JP3789567B2 - シフトレバー装置 - Google Patents

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佳孝 渡邊
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衝撃吸収構造を備えたシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図24に示すように、シフトレバー202の下端はコントロールシャフト204に取り付けられており、コントロールシャフト204は、軸受け206に両端が支持されたシャフト208に軸支されている。これによって、シフトレバー202をシフト操作すると、コントロールシャフト204が回動して、所望のシフトレンジが選択できるようになっている。
【0003】
しかし、このシフトレバー202は、強い力が軸方向に加わった場合に、この力に対する吸収力が弱かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事実を考慮し、強い力を受けた場合に、この力の吸収力が向上したシフトレバー装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、シフト操作によって任意のシフトレンジが選択可能なシフトレバーと、前記シフトレバーを回動可能に支持し、シフトレバーが軸方向に衝撃力を受けると破断する支持手段と、を有し、前記支持手段が、本体の軸受け部に軸支されたコントロールシャフトと、前記シフトレバーの下部に設けられたブラケットと、前記ブラケットに形成された軸支孔と、前記コントロールシャフトに形成された挿通孔及び前記軸支孔へ挿通されるピンと、前記軸支孔との間に薄肉部を残して前記ブラケットに形成された逃がし孔と、を有することを特徴とする
【0006】
通常は、シフトレバーが支持手段によって回動可能に支持されており、シフト操作によって任意のシフトレンジが選択できる。
【0007】
シフトレバーが軸方向に衝撃力(強い力)を受けると、支持手段が破断される。この破断により、シフトレバーが受けた衝撃力を吸収することができる。すなわち、本発明のシフトレバー装置では、シフトレバーが受けた衝撃力が支持手段の破断によって吸収されることで、従来のシフトレバー装置と比較して、衝撃力に対する吸収力が向上している。
【0030】
また、本発明では、前記支持手段が、本体の軸受け部に軸支されたコントロールシャフトと、前記シフトレバーの下部に設けられたブラケットと、前記ブラケットに形成された軸支孔と、前記コントロールシャフトに形成された挿通孔及び前記軸支孔へ挿通されるピンと、前記軸支孔との間に薄肉部を残して前記ブラケットに形成された逃がし孔と、を有する。
【0031】
通常はブラケットの軸支孔とコントロールシャフトの挿通孔とにピンが挿通されており、シフトレバーを操作してコントロールシャフトを回動させ、任意のシフトレンジを選択できる。
【0032】
シフトレバーが軸方向に衝撃力を受けると、シフトレバーの下端のブラケットがピンに向かって押されるため、その反作用でピンがブラケットの薄肉部を押圧し、薄肉部が破産される。薄肉部の破断により、ピンは、逃がし孔に入り込んで移動し、シフトレバーが受けた衝撃力を吸収できる。
【0033】
このように、シフトレバーのブラケットに、薄肉部を残して逃がし孔を形成するだけの簡単な構造で、シフトレバーが受けた衝撃力を吸収できる。
【0038】
【発明の実施の形態】
図1及び図2には、本発明の第1の参考例に係るシフトレバー装置10が示されている。
【0039】
このシフトレバー装置10は、シフト操作用のシフトレバー12を有しており、シフトレバー12の下端は、レバーホルダ14に取り付けられている。
【0040】
レバーホルダ14の下端には、ブラケット16が形成されて、筒状のコントロールシャフト18に装着されるようになっている。ブラケット16は、コントロールシャフト18とピン22で連結されており、レバーホルダ14がコントロールシャフト18の軸線方向へ回動可能となっている。
【0041】
また、コントロールシャフト18はシャフト20に軸支されており、シャフト20は、シフトレバー装置10の本体から立設された一対の平行な軸支板24の軸支孔26に軸支されている。これによって、シフトレバー12は、シャフト20を軸として車両の前後方向に回動可能となり、さらに、ピン22を軸として車両の幅方向に回動可能となる。
【0042】
シフトレバー装置10の本体内には強度ゲートが設けられており、Dレンジ(場合によっては2レンジ又はLレンジ)のシフトレバー12がNレンジ方向に回動すると、強度ゲートのN壁34に当たってNレンジの位置(図2に実線で示す位置)で止められ、不用意にRレンジやPレンジ(図2に二点鎖線で示す位置)に入らないようになっている。シフトレバー12を、ピン22を軸として車両の幅方向に回動させると、シフトレバー12はN壁34に当たらなくなり、Rレンジ又はPレンジに入れることができる。
【0043】
コントロールシャフト18からは図示しないコントロールレバーが張り出しており、このコントロールレバーのピンが伝達機構を介して自動変速機に連結され、シフトレバー12の操作によって、自動変速機をシフトするようになっている。
【0044】
軸支孔26に軸支されたシャフト20は、一端がプッシュナット21によって抜け止めされている。シャフト20の他端には拡径部20Aが形成されて抜け止めされている。また、軸支板24の間には補強リブ38が形成されて、軸支板24が補強されている。
【0045】
軸支板24には、図2に示すように、軸支孔26との間に所定の薄肉部28を残して、長孔状の逃がし孔30が形成されている。薄肉部28の厚さは、左右の軸支板で同じになっている。また、逃がし孔30は、シフトレバー12がNレンジにあるときのシフトレバー12の軸線方向と平行に形成されている。逃がし孔30の幅は、軸支孔26から遠ざかるに従って次第に狭くなり、略中間部では、シャフト20の軸径と同じ幅になっている。
【0046】
従って、シフトレバー12がNレンジにあるときに軸方向に衝撃力を受けると、この衝撃力によってシャフト20が薄肉部28を押圧し、薄肉部28が破断される。この破断によって衝撃力が吸収されると共に、シャフト20がさらに逃がし孔30に入り込んで移動する。また、逃がし孔30は軸支孔26から遠ざかるに従って次第に幅が狭くなっているので、図4に示すように、移動の途中でシャフト20が逃がし孔30の孔壁にあたり、逃がし孔30の幅を押し広げながら移動する。これによって、シャフト20の移動に抵抗が生じ、衝撃力の減衰時間が長くなって、より効果的に衝撃力を吸収できるようになっている。
【0047】
また、逃がし孔30内を移動したシャフト20の移動が止まったとき、図5に示すように、シフトレバー12がセンターコンソール36内に入り込み、シフトレバー12の頭部が、シート32の座面と略面一になる。このため、乗員や積載物がシフトレバー12に再び当たるおそれが小さくなる。
【0048】
なお、上記した衝撃力とは、図23(A)に示すように、シフトレバー12の軸線Jに沿って力Fが作用した場合には、この力Fをいうが、図23(B)に示すように、シフトレバー12の軸線Jに対して力Fが斜めに作用した場合には、この力Fの軸線J方向成分Fy 及びこれと直角方向の成分Fx のうち、軸線J方向成分Fy をいう。(以下の説明においても、衝撃力を同様に定義する。)従って、力Fがシフトレバー12の軸線Jに沿って作用した場合だけでなく、シフトレバー12の軸線に対して斜めに作用した場合でも、この力Fを吸収できる。
【0049】
次に、第1の参考例に係るシフトレバー装置10の作用を説明する。
通常の使用状態では、シャフト20が軸支孔26に軸支されているので、シフトレバー12を操作してレバーホルダ14を回動させるとコントロールシャフト18も回動し、任意のシフトレンジを選択できる。
【0050】
車両走行時には、シフトレバー12はDレンジ(場合によっては2レンジまたはLレンジ)にあるが、車両急減速時などにシフトレバー12が衝撃力を受けると、シフトレバー12は、まずDレンジからNレンジに移動する。Nレンジでは、シフトレバー12はN壁34に当たるため、RレンジやPレンジには不用意に移動しない。
【0051】
次に、衝撃力によってシャフト20が薄肉部28を押圧し、薄肉部28が破断されるので、この破断によって衝撃力が吸収される。
【0052】
薄肉部28を破断したシャフト20は、図4に示すように、逃がし孔30に入り込んで移動する。逃がし孔30は軸支孔26から遠ざかるに従って次第に幅が狭くなっており、略中間部での幅が、シャフト20の軸径と同じになっているので、移動の途中でシャフト20が逃がし孔30の孔壁にあたり、逃がし孔30の幅を押し広げながら移動する。これによって、シャフト20の移動に抵抗が生じ、衝撃力の減衰時間が長くなって、より効果的に衝撃力を吸収できる。
【0053】
このように、第1の参考例に係るシフトレバー装置10では、シフトレバーが衝撃力を受けると、シャフト20が薄肉部28を破断するようにしたので、従来のシフトレバー装置と比較して、衝撃力に対する吸収力が向上している。また、部品点数を増加させることなく、シフトレバー12が受けた衝撃力を吸収できる。
【0054】
なお、このシフトレバー装置10では、薄肉部28の肉厚を変更することで、薄肉部28が破断される衝撃力の大きさを任意に調整してできる。
【0055】
また、逃がし孔30の形状も、上記したものには限られず、例えば、緩やかに湾曲させたものでもよい。
【0056】
図6及び図7には、本発明の第2の参考例に係るシフトレバー装置40が示されている。
【0057】
このシフトレバー装置40では、略コ字状の回動ブラケット42を有しており、この回動ブラケット42の対向する端板44に挿通孔46が形成されている。挿通孔46にはコントロールシャフト48が挿通されて、コントロールシャフト48が回動ブラケット42と共に回動可能とされている。コントロールシャフト48の端部には拡径部48Aが形成されて抜け止めされている。
【0058】
また、コントロールシャフト48は、第1の参考例と同様に、シフトレバー装置40の本体から立設された一対の平行な軸支板(図示省略)に軸支されている。
【0059】
回動ブラケット42の長手方向略中間部には、側面視にて略L字状の支持ブラケット50が設けられている。支持ブラケット50の付け根部分には薄肉部52が形成されて強度が弱くなっており、支持ブラケット50が上方から所定値以上の力を受けると、図8に示すように、薄肉部52が破断されて支持ブラケット50が回動ブラケット42から離脱するようになっている。
【0060】
また、回動ブラケット42及び支持ブラケット50のそれぞれには、支持孔54(図7参照)及び支持孔56が同軸に形成されている。回動ブラケット42と支持ブラケット50との間には、軸孔58(図7参照)が形成されたシフトレバー60の下端が配設され、支持孔54、軸孔58及び支持孔56にピン62が挿通されて、シフトレバー60が軸支されている。これにより、シフトレバー60は、コントロールシャフト48を軸として車両の前後方向に回動可能となり、さらに、ピン62を軸として車両の幅方向に回動可能となる。
【0061】
ピン62は、一端側にピン62の軸径よりも太い拡径部66が形成されており、ピン62を支持孔54、軸孔58及び支持孔56に挿通したときに、拡径部66が回動ブラケット42に当たって位置決めされる。
【0062】
また、ピン62は、一端側から軸方向に沿って、破断孔64が所定長さでくり抜かれて、破断部65が形成されており、強度が弱められている。これにより、図8に示すように、軸方向と直角の方向から所定値以上の力が加わると、ピン62は破断部65で破断される。
【0063】
ピン62の他端には、ピン62の軸径よりも細いかしめ部68が形成されている。ピン62を支持孔54、軸孔58及び支持孔56に挿通した後に、このかしめ部68がかしめられて拡径され、ピン62が抜け止めされるようになっている。
【0064】
このシフトレバー装置40では、通常の使用状態では、図7に示すように、シフトレバー60の下端が回動ブラケット42と支持ブラケット50との間に配設され、ピン62で軸支されているので、シフトレバー60を操作してコントロールシャフト48を回動させ、任意のシフトレンジを選択できる。
【0065】
車両急減速時などに、シフトレバー60が軸方向に衝撃力を受けると、図8に示すように、シフトレバー60がピン62を押圧し、ピン62が破断部65で破断される。また、回動ブラケット42の薄肉部52も破断される。この破断により、シフトレバー60が受けた衝撃力が吸収される。さらに、シフトレバー60と支持ブラケット50とが、ピン62によって一体となったまま下方へ移動する。
【0066】
このように、ブラケット42に薄肉部52を形成すると共に、ピン62に破断部65を形成するだけの簡単な構造で、シフトレバー60が受けた衝撃力を吸収できる。
【0067】
図9及び図10には、本発明の第2の参考例に係るシフトレバー装置40の変形例であるシフトレバー装置70が示されている。
【0068】
このシフトレバー装置70では、本発明の第2の参考例に係るシフトレバー装置40と同様に、略コ字状の回動ブラケット72に、側面視にて略L字状の支持ブラケット74が設けられているが、支持ブラケット74の付け根部分に薄肉部は形成されていない。また、図11に示すように、支持ブラケット74の2枚の底板74Aは回動ブラケット72に向かって次第に広がっており、これらの底板74Aの間が、シフトレバー76の断面より大きい略台形状の抜け孔78となっている。
【0069】
また、シフトレバー装置40と同様に、回動ブラケット72と支持ブラケット74との間には、シフトレバー76の下端が配設され、ピン80によって軸支されている。ピン80は、一端側から軸方向に沿って破断孔82が所定長さでくり抜かれて破断部83が形成されており、破断部83は強度が弱められている。
【0070】
一方、ピン80の他端側にはリベット孔84が形成されており、このリベット孔82の部分は強度が弱い破断部85とされている。また、このリベット孔84にリベット86が挿入されてかしめられ、ピン80を抜け止めするようになっている。
【0071】
従って、このシフトレバー装置70では、図12に示すように、シフトレバー72の軸方向に所定値以上の衝撃力が加わると、ピン80が破断孔82の部分で破断され、且つ、リベット孔84の部分でリベット86と共に破断され、衝撃力が吸収される。支持ブラケット74に薄肉部は形成されていないので、支持ブラケット74は回動ブラケット72と一体となったまま、シフトレバー76のみが、抜け孔78を抜けて下方に移動する。
【0072】
図13には、本発明の第3の参考例に係るシフトレバー装置90が示されている。
【0073】
このシフトレバー装置90では、シフトレバー92の下端が、リテーナ94に取り付けられている。このリテーナ94は、略逆T字状をしており、略中央に立設された筒状の取付部96にシフトレバー92の下端が挿入されて固定されている。
【0074】
また、リテーナ94の略水平部分は筒状の挿通部98とされ、両端にブッシュ100がはめ込まれて、コントロールシャフト102が挿通されている。
【0075】
一方、本体プレート104からは、下方に向かって一対の軸受け板106が延設されており、軸受け板106の中央には、コントロールシャフト102が軸支される軸支孔108が形成されている。
【0076】
コントロールシャフト102の一端には拡径部102Aが形成され、他端は縮径されて雄ねじ102Bが切られている。コントロールシャフト102が軸支孔108に軸支された状態では、一端側は拡径部102Aによって抜け止めされ、他端側は、雄ねじ102Bにナット110が螺合されて抜け止めされる。この状態で、シフトレバー92を操作して、任意のシフトレンジを選択できるようになっている。
【0077】
コントロールシャフト102には、一端側から他端側に向けて、略楔形状の中空部112が形成されている。また、コントロールシャフト102の、軸支孔108に軸支された部分の内側には、外周から中心に向かって切り込まれた縮径部114が形成されている。このため、縮径部114が形成された部分では、コントロールシャフト102の強度が弱くなっている。
【0078】
このシフトレバー装置90においても、通常は、コントロールシャフト102が軸支孔108に軸支されているので、シフトレバー92を操作してコントロールシャフト102を回動させ、任意のシフトレンジを選択できる。
【0079】
シフトレバー92が軸方向に衝撃力を受けると、図14に示すように、コントロールシャフト102の縮径部114が破断される。この破断によって、シフトレバー92が受けた衝撃力を吸収することができ、コントロールシャフト102は、両端部を残して下方に落ちる。
【0080】
また、コントロールシャフト102に縮径部を形成するだけの簡単な構造で、シフトレバー92が受けた衝撃力を吸収できる。
【0081】
このように、コントロールシャフト102に形成された縮径部114の破断により、シフトレバー92が受けた衝撃力を吸収するようにしたので、部品点数の増加を伴わず、構造も単純となる。
【0082】
なお、左右の縮径部114の破断は必ずしも同時である必要はなく、例えば、中空部112の大きさを調整して左右の縮径部114の断面積を変え、破断に時間差が生じるようにしてもよい。
【0083】
図15には、本発明の第4の参考例に係るシフトレバー装置120が示されている。
【0084】
このシフトレバー装置120では、本体フレーム122を下方に延出して、一対の取付板124が形成されており、この取付板124に、図16にも示す略逆三角形状の連結板126が取り付けられるようになっている。すなわち、取付板124に形成された横長の固定孔128と、連結板126の上部に形成された横長の支持孔130とに、シュアプレート132が挿通されて、連結板126が取付板124に取り付けられている。シュアプレート132は、固定孔128及び支持孔130に挿通後に、挿通方向両端がかしめられて抜け止めされている。また、シュアプレート132は、取付板124及び連結板126よりも強度の弱い材料で成形されている。
【0085】
一方、シフトレバー138の下端はリテーナ140に取り付けられており、このリテーナ140の挿通部142に、コントロールシャフト134が挿通されている。また、連結板126の下部には軸支孔136が形成されており、この軸支孔136に、コントロールシャフト134が軸支されている。これによって、シフトレバー138を操作して回動させ、任意のシフトレンジを選択できるようになっている。
【0086】
このシフトレバー装置120においても、通常は、連結板126が取付板124に取り付けられており、コントロールシャフト134が軸支孔136に軸支され、さらに、リテーナ140の挿通部142が、コントロールシャフト134に軸支されている。このため、シフトレバー138を操作してコントロールシャフト134を回動させ、任意のシフトレンジを選択できる。
【0087】
シフトレバー138が軸方向に衝撃力を受けると、衝撃力がリテーナ140、コントロールシャフト134、連結板126を介してシュアプレート132に作用し、図17に示すように、シュアプレート132が破断される。この破断によって、連結板126が下方に落ち、シフトレバー138が受けた衝撃力を吸収することができる。なお、シュアプレート138の破断は、左右で時間差があってもよい。
【0088】
また、シフトレバー138とシュアプレート132とが一直線上に配置され、シュアプレート132を取り付けるための特別なスペースを必要としない。
【0089】
図18には、本発明の第1の実施の形態に係るシフトレバー装置150が示されている。
【0090】
このシフトレバー装置150では、シフトレバー152の下端が、レバーホルダ154に取り付けられている。レバーホルダ154は略中間部で屈曲されており、レバーホルダ154の下部には、平行な一対の板対で構成されたブラケット156が形成されている。
【0091】
このブラケット156には軸支孔158(図19参照)が形成されており、ブラケット156がコントロールシャフト160を跨いだ状態で、ピン162が軸支孔158に挿通されて、レバーホルダ154がコントロールシャフト160に回動可能に軸支されている。また、コントロールシャフト160は、第1の参考例に係るシフトレバー装置10と同様に、本体の軸支板(図示省略)の軸支孔に軸支されている。これによって、シフトレバー152は、コントロールシャフト160を軸として車両の前後方向に回動可能となり、さらに、ピン162を軸として車両幅方向に回動可能となる。
【0092】
軸支孔158の上方には、軸支孔158との間に所定の薄肉部164を残して、長孔状の逃がし孔166が形成されている。
【0093】
このシフトレバー装置150では、通常は、レバーホルダ154がコントロールシャフト160に軸支されているので、シフトレバー162を操作して、任意のシフトレンジを選択できる。
【0094】
シフトレバー162が軸方向に衝撃力を受けると、図19に示すように、薄肉部164がピン162を押圧するため、その反作用で薄肉部164がピン162に押圧されて破断され、シフトレバー162が受けた衝撃力を吸収することができる。また、薄肉部164の破断によってレバーホルダ154が下方に落ち、ピン162は逃がし孔166に入り込む。
【0095】
このように、シフトレバー162のブラケット156に、薄肉部164を残して逃がし孔166を形成するだけの簡単な構造で、シフトレバー162が受けた衝撃力を吸収できる。
【0096】
なお、このシフトレバー装置150では、逃がし孔166の幅を、上方へいくに従って次第に狭くし、逃がし孔166に入り込んだピン162が、逃がし孔166の孔壁に当たるようにしてもよい。これによって、レバーホルダ154が下方に落ちる途中で、ピン162が逃がし孔166の幅が押し広げつつ移動するので、衝撃力の減衰時間が長くなって、より効果的に衝撃力を吸収できる。
【0097】
また、レバーホルダ154は略中間部で屈曲されているので、レバーホルダ154が受けた衝撃力が、直接コントロールシャフト160に伝わらない。
【0098】
図20及び図21には、本発明の第5の参考例に係るシフトレバー装置170が示されている。
【0099】
このシフトレバー装置170では、シフトレバー172がカバープレート174の案内孔176に挿通され、さらにシフトレバー172の下端が、略球状のコントロール球体178から立設されたねじ込み筒180にねじ込まれている。カバープレート172は、シフトレバープレート188にねじ止めされている。
【0100】
コントロール球体178の下半分には、略半球状に成形されたコントロールケーブル184の内側面が面接触し、コントロール球体178を保持している。また、コントロールケーブル184の左右は部分的に突出されて、この突出部分に形成された係合凹部186に、コントロール球体178に突設された一対の係合板182が係合している。従って、シフトレバー172を操作すると、コントロール球体178と共に、コントロールケーブル184も回転する。
【0101】
また、コントロールケーブル184には、図示しないコントロールレバーが張り出しており、このコントロールレバーのピンが伝達機構を介して自動変速機に連結され、シフトレバー172の操作によって、自動変速機をシフトするようになっている。
【0102】
一方、シフトレバープレート188には略正方形状の支持凹部190が形成されている。この支持凹部190の中央には、円筒状の支持筒196が配置されており、支持凹部190を構成する4枚の側壁192の略中心からそれぞれ突設されたピン194によって支持されている。ピン194は、支持筒196に上方から衝撃力が加わると、図22に示すように破断されるようになっている。なお、ピン194は、側壁192と一体成形されていても、別体であってもよい。
【0103】
また、支持筒196の上端面は、コントロールケーブル184の外周面に対応して略円錐状に湾曲しており、コントロールケーブル184を回転可能に、且つ、ガタ付きなく支持している。
【0104】
このシフトレバー装置170においても、通常は、図21に示すように、支持筒196がピン194で支持されており、さらに、支持筒196上にコントロールケーブル184が支持されているので、シフトレバー172を操作して、任意のシフトレンジを選択できる。
【0105】
シフトレバー172が軸方向に衝撃力を受けると、衝撃力がコントロール球体178、コントロールケーブル184、支持筒196を介してピン194に作用する。これにより、図22に示すように、ピン194が破断され、シフトレバー172が受けた衝撃力を吸収できる。また、ピン194の破断によって、支持筒196、コントロールケーブル184及びコントロール球体178が下方に落ちる。
【0106】
また、略球状のコントロール球体178を介して、衝撃力がピン194に作用するので、衝撃力の方向がブレていたり偏心していたりしても、確実にピン194が破断されて、衝撃力を吸収できる。
【0107】
なお、上記各実施の形態においては、シフトレバー装置が自動車のセンターコンソールに設けられているフロアシフトタイプを例として説明したが、シフトレバー装置を設ける位置はこれに限られない。例えば、インパネにシフトレバー装置を設けたインパネシフトタイプ等であってもよい。
【0108】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、強い力を受けた場合に、この力が支持手段の破断によって吸収されることで、この力に対する吸収力が向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考例に係るシフトレバー装置の主要部の斜視図である。
【図2】 本発明の第1の参考例に係るシフトレバー装置の主要部の断面図である。
【図3】 本発明の第1の参考例に係るシフトレバー装置の主要部の一部破断正面図である。
【図4】 本発明の第1の参考例に係るシフトレバー装置が衝撃力を受けた状態を示す主要部の断面図である。
【図5】 本発明の第1の参考例に係るシフトレバー装置が衝撃力を受けた状態を示車室内の斜視図である。
【図6】 本発明の第2の参考例に係るシフトレバー装置の主要部の分解斜視図である。
【図7】 本発明の第2の参考例に係るシフトレバー装置の主要部の断面図である。
【図8】 本発明の第2の参考例に係るシフトレバー装置が衝撃力を受けた状態を示す主要部の断面図である。
【図9】 本発明の第2の参考例に係るシフトレバー装置の変形例の分解斜視図である。
【図10】 本発明の第2の参考例に係るシフトレバー装置の変形例の断面図である。
【図11】 本発明の第2の参考例に係るシフトレバー装置のブラケットの底面図である。
【図12】 本発明の第2の参考例に係るシフトレバー装置の変形例が衝撃力を受けた状態を示す断面図である。
【図13】 本発明の第3の参考例に係るシフトレバー装置の主要部の断面図である。
【図14】 本発明の第3の参考例に係るシフトレバー装置が衝撃力を受けた状態を示す主要部の断面図である。
【図15】 本発明の第4の参考例に係るシフトレバー装置の主要部の断面図である。
【図16】 本発明の第4の参考例に係るシフトレバー装置の連結板の側面図である。
【図17】 本発明の第4の参考例に係るシフトレバー装置が衝撃力を受けた状態を示す主要部の断面図である。
【図18】 本発明の第1の実施の形態に係るシフトレバー装置の主要部の斜視図である。
【図19】 本発明の第1の実施の形態に係るシフトレバー装置が衝撃力を受けた状態を示す主要部の斜視図である。
【図20】 本発明の第5の参考例に係るシフトレバー装置の主要部の分解斜視図である。
【図21】 本発明の第5の参考例に係るシフトレバー装置の主要部の断面図である。
【図22】 本発明の第5の参考例に係るシフトレバー装置が衝撃力を受けた状態を示す主要部の断面図である。
【図23】シフトレバー装置のシフトレバーに作用する力の方向と衝撃力との関係を説明する説明図であり、(A)は力がシフトレバーの軸線と平行に作用した場合、(B)は力がシフトレバーの軸線に対して斜めに作用した場合を示す。
【図24】従来のシフトレバー装置の斜視図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置
12 シフトレバー
20 コントロールシャフト
24 軸支板(軸受け部)
26 軸支孔
30 逃がし孔
40 シフトレバー装置
42 回動スラケット(ブラケット)
48 コントロールシャフト
50 支持ブラケット(ブラケット)
52 薄肉部
60 シフトレバー
65 破断部
70 シフトレバー装置
72 回動ブラケット(ブラケット)
74 支持ブラケット(ブラケット)
76 シフトレバー
80 ピン
90 シフトレバー装置
92 シフトレバー
102 コントロールシャフト
102A 縮径部
106 軸受け板(軸受け部)
120 シフトレバー装置
126 連結板
132 シュアプレート
134 コントロールシャフト
138 シフトレバー
150 シフトレバー装置
152 シフトレバー
156 ブラケット
158 軸支孔
160 コントロールシャフト
162 ピン
166 逃がし孔
170 シフトレバー装置
172 シフトレバー
178 コントロール球体(球体)
184 コントロールケーブル(球体受け)
194 ピン(支承部)
196 支持筒(受台)

Claims (1)

  1. シフト操作によって任意のシフトレンジが選択可能なシフトレバーと、
    前記シフトレバーを回動可能に支持し、シフトレバーが軸方向に衝撃力を受けると破断する支持手段と、
    を有し、
    前記支持手段が、
    本体の軸受け部に軸支されたコントロールシャフトと、
    前記シフトレバーの下部に設けられたブラケットと、
    前記ブラケットに形成された軸支孔と、
    前記コントロールシャフトに形成された挿通孔及び前記軸支孔へ挿通されるピンと、
    前記軸支孔との間に薄肉部を残して前記ブラケットに形成された逃がし孔と、
    を有することを特徴とするシフトレバー装置。
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