JP3788464B2 - マンホール連結体 - Google Patents

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Description

本発明は家庭などに敷設された下水管を接続するマンホールに係り、とりわけ上下複数段に分割されて段積みする構造のマンホール連結体に関する。
地中に埋設するマンホール形成体は、近年、埋め込み時の作業の容易性や良好な運搬性を確保するため、上下複数段に分割されて段積みにより配置されるようになっている。
分割型マンホール形成体の一例として、複数のマンホール本体を上下方向に段積みするプレキャストマンホールが特許文献1に記載されている。このプレキャストマンホールでは、径小な筒部と径大な筒部との嵌合により上下のマンホール本体どうしを連結するものである。
このような場合、図17に示すように上下のマンホール本体50、51は、シール部材52を自重により押し潰して液密に連結されて止水効果を確保するのが一般的である。
特開2003−34940公報
ところが、マンホール本体50、51を地中に埋設した後、長期使用に伴って地上を走行する車両の動荷重Eや偏土圧Fなどにより上段のマンホール本体50が押されて下段のマンホール本体51に対して傾くことがある。このため、連結強度の低下により上段のマンホール本体50が下段のマンホール本体51に対して位置ずれして上下のマンホール本体50、51の間に隙間Gが生じ、外部の浸透水Wなどがマンホール53内に浸入するといった漏水現象を発生する虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の第1の目的は、連結用部品数を低減でき、連結工事が安全、且つ容易に行え、連結部分が破損し難いマンホール連結体の提供にある。
本発明の第2の目的は、各筒状体(または各円筒体)に加わる振動を吸収して筒状体(または円筒体)の破損を防止するとともに、連結部分の液密性に優れたマンホール連結体の提供にある。
(請求項1について)
マンホール連結体は、ボルト貫通孔を穿設した下側腕部を下部に設けた上側筒状体と、筒状ナットを埋め込んだ上側腕部を上部に設けた下側筒状体と、上側筒状体の下側平坦面と下側筒状体の上側平坦面との間に介装され、連結部分の液密性を保つためのシール部材と、筒状ナットの雌ネジ部に先端部が捩じ込まれるボルトと、筒状体連結時に、ボルト貫通孔から突出するボルト後端部に嵌め込まれる弾性ワッシャー、金属製ワッシャー、および締付ナットとを具備し、ボルト貫通孔は、上方から下方に向かって孔径が大きくなっていく円錐孔である。
(請求項について)
マンホール連結体は、ボルト貫通孔を穿設した下側腕部を下部に設けた上側円筒体と、筒状ナットを埋め込んだ上側腕部を上部に設けた下側円筒体と、上側円筒体の下側平坦面と下側円筒体の上側平坦面との間に介装され、連結部分の液密性を保つためのシール部材と、筒状ナットの雌ネジ部に先端部が捩じ込まれるボルトと、円筒体連結時に、ボルト貫通孔から突出するボルト後端部に嵌め込まれる弾性ワッシャー、金属製ワッシャー、および締付ナットとを具備し、ボルト貫通孔は、上方から下方に向かって孔径が大きくなっていく円錐孔である。
(請求項について)
マンホール連結体は、請求項1または請求項2の構成に加え、シール部材はゴムで形成され、下側平坦面と接する内周側上面部、上側平坦面と接する内周側下面部、または内周側上、下面部をブチルゴムにしたことを特徴とする。
(請求項について)
マンホール連結体は、請求項3の構成に加え、上側平坦面と接するシール部材の外周側下面部、および下側平坦面と接するシール部材の外周側上面部に、複数のリブを形成したことを特徴とする。
(請求項1について)
マンホール連結体は、上側に位置する上側筒状体の下部に下側腕部を設け、下側に位置する下側筒状体の上部に上側腕部を設け、筒状体間にシール部材を介装し、ボルト貫通孔から突出するボルト後端部に、弾性ワッシャー、金属製ワッシャー、および締付ナットを嵌め込み、締付ナットを締付けることにより、筒状体どうしを連結している。
連結する際に、L字状の取付プレート、短尺・長尺ボルト、ナット部が不要であり、下記に示す利点が生じる。
◎連結用部品数を低減できる。
◎取付プレートを各筒状体に取付ける手間が省ける。
◎鋭利な突起物が露出しないので安全性に優れる。
◎筒状体にナット部を取付ける必要がないので、筒状体の機械的強度が向上する。
◎筒状体は、締付ナットの締付けによる荷重を受け難いので、クラックの発生を防止でき、筒状体が破損し難い。
上側円筒体の下側腕部に穿設したボルト貫通孔は、上方から下方に向かって孔径が大きくなっていく円錐孔であるので、地震等の影響で、上側円筒体が動いても、円錐孔の範囲内で動きを吸収できる。
また、下記の連結作業時に、ボルトが容易に、円錐状のボルト貫通孔内を貫通することができ、作業を円滑に行える。
下側円筒体の上側平坦面にシール部材を配し、上側腕部に埋め込まれた筒状ナットの雌ネジ部にボルトの先端部を捩じ込んでおく。
そして、下側円筒体の上方から、ボルト貫通孔を穿設した下側腕部を下部に設けた上側円筒体を降ろしていき、ボルト貫通孔にボルトを貫通させる。
(請求項2について)
マンホール連結体は、上側に位置する上側円筒体の下部に下側腕部を設け、下側に位置する下側円筒体の上部に上側腕部を設け、円筒体間にシール部材を介装し、ボルト貫通孔から突出するボルト後端部に、弾性ワッシャー、金属製ワッシャー、および締付ナットを嵌め込み、締付ナットを締付けることにより、円筒体どうしを連結している。
連結する際に、L字状の取付プレート、短尺・長尺ボルト、ナット部が不要であり、下記に示す利点が生じる。
◎連結用部品数を低減できる。
◎取付プレートを各円筒体に取付ける手間が省ける。
◎鋭利な突起物が露出しないので安全性に優れる。
◎円筒体にナット部を取付ける必要がないので、円筒体の機械的強度が向上する。
◎円筒体は、締付ナットの締付けによる荷重を受け難いので、クラックの発生を防止でき、円筒体が破損し難い。
上側円筒体の下側腕部に穿設したボルト貫通孔は、上方から下方に向かって孔径が大きくなっていく円錐孔であるので、地震等の影響で、上側円筒体が動いても、円錐孔の範囲内で動きを吸収できる。
また、下記の連結作業時に、ボルトが容易に、円錐状のボルト貫通孔内を貫通することができ、作業を円滑に行える。
下側円筒体の上側平坦面にシール部材を配し、上側腕部に埋め込まれた筒状ナットの雌ネジ部にボルトの先端部を捩じ込んでおく。
そして、下側円筒体の上方から、ボルト貫通孔を穿設した下側腕部を下部に設けた上側円筒体を降ろしていき、ボルト貫通孔にボルトを貫通させる。
(請求項3について)
連結部の液密性の確保と、各筒状体(または各円筒体)に加わる振動を吸収して、筒状体(または円筒体)の破損を防止するため、シール部材をゴムで形成している。
上側筒状体(または上側円筒体)の下側平坦面と接するシール部材の内周側上面部、または、下側筒状体(または下側円筒体)の上側平坦面と接するシール部材の内周側下面部をブチルゴムにすれば、連結部分の液密性を十分、確保することができる。更に、シール部材の内周側上、下面部をブチルゴムにすれば、連結部分の液密性をより一層、確保することができる。
(請求項4について)
マンホール連結体は、筒状体(または円筒体)の上側平坦面と接するシール部材の外周側下面部、および下側平坦面と接するシール部材の外周側上面部に複数のリブを形成しているので、シール性をより一層、確保することができる。
マンホール連結体は、ボルト貫通孔を穿設した下側腕部を下部に設けたマンホール筒体部と、筒状ナットを埋め込んだ上側腕部を上部に設けたマンホール筒体部と、マンホール筒体部の下側平坦面とマンホール筒体部の上側平坦面との間に介装されるゴム製のシール部材と、埋め込まれた筒状ナットの雌ネジ部に先端部が捩じ込まれるボルトと、各筒体部の連結時に、ボルト貫通孔から突出するボルトの後端部に嵌め込まれるゴムワッシャー、ワッシャー、および締付ナットとを具備する。
これにより、連結用部品数を低減でき、連結工事が安全、且つ容易に行え、連結部分が破損し難いマンホール連結体を提供することができる。
[参考例1]
図1ないし図5は本発明の参考例を示す。
マンホール形成体1は、例えばプレキャスト型であり、敷設工事により図1および図2に示すように地中に埋設される。
マンホール形成体1は、埋設時の作業の容易性や良好な運搬性を考慮して上下複数段(例えば三段)のマンホール筒体部2、3、4に分割されている。
最下段のマンホール筒体部4は、底筒を構成する管取付け壁としてコンクリート製の基盤5に設置され、例えば家庭からの排水を受ける下水管6、7を左右に接続している。
中段のマンホール筒体部3は、真壁として最下段のマンホール筒体部4に積み重ねることにより連結されている。最上段のマンホール筒体部2は斜壁として中段のマンホール筒体部3に積み重ねることにより連結されている。
最上段のマンホール筒体部2には、調整リング8および多孔性の金属蓋9を有する保護筒部9aが取付けられてマンホール形成体1は全体的に図2および図3に示す段積み構造になっている。
マンホール形成体1のうち上下に隣接するマンホール筒体部3、4およびマンホール筒体部2、3には、左右の両側に締付け機構10が設けられている。締付け機構10は、図4に示すようにマンホール筒体部3、4に埋め込まれたナット部11と螺子手段としての短尺ボルト12によりマンホール筒体部3、4に固定される断面略L字状の取付プレート13を有している。取付プレート13の水平片部13bには、螺合部材としての長尺ボルト14が上下に挿通する通過孔13Aが形成され、長尺ボルト14が通過孔13Aを介してワッシャーナット15に締付けられるようになっている。マンホール筒体部3の下端開口部には、環状の溝部3aが形成され、マンホール筒体部4の上端開口部には、溝部3aに対応する環状の窪み部4aが設けられている。溝部3aと窪み部4aとの間には、所定の厚みを有す環状のゴム製パッキンとしてシール部材16が配置されている。シール部材16の上下表面部には、複数の止水リブ部16aが押圧により弾性変形可能に一体形成されている。なお、マンホール筒体部2、3の締付け機構10は、マンホール筒体部3、4に用いるものと同様なので、図4ではマンホール筒体部2、3に対する締付け機構10は省略した。
上記構成において、マンホール形成体1の敷設現場で土砂を採掘して設けた掘削坑(図示せず)に、図2のようにマンホール筒体部2、3、4、調整リング8および保護筒部9aを段積み状態に据付ける。マンホール筒体部3、4の連結作業時、例えばレンチ(図示せず)を用いて取付プレート13の縦片部13aを短尺ボルト12によりマンホール筒体部3、4のナット部11に締付けて固定する。ついで、図5の(イ)に示すように長尺ボルト14を取付プレート13の通過孔13Aに挿通してレンチによりワッシャーナット15に締付ける。これにより、長尺ボルト14に軸方向の締付力が発生し、中段のマンホール筒体部3が取付プレート13を介して最下段のマンホール筒体部4に強固に当接し、図5の(ロ)に示すように溝部3aがシール部材16を押圧変形して窪み部4aに合致して液密に連結される。この際、ゴム製パッキンを構成するシール部材16の止水リブ部16aが押圧により弾性変形して溝部3aおよび窪み部4aに強固に密着して漏水に対する封止効果を一層向上させる。マンホール筒体部2、3の連結作業時にも、マンホール筒体部3、4の連結作業と同様な操作によりマンホール筒体部2、3が強固に連結される。
このようにマンホール形成体1の連結作業時には、敷設現場で長尺ボルト14を取付プレート13に締付けるだけの簡単な操作で迅速にマンホール筒体部2、3、4を液密に連結することができる。マンホール筒体部2、3、4は、自重により連結する従来構成と異なり、長尺ボルト14により強固に拘束されて径方向および軸方向の位置ずれが生じず良好な止水効果を保つ。このため、地上を走行する車両の動荷重や偏土圧を受ける過酷な環境下にあっても、マンホール筒体部2、3、4の連結強度の低下による漏水現象が発生する虞がなく、マンホール筒体部2、3、4の良好な連結状態を長期にわたって維持することができる。
[参考例2]
図6は本発明の参考2を示す。
参考例2では、マンホール形成体1に締付け機構10の取付プレート13を左右に加えて前後にも設けて合計四箇所に設置している。
これにより、マンホール筒体部2、3、4の位置ずれを防いで連結を一層強固にすることができる。
[参考例3]
図7は本発明の参考3を示す。
参考例3が参考例1と異なるところは、長尺ボルト14の取付プレート13の間に位置する雄ねじ部14aに長寸な袴ナット18を螺合させたことである。
このため、マンホール筒体部2、3、4の連結終了時に袴ナット18が取付プレート13の間に位置するスペーサとして働き、長尺ボルト14の過剰な締付けを防止する。
また、袴ナット18に対してワッシャーナット15を強固に締付けることによりダブルナット効果が発生してワッシャーナット15の不用意な緩みを防ぐことができる。
[参考例4]
図8は本発明の参考4を示す。
参考例4が参考例1と異なるところは、参考例1のナット部11および短尺ボルト12を省略して取付プレート13の縦片部13aをマンホール筒体部3、4に埋め込みにより固定したことである。参考例1のナット部11が不要になって部品点数が減少してコスト的に有利になる。
[参考例5]
図9は本発明の参考例5(請求項1、3、5、6、7に対応)を示す。
参考例5が参考例1と異なるところは、参考例1のナット部11、短尺ボルト12および取付プレート13を省略し、マンホール筒体部3、4に腕部19を一体的に延出形成している。上下の腕部19は参考例1の取付プレート13に相当するもので、略水平方向に指向して長尺ボルト14を上下に通過させる透孔20を備えている。この構成では、腕部19の一体成形により部品点数を削減できて構造が簡素になるとともにコスト的に有利になる。この場合、腕部19は片持状態になるので、腕部19内には、鉄筋などによる補強材を多めに埋め込むようにしてもよい。
[参考例6]
図10は本発明の参考6を示す。
参考例6では、マンホール形成体1に締付け機構10の取付プレート13を120度の等角度間隔で合計三箇所に設置している。
これにより、参考例2と同様にマンホール筒体部2、3、4の位置ずれを防いで連結を一層強固にすることができる。
なお、締付け機構10の取付位置や個数については、使用状況や掘削現場の環境に応じて所望に変更することができる。
[参考例7]
図11は本発明の参考7を示す。
参考例7が参考例1と異なるところは、取付プレート13の縦片部13aとマンホール筒体部3、4との間に弾性パッキン22を設けたことである。
このため、地上を走行する車両の動荷重や偏土圧などの衝撃により中段のマンホール筒体部3が押されてても、この衝撃は弾性パッキン22により良好に緩和され、中段のマンホール筒体部3と最下段のマンホール筒体部4との連結強度が低下することがなく良好な止水効果を持続させることができる。
[参考例8]
図12は本発明の参考8を示す。
参考例8が参考例1と異なるところは、取付プレート13、長尺ボルト14、短尺ボルト12、ワッシャーナット15およびマンホール筒体部3、4の相互間に、参考例7と同様な弾性パッキン22を多面的に配置したことである。
すなわち、縦片部13aとマンホール筒体部3、4との間ばかりでなく、縦片部13aと短尺ボルト12の間、水平片部13bと長尺ボルト14の間および水平片部13bとワッシャーナット15との間に弾性パッキン22を多岐にわたって配置している。
参考例8では、多面的に配置した弾性パッキン22により衝撃吸収性能が飛躍的に向上し、地上を走行する車両の動荷重や偏土圧などに起因する衝撃が大幅に緩和され、連結強度の低下を来さず良好な止水効果を長期にわたって持続させることができる。
なお、先の参考例7および参考例8で用いた弾性パッキン22は参考例2ないし参考例6にも同様に適用することができる。
参考例1〜8の変形例)
上記参考例におけるマンホール筒体部2、3、4は三段に限らず、地中の埋設深さに応じて四段あるいは五段など所望に段積みすることができる。
取付プレート13にはワッシャーナット15に代わって、長尺ボルト14を螺合するナット部を直接ねじ切りにより設けてもよい。
また、取付プレート13および腕部19は、曲げに対する強度を与えるべく断面略T字状に形成して長尺ボルト14の締付けにより発生する曲げモーメントに対抗させるようにしてもよい。
また、シール部材16については、ゴム製パッキンばかりでなく、所定の厚みを有する環状の弾性リングを用いて長尺ボルト14の締付力により弾性変形させてマンホール筒体部2、3、4の密着性を確保するようにしてもよい。
その他、本発明の具体的な実施にあたっては、家庭からの排水に限らず農業用水、工業用水あるいは産業廃水にも適用できるなど発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更することができる。
つぎに、本発明の実施例(請求項1〜4に対応)を、図13〜図15に基づいて説明する。
敷設工事により地中に埋設されるマンホール連結体Aは、埋設時の運搬性や作業性を考慮して、円筒状のマンホール筒体部2、3と、有底円筒状のマンホール筒体部4とを上下方向に連結している。
なお、下段のマンホール筒体部4と中段のマンホール筒体部3とを連結する際には、マンホール筒体部4が下側円筒体に相当し、マンホール筒体部3が上側円筒体に相当する。また、中段のマンホール筒体部3と上段のマンホール筒体部2とを連結する際には、マンホール筒体部3が下側円筒体に相当し、マンホール筒体部2が上側円筒体に相当する。
マンホール筒体部4(コンクリート製)は、コンクリート製の基盤5に設置され、下水(汚水や排水)が流れる下水管6、7を接続している。
このマンホール筒体部4は、筒体上部から外方へ向かって延設する三個(120°間隔)の上側腕部41を一体的に形成している。そして、上側腕部41の凹部40内には、筒状ナット42が拘束状態に埋め込まれている(図14、図15参照)。なお、上側腕部41は2個(対向配置)であっても良い。
また、マンホール筒体部の直径が大きい場合や、筒体部どうしを強固に締付ける必要が有る場合には、上側腕部41を4個、5個、6個、7個、8個…と多くする(等間隔)。
なお、後述する下側腕部31の数は、上側腕部41と同数にする。
マンホール筒体部3(コンクリート製)は、筒体下部から外方へ向かって延設する三個(120°間隔)の下側腕部31を一体的に形成している。
この下側腕部31には、上方から下方に向かって孔径が大きくなっていく円錐状のボルト貫通孔32が穿設されている(図15参照)。
また、マンホール筒体部3は、筒体上部から外方へ向かって延設する三個(120°間隔)の上側腕部33を一体的に形成している。この上側腕部33には、筒状ナット34が拘束状態に埋め込まれている。
最上段のマンホール筒体部2(コンクリート製)には、実施例1と同様に、調整リング8および金属蓋9を有する保護筒部9aが取付けられている。
このマンホール筒体部2は、筒体下部から外方へ向かって延設する三個(120°間隔)の下側腕部21を一体的に形成している。
この下側腕部21には、上方から下方に向かって孔径が大きくなっていく円錐状のボルト貫通孔23が穿設されている。
43は筒状ナット42の雌ネジ部44に先端部が捩じ込まれるボルトである。
また、ボルト貫通孔32から突出するボルト43の後端部には、ゴムワッシャー45(弾性ワッシャー)、ワッシャー46(金属製ワッシャー)、および締付ナット47が嵌め込まれる。
なお、マンホール筒体部2とマンホール筒体部3との連結も同様である。筒状ナット34の雌ネジ部にボルトの先端部が捩じ込まれ、ボルト貫通孔22から突出するボルトの後端部には、ゴムワッシャー(弾性ワッシャー)、ワッシャー(金属製ワッシャー)、および締付ナットが嵌め込まれる。
60はリング状のシール部材(ゴム製)であり、マンホール筒体部3の下側平坦面35と、マンホール筒体部4の上側平坦面48との間に介装されている。
このシール部材60は、下側平坦面35と接する内周側上面部および上側平坦面48と接する内周側下面部を共にブチルゴム61で形成している。更に、上側平坦面48と接するシール部材60の外周側下面部および下側平坦面35と接するシール部材60の外周側上面部に、複数のリブ62を形成している。
なお、図15は、締付ナット47を締付ける前のシール部材60の状態を示す。
マンホール連結体Aの、マンホール筒体部3とマンホール筒体部4とは、以下の手順で連結される。なお、マンホール筒体部2とマンホール筒体部3との連結も同様である。
〔1〕図14に示す如く、マンホール筒体部4の上側平坦面48にシール部材60を配し、上側腕部41に埋め込まれた筒状ナット42の雌ネジ部44にボルト43の先端部を捩じ込んでおく。
〔2〕下側腕部31のボルト貫通孔32の下方にボルト43が来る位置関係を維持して、マンホール筒体部4の上方から、マンホール筒体部3を降ろしていき、ボルト貫通孔32にボルト43を貫通させる。この際、ボルト貫通孔32は、上方から下方に向かって孔径が大きくなっていく円錐孔であるので、ボルト貫通孔32内をボルト43が容易に貫通する。
〔3〕ボルト貫通穴32から突出するボルト43の後端部に、ゴムワッシャー45、ワッシャー46、および締付ナット47を嵌め込む。
そして、締付ナット47を締付け、マンホール筒体部4とマンホール筒体部3とを液密的に連結する。
本実施例のマンホール連結体Aは、連結する際に、参考例1〜参考例8で必要であったL字状の取付プレート13、短尺ボルト12、長尺ボルト14、ナット部11が不要になり、下記に示す利点が生じる。
◎連結用部品の点数を低減できる。
◎取付プレート13を、マンホール筒体部2、3、4に取付ける必要がないので手間がかからない。
◎L字状の取付プレート13等、鋭利な突起物が露出しないので安全性に優れる。
◎マンホール筒体部2、3、4にナット部11を取付ける必要がないので、マンホール筒体部2、3、4の機械的強度が向上する。
◎マンホール筒体部2、3、4は、締付ナット47の締付けによる荷重を受け難いので、クラックの発生を防止でき、マンホール筒体部2、3、4が破損し難い。なお、参考例1〜参考例8の連結方式の場合には、取付ネジに点負荷がかかるため、マンホール筒体部2、3、4の連結部分にクラックが入らない様にするクラック防止策を施す必要がある。
◎ボルト貫通孔32は、上方から下方に向かって孔径が大きくなっていく円錐孔である。
このため、地震等の影響で、マンホール筒体部3が動いても、円錐状のボルト貫通孔32の範囲内で動きを吸収できる。
また、マンホール筒体部4の上方から、マンホール筒体部3を降ろしていき、ボルト貫通孔32にボルト43を貫通させる際に、ボルト貫通孔32内をボルト43が容易に貫通するため、作業が円滑に行える。
◎マンホール筒体部3の下側平坦面35と、マンホール筒体部4の上側平坦面48との間に介装されるシール部材60は、内周側上面部および内周側下面部を共にブチルゴム61で形成し、外周側上面部および外周側下面部に、複数のリブ62を形成している。
連結部分の液密性の確保と、マンホール筒体部3、4に加わる振動を吸収して、マンホール筒体部3、4の破損を防止することができる。
(実施例1の変形例)
図16に示すマンホール連結体に用いるシール部材60は、下側平坦面35と接する内周側上面部および上側平坦面48と接する内周側下面部を共にブチルゴム61で形成している。
但し、上側平坦面48と接するシール部材60の外周側下面部および下側平坦面35と接するシール部材60の外周側上面部には、複数のリブ62が形成されていない。
なお、図16は、締付ナット47を締付ける前のシール部材60の状態を示す。
このマンホール連結体もマンホール連結体Aと同様の利点を有する。
マンホール筒体部の分解斜視図である(参考例1)。 マンホール形成を示す斜視図である(参考例1)。 マンホール形成を示す平面図である(参考例1)。 締付け機構をマンホール筒体部とともに示す縦断面図である(参考例1)。
作用を説明するために示す締付け機構の縦断面図である(参考例1)。 マンホール形成体を示す平面図である(参考例2)。 締付け機構をマンホール筒体部とともに示す縦断面図である(参考例3)。
締付け機構をマンホール筒体部とともに示す縦断面図である(参考例4)。 締付け機構をマンホール筒体部とともに示す縦断面図である(参考例5)。 マンホール形成体を示す平面図である(参考例6)。 締付け機構をマンホール筒体部とともに示す縦断面図である(参考例7)。 締付け機構をマンホール筒体部とともに示す縦断面図である(参考例8)。 マンホール連結体を示す視図である(実施例)。 マンホール連結体の要部分解視図である(実施例)。 マンホール連結体の要部断面図である(実施例)。 マンホール連結体の要部断面図である(実施例の変形例)。 従来のマンホール本体どうしの連結構造を示す縦断面図である。
符号の説明
マンホール筒体部(上側筒状体、上側円筒体)
3 マンホール筒体部(上側筒状体、上側円筒体、下側筒状体、下側円筒体)
4 マンホール筒体部(下側筒状体、下側円筒体)
31 下側腕部
32 ボルト貫通孔
35 下側平坦面
41 上側腕部
42 筒状ナット
43 ボルト
44 雌ネジ部
45 ゴムワッシャー(弾性ワッシャー)
46 ワッシャー(金属製ワッシャー)
47 締付ナット
48 上側平坦面
60 シール部材
61 ブチルゴム
62 リブ

Claims (4)

  1. ボルト貫通孔を穿設した下側腕部を下部に設けた上側筒状体と、
    筒状ナットを埋め込んだ上側腕部を上部に設けた下側筒状体と、
    前記上側筒状体の下側平坦面と前記下側筒状体の上側平坦面との間に介装され、連結部分の液密性を保つためのシール部材と、
    前記筒状ナットの雌ネジ部に先端部が捩じ込まれるボルトと、
    筒状体連結時に、前記ボルト貫通孔から突出するボルト後端部に嵌め込まれる弾性ワッシャー、金属製ワッシャー、および締付ナットとを具備するマンホール連結体であって、 前記ボルト貫通孔は、上方から下方に向かって孔径が大きくなっていく円錐孔であることを特徴とするマンホール連結体。
  2. ボルト貫通孔を穿設した下側腕部を下部に設けた上側円筒体と、
    筒状ナットを埋め込んだ上側腕部を上部に設けた下側円筒体と、
    前記上側円筒体の下側平坦面と前記下側円筒体の上側平坦面との間に介装され、連結部分の液密性を保つためのシール部材と、
    前記筒状ナットの雌ネジ部に先端部が捩じ込まれるボルトと、
    円筒体連結時に、前記ボルト貫通孔から突出するボルト後端部に嵌め込まれる弾性ワッシャー、金属製ワッシャー、および締付ナットとを具備するマンホール連結体であって、 前記ボルト貫通孔は、上方から下方に向かって孔径が大きくなっていく円錐孔であることを特徴とするマンホール連結体。
  3. 前記シール部材はゴムで形成され、前記下側平坦面と接する内周側上面部、前記上側平坦面と接する内周側下面部、または内周側上、下面部をブチルゴムにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマンホール連結体。
  4. 前記上側平坦面と接する前記シール部材の外周側下面部、および前記下側平坦面と接する前記シール部材の外周側上面部に、複数のリブを形成したことを特徴とする請求項3に記載のマンホール連結体。
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