JP3797372B2 - 描画命令のフックを利用した画像の転送 - Google Patents

描画命令のフックを利用した画像の転送 Download PDF

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Description

本発明は、ネットワークを介して接続された画像供給装置と画像表示装置とを含む画像表示システムに関する。
画像を投写表示するプロジェクタの一種として、ネットワークを介してパーソナルコンピュータから供給された画像を投写表示することができるプロジェクタ(以下、「ネットワークプロジェクタ」とも呼ぶ)が提案されている(例えば特許文献1)。また、このようなネットワークプロジェクタに、ネットワークを介してパーソナルコンピュータから画像を供給するために、VNC(Virtual Network Computing)とよばれる技術が利用されている。
国際公開第01/093583号パンフレット
しかしながら、VNCを利用する場合には、コンピュータ内のVRAM(フレームメモリ)からRAM(システムメモリ)に画像を一旦転送し、その後、RAMから画像を取得してネットワークを介してプロジェクタに転送している。VRAMからRAMへの画像データの転送にはかなりの時間が掛かるため、全体として十分な転送速度が得られない場合があった。このような問題は、ネットワークプロジェクタシステムに限らず、一般に、ネットワークを介して画像供給装置から画像表示装置に画像を供給して表示させるシステムに共通する問題であった。
本発明は、ネットワークを介して画像表示装置に画像を転送する際の転送スピードを向上させる技術を提供することを目的とする。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明による第1の画像供給装置は、ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させるための画像供給装置であって、
画像の描画命令を発行可能なアプリケーションプログラムと、
前記アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、
前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールと、
前記転送用画像格納領域から画像を取得するとともに、取得した画像を前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する画像転送処理モジュールと、
を備え、
前記フック処理モジュールは、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する機能とを有し、
前記描画モジュールは、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する機能と、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能とを有し、
前記画像転送処理モジュールは、
(i)所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、
(ii)前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得し、
(iii)前記第1の変化領域に相当する画像部分と、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域に含まれずかつ前記ヒストリ領域に含まれる領域に相当する画像部分とを前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得し、
(iv)取得した画像部分を、前記第1と第2の変化領域の和である画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送することを特徴とする。
この画像供給装置によれば、特定の描画命令が発行された場合には、描画モジュールの代わりにフック処理モジュールがその描画命令をフックして取得し、汎用メモリ内の画像を描画するので、従来のように、転送対象となる画像の全体をVRAMからRAM(汎用メモリ)に転送する場合に比べて転送処理全体のスピードを向上させることができる。また、第2の変化領域のうちで第1の変化領域とヒストリ領域のいずれにもに含まれない領域はフック処理モジュールでは描画されていない領域であるが、この画像はフレームメモリから取得するので、欠落無しに画像を転送することが可能である。さらに、第1の変化領域に相当する画像部分と、第2の変化領域のうちで第1の変化領域に含まれずかつヒストリ領域に含まれる領域に相当する画像部分をフレームメモリから取得することなく転送用画像格納領域から取得するので、これらの画像部分の取得に要する時間を短縮することができる。
本発明による第2の画像供給装置は、ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させるための画像供給装置であって、
画像の描画命令を発行可能なアプリケーションプログラムと、
前記アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、
前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールと、
前記転送用画像格納領域から画像を取得するとともに、取得した画像を前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する画像転送処理モジュールと、
を備え、
前記フック処理モジュールは、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する機能とを有し、
前記描画モジュールは、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する機能と、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能とを有し、
前記画像転送処理モジュールは、
(i)所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、
(ii)前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得し、
(iii)前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域の少なくとも一方に含まれる領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得し、
(iv)取得した画像部分を、前記第2の変化領域と同一である画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送することを特徴とする。
この第2の画像供給装置においても、特定の描画命令が発行された場合には、描画モジュールの代わりにフック処理モジュールがその描画命令をフックして取得し、汎用メモリ内の画像を描画するので、従来のように、転送対象となる画像の全体をVRAMからRAM(汎用メモリ)に転送する場合に比べて転送処理全体のスピードを向上させることができる。また、第2の変化領域のうちで第1の変化領域とヒストリ領域のいずれにもに含まれない領域はフック処理モジュールでは描画されていない領域であるが、この画像はフレームメモリから取得するので、欠落無しに画像を転送することが可能である。さらに、第2の変化領域のうちで第1の変化領域とヒストリ領域の少なくとも一方に含まれる領域に相当する画像部分をフレームメモリから取得することなく転送用画像格納領域から取得するので、これらの画像部分の取得に要する時間を短縮することができる。
なお、前記画像転送処理モジュールは、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域とヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得して前記転送用画像格納領域に書き込んだ後に、前記画面更新領域に相当する画像部分を前記転送用画像格納領域から取得するようにしてもよい。
この構成によれば、ネットワークを介して最終的に画像を転送する際に、画像を1つの転送用画像格納領域から取得できるので、処理が単純になる。
なお、前記画像転送処理モジュールは、
前記画像転送処理モジュールの起動時に前記フック処理モジュールを前記アプリケーションプログラムにロードし、前記画像転送処理モジュールの実行終了時に前記フック処理モジュールを前記アプリケーションプログラムからアンロードするように構成されていてもよい。
この構成によれば、画像転送処理が行われる場合にのみフック処理モジュールが働くので、フック処理が不要な場合にフック処理モジュールが望ましくフック処理を実行してしまうことを防止することができる。
なお、本発明は種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像表示システム、画像表示システムを構成する画像供給装置及び画像表示装置、画像供給装置に利用されるフック処理モジュール及び画像転送処理モジュール、画像供給方法、それら方法又は装置を実現するためのコンピュータプログラム、それらのコンピュータプログラムを記録した記録媒体などの種々の態様で実現することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
図1は本発明の一実施例として画像表示システムの構成を示す説明図である。本実施例の画像表示システム10は、画像供給装置としてのパーソナルコンピュータ100と、画像表示装置としてのプロジェクタ200と、コンピュータ100とプロジェクタ200とをつなぐネットワーク300と、を備えている。コンピュータ100は、ネットワーク300を介して画像をプロジェクタ200供給して、プロジェクタ200に画像を投写させて投写表示画面70に表示させる機能を有している。
図2は、コンピュータ100とプロジェクタ200の内部構成を示すブロック図である。コンピュータ100は、CPU102と、ROM104と、汎用メモリ(「システムメモリ」とも呼ぶ)としてのRAM106と、ハードディスクドライブ108と、キーボードやポインティングデバイスなどで構成される入力部110と、ネットワークインタフェース部112と、フレームメモリとしてのVRAM114と、グラフィックコントローラ116と、液晶ディスプレイなどの表示デバイス118と、これら各要素を接続するバス120と、を備えている。
RAM106には、アプリケーションプログラム122と、グラフィカルデバイスインタフェース(GDI:Graphics Device Interface)124と、ディスプレイドライバ126と、プロジェクタドライバ128と、画像転送処理モジュールとしてのVNCサーバ130と、を含む各種コンピュータプログラムが格納されている。なお、GDI124と、ディスプレイドライバ126と、プロジェクタドライバ128は、オペレーティングシステムの一部として機能する。なお、本実施例においては、オペレーティングシステムとして、マイクロソフト社によって提供されるWindows(登録商標)を想定している。このような各種コンピュータプログラムは、フレキシブルディスクやCD−ROM等の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。
プロジェクタ200は、CPU202と、ROM204と、RAM206と、各種の操作ボタンを含む入力部210と、ネットワークインタフェース部212と、画像処理部214と、光源ランプと液晶パネルと投写光学系を含む投写部216と、これら各要素を接続するバス218と、を備えている。ROM204には、画像処理ドライバ228と、VNCクライアント230とを含む各種コンピュータプログラムが格納されている。
以下ではまず、実施例におけるコンピュータ100の機能を説明する前に、比較例として、VNCサーバを用いた従来のコンピュータの機能を説明する。
図3は、比較例におけるコンピュータのソフトウェアとハードウェアの階層構造を示す説明図である。アプリケーションプログラム122とVNCサーバ130は、アプリケーションプログラム層(「ユーザアプリケーションプログラム層」とも呼ぶ)に属する。GDI124とディスプレイドライバ126とプロジェクタドライバ128は、カーネル層に属する。また、汎用メモリとしてのRAM106と、ネットワークインタフェース部112と、VRAM114と、グラフィックコントローラ116と、表示デバイス118は、ハードウェア層に属する。
第1実施例では、アプリケーションプログラム122としてプレゼンテーションプログラム(例えばマイクロソフト社のPowerPoint)を使用した場合について説明する。
アプリケーションプログラム122は、GDI124に対して各種の描画要求を発行する。GDI124は、表示装置(コンピュータ100の表示デバイス118やプロジェクタ200)や印刷装置(図示せず)などへの描画を統一的に管理しているコンピュータプログラムである。良く知られているように、GDI124は、「GDI関数」と呼ばれる描画に関するアプリケーションプログラムインタフェース(API:Application Program Interface)を各種のアプリケーションプログラムに対して提供している。なお、APIとは、一般に、アプリケーションプログラムがオペレーティングシステムの持つ様々な機能を利用するための手続きの集まりを言う。
アプリケーションプログラム122は、GDI124に対して、例えばプレゼンテーションファイルに含まれているプレゼンテーションシートの画像の描画要求を発行する。通常は、描画要求には、画像の出力先に関する情報(即ち、画像を表示装置に出力するか、印刷装置に出力するかを指定する情報)も含まれている。
なお、GDI124の代わりに、他の汎用の描画用APIを使用することも可能である。「汎用の描画用API」とは、多数のアプリケーションプログラムに対して共通に使用されるAPIを意味している。
GDI124と、ディスプレイドライバ126と、プロジェクタドライバ128の全体は、描画命令に従って描画処理を実行する描画モジュールとして機能する。具体的には、GDI124は、アプリケーションプログラム122から出された描画要求を受け取り、その描画要求に基づいて画像の出力先をチェックし、その出力先が表示装置であれば、ディスプレイドライバ126とプロジェクタドライバ128のそれぞれに対して描画要求を渡す。
ディスプレイドライバ126は、受け取った描画要求に従ってVRAM114内に画像データを描画する。なお、よく知られているように、描画要求としては、画面の全体を描画するものに限らず、画面の一部を描画するものも多用される。画面の一部を描画する描画命令を受けた場合には、ディスプレイドライバ126は、VRAM114内で描画対象となっている領域(「変化領域」とも呼ぶ)の画像部分のみを描画する。グラフィックコントローラ116は、VRAM114内に描画された画像データ(即ち、ビットマップデータ)に基づいて、表示デバイス118に画像を表示する。一方、プロジェクタドライバ128は、GDI124から受け取った描画要求に従って、VRAM114内の描画対象領域(すなわち変化領域)の位置及びサイズを表す変化領域情報106aをRAM106内に書き込む。
図4(A),(B)は、RAM106内の変化領域情報106aと画像データ格納領域106bの例を示す説明図である。ここでは、プロジェクタで投写表示されるべき画像が図4(A)から図4(B)のように変化する例を想定する。後述するように、画像データ格納領域106bには、VNCサーバ130によってVRAM114から転送された画像データが格納される。画像データ格納領域106bは、VRAM114(フレームメモリ)と同じデータ容量を有することが好ましい。
変化領域Raは、図4(A)から図4(B)に画像を変更する際の描画命令によって描画される画像部分の領域である。この変化領域Raに関する変化領域情報106aは、変化領域Raの基準点(通常は左上点)のx座標Xa及びy座標Yaと、変化領域Raの幅Wa及び高さHaとを含んでいる。なお、基準点の座標(Xa,Ya)は、変化領域Raの位置を示すデータであり、幅Waと高さHaは変化領域Raのサイズを示すデータである。
VNCサーバ130は、RAM106内の変化領域情報106aを参照して、変化領域Raの画像データを、VRAM114からRAM106内の画像データ格納領域106bに転送する。この画像データ格納領域106bは、例えばコンピュータ100又はプロジェクタ200の表示解像度に等しいサイズのメモリ領域である。VNCサーバ130は、さらに、画像データ格納領域106bから変化領域Raの画像データを読み出して、変化領域Raの変化領域情報106aと画像データとを含む画面更新メッセージを作成する。
図5は、画面更新メッセージの構造を示す説明図である。この画面更新メッセージは、VNCプロトコルに規定されているフレームバッファアップデート「FramebufferUpdate」の構造に準じている。画面更新メッセージは、メッセージの種類を示すメッセージヘッダ部と、メッセージのパラメータを示すパラメータ部とを有している。
メッセージヘッダ部には、メッセージの種類を示すメッセージタイプ(1バイト)と、変化領域の数を示す変化領域数(2バイト)とが含まれる。画面更新メッセージを示すメッセージタイプのデータ値は「0」である。変化領域数のデータ値は通常は「1」に設定される。但し、RAM106内に複数の変化領域に関する変化領域情報106aが未処理で残っている場合には、画面更新メッセージがそれらの複数の変化領域に関する情報(変化領域情報及び画像データ)を含むように画面更新メッセージを構成することも可能である。画面更新メッセージに含まれる変化領域情報を「画面更新領域情報」とも呼ぶ。なお、メッセージタイプデータと変化領域数データとは1バイトのパディングを介して区分されている。
パラメータ部には、変化領域の基準点のx座標(2バイト)及びy座標(2バイト)と、変化領域の幅(2バイト)及び高さ(2バイト)と、変化領域の画像データの転送時のエンコーディング形式(4バイト)と、変化領域の画像データ(nバイト)と、が含まれている。エンコーディング形式としては、JPEG形式(データ値「7」)等の予め定められた形式が使用される。
VNCサーバ130は、こうして作成した画面更新メッセージをネットワークインタフェース部112を介してプロジェクタ200に転送する。
このように、図3に示す比較例では、一旦VRAM114に格納された画像データを汎用メモリであるRAM106に転送した後で、RAM106内にある画像データをプロジェクタ200に転送している。このため、VRAM114からRAM106に転送するためにかなりの時間を要してしまい、十分な転送速度が得られない場合があった。
図6は、第1実施例におけるコンピュータのソフトウェアとハードウェアの階層構造を示す説明図である。図3に示した比較例との違いは、アプリケーションプログラム122とGDI124との間に、フック処理モジュール400が追加されている点と、RAM106内に2種類の変化領域情報106a1,106a2(以下、「変化領域情報A1,A2」と呼ぶ)が格納されている点と、RAM106内に転送ヒストリ情報106c(以下、「転送ヒストリ情報HA1」と呼ぶ)が格納されている点であり、他の構成は図3と同じである。フック処理モジュール400は、アプリケーションプログラム122が発行する特定の描画命令をフックして先取りし、後述する処理を実行する。他の描画命令は通常通りGDI124によって処理される。なお、フック処理モジュール400は、アプリケーションプログラム122に応じた適切な特定の描画命令のみをフックするように、各アプリケーションプログラム専用に構成されることが好ましい。
なお、フック処理モジュール400も一種の描画用APIと考えることも可能であるが、GDI124のような汎用の描画用APIとは区別される。すなわち、フック処理モジュール400は、典型的には特定の描画命令のみを処理するように構成されているのに対して、GDI124はすべての描画命令を処理するように構成されている点で相違する。
フック処理モジュール400は、例えばDLL(ダイナミックリンクライブラリ)としてアプリケーションプログラム122にロード(インストール)される。一般に、アプリケーションプログラムは「プロセス」という単位で動作している。また、アプリケーションプログラムの実行中は、そのプロセス内に複数のモジュール(GDI32.DLLやKernel32.DLLなど)がロードされており、アプリケーションプログラムはそれらのモジュール内の関数を利用することによって各種の動作を行っている。フック処理モジュール400の「ロード」とは、アプリケーションプログラム122のプロセス内に、フックプロシージャが実装されているモジュール400を組み込むすることを意味している。
フック処理モジュール400がロードされる際には、アプリケーションプログラム122から発行される特定の描画命令の関数アドレスが、フック処理モジュール400内に実装されている独自機能を実行するための別の関数のアドレスに差し替えられる。この独自機能の関数内では、変化情報と画像データのRAMへの書き込み処理(後述する)が実行され、その後、通常のGDI関数が実行される。フック処理モジュール400をアンロードする際には、ロード時に差し替えられていた関数アドレスを元に戻した後に、プロセス内にロードされていたフック処理モジュール400がアンロードされる。
なお、フック処理モジュール400は、必要に応じていつでもアプリケーションプログラム122にロードしたり、アンロードしたりすることが可能である。但し、VNCサーバ130が起動する際に、動作中の特定のアプリケーションプログラム122(本実施例ではプレゼンテーションプログラム)にフック処理モジュール400をロードし、また、VNCサーバ130を終了するときにフック処理モジュール400をアンロードするように、VNCサーバ130を構成することが好ましい。こうすれば、VNCサーバ130が実行中の期間にのみフック処理モジュール400を動作させることができるので、コンピュータ100上でVNCサーバ130が実行されていない(起動していない)ときに描画命令をフックしてしまい、望ましくない結果が生じることを回避することができる。なお、本明細書において、「コンピュータ100上でVNCサーバ130が実行されている」という文言は、VNCサーバ130のプロセスが起動されていることを意味している。
図7は、2つの変化領域情報A1,A2と転送ヒストリ情報HA1の例を示す説明図である。図7(A−1)〜(A−3)は時刻t0における状態を示しており、図7(B−1)〜(B−3)は時刻t1における状態を示している。VNCサーバ130は、所定の時間間隔で転送処理を繰り返し実行しており、時刻t0で転送が実行された後に、時刻t1において次回の転送が実行されるものと仮定している。
図7(A−1)に示す第1の変化領域情報A1は、フック処理モジュール400(図6)によってRAM106内の画像データ格納領域106bに直接描画された領域RA1(「変化領域RA1」と呼ぶ)を表している。この変化領域RA1内の画像を「画像G1」と呼ぶ。第1の変化領域情報A1は、フック処理モジュール400によってRAM106内に書き込まれる。図7(A−2)に示す第2の変化領域情報A2は、ディスプレイドライバ126(図6)によってVRAM114内に描画された領域RA2(「変化領域RA2」と呼ぶ)を表している。この変化領域RA2内の画像を「画像G2」と呼ぶ。第2の変化領域情報A2は、プロジェクタドライバ128によってRAM106内に書き込まれる。図7(A−3)に示す転送ヒストリ情報HA1は、先行する所定の期間においてフック処理モジュール400によって画像データ格納領域106bに直接描画されVNCサーバ130によって転送された過去の第1の変化領域RA1(「ヒストリ領域」と呼ぶ)を表している。本実施例では、直前の転送処理において転送対象となった第1の変化領域のみをヒストリ領域として設定している。但し、先行する複数回の転送処理における変化領域をヒストリ領域とすることも可能である。時刻t0の直前の転送処理では第1の変化領域RA1が存在しておらず、従って、時刻t0では転送ヒストリ情報HA1も登録されていないものと仮定している。なお、転送ヒストリ情報HA1は、VNCサーバ130によってRAM106内に書き込まれる。
なお、図7の例では各領域を同一の画面領域SCA内に配置された状態が示されている。ここで、「画面領域SCA」とは、VRAM114に格納される画像の全体の領域を意味しており、これは、画像データ格納領域106b全体の領域と等しい。厳密に言えば、第1の変化領域RA1は画像データ格納領域106b内のアドレスで定義された領域であり、第2の変化領域RA2はVRAM114内のアドレスで定義された領域であるが、これらは同じ画面領域SCAで表現することができる。
図7(B−1)〜(B−3)に示すように、時刻t1では、第1の変化領域情報A1が存在せず、第2の変化領域情報A2は画像G1の領域(すなわち、時刻t0における第1の変化領域RA1と同じ領域)を表すものとなっている。このような状態は、この画像G1の描画命令が、時刻t0の直前にフック処理モジュール400によってフックされて処理され、その後、時刻t0とt1の間に描画モジュール124,126,128によって処理されたときに生じ得る。なお、図7(B−3)に示すように、時刻t1では、時刻t0における第1の変化領域情報A1が転送ヒストリ情報HA1として登録されている。図7(B−3)では、図示の便宜上、ヒストリ領域RHA1を一点鎖線で描いている。以下で説明する転送処理(VNCサーバ130による処理)では、これらの時刻t0,t1における転送処理について説明する。
図8は、実施例におけるフック処理モジュール400とVNCサーバ130の動作を示すフローチャートである。ステップS10〜S16はフック処理モジュール400によって実行され、ステップS20〜S26はVNCサーバ130によって定期的に実行される。
フック処理モジュール400は、アプリケーションプログラム122から特定の描画命令が発行されたときに、ステップS10においてその描画命令をフックして、GDI124の代わりにその描画命令を取得する。なお、フック処理モジュール400がフックする描画命令は、すべての描画命令ではなく、限られた特定の描画命令のみに限定することが好ましい。この理由は、アプリケーションプログラム122が発行する描画命令には多数のものがあるので、そのすべてをフックするようにすると、却って処理速度を低下させたり、所望の描画を行えなかったりする可能性があるからである。
ステップS12では、取得した描画命令に応じて変化領域情報を登録する処理が実行される。具体的には、フック処理モジュール400が、描画命令に従って描画が行われる領域(図7(A−1)の変化領域RA1)の位置とサイズを取得し、その変化領域を表す変化領域情報A1をRAM106に直接書き込む処理を実行する。
ステップS14では、変化領域RA1の画像データの書込処理が実行される。具体的には、フック処理モジュール400が、描画命令に従って変化領域RA1内の画像データを展開して、その画像データをRAM106内の画像データ格納領域106bに直接書き込む処理を実行する。
ステップS16では、フック処理モジュール400が、ステップS10で取得した描画命令に従って通常のGDI関数を呼び出して描画処理を実行させる。なお、ディスプレイドライバ126とプロジェクタドライバ128(図6)は、図3に示した比較例と同様に、GDI124から受け取った描画命令に従ってそれぞれの処理を実行する。すなわち、ディスプレイドライバ126がVRAM114内に画像を描画し、プロジェクタドライバ128がその描画領域を示す変化領域情報A2をRAM106内に書き込む。
一方、VNCサーバ130は、ステップS20において、プロジェクタ200に転送すべき画像データの領域(「画面更新領域」と呼ぶ)を決定する。図9は、ステップS20の詳細手順を示すフローチャートである。ステップS50,S52では、第1と第2の変化領域情報A1,A2が取得される。前述したように、第1の変化領域情報A1は、フック処理モジュール400によってRAM106内の画像データ格納領域106bに描画された領域を表す情報であり、フック処理モジュール400によってRAM106内に書き込まれたものである。一方、第2の変化領域情報A2は、ディスプレイドライバ126によってVRAM114内に描画された領域を表している情報であり、プロジェクタドライバ128によってRAM106内に書き込まれたものである。
図10(A)は、時刻t0における2つの変化領域RA1,RA2とヒストリ領域RHA1を示している。但し、時刻t0ではヒストリ領域RHA1は存在しない。
なお、図10(A)の例では、2つの変化領域RA1,RA2は部分的に重なっているが、2つの変化領域RA1,RA2はこれ以外の種々の関係を取る場合がある。例えば、2つの変化領域RA1,RA2が全く重なり合わない場合も存在し、両者が完全に重なり合う場合も存在する。例えば、フック処理モジュール400が特定の描画命令に従って描画を行い、その後、通常の描画モジュール124,126,128が同じ描画命令に従って同じ領域の描画を行った場合には、2つの変化領域RA1,RA2は同一となる。但し、同じ描画命令を実行したときにも、各モジュールの設定によっては、2つの変化領域RA1,RA2に若干の差異が生じる場合もあり得る。
図10(B)は、時刻t0においてVNCサーバ130が画像転送時にRAM106から画像を直接取得する領域TG1を示しており、図10(C)はVRAM114から画像を取得する領域TG2を示している。これらの領域TG1,TG2を「転送領域」とも呼ぶ。この例から理解できるように、転送ヒストリ情報HA1が存在しないときには、第1の変化領域RA1(=TG1)の画像はRAM106内から直接取得され、また、第2の変化領域RA2のうちで第1の変化領域RA1に含まれない部分の領域TG2の画像は、VRAM114から取得される。このように区別する理由は、VRAM114から取得する画像を可能な限り少なくして、その取得に要する時間を少なくするためである。例えば、2つの変化領域RA1,RA2が完全に重なる場合には、VRAM114から画像を取得する必要が無くなるので、転送処理を高速に行うことができる。図10(D)は、時刻t0においてVNCサーバ130によって転送される領域全体(画面更新領域TTG)を示している。この画面更新領域TTGは、第1と第2の変化領域RA1,RA2の和領域に相当する。
なお、第1の変化領域情報A1に複数の描画命令に対応する複数の情報が含まれている場合がある。この場合には、これらの複数の描画命令の描画領域の和領域が第1の変化領域RA1となる。第2の変化領域RA2についても同様である。
図9のステップS54では、2種類の変化領域情報A1,A2で表される変化領域RA1,RA2の差分を計算する。具体的には、第2の変化領域RA2の中で、第1の変化領域RA1に含まれない領域TG2(図10(C))が算出される。
ステップS56では転送ヒストリ情報HA1が取得され、ステップS58においてヒストリ領域RHA1と第2の変化領域RA2との差分が計算される。このステップS58の処理は、第2の転送領域TG2(転送時にVRAM114から画像が取得される領域)を調整するための処理である。時刻t0では転送ヒストリ情報HA1が存在しないので、この処理内容については時刻t1での処理の即して後に説明する。ステップS60では、転送ヒストリ情報HA1を廃棄し、ステップS62では、第1の変化領域情報A1を転送ヒストリ情報HA1として登録する。この結果、時刻t0における第1の変化領域情報A1が、次の時刻t1における転送ヒストリ情報HA1として利用できることとなる。
ステップS64では、画面更新領域TTG(図10(D))の最適化処理が実行される。図11は、画面更新領域の最適化処理の内容を示す説明図である。図11(A)は、図10(D)と同じ画面更新領域TTGを示している。最適化処理では、図11(B)に示すように、画面更新領域TTGを互いに重ならない隣接する矩形領域R11〜R13に分割する。そして、これらの矩形領域R11〜R13が、最適化後の画面更新領域として採用される。個々の画面更新領域R11〜R13は矩形なので、最適化前の画面更新領域TTGを包含するような矩形形状の画像を転送する場合に比べて、転送される画像データ量を削減することが可能である。
図8のステップS22では、画面更新領域に相当する画像部分の画像データが取得される。図12は、ステップS22の詳細手順を示すフローチャートである。ステップS70では、第2の転送領域TG2(図10(C))が空である否かが調べられる。なお「第2の転送領域TG2」は、前述したように、画面更新領域TTGの中で画像データがVRAM114から取得される領域である。第2の変化領域情報A2が存在しない場合、及び、第2の変化領域A2が第1の変化領域A1とヒストリ領域との和領域に完全に包含されている場合には、第2の転送領域TG2は空である。第2の転送領域TG2が空である場合には、後述するステップS74に移行する。一方、第2の転送領域TG2が空でない場合には、ステップS72が実行される。ステップS72では、VNCサーバ130が第2の転送領域TG2の画像データをVRAM114から取得してRAM106内の画像データ格納領域106bに書き込む。この結果、画像データ格納領域106bには、図10(D)に示す画面更新領域TTG内の画像がすべて格納された状態になる。ステップS74では、VNCサーバ130が画面更新領域TTGの画像データをRAM106の画像データ格納領域106bから取得する。なお、実際に取得されるのは、最適化処理後の個々の画面更新領域R11〜R13(図11(B))の画像データである。
図8のステップS24では、予め設定されているエンコーディング形式に従って画像データが変換される。ステップS26では、こうして変換された画像データと変化領域情報とを含む画面更新メッセージ(図5)が作成され、ネットワークインタフェース部112を介してプロジェクタ200に転送される。
プロジェクタ200のネットワークインタフェース部212(図2)は、ネットワーク300を介して供給された通信データを受信すると、この通信データに含まれている画面更新メッセージを取り出して、VNCクライアント230に渡す。VNCクライアント230は、画面更新メッセージに含まれる画像データを画像処理ドライバ228に渡す。画像処理ドライバ228は、この画像データに従って画像処理部214を制御し、画像処理部214によって画像処理部214内の表示メモリ(図示せず)に画像データを展開させる。この結果、プロジェクタ200は、図1に示すように、投写表示画面70に画像を表示することができる。
時刻t1においても、図8のステップS20〜S26の処理が同様に実行される。但し、時刻t1では、図7(B−1)〜(B−3)に示すように、第1の変化領域情報A1が存在せず、第2の変化領域情報A2は画像G1の領域を表す情報であり、転送ヒストリ情報HA1も画像G1の領域を表す情報である。
図13は、時刻t1における変化領域とヒストリ領域と画面更新領域との関係を示す説明図である。図13(A)に示すように、第1の変化領域RA1は存在せず、第2の変化領域RA2はヒストリ領域RHA1と同一である。このとき、図9のステップS54の処理では、第2の変化領域RA2のうちで第1の変化領域RA1に含まれない部分が第2の転送領域TG2(図13(B))として作成される。また、図9のステップS58の処理では、この第2の転送領域TG2から、ヒストリ領域RHA1の部分が削除される。図13(D)はこの修正後の第2の転送領域TG2’を示している。この例では、第2の変化領域RA2とヒストリ領域RHA1が同一なので、修正後の第2の転送領域TG2’は空である。一方、第2の転送領域TG2から削除された領域は、第1の転送領域TG1(RAM106から直接画像が取得される領域)に追加される(図13(C))。時刻t1では、第2の転送領域TG2’が空なので、画面更新領域TTG(図13(E))内の画像の全体が、VRAM114から画像を取得することなく画像データ格納領域106bから直接取得されて転送される。
図10及び図13の例から理解できるように、画像転送の対象となる画面更新領域TTGは、ヒストリ領域RHA1の有無とは無関係であり、第1と第2の変化領域RA1,RA2の和領域として決定される。ヒストリ領域RHA1は、画像データを画像データ格納領域106bから直接取得する第1の転送領域TG1と、VRAM114から取得する第2の転送領域TG2(またはTG2’)を決定するために使用されている。具体的に言えば、第1の変化領域RA1と、第2の変化領域RA2のうちでヒストリ領域RHA1に含まれる領域と、の和領域が第1の転送領域TG1となる。また、第2の変化領域RA2のうちで第1の変化領域RA1とヒストリ領域RHA1のいずれにも含まれない領域は、第2の転送領域TG2(またはTG2’)となる。なお、第1の転送領域TG1は、第1の変化領域RA1と、第2の変化領域RA2のうちで第1の変化領域RA1に含まれずかつヒストリ領域RHA1に含まれる領域と、の和領域であるとも考えることができる。このように第1と第2の転送領域TG1,TG2を区分することによって、VRAM114から取得される画像データの量を削減することができる。
なお、仮に転送ヒストリ情報HA1を使用しない場合を想定すると、時刻t1において第2の変化領域RA2の画像をVRAM114から取得することになるはずである。これに対して、本実施例では、この変化領域RA2の画像を、VRAM114にアクセスせずにRAM106内の画像データ格納領域106bから直接取得することができる。この理由は、この変化領域RA2が、その前の時点でフック処理モジュール400によって画像データ格納領域106bに直接描画されたものなので、VRAM114から取得しなくても、画像データ格納領域106bから正しい画像を取得できるからである。この説明から理解できるように、本実施例では、描画命令の実行タイミングと、画像の転送タイミングとのずれに起因して、VRAM114から大量の画像データを取得しなければならなくなる可能性を低減することができる。
図14は、2つの変化領域情報A1,A2と転送ヒストリ情報HA1の他の例を示す説明図である。図14(A−1)〜(A−3)は、或る転送タイミングの時刻t10における状態を示しており、図14(B−1)〜(B−3)は、その次の転送タイミングの時刻t11における状態を示している。時刻t10では、2つの画像G1,G2の変化領域RA1a,RA1bを示す2つの変化領域情報A1a,A1bが、処理対象となる第1の変化領域情報A1として登録されている。また、これらの2つの画像G1,G2のうちの一方の画像G1の変化領域RA2を示す情報のみが、第2の変化領域情報A2として登録されている。なお、時刻t10では転送ヒストリ情報HA1は存在しないものと仮定している。一方、時刻t11では、第1の変化領域情報A1は存在せず、第2の変化領域情報A2として画像G2の変化領域を示す情報が登録されている。また、転送ヒストリ情報HA1としては、時刻t0における2つの変化領域情報A1a,A1bが登録されている。
時刻t10の転送処理では、図15(A)に示すように、2種類の変化領域RA1,RA2の和領域が、転送対象の画面更新領域TTGとして採用される。この画面更新領域TTGは、図14(A−1)に示す第1の変化領域RA1a,RA1bの和領域に等しい。従って、この画面更新領域TTG内の画像は、VRAM114から取得する必要は無く、すべて画像データ格納領域106bから直接取得される。
時刻t11の転送処理では、第1の変化領域RA1が存在しないので、図15(B)に示すように、第2の変化領域RA2がそのまま画面更新領域TTGとして採用される。但し、第2の変化領域RA2は、ヒストリ領域RHA1a,RHA1b(図14(B−3))に完全に包含されている。従って、時刻t11の画面更新領域TTGの画像も、VRAM114から取得する必要は無く、すべて画像データ格納領域106bから直接取得される。
このように、第1実施例では、フック処理モジュール400が、特定の描画命令をフックして先取りし、変化領域の画像データをRAM106に直接書き込む処理を実行するようにしている。この結果、図3に示した比較例においてVRAM114からRAM106への画像データの転送に要していた時間を節約することができる。この結果、プロジェクタ200に画像データを転送する場合の転送速度を十分に速くすることができるという利点がある。
なお、一般に使用されているパーソナルコンピュータでは、RAM106からVRAM114へのデータ転送は非常に高速に実行できるのに対して、VRAM114からRAM106へのデータ転送はその数倍低速でしか実行できないアーキテクチャとなっていることが多い。第1実施例では、低速なVRAMからRAMへのデータ転送を削減できるので、プロジェクタ200に画像データを転送するために要する時間を大幅に削減することが可能である。
また、上記第1実施例では、第2の変換領域RA2の中で、第1の変化領域RA1とヒストリ領域RHA1のいずれにも含まれない領域TG2の画像部分に関しては、VRAM114から取得してプロジェクタ200に転送している。この結果、通常の描画モジュール124,126,128で描画された画像についても欠落無しにプロジェクタ200に転送することが可能である。
B.第2実施例:
図16は、第2実施例における変化領域と画面更新領域との関係を示す説明図であり、第1実施例の図10に対応するものである。第2実施例は、装置構成や処理フローの全体は第1実施例と同じであるが、転送対象となる領域が第1実施例と異なっている。具体的には、第2実施例では、RAM106から画像が直接取得される第1の転送領域TG1(図16(B))は、第1と第2の変化領域RA1,RA2が重なり合っている部分に設定される。換言すれば、第1の転送領域TG1は、第2の変化領域RA2のうちで第1の変化領域RA1にも含まれている領域に設定される。一方、VRAM114から画像が取得される第2の転送領域TG2(図16(C))は、第1実施例と同様に、第2の変化領域RA2のうちで第1の変化領域RA1に含まれていない部分に設定される。従って、転送対象となる領域の全体である画面更新領域TTG(図16(D))は、第2の変化領域RA2と同一である。
なお、図7で説明したように、時刻t0では転送ヒストリ情報HA1が存在していないので、第2の転送領域TG2(図16(C))内の画像部分はすべてVRAM114から取得される。但し、転送ヒストリ情報HA1が存在する場合には、第1実施例と同様に、第2の転送領域TG2の中でヒストリ領域と重なり合う領域は、第2の転送領域TG2から削除されて第1の転送領域TG1に追加される(図13参照)。換言すれば、第2の変化領域RA2のうちで、第1の変化領域RA1とヒストリ領域RHA1のいずれかに含まれる領域の画棒部分は、RAM106から直接取得される。また、第2の変化領域RA2のうちで、第1の変化領域RA1とヒストリ領域RHA1のいずれにも含まれない領域の画棒部分は、VRAM114から取得される。従って、図13に示した時刻t1の処理は、第2実施例も第1実施例と同じものになる。
このように、第2実施例では、GDI124及びディスプレイドライバ126によってVRAM114内に描画される領域である第2の変化領域RA2内の画像がVNCサーバ130によって転送されることになる。このように処理を行う理由は、以下の通りである。すなわち、フック処理モジュール400によってフック処理された描画命令も、その後、GDI124及びディスプレイドライバ126によって再度実行されるので、基本的にすべての描画命令がGDI124及びディスプレイドライバ126によって実行される。従って、第2の変化領域RA2の画像を転送すれば、プロジェクタ200に正しい画像を表示させることが可能である。但し、この際にすべての画像データをVRAM114から取得すると、データ転送にかなりの時間を要するという問題を生じてしまう。そこで、第2実施例では、第2の変化領域RA2の中で、第1の変化領域RA1とヒストリ領域RHA1のいずれかに含まれている部分についてはRAM106から画像データを直接取得することによって、データ取得に要する時間を短縮している。また、第2実施例では、転送される画像データ量が第1実施例よりも更に少ない点で第1実施例よりも好ましい。
なお、多くの場合には、フック処理モジュール400によって描画される領域(第1の変化領域RA1)と、GDI124及びディスプレイドライバ126で描画される領域(第2の変化領域RA2)とは一致している。従って、第2実施例のように、第1の変化領域RA1のうちで第2の変化領域RA2に含まれない部分の画像転送を省略しても、プロジェクタ400に表示される画像に違和感が生じる可能性は無視できる程度である。これに対して、上述した第1実施例では、第1の変化領域RA1のうちで第2の変化領域RA2に重ならない部分も画像を転送するので、仮に、第1と第2の変化領域RA1,RA2がかなり大幅に異なっている場合にも、より完全な画像を転送できるという利点がある。
図17は、第2実施例における2つの変化領域情報A1,A2と転送ヒストリ情報HA1の他の例を示す説明図である。図17(A−1)〜(A−3)に示す時刻t20では、第1の変化領域情報A1として、2つの画像G10,G20の領域RA1a,RA1bを表す情報A1a,A1bが登録されており、第2の変化領域情報A2としては第1の画像G10の領域RA2(=RA1a)を表す情報A2が登録されている。ここでは説明の便宜上、第1の画像G10が画面領域SCAの全体を占める画像であり、また、第2の画像G11はこれが右側にスライドした画像であると仮定している。このような状態は、例えば画像オブジェクトのアニメーション効果としてスライドアウトを設定したときに発生する。時刻t20では転送ヒストリ情報HA1は存在しない。
図17(B−1)〜(B−3)に示す時刻t21では、第1の変化領域情報A1は存在せず、第2の変化領域情報A2としては第2の画像G11の領域RA2(=RA1b)を表す情報A2が存在する。また、転送ヒストリ情報HA1としては、直前の時刻t20においてRAM106内に存在した2つの第1の変化領域情報A1a,A1bが登録されている。このように、図17の例においても、フック処理モジュール400による第1の変化領域情報A1の登録のタイミングと、プロジェクタドライバ128による第2の変化領域情報A2の登録のタイミングとがややずれている場合を想定している。
図18は、第2実施例の時刻t20と時刻t21における画面更新領域を示す説明図である。前述したように、第2実施例では、画面更新領域TTGは常に第2の変化領域RA2と同一である。第2の変化領域RA2のうちで、第1の変化領域RA1とヒストリ領域RHA1のいずれかに含まれる領域の画棒部分はRAM106から直接取得され、第1の変化領域RA1とヒストリ領域RHA1のいずれにも含まれない領域の画像部分はVRAM114から取得される。図17に示すように、時刻t20では第2の変化領域RA2が第1の変化領域RA1a,RA1bに包含されている。また、時刻t21では、第2の変化領域RA2がヒストリ領域RHA1a,RHA1bに包含されている。従って、時刻t20、t21ではすべての画像がRAM106から直接取得されることになる。
図17の例のように、アニメーション効果によって画像が高速で移動するときに、第1と第2の変化領域情報A1,A2の登録のタイミングにずれが生じる可能性が高い。このとき、仮に転送ヒストリ情報HA1を利用しない場合には、時刻t21において第2の変化領域RA2内の画像全体をVRAM114から取得する必要が生じてしまうという問題が発生する。これに対して、第1,第2実施例では、転送ヒストリ領域RHA1内の画像部分をRAM106から直接取得するので、画像の取得に要する時間を短縮することが可能である。
なお、VNCサーバ130は、第1実施例の転送処理(「第1の転送モード」とも呼ぶ)と第2実施例の転送処理(「第2の転送モード」とも呼ぶ)を含む複数の転送モードの中から1つを選択して実行できるように構成されていても良い。転送モードの選択は、ユーザが行うようにしてもよく、あるいは、コンピュータ100(一般には画像供給装置)の処理能力(CPUの処理速度やバスの転送速度など)に応じてVNCサーバ130が自動的に転送モードの選択を行うようにしてもよい。こうすれば、適切な転送速度で好ましい画像を転送できる転送モードを選択することが可能である。
C.変形例:
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能であり、例えば以下のような変形が可能である。
C1.変形例1:
コンピュータ100からプロジェクタ200に供給される画面更新メッセージとしては、上記実施例で使用したもの以外の種々のものを使用することが可能である。例えば、画面更新メッセージとして、少なくとも画像データを含むものを使用することができる。具体的には、例えば、画面全体の画像データを転送する場合には、変化領域情報を転送する必要は無い。
また、画面更新メッセージとしては、変化領域(画面更新領域)の位置及びサイズを示す情報と、変化領域内の画像データとを少なくとも含むことが好ましい。この理由は、変化領域に関するデータ(変化領域情報及びその画像データ)のみを転送すれば、転送すべきデータ量が少なくなるからである。
C2.変形例2:
上記実施例では、第2の転送領域TG2の画像部分をVRAM114から取得して一旦RAM106内の画像データ格納領域106b内に書き込んだ後で、RAM106から画面更新領域TTGの画像を取得してネットワークを介して転送することとしていたが、画像データ格納領域106bに書き込む処理を省略することも可能である。但し、上記実施例の手順によれば、ネットワークを介して最終的に画像を転送する際に、画像を1つの画像データ格納領域106bから取得できるので、処理が単純になるという利点がある。
C3.変形例3:
上記実施例では、描画モジュールがGDI124とディスプレイドライバ126とプロジェクタドライバ128の3つのモジュールに分かれていたが、モジュールの区分は任意であり、これらの機能を1つのモジュールにまとめることも可能である。また、ディスプレイドライバ126とプロジェクタドライバ128の機能を1つのモジュールにまとめることも可能である。
C4.変形例4:
上記実施例においては、画像供給装置としてパーソナルコンピュータを用いていたが、この代わりに、他の種類のコンピュータ(モバイルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ワークステーションなど)を用いるようにしても良い。また、これらコンピュータの他に、ネットワークに接続可能であって、コンピュータと同様な機能を有する機器を用いるようにしても良い。そのような機器には、例えば、情報携帯端末や、携帯電話機や、メール端末や、ゲーム機や、セットトップボックスなどが含まれる。また、画像表示装置としては、プロジェクタ以外の種々の表示装置を使用することが可能である。
C5.変形例5:
ネットワークとしては、ローカルエリアネットワーク(LAN)の他、ワイドエリアネットワーク(WAN)や、インターネットや、イントラネットなど、各種ネットワークを適用することができる。また、ネットワークは、有線で構成されていても良く、あるいは無線で構成されていても良い。
C6.変形例6:
上記実施例においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
本発明の一実施例として画像表示システムの構成を示す説明図である。 コンピュータとプロジェクタの内部構成を示すブロック図である。 比較例におけるコンピュータのソフトウェアとハードウェアの階層構造を示す説明図である。 第1実施例における変化領域情報と画像データ格納領域の例を示す説明図である。 画面更新メッセージの構造を示す説明図である。 実施例におけるコンピュータのソフトウェアとハードウェアの階層構造を示す説明図である。 第1実施例における2つの変化領域情報A1,A2と転送ヒストリ情報HA1の例を示す説明図である。 第1実施例におけるフック処理モジュールとVNCサーバの動作を示すフローチャートである。 ステップS20の詳細手順を示すフローチャートである。 第1実施例における変化領域と画面更新領域との関係を示す説明図である。 画面更新領域の最適化処理の内容を示す説明図である。 ステップS22の詳細手順を示すフローチャートである。 第1実施例の時刻t1における変化領域とヒストリ領域と画面更新領域との関係を示す説明図である。 第1実施例における2つの変化領域情報A1,A2と転送ヒストリ情報HA1の他の例を示す説明図である。 第1実施例の時刻t10と時刻t11における画面更新領域を示す説明図である。 第2実施例における変化領域と画面更新領域との関係を示す説明図である。 第2実施例における2つの変化領域情報A1,A2と転送ヒストリ情報HA1の他の例を示す説明図である。 第2実施例の時刻t20と時刻t21における画面更新領域を示す説明図である。
符号の説明
10…画像表示システム
60…表示画面
70…投写表示画面
100…コンピュータ
102…CPU
104…ROM
106…RAM
106a…変化領域情報
106b…画像データ格納領域
106c…転送ヒストリ情報
108…ハードディスクドライブ
110…入力部
112…ネットワークインタフェース部
114…VRAM
116…グラフィックコントローラ
118…表示デバイス
120…バス
122…アプリケーションプログラム
124…GDI(グラフィックスデバイスインタフェイス)
126…ディスプレイドライバ
128…プロジェクタドライバ
130…VNCサーバ
200…プロジェクタ
202…CPU
204…ROM
206…RAM
210…入力部
212…ネットワークインタフェース部
214…画像処理部
216…投写部
218…バス
228…画像処理ドライバ
230…VNCクライアント
300…ネットワーク
400…フック処理モジュール

Claims (12)

  1. ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させるための画像供給装置であって、
    画像の描画命令を発行可能なアプリケーションプログラムと、
    前記アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、
    前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールと、
    前記転送用画像格納領域から画像を取得するとともに、取得した画像を前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する画像転送処理モジュールと、
    を備え、
    前記フック処理モジュールは、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する機能とを有し、
    前記描画モジュールは、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する機能と、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能とを有し、
    前記画像転送処理モジュールは、
    (i)所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、
    (ii)前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得し、
    (iii)前記第1の変化領域に相当する画像部分と、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域に含まれずかつ前記ヒストリ領域に含まれる領域に相当する画像部分とを前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得し、
    (iv)取得した画像部分を、前記第1と第2の変化領域の和である画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送することを特徴とする画像供給装置。
  2. ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させるための画像供給装置であって、
    画像の描画命令を発行可能なアプリケーションプログラムと、
    前記アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、
    前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールと、
    前記転送用画像格納領域から画像を取得するとともに、取得した画像を前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する画像転送処理モジュールと、
    を備え、
    前記フック処理モジュールは、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する機能とを有し、
    前記描画モジュールは、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する機能と、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能とを有し、
    前記画像転送処理モジュールは、
    (i)所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、
    (ii)前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得し、
    (iii)前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域の少なくとも一方に含まれる領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得し、
    (iv)取得した画像部分を、前記第2の変化領域と同一である画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送することを特徴とする画像供給装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像供給装置であって、
    前記画像転送処理モジュールは、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得して前記転送用画像格納領域に書き込んだ後に、前記画面更新領域に相当する画像部分を前記転送用画像格納領域から取得する、画像供給装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像供給装置であって、
    前記画像転送処理モジュールは、
    前記画像転送処理モジュールの起動時に前記フック処理モジュールを前記アプリケーションプログラムにロードし、前記画像転送処理モジュールの実行終了時に前記フック処理モジュールを前記アプリケーションプログラムからアンロードするように構成されている、画像供給装置。
  5. ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させるための画像供給装置において利用される画像転送処理モジュールプログラムであって、
    前記画像供給装置は、画像の描画命令を発行可能なアプリケーションプログラムと、前記アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールと、を備えており、
    前記画像転送処理モジュールプログラムは、前記転送用画像格納領域から画像を取得するとともに、取得した画像を前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する機能をコンピュータに実現させるように構成されており、
    前記フック処理モジュールは、前記フックによって取得した描画命令に従って前記転送用画像格納領域に画像を描画する機能と、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する機能とを有し、
    前記描画モジュールは、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する機能と、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能とを有し、
    前記画像転送処理モジュールプログラムは、
    (i)所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、
    (ii)前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得し、
    (iii)前記第1の変化領域に相当する画像部分と、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域に含まれずかつ前記ヒストリ領域に含まれる領域に相当する画像部分とを前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得し、
    (iv)取得した画像部分を、前記第1と第2の変化領域の和である画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する機能をコンピュータに実現させることを特徴とする画像転送処理モジュールプログラム。
  6. ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させるための画像供給装置において利用される画像転送処理装置であって、
    前記画像供給装置は、画像の描画命令を発行可能なアプリケーションプログラムと、前記アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールと、を備えており、
    前記画像転送処理装置は、前記転送用画像格納領域から画像を取得するとともに、取得した画像を前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する機能を有しており、
    前記フック処理モジュールは、前記フックによって取得した描画命令に従って前記転送用画像格納領域に画像を描画する機能と、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する機能とを有し、
    前記描画モジュールは、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する機能と、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能とを有し、
    前記画像転送処理装置は、
    (i)所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、
    (ii)前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得し、
    (iii)前記第1の変化領域に相当する画像部分と、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域に含まれずかつ前記ヒストリ領域に含まれる領域に相当する画像部分とを前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得し、
    (iv)取得した画像部分を、前記第1と第2の変化領域の和である画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送することを特徴とする画像転送処理装置。
  7. ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させるための画像供給装置において利用される画像転送処理モジュールプログラムであって、
    前記画像供給装置は、画像の描画命令を発行可能なアプリケーションプログラムと、前記アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールと、を備えており、
    前記画像転送処理モジュールプログラムは、前記転送用画像格納領域から画像を取得するとともに、取得した画像を前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する機能をコンピュータに実現させるように構成されており、
    前記フック処理モジュールは、前記フックによって取得した描画命令に従って前記転送用画像格納領域に画像を描画する機能と、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する機能とを有し、
    前記描画モジュールは、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する機能と、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能とを有し、
    前記画像転送処理モジュールプログラムは、
    (i)所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、
    (ii)前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得し、
    (iii)前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域とのうちの少なくとも一方に含まれる領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得し、
    (iv)取得した画像部分を、前記第2の変化領域と同一である画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する機能をコンピュータに実現させることを特徴とする画像転送処理モジュール。
  8. ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させるための画像供給装置において利用される画像転送処理装置であって、
    前記画像供給装置は、画像の描画命令を発行可能なアプリケーションプログラムと、前記アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールと、を備えており、
    前記画像転送処理装置は、前記転送用画像格納領域から画像を取得するとともに、取得した画像を前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する機能を有しており、
    前記フック処理モジュールは、前記フックによって取得した描画命令に従って前記転送用画像格納領域に画像を描画する機能と、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する機能とを有し、
    前記描画モジュールは、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する機能と、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能とを有し、
    前記画像転送処理装置は、
    (i)所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、
    (ii)前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得し、
    (iii)前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域とのうちの少なくとも一方に含まれる領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得し、
    (iv)取得した画像部分を、前記第2の変化領域と同一である画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送することを特徴とする画像転送処理装置。
  9. アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールとを備えた画像供給装置から、ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させる方法
    (a)前記フック処理モジュールが、前記アプリケーションプログラムによって発行された特定の描画命令に応じて、前記汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画する工程と、
    (b)前記フック処理モジュールが、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む工程と、
    (c)前記フック処理モジュールが、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する工程と、
    (d)前記描画モジュールが、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する工程と、
    (e)前記描画モジュールが、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む工程と、
    (f)前記画像供給装置が、所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む工程と、
    (g)前記画像供給装置が、前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得する工程と、
    (h)前記画像供給装置が、前記第1の変化領域に相当する画像部分と、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域に含まれずかつ前記ヒストリ領域に含まれる領域に相当する画像部分とを前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得する工程と、
    (i)前記画像供給装置が、取得した画像部分を、前記第1と第2の変化領域の和である画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する工程と、
    を備えることを特徴とする画像供給方法。
  10. アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールとを備えた画像供給装置から、ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させる方法であって、
    (a)前記フック処理モジュールが、前記アプリケーションプログラムによって発行された特定の描画命令に応じて、前記汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画する工程と、
    (b)前記フック処理モジュールが、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む工程と、
    (c)前記フック処理モジュールが、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する工程と、
    (d)前記描画モジュールが、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する工程と、
    (e)前記描画モジュールが、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む工程と、
    (f)前記画像供給装置が、所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む工程と、
    (g)前記画像供給装置が、前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得する工程と、
    (h)前記画像供給装置が、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域の少なくとも一方に含まれる領域に相当する画像部分とを前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得する工程と、
    (i)前記画像供給装置が、取得した画像部分を、前記第2の変化領域と同一でらう画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する工程と、
    を備えることを特徴とする画像供給方法。
  11. ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させるための画像供給装置において利用される画像転送処理モジュールを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
    前記画像供給装置は、画像の描画命令を発行可能なアプリケーションプログラムと、前記アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールと、を備えており、
    前記画像転送処理モジュールは、前記転送用画像格納領域から画像を取得するとともに、取得した画像を前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する処理をコンピュータに実現させるものであり、
    前記フック処理モジュールは、前記フックによって取得した描画命令に従って前記転送用画像格納領域に画像を描画する機能と、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する機能とを有し、
    前記描画モジュールは、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する機能と、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能とを有し、
    前記画像転送処理モジュールは、
    (i)所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、
    (ii)前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得し、
    (iii)前記第1の変化領域に相当する画像部分と、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域に含まれずかつ前記ヒストリ領域に含まれる領域に相当する画像部分とを前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得し、
    (iv)取得した画像部分を、前記第1と第2の変化領域の和である画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する機能を有する、記録媒体。
  12. ネットワークを介して画像表示装置に画像を供給して表示させるための画像供給装置において利用される画像転送処理モジュールを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
    前記画像供給装置は、画像の描画命令を発行可能なアプリケーションプログラムと、前記アプリケーションプログラムによって発行される描画命令を処理するための描画モジュールと、前記アプリケーションプログラムによって発行される特定の描画命令をフックして先取りし、取得した描画命令に従って汎用メモリ内の特定の転送用画像格納領域に画像を描画するフック処理モジュールと、を備えており、
    前記画像転送処理モジュールは、前記転送用画像格納領域から画像を取得するとともに、取得した画像を前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する処理をコンピュータに実現させるものであり、
    前記フック処理モジュールは、前記フックによって取得した描画命令に従って前記転送用画像格納領域に画像を描画する機能と、前記転送用画像格納領域の中で前記特定の描画命令に応じて画像が描画される領域である第1の変化領域を示す第1の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、前記特定の描画命令を処理した後に当該描画命令を前記描画モジュールに供給する機能とを有し、
    前記描画モジュールは、前記アプリケーションプログラム又は前記フック処理モジュールから受けた描画命令に従ってフレームメモリ内に画像を描画する機能と、前記フレームメモリの中で前記描画命令に応じて画像が描画される領域である第2の変化領域を示す第2の変化領域情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能とを有し、
    前記画像転送処理モジュールは、
    (i)所定の先行期間における転送処理において存在した前記第1の変化領域をヒストリ領域として設定し当該ヒストリ領域を表す転送ヒストリ情報を前記汎用メモリ内に書き込む機能と、
    (ii)前記汎用メモリ内に格納されている前記第1と第2の変化領域情報及び前記転送ヒストリ情報を参照して、前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域のいずれにも含まれない領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得し、
    (iii)前記第2の変化領域のうちで前記第1の変化領域と前記ヒストリ領域の少なくとも一方に含まれる領域に相当する画像部分を前記フレームメモリから取得することなく前記転送用画像格納領域から取得し、
    (iv)取得した画像部分を、前記第2の変化領域と同一である画面更新領域を示す画面更新領域情報とともに前記ネットワークを介して前記画像表示装置に転送する機能を有することを特徴とする記録媒体。
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