JP3794288B2 - 排気ガス浄化用触媒及びその製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気ガス浄化用触媒及びその製造方法に係り、更に詳細には、エンジン始動時の低温域で排出される炭化水素(HC)を効率良く浄化し得る排気ガス浄化用触媒及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内燃機関のエンジン始動時の低温域で大量に排出されるHC(コールドHC)の浄化を目的に、HC吸着材にゼオライトを用いたHC吸着型三元触媒(HC吸着機能付き三元触媒)が開発されている。
該触媒は、三元触媒が活性化しないエンジン始動時の低温域において、大量に排出されるHCを一時的に吸着、保持し、次に排気ガス温度上昇により三元触媒が活性化した時に、HCを徐々に脱離し、しかも浄化するものである。
吸着材から脱離するHCの浄化触媒として、従来はロジウム(Rh)、白金(Pt)及びパラジウム(Pd)等の貴金属種を同一層に共存させた仕様や、Rh層とPd層を塗り分けた仕様等が提案されていた。例えば、特開平2−56247号公報に示されるようにゼオライトを主成分とする第一層の上に、Pt、Pd、Rh等の貴金属を主成分とする第二層を設けた排気ガス浄化用触媒が提案されている。
【0003】
かかるHC吸着材を用いた発明としては、例えば、特開平6−74019号公報、特開平7−144119号公報、特開平6−142457号公報、特開平5−59942号公報及び特開平7−102957号公報等に開示されているものがある。
これらのうち、特開平6−74019号公報には、排気流路にバイパスを設け、エンジン始動直後のコールド時に排出されるHCをバイパス流路に配置したHC吸着材に一旦吸着させ、その後流路を切換え、下流の三元触媒が活性化した後、排気ガスの一部をHC吸着触媒に通じ、脱離したHCを徐々に後段の三元触媒で浄化するシステムが提案されている。
また、特開平7−144119号公報では、コールド時に前段の三元触媒に熱を奪わせ中段のHC吸着触媒の吸着効率を向上し、前段の三元触媒活性化後は、タンデム配置した中段のHC吸着触材を介して後段の三元触媒に反応熱を伝熱し易くし、後段の三元触媒の浄化を促進するシステムが提案されている。
【0004】
更に、特開平6−1421457号公報には、低温域で吸着したHCが脱離する際に、脱離HCを含む排気ガスを熱交換器で予熱し三元触媒での浄化を促進するコールドHC吸着除去システムが提案されている。
一方、特開平5−59942号公報には、触媒配置とバルブによる排気ガスの流路を切換えによって、HC吸着材の昇温を緩慢にし、コールドHCの吸着効率を向上するシステムが提案されている。
また、特開平7−102957号公報は、後段の酸化・三元触媒の浄化性能を向上するため、前段の三元触媒と中段のHC吸着材の間に空気を供給し、後段の酸化・三元触媒の活性化を促進するシステムが提案されている。
【0005】
更に、上記以外の他の従来技術として、特開平7−96183号公報には、触媒層の触媒成分(Pd担持Al)がHC吸着層の主成分であるゼオライトと高温下で接触して劣化するのを抑制する観点から、HC吸着層と触媒層との間にアルミナ(Al)やセリア(CeO)の耐火性無機酸化物を主成分とする多孔質バリヤ層を設け、しかも下層に配置したHC吸着層の吸着能が低下するのを抑制するため、Pd担持Al粒子の平均粒子径を15〜25μm、耐火性無機質粒子の平均粒子径を5〜15μmに調整することが提案されている。
また、特開平11−104462号公報には、触媒層の浄化能と吸着材層のHC吸着能との良好なバランスを得るという観点から、セル平坦部分の触媒層の膜厚を10〜120μm、触媒層全体の膜厚を15〜350μm(セル平坦部分の吸着材層の膜厚5〜130μm)としたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、吸着材としてゼオライトを用いる場合、コールドHC吸着性能は、排ガス中のHC種組成とゼオライトの有する細孔径との間の相関に影響を受けるので、最適な細孔径と分布、骨格構造を持つゼオライトを選定して使用する必要がある。
従来は、MFI型をメインに、他の細孔径を有するゼオライト(例えば、USY)を単独で、又はこれらを混合して細孔径分布を調整していたが、耐久後にはゼオライト種によって細孔径の歪みや吸着・脱離特性が異なるため、排ガスHC種の吸着が不十分であるという問題点があった。
【0007】
また、従来の炭化水素吸着材層と浄化触媒層を設けた排気ガス浄化用触媒では、内燃機関の始動直後の排気ガス低温域において炭化水素吸着材に吸着したコールドHCが、排気ガス温度の上昇する前に脱離し浄化できなかったり、更には吸着HCが脱離する際、浄化触媒層の雰囲気が酸素不足状態になるため、理論空燃比域での浄化に有効な三元触媒では、HC、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化物(NOx)のバランスの良い浄化ができなくなり、吸着HCの浄化が十分にできないという問題点があった。
このため、排気流路の切換えによって、三元触媒が十分に活性化した後、吸着HCを脱離させ三元触媒で浄化する方法や電熱ヒーターによって三元触媒の早期活性化を図る方法、外部から空気を導入して三元触媒の活性化開始を速める方法なども検討されているが、システム構成が煩雑化し、しかも十分なコールドHCの低減効果が得られず、コストが高くなり、長期間の使用に耐えられないなどの問題点があった。
【0008】
ところで、自動車触媒用のHC吸着材としては、耐熱性の観点からSi/2Al比の高いゼオライトを用いているのが一般的である。
しかし、粒子表面が比較的親水性の高いアルミナなどの耐火性無機酸化物を含有する触媒層と、粒子表面が疎水性の高いゼオライトを含有するHC吸着材層との間では、直接接触する粒界面間の接合力が弱いため、HC吸着材層と触媒層とが剥離し易く、長時間高温に曝されると、HC吸着材層の上部に積層した触媒層が剥離して欠落し、触媒層の浄化機能が著しく低下するという問題点があった。
【0009】
また、このようにHC吸着材層と触媒層とを順次積層した触媒構造では、積層する各層の膜厚のうち、HC吸着材の吸着能を阻害することなく脱離HCの浄化能を得るため、特に浄化触媒層の膜厚について検討されているが、多種のHC成分が含まれる実際の自動車排ガスでは、吸着HCの脱離抑制や脱離遅延化が不十分で、吸着HCの浄化能が低いという問題点があった。
なお、上記特開平11−104462号公報に記載の排ガス浄化用触媒及び浄化方法では、トルエンをHCとして各種性能評価を行って好適な結果を得ているが、上述のように実際の自動車排ガスには他種のHC成分が含まれているので、同公報に提案されている触媒層の膜厚制御によって、自動車排ガスにつき常時良好な効果が得られるかどうかは疑問である。
【0010】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コールドHCの浄化効率に優れ、且つ耐久性の良好な排気ガス浄化用触媒及びその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ゼオライトとシリカゾルの平均粒子径を制御したスラリーを用いてHC吸着材層を形成することなどにより、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
即ち、本発明の排気ガス浄化用触媒は、内燃機関の冷間始動時に排出される炭化水素を効率良く浄化する一体構造型の排気ガス浄化用触媒であって、
ハニカム担体に、ゼオライト及びシリカを含有する炭化水素吸着材層と、貴金属成分を含有する浄化触媒成分層とを順次積層して成り、
上記炭化水素吸着材層は、粉砕後におけるゼオライトの平均粒子径(Dz)と粉砕前におけるシリカゾルの平均粒子径(Ds)との比がDz/Ds=10〜100になるように調製した水系懸濁液を上記ハニカム担体上に塗布した後、乾燥・焼成することによって形成されたものであることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の排気ガス浄化用触媒の好適形態では、上記炭化水素吸着材層は、鎖状の粒子形状を有し平均粒子径が40〜100nmのシリカゾルと、Si/2Al比が10〜300で平均粒子径が1〜4μmのゼオライト粒子を含む水系懸濁液を、上記ハニカム担体上に塗布した後、乾燥・焼成することによって形成されたものであることを特徴とする。
なお、この場合、球状の粒子形状を有し平均粒子径が8〜20nmのシリカゾルを併用することも可能である。
【0014】
更に、本発明の排気ガス浄化用触媒の他の好適形態は、上記炭化水素吸着材層と浄化触媒成分層との接触界面に、平均粒径1〜4μmの耐火性無機酸化物を含有する厚さ5〜40μmの接着層を介挿して成り、
上記耐火性無機酸化物が、アルミナ、ジルコニア、セリア及びチタニアから成る群より選ばれた少なくとも1種の無機酸化物を含有し、
且つ上記アルミナがγ、η、δ、θ又はα型のアルミナ及びこれらの混合物であり、上記ジルコニアが単斜晶、正方晶又は立方晶系のジルコニア及びこれらの混合物であり、上記チタニアがルチル型及び/又はアナターゼ型のチタニアであることを特徴とする。
【0015】
更にまた、本発明の排気ガス浄化用触媒の更に他の好適形態は、上記ハニカム担体のセル断面形状がほぼ正方形であり、上記炭化水素吸着材層及び浄化触媒成分層は、上記セルの断面において、中央部にほぼ円形のガス流路を残すようにして上記ハニカム担体に積層され、
上記炭化水素吸着材層は、上記セルの平坦部に対応する最も薄い部分の厚さが25〜200μmで、上記セルの角部に対応する最も厚い部分の厚さが200〜500μmであり、
上記浄化触媒成分層は、上記セルの平坦部に対応する最も薄い部分の厚さが25〜120μmで、上記セルの角部に対応する最も厚い部分の厚さが50〜150μmである、ことを特徴とする。
【0016】
一方、本発明の排気ガス浄化用触媒の製造方法は、上述の如き排気ガス浄化用触媒を製造するに当たり、
ゼオライトとシリカゾルを含む上記水系懸濁液を上記ハニカム担体に塗布した後、室温〜100℃の空気を、上記セルの延在方向に沿って一方向又は双方向から上記セル内に流通して水分を除去し、次いで、100℃〜200℃の空気で乾燥した後、300℃〜500℃で焼成して上記炭化水素吸着材層を形成することを特徴とする。
【0017】
【作用】
本発明においては、シリカゾルの平均粒子径(Ds)に対するゼオライトの平均粒子径(Dz)を、Dz/Ds=10〜100の範囲とすることで、結合剤として機能するシリカゾル粒子がゼオライト粒子表面に均一に分散できるようにした。これにより、ゼオライト粒子間の結合力が高まり、ゼオライトを含有するHC吸着材層をハニカム担体上に強く固定できるとともに、ゼオライト粒子間の結合力も著しく向上するため、本発明の排気ガス浄化用触媒では、高温で耐久した後でもHC吸着材層の欠落や剥離が抑制される。
かかる作用は、シリカゾルの粒子形状を鎖状とし、この鎖状粒子形状シリカゾルとゼオライトの平均粒子径を適切に制御することによって、更に向上することができる。
【0018】
また、本発明の排気ガス浄化用触媒においては、HC吸着材層と浄化触媒成分層との間に、一定範囲の平均粒径を有する耐火性無機酸化物を含有する所定厚さの接着層を配設することが可能であり、これにより、HC吸着材層と浄化触媒成分層との接合力をいっそう向上させることができる。
更に、本発明では、ハニカム担体のセル延在方向と垂直な断面(セル断面)において、積層されているHC吸着材層の厚さにつき、セル平坦部に対応する部分(最薄部分)と、セル角に対応する部分(最厚部分)とに所定の勾配を設けることができ、かかる勾配を設けることにより、HC吸着材層のコールドHC吸着能が改善され、且つ吸着HCの脱離抑制がいっそう良好に行われる。
【0019】
また、本発明に係るHC吸着材層を形成するに当たっては、上記所定のゼオライトを主成分とする水系懸濁液(水系スラリー)をハニカム担体に塗布するが、塗布直後のHC吸着材層は水分を多量に含んでいるため、温度が高すぎる熱風で乾燥させると、ゼオライト細孔内に含まれる水分が急激に乾燥してセルの目詰まりを起こし易い。
よって、本発明では、比較的低温の空気を流通して予め水分を減少した後、若干高温の空気で乾燥し、更に所定温度で焼成することとしており、これにより、高温に長時間曝された後でもHC吸着材層などのコート層が剥離・欠落することを抑制している。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の排気ガス浄化用触媒につき詳細に説明する。なお、本明細書において、「%」は特記しない限り質量百分率を表すものとする。
上述の如く、本発明の排気ガス浄化用触媒は、ハニカム担体上に、ゼオライト及びシリカを含有するHC吸着材層を積層し、更にこの上に貴金属成分を含有する浄化触媒成分層を積層して成る。
そして、このHC吸着材層は、ゼオライトとシリカゾルを含む水系スラリーをハニカム担体に塗布し、乾燥、焼成して形成される。
【0021】
ここで、上記スラリーは、ボールミルなどで粉砕した後におけるゼオライトの平均粒子径(Dz)と、粉砕前におけるシリカゾルの平均粒子径(Ds)との比がDz/Ds=10〜100になるように調製されたものであることを要する。両者の平均粒子径の比をかかる範囲内に調整することにより、結合剤として機能するシリカゾル粒子がゼオライト粒子表面に均一に分散できるようになり、ゼオライト粒子間の結合力が向上してHC吸着材層をハニカム担体上に強固に固定できとともに、高温で耐久した後でもHC吸着材層の欠落や剥離が抑制できる。
【0022】
また、上記スラリーに用いるシリカゾルとしては、平均粒子径が40〜100nmの鎖状粒子形状のものが好ましく、これに対応して、ゼオライトの平均粒子径も1〜4μmとすることが望ましく、更には、かかるゼオライトとしては、Si/2Al比が10〜300のものを用いることが好ましい。
このような組合せを採用することにより、上述のようなシリカゾルの均一分散性や耐久後の耐欠落性や耐剥離性を更に向上することができる。
なお、本発明においては、鎖状粒子形状のシリカゾルとともに、球状の粒子形状を有し平均粒子径が8〜20nmのシリカゾルを用いることも可能である。
【0023】
次に、HC吸着材層上に積層される浄化触媒成分層としては、代表的には三元浄化機能を有するものであればよいが、Pd、Pt又はRh及びこれらの任意の混合物に係る貴金属成分を含有する層を例示することができる。
なお、かかる貴金属成分以外にも、浄化性能の向上や耐久性の観点から、アルミナ(Al)、セリア(CeO)又はジルコニア(ZrO)及びこれらの任意の混合物を含有させることが可能であり、この場合、アルミナなどの平均粒子径を1〜4μmに調整することが望ましい。
この平均粒子径が1μm以上の方が、排気ガス中のコールドHC成分がHC吸着材層へ拡散し易く、高い吸着能を維持でき、4μm以下であると、HC吸着材層との密着性が悪化し難い。
【0024】
本発明の排気ガス浄化用触媒は、上述のようなHC吸着材層と浄化触媒成分層を必須要素とするが、両層の間に所定の耐火性無機酸化物を含有する接着層を付加形成することも可能であり、これにより、両層の接合力を更に向上することができる。
上記耐火性無機酸化物としては、アルミナ、ジルコニア、セリア又はチタニア(TiO)及びこれらの混合物を挙げることができるが、平均粒子径が1〜4μmのものであることが好ましい。平均粒子径が1〜4μmのゼオライトを用いる際、耐火性無機酸化物の平均粒子径が4μmを超えると、該接着層を塗布した場合にゼオライト粒子と耐火性無機酸化物粒子間の接合力が低下し、高温で耐久した後、耐火性無機酸化物層が剥離・欠落することがある。
一方、平均粒子径が1μm未満の耐火性無機酸化物を用いると、HC吸着材層への排ガスの拡散が阻害され、HC吸着能が低下することがある。
【0025】
なお、上述のアルミナとしては、γ、η、δ、θ又はα型のアルミナ及びこれらの混合物を例示でき、上記ジルコニアとしては、単斜晶、正方晶又は立方晶系のジルコニア及びこれらの混合物、上記チタニアとしては、ルチル型及び/又はアナターゼ型のチタニアを挙げることができる。
また、上記接着層の層厚は5〜40μmにすることが好ましく、層厚が5μm未満では、平均粒子径が1〜4μmの耐火性無機酸化物を用いた際に、HC吸着材層と浄化触媒層とを接合するのに十分な効果が得られないことがある。一方、層厚が40μmを超えると、HC吸着材層への排ガスの拡散が阻害され、HC吸着能が低下することがある。
更に、耐火性無機酸化物の平均粒子径と浄化触媒成分層の触媒成分粒子の平均粒子径をほぼ同一に調整することにより、十分な接合力を得ることができる。
【0026】
ここで、上記従来の技術の項で引用した特開平7−96183号に記載のHC浄化部材と本発明との差異に言及する。
同公報記載のHC浄化部材では、触媒成分たるPdがHC吸着材たるゼオライトと高温下で接触して劣化するのを回避すべく、アルミナ等の耐火性無機酸化物を主成分とする多孔質バリヤ層を触媒層とHC吸着層との間に配置し、しかも両者の非接触性を確保した状態でHC吸着能を発現させるために、触媒層のPd担持Al粒子と耐火性無機酸化物粒子の平均粒子径を適当な範囲に調整して、多孔質バリヤ層の孔径をPd担持Al粒子の粒径よりも小に設定しているが、本来的に両者の粒径を揃えることを意図していない。
これに対し、本発明では、触媒成分とゼオライトとの非接触は然したる問題ではなく、むしろ両者の接触を是認した上で、ゼオライトが含まれるHC吸着材層と触媒成分が含まれる浄化触媒成分層との接合性、特に耐久後の接合性を問題にしているのである。従って、上述のように上述の接着層は本発明の必須要素ではない。また、触媒成分粒子と耐火性無機酸化物粒子の平均粒子径を、上記の理由から揃えることもできる。
なお、以上の相違点については、実施例1及び14の性能評価を参照することによりいっそう明らかになる。
【0027】
次に、本発明の排気ガス浄化用触媒のセル断面における層構造(層形状)につき説明する。
図1は、本発明の触媒のセル断面における層形状の一例を示す図である。同図において、本発明の触媒は、断面形状が正方形のセル1の内部に、HC吸着材層2をコートし、このHC吸着材層2の上に浄化触媒成分層2をコートして形成されており、セルの中央部にはほぼ円形のガス流路4が形成される。
かかる層形状を有する本発明の触媒においては、HC吸着材層2の厚さについて、セル平坦部に対応する最薄部の厚さTminを25〜200μm、セル角部に対応する最厚部の厚さTmaxを200〜500μmとして、セル平坦部からセル角部に向けてHC吸着材層の層厚に勾配を設けることが好ましく、これにより、HC吸着材層のコールドHC吸着能を更に向上し、吸着HCの脱離抑制をいっそう良好に行うことができる。
【0028】
一方、HC吸着材層2上に積層する接着層(図示せず)及び浄化触媒層3の全層厚については、HC吸着材層の高いコールドHC吸着能及び浄化触媒層の高い脱離HC浄化能を得るために、セル平坦部に対応する全層厚を25μm〜90μm、セル角部に対応する全層厚を50μm〜90μmとして、勾配がなるべく生じないようにすることが好ましい。
なお、上述したセル平坦部に対応する最薄部の厚さについては、HC吸着材層の方が、浄化触媒成分層よりも大きくなるように調整することが好ましく、また、耐火性無機酸化物を含有する接着層を設ける場合には、接着層と浄化触媒成分層の厚さの総和よりも大きくなるように調整することが好ましい。
かかる調整を行うことにより、HC吸着材層の高いコールドHC吸着能と、吸着HCの優れた脱離抑制を有効に兼備させることができる。
【0029】
ここで、上記従来の技術の項で引用した特開平11−104462号公報に記載の排ガス浄化用触媒と本発明との差異に言及する。
この触媒のセル断面における層形状は、同公報の図1にも記載されているように、触媒層及びHC吸着層の双方がセル内壁に対してほぼ均一の厚さで形成されており、この結果、セル内に残存するガス流路(空洞)の形状は正方形の角をR処理したような形状となってる。
これに対し、本発明の触媒におけるガス流路は上述の如くほぼ円形であり、また、HC吸着材層の層厚には上述の勾配が設けられており、基本的には層厚も本発明の触媒の方が大きい。
両触媒についてのかかる層形状、勾配や層厚の差異は、上記公報に記載の触媒の性能評価がトルエンをHCのモデルガスとして行われているのに対し、後述するように本発明の触媒が実際の自動車排ガスで試験されていることにも関係するものであり、本発明の方が実際の使用条件に近い条件下で性能評価を行っているのである。
例えば、本発明者らの知見によれば、炭素数が通常C2〜C10である自動車排ガス中のHC種のうち、C3〜C6の比較的低分子量のHCには層厚が大きな影響を及ぼすが、本発明の触媒ではこのことも考慮されており、層厚は比較的大きくなるように調整されている。
【0030】
次に、本発明の排気ガス浄化用触媒の製造方法について説明する。
本発明の排気ガス浄化用触媒は、通常の排気ガス浄化用触媒とほぼ同様の方法で製造できるが、HC吸着材層の形成方法に特徴がある。
即ち、HC吸着材層は、ゼオライトとシリカゾルを含む水系懸濁液をハニカム担体に塗布し、室温〜100℃の空気を、セルの延在方向に沿って一方向又は双方向から交互にセル内に流通して水分を除去し、次いで、100〜200℃の空気で乾燥した後、300〜500℃で焼成することにより、形成される。
代表的には、平均粒子径が1〜4μmのゼオライトを主成分とする水系スラリーを塗布した直後のHC吸着材層には水分が多量に含まれており、100℃超の熱風で乾燥すると、ゼオライト細孔内に含有される水分が急激に乾燥するため、セルの目詰まりを起こし易い。
このため、本発明では、室温〜100℃以下の空気を流通して予め水分を減少した後、100〜200℃の空気で乾燥し、更に300〜500℃で焼成することにより、排ガス浄化用触媒を得ることにし、高温に長時間曝された後も、コート層が剥離・欠落することを防止している。
【0031】
【実施例】
以下、本発明の実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明これら実施例に限定されるものではない。
【0032】
(実施例1)
Si/2Al比が40のβ−ゼオライト粉末800gと、平均粒子径が40nm〜100nm(0.04μm〜0.1μm)の鎖状の粒子形状を有するシリカゾル(日産化学製)1333.3g(固形分濃度15wt%)と、純水1000gをアルミナ製ボールミルポットに投入し、60分間粉砕してスラリー液を得た。この時の平均粒子径は、1μm〜2.2μmであった。
このスラリー液をモノリス担体(300セル/6ミル、触媒容量1.0L)に付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを取り除いて、50℃の空気流通下30分間乾燥し、次いで、150℃の空気流通下15分間乾燥した後、400℃で1時間焼成した。この時の塗布量として、焼成後に350g/Lになるまでコーティング作業を繰り返し、触媒−aを得た。
【0033】
Ce3mol%を含むアルミナ粉末(Al97mol%)に、硝酸パラジウム水溶液を含浸或いは高速撹拌中で噴霧し、150℃で24時間乾燥した後、400℃で1時間、次いで、600℃で1時間焼成し、Pd担持アルミナ粉末(粉末a)を得た。この粉末aのPd濃度は4.0重量%であった。
La1mol%とZr32mol%含有セリウム酸化物粉末(Ce67mol%)に、硝酸パラジウム水溶液を含浸或いは高速撹拌中で噴霧し、150℃で24時間乾燥した後、400℃で1時間、次いで、600℃で1時間焼成し、Pd担持セリウム酸化物粉末(粉末b)を得た。この粉末bのPd濃度は2.0重量%であった。
【0034】
上記Pd担持アルミナ粉末(粉末a)400gと、Pd担持セリウム酸化物粉末(粉末b)141gと、硝酸酸性アルミナゾル240g(ベーマイトアルミナ10%に10%の硝酸を添加することによって得られたゾルでAl換算で24g)と、炭酸バリウム100g(BaOとして67g)と、純水2000gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕してスラリー液を得た。この時の平均粒子径は、2μm〜4μmであった。
このスラリー液を上記コート触媒−aに付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを取り除いて乾燥し、400℃で1時間焼成し、コート層重量66.5g/Lを塗布し、触媒−bを得た。
【0035】
Zr3mol%を含むアルミナ粉末(Al97mol%)に、硝酸ロジウム水溶液を含浸或いは高速撹拌中で噴霧し、150℃で24時間乾燥した後、400℃で1時間、次いで、600℃で1時間焼成し、Rh担持アルミナ粉末(粉末c)を得た。この粉末cのRh濃度は2.0重量%であった。
Ce3mol%を含むアルミナ粉末(Al97mol%)に、ジニトロジアンミン白金水溶液を含浸或いは高速撹拌中で噴霧し、150℃で24時間乾燥した後、400℃で1時間、次いで、600℃で1時間焼成し、Pt担持アルミナ粉末(粉末d)を得た。この粉末dのPt濃度は3.0重量%であった。
La1モル%とCe20モル%を含有するジルコニウム酸化物粉末に、ジニトロジアンミン白金水溶液を含浸或いは高速撹拌中で噴霧し、150℃で24時間乾燥した後、400℃で1時間、次いで、600℃で1時間焼成し、Pt担持アルミナ粉末(粉末e)を得た。この粉末eのPt濃度は3.0重量%であった。
【0036】
上記Rh担持アルミナ粉末(粉末c)118g、Pt担持アルミナ粉末(粉末d)118g、Pt担持ジルコニウム酸化物粉末(粉末e)118g、硝酸酸性アルミナゾル160gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕してスラリー液を得た。この時の平均粒子径は、2μm〜4μmであった。このスラリー液を上記コート触媒−bに付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを取り除いて乾燥し、400℃で1時間焼成し、コート層重量37g/Lを塗布し、本例の触媒(触媒1)を得た。この触媒1の貴金属担持量は、Pt0.71g/L、Pd1.88g/L、Rh0.24g/Lであった。触媒仕様などを表1〜表3に示す。
【0037】
(実施例2)
γ−アルミナ950gと硝酸酸性アルミナゾル500g、純水1000gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕してスラリー液を得た。この時の平均粒子径は、1.5μm〜3.5μmであった。このスラリー液を上記コート触媒−bに付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを取り除いて乾燥し、400℃で1時間焼成し、コート層重量20g/Lを塗布し、触媒−cを得た。
次いで、実施例1と同様の手順で、触媒−cにPd、Pt及びRhを含む触媒成分層を塗布し、本例の触媒を得た。この触媒2の貴金属担持量は、Pt0.71g/L、Pd1.88g/L、Rh0.24g/Lであった。触媒仕様などを表1〜3に示す。
【0038】
(実施例21)
粉末a530g、粉末b118g、硝酸酸性アルミナゾル120g(ベーマイトアルミナ10%に10%の硝酸を添加することによって得られたゾルでAl換算で12g)、炭酸バリウム40g(BaOとして27g)及び純水1000gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕してスラリー液を得た。この時の平均粒子径は、2μm〜4μmであった。このスラリー液をモノリス担体(900セル/2ミル、触媒容量1.0L)に付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを取り除いて乾燥し、400℃で1時間焼成し、コート層重量70g/Lを塗布し、触媒−dを得た。
粉末e235g、La1モル%とCe20モル%を含有するジルコニウム酸化物粉末100g、硝酸酸性アルミナゾル150g(ベーマイトアルミナ10重量%に10重量%の硝酸を添加することによって得られたゾルでAl換算で15g)及び純水1000gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕してスラリー液を得た。このスラリー液を触媒−dに付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを取り除いて乾燥し、400℃で1時間焼成し、コート層重量35g/Lを塗布し、本例の触媒を得た。この触媒26(TWC1)の貴金属担持量は、Pd2.35g/L、Rh0.47g/Lであった。触媒仕様などを表1〜表3に示す。
【0039】
(実施例3〜20)
上記実施例と同様の操作を行い、表1〜表3に示す仕様を有する触媒3〜触媒20を得た。
【0040】
(比較例1〜5)
上記と同様の操作を行い、表1〜表3に示す仕様を有する触媒21〜触媒25を得た。
【0041】
【表1】
Figure 0003794288
【0042】
【表2】
Figure 0003794288
【0043】
【表3】
Figure 0003794288
【0044】
[性能評価]
上述のようにして得られた触媒1〜25を図2に示す触媒位置2に配置し、更に触媒位置1に通常の三元触媒を配置し、下記の条件及び方法でHCの吸着率と脱離浄化率を測定した。得られた結果を表4に示す。
【0045】
(耐久条件)
エンジン排気量 3000cc
燃料 ガソリン(日石ダッシュ)
触媒入口ガス温度 650℃
耐久時間 100時間
(車両性能試験)
エンジン排気量 日産自動車株式会社製 直列4気筒 2.0Lエンジン
評価方法 北米排ガス試験法のLA4−CHのA−bag
【0046】
【表4】
Figure 0003794288
【0047】
表4より、本発明の触媒は、初期から劣化後までHC吸着材層及び浄化触媒成分層をハニカム担体上に固定でき、コート層の欠落や剥離が抑制できるため、コールドHC吸着能、吸着HCの脱離浄化能に優れることが分かる。
また、実施例1の触媒におけるHC吸着材層のミクロ構造の想像図を図3に示す。同図(b)に示したように、該HC吸着材層では、鎖状シリカゲルがゼオライト格子間に均一且つ十分に分散できるため、ゼオライト粒子同士を接合する力が増大すると推測される。
なお、現時点においては、コールドHC吸着能及び脱HC浄化率の観点から実施例1が最も良好であると言える。
【0048】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明よれば、ゼオライトとシリカゾルの平均粒子径を制御したスラリーを用いてHC吸着材層を形成することなどとしたため、コールドHCの浄化効率に優れ、且つ耐久性の良好な排気ガス浄化用触媒及びその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気ガス浄化用触媒のセル断面における層形状の一例を示す図である。
【図2】排気ガス浄化用触媒の性能評価試験装置を示す断面図である。
【図3】ゼオライト粒子間の結合状態の想像図である。
【符号の説明】
1 セル
2 HC吸着材層
3 浄化触媒成分層
4 ガス流路

Claims (9)

  1. 内燃機関の冷間始動時に排出される炭化水素を効率良く浄化する一体構造型の排気ガス浄化用触媒であって、
    ハニカム担体に、ゼオライト及びシリカを含有する炭化水素吸着材層と、貴金属成分を含有する浄化触媒成分層とを順次積層して成り、
    上記炭化水素吸着材層は、粉砕後におけるゼオライトの平均粒子径(Dz)と粉砕前におけるシリカゾルの平均粒子径(Ds)との比がDz/Ds=10〜100になるように調製した水系懸濁液を上記ハニカム担体上に塗布した後、乾燥・焼成することによって形成されたものであることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  2. 上記炭化水素吸着材層は、鎖状の粒子形状を有し平均粒子径が40〜100nmのシリカゾルと、Si/2Al比が10〜300で平均粒子径が1〜4μmのゼオライト粒子を含む水系懸濁液を、上記ハニカム担体上に塗布した後、乾燥・焼成することによって形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化用触媒。
  3. 上記炭化水素吸着材層は、鎖状の粒子形状を有し平均粒子径が40〜100nmのシリカゾルと、球状の粒子形状を有し平均粒子径が8〜20nmのシリカゾルと、Si/2Al比が10〜300で平均粒子径が1〜4μmのゼオライト粒子を含む水系懸濁液を、上記ハニカム担体上に塗布した後、乾燥・焼成することによって形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化用触媒。
  4. 上記炭化水素吸着材層と浄化触媒成分層との接触界面に、平均粒径1〜4μmの耐火性無機酸化物を含有する厚さ5〜40μmの接着層を介挿して成り、
    上記耐火性無機酸化物が、アルミナ、ジルコニア、セリア及びチタニアから成る群より選ばれた少なくとも1種の無機酸化物を含有し、
    且つ上記アルミナがγ、η、δ、θ又はα型のアルミナ及びこれらの混合物であり、上記ジルコニアが単斜晶、正方晶又は立方晶系のジルコニア及びこれらの混合物であり、上記チタニアがルチル型及び/又はアナターゼ型のチタニアであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化用触媒。
  5. 上記浄化触媒成分層が、上記貴金属成分としてのパラジウム、白金及びロジウムから成る群より選ばれた少なくとも1種のものと、平均粒径1〜4μmのアルミナ、セリア及びジルコニアから成る群より選ばれた少なくとも1種のものとを含有して成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化用触媒。
  6. 上記耐火性無機酸化物の平均粒子径と浄化触媒層を構成する成分の平均粒子径とがほぼ同じであることを特徴とする請求項4又は5に記載の排気ガス浄化用触媒。
  7. 上記ハニカム担体のセル断面形状がほぼ正方形であり、上記炭化水素吸着材層及び浄化触媒成分層は、上記セルの断面において、中央部にほぼ円形のガス流路を残すようにして上記ハニカム担体に積層され、
    上記炭化水素吸着材層は、上記セルの平坦部に対応する最も薄い部分の厚さが25〜200μmで、上記セルの角部に対応する最も厚い部分の厚さが200〜500μmであり、
    上記浄化触媒成分層は、上記セルの平坦部に対応する最も薄い部分の厚さが25〜120μmで、上記セルの角部に対応する最も厚い部分の厚さが50〜150μmである、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化用触媒。
  8. 上記セルの平坦部に対応する最も薄い部分の厚さにつき、上記炭化水素吸着材層の方が上記浄化触媒成分層よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の排気ガス浄化用触媒。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化用触媒を製造するに当たり、
    ゼオライトとシリカゾルを含む上記水系懸濁液を上記ハニカム担体に塗布した後、室温〜100℃の空気を、上記セルの延在方向に沿って一方向又は双方向から上記セル内に流通して水分を除去し、次いで、100℃〜200℃の空気で乾燥した後、300℃〜500℃で焼成して上記炭化水素吸着材層を形成することを特徴とする排気ガス浄化用触媒の製造方法。
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