JP3795725B2 - 電子機器 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はI/O装置および電子機器に関し、特にホスト装置に着脱自在に装着可能なI/O装置および同I/O装置のホスト装置として動作する電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ、PDA、カメラ、携帯電話等の携帯可能な小型電子機器においては、メモリカードが装着可能に構成されている。メモリカードとしては、PCカードや、それよりもさらに小型のカードメディアが利用され始めている。代表的な小型カードメディアとしては、SD(Secure Digital)メモリカードが知られている。
【0003】
このSDメモリカードは、信号ピン数が9ピンであり、そのうちの4ピンをデータ線として用いている。つまりSDメモリカードでは、4ビットデータ転送を実現することで、それ以前の1ビットデータ転送を行う小型メモリカードに比べてデータ転送能力の向上を図っている。
【0004】
ところで、最近では、このような小型カードメディアにおいても、例えばモデムカード、ネットワークカードなどのI/O装置としての機能が要求され始めている。例えばSDメモリカードと同一形状のI/Oカードを実現することにより、コネクタの実装が困難な小型電子機器においても容易にその機能拡張を図ることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
同一のカードスロットにメモリカードとI/Oカードとを装着できるようにするためには、メモリカードとI/Oカードとの間でデータラインなどの信号線を共用できるようにすることが必要となる。しかし、この場合、I/Oカードの種類によっては、データラインに接続することが必要な負荷抵抗の仕様の違いなどにより様々な問題が生じる。
【0006】
たとえば、I/OカードをUSBデバイスとして実現する場合には、データラインに接続することが必要なUSBデバイス検出用のプルダウン抵抗の影響により、メモリカードとの間の正常なデータ転送ができなくなるという問題が生じる。すなわち、USB仕様においては、一対の差動信号線(D,D)がデータラインとして使用され、そのデータラインによってデータ転送が行われるが、ホストコントローラ側においてはデバイス検出用のプルダウン抵抗をそのデータラインに接続することが必要となる。USBデバイスには高速動作可能なフルスピードデバイスと低速動作可能なロウスピードデバイスとがあり、フルスピードデバイス内ではD信号線をプルアップすることが必要とされ、またロウスピードデバイス内ではD信号線をプルアップすることが必要とされている。これにより、ホストコントローラは、(D,D)=(H,L)への変化によってフルスピードデバイスの接続を検出できるとともに、(D,D)=(H,L)への変化によってロウスピードデバイスの接続を検出することができる。
【0007】
ホストコントローラ側に設けることが必要なデバイス検出用のプルダウン抵抗の値は15Kオームと比較的大きいため、メモリカードとの間のデータ転送を行う場合にはそのプルダウン抵抗の影響は無視することはできなくなる。このため、USBデバイスとメモリカードとの間でデータラインを共用することは困難であった。
【0008】
また、一般に、メモリカードのインターフェース部においては、メモリカードの取り外し時にデータラインが不定状態となることによる不具合を防止するために、プルアップ抵抗やプルダウン抵抗などをデータラインに接続しておくという構成が用いられる場合がある。この場合、USBデバイスとの間のデータ転送時においては、差動信号線(D,D)の電位をデータ転送に必要な正常な値に維持できなくなったり、あるいはUSBデバイスのデバイス検出を正常に行えなくなるという問題も生じる。
【0009】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、メモリカードや他のI/Oカード等のような異種類のデバイス間でデータラインを共用することが可能なI/O装置および電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、メモリ装置とI/O装置を交換可能に装着可能な装着スロットを有する電子機器であって、前記装着スロットに装着されたメモリ装置を制御するためのメモリ制御手段と、前記メモリ装置およびI/O装置間で共用される所定のデータラインが不定状態となるのを防止するために前記データラインに接続され、前記データラインを所定の固定電位にプルアップするためのオン状態と前記データラインから分離されるオフ状態との切り換えが可能なアクティブ抵抗と、前記装着スロットに装着されたデバイスから属性情報をリードすることにより前記装着スロットに装着されたデバイスが前記I/O装置であるか否かを検出する手段と、前記装着スロットに装着された前記I/O装置との間のデータ転送を前記データラインを介して行うI/O制御手段であって、前記データラインの論理レベルの変化に応じて前記装着スロットに装着された前記I/O装置の種別を検出するI/O制御手段とを具備し、前記データラインに前記I/O装置が接続された場合に前記データラインの論理レベルが変化するように前記電子機器側のデータラインに接続することが必要なデバイス検出用のプルダウン抵抗は、前記I/O装置内のデータラインに接続されており、且つ前記装着スロットに装着されたデバイスが前記I/O装置であることが検出された場合には、前記I/O制御手段が前記データラインの論理レベルの変化に応じて前記装着スロットに装着された前記I/O装置の種別を検出できるように、前記アクティブ抵抗をオン状態からオフ状態に切り換えるように構成されていることを特徴とする。
【0012】
前記I/O装置としては、前記ホスト装置の周辺機器として機能する機能モジュールを内蔵してなるものや、前記ホスト装置の周辺機器として機能する外部機能モジュールを前記ホスト装置に接続するためのアダプタ装置として機能するものなどを利用することができる。
【0013】
また、前記I/O装置は、例えばI/Oカードなどのように、ホスト装置に設けられた装着スロットに直接装着して使用されるものとして実現することが好ましい。これにより、ホスト装置とI/O装置と間の伝送遅延等を極力排除することが可能となるので、I/O装置内にプルダウン抵抗を設けた場合でも、そのプルダウン抵抗はホスト装置側に存在する場合と全く透過に機能することになる。
【0017】
この電子機器の構成により、メモリ装置とI/O装置を同一の装着スロットに装着して効率よく使用することが可能となる。
【0018】
また、特に、前記メモリ装置およびI/O装置間で共用される前記データラインに、前記メモリ制御手段および前記I/O制御手段の一方を接続する接続切り換え手段と、前記メモリ装置を制御するための第1モードと前記I/O装置を制御するための第2モードとを有し、前記第1モードと第2モードを切り換え可能な動作モード切換手段をさらに具備し、前記動作モード切換手段は、初期化時に前記第1モードに設定する手段を含み、前記属性情報のリードは、前記第1モードにおいて実行され、前記属性情報のリードによって前記装着スロットに装着されたデバイスが前記I/O装置であることが検出された場合、前記接続切り換え手段による接続切り換えによって前記I/O制御手段が前記データラインに接続されるように構成することで、アクティブ抵抗がオン状態となる第1モードをデフォルトして使用できるようになり、データラインが不定状態になることを確実に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るI/O装置とそれを装着して使用可能な電子機器との関係が示されている。
【0020】
本電子機器は例えばパーソナルコンピュータ、PDA、カメラ、携帯電話等の携帯型機器であり、SDメモリカード21を着脱自在に装着するためのメモリカード装着スロットであるSDスロット13を有している。このSDスロット13には、SDメモリカード21のみならず、それと同一形状のI/OカードであるSD USBカード22を装着することができる。SD USBカード22はUSBインターフェースを有するI/Oカードであり、例えばUSBモデムカード、USBネットワークカード、USB HUBカードなどの各種USBデバイスとして実現することができる。本電子機器はこれらSDメモリカード21およびSD USBカード22のホスト装置11として機能する。
【0021】
前述したようにSDメモリカードは信号ピン数が9ピンであるので、SDスロット13にはそれら9ピンの信号ピンを有するコネクタが設けられている。SDメモリカード21およびSD USBカード22もそれぞれ9ピンの信号ピンを有するコネクタを有している。
【0022】
ホスト装置11には、各種データ処理に必要な機能に加え、SDメモリカード21およびSD USBカード22を制御するためのハードウェアおよびソフトウェアが実装されている。ホストコントローラLSI(HC LSI)12はSDメモリカード21およびSD USBカード22を制御するためのハードウェアを制御するためのハードウェアであり、SDメモリカード21を制御するためのSDホストコントローラ(SD HC)121と、SD USBカード22を制御するためのUSBホストコントローラ(USB HC)122を内蔵している。
【0023】
SDホストコントローラ(SD HC)121からSDスロット13に導出される9本の信号線の内、4本はデータライン(D0,D1,D2,D3)として用いられる。すなわち、SDホストコントローラ(SD HC)121は、4ビットデータ単位でSDメモリカード21との間のデータ転送を実行する。
【0024】
USBホストコントローラ(USB HC)122は一対の差動信号線(D,D)を用いてSD USBカード22との間のシリアルデータ転送を行う。データラインD2はD信号線とワイヤードOR接続されており、データラインD2がD信号線として用いられる。同様に、データラインD1とD信号線もワイヤードOR接続されており、データラインD1がD信号線として用いられる。
【0025】
すなわち、4本のデータライン(D0,D1,D2,D3)の内、D1,D2については、SDメモリカード21との間のデータ転送と、SD USBカード22との間のデータ転送に共用されることになる。また、9本の信号線の内、コマンド信号(CMD)線とクロック信号(CLK)線は、SDメモリカード21およびSD USBカード22の双方からの属性情報の読み出しに共用される。つまり、SDメモリカード21およびSD USBカード22はそれぞれそのカードの種類や仕様等に関する属性情報を記憶しており、ホストコントローラLSI(HC LSI)12からの所定のコマンドにより、SDメモリカード21およびSD USBカード22から属性情報を読み出すことができる。
【0026】
差動信号線(D,D)はシリアルデータ転送のみならず、前述したようにその論理レベルの変化によってUSBデバイスの検出にも利用される。このため、通常は、D,D線はそれぞれホスト装置内でプルダウン抵抗を介して接地されるが、本実施形態においてはこのようなデバイス検出用のプルダウン抵抗はSD USBカード22に内蔵されている。よって、ホスト装置11側にはデバイス検出用のプルダウン抵抗は設けられていない。デバイス検出用のプルダウン抵抗を内蔵したSD USBカード22の構成については、図3で詳述する。
【0027】
次に、図2を参照して、SDメモリカード使用時のピン割り当てと、SD USBカード使用時のピン割り当てについて説明する。
【0028】
ホストコントローラLSI(HC LSI)12は、SDメモリモード(SDmemory mode)とUSBモード(SD I/O USB−HC mode)との2つの動作モードを有している。
SDメモリモード(SD memory mode)はSDメモリカード21を制御するためのモードであり、デフォルトのモードとして使用される。一方、USBモード(SD I/O USB−HC mode)は、SD USBカード22を制御するための動作モードである。
【0029】
(1)SDメモリモード(SD memory mode)のピンアサイン
SDメモリモードにおいては、信号ピン[1]にはカード検出信号(CD)およびデータラインD3(DATA3)が割り当てられる。カード検出信号(CD)はカードの装着をホストコントローラLSI(HC LSI)12に通知するための信号であり、SDメモリカード21の装着時にはカード検出信号(CD)がSDメモリカード21内のプルダウン抵抗によってLレベルに変化する。信号ピン[2]にはコマンド/ステータスの転送に用いられるコマンド信号(CMD)線が割り当てられる。信号ピン[3]および信号ピン[4]には接地電源(Vss1)および正電源(Vdd)が割り当てられる。また、信号ピン[5]には、コマンド/ステータス転送等のための同期用のクロック信号(CLK)線が割り当てられ、信号ピン[6]には接地電源(Vss2)が割り当てられる。また、信号ピン[7]〜[9]には、それぞれデータラインD0〜2(DATA0,DATA1,DATA2)が割り当てられる。
【0030】
(2)USBモード(SD I/O USB−HC mode)のピンアサイン
USBモードにおいては、信号ピン[1]にはカード検出信号(CD)が割り当てられ、信号ピン[2]にはコマンド信号(CMD)線が割り当てられる。信号ピン[3]には接地電源(GND)が割り当てられる。信号ピン[4]は予約ピンであり、使用されていない。また、信号ピン[5]にはクロック信号(CLK)線が割り当てられ、信号ピン[6]には接地電源(GND)が割り当てられる。また、信号ピン[7]は予約であり、信号ピン[8]および[9]には、それぞれD信号線、D信号線が割り当てられている。
【0031】
次に、図3を参照して、デバイス検出用のプルダウン抵抗を内蔵したSD USBカード22の構成について説明する。
図3(A)は、SD USBカード22をI/Oアダプタ装置として構成した場合の例である。すなわち、SD USBカード22は、ホスト装置11の周辺機器として機能する外部機能モジュールであるUSB Device Function部23をホスト装置11に接続するためのアダプタ装置として機能する。
【0032】
このSD USBカード22にはUSB Device Function部23と接続するための接続インターフェースが設けられており、その接続インターフェースに接続された所定のケーブルを介してUSB Device Function部23に接続される。I/OアダプタであるSD USBカード22には、図示のように、15Kオームのプルダウン抵抗221,222(USB仕様7.3.2のRpd)が内蔵されている。プルダウン抵抗221はD線とGND線との間に接続され、またプルダウン抵抗222はD線とGND線との間に接続されている。
【0033】
SD USBカード22はSDスロット13のコネクタに直結されるので、ホスト装置11とSD USBカード22間の伝送遅延等は無視することができる。よって、SD USBカード22にプルダウン抵抗を設けた場合でも、そのプルダウン抵抗はホスト装置11側に存在する場合と全く透過に機能することになる。
【0034】
USB Device Function部23には、1,5Kオームのプルアップ抵抗231(USB仕様7.3.2のRpu)と、Functionを実現するゲートアレイ(GA)232が内蔵されている。USB Device Function部23がロウスピードデバイスである場合には、プルアップ抵抗231は図示のようにD線に接続される。
【0035】
図3(B)は、SD USBカード22自体にUSB Device Function部23を内蔵した場合の例である。この場合、前述のプルダウン抵抗221,222、およびプルアップ抵抗231もSD USBカード22に内蔵される。
【0036】
次に、図4を参照して、ホストコントローラLSI(HC LSI)12に設けられるI/Oバッファの構成について説明する。なお、ここではSDメモリカード21とSD USBカード22との間で共用されるデータラインD1,D2に関する構成にのみ着目することにする。
【0037】
図4に示されているように、SDホストコントローラ(SD HC)121とSDスロット13との間には、データラインD1,D2用の双方向のI/Oバッファ(I/Oセル)300が設けられている。I/Oセル300は、トライステート出力バッファ301,302、アクティブプルアップ抵抗303,304、入力バッファ305,306、およびANDゲート307,308から構成されている。
【0038】
トライステート出力バッファ301,302は、ソフトウェアによって制御可能なイネーブル信号EN1によって動作状態と動作停止状態(Hi−Z出力)とに切り換えられる。アクティブプルアップ抵抗303,304はデータラインD1,D2がカードの取り外し時に不定状態となるのを防止するためのものであり、通常はデータラインD1,D2を電源電位にプルアップするために用いられるが、ソフトウェアの制御によりデータラインD1,D2から抵抗および電源を切り離すことができる。
【0039】
すなわち、アクティブプルアップ抵抗303,304は例えば図5のように抵抗と転送ゲートトランジスタとから構成されており、ソフトウェアによって制御可能なイネーブル信号ENによって、データラインをプルアップするためのオン状態(転送ゲート=ON)とデータラインから分離されるオフ状態(転送ゲート=OFF)とに切り換えられる。
【0040】
ANDゲート307,308は、入力バッファ305,306を介して入力されたデータラインD1,D2からの信号がSDホストコントローラ(SD HC)121に伝達されるのを許可または禁止するためのゲートであり、ソフトウェアによって制御可能なイネーブル信号EN2によって制御される。
【0041】
USBホストコントローラ(USB HC)122とSDスロット13との間にも、データラインD1,D2用の双方向のI/Oバッファ(I/Oセル)400が設けられている。I/Oセル400は、トライステート出力バッファ401,402、入力バッファ403,404、およびANDゲート405,406から構成されている。
【0042】
トライステート出力バッファ401,402は、ソフトウェアによって制御可能なイネーブル信号EN3によって動作状態と動作停止状態(Hi−Z出力)とに切り換えられる。ANDゲート405,406は、入力バッファ403,404を介して入力されたデータラインD1,D2からの信号がUSBホストコントローラ(USB HC)122に伝達されるのを許可または禁止するためのゲートであり、ソフトウェアによって制御可能なイネーブル信号EN4によって制御される。
【0043】
I/Oセル300,400を制御するための各イネーブル信号の値は、例えばホストコントローラLSI(HC LSI)12内に設けられたI/Oレジスタに対する設定データによって決定される。つまり、ソフトウェアによってI/Oレジスタの設定データを書き換えることにより、データラインD1,D2に接続されるコントローラを、SDホストコントローラ(SD HC)121とUSBホストコントローラ(USB HC)122との間で切り換えることができる。
【0044】
I/Oセル300,400の制御は次のように行われる。
SDメモリモード動作時は、アクティブプルアップ抵抗303,304は共にオン状態(Pullup ON)で動作し、USBモード動作時は、アクティブプルアップ抵抗303,304は共にオフ状態(Pullup OFF)となり、データラインD1,D2を介して転送されるUSB信号(D,D)に対する不要なプルアップによる影響がなくなる。
【0045】
SDメモリモード動作時、I/Oセル400はHi−Z出力状態を保ち、データラインD1,D2の駆動は禁止される。反対に、USBモード動作時は、I/Oセル300は、Hi−Z出力状態を保ち、データラインD1,D2の駆動は禁止される。また、USBモード動作時におけるデータラインD1,D2上の信号の変化はSDホストコントローラ(SD HC)121には伝達されず、SDホストコントローラ(SD HC)121はその信号の変化を無視する。同様に、SDメモリモード動作時におけるデータラインD1,D2上の信号の変化はUSBホストコントローラ(USB HC)122には伝達されず、USBホストコントローラ(USB HC)122はその信号の変化を無視する。
【0046】
(USBデバイス認識処理手順)
次に、図6のフローチャートを参照して、SD USBカード22の認識処理手順について説明する。
【0047】
リセット直後およびSDメモリモードにおいては、ホストコントローラLSI(HC LSI)12はその初期状態(initial)に遷移しており、SDメモリモードで動作する(ステップS101)。このステートでは、USBホストコントローラ(USB HC)122は低消費電力の動作停止状態(サスペンド)となっている。また、USBホストコントローラ側のI/Oセル400においては、トライステート出力バッファ401,402はHi−Z出力に保持され、ANDゲート405,406により入力信号の伝達は禁止されている。
【0048】
この状態で、SDスロット13にデバイスが装着されると、信号ピン[1]のカード検出信号(CD)がLレベルに変化する事により、デバイスの挿入が検出される。デバイスが挿入されたことは割り込み信号などによってソフトウェアに通知される。そして、ソフトウェアの制御の下、挿入されたデバイスの検出を行うためにCMD信号を使用したステータスリードが行われる(ステップS102)。そして、ステータスリードでデバイスから読み込んだ属性情報に基づいて、挿入されたデバイスがUSBデバイス、つまりSD USBカード22であるかどうかが判断される(ステップS103)。SD USBカード22ではない場合には、USBデバイス以外の他のI/Oカード若しくはSDメモリカードに対応した検出シーケンスが実行される(ステップS104)。
【0049】
挿入されたデバイスがUSBデバイス(SD USBカード22)であれば、ソフトウェアの制御により、データラインD1,D2のアクティブプルアップをオフにする(ステップS105)。そして、ソフトウェアの制御により、データラインD1,D2に接続されるホストコントローラを切り換えるためのI/Oバッファのスイッチ処理が行われる(ステップS106)。
【0050】
このスイッチ処理では、SDホストコントローラ(SD HC)121側のI/Oセル300のトライステート出力バッファ301,302はHi−Z出力に設定され、またANDゲート307,308により入力信号の伝達が禁止される。そして、SDホストコントローラ(SD HC)121は低消費電力の動作停止状態(サスペンド)に設定される。また、USBホストコントローラ側のI/Oセル400においては、トライステート出力バッファ401,402は動作状態に設定されるとともに、ANDゲート405,406が開かれて入力信号の伝達が許可される。
【0051】
この後、USBホストコントローラ(USB HC)122をサスペンド状態から動作状態に復帰させるウェイクアップ処理が実行される(ステップS107)。これにより、USBホストコントローラ(USB HC)122によるUSBデバイスの検出が可能となる。以降は、ホストコントローラLSI(HC LSI)12はUSBモードで動作し、SD USBカード22の制御を開始する。
【0052】
以上のように、本実施形態においては、SD USBカード22側にデバイス検出用のプルダウン抵抗221,222を設けることにより、データラインD1,D2自体に影響を及ぼすことなく、データラインD1,D2をUSB仕様の差動信号線対(D,D)として使用することが可能となり、USBホストコントローラ(USB HC)122によるSD USBカード22の検出、およびUSBデータ転送を行うことができる。また、SDメモリカード21を装着した場合には、データラインD1,D2上の信号から不要なプルダウンによる影響を排除することができる。よって、同一のスロットをSDメモリカード21とSDUSBカード22間で共用することが可能となる。特に、SD USBカード22はUSBデバイスであるので、USB仕様の様々なI/O装置をSDメモリカード21用のスロットに装着して使用することが可能となり、小型携帯機器の機能拡張性を大幅に向上させることができる。
【0053】
さらに、アクティブプルアップ抵抗303,304を使用し、USBモード時はアクティブプルアップ抵抗303,304をオフすることにより、カード非装着時にデータラインD1,D2が不定状態となることによる不具合の防止と、USB信号に対する不要なプルアップによる影響の排除の両立を図ることができる。
【0054】
なお、本実施形態では、アクティブプルアップ抵抗によってデータラインD1,D2が不定状態となることを防止したが、そのアクティブプルアップ抵抗の代わりに、アクティブプルダウン抵抗を用いてデバイス非接続時のデータラインD1,D2を接地電位に設定するようにしても良い。また、本実施形態では、USBデバイスを例示して説明したが、USBデバイスと同様のデバイス検出、データ転送を行うものであれば、他の各種I/Oデバイスにも適用することができる。また、本実施形態では、SDメモリモードとUSBモードの2つについてのみ説明したが、I/Oデバイスを制御するための動作モードとして、USBモード以外の他の各種I/Oモードを追加しても良い。さらに、既存のPCカードスロット用のアダプタ装置を介してSDメモリカード21やSD USBカード22をホスト装置に装着するような構成に本発明を適用することも可能である。
【0055】
また、デバイス検出用のプルダウン抵抗としてアクティブプルダウン抵抗を用いれば、原理的にはそれをホスト装置側に接続しておくことも可能となるが、この場合は、抵抗値の厳密な設定が難しくなり、差動信号線(D,D)の電位をデータ転送に必要な正常な値に維持できなくなるなどの問題が生じる。よって、デバイス検出用のプルダウン抵抗をUSBデバイス側に設けるという本発明の構成は、最も簡単で且つ信頼性の高い手法である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、種類の異なるデバイス間でデータラインを共用することが可能となり、小型電子機器の機能拡張を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るI/Oカードと電子機器の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における装着スロットのピンアサインを説明するための図。
【図3】同実施形態におけるI/Oカードの内部構造を説明するための図。
【図4】同実施形態における電子機器側のI/Oバッファの構成を説明するための図。
【図5】同実施形態で用いられるアクティブプルアップの具体的な構成の一例を示す図。
【図6】同実施形態におけるUSBデバイス認識処理手順を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
11…ホスト装置
12…ホストコントローラLSI(HC LSI)
13…SDスロット
21…SDメモリカード
22…SD USBカード
121…SDホストコントローラ(SD HC)
122…USBホストコントローラ(USB HC)
221,222…デバイス検出用プルダウン抵抗
303,304…アクティブプルアップ抵抗
300,400…I/Oセル

Claims (2)

  1. メモリ装置とI/O装置を交換可能に装着可能な装着スロットを有する電子機器であって、
    前記装着スロットに装着されたメモリ装置を制御するためのメモリ制御手段と、
    前記メモリ装置およびI/O装置間で共用される所定のデータラインが不定状態となるのを防止するために前記データラインに接続され、前記データラインを所定の固定電位にプルアップするためのオン状態と前記データラインから分離されるオフ状態との切り換えが可能なアクティブ抵抗と、
    前記装着スロットに装着されたデバイスから属性情報をリードすることにより前記装着スロットに装着されたデバイスが前記I/O装置であるか否かを検出する手段と、
    前記装着スロットに装着された前記I/O装置との間のデータ転送を前記データラインを介して行うI/O制御手段であって、前記データラインの論理レベルの変化に応じて前記装着スロットに装着された前記I/O装置の種別を検出するI/O制御手段とを具備し、
    前記データラインに前記I/O装置が接続された場合に前記データラインの論理レベルが変化するように前記電子機器側のデータラインに接続することが必要なデバイス検出用のプルダウン抵抗は、前記I/O装置内のデータラインに接続されており、且つ前記装着スロットに装着されたデバイスが前記I/O装置であることが検出された場合には、前記I/O制御手段が前記データラインの論理レベルの変化に応じて前記装着スロットに装着された前記I/O装置の種別を検出できるように、前記アクティブ抵抗をオン状態からオフ状態に切り換えるように構成されていることを特徴とする電子機器。
  2. 前記メモリ装置および前記I/O装置間で共用される前記データラインに、前記メモリ制御手段および前記I/O制御手段の一方を接続する接続切り換え手段と、
    前記メモリ装置を制御するための第1モードと前記I/O装置を制御するための第2モードとを有し、前記第1モードと第2モードを切り換え可能な動作モード切換手段をさらに具備し、
    前記動作モード切換手段は、初期化時に前記第1モードに設定する手段を含み、
    前記属性情報のリードは、前記第1モードにおいて実行され、
    前記属性情報のリードによって前記装着スロットに装着されたデバイスが前記I/O装置であることが検出された場合、前記接続切り換え手段による接続切り換えによって前記I/O制御手段が前記データラインに接続されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
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