には右側上部から下部までの範囲に切欠部１３ｂ、１３ｃ、１３ｄが形成してあり、巻き付けるべきコイルワイヤｗ２が隣接する各支分巻枠１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ間を相互にこれらの切欠部１３ｂ、１３ｃ、１３ｄを通じて移行することができるようになっている。
【００４８】
以上の多重巻枠１１を用いてコイルｃ２の製造作業を行う。まず、図示しないボビンから引き出したコイルワイヤｗ２の先端を、図９(a)に示すように、多重巻枠１１の最も内側の支分巻枠１１ａの切欠部１２に係止する。次いで、該コイルワイヤｗ２を引き出しながら該支分巻枠１１ａの巻枠部に巻き付け、図９(a)及び(b)に示すように、約３／４ほど巻いたところで、前記切欠部１２を有する側部で隣接する支分巻枠１１ｂの切欠部１３ｂを通じてその支分巻枠１１ｂに移行し、同様にその巻枠部に約３／４程巻いたところで隣接する支分巻枠１１ｃの切欠部１３ｃを通じてその支分巻枠１１ｃに移行する。その後も同様に、支分巻枠１１ｃの巻枠部に約３／４程巻いたところで隣接する支分巻枠１１ｄの切欠部１３ｄを通じてその支分巻枠１１ｄに移行し、その巻枠部のほぼ全周に巻いて巻き付け作業は完了する。
【００４９】
この後、この状態で多重巻枠１１の前面を、図１０(a)に示すように、コイルｃ２の取付対象である基板１８に近接させ、更に図１０(b)に示すように、該基板１８に圧接する。該多重巻枠１１は、この圧接過程で、その支分巻枠１１ａ〜１１ｄの先端がそれぞれ前記支持枠１１ｅ前面と一致するまで後退し、それぞれに巻き付けられていたコイルワイヤｗ２の各部が同一面内に位置する渦巻き状のコイルｃ２となり、該基板１８に押しつけられた状態となる。
【００５０】
前記基板１８として熱可塑性のポリエチレンテレフタレートシートを用い、このとき、該基板１８は、これをその上に載置した加熱板１４により１５０℃程度に１０秒ほど加熱すると、上記のようにしてその上面に押し付けられた渦巻き状のコイルｃ２は該基板１８上に接着固定されることとなる。この後、前記多重巻枠１８を引き上げると、図１１に示すように、基板１８上に渦巻き状のコイルｃ２が固定された非接触ＩＣカード用のアンテナコイルを固定した基板が完成することとなる。
【００５１】
このようにしてこの実施例によれば、簡易な構成である多重巻枠１１の各支分巻枠１１ａ〜１１ｄにコイルワイヤｗを直接に巻き、その後、これを押し出すものであるため、精度良く変形のないコイルｃ２が容易に得られるものであり、得られるコイルｃ２は、それ故、線間浮遊静電容量が少なく、かつ抵抗値と前記容量のバラツキが小さい優れたものとなる。
【００５５】
【発明の効果】
本発明の非接触ＩＣカード用アンテナコイルの製造方法によれば、簡単な器具を用いて、極めて容易に線間浮遊静電容量が少なく、かつ抵抗値と前記容量のバラツキが小さい渦巻き状の非接触ＩＣカード用アンテナコイルを製造することができることとなる。
【００５６】
また本発明の非接触ＩＣカード用アンテナコイルの製造方法によれば、多重巻枠の隣接する各支分巻枠間にコイルワイヤが隣接する他の支分巻枠に移行するための切欠部を形成したため、その間の移行がスムーズに行い得られるようになったものである。
【図面の簡単な説明】
【図７】 (a)は実施例２に用いる多重巻枠の正面図。
(b)は実施例２に用いる多重巻枠の側面図。
【図８】図７(a)のＡ−Ａ線断面図。
【図９】 (a)は多重巻枠の支分巻枠に内側の小径のそれから順に途中までコイルワイヤを巻き付けた状態を示す正面図。
(b)は多重巻枠の支分巻枠に内側の小径のそれから順に途中までコイルワイヤを巻き付けた状態を示す側面図。
【図１０】 (a)は多重巻枠の全支分巻枠にコイルワイヤを巻き付けた上で基板に近接させた状態を示す側面図。
(b)は多重巻枠の全支分巻枠にコイルワイヤを巻き付けた上で基板に当接させ、かつ全支分巻枠を同一面になるように後退させた状態を示す側面図。
【図１１】コイルを固定した基板の正面図。
【符号の説明】
１８基板
１１多重巻枠
１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ支分巻枠
１１ｅ支持枠
１２切欠部
１３ｂ、１３ｃ、１３ｄ切欠部
１４加熱板
ｃ２コイル
ｗ２コイルワイヤ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing an antenna coil for a non-contact IC card, in which data is read and written without contact with a reader / writer connector or the like via radio waves.
[0002]
[Prior art]
This type of antenna coil manufacturing method includes a manufacturing method by etching in which a copper foil or the like attached on a substrate is chemically processed to form a coil, or a spiral continuous groove is formed on a substrate by heating means. In addition, a coil manufacturing method or the like by embedding a wire in the groove simultaneously with the formation of the groove is known.
[0003]
In the former method by etching, there is a problem that a desired impedance cannot be easily obtained in the obtained coil, and in addition, there is a serious problem of processing the chemical solution after the implementation.
Moreover, since the latter method is a method of forming a groove on a substrate and embedding a wire therein as described above, it is necessary to employ a relatively thick member as the substrate. There is a problem that it cannot be carried out without using an expensive device for its implementation. Furthermore, there is a question about the shape of the groove, its accuracy, and the relative position of the wire embedded in the groove, and as a result, there is a possibility that the impedance may vary.
[0004]
In addition to the above method, there is a chip card manufacturing method proposed by Japanese Patent No. 2810547 as a method for manufacturing this type of antenna coil.
This is “a method of manufacturing a chip card comprising a transponder unit having at least one chip and one coil, wherein the chip and the coil are arranged on a common substrate and the coil wire is arranged. The formation of the coil and the connection between the coil wire end and the bonding pad of the chip are performed on the substrate, and when the coil wire is disposed to form the coil, the coil wire and the substrate are connected to each other. “Chip card manufacturing method in which joining is performed at least at several places”.
[0005]
In this manufacturing method, the impedance required for the obtained coil can be obtained relatively easily, and this method is excellent in that respect, but there is a problem that an expensive apparatus is required to implement this method.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention eliminates the problems of the prior art as described above, can easily obtain the necessary impedance, and can easily manufacture an antenna coil for a non-contact IC card with a simple device. It is an object of the present invention to provide a method for manufacturing a card antenna coil.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, a plurality of branch winding frames having different diameters are concentrically overlapped with each other so that the center side branch winding frame protrudes in the axial direction one by one from the outer branch winding frame. Using multiple reels, which are multiple reels that can advance and retract each branch reel in the axial direction as necessary, and make the front end face of all the branch reels the same plane,
The coil wire is wound sequentially from the central branch winding frame to the outer branch winding frame, or from the outer branch winding frame to the central branch winding frame, with a predetermined spacing inside and outside. After that, each of the branch winding frames is moved forward and backward in the axial direction as necessary to remove the coils while keeping the front end surfaces of all the branch winding frames on the same plane, and at the same time, the coils on the substrate. In the manufacturing method of the antenna coil for non-contact IC card by fixing
For the non-contact IC card in which a notch portion for transferring a coil wire to another adjacent branch winding frame is formed between the adjacent branch winding frames as the multiple winding frame . It is a manufacturing method of an antenna coil.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is a multi-use heavy spool, the branch or bobbin outside the branch or reel of the center side, or sequentially wound coil wire from the outside of the branch or reel to branch or winding frame on the center side A coil-shaped coil having a predetermined interval inside and outside, and then removing the coil from the multiple winding frame and fixing it to the substrate at the same time is a method for producing an antenna coil for a non-contact IC card. .
[0023]
The multiple winding frame is formed by concentrating a plurality of branch winding frames having different diameters in a concentric manner, with the center side branch winding frame protruding in an axial direction step by step from the outer branch winding frame. In addition, each branch winding frame is moved forward and backward in the axial direction as necessary, and the front end surfaces of all the branch winding frames can be made to coincide with each other.
[0024]
The pre-Symbol multiwound frame, between each branch or spool adjacent to each other, to use a material obtained by forming a notch to shift to another branch or bobbin which the coil wire is adjacent.
[0025]
The coil wire is suitable uses it to produce a coil according to purpose. Then, as described above, this is sequentially wound from the central branch winding frame to the outer branch winding frame or from the outer branch winding frame to the central branch winding frame. Thus, a spiral coil having a predetermined interval inside and outside is formed.
[0026]
Even if the coil wire is wound around such a multi-winding frame by fixing the multi-winding frame and moving the coil wire in a rotating state around it, the coil wire can be pulled out freely. Otherwise, it may be performed by rotating the multiple reel without moving.
[0027]
After that, as described above, each of the branch winding frames is moved forward and backward in the axial direction to remove the coils while keeping the front end surfaces of all the branch winding frames in the same plane, and at the same time, fix the coils to the substrate. To do. Specifically, the front end face of the multiple reels can be made the same by moving the outer split reels as far as necessary, or by retracting the central split reel as much as necessary. it can.
[0028]
Thus, the coil can be easily removed and the coil is fixed to the substrate. As the substrate, the same member as that of the above-described embodiment of the present invention is employed. And a coil is fixed on the board | substrate using an adhesive agent, for example.
[0029]
Thus, according to the present invention, it is possible to easily manufacture an antenna coil with a small amount of floating capacitance between lines and a small variation in resistance and capacitance with a simple device.
[0030]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0042]
7 to 11 shows the embodiment according to the present invention, FIGS. 7 (a) is a front view of a multi-bobbin, FIG. 7 (b) is a side view of a multi-bobbin, FIG. 8 7 FIG. 9A is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 9A, and FIG. 9A is a front view showing a state in which a coil wire is wound halfway around the branch winding frame of the multiple winding frame in order from the inner small diameter. Fig. 10A is a side view showing a state in which the coil wire is wound on the branch winding frame of the multiple winding frame in order from the inner small diameter to the middle, and Fig. 10 (a) shows the coil wire wound on all the branch winding frames of the multiple winding frame. FIG. 10 (b) is a side view showing the state of being close to the substrate above, and FIG. FIG. 11 is a front view of a substrate on which a coil is fixed. FIG.
[0043]
In this embodiment, as shown in FIGS. 7 (a), (b) and FIG. 8, four branch winding frames 11a, 11b, 11c, and 11d having different diameters are concentrically overlapped with each other, and A multi-winding frame 11 constituted by supporting the outermost portion with a support frame 11e is used.
[0044]
This multiple winding frame 11 is in a state in which the tip of the central branch winding frame 11a protrudes most, and the other branch winding frames 11b, 11c, and 11d are sequentially placed with respect to the branch winding frame on the nearest inner side. Overlay and fit so that they are retracted one step at a time. The receding height for one step is a dimension that exceeds the diameter of the coil wire w2 to be used.
[0045]
Each of the branch winding frames 11a, 11b, 11c, and 11d, as shown in FIGS. 7 (a), (b), and FIG. 8, is composed of a winding frame portion and a flange base portion projecting radially at the lower portion thereof. When the most recent branch winding frame is inserted into the most recent branch winding frame in that order from the outermost branch winding frame 11d to the innermost branch winding frame 11a in sequence, The upper surface of the collar base portion of the split frame is in contact with the lower surface of the collar base portion of the nearest outer branch frame, and the former, that is, the tip of the reel frame portion of the latest inner branch frame is the latter, that is, It is regulated to be in a state where it protrudes by one step from the tip of the winding frame portion of the most recent outer branch winding frame. Note that the front end of the winding frame portion of the outermost branch winding frame 11d protrudes upward by one step from the upper surface of the support frame 11e.
[0046]
The multiple winding frame 11 is configured as described above, and each of the branch winding frames 11a to 11d and the support frame 1e are configured to be slidable and detachable from each other. Accordingly, each of the branch winding frames 11a to 11d can be retracted as necessary until the front ends thereof coincide with the front surface of the support frame 11e.
[0047]
In addition, the innermost split winding frame 11a of the multiple winding frame 11 includes, as shown in FIGS. 7 (a), (b), FIG. 9 and FIG. A notch portion 12 is formed in the vicinity, and the tip end of the coil wire w2 is locked thereto, and the coil c2 can be started to be wound from here. Further, notches 13b, 13c, and 13d are formed in the range from the upper right side to the lower side in the winding frame portions of the other divided winding frames 11b to 11d, and each of the divided winding frames adjacent to the coil wire w2 to be wound is formed. 11a, 11b, 11c, and 11d can be moved to each other through these notches 13b, 13c, and 13d.
[0048]
The coil c2 is manufactured using the multiple winding frame 11 described above. First, the tip end of the coil wire w2 drawn out from a bobbin (not shown) is engaged with the notch 12 of the innermost divided winding frame 11a of the multiple winding frame 11 as shown in FIG. Next, the coil wire w2 is pulled out and wound around the winding frame portion of the branch winding frame 11a. As shown in FIGS. 9A and 9B, when the coil wire w2 is wound about 3/4, the notch portion 12 is It shifts to the branch winding frame 11b through the notch 13b of the adjacent branch winding frame 11b on the side having the same, and similarly, the notch of the adjacent branch winding frame 11c is wound about 3/4 on the winding frame portion. It shifts to the branch winding frame 11c through the part 13c. After that, similarly, when about 3/4 is wound around the winding frame portion of the branch winding frame 11c, the branch winding frame 11d is transferred to the branch winding frame 11d through the cutout portion 13d of the adjacent branch winding frame 11d. Winding work is completed by winding almost all around.
[0049]
Thereafter, in this state, the front surface of the multiple reel 11 is brought close to the substrate 18 to which the coil c2 is attached as shown in FIG. 10 (a), and further, as shown in FIG. 10 (b). 18 is pressed. In this press-contacting process, the multiple winding frame 11 is retracted until the tips of the branch winding frames 11a to 11d are aligned with the front surface of the support frame 11e, and the portions of the coil wire w2 wound around each of the multiple winding frames 11 are the same surface. The spiral coil c <b> 2 is located inside and is pressed against the substrate 18.
[0050]
A thermoplastic polyethylene terephthalate sheet is used as the substrate 18. At this time, when the substrate 18 is heated to about 150 ° C. for about 10 seconds by the heating plate 14 placed thereon, the upper surface thereof is formed as described above. The spiral coil c <b> 2 pressed against the substrate 18 is bonded and fixed on the substrate 18. Thereafter, when the multiple winding frame 18 is pulled up, as shown in FIG. 11, a substrate on which a non-contact IC card antenna coil having a spiral coil c2 fixed on the substrate 18 is completed is completed. .
[0051]
As described above, according to this embodiment, the coil wire w is directly wound around each of the divided winding frames 11a to 11d of the multiple winding frame 11 having a simple configuration, and then the coil wire w is pushed out. A coil c2 having no deformation can be easily obtained, and the obtained coil c2 is excellent in that the floating capacitance between the lines is small and the variation in the resistance value and the capacitance is small.
[0055]
【The invention's effect】
According to the manufacturing method of the non-contact IC card antenna coil of the present invention, with easy single instrument, very easily less interline stray capacitance, and the resistance value and the capacitance variation is small spiral and thus capable of producing an antenna coil for non-contact IC card.
[0056]
Further, according to the method of manufacturing an antenna coil for a non- contact IC card of the present invention , the notch portion for transferring the coil wire to another adjacent winding frame between adjacent branch winding frames of the multiple winding frame is provided. Since it was formed, the transition between them can be performed smoothly.
[Brief description of the drawings]
7A is a front view of a multiple winding frame used in Example 2. FIG.
(b) is the side view of the multiple winding frame used for Example 2. FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 9 (a) is a front view showing a state in which a coil wire is wound halfway around the branch winding frame of the multiple winding frame in order from the inner small diameter.
(b) is a side view showing a state in which a coil wire is wound around a branch winding frame of a multiple winding frame in order from the inner small diameter in order.
FIG. 10A is a side view showing a state in which a coil wire is wound around all the branch winding frames of the multiple winding frame and then brought close to the substrate.
FIG. 5B is a side view showing a state in which the coil wire is wound around all the branch winding frames of the multiple winding frame, brought into contact with the substrate, and all the branch winding frames are retracted so as to be in the same plane.
FIG. 11 is a front view of a substrate on which a coil is fixed.
[Explanation of symbols]
18 Substrate 11 Multiple winding frame 11a, 11b, 11c, 11d Branch winding frame 11e Support frame 12 Notch 13b, 13c, 13d Notch 14 Heating plate c2 Coil w2 Coil wire

Claims

径の異なる複数の支分巻枠を同心状に、かつその中央側の支分巻枠を順次外側の支分巻枠より一段階ずつ軸方向に突出させた状態に重ね合わせた多重巻枠であって、必要に応じて、各支分巻枠を軸方向に進退させ、全支分巻枠の前端面を同一面にすることができる多重巻枠を使用し、A multi-winding frame in which a plurality of branch winding frames with different diameters are concentrically overlapped with each other in a state where the branch winding frame on the center side is projected in the axial direction step by step from the outer branch winding frame. If necessary, use multiple winding frames that can advance and retract each branch winding frame in the axial direction and make the front end surfaces of all the branch winding frames the same plane,
その中央側の支分巻枠から外側の支分巻枠に、または外側の支分巻枠から中央側の支分巻枠に順次コイルワイヤを巻いて、内外に所定の間隔を持たせた渦巻き状のコイルを構成し、その後、該各支分巻枠を必要に応じて軸方向に進退移動させて全支分巻枠の前端面を同一面にしながら該コイルを外すと同時に基板に該コイルを固定することによる非接触ＩＣカード用アンテナコイルの製造方法に於いて、 The coil wire is wound sequentially from the central branch winding frame to the outer branch winding frame, or from the outer branch winding frame to the central branch winding frame, with a predetermined spacing inside and outside. After that, each of the branch winding frames is moved forward and backward in the axial direction as necessary to remove the coils while making the front end surfaces of all the branch winding frames the same surface, and at the same time, the coils on the substrate. In the manufacturing method of the antenna coil for non-contact IC card by fixing
前記多重巻枠として、その隣接する各支分巻枠間に、コイルワイヤが隣接する他の支分巻枠に移行するための切欠部を形成したものを使用することとした非接触ＩＣカード用アンテナコイルの製造方法。For the non-contact IC card in which a notch portion for transferring a coil wire to another adjacent branch winding frame is formed between the adjacent branch winding frames as the multiple winding frame. Manufacturing method of antenna coil.