JP3788118B2

JP3788118B2 - Vehicle occupant protection device

Info

Publication number: JP3788118B2
Application number: JP21722799A
Authority: JP
Inventors: 聡西鍛冶
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1999-07-30
Filing date: 1999-07-30
Publication date: 2006-06-21
Anticipated expiration: 2019-07-30
Also published as: JP2001039255A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の乗員保護装置に関し、特に、車体側部のウィンドを覆うように展開するエアバッグを備えたものに関する技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、車両の乗員保護装置の一種として、例えば特開平１０―１３８８５７号公報等に示されるように、車両の側突や横転等により車体側部に衝撃が作用したときに、その車体側部のウィンドを覆うように車室内にエアバッグを展開させて車両の乗員を保護するようにしたカーテンエアバッグタイプのものは知られている。そして、このタイプの乗員保護装置によると、乗員の頭部がウィンドガラスへ２次衝突する際の衝撃を吸収し、或いは乗員の頭部や身体全体が開いたウィンドから飛び出すこと等を防ぐことができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、展開したエアバッグにより乗員のウィンドガラスへの衝突緩和やウィンドからの飛出しを防ぐことはできるものの、ウィンドの後側の後ピラーが、乗員（例えば後席に着座した乗員）の側方に車両側方から見て重なるように位置していると、この後ピラーに乗員が２次衝突した際の衝撃を十分に吸収緩和することはできず、乗員を確実に保護することは困難であった。
【０００４】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、上記の如きカーテンエアバッグタイプの乗員保護装置に対し、そのエアバッグの展開のレイアウトを改良することで、乗員がウィンド後側の後ピラーに２次衝突する際の衝撃を吸収して乗員の保護を確実に行い得るようにすることにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、エアバッグの展開領域としてウィンドを覆うように展開する展開領域に加え、その展開領域の後側に後ピラーの車室内側に展開する別の展開領域を設けて、この展開領域により乗員が後ピラーに衝突する際の衝撃を吸収するようにした。
【０００６】
具体的には、車体側部のウィンドの前後両側にそれぞれウィンドの前後縁部に沿って略上下方向に延びる前ピラー及び後ピラーが配置され、該前ピラー及び後ピラーの各上端部間を連結するように車体前後方向に延びるルーフレールが設けられた車両の乗員保護装置として、少なくとも上記ルーフレールに沿って格納され、車体側部への衝撃作用時に車室内に出て上記ウィンドを覆うように展開する第１展開領域を有するエアバッグと、このエアバッグの第１展開領域の後部と該第１展開領域後側の車体との間に連結され、エアバッグの展開時にエアバッグ下側部に前後方向の張力を与える連結部材とを備え、上記エアバッグは、上記連結部材のエアバッグ側への固定部よりも後側に展開する第２展開領域を有するものとする。また、上記後ピラーの車室内側を覆う後ピラートリムが設けられ、エアバッグの第１展開領域の後端部及び第２展開領域と連結部材とは少なくとも上記後ピラートリム内に格納されていて、展開時に後ピラートリム外にその前端から出て展開するように構成されているものとする。
【０００７】
上記の構成により、車体側部への衝撃作用時にエアバッグが展開するとき、その第１展開領域は車体側部のウィンドを覆うように展開するとともに、この第１展開領域の後部と車体との間に連結された連結部材によりエアバッグ下側部に前後方向の張力が与えられる。このことで車両の乗員がウィンドガラスに２次衝突したときの衝撃を吸収し、或いはウィンドからの乗員の飛出しを防ぐことができる。
【０００８】
また、エアバッグの第２展開領域は上記連結部材のエアバッグ側への固定部よりも後側に位置するように展開するので、この第２展開領域により、連結部材のエアバッグ側への固定部よりも後側の領域において乗員が車体側の部材、例えば乗員がウィンド後側の後ピラーに２次衝突した際の乗員の衝撃を吸収緩和することができる。しかも、この第２展開領域は、連結部材のエアバッグ側への固定部よりも後側に展開していて、この連結部材による張力が作用していない軟らかい部分であるので、その張力が作用している第１展開領域よりも衝撃吸収性が高くなり、乗員への衝撃を確実に吸収できる。
また、エアバッグの第１展開領域の後端部及び第２展開領域と連結部材とは少なくとも後ピラートリム内に格納されていて、展開時に後ピラートリム外にその前端から出て展開するので、後ピラートリム前端の前方及び後方にそれぞれ展開するエアバッグが格納時に車室内側から隠蔽され、そのエアバッグの格納を見映えよく行うことができる。
【０００９】
請求項２の発明では、上記請求項１の発明と同様に、車体側部のウィンドの前後両側にそれぞれウィンドの前後縁部に沿って略上下方向に延びる前ピラー及び後ピラーが配置され、該前ピラー及び後ピラーの各上端部間を連結するように車体前後方向に延びるルーフレールが設けられた車両の乗員保護装置として、少なくとも上記ルーフレールに沿って格納され、車体側部への衝撃作用時に出口部から車室内に出て上記ウィンドを覆うように展開する第１展開領域を有するエアバッグと、このエアバッグの後部とエアバッグ後側の車体との間に連結され、エアバッグの展開時にエアバッグ下側部に前後方向の張力を与える連結部材とを備え、上記エアバッグは、上記第１展開領域が展開するときの車室内への出口部よりも後側の車室内に展開する第２展開領域を有するものとする。また、上記後ピラーの車室内側を覆う後ピラートリムが設けられ、エアバッグの第１展開領域の後端部及び第２展開領域と連結部材とは少なくとも上記後ピラートリム内に格納されていて、展開時に後ピラートリム外にその前端から出て展開するように構成されているものとする。
【００１０】
こうすれば、エアバッグの展開時に第２展開領域は、ウィンドを覆うように第１展開領域が展開するときの車室内への出口部よりも後側の車室内に展開するので、その第２展開領域により、乗員がウィンドの後側の後ピラーに２次衝突した際の乗員の衝撃を吸収緩和することができる。また、エアバッグの第１展開領域の後端部及び第２展開領域と連結部材とが少なくとも後ピラートリム内に格納されていて、展開時に後ピラートリム外にその前端から出て展開するので、後ピラートリム前端の前方及び後方にそれぞれ展開するエアバッグが格納時に車室内側から隠蔽され、そのエアバッグの格納を見映えよく行うことができる。
【００１１】
請求項３の発明では、上記請求項１の発明において、エアバッグの第２展開領域は、少なくとも後ピラーの一部を覆うように展開するものとする。この発明でも請求項１の発明と同様の作用効果が得られる。
【００１２】
請求項４の発明では、上記請求項１〜３のいずれか１つの発明において、後ピラーは、後席に着座した乗員の側方に位置するように設けられ、エアバッグの第２展開領域は、車両側方から見て上記後ピラーと重複するように展開するものとする。こうすれば、車体側部への衝撃作用時に乗員が後ピラーに衝突する際の反力を後ピラーで受けることができ、確実に衝撃を吸収できる。
【００１４】
請求項５の発明では、請求項１〜３のいずれか１つの発明において、エアバッグの第２展開領域は、第１展開領域よりも早期に展開するように構成する。こうすると、たとえ後ピラーがウィンドに比べピラートリムにより車室側に突出していて乗員に対し近い位置にあっても、その後ピラーに対応する第２展開領域が、ウィンドに対応する第１展開領域よりも早期に展開するので、乗員をさらに確実に保護することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
図１及び図２は本発明の実施形態に係る乗員保護装置Ａを装備した車両の車室内部分を示し、図１はそのエアバッグ展開状態を、また図２はエアバッグ格納状態（非展開状態）をそれぞれ示している。
【００１６】
すなわち、図１及び図２において、１は内部に車室２が形成された車体で、この車体１は後傾状態の前ピラー３、上下方向に延びる中間ピラー４、及び前傾状態の後ピラー５と、これらピラー３〜５の上端部間にルーフレール６にて連結されたルーフ７と、フロア８とを有する。上記前ピラー３及びルーフ７前端を窓枠の一部とするフロントウィンド９にはフロントウィンドガラス１０が、また後ピラー５及びルーフ７後端を窓枠の一部とするリアウィンド１１にはリアウィンドガラス１２がそれぞれ嵌め込れている。
【００１７】
１５は車室２内前部に装備された前席（運転席）で、乗員としての運転者Ｐ１が着座する。１７は前席１５前側に配設されたステアリングホイール、１８は車室２内前端部に配置されたインストルメントパネル、１９は前席１５の側部床面上に設置されたフロアコンソールである。２１は車室２内後部に装備された後席で、この後席２１には乗員Ｐ２が着座する。
【００１８】
車体１の左右側部（図示例では右側部）において前ピラー３、中間ピラー４、ルーフ７及びフロア８によって区画された前側開口２４には該前側開口２４を開閉するフロントドア２５が、また中間ピラー４、後ピラー５、ルーフ７及びフロア８によって区画された後側開口２８には該後側開口２８を開閉するリアドア２９がそれぞれ取り付けられ、この各ドア２５，２９の上部にはそれぞれウィンドガラス２７，３１により開閉されるウィンド２６，３０が開口されている（尚、リアドア２９のウィンド３０の後側部は、ウィンドガラス３１が開閉不能の嵌殺しウィンドとされている）。このことで、上記前ピラー３は、フロントドア２５のウィンド２６の前側に該ウィンド２６の前縁部に沿って略上下方向に延びるように、また後ピラー５は、リアドア２９のウィンド３０の後側に該ウィンド３０の後縁部に沿って略上下方向に延びるようにそれぞれ配置されている。そして、上記ルーフレール６（ルーフ７の一部）は前ピラー３、中間ピラー４及び後ピラー５の各上端部間にそれらを連結するように車体前後方向に延びて設けられている。また、上記後ピラー５は、上記後席２１に着座した乗員Ｐ２の側方に位置するように配置されている。
【００１９】
図３、図５〜図７、図９に示す如く、上記前ピラー３、ルーフレール６及び後ピラー５は、車室２外側のアウタパネル１３と、車室２内側のインナパネル１４とを各々の車体１側部の開口中央側端縁部で接合一体化したもので、その接合端縁部にはシーミングウェルト３３が係合固定され、このシーミングウェルト３３は車室２内側に突出する突条からなる係止爪部３３ａを有する。上記車体１の一部としての前ピラー３の車室２内側（インナパネル１４の表面）には前ピラートリム３５が、また中間ピラー４の車室２内側には中間ピラートリム３６が、さらに後ピラー５の車室２内側には後ピラートリム３７が、さらにまたルーフレール６の車室２内側（下側）にはルーフトリム３８がそれぞれ各インナパネル１４を覆うように配置され、この各トリム３５〜３８の端縁部は上記シーミングウェルト３３の係止爪部３３ａに係合されて固定されている。
【００２０】
そして、上記前ピラー３、後ピラー５及びルーフレール６のインナパネル１４と各々のトリム３５，３７，３８との間、つまり各トリム３５，３７，３８の内部には所定のスペースがあけられ、このスペースには車体１側部への衝撃作用時に展開するエアバッグ４１が折り畳まれた状態で格納されている。このエアバッグ４１は、前ピラー３の上端部からルーフレール６を経て後ピラー５の上端部に亘る範囲にそれらに沿うように格納されている（図７参照）。このエアバッグ４１の上端部内にはエアバッグ４１の全体に亘って連続して延びるようにガス供給パイプ４５が挿通され、このガス供給パイプ４５は複数のブラケット４７，４７，…を介して車体１（前ピラー３、ルーフレール６及び後ピラー５）にボルト４８，４８，…により取付固定されており、このガス供給パイプ４５を介してエアバッグ４１が前ピラー３、ルーフレール６及び後ピラー５に固定支持されている。ガス供給パイプ４５の前端は閉塞端とされて前ピラー３の上部まで延びている。一方、ガス供給パイプ４５の後端部は後ピラー５に沿って下側に延びた後、後ピラー５中間部内に位置するインフレータ４９（ガス発生器）に接続されている。また、ガス供給パイプ４５の中間部には複数の吹出し孔４６，４６，…（尚、これら吹出し孔４６，４６，…は図２において位置のみを黒点にて示している）が開口されている。具体的には、上記フロントドア２５上部のルーフレール６に位置する部分に略等間隔に分散した３つの吹出し孔４６，４６，…が、またリアドア２９上部のルーフレール６ないし後ピラー５上部に位置する部分に３つの吹出し孔４６，４６，…がそれぞれ形成されており、インフレータ４９の作動により発生した発生ガスをガス供給パイプ４５及びその吹出し孔４６，４６，…を介してエアバッグ４１内に供給してエアバッグ４１を膨張させ、このエアバッグ４１の膨張によりトリム３５，３７，３８とシーミングウェルト３３の係止爪部３３ａとの係合を解除してトリム３５，３７，３８の端縁部とインナパネル１４との間に開口をあけ、この開口からエアバッグ４１を車室２内に出して展開させるようにしている。
【００２１】
図１に示すように、上記エアバッグ４１はフロントドア２５及びリアドア２９の各ウィンド２６，３０を連続して覆うように展開する第１展開領域４２を有する。図８に示すように、このエアバッグ４１の第１展開領域４２の前端下部には平ベルト形状の前側連結部材５１の後端部が縫い付けられて取付固定され、該前側連結部材５１の前端部は前側回動フック５２に連結されている。この前側回動フック５２は、前ピラー３のインナパネル１４に取付ボルト５３を介して回動可能に支持されており、エアバッグ４１の第１展開領域４２の展開に伴って前側連結部材５１を前側回動フック５２と共に取付ボルト５３の回りに回動させ、前ピラートリム３５とシーミングウェルト３３の係止爪部３３ａとの係合を解除して前ピラートリム３５の端縁部を車室２内側に移動させながら、その前ピラートリム３５の端縁部とインナパネル１４との間の開口から前側連結部材５１を車室２内に移動させるようにしている。
【００２２】
一方、図３に示す如く、上記エアバッグ４１の第１展開領域４２の後端下部には上記前側連結部材５１と同様の形状の後側連結部材５４の前端部が縫い付けられて取付固定され、この後側連結部材５４の後端部は後側回動フック５５に連結されている。この後側回動フック５５は、上記前側回動フック５２と同様のもので、後ピラー５のインナパネル１４において上記ガス供給パイプ４５よりも前側に位置する部分に取付ボルト５６を介して回動可能に支持されており、エアバッグ４１の第１展開領域４２の展開に伴って後側連結部材５４を後側回動フック５５と共に取付ボルト５６回りに回動させ、後ピラートリム３７とシーミングウェルト３３の係止爪部３３ａとの係合を解除して後ピラートリム３７の端縁部を車室２内側に移動させながら、その後ピラートリム３７の端縁部とインナパネル１４との間の開口から後側連結部材５４を車室２内に移動させるようにしている。
【００２３】
そして、上記前側連結部材５１の後端部は、エアバッグ４１における第１展開領域４２の前端下部に形成した矩形状の開口４２ａに車室２外側から挿通された後に前側に折り曲げられて開口４２ａ前側の部分に縫い付けられている。一方、後側連結部材５４の前端部は、エアバッグ４１における第１展開領域４２の後端下部と、後述する第２展開領域４３の前端下部との間の開口４４を車室２外側から挿通された後に前側に折り曲げられて開口４４前側の部分（第１展開領域４２）に縫い付けられており、エアバッグ４１の展開時にその膨張により各連結部材５１，５４をエアバッグ４１側に引っ張って各々の有効長さを実質的に短くすることで、エアバッグ４１の下側部に前後方向の張力を与えるようにしている。尚、この張力が与えられる位置は、例えば車室２内の乗員Ｐ１，Ｐ２がウィンドガラス２７，３１に２次衝突したときの衝撃を吸収し、或いはウィンド２６，３０からの乗員Ｐ１，Ｐ２の飛出しを防ぐことができるのに有効な高さ位置に設定される。
【００２４】
上記エアバッグ４１は、上記後側連結部材５４のエアバッグ４１側への固定部よりも後側に後ピラー５の略全体を覆うように展開する第２展開領域４３を有し、この第２展開領域４３は第１展開領域４２の後端部にガスの流通可能に連結され、両領域４２，４３間に部分的に上記開口４４が形成されている。すなわち、エアバッグ４１の第２展開領域４３は、上記後席２１に着座した乗員Ｐ２の側方に位置する後ピラー５と車両側方から見て重複するように展開するものとされている。そして、図３に示す如く、エアバッグ４１の第１展開領域４２の後端部及び第２展開領域４３と後側連結部材５４とは上記後ピラートリム３７内（後ピラートリム３７と後ピラー５のインナパネル１４との間のスペース）に格納されていて、展開時に後ピラートリム３７外にその前端から出て展開するようになっている。
【００２５】
図４に示すように、後ピラー５上側のルーフレール６におけるインナパネル１４上には後ピラー５上を覆う後ピラートリム３７とルーフレール６上を覆うルーフトリム３８とが後ピラートリム３７の端縁部上にルーフトリム３８の端縁部を重ねた状態で配置され、この両トリム３７，３８の重合部分のインナパネル１４には案内凹部５８が形成されている。この案内凹部５８内には上記エアバッグ４１の第２展開領域４３が折畳み状態で格納されており、このエアバッグ４１の第２展開領域４３の展開時、膨張したエアバッグ４１が後ピラートリム３７の端縁部を介して、該トリム３７端縁部上に重なっているルーフトリム３８の端縁部を押し除けて車室２内側に展開するように、その第２展開領域４３の展開方向を案内するようにしている。
【００２６】
また、エアバッグ４１の第２展開領域４３にはガス供給パイプ４５の一部が挿通されて、その挿通部（後ピラー５上部に位置する部分）には上記した２つの吹出し孔４６，４６が開口されている。つまり、第２展開領域４３の容積は第１展開領域４２よりも小さいが、単位容積当たりの吹出し孔４３の数については、第２展開領域４３の方が第１展開領域４２よりも多くなっており、このことで、エアバッグ４１の第２展開領域４３が第１展開領域４２よりも早期に展開するようになっている。
【００２７】
さらに、インフレータ４９が後ピラー５下端部に位置しているため、ガス供給パイプ４５内へのガス流入は車体１後方から行われるようになっており、このことからもエアバッグ４１の第２展開領域４３が第１展開領域４２よりも早期に展開する。
【００２８】
尚、図１に示す如く、インストルメントパネル１８内には上記インフレータ４９の作動を制御するためのエアバッグ制御ユニット６０が、また中間ピラー４内の下部には、車両の側突時等に車体１側部へ衝撃が作用したときにそのことを検出する衝撃センサ６１がそれぞれ配設されている。
【００２９】
また、上記エアバッグ４１の第１展開領域４２には略リアドア２９のウィンド３０の前部に対応する部分に膨張しない非膨張部４２ｂが形成されている。この非膨張部４２ｂは、エアバッグ４１の車外側に位置する布と車内側に位置する布とを略接するように縫い合わせたものである。従って、エアバッグ４１が不必要に車幅方向に膨張してしまい、エアバッグ４１の車内側の面が乗員に向かって接近してくることを防止できる。
【００３０】
したがって、この実施形態においては、車両の側突時等に車体１側部へ衝撃が作用すると、そのことが衝撃センサ６１により検出され、この衝撃センサ６１からの出力信号の受信によりエアバッグ制御ユニット６０が作動制御してインフレータ４９が作動し、このインフレータ４９の作動により高圧ガスが発生してガス供給パイプ４５及びその吹出し孔４６，４６，…を介してエアバッグ４１内に供給され、このガスの充填によりエアバッグ４１が膨張してトリム３５，３７，３８とシーミングウェルト３３の係止爪部３３ａとの係合を解除しながら、そのトリム３５，３７，３８の端縁部とインナパネル１４との間の開口から車室２内に出て展開する。
【００３１】
そして、このエアバッグ４１はその大半部の第１展開領域４２と後端部の第２展開領域４３とに分かれて展開し、第１展開領域４２は車体１側部のフロントドア２５及びリアドア２９の各ウィンド２６，３０を覆うように膨張して展開する。このエアバッグ４１の第１展開領域４２の膨張により前後の連結部材５１，５４がそれぞれピラートリム３５，３７の端縁部とインナパネル１４との間の開口から車室２内に出てエアバッグ４１側に引っ張られ、これらの連結部材５１，５４によりエアバッグ４１の下側部に前後方向の張力が与えられる。このことで車両の乗員Ｐ１，Ｐ２がウィンドガラス２７，３１に２次衝突したときの衝撃を吸収し、或いはウィンド２６，３０からの乗員Ｐ１，Ｐ２の飛出しを防ぐことができる。
【００３２】
これに対し、エアバッグ４１の第２展開領域４３は上記第１展開領域４２の後側に後ピラー５の略全体を覆うように展開する。このため、後席２１に着座した乗員Ｐ２がリアドア２９のウィンド３０の後側にある後ピラー５に２次衝突しようとした際に、その乗員Ｐ２の衝撃を上記第２展開領域４３により吸収緩和することができる。そして、この第２展開領域４３は、後側連結部材５４のエアバッグ４１側への固定部よりも後側に展開するので、前後の連結部材５１，５４による前後方向の張力が作用していない軟らかい部分となり、その張力が作用している第１展開領域４２よりも衝撃吸収性は高くなる。しかも、上記後ピラー５は、後席２１に着座した乗員Ｐ２の側方に位置していて、エアバッグ４１の第２展開領域４３は、車両側方から見て上記後ピラー５と重複するように展開するので、車体１側部への衝撃作用時に後席２１への着座乗員Ｐ２が後ピラー５に衝突する際の反力を後ピラー５で受けることができる。これらによって、後席２１の着座乗員Ｐ２への衝撃を確実に吸収緩和することができる。
【００３３】
また、上記エアバッグ４１の第１展開領域４２の後端部及び第２展開領域４３と後側連結部材５４とは、後ピラー５の車室２内側を覆う後ピラートリム３７内に格納されていて、展開時に後ピラートリム３７外にその前端から車室２内に出て展開する。このため、後ピラートリム３７前端の前方に展開するエアバッグ４１の第１展開領域４２の後端部と、後ピラートリム３７前端の後方に展開する第２展開領域４３との双方を車室２内側から隠蔽して格納することができ、エアバッグ４１の格納を見映えよく行うことができる。
【００３４】
さらに、上記エアバッグ４１の第２展開領域４３は、第１展開領域４２よりも早期に展開する。このことで、たとえ後ピラー５がフロントドア２５及びリアドア２９の各ウィンド２６，３０に比べ後ピラートリム３７により車室２側に突出していて後席２１に着座の乗員Ｐ２に対し近い位置にあっても、この乗員Ｐ２に近い後ピラー５に対応する第２展開領域４３が早期に展開するようになり、後席２１に着座の乗員Ｐ２をさらに確実に保護することができる。
【００３５】
尚、上記実施形態では、エアバッグ４１の第１展開領域４２の後端部に後側連結部材５４を連結し、エアバッグ４１の第２展開領域４３は、後側連結部材５４のエアバッグ４１側への固定部よりも後側に展開するようにしているが、エアバッグ４１の第２展開領域４３の後端部に後側連結部材５４を連結し、このエアバッグ４１の第２展開領域４３を、第１展開領域４２が展開するときの車室２内への出口部よりも後側の車室２内に展開するようにしてもよい。この場合も、エアバッグ４１の展開時に、その第２展開領域４２により後席２１に着座の乗員Ｐ２が後ピラー５に２次衝突した際の衝撃を吸収緩和することができる。
【００３６】
また、上記実施形態では、エアバッグ４１の第２展開領域４３は、後ピラー５の略全体を覆うように展開させているが、少なくとも後ピラー５の一部を覆うように展開するものとしてもよい。
【００３７】
また、上記実施形態では、エアバッグ４１を車体１の前ピラー３、ルーフレール６及び後ピラー５に沿って格納しているが、少なくともルーフレール６に沿って格納するようにしてもよい。
【００３８】
さらに、上記実施形態では、エアバッグ４１の第２展開領域４３により、後席２１に着座した乗員Ｐ２がその側方の後ピラー５に２次衝突する際の衝撃を吸収するようにしているが、中間ピラー４を後ピラーと見倣し、その後ピラー（中間ピラー４）に対し前席１５に着座した乗員Ｐ１が２次衝突する際の衝撃を吸収するようにすることもできる。
【００３９】
また、本発明は、上記実施形態の如く、車体１の側部に２つのドア２５，２６を有する車両に限らず、１つのドアを有する車両にも適用でき、ウィンド後側に後ピラーを有する構造であればよい。
【００４０】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１の発明では、車体側部のウィンドの前後両側に略上下方向に延びる前ピラー及び後ピラーと、これら前ピラー及び後ピラーの各上端部間を連結するルーフレールとを有する車両に対し、少なくとも上記ルーフレールに沿って、車体側部への衝撃作用時にウィンドを覆うように展開する第１展開領域を有するエアバッグを格納し、このエアバッグの展開時にエアバッグ下側部に前後方向の張力を与える連結部材を設け、エアバッグに対し、連結部材のエアバッグ側への固定部よりも後側に展開する第２展開領域を設け、エアバッグの第１展開領域の後端部及び第２展開領域と連結部材とは、少なくとも、後ピラーの車室内側を覆う後ピラートリム内に格納されていて、後ピラートリム外にその前端から出て展開するようにした。また、請求項２の発明では、上記と同様のエアバッグに対し、第１展開領域が展開するときの車室内への出口部よりも後側の車室内に展開する第２展開領域を設け、エアバッグの第１展開領域の後端部及び第２展開領域と連結部材とは、少なくとも、後ピラーの車室内側を覆う後ピラートリム内に格納されていて、後ピラートリム外にその前端から出て展開するようにした。さらに、請求項３の発明では、上記請求項１の発明におけるエアバッグの第２展開領域は、少なくとも後ピラーの一部を覆うように展開するものとした。これらの発明によれば、車体側部への衝撃作用時にエアバッグの第１展開領域により、車両の乗員がウィンドガラスに２次衝突したときの衝撃を吸収し、ウィンドからの乗員の飛出しを防ぎながら、エアバッグの第２展開領域により乗員がウィンドの後側の後ピラーに２次衝突した際の乗員の衝撃を吸収緩和して、乗員のより一層の確実な保護を図ることができる。特に、請求項１及び２の発明によれば、エアバッグを車室内側から隠蔽して格納して、その格納の見映えの向上維持を図ることができる。また、請求項１又は３の発明によれば、第２展開領域は、連結部材による前後方向の張力が作用していない部分であるので、第１展開領域の部分よりも衝撃吸収性が高くなり、乗員への衝撃を確実に吸収することができる。
【００４１】
請求項４の発明によると、後ピラーを、後席に着座した乗員の側方に位置するように設け、エアバッグの第２展開領域は、車両側方から見て後ピラーと重複するように展開するものとしたことにより、車体側部への衝撃作用時に乗員が後ピラーに衝突する際の反力を後ピラーで受けることができ、確実に衝撃を吸収できる。
【００４３】
請求項５の発明によると、エアバッグの第２展開領域は、第１展開領域よりも早期に展開するようにしたことにより、たとえ後ピラーがウィンドに比べピラートリムにより車室側に突出していて乗員に対し近い位置にあっても、乗員をさらに確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係る乗員保護装置のエアバッグ展開状態を車室内側から見て示す正面図である。
【図２】乗員保護装置のエアバッグ格納状態を示す図１相当図である。
【図３】図１のIII−III線拡大断面図である。
【図４】図２のIV−IV線拡大断面図である。
【図５】図２のＶ−Ｖ線拡大断面図である。
【図６】図１のVI−VI線拡大断面図である。
【図７】図２のVII−VII線拡大断面図である。
【図８】図１のVIII−VIII線拡大断面図である。
【図９】図１のIＸ−IＸ線拡大断面図である。
【符号の説明】
Ａ乗員保護装置
１車体
２車室
３前ピラー
５後ピラー
６ルーフレール
１５前席
２１後席
２５フロントドア
２６ウィンド
２９リアドア
３０ウィンド
３５前ピラートリム
３７後ピラートリム
３８ルーフトリム
４１エアバッグ
４２第１展開領域
４３第２展開領域
４５ガス供給パイプ
４６吹出し孔
４９インフレータ
５１前側連結部材
５４後側連結部材
５８案内凹部
６０エアバッグ制御ユニット
６１衝撃センサ
Ｐ１運転者（前席乗員）
Ｐ２後席乗員[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle occupant protection device, and particularly to a technical field related to a vehicle equipped with an airbag that is deployed so as to cover a window on a side of a vehicle body.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a kind of vehicle occupant protection device, as shown in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-138857, when an impact is applied to the side of a vehicle body due to a side collision or rollover of the vehicle, 2. Description of the Related Art A curtain airbag type is known in which an airbag is deployed in a vehicle cabin so as to cover a vehicle window to protect a vehicle occupant. According to this type of occupant protection device, it is possible to absorb the impact when the occupant's head collides with the windshield, or to prevent the occupant's head or the entire body from jumping out of the open window. it can.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional one, the deployed airbag can mitigate the collision of the occupant with the windshield and prevent the windshield from jumping out, but the rear pillar on the rear side of the wind If the vehicle is positioned so as to overlap the side of the vehicle from the side of the vehicle, the impact when the passenger subsequently collides with the pillar cannot be sufficiently absorbed and relaxed. It was difficult to protect.
[0004]
The present invention has been made in view of such a point, and an object of the present invention is to improve the layout of the airbag deployment with respect to the curtain airbag type occupant protection device as described above, so that the occupant can It is to absorb the impact at the time of a secondary collision with the rear pillar to ensure the protection of the passenger.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, in addition to the deployment region that is deployed so as to cover the window as the deployment region of the airbag, another deployment that is deployed on the vehicle interior side of the rear pillar behind the deployment region. An area is provided to absorb the impact when the occupant collides with the rear pillar.
[0006]
  Specifically, front pillars and rear pillars that extend substantially vertically along the front and rear edges of the windshield on the side of the vehicle body are disposed, and the upper ends of the front pillars and rear pillars are connected to each other. As a vehicle occupant protection device provided with a roof rail extending in the longitudinal direction of the vehicle body, the vehicle is retracted at least along the roof rail so as to exit into the vehicle compartment and cover the window when an impact is applied to the side of the vehicle body. An airbag having a first deployment region, and a rear portion of the airbag that is connected between a rear portion of the first deployment region and a vehicle body on the rear side of the first deployment region. The airbag has a second deployment region that is deployed on the rear side of a fixing portion of the coupling member on the airbag side.Further, a rear pillar trim that covers the interior side of the rear pillar is provided, and the rear end portion, the second deployment region, and the connecting member of the first deployment region of the airbag are stored in at least the rear pillar trim and deployed. It is sometimes configured to be unrolled from the front end of the rear pillar trim and unfolded.
[0007]
With the above configuration, when the airbag is deployed at the time of impact on the vehicle body side, the first deployment region is deployed so as to cover the window on the vehicle body side, and the rear portion of the first deployment region and the vehicle body The connecting member connected in between applies a longitudinal tension to the lower side of the airbag. Thus, it is possible to absorb the impact when the vehicle occupant collides with the windshield or prevent the occupant from jumping out of the window.
[0008]
  Further, since the second deployment region of the airbag is deployed so as to be located behind the fixing portion of the connecting member to the airbag side, the coupling member is fixed to the airbag side by the second deployment region. It is possible to absorb and relieve the impact of the occupant when the occupant has a secondary collision with a member on the vehicle body side, for example, the rear pillar on the rear side of the wind in the region on the rear side of the section. In addition, since the second deployment region is a soft portion that is deployed to the rear side of the fixing portion of the connecting member to the airbag side and is not subjected to the tension by the connecting member, the tension is applied. The shock absorption is higher than that of the first deployment area, and the shock to the occupant can be reliably absorbed.
  Further, since the rear end portion of the first deployment region and the second deployment region and the connecting member of the airbag are stored in at least the rear pillar trim and are deployed out of the rear pillar trim when deployed, the rear pillar trim The airbags deployed respectively in front and rear of the front end are concealed from the vehicle interior side during storage, and the storage of the airbag can be performed with good appearance.
[0009]
  In the second aspect of the invention, as in the first aspect of the invention, front and rear pillars extending substantially vertically along the front and rear edges of the windshield are disposed on both front and rear sides of the windshield on the side of the vehicle body, As a vehicle occupant protection device provided with a roof rail extending in the longitudinal direction of the vehicle body so as to connect the upper ends of the front pillar and the rear pillar, it is stored along at least the roof rail and is exited when an impact is applied to the side of the vehicle body. An airbag having a first deployment area that is deployed from the section into the vehicle compartment so as to cover the window, and is connected between a rear portion of the airbag and a vehicle body on the rear side of the airbag, and the airbag is deployed when the airbag is deployed. A connecting member for applying a longitudinal tension to the bag lower side portion, and the airbag is deployed in the vehicle compartment on the rear side of the exit portion into the vehicle compartment when the first deployment region is deployed. It shall have a second expansion region that.Further, a rear pillar trim that covers the interior side of the rear pillar is provided, and the rear end portion, the second deployment region, and the connecting member of the first deployment region of the airbag are stored in at least the rear pillar trim and deployed. It is sometimes configured to be unrolled from the front end of the rear pillar trim and unfolded.
[0010]
  In this way, when the airbag is deployed, the second deployment region is deployed in the vehicle compartment on the rear side of the exit to the vehicle compartment when the first deployment region is deployed so as to cover the window. The deployment region can absorb and mitigate the impact of the occupant when the occupant has a secondary collision with the rear pillar on the rear side of the wind.In addition, since the rear end portion of the first deployment area and the second deployment area of the airbag and the connecting member are stored in at least the rear pillar trim and are deployed out of the front pillar trim when deployed, the rear pillar trim The airbags deployed respectively in front and rear of the front end are concealed from the vehicle interior side during storage, and the storage of the airbag can be performed with good appearance.
[0011]
In the invention of claim 3, in the invention of claim 1, the second deployment region of the airbag is deployed so as to cover at least a part of the rear pillar. In this invention, the same effect as that of the invention of claim 1 can be obtained.
[0012]
According to a fourth aspect of the present invention, in any one of the first to third aspects of the present invention, the rear pillar is provided so as to be positioned on the side of the occupant seated in the rear seat, and the second deployment region of the airbag is The vehicle is deployed so as to overlap with the rear pillar as viewed from the side of the vehicle. If it carries out like this, the reaction force at the time of a passenger | crew colliding with a rear pillar at the time of the impact effect | action to a vehicle body side can be received by a rear pillar, and an impact can be absorbed reliably.
[0014]
  Claim5According to the invention, in the invention according to any one of claims 1 to 3, the second deployment region of the airbag is configured to be deployed earlier than the first deployment region. In this way, even if the rear pillar protrudes toward the passenger compartment side by the pillar trim compared to the wind and is in a position closer to the occupant, the second development area corresponding to the pillar after that is more than the first development area corresponding to the wind. Since it is deployed at an early stage, the passengers can be more reliably protected.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 and 2 show a vehicle interior portion of a vehicle equipped with an occupant protection device A according to an embodiment of the present invention. FIG. 1 shows the airbag deployed state, and FIG. 2 shows the airbag retracted state (non-deployed state). ) Respectively.
[0016]
That is, in FIGS. 1 and 2, reference numeral 1 denotes a vehicle body in which a vehicle compartment 2 is formed. The vehicle body 1 has a front pillar 3 tilted backward, an intermediate pillar 4 extending in the vertical direction, and a rear pillar tilted forward. 5, a roof 7 connected by a roof rail 6 between upper ends of the pillars 3 to 5, and a floor 8. The front windshield 9 has the front pillar 3 and the front end of the roof 7 as a part of the window frame, and the rear window 11 has the rear pillar 5 and the rear end of the roof 7 as a part of the window frame. Each of the window glasses 12 is fitted.
[0017]
Reference numeral 15 denotes a front seat (driver's seat) equipped in the front part of the passenger compartment 2, on which a driver P1 as an occupant is seated. Reference numeral 17 denotes a steering wheel disposed on the front side of the front seat 15, 18 denotes an instrument panel disposed at the front end portion in the passenger compartment 2, and 19 denotes a floor console installed on the side floor surface of the front seat 15. Reference numeral 21 denotes a rear seat installed in the rear part of the passenger compartment 2, and an occupant P <b> 2 is seated on the rear seat 21.
[0018]
A front door 25 that opens and closes the front opening 24 is provided in the front opening 24 that is defined by the front pillar 3, the intermediate pillar 4, the roof 7, and the floor 8 at the left and right side portions (right side portion in the illustrated example) of the vehicle body 1. A rear door 29 for opening and closing the rear side opening 28 is attached to the rear side opening 28 defined by the pillar 4, the rear pillar 5, the roof 7, and the floor 8. The windows 26 and 30 that are opened and closed by the doors 27 and 31 are opened (the rear side portion of the window 30 of the rear door 29 is a fitting window that cannot be opened and closed). In this way, the front pillar 3 extends substantially vertically along the front edge of the window 26 on the front side of the window 26 of the front door 25, and the rear pillar 5 is positioned behind the window 30 of the rear door 29. It is arrange | positioned so that it may extend in the substantially up-down direction along the rear edge part of this window 30 on the side. The roof rail 6 (a part of the roof 7) is provided so as to extend in the longitudinal direction of the vehicle body so as to connect the upper pillars of the front pillar 3, the intermediate pillar 4, and the rear pillar 5. Further, the rear pillar 5 is disposed so as to be located on the side of the occupant P2 seated on the rear seat 21.
[0019]
As shown in FIGS. 3, 5 to 7, and 9, the front pillar 3, the roof rail 6, and the rear pillar 5 include an outer panel 13 on the outer side of the passenger compartment 2 and an inner panel 14 on the inner side of the passenger compartment 2. The seam welt 33 is engaged and fixed at the edge of the opening center side of the one side, and the seam welt 33 is engaged and fixed to the joint edge. It has the latching claw part 33a consisting of. A front pillar trim 35 is provided on the inner side of the front pillar 3 as a part of the vehicle body 1 (the surface of the inner panel 14), an intermediate pillar trim 36 is provided on the inner side of the intermediate pillar 4, and the rear pillar 5. A rear pillar trim 37 is arranged inside the vehicle compartment 2 and a roof trim 38 is arranged inside the vehicle compartment 2 (lower side) of the roof rail 6 so as to cover each inner panel 14. The end edge is engaged and fixed to the locking claw 33 a of the seaming welt 33.
[0020]
A predetermined space is provided between the inner panel 14 of the front pillar 3, the rear pillar 5 and the roof rail 6 and each trim 35, 37, 38, that is, inside each trim 35, 37, 38. In the space, an airbag 41 that is deployed when an impact is applied to the side of the vehicle body 1 is stored in a folded state. The airbag 41 is stored along a range extending from the upper end of the front pillar 3 through the roof rail 6 to the upper end of the rear pillar 5 (see FIG. 7). A gas supply pipe 45 is inserted into the upper end portion of the airbag 41 so as to continuously extend over the entire airbag 41, and the gas supply pipe 45 is connected to the vehicle body 1 via a plurality of brackets 47, 47,. Are fixedly attached to the front pillar 3, the roof rail 6 and the rear pillar 5 by bolts 48, 48,..., And the airbag 41 is fixed to the front pillar 3, the roof rail 6 and the rear pillar 5 via the gas supply pipe 45. It is supported. The front end of the gas supply pipe 45 is a closed end and extends to the top of the front pillar 3. On the other hand, the rear end portion of the gas supply pipe 45 extends downward along the rear pillar 5 and is then connected to an inflator 49 (gas generator) located in the middle portion of the rear pillar 5. Further, a plurality of blowout holes 46, 46,... (The blowout holes 46, 46,... Are indicated by black dots only in FIG. 2) are opened in the middle portion of the gas supply pipe 45. . Specifically, three blowout holes 46, 46,... Dispersed at substantially equal intervals in a portion located on the roof rail 6 above the front door 25 are also located on the roof rail 6 on the rear door 29 or on the rear pillar 5. Three blow holes 46, 46,... Are respectively formed in the portion, and the generated gas generated by the operation of the inflator 49 is supplied into the airbag 41 through the gas supply pipe 45 and the blow holes 46, 46,. Then, the airbag 41 is inflated, and by the inflation of the airbag 41, the engagement between the trims 35, 37, 38 and the locking claw 33a of the seaming welt 33 is released, and the edges of the trims 35, 37, 38 An opening is formed between the inner panel 14 and the inner panel 14, and the airbag 41 is taken out from the opening into the passenger compartment 2 and deployed.
[0021]
As shown in FIG. 1, the airbag 41 has a first deployment region 42 that is deployed so as to continuously cover the windows 26 and 30 of the front door 25 and the rear door 29. As shown in FIG. 8, the rear end portion of the flat belt-shaped front side connecting member 51 is sewn and fixed to the lower part of the front end of the first deployment region 42 of the airbag 41, and the front end of the front side connecting member 51 is fixed. The part is connected to the front rotation hook 52. The front rotation hook 52 is rotatably supported on the inner panel 14 of the front pillar 3 via a mounting bolt 53, and the front connection member 51 is moved along with the deployment of the first deployment region 42 of the airbag 41. Together with the front rotation hook 52, it is rotated around the mounting bolt 53, the engagement between the front pillar trim 35 and the locking claw 33 a of the seaming welt 33 is released, and the end edge of the front pillar trim 35 is placed inside the vehicle compartment 2. The front side connecting member 51 is moved into the vehicle compartment 2 from the opening between the end edge portion of the front pillar trim 35 and the inner panel 14.
[0022]
On the other hand, as shown in FIG. 3, the front end portion of the rear connection member 54 having the same shape as the front connection member 51 is sewn and fixed to the lower portion of the rear end of the first deployment region 42 of the airbag 41. The rear end portion of the rear connection member 54 is connected to the rear rotation hook 55. The rear pivot hook 55 is the same as the front pivot hook 52, and pivots via a mounting bolt 56 at a portion of the inner panel 14 of the rear pillar 5 positioned in front of the gas supply pipe 45. The rear connection member 54 is rotated around the mounting bolt 56 together with the rear rotation hook 55 as the first deployment region 42 of the airbag 41 is deployed, so that the rear pillar trim 37 and the seaming welt are supported. While the engagement of the engaging claw 33a of the 33 is released and the end edge of the rear pillar trim 37 is moved to the inside of the passenger compartment 2, the rear end of the pillar trim 37 and the inner panel 14 are then opened from the rear. The side connecting member 54 is moved into the passenger compartment 2.
[0023]
The rear end portion of the front connecting member 51 is inserted into the rectangular opening 42a formed in the lower portion of the front end of the first deployment region 42 of the airbag 41 from the outside of the vehicle compartment 2 and then bent forward to open the opening 42a. It is sewn to the front part. On the other hand, the front end portion of the rear connecting member 54 is inserted from the outside of the vehicle compartment 2 through the opening 44 between the rear end lower portion of the first deployment region 42 in the airbag 41 and the front end lower portion of the second deployment region 43 described later. After being folded, it is bent to the front side and sewn to the front side portion (first deployment region 42) of the opening 44. When the airbag 41 is deployed, the connecting members 51 and 54 are pulled to the airbag 41 side by its expansion. Each effective length is substantially shortened to apply a longitudinal tension to the lower side portion of the airbag 41. The position where this tension is applied, for example, absorbs the impact when the occupants P1 and P2 in the passenger compartment 2 collide with the windshields 27 and 31, or the occupants P1 and P2 from the windows 26 and 30 receive the impact. It is set to a height position effective to prevent jumping out.
[0024]
The airbag 41 has a second deployment region 43 that deploys so as to cover substantially the entire rear pillar 5 on the rear side of the fixing portion of the rear connection member 54 to the airbag 41 side. The development region 43 is connected to the rear end of the first development region 42 so that gas can flow therethrough, and the opening 44 is partially formed between the regions 42, 43. That is, the second deployment region 43 of the airbag 41 is deployed so as to overlap with the rear pillar 5 positioned on the side of the occupant P2 seated on the rear seat 21 when viewed from the side of the vehicle. As shown in FIG. 3, the rear end portion of the first deployment region 42 of the airbag 41, the second deployment region 43, and the rear connecting member 54 are disposed in the rear pillar trim 37 (the inner portion of the rear pillar trim 37 and the rear pillar 5. The space between the panel 14 and the rear panel trim 37 is unfolded from the front end of the rear pillar trim 37 when deployed.
[0025]
As shown in FIG. 4, a rear pillar trim 37 that covers the rear pillar 5 and a roof trim 38 that covers the roof rail 6 are formed on the edge of the rear pillar trim 37 on the inner panel 14 of the roof rail 6 above the rear pillar 5. The roof trim 38 is disposed in a state where the end edges thereof are overlapped, and a guide recess 58 is formed in the inner panel 14 of the overlapped portion of the trims 37 and 38. The second deployment area 43 of the airbag 41 is stored in a folded state in the guide recess 58, and when the second deployment area 43 of the airbag 41 is deployed, the inflated airbag 41 is attached to the rear pillar trim 37. The deployment direction of the second deployment region 43 is guided through the end portion so that the end portion of the roof trim 38 that overlaps the end portion of the trim 37 is pushed away and deployed inside the passenger compartment 2. Like to do.
[0026]
Further, a part of the gas supply pipe 45 is inserted into the second deployment region 43 of the airbag 41, and the above-described two blowout holes 46, 46 are provided in the insertion portion (portion located on the upper portion of the rear pillar 5). It is open. In other words, the volume of the second development area 43 is smaller than that of the first development area 42, but the number of outlet holes 43 per unit volume is greater in the second development area 43 than in the first development area 42. Thus, the second deployment region 43 of the airbag 41 is deployed earlier than the first deployment region 42.
[0027]
Further, since the inflator 49 is located at the lower end portion of the rear pillar 5, the gas inflow into the gas supply pipe 45 is performed from the rear of the vehicle body 1, and also from this, the second deployment of the airbag 41 is performed. The area 43 develops earlier than the first development area 42.
[0028]
As shown in FIG. 1, an air bag control unit 60 for controlling the operation of the inflator 49 is provided in the instrument panel 18, and the lower part in the intermediate pillar 4 is provided with a vehicle body in the event of a side collision of the vehicle. An impact sensor 61 is provided for detecting when an impact is applied to one side.
[0029]
Further, a non-inflatable portion 42 b that does not inflate is formed in a portion of the first deployment region 42 of the airbag 41 that substantially corresponds to the front portion of the window 30 of the rear door 29. The non-inflatable portion 42b is formed by sewing a cloth located on the outer side of the airbag 41 and a cloth located on the inner side of the airbag 41 so as to substantially contact each other. Accordingly, it is possible to prevent the airbag 41 from unnecessarily inflating in the vehicle width direction and approaching the vehicle inner surface of the airbag 41 toward the occupant.
[0030]
Therefore, in this embodiment, when an impact is applied to the side of the vehicle body 1 at the time of a side collision of the vehicle, this is detected by the impact sensor 61, and the airbag control unit is received by receiving an output signal from the impact sensor 61. 60 controls the operation of the inflator 49, and the operation of the inflator 49 generates high-pressure gas that is supplied into the airbag 41 through the gas supply pipe 45 and its blowout holes 46, 46,. The air bag 41 is inflated by filling and the trims 35, 37, 38 are disengaged from the engaging claws 33a of the seaming welt 33, while the edge portions of the trims 35, 37, 38 and the inner panel are released. 14 and the vehicle compartment 2 is unfolded from the opening.
[0031]
The airbag 41 is divided into a first deployment area 42 at the most part and a second deployment area 43 at the rear end, and the first deployment area 42 is a front door 25 and a rear door 29 at the side of the vehicle body 1. The windows 26 and 30 are inflated and deployed so as to cover them. Due to the expansion of the first deployment region 42 of the airbag 41, the front and rear connecting members 51, 54 exit into the vehicle compartment 2 from the openings between the end edges of the pillar trims 35, 37 and the inner panel 14, respectively. The connecting member 51, 54 applies tension in the front-rear direction to the lower side portion of the airbag 41. Thus, it is possible to absorb an impact when the vehicle occupants P1 and P2 collide with the windshields 27 and 31 or prevent the occupants P1 and P2 from jumping out of the windows 26 and 30.
[0032]
On the other hand, the second deployment region 43 of the airbag 41 is deployed on the rear side of the first deployment region 42 so as to cover substantially the entire rear pillar 5. For this reason, when the occupant P2 seated in the rear seat 21 tries to make a secondary collision with the rear pillar 5 on the rear side of the window 30 of the rear door 29, the impact of the occupant P2 is absorbed and mitigated by the second deployment region 43. can do. And since this 2nd expansion | deployment area | region 43 is expand | deployed rather than the fixing | fixed part to the airbag 41 side of the rear side connection member 54, the tension | tensile_strength of the front-back direction by the front and rear connection members 51 and 54 is not acting. It becomes a soft part, and the shock absorption is higher than that of the first development region 42 where the tension acts. Moreover, the rear pillar 5 is located on the side of the occupant P2 seated on the rear seat 21, and the second deployment region 43 of the airbag 41 overlaps with the rear pillar 5 when viewed from the side of the vehicle. Therefore, the rear pillar 5 can receive the reaction force when the occupant P2 seated on the rear seat 21 collides with the rear pillar 5 when the vehicle body 1 is impacted. By these, the impact on the seated occupant P2 of the rear seat 21 can be reliably absorbed and reduced.
[0033]
The rear end portion of the first deployment area 42 of the airbag 41 and the second deployment area 43 and the rear connection member 54 are stored in a rear pillar trim 37 that covers the inside of the passenger compartment 2 of the rear pillar 5. When deployed, the rear pillar trim 37 moves out of the front end into the vehicle compartment 2 and deploys. For this reason, both the rear end portion of the first deployment area 42 of the airbag 41 deployed in front of the front end of the rear pillar trim 37 and the second deployment area 43 deployed rearward of the front end of the rear pillar trim 37 are viewed from the inside of the vehicle compartment 2. The air bag 41 can be stored in a concealed manner, and the air bag 41 can be stored with good appearance.
[0034]
Further, the second deployment region 43 of the airbag 41 is deployed earlier than the first deployment region 42. Thus, even if the rear pillar 5 protrudes toward the passenger compartment 2 by the rear pillar trim 37 as compared with the windows 26 and 30 of the front door 25 and the rear door 29, the rear pillar 5 is located closer to the passenger P2 seated in the rear seat 21. However, the second deployment region 43 corresponding to the rear pillar 5 close to the occupant P2 is deployed early, and the occupant P2 seated on the rear seat 21 can be more reliably protected.
[0035]
In the above embodiment, the rear connection member 54 is connected to the rear end portion of the first deployment region 42 of the airbag 41, and the second deployment region 43 of the airbag 41 is connected to the airbag 41 of the rear connection member 54. The rear connecting member 54 is connected to the rear end portion of the second deployment region 43 of the airbag 41, and the second deployment region of the airbag 41 is developed. 43 may be deployed in the vehicle compartment 2 on the rear side of the exit portion into the vehicle compartment 2 when the first deployment region 42 is deployed. Also in this case, when the airbag 41 is deployed, the second deployment region 42 can absorb and mitigate the impact when the occupant P2 seated on the rear seat 21 has a secondary collision with the rear pillar 5.
[0036]
Moreover, in the said embodiment, although the 2nd expansion | deployment area | region 43 of the airbag 41 is made to expand | deploy so that the substantially whole rear pillar 5 may be covered, as what expand | deploys so that at least a part of rear pillar 5 may be covered. Good.
[0037]
In the above embodiment, the airbag 41 is stored along the front pillar 3, the roof rail 6, and the rear pillar 5 of the vehicle body 1, but may be stored along at least the roof rail 6.
[0038]
Furthermore, in the said embodiment, although the passenger | crew P2 seated in the rear seat 21 absorbs the impact at the time of a secondary collision with the side rear pillar 5 by the 2nd expansion | deployment area | region 43 of the airbag 41, it absorbs. The intermediate pillar 4 can be regarded as a rear pillar, and the impact when the occupant P1 seated on the front seat 15 subsequently collides with the pillar (intermediate pillar 4) can be absorbed.
[0039]
Further, the present invention can be applied not only to a vehicle having two doors 25 and 26 on the side of the vehicle body 1 as in the above embodiment, but also to a vehicle having one door, and has a rear pillar on the rear side of the window. Any structure can be used.
[0040]
【The invention's effect】
  As described above, according to the first aspect of the present invention, the front pillar and the rear pillar extending substantially in the vertical direction on both the front and rear sides of the vehicle body side window, and the roof rail connecting between the upper ends of the front pillar and the rear pillar, An airbag having a first deployment area that is deployed so as to cover the window when an impact is applied to the side of the vehicle body is stored along at least the roof rail. A connecting member that applies tension in the front-rear direction to the part, and a second deployment region that deploys to the rear side of the airbag relative to the fixing part of the connecting member on the airbag side.The rear end portion and the second deployment region of the airbag in the first deployment region and the connecting member are housed in a rear pillar trim that covers at least the interior side of the rear pillar and protrudes from the front end outside the rear pillar trim. To expand. Further, in the invention of claim 2, a second deployment region that is deployed in the vehicle compartment on the rear side of the exit portion to the vehicle compartment when the first deployment region is deployed is provided for the same airbag as described above.The rear end portion and the second deployment region of the airbag in the first deployment region and the connecting member are housed in a rear pillar trim that covers at least the interior side of the rear pillar and protrudes from the front end outside the rear pillar trim. To expand. Furthermore, in the invention of claim 3, the second deployment region of the airbag in the invention of claim 1 is deployed so as to cover at least a part of the rear pillar. According to these inventions, when the impact is applied to the side of the vehicle body, the first deployment region of the airbag absorbs the impact when the occupant of the vehicle has a secondary collision with the windshield, and the occupant jumps out of the window. While preventing, the impact of the occupant when the occupant secondarily collides with the rear pillar on the rear side of the wind can be absorbed and relaxed by the second deployment region of the airbag, so that more reliable protection of the occupant can be achieved. In particular,According to the first and second aspects of the present invention, it is possible to conceal and store the airbag from the vehicle interior side, and to improve and maintain the appearance of the storage. Also,According to the first or third aspect of the invention, since the second development region is a portion to which the tension in the front-rear direction by the connecting member does not act, the shock absorption becomes higher than the portion of the first development region, and the occupant The shock to can be absorbed with certainty.
[0041]
According to the invention of claim 4, the rear pillar is provided so as to be positioned on the side of the occupant seated in the rear seat, and the second deployment region of the airbag overlaps with the rear pillar as viewed from the side of the vehicle. By deploying, the rear pillar can receive the reaction force when the occupant collides with the rear pillar during the impact action on the side of the vehicle body, and the shock can be absorbed reliably.
[0043]
  Claim5According to the invention, the second deployment region of the airbag is deployed earlier than the first deployment region, so that the rear pillar protrudes toward the passenger compartment side by the pillar trim compared to the wind and is closer to the passenger Even if it is in the position, the occupant can be more reliably protected.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an airbag deployment state of an occupant protection device according to an embodiment of the present invention as viewed from the vehicle interior side.
FIG. 2 is a view corresponding to FIG. 1 and showing an airbag storage state of the occupant protection device.
3 is an enlarged sectional view taken along line III-III in FIG.
4 is an enlarged sectional view taken along line IV-IV in FIG.
5 is an enlarged cross-sectional view taken along line VV in FIG.
6 is an enlarged sectional view taken along line VI-VI in FIG.
7 is an enlarged sectional view taken along line VII-VII in FIG.
8 is an enlarged sectional view taken along line VIII-VIII in FIG.
9 is an enlarged sectional view taken along line IX-IX in FIG.
[Explanation of symbols]
A Crew protection device
1 body
2 compartment
3 Front pillar
5 Rear pillar
6 Roof rail
15 Front seat
21 Back seat
25 Front door
26 Wind
29 Rear door
30 Wind
35 Front pillar trim
37 Rear pillar trim
38 Roof trim
41 airbag
42 First development area
43 Second development area
45 Gas supply pipe
46 Outlet
49 Inflator
51 Front connection member
54 Rear connecting member
58 Guide recess
60 Airbag control unit
61 Shock sensor
P1 driver (front seat occupant)
P2 Rear seat occupant

Claims

車体側部のウィンドの前後両側にそれぞれウィンドの前後縁部に沿って略上下方向に延びる前ピラー及び後ピラーが配置され、該前ピラー及び後ピラーの各上端部間を連結するように車体前後方向に延びるルーフレールが設けられた車両の乗員保護装置であって、
少なくとも上記ルーフレールに沿って格納され、車体側部への衝撃作用時に車室内に出て上記ウィンドを覆うように展開する第１展開領域を有するエアバッグと、
上記エアバッグの第１展開領域の後部と第１展開領域後側の車体との間に連結され、エアバッグの展開時にエアバッグ下側部に前後方向の張力を与える連結部材とを備え、
上記エアバッグは、上記連結部材のエアバッグ側への固定部よりも後側に展開する第２展開領域を有し、
上記後ピラーの車室内側を覆う後ピラートリムが設けられ、
上記エアバッグの第１展開領域の後端部及び第２展開領域と連結部材とは少なくとも上記後ピラートリム内に格納されていて、展開時に後ピラートリム外にその前端から出て展開するように構成されていることを特徴とする車両の乗員保護装置。Front pillars and rear pillars extending substantially vertically along the front and rear edges of the windshield on the side of the vehicle body are arranged, and the front and rear sides of the vehicle body are connected so as to connect the upper ends of the front and rear pillars. A vehicle occupant protection device provided with a roof rail extending in a direction,
An airbag having a first deployment area that is stored along at least the roof rail and that deploys to cover the window by exiting into the vehicle compartment when an impact is applied to the side of the vehicle body;
A connecting member that is connected between a rear portion of the first deployment region of the airbag and a vehicle body on the rear side of the first deployment region, and that applies a longitudinal tension to the lower portion of the airbag when the airbag is deployed;
The air bag may have a second expansion region to expand rearward than the fixed portion of the airbag side of the connecting member,
A rear pillar trim that covers the interior side of the rear pillar is provided,
The rear end portion, the second deployment region, and the connecting member of the first deployment region of the airbag are stored in at least the rear pillar trim, and are configured to be deployed out of the rear pillar trim from the front end when deployed. and occupant protection apparatus for a vehicle, characterized in that are.

車体側部のウィンドの前後両側にそれぞれウィンドの前後縁部に沿って略上下方向に延びる前ピラー及び後ピラーが配置され、該前ピラー及び後ピラーの各上端部間を連結するように車体前後方向に延びるルーフレールが設けられた車両の乗員保護装置であって、
少なくとも上記ルーフレールに沿って格納され、車体側部への衝撃作用時に出口部から車室内に出て上記ウィンドを覆うように展開する第１展開領域を有するエアバッグと、
上記エアバッグの後部とエアバッグ後側の車体との間に連結され、エアバッグの展開時にエアバッグ下側部に前後方向の張力を与える連結部材とを備え、
上記エアバッグは、上記第１展開領域が展開するときの車室内への出口部よりも後側の車室内に展開する第２展開領域を有し、
上記後ピラーの車室内側を覆う後ピラートリムが設けられ、
上記エアバッグの第１展開領域の後端部及び第２展開領域と連結部材とは少なくとも上記後ピラートリム内に格納されていて、展開時に後ピラートリム外にその前端から出て展開するように構成されていることを特徴とする車両の乗員保護装置。Front pillars and rear pillars extending substantially vertically along the front and rear edges of the windshield on the side of the vehicle body are arranged, and the front and rear sides of the vehicle body are connected so as to connect the upper ends of the front and rear pillars. A vehicle occupant protection device provided with a roof rail extending in a direction,
An airbag having a first deployment area that is stored along at least the roof rail and that is deployed to cover the window by exiting from the exit to the vehicle compartment when an impact is applied to the side of the vehicle body;
Connected between the rear portion of the airbag and the vehicle body on the rear side of the airbag, and a connecting member that applies a longitudinal tension to the lower portion of the airbag when the airbag is deployed,
The air bag may have a second expansion region to expand into the passenger compartment of the rearward of the outlet into the passenger compartment at the time of deployment the first expansion region,
A rear pillar trim that covers the interior side of the rear pillar is provided,
The rear end portion, the second deployment region, and the connecting member of the first deployment region of the airbag are stored in at least the rear pillar trim, and are configured to be deployed out of the rear pillar trim from the front end when deployed. and occupant protection apparatus for a vehicle, characterized in that are.

請求項１の車両の乗員保護装置において、
エアバッグの第２展開領域は、少なくとも後ピラーの一部を覆うように展開するものとされていることを特徴とする車両の乗員保護装置。The vehicle occupant protection device according to claim 1,
A vehicle occupant protection device, wherein the second deployment region of the airbag is deployed so as to cover at least a part of the rear pillar.

請求項１〜３のいずれか１つの車両の乗員保護装置において、
後ピラーは、後席に着座した乗員の側方に位置するように設けられ、
エアバッグの第２展開領域は、車両側方から見て上記後ピラーと重複するように展開するものとされていることを特徴とする車両の乗員保護装置。In the occupant protection device for a vehicle according to any one of claims 1 to 3,
The rear pillar is located on the side of the occupant seated in the rear seat,
A vehicle occupant protection device, wherein the second deployment region of the airbag is deployed so as to overlap the rear pillar as viewed from the side of the vehicle.

請求項１〜３のいずれか１つの車両の乗員保護装置において、
エアバッグの第２展開領域は、第１展開領域よりも早期に展開するように構成されていることを特徴とする車両の乗員保護装置。In the occupant protection device for a vehicle according to any one of claims 1 to 3,
A vehicle occupant protection device, wherein the second deployment region of the airbag is configured to be deployed earlier than the first deployment region.