JP3793793B2 - プリテンショナー付シートベルト用リトラクター - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、緊急時にリトラクターの巻取り軸にシートベルトを巻き込むことにより、シートベルトの緩みを除去するプリテンショナーを備えたシートベルト用リトラクターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両の乗員の身体を座席に安全に保持するためのシートベルト装置においては、乗員のシートベルト装着感を低減するためにリトラクターがシートベルトを巻き取る力を低くする傾向がある。これにより、乗員の身体に装着されたシートベルトのたるみが増加するため、車両衝突等の緊急時に大きな力が加わるとシートベルトが伸び出す量が増え、乗員の身体を効果的に拘束できない虞があった。そこで緊急時にシートベルトを巻取ってそのたるみを除去すべく、リトラクターの巻取り軸を巻取り方向へ瞬時に回転させるプリテンショナーを備えたプリテンショナー付シートベルト用リトラクターが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のプリテンショナー付シートベルト用リトラクターは、特開平6−156884号公報又は特開平6−156187号公報に教示されるように、リトラクターの巻取り軸を巻取り方向へ瞬時に回転駆動させるガス発生器が、車両の前後方向又は上下方向に沿って配置されているので、ピンタイプのガス発生器を使用する場合には、点火制御装置から延びたワイヤーハーネスのコネクタを接続するためガス発生器に設けられたコネクタ接続端子が、車両の前後方向又は上下方向を向くことになる。更に、ガス発生器は室内側からみてボディーパネル、ウェビングの奥に配置される。このため、ガス発生器のコネクタ接続端子に点火制御装置のコネクタを接続する作業が非常に面倒になるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することであり、ガス発生器のコネクタ接続端子に、点火制御装置から延びるワイヤーハーネスのコネクタを容易に接続することが可能なプリテンショナー付シートベルト用リトラクターを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、ウェビングの巻き取り軸を備えるリトラクターと、車両衝突時にガス発生器から発生したガス圧力で前記巻き取り軸に回転トルクを伝達して、前記巻き取り軸を前記ウェビングの引き込み方向に回転させるプリテンショナーとを備えるプリテンショナー付シートベルト用リトラクターにおいて、前記プリテンショナーは、前記リトラクターの前記巻き取り軸を軸支する側壁に配設され、前記プリテンショナーに内蔵された前記ガス発生器の端部には、点火制御装置から延びたワイヤーハーネスのコネクタを接続するためのコネクタ接続端子が設けられ、前記リトラクター及びプリテンショナーは、車両のボディに設けた穴に、前記コネクタ接続端子が、ウェビングの車両前後方向にずれた位置で室内側を向くように格納されていることを特徴とするプリテンショナー付シートベルト用リトラクターによって達成することができる。
【0006】
このプリテンショナー付シートベルト用リトラクターは、ガス発生器のコネクタ接続端子が室内側を向いているので、点火制御装置から延びたワイヤーハーネスのコネクタを接続する時、周囲に作業の邪魔になるものがなくなり、接続作業が非常に容易になる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプリテンショナー付シートベルト用リトラクターの実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るプリテンショナー付シートベルト用リトラクターの正面図、図2は図1のA矢視図、図3は図1のIII−III断面図、図4は本発明に係るプリテンショナー付シートベルト用リトラクターの車両への取付状態を示す正面図である。
【0008】
図1に示すように、本発明によるプリテンショナー付きシートベルト用リトラクター1は、ウェビング11を巻き取り又は引き出し自在に巻回した巻き取りリール12を備えている。巻き取りリール12は、その巻き取り軸13に連結された巻き取りバネ装置14により、ウェビング11が巻き取られる方向に常時付勢されている。又、ウェビング11が所定の加速度以上の加速度で引き出されようとすると、緊急ロック機構15により巻き取り軸13の回転が阻止され、それ以上ウェビング11が引き出されないようになっている。
【0009】
更に、このプリテンショナー付きシートベルト用リトラクター1は、略コ字形状に形成されたリトラクターベース16の一方のベース側壁17に、巻き取り軸13をウェビング11の弛みが除去される方向に回転させるプリテンショナー18が配設されている。
このプリテンショナー18は、ガス発生器19と、図示せぬクラッチ機構を介して巻き取り軸13に回転力を伝達する駆動手段21と、車両衝突時にガス発生器19を作動させる制御装置(図示せず)とを備えている。
【0010】
駆動手段21は、図3に示すように、プリテンショナー18の本体18a.18b内に形成されたシリンダー18c内に移動可能に受容されたラック21aと該ラック21aに噛み合わされるピニオンギヤ21bとを有しており、ガス発生器19のガス圧によるラック21aの移動によりピニオンギヤ21bを回転させ、図示せぬクラッチ機構を介して巻き取り軸13に回転力を伝達するようになっている。
【0011】
ガス発生器19は、ピンタイプのものが使用されており、図2にも示すように自動車側の点火制御装置(図示せず)から延ばされたワイヤーハーネス22のコネクタ23を差し込むため、コネクタ接続部24が室内側に向けて設けられている。
このプリテンショナー付シートベルト用リトラクター1においては、車両衝突時等におけるような極めて大きな減速度が生じると、図示しない点火制御装置がこの減速度を検知してガス発生器19を点火する。点火されたガス発生器19はガスを発生し、このガスが駆動手段21に作用して巻き取り軸13が回転して、ウェビング11が所定の長さだけ巻き取られる。これによって、ウェビング11の弛みが除去され、乗員を有効に拘束することができる。
【0012】
このプリテンショナー付シートベルト用リトラクター1は、上述のように点火制御装置から延びたワイヤーハーネス22のコネクタ23を接続するため、ガス発生器19に設けられたコネクタ接続端子24が室内側、すなわち、車両の走行方向に対してほぼ直角な方向を向いているので、コネクタ23の接続時に作業の邪魔になるものがなくなり、接続作業が非常に容易になる。
また、図4に示すように、車両のボディ30に穴31を設け、この穴31にプリテンショナー付シートベルト用リトラクター1を格納すれば、コネクタ23をコネクタ接続部24に差し込むときに、ボディ30及びウェビング11と干渉することがなくなり、コネクタ23の接続作業が容易になる。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプリテンショナー付シートベルト用リトラクターは、ウェビングの巻き取り軸を備えるリトラクターと、車両衝突時にガス発生器から発生したガス圧力で前記巻き取り軸に回転トルクを伝達して、前記巻き取り軸を前記ウェビングの引き込み方向に回転させるプリテンショナーとを備えるプリテンショナー付シートベルト用リトラクターにおいて、前記プリテンショナーは、前記リトラクターの前記巻き取り軸を軸支する側壁に配設され、前記プリテンショナーに内蔵された前記ガス発生器の端部には、点火制御装置から延びたワイヤーハーネスのコネクタを接続するためのコネクタ接続端子が設けられ、前記リトラクター及びプリテンショナーは、車両のボディに設けた穴に、前記コネクタ接続端子が、ウェビングの車両前後方向にずれた位置で室内側を向くように格納されていることを特徴とするものである。
【0014】
したがって、本発明のプリテンショナー付シートベルト用リトラクターによれば、点火制御装置のコネクタをガス発生器のコネクタ接続端子に接続するとき、作業の邪魔になるものがなくなり、接続作業が非常に容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリテンショナー付シートベルト用リトラクターの正面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】本発明に係るプリテンショナー付シートベルト用リトラクターの車両への取付状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 プリテンショナー付シートベルト用リトラクター
11 ウェビング
12 巻き取りリール
13 巻き取り軸
14 巻き取りバネ装置
15 緊急ロック装置
18 プリテンショナー
19 ガス発生器
21 駆動手段
22 ワイヤーハーネス
23 コネクタ
24 コネクタ接続端子
30 ボディ
31 穴
Claims (1)
- ウェビングの巻き取り軸を備えるリトラクターと、車両衝突時にガス発生器から発生したガス圧力で前記巻き取り軸に回転トルクを伝達して、前記巻き取り軸を前記ウェビングの引き込み方向に回転させるプリテンショナーとを備えるプリテンショナー付シートベルト用リトラクターにおいて、
前記プリテンショナーは、前記リトラクターの前記巻き取り軸を軸支する側壁に配設され、
前記プリテンショナーに内蔵された前記ガス発生器の端部には、点火制御装置から延びたワイヤーハーネスのコネクタを接続するためのコネクタ接続端子が設けられ、
前記リトラクター及びプリテンショナーは、車両のボディに設けた穴に、前記コネクタ接続端子が、ウェビングの車両前後方向にずれた位置で室内側を向くように格納されていることを特徴とするプリテンショナー付シートベルト用リトラクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02165096A JP3793793B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | プリテンショナー付シートベルト用リトラクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02165096A JP3793793B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | プリテンショナー付シートベルト用リトラクター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09193743A JPH09193743A (ja) | 1997-07-29 |
JP3793793B2 true JP3793793B2 (ja) | 2006-07-05 |
Family
ID=12060932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02165096A Expired - Lifetime JP3793793B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | プリテンショナー付シートベルト用リトラクター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3793793B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-16 JP JP02165096A patent/JP3793793B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09193743A (ja) | 1997-07-29 |
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