【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のセンターコンソールボックス上に構成されるアームレストやリヤシートに装備されるアームレストなどに組み込んで、これらアームレストなどの高さ調節機構として好適に使用されるポップアップ機構に関し、更に詳述すると、基体上に回動可能に設けた複数の支柱に昇降体を回動可能に取り付けてリンク機構を構成し、上記支柱を回動させて起立させたり倒したりすることにより、上記昇降体を上昇させたり、下降させたりするポップアップ機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、自動車の車内には、運転席と助手席との間などに図２３に示したようなセンターコンソールボックスａを設けることが行われており、最近ではこのセンターコンソールボックスａの蓋体ｂにボタン操作により昇降する昇降体（図２３では図示していない）を設け、コンソールボックスａを閉塞する開閉可能な蓋体ｂを上記昇降体を上昇させることによりアームレスト（肘掛）としても使用することが行われている。なお、図２３中ｅは蓋体ｂの上面側を被覆するカバーであり、このカバーｅと蓋体ｂとの間に上記昇降体が配設される。
【０００３】
このようなアームレスト兼用コンソールボックスにおいて、上記昇降体を昇降させるポップアップ機構としては、従来図２４〜図２６に示したものがある。即ち、コンソールボックスａの蓋体ｂ上に支柱ｃ，ｄを所定間隔離間して起倒可能に取り付け、この支柱ｃ，ｄの上端部に、カバーｅを取り付けた昇降体ｆを回動可能に連結してリンク機構を構成し、上記両支柱ｃ，ｄと蓋体ｂに固定された支柱ｃ，ｄの基部ｇ，ｇとの間にトーションスプリングｈ，ｈを配設して両支柱ｃ，ｄを起立方向に付勢すると共に、支柱ｃ，ｄが倒れた折り畳み状態（図２４の状態）及び支柱ｃ，ｄが起立したポップアップ状態（図２５の状態）でロックする長板状のロック片ｉを、上記昇降体ｆに前後方向（図中、左右方向）スライド可能でかつコイルスプリングｊにより前方へと付勢された状態に、取り付けたものである。
【０００４】
このポップアップ機構は、図２４に示されているように、両支柱ｃ，ｄが上記トーションスプリングｈ，ｈの付勢力に抗して蓋体ｂ上で倒れた折り畳み状態では、蓋体ｂの上面に突設されたロック突起ｋの鉤状に形成された先端部が上記ロック片ｉに形成されたロック穴ｍに係合し、上記トーションスプリングｈ，ｈの付勢力に抗して折り畳み状態でロックされる。このとき、上記ロック片ｉは上記コイルスプリングｊの付勢力により前方（図中、左側）移動限に位置し、その前端に突設されたロック凸部ｎが前方の支柱ｃの上端部に形成された断面略直角扇状の押し込み凹部ｏ内に挿入された状態となっている。
【０００５】
この状態から、昇降体ｆを上昇させてアームレストとして使用する場合は、上記ロック片ｉの前端部から一体に延出し、上記カバーｅ外に突出したロック解除片ｓを押圧ｐ1する。すると、図２６（Ａ）に示したように、上記ロック片ｉが後方（図中、右側）にスライドし、該ロック片ｉに設けられた上記ロック穴ｍの縁部と上記ロック突起ｋとの係合状態が解除され、ロック状態が解除される。これにより、両支柱ｃ，ｄがトーションスプリングｈ，ｈの付勢力により起立方向へと回動していき、昇降体ｆがリンク機構の作用により上昇すると共に、図２６（Ｂ）に示したように、上記押圧力ｐ1が解除されることにより上記コイルスプリングｊの付勢力により前方（図中、左側）に移動していたロック片ｉのロック凸部ｎが支柱ｃの回動運動によって押し込み凹部ｏの内面で後方に押圧され、再びロック片ｉが後方へとスライドする。そして、支柱ｃが直立状態まで回動した時点で支柱ｃの上端部内面に形成された係止凹部ｒと上記ロック凸部ｎが一致した状態となり、図２５に示されているように、コイルスプリングｊの付勢力によりロック片ｉが再び前方（図中、左側）に移動し、ロック凸部ｎが係止凹部ｒ内に挿入されて両者が係合し、両支柱ｃ，ｄが起立したポップアップ状態でロックされる。
【０００６】
更に、このポップアップ状態から、昇降体ｆを下降させて図２４の折り畳み状態に戻す場合は、再び上記ロック解除片ｓを押圧ｐ2して、図２６（Ｃ）に示したように、上記ロック片ｉを後方（図中、右側）にスライドさせる。これにより、該ロック片ｉに設けられた上記ロック凸部ｎが支柱ｃの係止凹部ｒ内から抜け出て、ロック状態が解除される。この状態で上記昇降体ｆを下方へと押圧してリンク機構の作用により両支柱ｃ，ｄを後方へと回動させて倒しながら昇降体ｆを押し下げていき、図２６（Ｄ）に示したように、上記押圧力ｐ2が解除されることにより前方（図中、左側）に移動していたロック片ｉのロック穴ｍの後縁部下面側に形成されたテーパ部に上記ロック突起ｋの先端部を当接させる。この状態で、更に昇降体ｆを押圧ｐ3して押し下げることにより、上記テーパ部の作用によりロック片ｉが一旦後方へとスライドしてロック突起ｋがロック穴ｍ内に挿入された後、再びロック片ｉがコイルスプリングｊの付勢力により前方へとスライドして、図２４に示されているように、該ロック突起ｋとロック穴ｍとが係合し、折り畳み状態でロックされる。
【０００７】
このように、このポップアップ機構によれば、ロック解除片ｓを押圧することにより、自動的に昇降体ｆを上昇させてセンターコンソールボックスａの蓋体ｂをアームレストとして良好に使用することができ、使用後はロック解除片ｓを押圧してロック状態を解除すると共に、昇降体ｆを押し下げて折り畳んでおくことができるものである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のポップアップ機構には、ポップアップ時に昇降体ｆにがたつきが生じやすいという問題点がある。
【０００９】
即ち、このポップアップ機構は、上記のように、ロック片ｉのロック凸部ｎを支柱ｃの上端部に形成された係止凹部ｒ内に挿入係合させてポップアップ状態で昇降体ｆをロックするものであるが、上記ロック片ｉは昇降体ｆにスライド可能に設けられたものであるので、良好なスライド運動を確保するため昇降体ｆとの間に所定のクリアランスを設けてあり、このためこのロック片ｉ自体にがたつきが生じ昇降体ｆにがたつきが生じる。また、上記ロック凸部ｎと係止凹部ｒの内面との間にも、良好な抜き差し運動を確保するため所定のクリアランスが設定してあり、これががたつきの原因となると共に、このロック凸部ｎと係止凹部ｒとの係合は、支柱ｃと昇降体ｆとの回動軸近傍で行われるためロック凸部ｎと係止凹部ｒとの間のがたつきは小さいものであっても昇降体ｆではこれが増幅されて大きながたつきとなり、更に上記ロック片ｉ自体のがたつきが加わって昇降体ｆのがたつきはアームレストとしての使用感を損なうほどの大きさとなる場合もある。
【００１０】
また、このポップアップ機構は、ポップアップ状態から折り畳み状態へと移行させる際、ロック状態の解除作業を良好に行うことができない場合もある。即ち、ポップアップ状態においては、上記のように、ロック片ｉのロック凸部ｎを支柱ｃの係止凹部ｒ内に挿入係合させて、昇降体ｆと支柱ｃとの間の回動運動を係止することにより、昇降体ｆをロックするものであるが、この場合昇降体ｆにこれを押し下げる力が加わった状態（アームレストでは昇降体ｆの上に腕を載せておくため通常この状態にある）では、支柱ｃが昇降体ｆに対して回動しようとする強い力が加わり、上記ロック凸部ｎが係止凹部ｒ内に強く噛み込まれて、ロック解除片ｓを押圧ｐ2しても容易にロック状態が解除することができなくなる場合がある。しかも、このロック凸部ｎと係止凹部ｒとの係合が支柱ｃと昇降体ｆとの回動軸近傍で行われるため、昇降体ｆを押し下げる力が梃子の作用により非常に大きな力となって互いに係合したロック凸部ｎと係止凹部ｒとの間に作用し、大きな剪断力が生じてロック凸部ｎが破損する虞れもある。
【００１１】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、基体上に回動可能に設けた複数の支柱に昇降体を回動可能に取り付けてリンク機構を構成し、上記支柱を起立させたり倒したりすることにより、上記昇降体を上昇させたり下降させたりするポップアップ機構において、支柱が起立し昇降体が上昇移動限にあるポップアップ状態でがたつきなく確実にロックすることができ、しかもこの状態から容易かつ確実にロック解除作業を行うことができるポップアップ機構を提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、基体と、一端部が該基体の上面に回動可能に連結され、該基体の上面に起到可能に取り付けられた複数の支柱と、該支柱の他端部に回動可能に取り付けられた昇降体と、上記支柱を起立方向に回動させるように付勢する付勢手段と、上記支柱が上記基体上に倒れた状態及び上記基体上に起立した状態でロックするロック手段とを具備し、上記支柱を上記基体上に倒して上記ロック手段によりロックした折り畳み状態から該ロック手段によるロック状態を解除することにより、上記付勢手段により上記支柱が回動して起立すると共に、この状態で上記ロック手段によりロックされて上記昇降体が上記基体から上昇したポップアップ状態に保持され、かつこの状態から上記ロック手段によるロック状態を解除し、上記付勢手段による付勢力に抗して上記支柱を倒すことにより、上記基板上に上記支柱が倒れた折り畳み状態で上記ロック手段によりロックされるポップアップ機構において、上記ロック手段が、上記昇降体にスライド可能に取り付けられていると共に一スライド方向に付勢された、ロック解除突起及びロック穴を有する板状のロック片と、上記支柱の上部に回動可能に取り付けられ、先端側が上記昇降体側へと回動するように付勢された、先端部にロック爪を有するロック体と、上記基体上面に突設された、先端部にロック爪を有するロック突起とを具備してなり、上記ロック突起のロック爪が上記ロック片のロック穴に係合して上記折り畳み状態でロックされると共に、上記ロック片を付勢力に抗してスライドさせることにより上記ロック穴とロック突起との係合状態が解除され、また上記ロック体のロック爪が上記昇降体の下面に形成されたロック凹部に係合して上記ポップアップ状態でロックされると共に、上記ロック片を付勢力に抗してスライドさせることにより該ロック片の上記ロック解除突起が上記ロック体先端部に当接して該ロック体を付勢力に抗して回動させ、該ロック体の上記ロック爪と上記昇降体の上記ロック凹部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とするポップアップ機構を提供するものである。
【００１３】
本発明のポップアップ機構は、上述した従来の機構と同様に、基体の上面に起倒可能に取り付けられた複数の支柱の上端部に昇降体を回動可能に取り付けてリンク機構を構成し、上記支柱を起立方向に回動するように付勢手段で付勢することにより、支柱が基体上に倒れた折り畳み状態から該付勢力によって支柱を起立方向に回動させて、支柱が起立したポップアップ状態へと自動的に移行するように構成すると共に、昇降体にスライド可能に取り付けた板状のロック片を有するロック手段により上記折り畳み状態及びポップアップ状態でロックするようにしたものである。
【００１４】
この場合、本発明のポップアップ機構にあっては、支柱の上部に回動可能に取り付けられたロック体先端部のロック爪を昇降体の下面に設けたロック凹部に係合させて上記ポップアップ状態のロックを行うように構成されているので、ポップアップ状態でのロックをがたつきなく確実に行うことができ、かつ上記ロック片に設けたロック解除突起によりこのロック体を回動させてポップアップ状態でのロック状態を解除するように構成されているので、昇降体を押し下げる力が加わった状態でも容易かつ確実にロック状態を解除することができるものである。
【００１５】
即ち、一端部が支柱に回動可能に取り付けられた上記ロック体の他端先端部を昇降体の下面に係合させてポップアップ状態でのロックを行うので、回動軸からある程度離れた昇降体と支柱との２点間を連結して昇降体と支柱との間の回動運動を係止することによりロックを行うこととなるため、ロック体と支柱との連結個所及びロック体と昇降体との係合個所にスムーズな回動又は係合を行わせるために多少のクリアランスを設けても、これらの個所におけるがたつきが増幅されて昇降体のがたつきとなることはなく、むしろ減縮されて昇降体にほとんどがたつきが生じることがない。
【００１６】
更に詳述すると、４点リンク機構においては、回動点を挟んで互いに離れた二点間ほどリンク運動する際の相対的移動距離が大きくなり、この二点間がある程度離れたものであれば、その２点間の相対的移動距離は互いに対向した２辺間の相対的移動距離よりも大きくなる。従って、この２点間の距離が多少変化しても互いに対向した２辺間の距離の変化はほとんど変化せず、本発明におけるロック手段は、このような２点間を互いに連結するものであり、この２点間に多少のがたつきが生じたとしても、上記互いに対向した２辺間に当たる昇降体と基体との間にはほとんどがたつきを生じないものである。
【００１７】
また、昇降体にかけられた力が、梃子の作用により増幅される回動軸近傍ほど、このロックされる二点間に集中することはなく、しかも本発明のロック手段を構成する上記ロック体は、上記従来例におけるロック凸部ｎより遥かに高い強度に形成することができ、このロック体が破損するような心配はなく、確実にポップアップ状態でのロックを行うことができる。
【００１８】
更に、本発明におけるロック機構では、ポップアップ状態でのロックを行う上記ロック体を昇降体にスライド可能に設けられた上記ロック片に突設したロック解除突起で押圧することにより、該ロック体をその付勢力に抗して回動させることによって昇降体との係合状態を解除するように構成されているので、ポップアップ状態において、昇降体にこれを押し下げる力が加わっていても、ロック片のスライド運動が妨げられるようなことがなく、容易にロック状態を解除することができる。
【００１９】
即ち、本発明において、ポップアップ状態でのロック解除を行う場合は、ロック片を操作してこれをスライドさせ、このロック片に突設したロック解除突起を上記ロック体の先端側に当接させて該ロック体を下方へと押圧し、これにより該ロック体を付勢力に抗してその先端側が昇降体から離間する方向へと回動させることによって、該ロック体先端部と昇降体との係合状態を解除し、ロック状態を解除するものである。従って、昇降体にこれを押し下げる力がかかっていたとしても、ロック作用は上記ロック体により行われており、ロック解除を行う上記ロック片はロック作用になんらかかわっていないので、昇降体を押し下げる力によって上記ロック片のスライド運動が妨げられることはなく、スムーズにこのロック片をスライドさせてロック解除を容易かつ確実に行うことができるものである。
【００２０】
ここで、上記ロック片をスライドさせてポップアップ状態でのロック状態を解除する場合、該ロック片を一スライド方向に付勢する付勢力に抗してスライドさせるものであるが、このロック片を付勢する付勢力は、上記支柱を起立方向に付勢している付勢手段の付勢力よりも弱く設定することが好ましく、これによりロック解除時の操作を非常にスムーズに行うことができる。
【００２１】
即ち、上記ロック片を付勢力に抗してスライドさせることは、上記昇降体を該ロック片のスライド方向と同一方向に押圧することとなり、同時に上記支柱を倒す方向に回動させようとする力が生じることとなるが、このとき上記ロック片の付勢力が強いと、該ロック片がこの付勢力に抗してスライド運動する前に、上記支柱に上記付勢手段による付勢力を超える力がかかり、該支柱を回動させようとするため、その回動を係止している上記ロック体先端部のロック爪と昇降体のロック凹部との係合部分に力が加わり、ロック解除操作をスムーズに行えない場合がある。しかしながら、ロック片の付勢力を上記付勢手段による支柱の付勢力よりも弱く設定することにより、支柱を回動させる力が生じる前に確実にロック片をその付勢力に抗してスライドさせることができ、ロック解除操作をスムーズかつ確実に行うことができるものである。
【００２２】
また、上記ロック体先端部のロック爪を内方に傾斜させて設けると共に、このロック爪と係合する昇降体のロック凹部の下端縁部に上記ロック爪の傾斜に相応した係止凸部を設け、このロック爪と係止凸部とを係合させることによりポップアップ状態でのロック状態をより強固なものとすることができ、これによりポップアップ状態で昇降体に強い力がかかっても、ロック爪がロック凹部から抜け出ることを上記係止凸部により確実に防止して、ロック状態の信頼性を向上させることができる。
【００２３】
この場合、上記ロック爪の傾斜をロック体先端部の回動軌道と一致させると共に、上記係止凸部をこの傾斜に相応させて設け、かつ上述のようにロック片の付勢力を支柱の付勢力よりも弱く設定しておくことにより、ロック体を回動させてロック状態を解除する際に、上記ロック爪が上記係止凸部に引っ掛かることなく、スムーズにロック解除を行うことができる。
【００２４】
このように、本発明のポップアップ機構によれば、上記従来のポップアップ機構が有する欠点を全て解消し、支柱が起立し昇降体が上昇移動限にあるポップアップ状態でがたつきなく確実にロックすることができ、しかもこの状態から容易かつ確実にロック解除作業を行うことができる。
【００２５】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
図１〜図１０は、本発明の一実施例にかかるポップアップ機構を備えたポップアップユニットを示すものであり、このポップアップユニットは、図２３に示したセンターコンソールボックスａの蓋体ｂとそのカバーｅとの間に組み込まれるもので、上記蓋体ｂに固定される基体１と、この基体１上に起到可能に取り付けられた支柱２ａ，２ｂと、この支柱２ａ，２ｂの上端部に回動可能に連結された略板状の昇降体３とを具備している。
【００２６】
上記基体１は、図１１及び図１２に示したように、長板状の基部１１，１１を互いに平行した状態で所定間隔離間させ、厚肉略板状の連結部１２で一体に連結したものである。
【００２７】
この基体１を構成する上記基部１１，１１のそれぞれの両端部上面には、先端部が半円状に形成された略山形状の脚連結部１３，１３が突設されていると共に、該脚連結部１３，１３の外側にねじ込み孔を有するビス止め凸部１４，１４が突設され、かつ該脚連結部１３，１３の内側には上端中央部に円弧状の切欠きを有する軸受け板１５，１５が互いに所定間隔離間して突設されている。また、上記脚連結部１３，１３の前面側（図中、左側）高さ方向中間部には、起立時係止段差部１６，１６が設けられており、この起立時係止段差部１６，１６は基部１１，１１の前端縁に沿って内方へと延出している。更に、上記脚連結部１３，１３の内側に隣接して倒伏時係止段差部１７，１７が上記起立時係止段差部１６，１６と対向した状態に突設されている。
【００２８】
また、上記連結部１２には、その前端部、中間部及び後端部にそれぞれ四角穴１２１，１２２，１２３，１２３が形成されていると共に、上面後端部中央部に上方へと若干膨出した台座部１２４が形成されており、この台座部１２４の前端部中央に、先端部に鉤状のロック爪１９ａが形成されたロック突起１９が突設されている。なお、図１１，１２中参照符号１８は上記基部１１，１１の上面側に一体に突設された補強リブであり、また特に図示していないが、上記連結部１２の上下両面には成形時の寸法安定性及び材料節約のための肉抜き凹部が多数形成されている。
【００２９】
この基体１の上面に取り付けられた支柱２ａ，２ｂは、図１６，１７に示したように、上下端部が軸挿通孔を有した半円状に形成され、下端部の前面側（（Ｃ）図及び（Ｄ）図中、左側）に起立時当接段部２１，２１が形成された一対の柱状脚部２２，２２を互いに所定間隔離間した平行状態に連結板２３ａ，２３ｂで一体に連結したものであり、上記連結板２３ａ及び２３ｂの上端には、上端部が半円状に形成され、かつ軸挿通孔を有する２つの軸挿通突起２４，２４が互いに所定間隔離間して一体に突設されている。
【００３０】
これら支柱２ａ，２ｂの内、前方（図１〜９中左側）の支柱２ａには、図１６に示されているように、一方の柱状脚部２２の外側面に後述するダンパー７を連結する連結軸２５が突設されており、また上記連結板２３ａの上端中央部に上記軸挿通突起２４，２４の間に存して上端部が半円状に形成されたロック片係止突起２６が突設されている。更に、上記連結板２３ａには、その前面側（図１６の（Ｃ），（Ｄ）において左側）に肉抜き処理２７を施しているが、後面側（図１６の（Ｃ），（Ｄ）において右側）には肉抜き処理を施さず、平面となっている。そして、この後面の上端部に、軸挿通孔を有しかつ先端部が半円状に形成された２つのロック体取付突起２８，２８が一体に突設されている。
【００３１】
一方、後方（図１〜９中右側）の支柱２ｂは、図１７に示されているように、上記連結軸２５，ロック片係止突起２６及びロック体取付突起２８，２８を有さず、また連結板２３ｂには前後両面に肉抜き処理２７が施されている。
【００３２】
この支柱２ａ，２ｂは、それぞれその下端部を上記基体１の基部１１，１１に回動可能に連結することにより、基体１上に起倒可能に取り付けられている。即ち、図１〜７に示されているように、各支柱２ａ，２ｂの柱状脚部２２，２２下端部をそれぞれ基体１の基部１１，１１に形成された脚連結部１３，１３にそれぞれ回動可能に軸着することにより、基体１上の前後端部にそれぞれ回動可能に取り付けられている。この場合、上記脚連結部１３，１３と柱状脚部２２，２２とを連結している軸体４、４は基部１１，１１の両端部に設けられた一対の脚連結部１３，１３間に刺し通されており、この軸体４，４にそれぞれ取り付けられたトーションスプリング４１，４１により各支柱２ａ，２ｂが基体１上で起立する方向へと付勢されている。
【００３３】
ここで、上記支柱２ａ，２ｂの内、前方の支柱２ａは、上記ロック体取付突起２８，２８に軸着されたロック体５を有している。このロック体５は、図１８に示したように、四角板状基板５１の後端部（（Ａ），（Ｂ）図において下方端部）に３つの切欠き部５２ａ，５２ａ，５２ｂを形成すると共に、軸挿通孔５３を穿接し、かつ前端部（（Ａ），（Ｂ）図において上方端部）の上面に両端部及び中央部に存して３つのロック爪５４，５４，５４が突設されている。なお、（Ｄ）図中の参照符号５５は後述するトーションスプリング４３の端部が引掛けられる引掛け突起である。
【００３４】
そして、図３に示されているように、上記切欠き部５２ａ，５２ａ内に上記支柱２ａのロック体取付突起２８，２８が挿入されて、このロック体５が支柱２ａに回動可能に軸着されていると共に、その回動軸４２にロック体５の切欠き部５２ｂ内に存して取り付けられたトーションスプリング４３によりこのロック体５が上方（昇降体３側）へと回動するように付勢されている。この場合、このトーションスプリング４３による付勢力は、図９（Ａ）に示されているように、ロック体５の回動域である１８０゜の全域で作用するのではなく、０゜〜９０゜乃至０゜〜１５０゜の範囲で付勢するように設定されている。
【００３５】
上記両支柱２ａ，２ｂの上端部には、略板状の昇降体３が回動可能に取り付けられている。
【００３６】
この昇降体３は、図１３，１４に示したように、中間部でクランク状に屈曲した板状基体３１の両側部前後端部にそれぞれビス孔を有する取付片３２，３２，３２，３２を外方へと一体に延出形成すると共に、前後端両側部に、軸挿通孔を有し、先端部が半円状に形成された連結突起３３ａ，３３ａ，３３ｂ，３３ｂを一体に突設したものである。
【００３７】
上記板状基体３１の前部には表裏貫通した３つの係止穴（ロック凹部）３４ａ，３４ｂ，３４ａが幅方向に沿って並設されており、真ん中の係止穴３４ｂは他の係止穴３４ａ，３４ａよりも小さく形成されている。また、この板状基体３１の前部には幅方向中間部に前後方向に沿って袋状のロック片収容空間部３５が設けられており、上記係止穴３４ｂはこのロック片収容空間部３５と交差している。更に、このロック片収容空間部３５の前端部は板状基体３１の上面側にロック片挿通切欠き部３６が形成されていると共に、板状基体３１の下面側にその前端部から上記係止穴３４ｂに至る突起スライド溝３７が形成されており、またロック片収容空間部３５の後端部には板状基体３１を表裏貫通するスプリング収容穴３８が形成されていると共に、このスプリング収容穴３８の後端壁には突起挿通孔３９が形成されている。なお、図１３（Ｂ）中参照符号３１ａは補強リブである。
【００３８】
この昇降体３は、その連結突起３３ａ，３３ａ，３３ｂ，３３ｂを上記支柱２ａ，２ｂの柱状脚部２２上端部と軸挿通突起２４との間に挿入してシャフト４ａを用いて軸着することにより、両支柱２ａ，２ｂの上端部に回動可能に取り付けられている。
【００３９】
ここで、この昇降体３には、上記ロック片収容空間部３５内にロック片６がスライド可能に配設されている。
【００４０】
上記ロック片６は、図１５に示したように、中間部でクランク状に折曲した長板状のもので、上記クランク状の折曲部６１から前方（図中、左側）がロック解除片６２、後方（図中、右側）がロック片本体６３となっている。上記ロック片本体６３は上記ロック解除片６２よりもやや幅広に形成されており、その中央部にロック穴６４が形成されていると共に、後端幅方向中央から後方へ向けてスプリング取付突起６５が一体に突設されている。また、上記ロック片本体６３の下面幅方向中央部には、上記ロック穴６４の前端縁部に接してロック解除突起６６が突設されている。更に、このロック解除突起６６はその後端側がテーパ面となっていると共に、上記ロック穴６４の後端側内周縁６４ａもテーパ面となっている。なお、図中参照符号６７は補強リブである。
【００４１】
このロック片６は、図１〜７に示されているように、上記ロック片本体６３が上記昇降体３のロック片収容空間部３５内にスライド可能に収容されることにより、昇降体３に取り付けられている。このとき、ロック片６の上記ロック解除突起６６は昇降体３の上記突起スライド溝３７内に挿入され、また上記スプリング取付突起６５は、昇降体３のスプリング収容穴３８を通ってその先端部が上記突起挿通孔３９内に挿入されている。そしてこの状態において、上記スプリング取付突起６５に巻き付けて上記スプリング収容穴３８内に収容されたコイルスプリング４４によりロック片６が前方へと付勢されていると共に、上記折曲部６１が支柱２ａのロック片係止突起２６に当接して上記ロック本体６３が昇降体３のロック片収容空間部３５から抜け出ることがないようになっており（図７，８参照）、更にこのロック片６のロック解除片６２は昇降体３の前端から前方へと突出している。
【００４２】
ここで、上記コイルスプリング４４によるロック片６の付勢力は、上記トーションスプリング４１，４１による支柱２ａ，２ｂの付勢力よりも弱く設定されている。
【００４３】
上記構成により、本実施例のポップアップユニットは、上記基体１、両支柱２ａ，２ｂ及び昇降体３により４点リンク機構が構成されており、両支柱２ａ，２ｂが回動することにより、昇降体３が昇降運動するようになっている。この場合本実施例のポップアップユニットにおいては、図１〜６に示されているように、後方の支柱２ｂと基体１とを連結している軸体４と、前方の支柱２ａに設けられた連結軸２５との間にピストン式のエアダンパー７が配設されており、このダンパー７により上記両支柱２ａ，２ｂの回動による昇降体３の昇降運動が制動されて、この昇降運動をゆっくりと行うように構成されている。
【００４４】
この本実施例のポップアップユニットは、上述したように、図２３に示したセンターコンソールボックスａの蓋体ｂとそのカバーｅとの間に組み込まれるものであり、図５，６に示されているように、基体１を蓋体ｂの上に載せ、蓋体１を通してビス止め凸部１４内にネジをねじ込むことにより蓋体ｂに基体１を固定すると共に、上記昇降体３の上にカバーｅを載せ取付片３２のビス孔を通してネジをカバーｅにねじ込むことにより昇降体３にカバーｅを取り付けることによって、蓋体ｂとカバーｅとの間に組み込まれるものである。このとき、上記ロック片６のロック解除片６２先端部は、カバーｅの前端部に設けられた貫通孔からカバーｅの外側に突出するようになっている。
【００４５】
そして、常時は図５に示したように、両支柱２ａ，２ｂがトーションスプリング４１，４１の付勢力に抗して基体１上に倒れた折り畳み状態で、上記ロック突起１９のロック爪１９ａが上記ロック片６のロック穴６４に係合してロックされている（図１，３，５，７参照）。
【００４６】
この状態から、昇降体３を上昇させてアームレストとして使用する場合は、上記ロック解除片６２を押圧ｐ1する。すると、図９（Ａ）に示したように、上記ロック片６が後方（図中、右側）にスライドし、該ロック片６に設けられた上記ロック穴６４と上記ロック突起１９のロック爪１９ａとの係合状態が解除され、ロック状態が解除される。これにより、両支柱２ａ，２ｂがトーションスプリング４１，４１の付勢力により起立方向へと回動していき、昇降体３がリンク機構の作用により上昇し、図９（Ｂ）に示したように、両支柱２ａ，２ｂが所定角度まで回動した時点で前方（図中、左側）の支柱２ａに取り付けられた上記ロック体５の先端部が昇降体３の前端部下面に当接する。この状態から更に両支柱２ａ，２ｂがトーションスプリング４１，４１の付勢力により起立方向に回動していき、更に昇降体３が上昇していくのに伴って上記ロック体５がトーションスプリング４３の付勢力に抗して下方へと回動しながらその先端部のロック爪５４，５４，５４が昇降体３の下面を後方へと摺動し、両支柱２ａ，２ｂが直立状態まで回動すると両支柱２ａ，２ｂの起立時当接段部２１，２１が基体１の起立時係止段差部１６，１６に当接してその回動運動が停止すると共に、このとき上記ロック体５の各ロック爪５４，５４，５４がそれぞれ昇降体３のロック穴（ロック凹部）３４ａ，３４ｂ，３４ａの下面側に達し、トーションスプリング４３の付勢力により該ロック体５が上方へと回動して上記ロック爪５４，５４，５４がそれぞれ上記ロック穴（ロック凹部）３４ａ，３４ｂ，３４ａに係合する（図８参照）。これにより、図２，４，６，８に示されているように、両支柱２ａ，２ｂが直立し、昇降体３が基体１から上昇したポップアップ状態でロックされる。
【００４７】
なお、上記トーションスプリング４１，４１の付勢力による両支柱２ａ，２ｂの回動運動は、上記ダンパー７により減速され、ゆっくりと両支柱２ａ，２ｂが回動し、ゆっくりと昇降体３が上昇する。
【００４８】
このように、本実施例のポップアップユニットにあっては、支柱２ａの上部に回動可能に取り付けられたロック体５先端部のロック爪５４，５４，５４を昇降体３のロック穴３４ａ，３４ｂ，３４ａに係合させて上記ポップアップ状態のロックを行うように構成されているので、ポップアップ状態でのロックをがたつきなく確実に行うことができるものである。
【００４９】
即ち、一端が支柱２ａに回動可能に取り付けられた上記ロック体５の先端部を昇降体３の下面に係合させてポップアップ状態でのロックを行うので、回動軸からある程度離れた昇降体３と支柱２ａとの２点間を連結して昇降体３と支柱２ａとの間の回動運動を係止することによりロックを行うこととなるため、ロック体５と支柱２ａとの連結個所及びロック体５と昇降体３との係合個所にスムーズな回動又は係合を行わせるために多少のクリアランスを設けても、これらの個所におけるがたつきが増幅されて昇降体３のがたつきとなることはなく、むしろ減縮されて昇降体３にほとんどがたつきが生じることがない。この点について詳述すると、４点リンク機構においては、回動点を挟んで互いに離れた二点間ほどリンク運動する際の相対的移動距離が大きくなり、この二点間がある程度離れたものであれば、その２点間の相対的移動距離は互いに対向した２辺間の相対的移動距離よりも大きくなる。従って、この２点間の距離が多少変化しても互いに対向した２辺間の距離はほとんど変化せず、本実施例におけるロック手段は、支柱２ａと昇降体３との間におけるこのような２点間を上記ロック体５で互いに連結するものであり、この２点間に多少のがたつきが生じたとしても、上記リンク機構の互いに対向した２辺間に当たる昇降体３と基体１との間にはほとんどがたつきを生じないものである。
【００５０】
また、昇降体３を下方へと押し下げる力が加わっても、この力が梃子の作用により増幅される回動軸近傍ほど、その力が上記ロック体５で連結した支柱２ａと昇降体３との二点間に集中することはなく、しかも本例のロック手段を構成する上記ロック体５は、上記従来例におけるロック凸部ｎより遥かに高い強度に形成することができ、このロック体５が破損するような心配はなく、確実にポップアップ状態でのロックを行うことができるものである。
【００５１】
更に、本実施例のポップアップ機構においては、上記トーションスプリング４３によるロック体５の付勢作用が、上述したように、ロック体５の回動域である１８０゜の全域で作用するのではなく、０゜〜９０゜乃至０゜〜１５０゜の範囲で付勢するように設定されているので、該ロック体５の各ロック爪５４，５４，５４が昇降体３のロック穴（ロック凹部）３４ａ，３４ｂ，３４ａに係合する直前に昇降体３下面に当接することとなり、これにより各ロック爪５４，５４，５４が昇降体３下面に強く押し付けられてその摩擦抵抗により昇降体３の上昇運動が妨げられるようなことがなく、良好に上昇運動が行われるものである。即ち、トーションスプリング４３による付勢力は、ロック体５を該付勢力に抗して下方へと回動させることにより次第に大きくなるが、本実施例ではロック体５の先端部が上昇運動の終了直前に昇降体３下面に当接するようになっているので、トーションスプリング４３による付勢力が比較的小さい範囲において該付勢力に抗してロック体５が下方へと回動することとなり、昇降体３に上昇運動を妨げるような大きな抵抗を生じることがないものである。
【００５２】
更に、この図２，４，６，８に示されたポップアップ状態から、昇降体３を下降させて図１，３，５，７の折り畳み状態に戻す場合は、図２，４，６，８に示したように、再び上記ロック解除片６２を押圧ｐ2して、図１０（Ａ）に示したように、上記ロック片６を後方（図中、右側）にスライドさせる。これにより、該ロック片６に設けられた上記ロック解除突起６６が昇降体３の突起スライド溝３７内を後方へと移動してロック穴３４ｂ内に侵入し、このロック穴３４ｂに係合している上記ロック体５のロック爪５４にこのロック解除突起６６が当接して該ロック解除突起６６前端のテーパ面の作用により上記ロック体５の先端部が下方へと押し下げられて回動し、ロック体５のロック爪５４，５４，５４と昇降体３のロック穴３４ａ，３４ｂ，３４ａとの係合状態が解消され、該ロック体５によるロック状態が解除される。この状態で、上記昇降体３を下方へと押圧してリンク機構の作用により両支柱２ａ，２ｂを後方へと回動させて倒しながら昇降体３を押し下げていき、図１０（Ｂ）に示したように、上記押圧力ｐ2が解除されることにより前方（図中、左側）に移動していたロック片６のロック穴６４の後端側内周縁に形成されたテーパ部６４ａに上記基体１のロック突起１９の先端部を当接させる。この状態で、更に昇降体３を押圧ｐ3して押し下げることにより、上記テーパ部６４ａの作用によりロック片６が一旦後方へとスライドしてロック突起１９がロック穴６４内に挿入された後、再びロック片６がコイルスプリング４４の付勢力により前方へとスライドして、図７に示されているように、該ロック突起１９のロック爪１９ａとロック穴６４とが係合し、図１，３，５，７に示された折り畳み状態でロックされる。
【００５３】
このように、本実施例のポップアップユニットでは、ポップアップ状態でのロックを行う上記ロック体５を昇降体３にスライド可能に設けられた上記ロック片６に突設したロック解除突起６６で押圧することにより、該ロック体５をトーションスプリング４３の付勢力に抗して回動させることによって、該ロック体５と昇降体３との係合状態を解除するように構成されているので、ポップアップ状態において、昇降体３にこれを押し下げる力が加わっていても、ロック片６のスライド運動が妨げられるようなことがなく、容易かつ確実にロック状態を解除することができる。
【００５４】
即ち、本実施例のポップアップユニットにおいては、上述のように、ロック片６をスライドさせ、このロック片６に突設したロック解除突起６６を上記ロック体５の先端側に当接させて該ロック体５を下方へと押圧し、これにより該ロック体５を付勢力に抗して回動させることによって、該ロック体５先端部のロック爪５４，５４，５４と昇降体３のロック穴（ロック凹部）３４ａ，３４ｂ，３４ａとの係合状態を解消し、ロック状態を解除するものである。従って、昇降体３にこれを押し下げる力がかかっていたとしても、ロック作用は上記ロック体５により行われており、ロック解除を行う上記ロック片６はロック作用になんらかかわっていないので、昇降体３を押し下げる力によって上記ロック片６のスライド運動が妨げられることはなく、スムーズにこのロック片６をスライドさせてロック解除を容易かつ確実に行うことができるものである。
【００５５】
ここで、本実施例のポップアップユニットにおいては、上述のように、上記ロック片６を前方スライド方向に付勢する上記コイルスプリング４４による付勢力が上記支柱２ａ，２ｂを起立方向に付勢しているトーションスプリング４１，４１の付勢力よりも弱く設定されているので、上記ポップアップ状態からのロック解除操作を非常にスムーズに行うことができる。
【００５６】
即ち、ポップアップ状態から上記ロック片を押圧ｐ2して、該ロック片６をコイルスプリング４４の付勢力に抗して後方へとスライドさせることは、上記昇降体３を後方へと押圧することとなり、これは同時に上記支柱２ａ，２ｂを倒す方向に回動させる力を生じさせることとなるが、このとき上記コイルスプリング４４による上記ロック片６の付勢力が強いと、該ロック片６がこの付勢力に抗して後方へとスライド運動する前に、上記支柱２ａ，２ｂに上記トーションスプリング４１，４１による付勢力を超える力がかかり、該支柱２ａ，２ｂを回動させようとするため、その回動を係止している上記ロック体５のロック爪５４，５４，５４と昇降体３のロック穴３４ａ，３４ｂ，３４ａとの係合部分に力が加わり、ロック解除をスムーズに行えない場合がある。しかしながら、本実施例では、上記コイルスプリング４４によるロック片６の付勢力を上記トーションスプリング４１，４１による支柱２ａ，２ｂの付勢力よりも弱く設定してあるので、支柱２ａ，２ｂを回動させる力が生じる前に確実にロック片６をコイルスプリングの付勢力に抗して後方へとスライドさせることができ、ロック解除操作をスムーズかつ確実に行うことができるものである。
【００５７】
このように、本実施例のポップアップユニットで用いた本発明のポップアップ機構によれば、支柱２ａ，２ｂが起立し昇降体３が上昇移動限にあるポップアップ状態でがたつきなく確実にロックすることができ、しかもこの状態から容易かつ確実にロック解除作業を行うことができる。
【００５８】
なお、本発明のポップアップ機構は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、図１９に示したように、上記ロック体５のロック爪５４を内方に傾斜させて設けると共に、このロック爪５４と係合する昇降体３のロック穴３４ａ，３４ｂ，３４ａ（図ではロック穴３４ａのみを示す）の下端縁部に上記ロック爪５４の傾斜に相応した係止凸部３４ｃを設け、このロック爪５４と係止凸部３４ｃとを係合させることによりポップアップ状態でのロック状態をより強固なものとすることができ、これによりポップアップ状態の昇降体３に強い力がかかっても、ロック爪５４，５４，５４がロック穴３４ａ，３４ｂ，３４ａから抜け出ることを上記係止凸部３４ｃにより確実に防止して、ロック状態の信頼性を向上させることができる。
【００５９】
この場合、上記図１９におけるロック爪５４は、その傾斜をロック体５先端部の回動軌道と一致させると共に、上記係止凸部３４ｃをこの傾斜に相応させて設け、かつ上述したように、コイルバネ４４によるロック片６の付勢力をトーションスプリング４１，４１による支柱２ａ，２ｂの付勢力よりも弱く設定することにより、図１９中に一点鎖線で示したように、ロック体５を回動させてロック状態を解除する際に、上記ロック爪５４が上記係止凸部３４ｃに引っ掛かることなく、スムーズにロック解除を行うことができる。
【００６０】
また、図１８（Ａ）におけるロック体５の真中のロック爪５４に、図２０に示したように昇降体３の下面に設けられた突起スライド溝３７内に挿入し得るテーパー状の壁体（以下、テーパー壁という）５４ａを設け、これによりロック片６のロック解除突起６６のテーパー面とこのテーパー壁５４ａとのテーパー作用によって、よりスムーズにロック解除を行うようにすることもできる。
【００６１】
更に、上記実施例では、昇降体３の上昇スピードを制御する手段としてピストン式のエアーダンパー７を用いたが、エアーダンパーには初期動作時にダンパー効果が発揮されない空走区間があり、またこのエアーダンパーが連結されている四点リンクの対角線は、四点リンクが折り畳まれた状態から立上がるまでの間一定の割合でその長さが長くなるのではなく、初期動作時には長さの伸び率は少なく末期動作時には伸び率が大きくなる。このため、エアダンパー７のダンパー効果は初期動作時に弱く、末期動作時には強くなり、ポップアップ動作が２段階になってしまう場合がある。
【００６２】
そこで、このような場合には、上記昇降体３と支柱２ａ，２ｂとを連結しているシャフト４ａを昇降体３の連結突起３３ａ，３３ｂに圧入するなどの方法で固定すると共に、支柱２ａ，２ｂの柱状脚部２２上端及び軸挿入突起２４に回動可能に挿通することにより、昇降体３と支柱２ａ，２ｂとを回動可能に連結し、この状態でシャフト４ａの両端部又は一端部を、図２２に示したように、プッシュナット８を用いて留めることにより、このプッシュナット８と支柱２ａ，２ｂとの間に生じる摩擦抵抗によって一定のダンパー効果が得られ、上記エアーダンパー７によるダンパー効果を補うようにすることができる。
【００６３】
即ち、上記プッシュナット８とは、図２１に示したように、中央部がドーム状に膨出し、該膨出部８１に放射状の切り込み８２が複数形成されたリング状のもので、強い反発弾性を有する鋼で形成されたものである。そして、このプッシュナット８を、図２２（Ａ）に示したように、支柱２ａ，２ｂの側面から突出したシャフト４ａの先端部に被せて、その膨出部８１を強く押圧ｐ4することにより、図２２（Ｂ）に示したように、膨出部８１を撓ませた状態でシャフト４ａの先端に係合させるものである。これにより、シャフト４ａをこのプッシュナット８が強く引っ張った状態となり、その反作用によりプッシュナット８の周縁部内面が支柱２ａ，２ｂに強く圧接した状態となる。この場合、シャフト４ａは、上述のように、昇降体３に固定されているため、昇降体３が昇降運動する際、支柱２ａ，２ｂに対して回動し、この回動と一体的にプッシュナット８が回動し、このときプッシュナット８の上記周縁部内面が支柱２ａ，２ｂの側面を圧接状態で摺動することとなり、この際の摩擦抵抗によりダンパー効果を生じせしめるものである。そして、この摩擦抵抗によるダンパー効果は常に一定であるので、良好に上記エアーダンパー７のダンパー効果を補って、良好かつスムーズなポップアップ運動が確実に得られるものである。また、このプッシュナット８は、上記のように、シャフト４ａを強い反発弾性により引っ張った状態となるので、このシャフト４ａにがたつきが生じるのを防止することもでき、昇降体３に左右前後方向にがたつきが生じるのを効率的に防止することもできる。
【００６４】
なお、上記実施例では、昇降体３の前端部と支柱２ａ及び昇降体３の後端部と支柱２ｂとをそれぞれ２本のシャフト４ａ，４ａで連結したが、それぞれ１本のシャフトで連結してもよい。また、図１９〜２２において、上述した以外の構成については、上記実施例のポップアップ機構と同一であるので、同一部分に同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【００６５】
更に、ピストン式のエアダンパー７に代えてギアを用いた減速装置等のピストン式エアダンパー以外のダンパー機構により制動を行ってもよく、またダンパー等の制動機構を省略することもできる。また、基体１、支柱２ａ，２ｂ、昇降体３、ロック片６などの形状等は適宜変更することができ、その他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない限り種々変更して差し支えない。
【００６６】
更にまた、本発明のポップアップ機構は、自動車のセンターコンソールボックス上に構成されるアームレストの昇降装置として好適に使用されるものであるが、本発明ポップアップ機構の用途は、これに限定されるものではなく、各種椅子類の肘掛けや使用態様によって基体とその基体に取り付けられた部品との相対的位置関係を変更する必要があるものに、その相対的位置関係を変更するための機構として好適に使用することができる。
【００６７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のポップアップ機構によれば、従来の機構が有していたロック手段に起因するがたつきの発生や動作不良等の問題点を解消し、支柱が基体上で起立し昇降体が上昇移動限にあるポップアップ状態でがたつきなく確実にロックすることができ、しかもこの状態から容易かつ確実にロック解除作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例にかかるポップアップ機構を用いたポップアップユニットの折り畳み状態を示す平面図である。
【図２】同ポップアップユニットのポップアップ状態を示す平面図である。
【図３】同ポップアップユニットの折り畳み状態を示す底面図である。
【図４】同ポップアップユニットのポップアップ状態を示す底面図である。
【図５】同ポップアップユニットの折り畳み状態を示す側面図である。
【図６】同ポップアップユニットのポップアップ状態を示す側面図である。
【図７】同ポップアップユニットの折り畳み状態を示す図１のＡ−Ａ線に沿った断面図である。
【図８】同ポップアップユニットのポップアップ状態を示す図２のＡ−Ａ線に沿った断面図である。
【図９】同ポップアップユニットの折り畳み状態からポップアップ状態へと移行する際の中間動作を順次説明する部分拡大断面図である。
【図１０】同ポップアップユニットのポップアップ状態から折り畳み状態へと移行する際の中間動作を順次説明する部分拡大断面図である。
【図１１】同ポップアップユニットを構成する基体を示すもので、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は側面図である。
【図１２】同基体を示すもので、（Ａ）は底面図、（Ｂ）は断面図である。
【図１３】同ポップアップユニットを構成する昇降体を示すもので、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は底面図である。
【図１４】同昇降体を示すもので、（Ａ）は側面図、（Ｂ）は断面図である。
【図１５】同ポップアップユニットを構成するロック片を示すもので、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は底面図、（Ｃ）は側面図、（Ｄ）は断面図である。
【図１６】同ポップアップユニットを構成する一方の支柱を示すもので、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は背面図、（Ｃ）は側面図、（Ｄ）は（Ａ）のＤ−Ｄ線に沿った断面図である。
【図１７】同ポップアップユニットを構成する他方の支柱を示すもので、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は背面図、（Ｃ）は側面図、（Ｄ）は（Ａ）のＤ−Ｄ線に沿った断面図である。
【図１８】同ポップアップユニットを構成するロック体を示すもので、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は底面図、（Ｃ）は側面図、（Ｄ）は断面図である。
【図１９】同ポップアップ機構を構成するロック体のロック爪の他の態様を説明する拡大断面図である。
【図２０】同ポップアップ機構を構成するロック体の他の態様を説明する拡大断面図であり、（Ａ）はロック状態、（Ｂ）はロック解除時の状態である。
【図２１】同ポップアップ機構に用いられるプッシュナットの一例を示す平面図である。
【図２２】同プッシュナットを用いたシャフトの留め構造の一例を示す概略断面図であり、（Ａ）は係止前の状態、（Ｂ）は係止後の状態である。
【図２３】同ポップアップユニットを組み込んだセンターコンソールボックスの一例を示す斜視図である。
【図２４】従来のポップアップ機構の折り畳み状態を示す一部を切り欠いて断面とした側面図である。
【図２５】同従来のポップアップ機構のポップアップ状態を示す一部を切り欠いて断面とした側面図である。
【図２６】同従来のポップアップ機構のロック動作を説明する拡大断面図である。
【符号の説明】
１ 基体
２ａ，２ｂ 支柱
３ 昇降体
５ ロック体
６ ロック片
７ ダンパー
８ プッシュナット
１９ ロック突起
１９ａ ロック突起のロック爪
３４ａ，３４ｂ 昇降体のロック穴（ロック凹部）
３４ｃ 係止凸部
４１ トーションスプリング（付勢手段）
４３ トーションスプリング
５４ ロック体のロック爪
５４ａ テーパー壁
６４ ロック片のロック穴[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pop-up mechanism that is incorporated into an armrest configured on a center console box of an automobile, an armrest equipped on a rear seat, and the like, and is preferably used as a height adjusting mechanism for these armrests. A lifting mechanism is pivotally attached to a plurality of support columns rotatably provided on a base to form a link mechanism, and the support structure is lifted by rotating the support columns to stand or fall. It relates to a pop-up mechanism that moves or descends.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a center console box a as shown in FIG. 23 is provided between a driver seat and a passenger seat in an automobile, and recently, a lid b of the center console box a. A lifting body (not shown in FIG. 23) that is lifted up and down by a button operation is provided, and an openable / closable lid b that closes the console box a is also used as an armrest (armrest) by raising the lifting body. Has been done. In FIG. 23, e is a cover covering the upper surface side of the lid b, and the elevating body is disposed between the cover e and the lid b.
[0003]
In such an armrest / console console box, conventional pop-up mechanisms for raising and lowering the elevating body include those shown in FIGS. That is, the columns c and d are attached to the console body b of the console box a so as to be able to be tilted up and down at a predetermined interval, and the lifting body f with the cover e attached to the upper ends of the columns c and d is rotatable. A link mechanism is formed by coupling, and torsion springs h, h are arranged between the two columns c, d and the bases g, g of the columns c, d fixed to the lid b, and both columns c, A long plate-like locking piece that urges d in a standing direction and locks in a folded state in which the columns c and d are collapsed (state in FIG. 24) and a pop-up state in which the columns c and d are upright (state in FIG. 25). i is attached to the lift f so as to be slidable in the front-rear direction (left-right direction in the figure) and biased forward by a coil spring j.
[0004]
As shown in FIG. 24, the pop-up mechanism is formed by the upper surface of the lid b in a folded state in which both struts c and d fall on the lid b against the urging force of the torsion springs h and h. The hook-shaped tip end of the locking projection k projectingly engages with the locking hole m formed in the locking piece i, and is folded against the urging force of the torsion springs h, h. Locked. At this time, the lock piece i is positioned in the forward (left side in the figure) movement limit by the urging force of the coil spring j, and a lock projection n protruding from the front end is formed at the upper end of the front column c. It is in a state of being inserted into the pushing recess o having a substantially right-angle fan shape in cross section.
[0005]
In this state, when the lifting body f is lifted and used as an armrest, the unlocking piece s extending from the front end of the locking piece i and projecting outside the cover e is pressed p. 1 To do. Then, as shown in FIG. 26A, the lock piece i slides backward (right side in the figure), and the edge of the lock hole m provided in the lock piece i and the lock projection k The engaged state is released, and the locked state is released. As a result, both struts c and d are rotated in the standing direction by the urging force of the torsion springs h and h, and the elevating body f is lifted by the action of the link mechanism, as shown in FIG. And the pressing force p 1 Is released, the lock projection n of the lock piece i that has been moved forward (left side in the figure) by the urging force of the coil spring j is pushed in by the turning motion of the support column c and is moved rearward on the inner surface of the recess o. When pressed, the lock piece i slides backward again. Then, when the support column c is rotated to the upright state, the locking recess r formed on the inner surface of the upper end portion of the support column c and the lock protrusion n coincide with each other, and as shown in FIG. Due to the urging force of the spring j, the lock piece i again moves forward (left side in the figure), the lock convex portion n is inserted into the engaging concave portion r, the two engage, and both the columns c and d stand up. Locked in a pop-up state.
[0006]
Further, when the lifting body f is lowered from the pop-up state and returned to the folded state of FIG. 24, the lock release piece s is pressed again p. 2 Then, as shown in FIG. 26C, the lock piece i is slid rearward (right side in the figure). As a result, the lock projection n provided on the lock piece i comes out of the locking recess r of the column c, and the locked state is released. In this state, the elevating body f is pressed downward, and both struts c and d are rotated backward by the action of the link mechanism to push down the elevating body f while being tilted, as shown in FIG. 26 (D). The above pressing force p 2 Is released, the tip end portion of the lock protrusion k is brought into contact with the tapered portion formed on the lower surface side of the rear edge portion of the lock hole m of the lock piece i that has been moved forward (left side in the figure). In this state, press the lifting body f further. Three Then, the lock piece i once slides backward by the action of the taper portion and the lock projection k is inserted into the lock hole m, and then the lock piece i is moved forward again by the biasing force of the coil spring j. As shown in FIG. 24, the lock protrusion k and the lock hole m are engaged and locked in the folded state.
[0007]
Thus, according to this pop-up mechanism, by pressing the unlocking piece s, the elevating body f can be automatically raised and the lid b of the center console box a can be used favorably as an armrest. After use, the lock release piece s can be pressed to release the locked state, and the elevating body f can be pushed down and folded.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, this conventional pop-up mechanism has a problem that rattling of the elevating body f is likely to occur during pop-up.
[0009]
That is, as described above, this pop-up mechanism locks the lifting body f in the pop-up state by inserting and engaging the lock convex portion n of the lock piece i into the engaging concave portion r formed at the upper end portion of the column c. However, since the lock piece i is slidably provided on the elevating body f, a predetermined clearance is provided between the lock piece i and the elevating body f in order to ensure good sliding motion. The lock piece i itself rattles and the lifting body f rattles. In addition, a predetermined clearance is set between the lock convex portion n and the inner surface of the locking concave portion r to ensure a good insertion / removal motion. Since the engagement between n and the locking recess r is performed in the vicinity of the rotation axis of the support column c and the lifting body f, the rattling between the locking projection n and the locking recess r is small. However, in the lifting body f, this is amplified and becomes a large backlash. Further, the backlash of the lock piece i itself is added, and the backlash of the lifting body f may be so large that the feeling of use as an armrest is impaired. is there.
[0010]
In addition, when the pop-up mechanism shifts from the pop-up state to the folded state, the lock state may not be satisfactorily released. That is, in the pop-up state, as described above, the lock projection n of the lock piece i is inserted into and engaged with the engagement recess r of the column c, and the rotational movement between the lifting body f and the column c is performed. In this case, the lifting / lowering body f is locked. In this case, the lifting / lowering body f is applied with a force to push it down (in the armrest, the arm is placed on the lifting / lowering body f so that this state is usually maintained. In other words, a strong force is applied to the support column c to rotate with respect to the lifting / lowering body f, and the lock projection n is strongly bitten into the engagement recess r to press the lock release piece s p. 2 Even in this case, the locked state may not be released easily. In addition, since the engagement between the lock projection n and the locking recess r is performed in the vicinity of the rotation axis of the support column c and the lifting body f, the force to push down the lifting body f is very large due to the action of the lever. Thus, there is a possibility of acting between the lock convex portion n and the engaging concave portion r engaged with each other, generating a large shearing force and damaging the lock convex portion n.
[0011]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a lifting mechanism is rotatably attached to a plurality of support columns rotatably provided on a base to constitute a link mechanism, and the support columns are erected or tilted. Therefore, in the pop-up mechanism that raises and lowers the lifting body, the column can be securely locked without rattling in the pop-up state in which the support column stands and the lifting body is at the upper movement limit. It is another object of the present invention to provide a pop-up mechanism that can reliably perform the unlocking operation.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a base, a plurality of struts, one end of which is rotatably connected to the top surface of the base, and attached to the top surface of the base so as to reach the top. An elevating body that is pivotally attached to the end, an urging means that urges the column to rotate in a standing direction, and a state in which the column has fallen on the substrate and has stood on the substrate. Locking means for locking in a state, and the supporting means is rotated by the biasing means by releasing the locked state by the locking means from the folded state where the supporting pillar is tilted on the base and locked by the locking means. In this state, it is locked by the locking means, and the lifting body is held in a pop-up state where it is lifted from the base, and the locked state by the locking means is released from this state. In the pop-up mechanism that is locked by the locking means in the folded state in which the support is collapsed on the substrate by tilting the support against the urging force of the urging means, the locking means is the lifting body A plate-like lock piece having a lock release protrusion and a lock hole, which is slidably attached to the slide body and urged in one slide direction, and is pivotally attached to the upper part of the support column, and the tip side is the lift body side A lock body having a locking claw at the tip portion, and a lock protrusion having a locking claw at the tip portion projecting from the upper surface of the base. The lock claw of the protrusion engages with the lock hole of the lock piece and is locked in the folded state, and the lock piece is slid against the urging force to slide the lock piece. The engagement state between the lock hole and the lock projection is released, and the lock claw of the lock body engages with a lock recess formed on the lower surface of the lift body and is locked in the pop-up state. By sliding the piece against the urging force, the unlocking protrusion of the lock piece abuts on the tip of the lock body to rotate the lock body against the urging force, and the lock of the lock body The present invention provides a pop-up mechanism configured to release the engagement state between the claw and the lock recess of the lifting body.
[0013]
In the pop-up mechanism of the present invention, similarly to the conventional mechanism described above, a lifting mechanism is rotatably attached to the upper end portions of a plurality of support columns that are attached to the upper surface of the base body so as to be able to rise and fall. By urging the support column by the urging means to rotate in the upright direction, the support column is rotated in the upright direction by the urging force from the folded state in which the support column collapses on the base, and the support column is in a pop-up state. And is locked in the folded state and the pop-up state by a locking means having a plate-like lock piece slidably attached to the lifting body.
[0014]
In this case, in the pop-up mechanism of the present invention, the lock claw at the front end of the lock body that is rotatably attached to the upper portion of the support column is engaged with the lock recess provided on the lower surface of the lift body, and the pop-up mechanism is Since it is configured to lock, the lock in the pop-up state can be securely performed without rattling, and the lock body is rotated by the unlocking protrusion provided on the lock piece, and the pop-up state is established. Thus, the locked state can be easily and reliably released even when a force for pushing down the lifting body is applied.
[0015]
That is, since the locking member in the pop-up state is engaged by engaging the lower end of the lifting body with the other end tip of the locking body, one end of which is rotatably attached to the column, the lifting body is separated from the rotation shaft to some extent. Since the locking is performed by connecting the two points of the column and the column and locking the rotational movement between the column and the column, the connecting portion between the lock unit and the column and the lock unit and the column Even if some clearance is provided in order to allow smooth rotation or engagement at the engagement points, the rattling at these points will not be amplified and the lifting body will not be rattled. As a result of the reduction, the lifting body is hardly shaken.
[0016]
More specifically, in the four-point link mechanism, the relative movement distance between the two points separated from each other across the rotation point increases, and the two points are separated to some extent. The relative movement distance between the two points is larger than the relative movement distance between the two sides facing each other. Therefore, even if the distance between the two points changes slightly, the change in the distance between the two sides facing each other hardly changes, and the locking means in the present invention connects the two points to each other. Even if some backlash occurs between these two points, there is almost no backlash between the lifting body and the base that hit the two opposite sides.
[0017]
Further, the force applied to the lifting and lowering body is not concentrated between the two locked points as the vicinity of the rotating shaft amplified by the action of the lever, and the lock body constituting the locking means of the present invention is It can be formed with a strength much higher than that of the lock projection n in the above-mentioned conventional example, and there is no fear that the lock body is damaged, and the lock in the pop-up state can be surely performed.
[0018]
Furthermore, in the lock mechanism according to the present invention, the lock body that locks in the pop-up state is pressed by a lock release protrusion that protrudes from the lock piece that is slidably provided on the elevating body. Since it is configured to release the engaged state with the lifting body by rotating it against the urging force, the lock piece slides in the pop-up state even if a force to push it down is applied to the lifting body The locked state can be easily released without impeding movement.
[0019]
That is, in the present invention, when unlocking in the pop-up state, the lock piece is operated and slid, and the unlocking protrusion protruding from the lock piece is brought into contact with the distal end side of the lock body. The lock body is pressed downward, thereby rotating the lock body in a direction in which the front end side is separated from the lift body against the urging force, thereby engaging the lock body tip and the lift body. The combined state is released and the locked state is released. Therefore, even if a force to push down the lifting body is applied, the locking action is performed by the locking body, and the locking piece for releasing the lock is not involved in the locking action. Thus, the sliding movement of the lock piece is not hindered, and the lock piece can be smoothly slid and unlocked easily and reliably.
[0020]
Here, when the lock piece is slid to release the locked state in the pop-up state, the lock piece is slid against the urging force that urges the lock piece in one slide direction. The urging force to be urged is preferably set to be weaker than the urging force of the urging means that urges the support column in the upright direction, so that the operation at the time of unlocking can be performed very smoothly.
[0021]
That is, sliding the lock piece against the urging force presses the lifting body in the same direction as the sliding direction of the lock piece, and at the same time, force to rotate the support column in the direction of tilting. However, if the urging force of the lock piece is strong at this time, before the lock piece slides against the urging force, a force exceeding the urging force of the urging means is applied to the column. In order to rotate the support column, a force is applied to the engagement portion between the lock claw at the front end of the lock body and the lock recess of the lifting body that locks the rotation, and the unlocking operation is performed. There are cases where it cannot be performed smoothly. However, by setting the urging force of the lock piece to be weaker than the urging force of the column by the urging means, the lock piece can be reliably slid against the urging force before the force for rotating the column is generated. The unlocking operation can be performed smoothly and reliably.
[0022]
In addition, the lock claw at the tip of the lock body is inclined inward, and a locking protrusion corresponding to the inclination of the lock claw is provided at the lower end edge of the lock recess of the elevating body engaged with the lock claw. The lock state in the pop-up state can be strengthened by providing and engaging the lock claw and the locking projection, so that even if a strong force is applied to the lifting body in the pop-up state, the lock is locked It is possible to reliably prevent the claw from slipping out of the lock recess by the locking projection, thereby improving the reliability of the locked state.
[0023]
In this case, the inclination of the lock claw is made to coincide with the rotation trajectory of the lock body tip, the locking projection is provided corresponding to the inclination, and the urging force of the lock piece is applied to the support as described above. By setting it to be weaker than the force, when the lock body is rotated to release the locked state, the lock claw can be smoothly released without being caught by the locking projection.
[0024]
As described above, according to the pop-up mechanism of the present invention, all the disadvantages of the conventional pop-up mechanism are eliminated, and the prop is erected and the lifting body is locked in the pop-up state where the lifting body is in the ascending movement limit. In addition, the unlocking operation can be easily and reliably performed from this state.
[0025]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
EXAMPLES Hereinafter, an Example is shown and this invention is demonstrated more concretely.
1 to 10 show a pop-up unit having a pop-up mechanism according to an embodiment of the present invention. The pop-up unit includes a cover b and a cover e of the center console box a shown in FIG. The base 1 fixed to the lid b, the supports 2a and 2b attached to the base 1 so as to be reachable, and the upper ends of the supports 2a and 2b are rotated. A substantially plate-like lifting body 3 connected in a possible manner is provided.
[0026]
As shown in FIGS. 11 and 12, the base body 1 has long plate-like base portions 11, 11 separated from each other by a predetermined distance in a parallel state and integrally connected by a thick plate-like connecting portion 12. It is.
[0027]
On the upper surfaces of both end portions of the base portions 11 and 11 constituting the base body 1, substantially mountain-shaped leg connecting portions 13 and 13 having tip portions formed in a semicircular shape project, and the legs Screwing projections 14, 14 having screw holes on the outside of the connecting portions 13, 13 project, and a bearing plate 15 having an arcuate notch at the center of the upper end inside the leg connecting portions 13, 13. , 15 project from each other at a predetermined interval. In addition, on the front side (left side in the figure) of the leg connecting portions 13 and 13, there are provided stepped portions 16 and 16 at the time of standing, and the stepped portions 16 and 16 at the time of standing. 16 extends inward along the front edge of the base 11,11. Furthermore, the latching stepped portions 17 and 17 at the time of lying down are provided so as to face the latching stepped portions 16 and 16 at the time of standing adjacent to the inside of the leg connecting portions 13 and 13.
[0028]
The connecting portion 12 has square holes 121, 122, 123, 123 formed at the front end portion, the intermediate portion, and the rear end portion thereof, respectively, and slightly bulges upward at the center portion of the rear end portion of the upper surface. The pedestal portion 124 is formed, and a lock protrusion 19 having a hook-shaped lock claw 19a formed at the tip is projected from the center of the front end portion of the pedestal portion 124. Reference numerals 18 in FIGS. 11 and 12 are reinforcing ribs integrally projecting on the upper surface side of the base parts 11 and 11, and although not particularly shown, the upper and lower surfaces of the connecting part 12 are not formed at the time of molding. Many hollows are formed for dimensional stability and material saving.
[0029]
As shown in FIGS. 16 and 17, the support columns 2 a and 2 b attached to the upper surface of the base body 1 are formed in a semicircular shape having upper and lower ends having shaft insertion holes, and the front side ((C ) And a pair of columnar leg portions 22, 22 formed with standing stepped portions 21, 21 on the left side in FIGS. (D) and (D) in a parallel state spaced apart from each other by connecting plates 23 a, 23 b. The upper and lower ends of the connecting plates 23a and 23b are formed in a semicircular shape, and two shaft insertion protrusions 24, 24 having shaft insertion holes are separated from each other by a predetermined distance. Projected.
[0030]
Among these support pillars 2a and 2b, the forward support 2a (the left side in FIGS. 1 to 9) is connected to a damper 7 (described later) on the outer surface of one of the columnar legs 22 as shown in FIG. A connecting shaft 25 is projected, and a locking piece locking projection 26 having a semicircular upper end formed between the shaft insertion projections 24, 24 at the center of the upper end of the connecting plate 23a. Projected. Further, the connecting plate 23a is subjected to a thinning process 27 on its front side (left side in FIGS. 16C and 16D), but on the rear side (FIGS. 16C and 16D). The right side) is flat without being subjected to the meat removal process. At the upper end of the rear surface, two lock body mounting projections 28, 28 having a shaft insertion hole and having a semicircular tip are formed integrally.
[0031]
On the other hand, as shown in FIG. 17, the rear column 2 b (right side in FIGS. 1 to 9) does not have the connecting shaft 25, the lock piece locking projection 26, and the lock body mounting projections 28 and 28. Further, the connecting plate 23b is subjected to a meat removal process 27 on both front and rear surfaces.
[0032]
The support pillars 2a and 2b are attached to the base body 1 so as to be able to rise and fall by connecting their lower ends to the base parts 11 and 11 of the base body 1 in a rotatable manner. That is, as shown in FIGS. 1 to 7, the lower ends of the columnar leg portions 22 and 22 of the support columns 2 a and 2 b are respectively turned to leg connecting portions 13 and 13 formed on the base portions 11 and 11 of the base 1. By being pivotally attached to the base 1, it is rotatably attached to the front and rear end portions on the base 1. In this case, the shaft bodies 4, 4 that connect the leg connecting portions 13, 13 and the columnar leg portions 22, 22 are between a pair of leg connecting portions 13, 13 provided at both ends of the base portions 11, 11. The support columns 2a and 2b are urged to stand on the base 1 by torsion springs 41 and 41 attached to the shafts 4 and 4, respectively.
[0033]
Here, of the support pillars 2a and 2b, the front support pillar 2a has a lock body 5 pivotally attached to the lock body mounting projections 28 and 28. As shown in FIG. 18, the lock body 5 is formed with three notches 52a, 52a, and 52b at the rear end of the square plate-like substrate 51 (the lower end in FIGS. (A) and (B)). In addition, three lock claws 54, 54, 54 are formed on the upper surface of the front end portion (upper end portion in FIGS. (A) and (B)) at both ends and the central portion. Projected. Incidentally, reference numeral 55 in the figure (D) is a hooking projection to which an end of a torsion spring 43 described later is hooked.
[0034]
Then, as shown in FIG. 3, the lock body mounting projections 28, 28 of the support column 2a are inserted into the notches 52a, 52a, and the lock body 5 is pivotable to the support column 2a. The lock body 5 is rotated upward (to the lifting body 3 side) by a torsion spring 43 attached to the rotation shaft 42 in the notch 52 b of the lock body 5. Is being energized. In this case, the urging force by the torsion spring 43 does not act on the entire 180 ° rotation range of the lock body 5 as shown in FIG. It is set so as to energize in the range of 0 ° to 150 °.
[0035]
A substantially plate-like elevating body 3 is rotatably attached to the upper ends of both the columns 2a and 2b.
[0036]
As shown in FIGS. 13 and 14, the elevating body 3 is provided with mounting pieces 32, 32, 32, 32 having screw holes at the front and rear ends of both sides of a plate-like base body 31 bent in a crank shape at an intermediate portion. The projections 33a, 33a, 33b, and 33b that have shaft insertion holes on both sides of the front and rear ends and that are formed in a semicircular shape are integrally projected. Is.
[0037]
Three locking holes (lock recesses) 34a, 34b, 34a penetrating the front and back are arranged side by side along the width direction at the front portion of the plate-like substrate 31, and the middle locking hole 34b is another locking hole. It is formed smaller than the holes 34a, 34a. Further, a bag-like lock piece housing space 35 is provided in the front portion of the plate-like base 31 along the front-rear direction in the widthwise intermediate portion, and the locking hole 34b is formed in the lock piece housing space 35. Intersects. Further, a lock piece insertion notch 36 is formed on the upper surface side of the plate-like base 31 at the front end portion of the lock piece housing space 35, and the above-mentioned locking is provided on the lower surface side of the plate-like base 31 from its front end portion. A projecting slide groove 37 reaching the hole 34b is formed, and a spring accommodating hole 38 penetrating the plate-like base 31 is formed at the rear end of the lock piece accommodating space 35. The spring accommodating hole A protrusion insertion hole 39 is formed in the rear end wall of 38. In FIG. 13B, reference numeral 31a is a reinforcing rib.
[0038]
The lifting body 3 has its connecting projections 33a, 33a, 33b, 33b inserted between the upper ends of the columnar leg portions 22 of the support columns 2a, 2b and the shaft insertion projection 24, and is pivotally attached using the shaft 4a. Thus, it is rotatably attached to the upper end portions of both the columns 2a and 2b.
[0039]
Here, in the elevating body 3, the lock piece 6 is slidably disposed in the lock piece accommodating space 35.
[0040]
As shown in FIG. 15, the lock piece 6 is in the form of a long plate bent in a crank shape at the intermediate portion, and the front (left side in the figure) from the crank-shaped bent portion 61 is the unlocking piece. 62, the rear (right side in the figure) is a lock piece main body 63. The lock piece main body 63 is formed to be slightly wider than the lock release piece 62, a lock hole 64 is formed at the center thereof, and a spring mounting projection 65 is provided from the rear end width direction center toward the rear. Projected as a single unit. In addition, a lock release protrusion 66 projects from the front end edge of the lock hole 64 at the center in the lower surface width direction of the lock piece main body 63. Further, the rear end side of the unlocking protrusion 66 is a tapered surface, and the rear end side inner peripheral edge 64a of the lock hole 64 is also a tapered surface. In the figure, reference numeral 67 is a reinforcing rib.
[0041]
As shown in FIGS. 1 to 7, the lock piece 6 is accommodated in the lift body 3 by the lock piece main body 63 being slidably housed in the lock piece housing space 35 of the lift body 3. It is attached. At this time, the unlocking protrusion 66 of the lock piece 6 is inserted into the protrusion slide groove 37 of the lifting body 3, and the spring mounting protrusion 65 passes through the spring accommodating hole 38 of the lifting body 3 and has a tip portion thereof. It is inserted into the protrusion insertion hole 39. In this state, the lock piece 6 is urged forward by the coil spring 44 wound around the spring mounting protrusion 65 and accommodated in the spring accommodating hole 38, and the bent portion 61 of the column 2a is The lock main body 63 is prevented from coming out of the lock piece accommodating space 35 of the elevating body 3 by contacting the lock piece engaging projection 26 (see FIGS. 7 and 8). The release piece 62 protrudes forward from the front end of the lifting body 3.
[0042]
Here, the urging force of the lock piece 6 by the coil spring 44 is set to be weaker than the urging force of the columns 2 a and 2 b by the torsion springs 41 and 41.
[0043]
With the above configuration, the pop-up unit of the present embodiment has a four-point link mechanism constituted by the base body 1, both struts 2a and 2b, and the lifting body 3, and the lifting body is lifted by rotating both struts 2a and 2b. 3 moves up and down. In this case, in the pop-up unit of this embodiment, as shown in FIGS. 1 to 6, the shaft body 4 that connects the rear column 2b and the base 1 and the connection provided on the front column 2a. A piston-type air damper 7 is disposed between the shaft 25 and the damper 7 brakes the lifting and lowering movement of the lifting body 3 due to the rotation of the two supports 2a and 2b. Configured to do.
[0044]
As described above, the pop-up unit of this embodiment is incorporated between the cover b of the center console box a shown in FIG. 23 and its cover e, and is shown in FIGS. Thus, the base body 1 is placed on the lid body b, and the base body 1 is fixed to the lid body b by screwing screws into the screw-fixing projections 14 through the lid body 1, and the cover e on the elevating body 3. Is mounted between the cover b and the cover e by attaching the cover e to the elevating body 3 by screwing a screw into the cover e through the screw hole of the mounting piece 32. At this time, the distal end portion of the lock release piece 62 of the lock piece 6 protrudes from the through hole provided at the front end portion of the cover e to the outside of the cover e.
[0045]
Then, as shown in FIG. 5, the lock claw 19a of the lock projection 19 is always in the folded state in which both the struts 2a and 2b fall on the base body 1 against the urging force of the torsion springs 41 and 41. The lock piece 6 is locked by engaging with the lock hole 64 (see FIGS. 1, 3, 5, and 7).
[0046]
From this state, when the lifting body 3 is raised and used as an armrest, the unlocking piece 62 is pressed p 1 To do. Then, as shown in FIG. 9A, the lock piece 6 slides backward (right side in the figure), and the lock hole 64 provided in the lock piece 6 and the lock claw 19a of the lock protrusion 19 are provided. And the locked state is released. As a result, both struts 2a and 2b are rotated in the standing direction by the urging force of the torsion springs 41 and 41, and the elevating body 3 is lifted by the action of the link mechanism, as shown in FIG. 9B. When the both struts 2a and 2b are rotated to a predetermined angle, the front end portion of the lock body 5 attached to the front strut 2a (left side in the figure) comes into contact with the lower surface of the front end portion of the elevating body 3. From this state, both the struts 2a and 2b are further rotated in the standing direction by the urging force of the torsion springs 41 and 41, and the lock body 5 is moved to the torsion spring 43 as the elevating body 3 is further lifted. When the locking claws 54, 54, 54 at the tip end slide downward on the lower surface of the lifting body 3 while rotating downward against the urging force, both struts 2a, 2b rotate to the upright state. The upright abutting step portions 21 and 21 of both the columns 2a and 2b abut on the upright engaging stepped portions 16 and 16 of the base 1 to stop the rotational movement. At this time, the locks of the lock body 5 are stopped. The claws 54, 54, 54 reach the lower surfaces of the lock holes (lock recesses) 34 a, 34 b, 34 a of the elevating body 3, and the lock body 5 is rotated upward by the urging force of the torsion spring 43. Nails 54, 54, 5 There the locking hole (locking recesses) 34a, respectively, 34b, engages the 34a (see FIG. 8). As a result, as shown in FIGS. 2, 4, 6, and 8, both struts 2 a and 2 b stand upright and the elevating body 3 is locked in a pop-up state in which it is raised from the base body 1.
[0047]
In addition, the rotational movement of both supports 2a, 2b by the urging force of the torsion springs 41, 41 is decelerated by the damper 7, the both supports 2a, 2b are slowly rotated, and the lifting body 3 is slowly raised. .
[0048]
As described above, in the pop-up unit of this embodiment, the lock claws 54, 54, 54 at the tip of the lock body 5 rotatably attached to the upper portion of the column 2a are connected to the lock holes 34a, 34b of the lift body 3. , 34a to lock the pop-up state, the lock in the pop-up state can be reliably performed without rattling.
[0049]
That is, the lock body 5 is pivotally attached to the lower end of the lift body 3 by engaging the tip of the lock body 5 with one end rotatably attached to the support column 2a. Since the lock is performed by connecting the two points of the support 3 and the support column 2a and locking the rotational movement between the elevating body 3 and the support column 2a, the connecting portion of the lock body 5 and the support column 2a Even if some clearance is provided at the engagement portion between the lock body 5 and the lifting body 3 for smooth rotation or engagement, rattling at these portions is amplified and the lifting body 3 is It does not become rattling, but rather it is reduced and almost no rattling occurs in the lift 3. This point will be described in detail. In the four-point link mechanism, the relative movement distance between the two points that are separated from each other across the rotation point increases, and the two points are separated to some extent. If so, the relative movement distance between the two points is larger than the relative movement distance between the two sides facing each other. Therefore, even if the distance between the two points changes slightly, the distance between the two sides facing each other hardly changes, and the locking means in this embodiment is such a 2 between the column 2a and the lifting body 3. The points 5 are connected to each other by the lock body 5, and even if a slight rattling occurs between the two points, the lifting body 3 and the base body 1 that hit between the two opposite sides of the link mechanism In the meantime, there is almost no wobbling.
[0050]
Further, even if a force that pushes down the lifting body 3 is applied, the force between the column 2 a and the lifting body 3 connected by the lock body 5 is closer to the rotating shaft where the force is amplified by the action of the lever. The lock body 5 that does not concentrate between the two points and constitutes the locking means of this example can be formed with a much higher strength than the lock projection n in the conventional example. There is no worry of breakage, and it can be locked in a pop-up state.
[0051]
Furthermore, in the pop-up mechanism of this embodiment, the urging action of the lock body 5 by the torsion spring 43 does not act on the entire 180 ° rotation range of the lock body 5 as described above. Since the urging force is set in the range of 0 ° to 90 ° to 0 ° to 150 °, the lock claws 54, 54, 54 of the lock body 5 are locked to the lock holes (lock recesses) 34a of the lift body 3. , 34b, 34a immediately before engaging with the lower surface of the lifting body 3, so that the lock claws 54, 54, 54 are strongly pressed against the lower surface of the lifting body 3, and the lifting motion of the lifting body 3 is caused by its frictional resistance. Ascending movement is performed well without being disturbed. That is, the urging force of the torsion spring 43 gradually increases by rotating the lock body 5 downward against the urging force. In this embodiment, the front end of the lock body 5 immediately before the end of the ascending motion. Therefore, the lock body 5 rotates downward against the urging force in a range where the urging force by the torsion spring 43 is relatively small. It does not cause a great resistance to prevent the ascending movement.
[0052]
Further, when the lifting body 3 is lowered from the pop-up state shown in FIGS. 2, 4, 6 and 8 to return to the folded state shown in FIGS. As shown in FIG. 2, the unlocking piece 62 is pressed again. 2 Then, as shown in FIG. 10A, the lock piece 6 is slid rearward (right side in the figure). As a result, the unlocking protrusion 66 provided on the lock piece 6 moves backward in the protrusion slide groove 37 of the lifting body 3 and enters the lock hole 34b, and engages with the lock hole 34b. The unlocking projection 66 comes into contact with the locking claw 54 of the locking body 5 and the tip of the locking body 5 is pushed downward by the action of the taper surface of the front end of the unlocking projection 66 to rotate. The engagement state between the lock claws 54, 54, 54 of the body 5 and the lock holes 34 a, 34 b, 34 a of the elevating body 3 is released, and the lock state by the lock body 5 is released. In this state, the elevating body 3 is pressed downward, and both struts 2a and 2b are rotated rearward by the action of the link mechanism to push down the elevating body 3 while being pushed down, as shown in FIG. 10 (B). As mentioned above, the pressing force p 2 Is released, the tip of the lock protrusion 19 of the base body 1 is attached to the tapered portion 64a formed at the inner peripheral edge of the rear end side of the lock hole 64 of the lock piece 6 that has been moved forward (left side in the figure). Make contact. In this state, the lifting body 3 is further pressed p Three Then, the lock piece 6 is once slid backward by the action of the taper portion 64 a and the lock projection 19 is inserted into the lock hole 64, and then the lock piece 6 is again moved by the biasing force of the coil spring 44. By sliding forward, the lock claw 19a of the lock protrusion 19 and the lock hole 64 engage with each other as shown in FIG. 7, and in the folded state shown in FIGS. Locked.
[0053]
Thus, in the pop-up unit of the present embodiment, the lock body 5 that locks in the pop-up state is pressed by the lock release protrusion 66 that protrudes from the lock piece 6 that is slidably provided on the lift body 3. Accordingly, the engagement between the lock body 5 and the lifting body 3 is released by rotating the lock body 5 against the urging force of the torsion spring 43. Even if a force to push down the lifting / lowering body 3 is applied, the sliding movement of the lock piece 6 is not hindered, and the locked state can be easily and reliably released.
[0054]
That is, in the pop-up unit of the present embodiment, as described above, the lock piece 6 is slid, and the lock release protrusion 66 projecting from the lock piece 6 is brought into contact with the distal end side of the lock body 5 to thereby lock the lock unit 6. By pressing the body 5 downward and thereby rotating the lock body 5 against the urging force, the lock claws 54, 54, 54 at the tip of the lock body 5 and the lock holes ( The locking recesses 34a, 34b, 34a are released from the engaged state, and the locked state is released. Therefore, even if a force is applied to the lifting body 3 to push it down, the locking action is performed by the locking body 5 and the locking piece 6 for releasing the lock is not involved in the locking action. The sliding motion of the lock piece 6 is not hindered by the force of pushing down 3, and the lock piece 6 can be smoothly slid and unlocked easily and reliably.
[0055]
Here, in the pop-up unit of this embodiment, as described above, the urging force by the coil spring 44 that urges the lock piece 6 in the forward sliding direction urges the support columns 2a and 2b in the standing direction. Since it is set to be weaker than the biasing force of the torsion springs 41, 41, the unlocking operation from the pop-up state can be performed very smoothly.
[0056]
That is, the lock piece is pressed p from the pop-up state. 2 Then, sliding the lock piece 6 against the urging force of the coil spring 44 pushes the elevating body 3 rearward, which simultaneously tilts the columns 2a and 2b. In this case, if the biasing force of the lock piece 6 by the coil spring 44 is strong, the lock piece 6 is moved backward against the biasing force. Further, a force exceeding the urging force of the torsion springs 41 and 41 is applied to the support pillars 2a and 2b, and the support body 2a and 2b tries to rotate. A force is applied to the engaging portions of the lock claws 54, 54, 54 and the lock holes 34 a, 34 b, 34 a of the elevating body 3, and unlocking may not be performed smoothly. However, in this embodiment, since the urging force of the lock piece 6 by the coil spring 44 is set to be weaker than the urging force of the columns 2a and 2b by the torsion springs 41 and 41, the columns 2a and 2b are rotated. Before the force is generated, the lock piece 6 can be reliably slid backward against the urging force of the coil spring, and the unlocking operation can be performed smoothly and reliably.
[0057]
As described above, according to the pop-up mechanism of the present invention used in the pop-up unit of the present embodiment, the columns 2a and 2b stand up and the lifting body 3 is securely locked without rattling in the pop-up state where the ascending movement limit is reached. In addition, the unlocking operation can be easily and reliably performed from this state.
[0058]
The pop-up mechanism of the present invention is not limited to the above embodiment, and can be changed as appropriate. For example, as shown in FIG. 19, the lock claw 54 of the lock body 5 is provided so as to be inclined inward, and the lock holes 34a, 34b, 34a of the elevating body 3 engaged with the lock claw 54 (in the drawing) A locking projection 34c corresponding to the inclination of the locking claw 54 is provided at the lower edge of the locking hole 34a), and the locking claw 54 and the locking projection 34c are engaged with each other in a pop-up state. The locked state can be further strengthened, and even if a strong force is applied to the lifted body 3 in the pop-up state, the lock pawls 54, 54, 54 are pulled out from the lock holes 34a, 34b, 34a. It is possible to reliably prevent the protrusions 34c and improve the reliability of the locked state.
[0059]
In this case, the lock claw 54 in FIG. 19 has its inclination coincident with the rotational trajectory of the tip of the lock body 5, and the locking projection 34c is provided corresponding to this inclination, and as described above, By setting the urging force of the lock piece 6 by the coil spring 44 to be weaker than the urging force of the columns 2a, 2b by the torsion springs 41, 41, the lock body 5 is rotated as shown by the one-dot chain line in FIG. Thus, when the lock state is released, the lock claw 54 can be smoothly released without being caught by the locking projection 34c.
[0060]
Further, as shown in FIG. 20, a taper-like wall body that can be inserted into the protrusion slide groove 37 provided on the lower surface of the lifting body 3 as shown in FIG. (Hereinafter referred to as a taper wall) 54a is provided, so that the taper action of the taper surface of the lock release protrusion 66 of the lock piece 6 and the taper wall 54a can be used to release the lock more smoothly.
[0061]
Further, in the above embodiment, the piston type air damper 7 is used as a means for controlling the ascending speed of the elevating body 3. However, the air damper has an idle running section where the damper effect is not exhibited during the initial operation. The diagonal of the four-point link to which the damper is connected does not increase in length at a constant rate until the four-point link rises from the folded state. The growth rate increases at the end of the operation. For this reason, the damper effect of the air damper 7 is weak during the initial operation, becomes strong during the final operation, and the pop-up operation may be in two stages.
[0062]
Therefore, in such a case, the shaft 4a connecting the lifting body 3 and the columns 2a, 2b is fixed by a method such as press fitting into the connection protrusions 33a, 33b of the lifting body 3, and the columns 2a, 2b, The lifting body 3 and the support columns 2a and 2b are rotatably connected by being rotatably inserted into the upper end of the columnar leg portion 22 of the 2b and the shaft insertion protrusion 24, and in this state, both ends or one end of the shaft 4a. As shown in FIG. 22, by using the push nut 8, a certain damper effect is obtained by the frictional resistance generated between the push nut 8 and the pillars 2 a and 2 b, and the air damper 7 The damper effect can be compensated.
[0063]
That is, as shown in FIG. 21, the push nut 8 is a ring shape in which a central portion bulges in a dome shape and a plurality of radial cuts 82 are formed in the bulged portion 81, and has a strong resilience. It is formed of steel having Then, as shown in FIG. 22 (A), this push nut 8 is put on the tip end portion of the shaft 4a protruding from the side surfaces of the columns 2a and 2b, and the bulging portion 81 is pressed strongly. Four By doing so, as shown in FIG. 22B, the bulging portion 81 is engaged with the tip of the shaft 4a in a bent state. As a result, the push nut 8 is pulled strongly on the shaft 4a, and the inner surface of the peripheral edge of the push nut 8 is in strong pressure contact with the columns 2a and 2b due to the reaction. In this case, since the shaft 4a is fixed to the elevating body 3 as described above, when the elevating body 3 moves up and down, the shaft 4a rotates with respect to the columns 2a and 2b and is pushed integrally with the rotation. The nut 8 rotates, and at this time, the inner surface of the peripheral edge of the push nut 8 slides on the side surfaces of the columns 2a and 2b in a pressure contact state, and a damper effect is generated by the frictional resistance at this time. And since the damper effect by this frictional resistance is always constant, the damper effect of the air damper 7 can be complemented well, and a good and smooth pop-up motion can be surely obtained. Further, since the push nut 8 is pulled by the strong rebound resilience as described above, it is possible to prevent the shaft 4a from rattling, and the lifting body 3 can be prevented from moving back and forth. It is also possible to efficiently prevent rattling in the direction.
[0064]
In the above embodiment, the front end portion of the elevating body 3 and the column 2a and the rear end portion of the elevating body 3 and the column 2b are connected by the two shafts 4a and 4a, respectively, but each is connected by one shaft. May be. In FIGS. 19 to 22, configurations other than those described above are the same as the pop-up mechanism of the above embodiment, so the same reference numerals are given to the same portions, and descriptions thereof are omitted.
[0065]
Further, braking may be performed by a damper mechanism other than the piston-type air damper such as a reduction gear using a gear instead of the piston-type air damper 7, and a braking mechanism such as a damper may be omitted. Further, the shapes of the base body 1, the support columns 2a and 2b, the elevating body 3, the lock piece 6 and the like can be appropriately changed, and other configurations may be variously changed without departing from the gist of the present invention.
[0066]
Furthermore, the pop-up mechanism of the present invention is preferably used as an armrest lifting device configured on a center console box of an automobile, but the use of the pop-up mechanism of the present invention is not limited to this. Rather, it is suitable for use as a mechanism for changing the relative positional relationship between the chairs and armchairs that need to change the relative positional relationship between the base and the parts attached to the base. can do.
[0067]
【The invention's effect】
As described above, according to the pop-up mechanism of the present invention, problems such as rattling and malfunction caused by the locking means of the conventional mechanism are solved, and the support column stands on the base. In the pop-up state where the elevating body is in the ascending movement limit, it can be surely locked without rattling, and the unlocking operation can be easily and reliably performed from this state.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a folded state of a pop-up unit using a pop-up mechanism according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a pop-up state of the pop-up unit.
FIG. 3 is a bottom view showing a folded state of the pop-up unit.
FIG. 4 is a bottom view showing a pop-up state of the pop-up unit.
FIG. 5 is a side view showing a folded state of the pop-up unit.
FIG. 6 is a side view showing a pop-up state of the pop-up unit.
7 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. 1 showing a folded state of the pop-up unit.
8 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. 2 showing a pop-up state of the pop-up unit.
FIG. 9 is a partially enlarged cross-sectional view for sequentially explaining an intermediate operation when the pop-up unit shifts from a folded state to a pop-up state.
FIG. 10 is a partial enlarged cross-sectional view for sequentially explaining an intermediate operation when shifting from the pop-up state to the folded state of the pop-up unit.
FIGS. 11A and 11B show a base constituting the pop-up unit, in which FIG. 11A is a plan view and FIG. 11B is a side view.
12A and 12B show the same substrate, in which FIG. 12A is a bottom view and FIG. 12B is a cross-sectional view.
FIGS. 13A and 13B show an elevating body constituting the pop-up unit, wherein FIG. 13A is a plan view and FIG. 13B is a bottom view.
14A and 14B show the lifting body, in which FIG. 14A is a side view and FIG. 14B is a cross-sectional view.
15A and 15B show a lock piece constituting the pop-up unit, wherein FIG. 15A is a plan view, FIG. 15B is a bottom view, FIG. 15C is a side view, and FIG.
FIGS. 16A and 16B show one of the columns constituting the pop-up unit, wherein FIG. 16A is a front view, FIG. 16B is a rear view, FIG. 16C is a side view, and FIG. It is sectional drawing along a line.
FIGS. 17A and 17B show the other column constituting the pop-up unit, where FIG. 17A is a front view, FIG. 17B is a rear view, FIG. 17C is a side view, and FIG. It is sectional drawing along a line.
18A and 18B show a lock body constituting the pop-up unit, in which FIG. 18A is a plan view, FIG. 18B is a bottom view, FIG. 18C is a side view, and FIG.
FIG. 19 is an enlarged cross-sectional view illustrating another aspect of the lock claw of the lock body that constitutes the pop-up mechanism.
FIGS. 20A and 20B are enlarged cross-sectional views for explaining another aspect of the lock body constituting the pop-up mechanism, in which FIG. 20A shows a locked state and FIG. 20B shows a state when the lock is released.
FIG. 21 is a plan view showing an example of a push nut used in the pop-up mechanism.
FIG. 22 is a schematic cross-sectional view showing an example of a shaft fastening structure using the push nut, wherein (A) shows a state before locking, and (B) shows a state after locking.
FIG. 23 is a perspective view showing an example of a center console box incorporating the pop-up unit.
FIG. 24 is a side view of the conventional pop-up mechanism showing a folded state with a part cut away.
FIG. 25 is a side view in which a part showing a pop-up state of the conventional pop-up mechanism is cut away and taken as a cross section.
FIG. 26 is an enlarged cross-sectional view for explaining the locking operation of the conventional pop-up mechanism.
[Explanation of symbols]
1 Base
2a, 2b Prop
3 Lifting body
5 Lock body
6 Lock pieces
7 Damper
8 Push nut
19 Locking protrusion
19a Lock claw of lock protrusion
34a, 34b Elevator lock hole (lock recess)
34c Locking convex part
41 Torsion spring (biasing means)
43 Torsion Spring
54 Locking claw
54a taper wall
64 Lock hole in lock piece
