JP3791215B2 - relay - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラッチングリレー(リモコンリレー)等のリレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12〜図15は従来のラッチングリレー(リモコンリレー)を示す。電磁駆動機構を構成する電磁石ブロック5は可動枠1が鉄芯2に吸引されて接離動作する電磁石装置3を電磁石ベース4に組み込んで構成してあり、接点ブロック8は図15に示すように、上記電磁石ベース4とは別体の接点ベース6に接点装置7を組み込んで構成してあり、電磁石ブロック5とこれとは別体の接点ブロック8とを組合せた状態で電磁石装置3の可動枠1の駆動により接点装置7の接点切り換えを行うようになっている。
【0003】
電磁石ベース4は角筒形又は有底角筒状(すなわち一端が開口した箱状)をしており、図14に示すように一端面部が開口した有底の四角筒状(すなわち有底角筒状)をした外殻本体部15の上部に偏平な角筒状をした補助外殻部17を一体に形成して構成してあり、外殻本体部15の底面部に該当する部分に端子挿入孔32が穿孔してある。
【0004】
また、角筒状をした電磁石ベース4の一端部の開口端部側は後述の接点ブロック8の四角筒状をしたハウジングである接点ベース6の被嵌合部12が嵌合するための四角筒状の嵌合部11となっている。嵌合部11には係合孔14を形成している。
【0005】
図12に示すように、外殻本体部15の開口端部側の一端部及び補助外殻部17には上下に対向する位置に後述の手動レバー部21を挿通するための切欠部92、92bが設けてある。
【0006】
電磁石装置3は図12に示すように、コイルボビン30,鉄芯2,ヨーク22,磁性材からなる接極子24、永久磁石40、可動枠1、ゴム製静音ダンパー49等により構成してある。
【0007】
ヨーク22は、ヨーク22の主体を構成する磁性材からなるメインヨーク23と、接極子24と対向する磁極面を有する一対の磁性材からなるサイドヨーク25とで構成してある。ここで、メインヨーク23はコ字状をしており、該メインヨーク23には鉄芯2の後端2bを嵌め込んでかしめ固定する孔22cが設けられている。メインヨーク23のコ字状をした両対向片の外面部にはそれぞれ後述の可動枠1の一対の腕部28の軸受け部54を回転自在に軸支するための軸部51を設けてある。更に、このメインヨーク23のコ字状をした両対向片の先端面部の両側に一対の係合溝部26を形成し、サイドヨーク25に係合溝部26に係合する被係合部27を設けてあり、係合溝部26に被係合部27を係合することで、コ字状をしたメインヨーク23の先端部の両側にサイドヨーク25を取付けてある。
【0008】
コイルボビン30にはコイルボビン30を合成樹脂で成形する際にT型の鉄芯2を同時成形によりインサートしてある。該鉄芯2の両端部はコイルボビン30から突出している。
【0009】
コイルボビン30には両側に鍔部77が形成してあり、一方の鍔部77にはコイル端子取付け凹部93が設けてあり、このコイル端子取付け凹部93に巻線94の先端を接続するコイル端子62を嵌め込んで取付けてある。
【0010】
またコイルボビン30には上記のように鉄芯2を同時一体成形してあって、鉄芯2の両端部がコイルボビン30よりも突出しているが、図12に示すように鉄芯2のT型先端2aの突出部分の上下両側にはコイルボビン30からの突出部61を突出してある。そして一方の突出部61はゴム製の静音ダンパー49の取付け基台50を前方へ突出しており、この取付け基台50には静音ダンパー49がダンパー押え板49aで押え付けるように取付けてある。
【0011】
可動枠1は中央片1bから両腕部28を突設した略コ字状をし、その両腕部28の先端部には軸受け部54が設けてある。軸受け部54はヨーク22の主体を構成するメインヨーク23の両側にそれぞれ設けた軸部51に回転自在に軸支されるものである。
【0012】
可動枠1の中央片1bの内側面には嵌め込み凹所(図示せず)が形成してあり、この嵌め込み凹所に一対の接極子24の先端部間に永久磁石40を介在させたブロックの先端部が嵌め込まれて接着剤により接着して固着してある。接極子24の磁極面にはレシジュアルプレートが取着される。
【0013】
可動枠1は中央片1bから手動レバー部21を図12において上向きに突設してある。また、中央片1bから腕部28の突出方向と反対方向に向けて第1突起部63と第2突起部64の2つの突起部を突設してある。
【0014】
上記のように、コイルボビン30、鉄芯2,ヨーク22、接極子24、永久磁石40、可動枠1,静音ダンパー49等を組立てて構成した電磁石装置3は電磁石ベース4の四角筒状をした外殻本体部15の窓孔から内部に嵌め込まれて内装される。上記のようにして電磁石装置3を電磁石ベース4に嵌め込んで取付けた状態では図14に示すように電磁石ベース4の底面部の端子挿入孔32に電磁石装置3のコイルボビン30のコイル端子62が貫通して外部に突出するものである。
【0015】
また、電磁石装置3を電磁石ベース4に嵌め込んで取付けた状態では手動レバー部21は図14のように切欠部92a,92bに挿通してあり、手動レバー部21の先端部が外部に突出している。この手動レバー部21を外部から操作することで、外部から可動枠1を回転させるとともに、補助接点ブロック16の補助用の可動接点ばね35を開閉できるようになっている。
【0016】
外殻本体部15に付設した筒状をした補助外殻部17には開口から補助接点ブロック16を嵌め込んで組み込んである。補助接点ブロック16は図12に示すように合成樹脂製のベース44と、導電性の金属板からなる可動端子板33と、導電性の金属板からなる固定端子板19と、ばね弾性を有する導電'性金属板からなる可動接点ばね35等により構成されており、合成樹脂製のベース44には可動端子板33と、固定端子板19とをベース44上に形成した嵌め込み溝16a,16bに後部を嵌め込んで略平行に配設するとともに、その後端を外方向に突出してある。固定端子板19は先端の可動端子板33側面に固定接点19aを固着してある。
【0017】
可動接点ばね35は一端を可動端子板33の中間部の固定端子板19側の側面に鋲等により固定されて、図14に示すように自由端の近傍側面に設けた可動接点35aを固定端子板19の他端に設けた固定接点19aに弾性により接触させている。 そして可動端子板33の他端及び可動接点ばね35の自由端は、補助接点ブロック16を補助外殻部17に嵌め込んだ際に、切欠部92a,92bに挿通された手動レバー部21の側面に対向するような長さに形成され、可動接点ばね35の自由端は手動レバー部21の先端側面に形成せる補助接点駆動部21aに弾接している。
【0018】
而して補助接点ブロック16を補助外殻部17に嵌め込んで組み込んだ場合、上記手動レバー部21の先端部の外部に突出した部分を操作して可動枠1を回転させることにより、補助接点ブロック16の可動接点ばね35の自由端を手動レバー部21の補助接点駆動部21aにより押動して、可動接点ばね35の可動接点35aを固定接点19aより開離させることができるようになっている。
【0019】
つまり、手動レバー部21を外部から操作することで、電磁石装置3の可動枠1の手動操作と補助接点ブロック16の接点開閉とを行うことができるようになっている。
【0020】
接点ブロック8は図12に示すように、四角筒状をした接点ベース6内に接点装置7を内装して構成してある。四角筒状をした接点ベース6の一端部は四角筒状をした電磁石ベース4の一端部の嵌合部11と嵌合するための四角筒状をした被嵌合部12が形成されている。また接点ベース6の他端部には他の接点ブロック8の接点ベース6の被嵌合部12と嵌合できるように嵌合部11’を設けてある。
【0021】
そして、被嵌合部12に係合突起13を、嵌合部11’に係合孔14’を形成してある。また、接点ブロック8の内部は仕切壁101 により2室に仕切ってある。
【0022】
接点装置7は可動端子部76と固定端子部78とで構成してある。可動端子部76は図12、図15に示すように、可動端子79にメイン可動接点80を設けたメイン可動ばね81と、アーク可動接点82を設けた反転ばねからなるアーク可動ばね83とを固着して構成してあり、また、固定端子部78は図12,図15に示すように、固定端子84にメイン可動接点80と対向するメイン固定接点85と、アーク可動接点82と対向するアーク固定接点86とを設けて構成してある。
【0023】
接点ベース6の仕切壁101で仕切った一方の室には可動端子部76が納装される。可動端子79は両側に対向する突片を有するコ字状をしており、対向する突片の一方にメイン可動接点80を設けたメイン可動ばね81を固着すると共に他方の突片にアーク可動接点82を設けたアーク可動ばね83を固着して全体がU字状をした可動端子部76を構成してある。また、メイン可動接点80側の導電板106に一端部を溶着して接続し且つ可動端子79に他端部を溶着して接続した編組線91を、U字状をした可動端子部76のメイン可動ばね81に沿わせてある。導電板106はメイン可動ばね81の固定端子84に対向する面と反対側の面に配置され、反対側に設けられるメイン可動接点80の裏部から突出し、メイン可動ばね81を貫通したかしめ突起(図示せず)をかしめ固定し、メイン可動接点80とともにメイン可動ばね81に固定されてその両側縁をメイン可動ばね81の両側方へ突出させている。
【0024】
固定端子84はコ字状をしており、一側片にはメイン固定接点85が設けてあり、他側片にはアーク固定接点86が設けてあり、コ字状をした固定端子84を電磁石ベース4の仕切壁101により仕切った他方の室から固定端子84の両側片を仕切板10壁の孔部107に挿入して一方の室内に突入させるものであり、メイン可動接点80とメイン固定接点85とが対向し、アーク可動接点82とアーク固定接点86とが対向しているものである。またメイン固定接点85を設けた部位の下方には図13に示すように両側片の先端をメイン可動ばね81側の導電体106の両側縁に対向させ、アークを吸引駆動するコ字型の電磁鉄片37をかしめ鋲20で固定端子84にかしめ固定してある。
【0025】
ここで、アーク可動接点82とアーク固定接点86とでアーク接点67を構成してあり、上記アーク可動接点82とアーク固定接点86とはいずれも耐溶着性能の良好な材料により形成してある。
【0026】
また、メイン可動接点80とメイン固定接点85とでメイン接点68を構成してあり、上記メイン可動接点80とメイン固定接点85とはいずれも接触抵抗性能の良好な材料により形成してある。
【0027】
接点ベース6の仕切壁101で仕切った一方の室にはカード10を回転自在に内装してある。カード10は図14に示すように仕切壁101から突出した軸部114にカード10の一端部の孔115を回転自在に取付けてある。
【0028】
而して内側の接点ブロック8では、電磁石ベース4の四角筒状をした嵌合部11に接点ベース6の四角筒状をした被嵌合部12を嵌合し、係合突起13を係合孔14に係合することで、電磁石ベース4に別体の接点ベース6を接合するものである。
【0029】
このように電磁石ベース4に別体の接点ブロック8の接点ベース6を接合した際、電磁石ブロック5に設けた回転運動をする可動枠1と、接点ブロック8に設けた回転運動をするカード10とは機械的に接続されるものである。
【0030】
すなわち既に説明したように、可動枠1の回転先端部である中央片1bに第1突起部63と第2突起部64とを突設する。そして、カード10には上記第1突起部63により作用される第1作用部65と、第2突起部64により作用される第2作用部66とを設けるものである。
【0031】
ここで、接点装置7のカード10は可動枠1の第1、第2突起部63,64の動きを第1、第2作用部65,66に受けて連動回転し、オン動作時にはアーク接点67をオフからオンに切り換えた後アーク可動ばね81の反転によりオフさせ、またメイン接点68をアーク接点67のオン後にオフからオンに切り換え、またオフ動作時にはアーク接点67をオフさせながら,メイン接点68をオフからオンへ切り替えるよう動作する。
【0032】
つまり可動枠1は電磁石装置3の巻線への励磁/逆励磁により永久磁石40で夫々が異なる磁極面となっている一対の接極子24の一方を鉄芯2の磁極面及びサイドヨーク25に吸引させて可動枠1を回転させ、可動枠1の可動によりカード10を回転して接点装置7を駆動すると共に、可動枠1の回転により補助接点ブロック16の可動接点ばね35を押し動かして或いは元に戻して可動接点35aと固定接点19aとを開離或いは接触させるようになっている。
【0033】
ところで、電磁石ベース4の四角筒状をした嵌合部11に接点ベース6の四角筒状をした被嵌合部12を嵌合し、係合突起13を係合孔14に係合することで、電磁石ベース4に別体の接点ベース6を接合し、電磁石ブロック5に設けた回転運動をする可動枠1と、接点ブロック8に設けた回転運動をするカード10とを機械的に接続することで、片切りのリレーを構成するのであるが、図示する例では二組の接点ブロック8を重ねて両切り型を構成している。
【0034】
すなわち、内側の接点ブロック8の四角筒状をした嵌合部11’に外側の接点ブロック8の四角筒状をした被嵌合部12を嵌合し、係合突起13を係合孔14に係合することで、接点ブロック8を重ねて着脱自在に接合できるものである。ここで、両接点ブロック8には図12に示すような絶縁板118を介在して接合するものである。外側に位置する接点ブロック8には係合突起13付の絶縁板118’を取付け、係合突起13を外側に位置する接点ブロック8の係合孔14に係合するものである。
【0035】
また、カード10には他の接点ブロック8に設けたカード10とピン71により連結するための孔部72が設けてある。
【0036】
また、各接点ベース6に設けた仕切壁101及び絶縁板118にはそれぞれ孔部119,120が設けてある。そして、一方のカード10の孔部72からピン71を挿入し、該ピン71を孔部119,120を挿通して他方のカード10の孔部72に嵌合するものである。
【0037】
以上のように構成されたラッチングリレーは電磁石ブロック5の励磁により或いは手動レバー部21の手動操作により接点ブロック8内のカード10を介して接点装置7の開閉駆動ができるようなっている。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の接点装置7において、編組線91を溶着する導電板106が平板状であるため、編組線91の溶着する位置の位置決めが難しいという問題があった。
【0039】
また電磁鉄片37のかしめ固定が緩んだ場合、対向する導電板106に溶着する固定端子84にかしめ固定された電磁鉄片37の両側片の先端が導電板106に接触して溶着するという問題があった。
【0040】
本発明は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、請求項1の発明の目的とするところは、可動接点ばねに固定する導電板への編組線の溶着部の位置決めが容易な上に、アーク吸引力の増加が図れるリレーを提供することにある。
【0041】
請求項2の目的とするところは、上記請求項1の目的に加えて、固定端子側にかしめ固定される鉄片がかしめ固定の緩みがあっても、鉄片と、可動接点ばね側の導電板との距離を確保できるリレーを提供することにある。
【0042】
請求項3の目的とするところは、請求項1の目的に加えて、固定端子側の鉄片が導電板に接触することがないように鉄片を固定したリレーを提供することにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、固定接点を設けた固定端子と、該固定端子に対して対向配置され、電磁駆動機構により固定端子に対して近接・開離するように動かされる可動接点ばねの一端を固着した可動端子と、上記固定端子側に設けられ、両側片の先端を上記固定端子の板面よりも上記可動接点ばね側へ突出させたコ字型の鉄片と、上記可動接点ばねに上記固定接点に接触・開離する可動接点を設けるとともに、上記鉄片の両側片先端に先端が夫々対向する突出片を一体形成した導電板とを有し、該導電板の両側突出片間の板面を、上記可動端子に一端を溶着した編組線の他端を溶着する溶着部とした接点装置を備え、上記鉄片は両側片の内側基部に上記固定端子の長手方向に凹溝を形成するとともに、中央片に上記固定端子の背面に突設したかしめ固定用だぼを挿入するスリットを形成し、両側片間に上記固定端子を挿入して上記固定端子の両側縁を凹溝内に嵌め、且つ上記固定端子の挿入方向に設けた上記スリットの開口部より上記かしめ固定用だぼを上記スリット内に挿入してかしめ固定して成ることを特徴とする。
【0045】
請求項2の発明では、固定接点を設けた固定端子と、該固定端子に対して対向配置され、電磁駆動機構により固定端子に対して近接・開離するように動かされる可動接点ばねの一端を固着した可動端子と、上記固定端子側に設けられ、両側片の先端を固定端子の板面よりも上記可動接点ばね側へ突出させたコ字型の鉄片と、上記可動接点ばねに上記固定接点に接触・開離する可動接点を設けるとともに、上記鉄片の両側片先端に先端が夫々対向する突出片を一体形成した導電板とを有し、該導電板の両側突出片間の板面を、上記可動端子に一端を溶着した編組線の他端を溶着する溶着部とした接点装置を備え、上記鉄片は両側片の内側基部に凹溝を上記固定端子の長手方向に形成するとともに、上記接点装置を収納するハウジングの固定端子の背面に近接した内壁に形成した凹部に中央片を嵌め込み固定し、両側片を上記固定端子の両側より上記可動接点ばね方向へ突出して成ることを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施形態により説明する。
【0047】
(実施形態1)
図2は本実施形態の分解斜視図を示し、図示する本実施形態は、接点装置7のメイン可動接点80をメイン可動接点ばね81に固着される導電板106’の構成が上述の従来例とは異なる他は基本的に従来例と同じ構成を有するものであり、図において上記従来例と同じ動作を無す同じ構成要素には同じ番号、記号を付して、これらの構成要素の説明は従来の技術の欄で説明を参照することにし、ここでは省略する。
【0048】
次に本実施形態の主要な構成である導電板106’について詳説する。本実施形態に用いる導電板106’は図1、図3,図4に示すようにメイン可動接点ばね81を挟んでメイン可動接点80をかしめ固定する四角平板状の固定部55と、この固定部55の中央下端よりやや後方へ延出した連結部56の下端が中央片の中央上端に一体連結されたコ字型部57とで構成されており、コ字型部57の両側片である突出片57a,57a間の板面は、固定部55のメイン可動接点ばね81が接面する板面よりやや後方に位置し、この両突出片57a,57a間の板面が編組線91の一端を溶着する溶着部を構成する。
【0049】
而して導電板106’を可動接点ばね81に固着するに当たっては、一端が可動端子79に溶着される編組線91の他端を上記溶着部に溶着し、しかる後にメイン可動接点ばね81を貫通させたメイン可動接点80のかしめ用だぼ80aを、導電板106’の固定部55の挿通孔55aに挿通させてその先端をかしめることで導電板106’を可動接点ばね81に固着するのである。このときメイン可動接点ばね81の両側から導電板106’のコ字型部57の両突出片57a、57aがメイン固定接点85を設けている固定端子84側方向へ突出し、その先端を電磁鉄片37の両側片の先端と対向するようになる。
【0050】
このような構成の本実施形態にあっては、編組線91の溶着位置の位置決めが容易となる上に、電磁鉄片37の両側片の先端とコ字型部57の両突出片57a,57aとで図5に示すようにアーク発生時に磁気回路を構成して従来に比べて電磁鉄板37の吸引力が増加することになる。またメッキ加工時の重なり防止が図れる。
【0051】
(実施形態2)
図6は本実施形態の分解斜視図を示し、図示する本実施形態は、接点装置7の電磁鉄片37’の固定端子84に固着する構成が実施形態1と異なるが、可動接点ばね81に固着される導電板106’の構成は実施形態1と同じである。従って図において、実施形態1或いは従来例と同じ動作を無す同じ構成要素には同じ番号、記号を付し、これらの構成要素の説明は従来の技術の欄で説明を参照することにして、ここでは省略する。
【0052】
次に本実施形態の主要な構成である電磁鉄片37’の固定端子84に固着する構成について詳説する。本実施形態に用いる固定端子84はメイン固定接点85をかしめ固定した部位の下方に垂下せる垂下片84aの背面に図7、図8に示すようにかしめ固定するためのだぼ58を一体突設してある。一方電磁鉄片37’は両側片37a、37aの内側基部に、上記の固定端子84の垂下片84aの長手方向に対応するように凹溝37bを形成してある。この凹溝37bの幅は固定端子84の垂下片84aの肉厚とほぼ同じとし、垂下片84aの側縁が嵌合できるようになっている。また電磁鉄片37’の中央片には上端が開口したスリット59を穿設している。
【0053】
そして電磁鉄片37’を固定端子84に固定するに当たっては、固定端子84の垂下片84aの下端を電磁鉄片37’の凹溝37b,37b間に入れて電磁鉄片37’を上方向に動かし、スリット59内にだぼ58を上端開口より入れ、だぼ58をかしめれば良い。
【0054】
固定端子84の垂下片84aに電磁鉄片37’を固着した状態では電磁鉄片37’の両側片37a,37aが可動接点ばね81方向へ突出する。
【0055】
本実施形態によれば、実施形態1の利点に加えて、電磁鉄片37’のかしめ固定が緩んでも、固定端子84の垂下片84aを内包する形と凹溝37bに垂下片84aの両側縁が嵌合することにより、電磁鉄片37’が導電板106’側へ近ずくのを規制し、電磁鉄片37’が導電板106’に接触して溶着されるを防ぐことができる。
【0056】
(実施形態3)
図9は本実施形態の分解斜視図を示し、図示する本実施形態は、接点装置7の電磁鉄片37’の固定端子84に固着する構成が実施形態1、2と異なるが、可動接点ばね81に固着される導電板106’の構成は実施形態1と同じであり、またその他の構成も上述の従来例と同じものである。従って図において、実施形態1或いは従来例と同じ動作を無す同じ構成要素には同じ番号、記号を付して、これらの構成要素の説明は従来の技術の欄で説明を参照することにし、ここでは省略する。
【0057】
次に本実施形態の主要な構成である電磁鉄片37”の固定端子84に固着する構成について詳説する。上記従来例、実施形態1,2では固定端子84へ電磁鉄片37或いは37”をかしめ固定する構造であったが、本実施形態では図10、図11に示すように固定端子84の垂下片84aの背方近傍に位置する接点ベース6の内側面に電磁鉄片37”の中央片を挟み込んで固定する嵌合凹部60を並行する2条のリブ60a,60a間に形成し、電磁鉄片37”をかしめ固定によらずに固定端子84の垂下片84aの背方側に配設する構成としている。
【0058】
電磁鉄片37”を嵌合凹部60に固着した状態では電磁鉄片37’の両側片37a,37aは垂下片84aの板面よりも可動接点ばね81方向へ突出する。
【0059】
本実施形態によれば、実施形態1の利点に加えて、かしめ固定を用いないため組み付け作業が容易な上に、仮に固着状態が緩んでも電磁鉄片37”が導電板106’側へ近ずくのを垂下片84aにより規制して、電磁鉄片37”が導電板106’に接触して溶着されるを防ぐことができる。
【0060】
【発明の効果】
請求項1の発明では、固定接点を設けた固定端子と、該固定端子に対して対向配置され、電磁駆動機構により固定端子に対して近接・開離するように動かされる可動接点ばねの一端を固着した可動端子と、上記固定端子側に設けられ、両側片の先端を上記固定端子の板面よりも上記可動接点ばね側へ突出させたコ字型の鉄片と、上記可動接点ばねに上記固定接点に接触・開離する可動接点を設けるとともに、上記鉄片の両側片先端に先端が夫々対向する突出片を一体形成した導電板とを有し、該導電板の両側突出片間の板面を、上記可動端子に一端を溶着した編組線の他端を溶着する溶着部とした接点装置を備えたので、編組線の溶着位置の位置決めが容易となる上に、鉄片の両側片の先端と対向する導電板の突出片とで磁気回路を構成して従来に比べて鉄板のアーク吸引力が増加することになり。またメッキ加工時の重なり防止が図れるという効果がある。
【0061】
加えて、上記鉄片は両側片の内側基部に固定端子の長手方向に凹溝を形成するとともに、中央片に固定端子の背面に突設したかしめ固定用だぼを挿入するスリットを形成し、両側片間に固定端子を挿入して固定端子の両側縁を凹溝内に嵌め、且つ固定端子の挿入方向に設けた上記スリットの開口部より上記かしめ固定用だぼをスリット内に挿入してかしめ固定したので、仮にかしめ固定が緩んでも鉄片が固定端子により規制されて導電板に接触するのを防止でき、そのため鉄片が導電板に溶着されないという効果がある。
【0062】
請求項2の発明では、固定接点を設けた固定端子と、該固定端子に対して対向配置され、電磁駆動機構により固定端子に対して近接・開離するように動かされる可動接点ばねの一端を固着した可動端子と、上記固定端子側に設けられ、両側片の先端を固定端子の板面よりも上記可動接点ばね側へ突出させたコ字型の鉄片と、上記可動接点ばねに上記固定接点に接触・開離する可動接点を設けるとともに、上記鉄片の両側片先端に先端が夫々対向する突出片を一体形成した導電板とを有し、該導電板の両側突出片間の板面を、上記可動端子に一端を溶着した編組線の他端を溶着する溶着部とした接点装置を備え、上記鉄片は両側片の内側基部に凹溝を上記固定端子の長手方向に形成するとともに、上記接点装置を収納するハウジングの固定端子の背面に近接した内壁に形成した凹部に中央片を嵌め込み固定し、両側片を上記固定端子の両側より上記可動接点ばね方向へ突出してあるので、請求項1の発明の編組線の溶着位置の位置決めが容易となる上に、鉄片の両側片の先端と対向する導電板の突出片とで磁気回路を構成して従来に比べて鉄板のアーク吸引力が増加することになり、またメッキ加工時の重なり防止が図れるという効果に加えて、かしめ固定を用いないため組み付け作業が容易な上に、仮に固着状態が緩んでも電磁鉄片が固定端子により規制されて導電板に接触するのを防止でき、そのため鉄片が導電板に溶着されないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部の拡大斜視図である。
【図2】同上の全体の分解斜視図である。
【図3】(a)は同上に用いる導電板の側面図である。
(b)は同上に用いる導電板の正面図である。
【図4】同上に用いられる接点ブロックの一部破断せる背面図である。
【図5】同上に用いられる導電板と電磁鉄片との磁気回路の説明図である。
【図6】本発明の実施形態2の全体の分解斜視図である。
【図7】同上の要部の一部破断せる拡大斜視図である。
【図8】(a)は同上に用いる接点ブロックの一部省略せる正面図である。
(b)は同上に用いる接点ブロックの一部破断せる背面図である。
【図9】本発明の実施形態3の全体の分解斜視図である。
【図10】同上の要部の一部破断せる拡大斜視図である。
【図11】(a)は同上に用いる接点ブロックの一部省略せる正面図である。
(b)は同上に用いる接点ブロックの一部破断せる背面図である。
【図12】従来例の全体の分解斜視図である。
【図13】同上に用いる電磁鉄片部位の一部せる拡大斜視図である。
【図14】(a)は同上に用いる電磁ブロックの一部破断せる上面図である。
(b)は同上に用いる電磁ブロックの側面断面図
(c)は同上に用いる電磁ブロックの背面図である。
【図15】(a)は同上に用いる接点ブロックの上面図である。
(b)は同上に用いる接点ブロックの一部省略せる正面図である。
(c)は同上に用いる接点ブロックの下面図である。
(d)は同上に用いる接点ブロックの側面図である。
(e)は同上に用いる接点ブロックの一部破断せる背面図である。
【符号の説明】
55 固定部
56 連結部
57 コ字型部
57a 突出片
80a かしめ用だぼ
81 メイン可動接点ばね
91 編組線
106’ 導電板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a relay such as a latching relay (remote control relay).
[0002]
[Prior art]
12 to 15 show a conventional latching relay (remote control relay). The
[0003]
The
[0004]
Further, the open end side of one end of the rectangular magnet-
[0005]
As shown in FIG. 12,
[0006]
As shown in FIG. 12, the
[0007]
The
[0008]
When the
[0009]
The
[0010]
The
[0011]
The
[0012]
A fitting recess (not shown) is formed on the inner surface of the central piece 1b of the
[0013]
The
[0014]
As described above, the
[0015]
Further, in a state where the
[0016]
The
[0017]
One end of the
[0018]
Thus, when the
[0019]
That is, the manual operation of the
[0020]
As shown in FIG. 12, the
[0021]
And the
[0022]
The
[0023]
A
[0024]
The fixed
[0025]
Here, the arc
[0026]
The main
[0027]
A
[0028]
Thus, in the
[0029]
Thus, when the
[0030]
That is, as already described, the
[0031]
Here, the
[0032]
That is, in the
[0033]
By the way, the fitting portion 11 having the rectangular cylindrical shape of the
[0034]
In other words, the fitting portion 11 ′ having the rectangular cylindrical shape of the
[0035]
Further, the
[0036]
Further, the
[0037]
The latching relay configured as described above can open and close the
[0038]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the
[0039]
In addition, when the caulking and fixing of the
[0040]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems, and an object of the invention of
[0041]
In addition to the object of
[0042]
The object of the third aspect is to provide a relay in which the iron piece is fixed so that the iron piece on the fixed terminal side does not contact the conductive plate in addition to the object of the first aspect.
[0043]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, a fixed terminal provided with a fixed contact is disposed opposite to the fixed terminal, and the electromagnetic drive mechanism Fixed terminal A movable terminal with one end of a movable contact spring that is moved so as to approach or separate from the fixed terminal, and the fixed terminal side, and the tip of both side pieces the above Than the plate surface of the fixed terminal the above A U-shaped iron piece projecting toward the movable contact spring side and a movable contact that contacts and separates from the fixed contact are provided on the movable contact spring. A contact device having an integrally formed conductive plate, and the plate surface between the protruding pieces on both sides of the conductive plate being a welded portion for welding the other end of the braided wire welded at one end to the movable terminal. In addition, the iron piece forms a concave groove in the longitudinal direction of the fixed terminal on the inner base of both side pieces, and forms a slit into the center piece to insert a caulking fixing dove protruding from the back of the fixed terminal, The fixed terminal is inserted between the both side pieces, both side edges of the fixed terminal are fitted in the concave groove, and the caulking fixing dowel is inserted into the slit from the opening of the slit provided in the insertion direction of the fixed terminal. It is inserted and fixed by caulking It is characterized by that.
[0045]
[0046]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
[0047]
(Embodiment 1)
FIG. 2 is an exploded perspective view of the present embodiment. In the illustrated embodiment, the configuration of the
[0048]
Next, the
[0049]
Thus, when the
[0050]
In this embodiment having such a configuration, The In addition to facilitating positioning of the welding position of the
[0051]
(Embodiment 2)
FIG. 6 shows an exploded perspective view of the present embodiment. The illustrated embodiment is different from the first embodiment in that the structure fixed to the fixed
[0052]
Next, the configuration that is fixed to the fixed
[0053]
In order to fix the
[0054]
In a state where the
[0055]
According to the present embodiment, in addition to the advantages of the first embodiment, even if the caulking of the
[0056]
(Embodiment 3)
FIG. 9 shows an exploded perspective view of the present embodiment. The illustrated embodiment is different from the first and second embodiments in that the configuration is fixed to the fixed
[0057]
Next, a configuration for fixing to the fixed
[0058]
In a state where the
[0059]
According to the present embodiment, in addition to the advantages of the first embodiment, the assembly work is easy because no caulking is used, and the
[0060]
【The invention's effect】
In the first aspect of the present invention, the fixed terminal provided with the fixed contact is disposed opposite to the fixed terminal, and the electromagnetic drive mechanism Fixed terminal A movable terminal with one end of a movable contact spring that is moved so as to approach or separate from the fixed terminal, and the fixed terminal side, and the tip of both side pieces the above Than the plate surface of the fixed terminal the above A U-shaped iron piece projecting toward the movable contact spring side and a movable contact that contacts and separates from the fixed contact are provided on the movable contact spring. A contact device having an integrally formed conductive plate, and the plate surface between the protruding pieces on both sides of the conductive plate being a welded portion for welding the other end of the braided wire welded at one end to the movable terminal. e Therefore, the welding position of the braided wire can be easily positioned, and the arc attracting force of the iron plate is increased compared to the conventional one by configuring a magnetic circuit with the protruding piece of the conductive plate facing the tip of both side pieces of the iron piece. I will do it. In addition, there is an effect that it is possible to prevent overlapping during plating.
[0061]
Plus The iron piece has a concave groove in the longitudinal direction of the fixed terminal at the inner base of both side pieces, and a slit for inserting a caulking fixing dove protruding from the back of the fixed terminal at the center piece. Because the fixed terminal is inserted, both side edges of the fixed terminal are fitted in the concave groove, and the caulking fixing dowel is inserted into the slit from the opening of the slit provided in the inserting direction of the fixed terminal and fixed by caulking. Even if the caulking is loosened, it is possible to prevent the iron piece from being restricted by the fixing terminal and coming into contact with the conductive plate, so that the iron piece is not welded to the conductive plate.
[0062]
In the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged perspective view of a main part of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of the whole of the above.
FIG. 3A is a side view of a conductive plate used in the above.
(B) is a front view of the electroconductive board used for the same as the above.
FIG. 4 is a rear view in which a contact block used in the above is partially broken.
FIG. 5 is an explanatory diagram of a magnetic circuit of a conductive plate and an electromagnetic iron piece used in the above.
FIG. 6 is an overall exploded perspective view of
FIG. 7 is an enlarged perspective view in which a main part of the above is partially broken.
FIG. 8A is a front view in which a part of a contact block used in the above can be omitted.
(B) is a rear view in which a contact block used in the above is partially broken.
FIG. 9 is an overall exploded perspective view of
FIG. 10 is an enlarged perspective view in which a principal part of the above is partially broken.
FIG. 11 (a) is a front view in which a part of the contact block used in the above is omitted.
(B) is a rear view in which a contact block used in the above is partially broken.
FIG. 12 is an overall exploded perspective view of a conventional example.
FIG. 13 is an enlarged perspective view of a part of the electromagnetic iron piece used for the above.
FIG. 14 (a) is a top view in which the electromagnetic block used in the above is partially broken.
(B) is a side sectional view of the electromagnetic block used in the above.
(C) is a rear view of the electromagnetic block used in the above.
FIG. 15A is a top view of a contact block used in the above.
(B) is a front view in which a part of the contact block used in the above can be omitted.
(C) is a bottom view of the contact block used in the above.
(D) is a side view of the contact block used in the above.
(E) is a rear view in which a contact block used in the above is partially broken.
[Explanation of symbols]
55 fixed part
56 connection
57 U-shaped part
57a Protruding piece
80a Dowel for caulking
81 Main movable contact spring
91 Braided wire
106 'conductive plate
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