JP3792429B2 - パン焼き具及びパン焼き具の製造方法 - Google Patents

パン焼き具及びパン焼き具の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パン焼き型を備えたパン焼き具とパン焼きの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からあるパン焼き型は、鋳造又はプレス加工によって形成されていた。鋳造は、鋳型を形成し、鋳型内にアルミ合金、鋳鉄等の溶融金属を流し込んで形成する。プレス加工は、雄型と雌型を形成し、雄型と雌型の間に鋼板を入れ、雄型を雌型に圧接することによって形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来からあるパン焼き型を成形するのに使用される鋳型又は雄型と雌型は、細かい模様や複雑な凹凸等を形成することができないという問題点があった。そのため、従来からある鋳型又は雄型と雌型では、現物、例えば動物や人の顔等の細かい模様や、複雑な凹凸等をそのまま再現したパン焼き型を形成することができなかった。さらに、鋳型又は雄型と雌型によって形成された従来のパン焼き型では、単純な曲線形状のパンしか製造できなかったので、出来上がったパンを動物の形や人の顔の形にするために、クリームで模様を描いたり、別の工程で作ったパンを取り付けて凹凸を形成していた。
【0004】
また、上記鋳型又は雄型と雌型は、製造コストが高く、しかも大型且つ高価な装置に取り付けられてパン焼き型を成形するので、最終的にパン焼き型が完成するまでの間に、製造時間と手間がかかり、その結果パン焼き型が高価になるという問題点もあった。そのため、お店によっては、いくつもパン焼き型を購入することができず、出来上がるパンの形の種類が極めて少ないという問題点があった。
【0005】
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、安価且つ簡単に製造することができ、しかも現物そっくりに再現したリアルなパンを形成することができるパン焼き型を備えたパン焼き具及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係るパン焼き具は、上記目的を達成するため、下記の構成を有する。
(イ)電鋳によって形成されたパン焼き型と、略長方形状の金属製枠部材とからなること。
(ロ)金属製枠部材は、短手方向両端がパン焼き型の開口側両端に当接し、長手方向両端がパン焼き型の開口側両端に当接しない略長方形状に形成され、短手方向両端がパン焼き型の開口側両端に溶着して取り付けられ、パン焼き型を加熱炉内に安定して配置させることができること。
【0007】
請求項2記載の発明に係るパン焼き具の製造方法は、上記目的を達成するため、下記の工程を有する。
(イ)現物にろうを付着してろう型を形成する第1の工程。
(ロ)ろう型の表面に導電性被膜を形成する第2の工程。
(ハ)導電性被膜が形成されたろう型と電鋳金属を電解液の中に入れ、電流を流してろう型の導電性被膜に電鋳金属を電着させ、パン焼き型を成形する第3の工程。
(ニ)ろう型及び導電性被膜を取り外し、パン焼き型を取り出す第4の工程。
(ホ)短手方向両端がパン焼き型の開口側両端に当接し、長手方向両端がパン焼き型の開口側両端に当接しない略長方形状に形成された金属製枠部材の短手方向両端を、パン焼き型の開口側両端に溶着して取り付ける第5の工程。
【0008】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態を図1乃至図9に基づいて説明する。図1は、パン焼きの一つの実施の形態を示す全体斜視図である。図2は、図1の正面図である。図3は、図2のa−a断面図である。図4乃至図9は、パン焼き型の成形工程を示す図である。
【0009】
パン焼き具は、図1に示すように、 電鋳によって形成されたパン焼き型1,2と、このパン焼き型1,2に取り付けられ、パン焼き型1,2を加熱炉内に安定して配置させるための金属製枠部材13とからなる。このパン焼きの製造方法について説明する。
【0010】
パン焼きの製造方法は、図4に示す現物3にろう5を付着してろう型6を形成する第1の工程A(図5、6参照)と、ろう型6の表面に導電性被膜7を形成する第2の工程B(図7参照)と、導電性被膜7が形成されたろう型6と電鋳金属9を電解液10の中に入れ(図8参照)、電流を流してろう型6の導電性被膜7に電鋳金属9を電着させ、パン焼き型1,2を成形する第3の工程C(図9参照)と、ろう型6及び導電性被膜7を取り外し、パン焼き型1,2を取り出す第4の工程Dと、パン焼き型1,2に、金属製枠部材13を溶着して取り付ける第5の工程とからなる。
【0011】
第1の工程Aにおける現物3は、プラスチック、金属を機械加工により直接形成した物の他、既に存在する人形玩具、動物玩具等どのようなものであっても構わないが、少なくとも溶融したろうが付着しても変形しない程度の耐久性を必要とする。この現物3の再現したい部分に溶かしたろう5を付着し(図5参照)、冷却することによってろう型6を形成する。
【0012】
第2の工程Bでは、ろう型6の凹部表面6aに導電性被膜7を形成する。導電性被膜7は、ろう型6の凹部表面6aに、化学メッキ、蒸着、銀鏡反応等を利用し或いは銀ラッカー等導電塗料を塗布することによって形成される。
【0013】
第3の工程Cでは、導電性被膜7を形成したろう型6と電鋳金属9を電解液10の中に入れ、電流を流してろう型6の導電性被膜7表面に電鋳金属9を電着させ、電着金属層11を成形する。電鋳金属9は、ニッケル、銅、クロム、亜鉛、錫等の電鋳可能な金属の中から適宜選択して使用する。電解液10には、金属(例えばニッケル)イオンが含まれている。
【0014】
導電性被膜7を形成したろう型6を陰極に接続し、電鋳金属9を陽極に接続して、これらを電解液10の中に入れ、両極間に電流を流すと、電解反応により電鋳金属9が析出して導電性被膜7表面に所定の厚みで電着し、電着金属層11が形成される。この電着金属層11がパン焼き型1,2となる。
【0015】
第4の工程Dにおいて、ろう型6及び導電性被膜7を熱又は化学反応によって溶融し、電着金属層11即ちパン焼き型1,2を取り出す。第5の工程において、このパン焼き型1,2は、図1,3に示すように、略ロ字状の金属製枠部材13に溶着して取り付けられる。なお、パン焼き型1,2の内側表面1a,2aに、パンの剥離が容易となるように、ホーロー加工を施しても良い。
【0016】
このパン焼き型1,2は、中にパン種を入れてから加熱炉内で加熱すると、パン種が膨れ始める。パン種がある程度膨れてから、蓋をすることによって、パン種がパン焼き型1,2の内側面1a,2aの隅々まで行き渡り、パン焼き型1,2そっくりのパンを形成することができる。
【0017】
パン焼き型1,2は、電鋳によって現物3そっくりに形成されているため、現物3をリアルに再現したパンを形成することができる。また、パン焼き型1,2は、内側及び外側の表面に現物3と同じ模様や凹凸が形成されるので、外側からでも型の種類を簡単に見分けることができる。パン焼き型1,2は、枠部材13に取り付けられているので、この枠部材13を把持して、加熱炉内に簡単に出し入れすることができ、この枠部材13を利用して加熱炉内に安定して配置することができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本願発明に係るパン焼き具は、パン焼き型、電鋳によって形成されるので、現物が備えている細かい模様や複雑な凹凸をリアルに再現したパンを製造することができるという効果がある。また、外側面にも現物と同じ模様や凹凸が形成されているので、型の種類を外側から簡単に見分けることができる。
【0019】
また、本願発明に係るパン焼き具の製造方法は、高価な雄型と雌型を使用せず、短時間で簡単にパン焼き型を製造することができるので、パン焼き型を安価に形成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パン焼きの一つの実施の形態を示す全体斜視図である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 図2のa−a断面図である。
【図4】 パン焼き型の成形工程を示す図である。
【図5】 パン焼き型の成形工程を示す図である。
【図6】 パン焼き型の成形工程を示す図である。
【図7】 パン焼き型の成形工程を示す図である。
【図8】 パン焼き型の成形工程を示す図である。
【図9】 パン焼き型の成形工程を示す図である。
【符号の説明】
A 第1の工程
B 第2の工程
C 第3の工程
D 第4の工程
1 パン焼き型
1a 内側表面
2 パン焼き型
2a 内側表面
3 現物
5 ろう
6 ろう型
6a 凹部表面
7 導電性被膜
9 電鋳金属
10 電解液
11 電着金属層
13 金属製枠部材

Claims (2)

  1. 下記の構成からなることを特徴とするパン焼き具。
    (イ)電鋳によって形成されたパン焼き型と、略長方形状の金属製枠部材とからなること。
    (ロ)金属製枠部材は、短手方向両端がパン焼き型の開口側両端に当接し、長手方向両端がパン焼き型の開口側両端に当接しない略長方形状に形成され、短手方向両端がパン焼き型の開口側両端に溶着して取り付けられ、パン焼き型を加熱炉内に安定して配置させることができること。
  2. 下記の工程からなることを特徴とするパン焼き具の製造方法。
    (イ)現物にろうを付着してろう型を形成する第1の工程。
    (ロ)ろう型の表面に導電性被膜を形成する第2の工程。
    (ハ)導電性被膜が形成されたろう型と電鋳金属を電解液の中に入れ、電流を流してろう型の導電性被膜に電鋳金属を電着させ、パン焼き型を成形する第3の工程。
    (ニ)ろう型及び導電性被膜を取り外し、パン焼き型を取り出す第4の工程。
    (ホ)短手方向両端がパン焼き型の開口側両端に当接し、長手方向両端がパン焼き型の開口側両端に当接しない略長方形状に形成された金属製枠部材の短手方向両端を、パン焼き型の開口側両端に溶着して取り付ける第5の工程。
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